Welcame


映画コラム

ここでは、私が実際に劇場で観て印象に残った映画を取り上げていきます


<ミミの宝石箱>

http://daiana-rose.seesaa.net/

 

<キャメロンの部屋>

http://blog.goo.ne.jp/jullia_2009

 


2017.6.4

Title

2017.5.27公開

日本・フランス・ドイツ合作

Staff

監督/河瀬直美

脚本/河瀬直美

制作統括/木下直哉

Cast

長瀬正敏:中森雅哉

水崎綾女:尾崎美佐子

Story

第70回カンヌ国際映画祭で見事エキュメニカル審査員賞に輝いた河瀬直美監督の最新作。

 

視覚障がい者のための映画の音声ガイドの制作をしている美佐子と視力を失いつつあるカメラマン、中森雅哉との

息づまるような魂の交流が涙を誘い、胸を熱くしてくれます。

 

さすがに河瀬監督の作品らしく、しっかりとした視点で描かれる苦悩の世界は、どこの国の人たちにも通じる、普遍的な人間の生きざまを見せてくれています。

 

重厚なテーマにに押しひしがれていた私たちの心に、ラストで灯る「光」がこころに迫りました。

雅哉がギリギリの状態で下したある決意が、一筋の光となって彼を力強く導いてくれるでしょう(^_^.)

 

何年か前に河瀬監督の講演会に行ったことがあります。

あっさりとした男前な(^_^.)頼もしい女性という印象で、さすがに映画監督だな、と感動したのを思いだしました。

 


2017.6.4

Title

マンチェスター・バイ・ザ・シー

2017.5.13公開

アメリカ映画

Staff

監督/ケネス・ロナーガン

制作/ケネス・ロナーガン他

Cast

ケイシー・アフレック:リー・チャンドラー

ミシェル・ウィリアムズランディ

カイル・チャンドラー:ジョー・チャンドラー

ルーカス・ヘッジズ:パトリック

 

Story

ボストンで建物の修理などの便利屋をしているリー。

兄が亡くなり、その息子パトリックの後見人に指名されていたことを知り、途方に暮れる孤独で不器用な彼がなんとか現実と対峙する姿を描きます。

 

心がヒリヒリする瞬間が何度もあり、観ているこちらもつらい想いを体験してしまいますが、現実味があり、次第に共感している自分に気づきました。

 

16才という多感な時期を生きている甥のパトリックとどう接していいのかわからないながらも、理性的な言動は終始一貫していて、安心感を与えてくれるリーの存在が次第に頼もしく感じられるようになりました。

 

身内のありがたさが真に迫ってくる

作品だと思います。



2017.5.28

Title

夜に生きる

2017.5.20公開

アメリカ映画

Staff

監督/ベン・アフレック

制作/レオナルド・ディカプリオ他

Cast

ベン・アフレック:ジョー・コフリン

エル・ファニング:ロレッタ・フィギス

ブレンダン・グリーソン:トム・コフリン

シエナ・ミラー:エマ・グールド

Story

禁酒法時代のボストン。

暗黒街で蠢くギャングのジョーをベン・アフレックが演じています。

こういう世界は、一般人には想像もつかない厳しい掟や、暗い面だけが印象強く、映画を観る方としても、どうしても身構えざるを得ないですよね。

 

人命軽視も甚だしく、できるだけ関わりたくない…と思ってしまいます。

現実に近い描写かどうかはわかりませんが、血も凍る…という生なましさが耐え難いのであまり観る機会は少ないのですが、今作はベン・アフレックが主演ということで、足を運びました。

 

対立相手のボスの愛人との関係がジョーを窮地に陥らせますが、なんとか凌ぎ、別天地でやり直すチャンスを得ます。

悪徳の世界のいろんな場面がからみあい、ストーリーについて行けなくなったりもしましたが、魅力的な配役に魅せられ、けっこう楽しめました。

 

それにしてもエル・ファニングはハリウッドでも引っ張りだこですね~。

話題作に次々に出てくるのですが、ここでは宗教家?という神秘的な役に扮していて、エルの魅力を引き出してくれています。

なかでも、エルが聴衆に向かってメッセージを伝えるシーンはとてもすばらしいものでした!!

衣装もエルによく似合っており、神々しささえ感じました(^。^)

 

また、ジョーが心を寄せるギャングのボスの愛人役のシエナ・ミラーがうまいです。

難役をきっちりこなす度胸と演技力はさすが!と言わざるを得ません。

ある意味、汚れ役なのですが、シエナが演じると現実感があり、映画を引き締めてくれていますよね♡♡

 


2017.5.27

Title

光をくれた人

2017.5.26公開

アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド合作

Staff

監督/デレク・シアンフランス

制作/デビッド・ハイマン

   /ジェフリー・クリフォード

Cast

マイケル・ファスベンダー:トム・シェアボーン

アリシア・ヴィキャンデル:イザベル

レイチェル・ワイズ:ハナ


Story

第1次世界大戦後、帰還兵のトムは孤島の灯台守の職に就きます。

そこで暮らすうちに惹かれあったイザベルと結婚。

仲睦まじい二人に襲いかかる悲しみの連続がいつしか彼らの運命を操り始めるのでした。

 

夫と妻、そして親としての試練を迎えた2人の姿が胸を締め付けます。

小さな赤ちゃんを天から与えられた贈り物と思い込もうとする妻を複雑な心境のまま受け入れ、支えていくトムの葛藤は

いかほどだったでしょうか…。

 

つかの間の親子3人の幸せな暮らしに突如訪れた不安と、やがて訪れる結末は涙なしには観ることはできません。

 

マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、レイチェル・ワイズの魂の演技と、人類が抱える不変の真実が織り込まれたこの映画はそれ故に、「人々の心を打つ不朽の名作」と言われるようになるでしょうね。

 


2017.5.20

Title

メッセージ

2017.5.19公開

アメリカ映画

Staff

監督/ドゥニ・ビルヌーブ

制作/ショーン・レビ他

Cast

エイミー・アダムス:ルイーズ・バンクス

ジェレミー・レナー:イアン・ドネリー

フォレスト・ウィテカー:ウェバー大佐

Story

ある日突然空中に巨大な未確認飛行物体が出現!!

しかも世界各地に。。。

これほど怖そろしいことはありませんよね~。

 

この物体は攻撃してくるのか、まったくわからないとなれば人類もどう扱うべきかで試行錯誤を余儀なくされて、挙句の果てに各国が勝手に戦争準備に奔走するなど協調性など皆無のありさま。

 

言語学舎のルイーズも困り果てるも、経験と知識を総動員して未知の生命体との接触を試みるのでした。

 

過去と現在が錯綜するため、私は不覚にも筋書きが読めずに観終わってしまいました・・・

 



2017.5.13

Title

スプリット

2017.5.12公開

アメリカ映画

Staff

監督/M・ナイト・シャマラン

制作/M・ナイト・シャマラン他

Cast

ジェームズ・マカボイ:ケビン

アニヤ・テイラー・ジョイ:ケイシー

ジェシカ・スーラ:マルシア

ヘイリー・ルー・リチャードソン:クレア

Story

23の人格を持つ?ケビンに囚われた3人の少女は脱出に成功するのでしょうか?

シャマラン監督が放つ、サイコスリラー!

この監督の作る映画は一種独特のものがありますよね。

 

なかでも好きなのは、やっぱり「シックスセンス」。

それとブライス・だらす・ハワード主演の「ビレッジ」!

 

今作は演技はジェームズ・マカボイの多重人格ものです。

心に深い闇を持つ異常人格者につかまってしまってはもとも子ありませんし。

 

しかも、最強の24番目の人格が今まさに生まれ出ようとしている現場に居合わせるなんて間が悪すぎます!!

 

さあ、最後に生き残るのは誰なのかは映画を観てのお楽しみ・・・

 



2017.5.13

Title

『パーソナル・ショッパー』

2017.5.12公開

フランス映画

Staff

監督/オリビエ・アサイヤス

制作/シャルル・ジリベール

Cast

クリステン・スチュワート:モウリーン

ラース・アイディンガー:インゴ

シグリッド・ブアジズ:ララ

Story

愛する兄を病気で亡くし、傷心のまま、

忙しいセレブの代わりに個人的な買い物を請負うのがモウリーンの仕事。

あっちの店、こっちの店とバイクなどで走り回る過酷な日常を描き出しています。

 

手に荷物をいっぱい持っている姿は言ってみれば、スタイリストのようなものでしょう。

ずっと以前にスタイリストをしている知り合いがいましたが、「カッコイイね!」と言ったら、「全然そんなことないわよ。雑誌などの需要に合わせて洋服や小物を集めて回って、また返しに行ってと、大変なんだから。

時には重い荷物も持ち運ぶんだから、重労働よ…」と言われて、見た目とは違う厳しさにびっくりした思い出があります。

 

モウリーンがずるずるはまっていく恐怖の連鎖は恐くもあり、こっけいでもありで、

「もうちょっと慎重に行動しなくちゃいけないんじゃなくて?」と思わず突っ込みたくなりましたが(>_<)

変身願望にあらがえないモウリーンにはハラハラしどおしな私でした。


2017.5.9

Title

ノー・エスケープ 自由への国境

2017.5.5公開

メキシコ・フランス合作

Staff

監督/ホナス・キュアロン

制作/ホナス・キュアロン

   /アルフォンス・キュアロン他

Cast

ガエル・ガルシア・ベルナル:モイセス

ジェフリー・ディー・モーガン:サム

Story

アメリカとメキシコの国境地帯での血も凍るサスペンス。

予告編で観た時は単なる不法入国ものだと簡単に思っていましたが、中身はぜんぜん違ってまさに命がけの恐ろしい映画でした!!

 

不法入獄者からは姿が見えない残酷無比な狙撃者による殺人がこれでもか!!と展開して、背中がゾーとしまくりでした。

 

最後まで生き残ったモイセスに感情移入してつらい時間を過ごした観客は私ひとりではないでしょう。

 

狙撃手サム役の俳優が怖さがハンパないのですが、不思議と男くさくて魅力的だったのが印象に残ります。



2017.5.6

Title

赤毛のアン

2017.5.6公開

カナダ映画

Staff

監督/ジョン・ケント・ハリソン

制作/ロス・スリー

Cast

エラ・バレンタイン:アン・シャーリー

サラ・ボッツフォード:マリラ・クスバート

マーティン・シーン:マシュウ・クスバート

ジュリア・ロラン°:ダイアナ・バーリー

Story

あの有名な(特に日本で(^_^. )アン・シャーリーが帰ってきました~!!

なんとチャーミングなアンなのでしょうか♡♡♡

歴代のアン役にも引けをとらない素晴らしい女優の誕生ですね。

 

ストーリー的には絶対にはずせないシーンを忠実に詰め込んで♪♪サラッと描いてくれました。

ちょっとさみしかったのは、

ギルバートの出番が少なかったのとギルバート役の少年がそれほど目立たない個性だったことでしょうね。

 

でも、この物語で最も重要なキャラのダイアナ役のお嬢さんはが素晴らしかった!

なんという美少女でしょう。

なんだかアンが庶民的に見えてしまいましたが・・・(^。^)y-

 

マシュウ役のマーティン・シーンが今までのはにかみ屋で寡黙マシュウ像のイメージからずいぶん離れていて、最初は「えっ?」って戸惑いましたが、慣れてくるとこんなマシュウもいいのでは・・・と受け入れちゃいました♪

 

♪プリンス・エドワード島の雄大な自然を満喫して、しあわせ感に浸るのもいいですよね~

 


2017.5.5

Title

ーカフェ・ソサエティー

2017.5.5公開

アメリカ映画

Staff

監督/ウッディ・アレン

制作/レッテイ・アロンソン他

Cast

ジェシ-・アイゼンバーグ:ボビー

クリステン・スチュワート:ヴォニー

ブレイク・ライブリー:ヴェロニカ

スティーブ・カレル:フィル

コリー・ストール:ベン

Story

1930年代のハリウッド黄金時代を鮮やかに切り取り、観ている私たちに当時の空気感を届けてくれています。

二人の美しいヴェロニカには、今最も勢いのある女優クリステン・スチュワートと、公私ともに充実感を漂わせているブレイク・ライブリー。

 

二人のゴージャスな衣装も見逃せない魅力を湛えていますよね。

ストーリー的にはそれほど目新しいものではありませんが、ウッディ・アレン監督らしい軽快なテンポでスッ、スッと進んでいきます(^_^.)

私が大好きなジェシーの軽妙な演技が恐いシーンなどにも真剣になることなく、こちらもカフェでお茶を飲んでいるかのような気軽な感じで観ていられるので、疲れている時でもリラックスできること請け合いです(^。^)

 

ヴォニーを争うボビーのおじさん役のスティーブ・カレルのいかにもハリウッドセレブ的なゴージャスさに「さすが!」とうっとりでした。

カレルはこんな役にピッタリだったんですね~♪♪

 

 


2017.5.2

Title

「バーニング・オーシャン」

2017.4.21公開

アメリカ映画

Staff

監督/ピーター・バーグ

制作/ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ他

Cast

マーク・ウォールバーグ:マイク・ウィリアムズ

カート・ラッセル:ジミー・ハレル

ジョン・マルこビッチ:ヴィドリン

ジーナ・ロドリゲス:アンドレア・フレイタス

ケイト・ハドソン:フェリシア・ウィリアムズ

Story

2010年にメキシコ沖で起きた海底油田爆発事故を映画化しています。

大爆発による火災の様子が臨場感あふれる映像で再現されていて、恐ろしさを倍増させます。

 

現場のスタッフらの意識と対応の違いがこれほどの大惨事を引き起こすのですね。

 

それぞれの立場が違うことからの対立によるせめぎ合い。

いったい誰が責任を負うのか?と真剣に考えさせらる映画でした。

 

こんな事はあらゆる場面で実際に起こっているのでしょうが、巻き込まれた方はたまりません!

 

マーク・ウォールバーグは切れ目なく出演作が続く優秀な俳だろうと思います。

しかも、だいたい主役級の扱いですし。

それほど目立つルックス・個性ではないと感じていますが、制作側からの評価は高いようですね。

 

カートラッセルがいい味出したいましたね~。

久々に見ましたが、もう重鎮のレベルに入っているようです。

主人公マイクの奥さん役で娘のケイト・ハドソンが花を添えていますが、ケイトは本当に妖艶で美しい女優です。

彼女もいろんな映画に顔を出しています。

 

 

 

 



2017.4.30

Title

メットガラ ドレスをまとった美術館

2017.4.15公開

アメリカ映画

Staff

監督/アンドリュー・ロッシ

制作/ファビオラ・ベラカサ・ベックマン他

Cast

アナ・ウィンター

アンドリュー・ボルトン

ジョン・ガリアーノ

カール・ラガーフェルド

ジャン=ポール・ゴルチエ

Story

米ヴォーグ誌編集長主催メットガラ

業界最大のファッションイベント。

その年のテーマを題材に東奔西走するフタッフ達の奮闘が興味深く映しだされており、いろんな面でとても刺激的な作品でした。

 

有名なセレブたちのファッションに心がときめき、至福の時を過ごすことができるのです。

 

準備中のアナ・ウィンターやイベントを任されているアンドリュー、その他のフタッフたちの胃が痛くなるようなせめぎ合いも赤裸々に見せてくれるので、業界関係者も一見の価値があると思います。



2017.4.30

Title

『マイビューティフルガーデン』

2017.4.8公開

イギリス映画

Staff

監督/サイモン・アバウド

制作/アンドレア・レウボリーノ他

Cast

ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ:ベラ・ブラウン

トム・ウィルキンソン:アルフィー・スティーヴンソン

アンドリュー・スコット:ヴァーノン

Story

ベラは自分のライフスタイルに固執する臆病だけれど芯の強い女の子♡♥♡

可愛く、あぶなっかしい面と、慎重な考え方がなかなか自分の殻をやぶることがむずかしい問題をかかえながらも日々仕事と大好きな執筆に励むごく普通の女性が、借家の庭の復元を家主から要求されて困り果てる様子がおかしくも楽しくリラックスできる映画。

 

変な隣人たちとのお付き合いも芽生えて、新しい自分を生み出す力も少しづつ発揮していつのまにかハッピーな人生に足を踏み入れていく過程が描かれていて、何度も観たくなる美しい物語でした。

 

 


2017.4.29

Title

「ワイルド・スピード ICE BREAK」

2017.4.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/F・ゲイリー・グレイ

制作/ニール・H・モリッツ他

Cast

ビン・ディーゼル:ドム

ドウェイン・ジョンソン:ホブス

ミッシェル・ロドリゲス:レティ

タイリース・ギブソン:ローマン

Story

「ワイルド・スピード」シリーズの第8作。

今回もメンバーが大暴れする痛快アクション大作!!

しかし、いつもと少し違う、ドムの不可解な態度と行動がファミリーの不安を煽り、胸が痛む展開にドッキリしました。

 

悪役のシャーリーズ・セロンがはまり役ですよね~。

彼女は優雅なイメージが強い女優ですが、心も凍るような”ワル”が板についており、ヒリヒリするような邪悪そのもののキャラを徹底して表現してさらに演技の幅を広げた感がありました。

 

それにしてもこのシリーズのとてつもない壮大さは圧巻で、観客が思いもつかないアクションを目の当たりにしてくれるので、必ず観に行きたくなります。世界中で大ヒットなのも納得です!!


2017.4.22

Title

グレートウォール

2017.4.14公開

中国・アメリカ合作

Staff

監督/チャン・イーモウ

制作/トーマス・タル他

Cast

マット・デイモン:ウィリアム・ガリン

ジン・ティエン:リン・メイ司令官

ペドロ・パスカル:べろ・トバール

Story

中国の万里の頂上で繰り広げられる恐ろしい怪物たちとの激闘にひるんでしまいましたが、傭兵のウィリアムが得意の武器で大活躍する姿が頼もしく映ります。

ストーリー的には???な部分が多いのですが、単なる活劇物ととらえれば楽しめると思います。

しかも、巨費を投じただけあってスケールの大きいアドベンチャーとしてのスリリングな展開も見逃せないですね。

 

女性司令官がとても魅力的でビジュアル的にも退屈しませんでした。

 



2017.4.21

Title

美女と野獣

2017.4.21公開

アメリカ映画

Staff

監督/ビル・コンドン

制作/デビッド・ホバーマン他

Cast

エマ・ワトソン:ベル

ダン・スティーブンス:野獣

ケビン・クライン:モーリス

ルーク・エバンス:ガストン

ジョシュ・ギャッド:ル・フウ

Story

エマ・ワトソン版

不朽の名作がまたリメイクされましたね。

これほどまでに愛されるストーリーとキャラクターはそうそういないと思います。

 

ハリー・ポッター=シリーズで大ブレイクしたエマが可憐な衣装に身を包み、聡明なベルをしっとりと演じていて、新たなファンが増えることまちがいなし!ですよね~♡

 

野獣役は英国俳優のダン・スティーブンス。

あの大ヒットしたドラマ『ダウントン・アビー』にも出演してブレイクした二枚目俳優です。

2014年公開の『ザ・ゲスト』でミステリアスな訪問客を演じてさらに実力を評価された将来が楽しみな人です。

ちょっぴり残念なのは、ダンのお顔を拝見できる時間が短いことですね。

 

森の奥深くでひっそりと暮らす野獣に囚われたベルが勇敢で個性を持った美しい女性に成長する姿は現代の女子にも好感を持って迎えられるに違いありませんよね(^_^.)


2017.4.8

Title

「LION ライオン 25年目のただいま」

2017.4.7公開

オーストラリア映画

Staff

監督/ガース・デイビス

制作/エミール・シャーマン他

Cast

デブ・パテル:サルー

ルーニー・マーラ:ルーシー

ニコール・キッドマン:スー

デビッド・ウェンハム:ジョン

サニー・パワール:サルー(幼少期)

Story

インドで5才の少年が迷子になり、25年も経ってから、

故郷に帰りつくまでの壮絶な実話を映画化したものです。

 

前半はその幼いサルーが経験する過酷な足取りが丁寧に描かれていますが、涙なしには観られません…。

「こんな小さな子がこんな悲惨な目に逢ってなお、生き延びたなんて…?!」という驚きが私たちの胸を打ちます。

 

やがて運よく養子に選ばれて、オーストラリアという新しい土地で暮らすようになり、ようやく子どもらしい生活が保障され、未来への希望も現実のものとなっていくのがうれしく感じられました。

 

青年になって、本当の自分への抑えがたい気持ちと葛藤する辛い時期を経て、サルーが自分を取り戻していく展開はもう感動そのものでした。

 

この頃のサルーの気持ちはおそらく本人にしかわからないでしょうが、周囲も相当つらかったと思います。

とくに、恋人との距離が開いていくのが観ていてつらかったです。

 

故郷へ帰ったサルーと、その家族との埋めがたい再会は最高の感動を与えてくれました!

 

中盤でニコール演じるスーがサルーの疑問に答えるシーンが心に沁みました。

サルー:どうして自分の子を産まなかったの?

スー:自分の子を持つよりも、わたしたちがあなたを選んだのよ

というような会話でしたが、とても深い意味が込められています。

インタビューにもありましたが、役作りの段階でスー本人に会い、その辺のことも話し合ったとか…。

ニコール自身、ふたりの養子を迎えた経験を持つ母親だからこそのベストキャストだったと納得ですね♡♡



2017.4.7

Title

「キングコング:髑髏島の巨神」

2017.3.25公開

アメリカ映画

Staff

監督/ジョーダン・ボート=ロバーツ

制作/トーマス・タル他

Cast

トム・ヒドルストン:ジェームズ・コンラッド

ブリー・ラーソン:メイソン・ウィーバー

サミュエル・L・ジャクソン:プレストン・パッカード

Story

過去に制作されてきたキングコングもおもしろかったですが、今作も趣向が凝らされていて、楽しめましたね!

主役がトム・ヒドルストンとブリー・ラーソンとなれば、ぜひとも観ないわけにはいきませんものね♡

 

主題としては、果たしてコングは正義の側なのか、悪者なのか?ですよね。

それが徐々に明らかになっていく過程で、人間側にも犠牲が次々と出てしまうのが、ちょっとかわいそうになります。

 

でも、まさかあのトムヒが「キングコング」に出演するとは…?と今もって不思議なのですが、意外と本人も楽しそうにキャンペーンもこなしているのを見ると、このキャストで良かったかも…と思ったりもします。

 

それにしても、サミュエル・L・ジャクソンはどんな映画でも顔を出しますよね~♪♪

アフリカ系アメリカ人の役と言えば、やっぱりサミュエルに決まり!!だと制作陣は安心させれらるのでしょうね。

純主役級のアフリカ系アメリカ人の役と言えども、いつも善人とは限らず、中には悪人の設定もあるのですが、まさか、あのデンゼル・ワシントンを持ってくるわけにもいかないでしょうし...(^。^)y-.


2017.4.5

Title

『ムーンライト」

2017.3.31公開

アメリカ映画

Staff

監督/バリー・ジェンキンス

制作/アデル・ロマンスキー他

Cast

トレバンテ・ローズ:シャロン(ブラック)

アンドレ・ホランド:ケヴィン

ジャネール・モネイ:テレサ

アシュトン・サンダース:10代のシャロン

ジャハール・ジェローム:10代のケヴィン

マハシャラ・アリ:フアン

ナオミ・ハリス:ポーラ

Story

今年度のアカデミー賞/作品賞でのドラマチックなハプニングも相乗効果と相成って、俄然注目を集めてしまった(^_^.)

『ムーンライト』ですが、授賞式で、『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが機転をきかせて、『ムーンライト!』と読み直してくれた場面に感動すら覚えたのは私だけではないと思います♡♡

とても「カッコイイ!」一幕でしたよね~。

 

さて、映画は家庭に恵まれない少年が、まさに危機一髪!の場面でドラッグディーラーと出会い、初めて家庭(麻薬中毒の母親)以外との接点を持ち、世の中を見る目を徐々に養っていく成長物語です。

幼少時から周囲から弱者扱いされてきて、それに抵抗する術も持たず、ただ、その場をやり過ごすしか生きる道を選べない少年シャロンに同情を覚えてしまいます。

 

と同時に、「どうして少しでも抵抗しないの?!」とじれったさまで感じてしまうのですが、そこには家庭の貧困だけではない

理由があったりして、忸怩たる思いにさいなまれてしまう、観客側のジレンマがつらいですよね。

 

高校時代のシャロンもだいたい同じように周囲との接触を極力避けているようで、もどかしさがつのりますが、

社会に出たシャロンは、なんとフアンのような生き方をしていて、ホッとするというか、残念…というか、言葉が見つかりませんでした。

 

しかし、寡黙で弱かった少年が、とにもかくにも独り立ちできていただけでもう良しとしたいという気持ちに落ち着きましたが(^_^.)

印象に残ったのは、不安のパートナーのテレサでした。

行き場を持たないシャロンをやさしく包み込む姿が唯一(^_^.)の救いでしたね~。

 

映画公開のチラシの写真がちょっと不思議な感じだなぁ~とずっと戸惑いがありましたが、なんと三人のシャロンの合成写真なんですね。それにもかかわらず、『同じ目に見えるのが不思議だ』との映画評論を見て、

「あっ…!!」と思ったのでした。

納得~!!(^。^)y-.


2017.4.2

Title

「ジャッキー」

2017.3.31公開

アメリカ・フランス合作

Staff

監督/パブロ・ラライン

制作/ダーレン・アロノフスキー他

Cast

ナタリー・ポートマン:ジャクリーン・ケネディ

ピーター・サースガード:ロバート(ボビー)ケネディ

ビリー・クラダップ:ジャーナリスト

Story

ケネディ元大統領夫人ジャクリーンをナタリー・ポートマンが渾身の演技で体現しています。

ビジュアルからいっても、ジャクリーンを感じさせてくれるので、ストーリーにもすんなり入っていけるでしょうね。

 

あの事件の裏側でこんな大変な事態が進行していたとは、と興味深く味わいました。

 

愛するケネディ大統領のため、そして自分自身と幼い二人の子どものために、巨大な権力・圧力と見事に戦い抜いたひとりの素晴らしい女性の生き方を学びました。

 

見る方向ひとつで変わるものごとへのアプローチ法が提示されているのだと思います。

 

ボビー役のピーター・サースガードが意外性があり、うれしかったですね♡♡

 

また、数少ないジャッキーのスタッフの一人のナンシーが

とても光っていました。

誰でもこんな人にそばにいてほしいと感じるのではないでしょうか。



2017.3.25

Title

「パッセンジャー」

2017.3.24公開

アメリカ映画

Staff

監督/モルテン・ティルドゥム

制作/ニール・H・モリッツ他

Cast

ジェニファー・ローレンス:オーロラ・レーン

クリス・プラット:ジム・プレストン

マイケル・シーン:アーサー

ローレンス・フィッシュバーン:ガス・マンキューゾ

Story

120年の冷凍期間を宇宙旅行する乗客5000人の運命を賭けて、自分の使命を全うする責任を背負った3人の息づまる闘いが繰り広げられる壮大な宇宙ロマン。

 

もし、自分が彼らの立場ならどうするか?(できるのか?)と自問しながら観ました。

荒唐無稽に見えますが、まんざらそうでもなさそうなのが恐さを倍増させます。

 

あと何十年(何百年…)もしたらこんな計画も当たり前になるのかもしれません。

『目覚めたら、まだ90年も冷凍期間が残っていた…』など、とてもすなおに受け入れられる話ではありませんよね(>_<)

この映画のようにメカに強いエンジニアでなければなおさらのこと…。

 

それにしても、この宇宙船の形状が今までに見たこともないすばらしいビジュアルで、見惚れてしまいました!!

美しい宇宙船が写されるたびにため息ものでした。

 

この映画では、人間の美しさ、弱さ、崇高さなど、いろいろなシーンが痛みを伴いながら表現されていて、素直に感動できました。

やはり、ジェニファーは見応えのある女優であることが実感されます。

クリスも役柄にぴったりで、こんな人がそばにいてくれたらどんなに頼もしいか、とうっとりしました。

 

バーテン・アンドロイドのマイケル・シーンもはまり役ですね~。


2017.3.12

Title

素晴らしきかな、人生

2017.2.25公開

アメリカ映画

Staff

監督/デビッド・フランケル

制作/バード・ロス他

Cast

ウィル・スミス:ハワード

エドワード・ノートン:ホイット

ケイト・ウィンスレット:クレア

ヘレン・ミレン:ブリジット

Story

最愛の娘を失った悲しみから立ち直れないハワード。

順調だった会社が行先不透明に陥るも、脱力感からどうしても抜け切れないもどかしさを抱えて鬱々とした日々を過ごしている主人公。

はたしていつの日か暗闇から抜け出せるのでしょうか?

 

最愛の人を失くした人にしかその気持ちは理解できないのですが、周囲は手をこまねいて見ているしかできないことでお互いにフラストレーションを感じてしまいますよね。

 

その人が納得できるところまで行き着くのをじっと見守るのも大変なことだと思いました。

それぞれの運命を背負いながらお話は否応なく進んでいきます。

 

途中でも、ラストでも涙が止まりませんでしたが、人間の再生の力を見せてもらいました。

 

ヘレン・ミレンのブルーの衣装をミステリアスな色にすることにより、「死」という厳粛さを表現したそうです。

とてもすてきですね♡




2017.3.11

Title

『ラビング 愛という名前のふたり』

2017.3.3公開

イギリス・アメリカ映画合作

Staff

監督/ジェフ・ニコルズ

制作/ジェド・ハーティ他

Cast

ジョエル・エドガートン:リチャード

ルース・ネッガ:ミルドレッド

マートン・ソーカス:ブルックス保安官

Story

舞台は1950年代のアメリカ・バージニア州。

実話をもとにした深くて、強い愛の物語。

白人男性と黒人女性の社会的に許されない結婚がもたらすものとは・・・

 

今では考えられないことですが、当時は起きてはならないことだったのですね。

反対する理由は「神がそれぞれの人種を別の場所に置いた」とのこじつけとしか考えられないものでしたが、混血という種の交わりを恐れた白人社会が作り上げた縛りのような気がします。

 

ミルドレッドを演じたルースは人間の心の在り方を表現するのがとても上手な女優だと感じました。

決して大げさな振りはせず、説得力のある表情やしぐさに高い演技力が伺える名演でした。

もちろん、リチャード役のジョエルがまた、無骨でまっすぐなアメリカ人を、抑えた演技で魅せてくれます。

何事にも最初というものがあるのだ・・・と改めて考えさせられた作品でした。

 


2017.3.10

Title

「ボヤージュ・オブ・タイム」

2017.3.10公開

フランス・ドイツ・アメリカ合作

Staff

監督/テレンス・マリック

制作/デデ・ガードナー他

Story

『ツリー・オブ・ライフ』でマリック監督とのコラボレーション経験を持つブラッド・ピットも制作としてクレジットされていて、ケイト・ブランシェットがナレーションを担当しています。

 

「マザー  ・・・」

との問いかけから始まる本作は、まさにマリックワールドそのものと言えます。

監督の好きな世界を真摯に追及しており、彼のこころの奥底を覗きこむような気持ちになります。

 

マリック監督の作品と言えば、ストーリー性が低く、絵画的なシーンの連続が大半を占めていたりするので、一般大衆からはさほど指示を得られないのでは?と感じています。

 

今までにも、マリック監督作品とは知らずに劇場に足を運んだ人は「???」の境地になったこともあるのではないでしょうか?

私自身、ストーリーを読まずに観に行って、唖然とした経験があります。

 

それでも、映像美は圧倒的で、他の映画人では作り出せない深遠な物語性を表現できる類まれな監督だと思います。

 



2017.3.5

Title

「アサシン クリード」

2017.3.3公開

イギリス・フランス・アメリカ・香港合作

Staff

監督/ジャスティン・カーゼル

制作/ジャン=ジュリアン・バロンネ他

Cast

マイケル・ファスベンダー:カラム・リンチ/アギラール

マリオン・コティヤール:ソフィア・リッキン博士

ジェレミー・アイアンズ:アラン・リッキン

ブレンダン・グリーソン:ジョセフ

Story

人気ゲームを映画化したそうですが、完成度がかなり高い作品だと思います。

マイケルがプロデュースも兼ねているということでも話題性抜群ですね。

 

メイキング側からのインタビューも読みましたが、とにかくアクションへのこだわりが凄すぎます!!

たいていのアクション映画は観ていますが、今作はどれとも違う魅力を放っています。

 

手に汗握る展開に自分の息さえも止まっているような緊迫した映像が続くのですから。 

決意と憂いを秘めたリンチの祖先アギラールの表情から、凄絶な過去に引き戻され、私たち観客も追体験する醍醐味が味わえます。

 

リッキン博士を演じるマリオンは清楚なイメージが好感度高く、クールすぎない女性ならではの暖かい視線も漂わせて、エリートだけではない真実味を添えてくれています。

 

 また、音楽が素晴らしい!!

ドキドキ感をさらに煽るような見事なサポートです!

 

テンプル騎士団というのはとても有名な歴史的存在のようですが、今作では暗黒時代を体現する役目を担っているのかもしれませんね。

 

観終わって席を立つ前に、隣に座っていた若い男性二人の

「続編は興行収入次第だろうね。続編もぜひ観たいな」との会話が微笑ましかったです(^_^.)


2017.2.25

Title

♡♡ LA LA LAND/ラ・ラ・ランド ♡♡

2017.2.24公開

アメリカ映画

Staff

監督/デイミアン・チャゼル

制作/フレッド・バーガー

Cast

ライアン・ゴズリング:セバスチャン

エマ・ストーン:ミア

Story

昨年から何度も予告編を観て、今か今かと待ちわびたミュージカルの傑作!!

 

自身のジャズバーを持つ夢を抱くセバスチャンと、女優としての成功を夢見るミア。

その二人が運命的に出会い、支え合いながら夢の実現に向かって歩いて行く姿が清々しい感動を呼びます。

 

往年のミュージカルを彷彿させるシーンがいくつかあり、

心のなかで思わず「そう、そう!」とつぶやいていました。

 

昨年「セッション」で旋風を巻き起こしたチャゼル監督の

新作がミュージカルというのも不思議な感じがしましたが、

監督の想いをインタビュー等で聞いてみると納得がいきましたね。

 

ジャスとミュージカルは成功しない、と周囲から言われながら、夢を失わなかったチャゼル監督とセバスチャンとミアの姿が重なります。

 

どんなに落ち込もうと、批判されようと決してあきらめない、そんな強い意志とたゆまぬ努力こそが、自分の夢を引き寄せる鍵となることに改めて気づかせてもらいました。

 

「セッション」のJ・K・シモンズが顔を出してくれているのもうれしいですね~♪♪

 



2017.2.24

Title

ーたかが世界の終りー

2017.2.11公開

カナダ・フランス合作

Staff

監督/グザビエ・ドラン

制作/ナンシー・グラン

      グザビエ・ドラン

Cast

ギャスパー・ウリエル:ルイ

レア・セドゥ:シュザンヌ

アリオン・コティヤール:カトリーヌ

バンサン・カッセル:アントワーヌ

ナタリー・バイ:マルティーヌ

Story

劇作家ジャン=リュック・ラガルスの舞台劇を映画化。

自分の死期を家族に伝えるために12年ぶりに故郷に帰ってきたルイを巡る家族の葛藤を抉り出そうとする手法を取っています。

 

登場人物たちがクローズアップで真剣勝負する演技合戦は見応え十分。

 

特に、主人公ルイ役のギャスパーは過酷とも言える沈黙の演技を要求されています。

表情やしぐさでしか周りの一挙手一投足に反応することしかできなに究極ともいえる難役をこなすギャスパーに心をうばわれることまちがいなし!!でしょう。

これは、憂いを含むルックスを持つ彼にしか不可能な技だったのかもしれませんね。

 

妹・兄・兄嫁・母それぞれが醸し出すぎこちない感情の渦に巻き込まれ、なかなか自分の発言ができないもどかしさを押し殺しながらも周囲を気遣うやさしいルイが不憫でした。

 

意味のない会話が延々と繰り返される空虚な時間と空間。

家族とはこんなにもしがらみを断ち切れない他人の集まりなんだな、と気の毒に思ったりもしましたが、やはり心の奥底には、口では表現できない彼らならではの家族に対する想いがあふれていると考えたい作品です。

 

なかでも、緊張した雰囲気をなんとか盛り上げようと無駄な努力をする母マルティーヌが、なんともいえない明るい笑顔を見せるのが救いでした。

健気さと、無頓着さと、母としての尽きない愛情が感じられて、自然に涙がにじんでしまいました。

 

マリオンが珍しく普通の平凡な主婦役を演じているのをなんとなくうれしく思いました。

彼女はとびきり存在感のある役柄を演じるのが当たり前みたいに感じていたせいでしょうね。

 

バンサン・カッセルはたいていのフランス映画、そしてハリウッド映画にひっぱりだこの名優だと納得しました。

私は観ていませんが、2002公開の『ジェヴォーダンの獣』でもギャスパーと共演しているんですね。

 

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この日はちょうど劇場側の企画で、『特製クリアファイルプレゼント』の日だったらしく、

上映前にステキなクリアファイルをいただきました~!!

うれしい驚きでした(^。^)y-.。

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2017.2.23

Title

~ダヴィンチ 美と知の迷宮~

2017.1.28公開

イタリア映画

Staff

監督/ルカ・ルチーニ

     ニコ・マラスピーナ

Cast

ピエトロ・マラーニ

マリア・テレサ・フィオリオ

ビットリオ・スガルビ他

Story

偉大なレオナルド・ダ・ヴィンチの壮大な遺産の解説が

わかりやすく提示されます。

 

あまりにも有名であるがために、ダヴィンチを知っているかのように錯覚しがちな私たちですが、本当の彼を知る生きた題材として貴重なドキュメンタリー。

 

ルネッサンス期は語りつくせない黄金の時代だったことをさらに実感させられました。

 

優れた天才たちが生まれ、制作し、生き、そして遺してくれた多くの美と知の遺産を、いつまでも大切に保存する責任を人類が負っていることを痛感しました。

 



2017.2.22

Title

「マグニフィセント・セブン」

2017.1.27公開

アメリカ映画

Staff

監督/アントワン・フークワ

制作/ロジャー・バーンバウム

     トッド・ブラック

Cast

デンゼル・ワシントン:サム

クリス・プラット:ジョシュ

イーサン・ホーク:グッドナイト

ビンセント・ドノフリオ:ジャック

イ・ビョンホン:ビリー

ピーター・サースガード:バーソロミュー・ボーグ

Story

 

西部開拓時代のメキシコが舞台。

悪逆非道のボーグに支配されたローズ・クリークの町を救うために7人の男たちが立ち上がり、手持ちの武器を駆使して悪を迎え撃つ「勧善懲悪」ものです。

言わずとしれた黒澤明監督の『七人の侍』がもとになっているのですが、数少なくなってきたウエスタン映画を堪能できるので、また新鮮な感動を味わうことができます。

 

リーダーはデンゼル・ワシントンですが、うまい俳優が揃っており、一級品のウエスタンが誕生したのもうれしいことですね。

悪の親玉を怪演するピーター・サースガードが、典型的なワルを表現していて、思わず身震いするほどでした

 


2017.2.20

Title

『王様のためのホログラム』

2017.2.10公開

アメリカ映画

Staff

監督/トム・ティクバ

制作/ウーベ・ショット

     シュテファン・アルント

Cast

トム・ハンクス:アラン・クレイ

アレクサンダー・ブラック:ユセフ

サリタ・チョウドリー:ザーラ・ハキム

ベン・ウィショー:デイブ

Story

サウジアラビア国王に最新鋭テレビ会議システム「3Dホログラム」の売り込みのために砂漠の国へやってきたアラン・クレイの奮闘がおもしろく描かれます。

 

かの国ではいろんなことがアバウトで、なかなか国王へのプレゼンが実現せず、試行錯誤といらだちを抱えながらも、現地の実情を把握していく過程が切実さをにじませてつい背中を押したくなります。

3Dホログラム実演シーンで、ベン・ウィショーがちょい出していて、もったいない使い方だな~と感じました。

また、クレイがチャーターする車の運転手とのやりとりがスパイスの役目を果たしていて、うまい演出だと思いました。

 

トム・ハンクス主演となれば、ハズレはない!と安心して劇場に足を運ぶことができるのも彼の実力でしょうね。

格別に真剣な場面もなければ、アクションもなし…ですが、『クスっ』と笑わせる場面がちりばめられていて、肩の力を抜いて楽しめます♡♡

私など、あまりの脱力感に睡魔に勝てず、最初と最後の10分程しか観ることができなかったので、再度劇場に足を運ぶ羽目になりましたヽ(^。^)ノ

 


2017.2.19

Title

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

2017.2.3公開

アメリカ映画

Staff

監督/ティム・バートン

制作/ピーター・チャーニン

    ジェンノ・トッピング

Cast

エバ・グリーン:ミス・プレグリン

エイサ・バターフィールド:ジェイク

サミュエル・L・ジャクソン:バロン

Story

孤独な少年ジェイクは祖父の謎めいた言葉を頼りに、ある島に旅立ちます。

 

彼がそこで出会ったのは、魅力的なミス・ペレグリンと変わったこどもたち。

時間のループの中でジェイクが体験することとは・・・?

おじいちゃん子だった彼の成長する姿が微笑ましい(^_^.)

 

実際にはありえない、タイムスリップと不思議な能力の集まりが夢の世界に連れていってくれます。

ティム・バートンの描き出す世界をたっぷりと堪能できます!!

 

エバの妖艶さがあますところなく発揮されていて、彼女の代表作となるかもしれないですね~★☆★



2017.2.12

Title

『エゴン・シーレ 死と乙女』

2017.1.28公開

オーストリア・ルクセンブルク合作

Staff

監督/ディーター・ベルナー

制作/フランツ・ボトニー

     アレクサンダー・グレール

Cast

ノア・ベトラ:エゴン・シーレ

マレシ・リーグナー:ゲルティ・シーレ

ファレリエ・ベヒナー:ヴァリ・ノイツェル

ラリッサ・アイミー・ブレイドバッハ:モア・マンドゥ

マリー・ユンク:エディット・ハルムス

Story

21世紀初頭に活躍した、独自の作風を堅持し、当時の規範に逆らいながらも数多くの作品を世に送り出した、夭折の天才画家エゴン・シーレ。

 

奔放な魅力ゆえに多彩な女性遍歴を重ね、感じたままをカンバスに描きとることを壮絶なまでに求め続けた不世出の画家の実態を垣間見るような体験をさせてくれます。

 

鬼才グスタフ・クリムトを師と仰ぎながら、自分のスタイルを作り上げる執念が伝わってきました。

エゴンの、周囲を巻き込んでの生きざまは恐くもあり、またそれゆえに抵抗できないぐらいに惹きつけられる・・・

そんな運命なのでしょうね。

 

好みからいえば、彼の絵はやはり「不気味」と映ります。

あそこまで実態をゆがめて描いてしまう彼の画家としての神経が理解できませんが、世の中には受け入れられているのですから、価値が高いのだろうと思います。

 

エゴン役のノア・サーベトラの美貌が恐ろしいまでに際立っています。

ナルシストの武器である繊細さだけでなく傲慢さものぞかせる、そんな難役をこなす彼は未来の大スターとなっていくかもしれないですね♡♡