Title
オーメン ザ・ファースト
2024.4.5公開
アメリ映画
Staff
監督/アルカシャ・スティーブンソン
製作/デビッド・S・ゴイヤー
Cast
マーガレット:ネル・タイガー・フリー
ガブリエル神父:タウウィーク・バルホーム
シルヴァ修道院長:ソニア・ブラガ
ブレナン神父:ラルフ・アイネソン
ローレンス枢機卿:ビル・ナイ
カルリータ:ニコール・ソラス
Story
1976年の大ヒット作「オーメン」の前日譚。
悪魔の子「ダミアン」はいかにして誕生したのか…
その謎を解き明かす作品がついに公開となりました。
「オーメン」が世に出て以来、恐怖をかきたててきたホラーの傑作がさらなる驚きをもって私達の目の前に姿を現しました。
アメリカからやってきた修道女マーガレットはある使命を帯びてローマの修道院に赴任しますが、厳格な修道院で密かに行われていた悪魔の計画がマーガレットに迫りつつありました。
神を恐れなくなった人々の信仰心を呼び戻すために教会内の一部の権力者たちによって慎重に練られた悪魔的な計画が、いよいよ動き出そうとしていたのです。
修道院に隠された陰謀を暴こうと決死の覚悟で挑むマーガレットに魔の手が伸びてきて「ダミアン」誕生へのカウントダウンが始まったのです。
Title
ブルックリンでオペラを
2024.4.5公開
アメリ映画
Staff
監督/レベッカ・ミラー
製作/デイモン・カーダシス他
Cast
パトリシア:アン・ハサウェイ
スティーブン:ピーター・ディクレイジ
カトリーナ:マリサ・トメイ
マグダレナ:ヨアンナ・クーリグ
トレイ:ブライアン・ダーシージェームズ
Story
スランプで苦しむ現代オペラ作曲家のスティーブンは、精神科医で潔癖症のパトリシアと1人息子ジュリアンとの3人暮らし。
作曲が思うように進まないスティーブンを苦境から救ってくれたのは自称「恋愛依存症」のカトリーナでした。
犬の散歩途中で入ったバーにいたカトリーナは曳き船の船長で、新しい恋人を物色中だったのです。そのターゲットとされたスティーブンは誘われるままに彼女の船にやってきました。
豪快で開けっぴろげ、マイペースなカトリーナの人生に触れたスティーブンは彼女からオペラの着想を得て、仕事に邁進していきます。
スティーブンが心血を注いだオペラの新作は好評を博し、人気作曲家としての面目も保たれました。
そんな折、息子が付き合っている女子高生テレザの両親を巻き込んだ恋愛ざたが起きます。成年に達していないテレザとの交際は合法かどうかが焦点になり、若い2人は引き離されそうになります。そんな危機を脱するために頼ったのがカトリーナでした。
そんななか、社会奉仕に目覚めたパトリシアが人生を変える決断までもが表面化。行き先不透明な家族の騒動の落ち着く先とは?
アンの美しさと、ピーターのひょうひょうとした雰囲気が不思議な相性の良さを醸し出し、マリサ・トメイの意外な役柄が一層際立ちます。
ちょっと風変わりな作品ですが、誰からも愛される名作として残っていったらいいなと思っています。
Title
変な家
2024.3.15公開
日本映画
Staff
監督/石川淳一
原作/雨穴
Cast
雨男/雨宮トオル:間宮祥太朗
栗原文宣:佐藤二朗
宮江柚希:川栄李奈
川淵慶太:長田成哉
柳岡:CJ松永
片淵綾乃:瀧本美織
片淵文乃:根岸季衣
森垣清次:高嶋政伸
松岡喜江:斉藤由貴
片淵重治:石坂浩二
Story
マネージャーから見せられた戸建ての間取りに違和感を感じたオカルト系動画クリエイターでYouTuberでもある雨宮が、うっかり踏み込んでしまった「異世界」への恐怖の物語。
雨宮の知り合いの設計士である栗原はその図面に顔を曇らせます。どこかに意図した空間があると結論づけます。
通常ならば置かない「小部屋」の存在とは...?
興味を引かれた雨宮はその間取りに興味を持ち、単身その空き家に忍び込みますが、ますます募る違和感に拍車がかかります。
しかも、殺人事件がその空き家の近くで発生する事態に。
その時の動画をYouTubeに投稿した雨宮に宮江柚希が接触してきます。
やがてもうひとつの変な間取りの図面に行き当たった彼らは、想像もしなかった場所へと引き込まれていくのでした。
素人から見たらなんの変哲もなさそうな間取り図に秘められた何世代にも渡る恐ろしい、ある歴史が浮かび上がってきて...
怖いもの見たさに引きずられて一気に加速する恐怖体験があなたを待っています。
雨男を演じる間宮祥太朗さんの「人間離れした」端正なルックスに感動するばかりでした(^^)/
どこかで観た顏だな?と不思議がっていたら先日観た「ある閉ざされた雪の山荘で」に出演していました💚
Title
ラブリセット 30日後、離婚します
2024.3.29公開
韓国映画
Staff
ナム・デジュン
Cast
ノ・ジョンヨル:カン・ハヌル
ホン・ナラ:チョン・ソミン
スクチョン:キム・ソニョン
ギベ:ユン・ギョンホ
ボベ:チョ・ミンス
エオク:ソン・ヘナ
ヨンジ:オム・ジュン
Story
価値観が違う2人(両家)が巻き起こす痛快なコメディ作品。
経験不足なイケメン弁護士とお嬢様出身の男女が両親の反対をものともせずゴールインしたのはいいのですが、次第に両者の違いが不和の原因となり、離婚調停にもつれ込みます。
離婚に向けての30日間の猶予期間が与えられた彼らが裁判所からの帰り道で交通事故に遭い、記憶喪失に陥ります。
離婚に乗り気の両家の計らいで元の家に戻っての生活が始まりました。ナラの妹を監視役に付け、2人が元サヤに戻らないようにします。
初対面と思っている2人にはいつしか恋愛感情が生まれ、予期しない事態へと発展していきます。初々しかった頃の2人に戻った彼らは、戸惑いながらも共同生活を楽しむようになっていきます。
今までにない新鮮な設定の本作は、笑いあり涙ありで楽しむことができます。記憶を取り戻すのが幸せへの道なのか、このまま再出発するのがいいのかは誰にもわからないのでは?
韓国の家庭事情がちょっとだけわかるドタバタ劇を堪能できますよ。
Title
ブリックレイヤー
2024.3.22公開
アメリカ・ブルガリア・ギリシャ合作
Staff
監督/レニー・ハーリン
製作/ジェフリー・グリーンスタイン他
Cast
スティーヴ・ヴェイル:アーロン・エッカート
ケイト:ニーナ・ドブレフ
オマリー:ティム・ブレイク・ネルソン
ヴィクター・ラデック:クリフトン・コリンズ・Jr.
タイ:イルフェネシュ・ハデラ
Story
ギリシャ・テッサロニキで起こった、米政府に批判的なジャーナリストの女性が殺害される事件。
背後には、CIAの関与を疑わせる米政府に敵対しての世論の盛り上げを目的とした画策が見え隠れしていました。
アメリカ政府が事件解明に送り出したのは、CIA職員ケイトと、元CIAエージェントで現在はレンガ職人として生計を立てているヴェイルでした。
目的は、1年半前に死亡が確認されたはずの同じくCIA諜報員ヴィクター・ラデックの確保でした。
ヴェイルとラデックは家族ぐるみの親しい間柄でしたが、ラデックの妻と娘が殺害されたことで微妙な関係になっていたのでした。
CIAからの要請をはねつけた直後にヴェイルに襲い掛かるラデックの刺客たち。
事態を重くみたヴェイルは任務に就くことを選びます。
過激なアクションシーンの連続は恐怖感を加速させ、旧友対決が迫る瞬間へと観客を誘います。
レニー・ハーリン監督作と聞くと観ずにはいられません。しかも、アーロン・エッカート主演となれば胸躍ります。
アーロンのアクションシーン満載で、ファンである私は満足でした。
Title
オッペンハイマー
2024.3.29公開
アメリカ映画
Staff
監督/クリストファー・ノーラン
製作/エマ・トーマス他
Cast
J・ロバート・オッペンハイマー:キリアン・マーフィー
キャサリン(キティ)・オッペンハイマー:エミリー・ブラント
レスリー・グローヴス:マット・デイモン
ルイス・ストローズ:ロバート・ダウニー・JR.
ジーン・タトロック:フローレンス・ピュー
アーネスト・ローレンス:ジョシュ・ハートネット
ボリス・バッシュ:ケイシー・アフレック
デヴィッド・L・ヒル:ラミ・マレック
ニールス・ボーア:ケネス・ブラナー
フランク・オッペンハイマー:ディラン・アーノルド
Story
第2次世界大戦を文字通り終結させた、アメリカの日本への原子爆弾投下の前後が描かれています。
漠然とは知っていた感があった歴史的事実が今明かされます。
原爆投下は果たして是か非か?
この命題に各国(世界中)が直面したわけですが、とりわけ被爆国となってしまった我が日本の苦悩は計り知れません。
たとえ「戦争を終わらせる」という理由であっても、未知のあの「破壊力」は人類の想像をはるかに超えるむごたらしいものとなってしまいました。
それ故に、昨年は本作を日本で公開するべきか?という議論が湧き起りましたが、結果的に公開されたのは正しかったと思っています。
なぜなら、これまでの戦争映画と違い、原爆を作る側の葛藤とその前後、特にその後のアメリカでの原爆(水素爆弾も含めて)の騒動さえもが日の目を見ることにつながったからです。
当時の名だたる物理学者を集め、秘密裏に決行された原爆開発プロジェクト(マンハッタン計画)の総司令塔となるオッペンハイマーが、いかにこの危険なものを作っていったのかが手に取るようにわかります。
アメリカという国を挙げての主要国との開発競争。
特にドイツに先を越されないかとの、しのぎを削る焦燥感が招いた悲劇でもあったのですね。
戦争という狂気が生んだ避けられない原爆という最終兵器は、いまだに人類を脅かす切り札と化し、私たちの頭上にあります。
キリアン・マーフィーの真実味あふれる好演あっての成功作と言えるでしょう。
それにしても、難解な映画でした。
登場人物が多すぎるうえに時間軸が頻繁に入れ替わるので、観ている方は話についていくのに必死にならざるをえませんが、作品の性質上仕方がないと思いました。
単なる戦争映画という範疇を超えて原爆投下のその後が問題提起される作り方は、想像を超える力量が求められたはずです。
そう思うと、クリストファー・ノーラン監督以下スタッフの超優秀さが際立っています。よくぞこれだけのものを作れたな、と脱帽です。
皆様もこの「目まぐるしい頭の体操」をお楽しみください。
Title
ゴーストバスターズ フローズン・サマー
2024.3.29公開
アメリカ映画
Staff
監督/ギル・キーナン
製作/アイバン・ライトマン他
Cast
ゲイリー・グルーパーソン:ポール・ラッド
ギャリー・スペングラー:キャリー・クーン
トレヴァー・スペングラー:フィン・ウルフハード
フィービー・スペングラー:マッケンナ・グレイス
ナディーム・ラズマディ:クメイル・ナンジアニ
ラッキー:セレステ・オコナー
ポッドキャスト:ローガン・キム
Story
「ゴーストバスターズ」最新作。
この作品の人気の高さを証明しているかのように、停滞なく続編が製作されるのですね(^^♪
祖母の遺品をゴースト研究所に何気なく持ち込んだ男性が、実は世界を揺るがす力を持つものを解き放つという悪夢のような経験を通して自分でも気づかなかった力に目覚めるという不思議なストーリー。
その脅威ゆえに、長らく封印されていた史上最強ゴーストである「ガラッカ」が解き放たれ、ニューヨークを氷の世界へと突き落とします。
まだ15歳ということがバレてゴーストバスターズとしての働きを禁止されてしまったフィービー。不満を感じながらの日々に苛立ちを隠せません。
若すぎるといっても自分は誰よりもゴーストバスターズとしての経験が豊富であり、その一員としての自覚を簡単に捨てることができないでいました。
そんな時に、思ってもみなかった強力な魔力をもつ「ガラッカ」が姿を現します。
不思議な球体の持ち主とともに、スペングラー一家の新たなる戦いが始まります。
一家の中心的存在であったフィービーの哀しそうな様子に胸が痛くなりました。
Title
流転の地球 太陽系脱出計画
2024.3.22公開
中国映画
Staff
監督/グォ」・ファン
製作総指揮/劉慈欣
Cast
リウ・ペイチアン:ウー・ジン
トゥー・ホンユー:アンディ・ラウ
ジョウ・ジョウジー:リー・シュエチェン
リウ・ペイチアンの恩師:シャー・イー
マー・ジャオ主任:ニン・リー
ハン・ドゥオドゥオ:ワン・ジー
ハオ・シャオシー:シュ・ヤンマンツー
Story
「流転の地球」のシリーズ第2弾。
前作を知らない人でも楽しめるSFエンターテインメント作品だと思います。
地球が属する『太陽系』が300年後に消滅するという驚愕の事態に備え、地球を丸ごと移転させる『移山計画』が立ち上がります。
国・人種を超えた連合が組織され、各国の首脳が集まりその計画の実行に臨みます。
地球が移転?
なんという壮大なビジョンなのでしょうか?そんなことがそもそも実現可能なのか?
本作ではその『移山計画』と同時進行で「事故死した娘を忘れられない宇宙飛行士リウ」「難病と闘う妻を持つ量子科学研究者トゥー」たちの家族や周辺の人々の在り方が問われます。
★2044年
宇宙エレベーター危機
★2058年
月墜落危機
★2075年
木星引力危機
★2078年
太陽ヘリウムフラッシュ
次々と圧倒的な非現実予測が立てられます。
そこで人類が選択したのは、地球にエンジンを搭載し太陽系を脱出するという途方もない案のみ。
そして、太陽系消滅の前兆である”月”の落下が刻々と迫りくる中、その”月”を核破壊兵器を使い被害を未然に防ぐ必要がありました。そのためには各国の宇宙飛行士が”月”のあらゆる地点にその装置を設置しなければならないのです。それは「生きては帰れないミッション」でした。
誰がその任務に就くのか?
緊張と焦燥に揺れ動く連合政府中国代表ジョウに人類最大の運命を決める「ボタン」を押す是非が委ねられるのです。
この作品はいつか人類が直面するかもしれない遠い未来を映しだしているのかもしれませんね。そうならないことを願うのみですが"(-""-)"
VFXの凄さに圧倒されました!!
特に宇宙エレベータが眩しいほどに新鮮で美しい。
ハリウッド映画に劣らない完成度を見せつけてくれた本作をぜひ劇場でご堪能ください!
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Title
RED SHOES レッド・シューズ
2024.3.15公開
オーストラリア映画
Staff
監督/ジェシー・英ハーン他
製作/ターニャ・エスポジート他
Cast
サム/サマンサ:ジュリエット・ドハーティ
イヴ:ローレン・エスポジート
ベン:ジョエル・バーク
ミス・ハーロウ:キャロリン・ボック
グレイシー:プリムローズ・カーン
フレディ:ニコラス・アンドリアナコス
ペイジ:ミエッタ・ホワイト
アンドレア:アシュリー・ロス
Story
名門バレエ学校の公演「赤い靴」本番直前に携帯電話で話していた姉アニーが事故に遭い急死します。
その責任を誰よりも感じていたサムは学校を辞め、親友のイヴとつるんですさんだ生活を送っていました。
ほんの出来心から店で万引きをして捕まり、200日の社会奉仕活動を課されてしまいます。
サムがゴミ拾いに従事するのが耐えられない母の計らいで、元いたバレエ学校の清掃の仕事をすることになりました。
母校に戻ったとはいえ、バレエに熱中するかつてのクラスメイトやライバルだったグレイシーたちがレッスンに汗を流す光景を目にし、複雑な感情をサムに与えます。
親友のイヴとの接触も母に禁止され、孤独に耐える日々を救ったのは、グレイシーの怪我でした。控えのプリマ役のペイジの踊りが未完成だったため、校長のミス・ハーロウはサムを代役に立てます。
思いがけない幸運に戸惑いながらも懸命に振付を覚えるサムはかつての寮に入ることになり、つかの間の旧友たちとの交流に慰められます。
相手ダンサーのベンもサムを懸命にサポートし、目前に迫った公演に全神経を集中させるサムでしたが、家庭の事情により住む家を失ったイヴからの思いがけない絶交宣言に傷つくのでした。
サムの再生への道のりが多くの観客を勇気づけてくれることを願います。
ミス・ハーロウ役の女優に心当たりがなく「誰?」と思っていましたが、オーストラリア映画なので、見覚えがないのは当たり前でしたね。
彼女は実際に指導する立場にある方で、凄まじいまでの指導力も納得できました。
Title
デューン 砂の惑星 PART2
2024.3.15公開
アメリカ映画
Staff
監督/デゥニ・ビルヌーブ
製作/メアリー・ペアレント他
Cast
ポール・アトレイデス:ティモシー・シャラメ
チャニ:ゼンディヤ
レディ・ジェシカ:レベッカ・ファーガソン
ウラディミール・ハルコンネン男爵:ステラン・スカルスガルド
フェイド=ラウサ・ハルコンネン:オースティン・バトラー
ガーニイ・ハレック:ジョシュ・ブローリン
パーディシャー皇帝シャッダム4世:クリストファー・ウォーケン
皇女ルーラン:フローレンス・ピュー
ラッバーン・ハルコンネン:デイブ・バウティスタ
レディ・マーゴット・フェンリング:レア・セドゥ
スティルガー:ハビエル・バルデム
Story
「DUNE 砂の惑星」第2弾。
前作で父を殺害されアトレイデス家の唯一の後継者となったポールは、惑星アラキスで再び100年も続く確執の相手である、仇敵のハルコンネン男爵に戦いを挑みます。
勝利を掴むには、砂漠の民フレメンの協力が不可欠です。前作で勇猛な女性戦士チャニの信頼を勝ち取り行動を共にしてきたポールは、チャニを通してフレメンのスティルガーに取り入ることに成功します。
こうして闘いの準備が整ったポールは、ハルコンネンとの死闘と、その先にあるパーディシャー皇帝シャッダム4世との決着を見据え前進するのでした。
後半のハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサとポールのナイフでの一騎打ちは、まれに見る高等なアクションを堪能できます。
鬼気迫る2人の勇者の決闘から目を離せませでした。
Title
ロッタちゃん はじめてのおつかい
2024.3.1公開
スウェーデン映画
Staff
監督/ヨハンナ・ハルド
製作/ワルデマル・ベルゲンダール
Cast
ロッタ:グレテ・ハブネショルド
ミア:リン・グロッペスタード
ヨナス:マルティン・アンデション
ママ:ベアトリス・イェールオース
パパ:グラース・マルムベリー
ベルイさん/隣の老婦人:マルグレット・ベイベルス
Story
2001年に日本で初公開された「ロッタちゃん」シリーズの映画化2作目の2Kリマスター版。
多くのファンを生みました。ロッタちゃんの可愛さにメロメロになった方も多いと思います。
5歳のロッタちゃんは、お兄ちゃんのヨナスとお姉ちゃんのミアが登校した後もベッドで浮かない顔をしています。
ママから着るように言われたセーターが気に入りません。着ると身体がチクチクするようです。
ママへの反抗心からセーターをハサミでチョキチョキと切り刻んでしまいました。
ロッタちゃんは朝食もとらずに隣のベルイおばさんの家に逃げていきます。長らく放置されていて埃だらけの小さな部屋をあてがわれたロッタちゃんは、自分が住めるように改装して腰を落ち着けてしまいます。
季節は冬。そろそろクリスマスツリーの用意をしなければなりませんが、今年は肝心のもみの木が手に入らず、ヨナスとミアが泣きだす騒動にまで発展します。
街なかに出たロッタちゃんは偶然に出会ったもみの木売りのトラックから小ぶりのツリーが落ちたのを見て家に持ち帰り家族から感謝されます。
やがて春が来て、復活祭の前日にまたもやパパからイースターエッグが手に入いらなかったと告げられた家族は失意のどん底に落ちてしまいます。
勘のするどいロッタちゃんは、不景気で駄菓子屋を閉める店主から去年のクリスマスのお菓子を譲り受け、翌朝自宅の庭にそっと並べたのでした。
目覚めた家族が庭に出ると、様々なお菓子と木の影で眠り込んでいたロッタちゃんを見つけます。
ロッタちゃんはまたしても家族の窮地を救ったのです!
もう20年以上前の作品ですが、当時見逃して残念な思いを持ち続けた私は、今回の再上映に飛んでいきました。
シネリーブル梅田では、3/22から「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 2Kリマスター版」が上映されます。
今から楽しみです♪♪
Title
アバウト・ライフ 幸せの選択肢
2024.3.8公開
アメリカ映画
Staff
監督/マイケル・ジェイコブス
製作/ビンセント・ニューマン他
Cast
グレース:ダイアン・キートン
ハワード:リチャード・ギア
モニカ:スーザン・サランドン
ミシェル:エマ・ロバーツ
アレン:ルーク・ブレイシー
サム:ウィリアム・H・メイシー
Story
ミシェルの母グレースは映画館で孤独に座る初老の男性サムと並んで映画を観ることになります。
どことなくしっくりしたものをお互いに感じ合った2人はモーテルで一夜を過ごすことになりました。
一方ミシェルの父ハワードはモニカというこちらも初老の女性と豪華なホテルのベッドでぎこちなく過ごしていました。
モニカに迫られてもその気になれないハワードは「自分たちの人生はこのままでいいのか?」と迷い始めていたようです。
結局4人は何事もないままにそれぞれの家に帰り着きます。
ミシェルは恋人アレンと共通の友人の結婚式に出席。花嫁のブーケトスが迫る寸前に隣にいた友人にアレンは「ブーケはミシェルに手渡され、お前は彼女にプロポーズする流れになっているぞ」と打ち明けられます。
予想外の展開にまだ心の準備ができていないアレンは投げられたブーケをテーブルの上に飛び乗りゲットしてしまいます。
素晴らしい計画が無残に崩れ去り、恥をかかされたかっこうになったミシェルはその夜、アレンの心情に迫っていきます。彼に自分との結婚の意志があるのかどうかを確かめるためでした。
自分の両親の関係を長年見て来たアレンは、結婚そのものにある種の「違和感」「恐怖」を感じていたようです。そのせいで同棲中のミシェルとの煮え切らない関係を続けてきたのでした。
2人の関係と将来をじっくり見つめ直すために彼らは実家に戻ります。この好機にミシェルはアレンの両親を自分の家に招待し、良家の顔合わせを計画します。
当日の夜、玄関のチャイムが鳴りドアの前に立っていたのは、グレースと一夜を共にしたサムと、ハワードの不倫相手のモニカでした。
玄関先でグレースの声を聞いたサムはうろたえて外に逃げ出しました。ハワードはモニカを見て慌てふためきますが、モニカの方は「おやおや」と面白がります。
やがて外から室内に入ってきたサムと顔を合わせたグレースはおののきます。
突然の成り行きに微妙な空気が漂う「両家の初顔合わせ」がこうして始まったのです。
若い2人が結婚までの道のりをどう乗り越えるかのヒントが詰まった楽しい作品でした。
SNSでもよく目にするようになった、花嫁からの「ブーケ・トス」はここ最近のブームのようですね💙とても素敵なイベントだと思います。
ミシェル役のエマが本当に魅力的でした。
ハリウッド映画お得意の「ロマンティック・コメディ」をぜひお楽しみください。
Title
愛と哀しみのボレロ 『午前十時の映画祭13]
2024.3.1公開
フランス映画
Staff
監督/クロード・ルルーシュ
製作/クロード・ルルーシュ
Cast
ジョルジュ・ドン
ダニエル・オルブリフスキー
ロベール・オッセン
ジェラルディン・チャップリン
ジェームズ・カーン
ニコール・ガルシア
エブリーヌ・ブイックヅ
ファニー・アルダン
Story
第二次世界大戦を軸に4人の芸術家がたどる運命が描かれます。
国もアメリカ・ロシア・ドイツ・フランスとが交互に映し出され、
オムニバス的な要素を堪能できます。
★ロシア/モスクワ★
年若いバレリーナのタチアナがオーディションで審査員だったボリスと結婚。男児に恵まれ、
幸せに浸る間もなく夫が徴兵され戦死。
★フランス/パリ★
キャバレーのバンドでヴァイオリン奏者として生計を立てているアンヌ。
同じ楽団員でピアニストのシモンと結婚。1人息子をもうけます。
★アメリカ/ニューヨーク★
自分の楽団を持つグレンは、戦時中にも音楽活動を通して慰問を行っていました。
★ドイツ/ベルリン★
ピアニストのカールは以前にヒトラーの前で演奏したことによる中傷に悩まされます。
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戦争で家族と引き離されたり、ナチスに捕らえられ収容所に送られたりと思いがけない運命に翻弄されながらも、懸命に生きた4組の人生が、天才バレエダンサーの「ボレロ」に結び付けられるラストは圧巻です!
この映画をいつかは観たいと願ってきましたが、ついに観ることができて感動しました。
バレエの映像では何度も観てはいましたが、映画としては今回が初めてでした(^-^)
Title
コットンテール
2024.3.1公開
イギリス・日本合作
Staff
監督/パトリック・ディキンソン
製作指揮/押田興将他
Cast
兼三郎:リリー・フランキー
彗/トシ
明子/アキコ:木村多江
さつき:高梨臨
ジョン:キアラン・ハインズ
メアリー:イーファ・ハインズ
明子/若い頃:恒松結里
兼三郎/若い頃:工藤孝生
Story
寡黙な男・兼三郎は、長らく疎遠になっていた1人息子トシとその妻さつき、孫娘エミと妻である明子の葬式で再会します。
この親子はぎこちない関係だったことが察せられ、その原因にこちらの思いが飛んでいきます。
この家族になにがあったのか?
そこにこの作品の「本質」が込められているはずだからです。
兼三郎と明子の出会いを経て、明子の闘病中の現実がつきつけられるにつれ、兼三郎の胸の痛みがヒシヒシと伝わってきました。
決して多くを語らない兼三郎でしたが、明子の遺言である「ピーター・ラビット」が生まれたイギリス/ウィンダミア地方へ遺灰を撒きにいく使命に対しての並々ならぬ心情が込められているようでした。
ウィンダミア湖。
かつて両親と行った思い出を生涯忘れなかった明子の願いを一心に受け止めた、兼三郎の心の旅路が始まります。
英語教師だったはずの兼三郎が、つたない英語で現地の人々と交流する意外性も彼の人柄を表しているようで、「不器用」さが見え隠れしているのでは?と感じました。
しかし、2人きりの家族がなぜこんなにもぎこちない年月を過ごしてきたのかという疑問は、終盤に納得させられます。
「命の選択」は誰しも難しいものです。兼三郎の明子への愛情。
そして、息子の家族との未来への希望を感じさせてくれるラストはほのぼのと心暖まる光景でした。
Title
コヴェナント 約束の救出
2024.2.23公開
イギリス・スペイン合作
Staff
監督/ガイ・リッチー
製作/ガイ・リッチー他
Cast
ジョン・キンリー:ジェイク・ギレンホール
アーメッド・サリム:ダール・サリム
キャロライン・キンリー:エミリー・ビーチャム
ヴォークス大佐:ジョニー・リー・ミラー
デクラン・ブレイディ:アレクサンダー・ルドウィグ
エディ・パーカー:アントニー・スター
Story
アフガニスタンでの戦争がまだ終わっていない2018年に実際に起こったことを基にしています。
タリバンとの戦争が激化するさなか、ジョンの使命はタリバンが隠し持つ武器・弾薬を見つけて破壊することでした。
この任務にはかなりの危険が伴いますが、戦争の後方支援的な立場での活動と言えるでしょう。
地勢に精通しているタリバンの本拠地に突入するジョン一行は地元の優秀な通訳アーメッドとともに敵地に侵入しますが、敵に動きを知られたことで部隊は全滅の危機に陥ります。
瀕死の重傷を負ったジョンをあの手この手で守り抜いたアーメッドの勇気ある行動に涙が出ました。
人はこれほどまでに他者に尽くせるのか?
こんな疑問を抱きながら魅入ってしまいました。
無事に部隊に連れ返ってもらったジョンは帰国してからもアーメッドへの感謝の念を持ち続け、アフガニスタンに戻り、彼を助け出す計画を実行に移します。
ジェイクの真摯な演技に胸を打たれました。やはり彼にはこのような人間味あふれる役柄が似合いますね。
Title
マダム・ウェブ
2024.3.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/S・J・クラークソン
製作/ロレンツォ:ディ・ボナベンチュラ
Cast
キャシー・ウェブ/マダム・ウェブ:ダコタ・ジョンソン
ジュリア・コーンウォール:シドニー・スウィーニー
マティ・フランクリン:セレステ・オコナー
アーニャ・コラソン:イザベラ・メルセド
エゼキエル・シムズ:タハール・ラヒム
オニール:マイク・エップス
メアリー・パーカー:エマ・ロバーツ
ベン・パーカー:アダム・スコット
Story
マダム・ウェブは、マーベル・コミックで未来を予知する能力を持つキャラクターとして知られています。そんな彼女の成り立ちがテーマで、設定が2003年となっている作品。
ニューヨークで相棒と救命士として活躍しているキャシーは、勤務中に生死の境をさまよう事故に遭遇し、未来を予知する能力が開花します。
数日後に偶然電車内で3人の少女に危険が迫った未来を予知し、その場で彼女たちを助けます。少女たちを襲った男はまるでスパイダーマンのようなスーツ姿でした。
キャシーは自分が生み落とされたジャングルでの出来事が謎の男に狙われる原因であることを突き止めます。臨月の母親の胎内にいた時にまでさかのぼる因縁の対決が迫っているのでした。
キャシーにはダコタ・ジョンソンが扮しています。彼女がこのようなアクティブなヒーローを演じるのは新鮮な驚きでした。
彼女の映画は殆どといっていいほど観てきました。感じの良い女優ですよね。彼女を観ていると幸福感につつまれます。
Title
落下の解剖学
2024.2.23公開
フランス映画
Staff
監督/ジェスティーヌ・トリエ
製作/マリー=アンジュ・ルシアーニ他
Cast
ザンドラ:サンドラ・ヒュラー
ヴィンセント:スワン・アルロー
ダニエル:ミロ・マシャド・グラネール
検事:アントワーヌ・レナルツ
サミュエル:サミュエル・タイス
マージ・ベルジェ:ジェニー・ベル
ゾーイ・ソリドール:カミーユ・ラザフォード
モニカ:ソフィ・フィリエール
Story
雪山に暮らす家族に襲いかかる謎の「落下死」が、入り組んだ迷宮へと変貌していきます。
夫が家から転落死した場面に1人息子ダニエルが遭遇します。しかし、ダニエルは目に障害があり、目撃した詳細を語ることができないこともあり、事故死か事件性があるのかが捜査の焦点になります。
この日はザンドラが作家として女学生にインタビューされていたのですが、上階から夫にボリューム最大の音楽を流されてインタビューが中止になるというアクシデントも発生していました。
ザンドラだけでなく夫も作家という特殊な家庭環境が根底にあり、裁判にかけられたこの事件で夫婦間の不協和音が次第に見えてくるようになり、ザンドラは窮地に追い込まれるのです。
無実を証明するために旧知の弁護士を立て、執拗な検事の追求に挑むザンドラ。
殺人だとすれば、ザンドラに突き落とされたのか?
事故なら、夫はどんな状態で誤って落ちたのか?
先の見えない裁判はザンドラを恐怖に突き落としますが、助かるには証言の鍵を握るダニエルに希望を託すしかありません。11歳の少年であるダニエルが母ザンドラを救うのか、有罪へと導くのかが問われます。
Title
ポーカー・フェイス 裏切りのカード
2024.3.1公開
オーストラリア映画
Staff
監督/ラッセル・クロウ
製作/キース・ロジャー他
Cast
ジェイク:ラッセル・クロウ
マイケル:リアム・ヘムズワース
ドリュー:RZA
アレックス:エイデン・ヤング
Story
ポーカーゲーム開発で巨万の富を築き上げたジェイクは、一計を案じて疎遠になっていた幼なじみを数人自宅に名招き、大金を懸けたポーカーゲームを開催。
数十年ぶりに訪れた期待感に包まれながら、つかの間の旧友たちとの昔話に空気もなごみリラックスムードに包まれますが、ジェイクからの掛け金がはね上がりに全員に緊張が走ります。
そして、ジェイクから発せられた「みんなに毒を盛った」発言にさらなる冷や汗モード満載になっていくのでした。
はたしてジェイクの目論見・計画とは何なのでしょうか?
さらにさらに、地獄のゲーム最中になんと3人組の強盗が侵入し、邸宅内に飾ってある高価な絵画を盗もうとするのです!!
和やかな同窓会?が恐怖の一夜と化す本作は、ラッセルの監督・脚本・主演という贅沢さで観客の期待に応えるものとなっていて、ラッセルファンにはたまらない作品と言えるでしょう。
Title
ARGYLLE アーガイル
2024.3.1公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/マシュー・ボーン
製作/マシュー・ボーン他
Cast
エリー:コンウェイ:ブライス・ダラス・ハワード
エイデン:サム・ロックウェル
リッター:ブライアン・クランストンン
ルース:キャサリン・オハラ
アーガイル:ヘンリー・カビル
ルグランジェ:デュア・リパ
ウィアット:ジョン・シナ
アルフレッド・ソロモン:サミュエル・L・ジャクソン
Story
スパイ小説でベストセラー作家として活躍するエリーがサイン会をしている場面からスタート。
観客の多さからもいかに売れっ子かがわかりますね💙
そんなエリーが愛猫アルフィーと列車の旅に出かけます。そこへ登場したのが、正体不明のエイダンでしたが、彼女を抹殺しようと目論む謎の男たちを撃退してくれます。
自分がなぜこんな危険な目に遭うのか理解できないエリーは自分の小説が本物のスパイ組織の現実とリンクしていることに気付かされます。
エイダンによって明かされるエリーの本当の過去とは?
平凡そのものの作家に突如湧いてきた「スパイ」説が現実味を帯びるにつれ、危険度も加速していきます。
小説という架空のつくり話よりも刺激的でスリリングな展開に、エリーには戸惑いながらも楽しむ余裕が生まれていきます。
こんな荒唐無稽な作品にブライスが出ることが意外でしたが、彼女のユーモアのセンスを楽しめます。
それにしても、ウィアット役のジョン・シナの露出が最近多いですよね。
今年のアカデミー賞でも意外な一面を見せてくれていましたね♪