Title

スパイダーマン　ノー・ウェイ・ホーム

2022.1.7公開

アメリ映画

Staff

監督／ジョン・ワッツ

製作／ケビン・ファイギ他

Cast

ピーター・パーカー／スパイダーマン：トム・ホランド

ＭＪ：ゼンデイヤ

ドクター・ストレンジ：ベネディクト・カンバーバッチ

ネッド：ジェイコブ・バタロン

ドクター・オットー・オクタビアス／ドック・オク：アルフレッド・モリーナ

ハッピー・ホーガン：ジョン・ファブロー

マックス・ディロン／エレクトロ：ジェイミー・フォックス

ノーマン・オズボーン／グリーン・ゴブリン：ウィレム・デフォー

ウォン：ベネディクト・ウォン

メイおばさん：マリサ・トメイ

J・ジョナ・ジェイムソン：J・K・シモンズ

Story

「スパイダーマン」シリーズの第3作。

前作でスパイダーマンの正体がピーターだとバレてしまい、世間からの注目と敵意を背負ってしまったことで、ドクター・ストレンジに前の状態に戻してほしいと頼むピーター。

渋々承諾したドクター・ストレンジがその技をかけている途中で邪魔が入り、失敗してしまいます。その結果、他のユニバースから過去の亡霊たち／グリーン・ゴブリン、ドック・オク、エレクトロ、サンドマンなどが戻ってきてしまい、混迷を深め、彼らとの死闘が勃発。

 

満身創痍のピーターは、実世界での仲間であるMJ、ウォンと協力して、彼らを異次元の彼方へと戻そうとするのですが...

 

物語の後半ではビッグ・サプライズも用意されていますよ💚💛💙

Title

マークスマン

2022.1.7公開

アメリ映画

Staff

監督／ロバート・ローレンツ

製作／タイ・ダンカン他

Cast

ジム：リーアム・ニーソン

サラ：キャサリン・ウィニック

マウリシオ：フアン・パブロ・ラバ

ローサ：テレサ・ルイス

ミゲル：ジェイコブ・ペレス

Story

海兵隊で狙撃兵として従軍していたジムを襲うメキシコ麻薬カルテルの恐怖。

 

メキシコと国境を接するアリゾナ州で牧場を営むジムには、立ち退きが迫っていました。ギリギリの生活ではあっても住み慣れた土地で牛の世話をし、愛犬とつましい暮らしをしている彼の妻はすでに他界。つれ子のサラは国境警備隊の捜査官で、ジムの行く末を心配する心優しい娘。

 

いつものようにトラックを走らせ、周囲を見張っていると、メキシコの方角から母子が国境のフェンスをくぐり抜けようとしている場面に出くわします。

 

もうちょっとというところで、追っ手の麻薬カルテルの手下たちに追い詰められた母親は銃弾に倒れます。駆け寄ったジムにその母親は、息子を無事にシカゴの親類に送り届けてくれるよう懇願します。

 

1人取り残された少年ミゲルをシカゴへ連れていくことにしたジムは、行く先々でしつこく迫る追っ手をかわしながら逃走を続けます。

伯父が麻薬カルテルから盗んだ大金を預かり、それをジムに託して亡くなった母親。将来への不安で精神的に参っているはずのミゲルの、ものに動じない精神力に感心するジムでしたが、所詮はまだ少年です。

 

逃亡先で律儀にサラに電話し状況報告することも忘れないジムの身を、心底心配するサラも方々に応援を呼び、救援が間に合うようにと祈ります。

 

★リーアム・ニーソンの作品選びにはいつも驚かされます。もう年齢的にもキツいはずですが、アクションへ挑戦し続ける姿勢は、ファンからの支持を集めるのに十分でしょう(^-^)

Title

キングスマン　ファースト・エージェント

2021.12.24公開

アメリ映画

Staff

監督／マシュー・ボーン

製作／マシュー・ボーン他

Cast

オーランド・オックスフォード公：レイフ・ファインズ

コンラッド・オックスフォード：ハリス・ディキンソン

ショーラ：ジャイモン・フンスー

ポリー・ワトキンズ：ジェマ・アータートン

グリゴリー・rasupu：リス・エバンス

イギリス国王ジョージ5世：トム・ホランダー

キッチナー伯爵：チャールズ・ダンス

モートン：マシュー・グード

エリック・ヤン・ハヌッセン：ダニエル・ブリュール

マタ・ハリ：バレリー・パフナー

Story

「キングスマン」シリーズ3作目。

今作はその先日譚。

第一次世界大戦を舞台に初代「キングスマン」の誕生秘話が語られます。

 

1914年に戦争を終わらせる任務を帯びた英国貴族オックスフォード公は悪名高いあのラスプーチンへの戦いへと突き進みます。

妖術を操る僧という異名をとるラスプーチンの陰にいる人物をあぶり出す目的もありました。その危険な賭けに打って出るオックスフォード公に随行する息子のコンラッドですが、父の猛反対を押し切った格好でした。

 

コンラッドの少年時代に目前で妻を殺害されたオックスフォード公は、妻の今わの際の言葉「コンラッドを危険な目に合わせないで」という戒めを固く守っていたからでした。

 

血気にはやるコンラッドとショーラとポリーという少数精鋭で挑むミッションがどんなに危険なものであっても、祖国と世界のためには敢行するしかないのでした。

 

招かれた宮廷でのオックスフォード公とラスプーチンの一騎打ちが凄くてあっけにとられてしまいました(*'▽')

縦横無尽に繰り広げられるラスプーチンのバレエの振付のような華麗なアクションは高い評価を得ています。

演じているのはイギリスの名優リス・エバンスです♪♪

ユーモラスな役とは別に、すっかり悪役俳優としての実力を積み上げた彼の迫力のアクションシーンは圧巻の演技でした！！

 

コンラッドの初々しさにも心が和みます💚

Title

レイジング・ファイア

2021.12.24公開

香港・中国合作

Staff

監督／ベニー・チャン

製作／ドニー・イェン他

Cast

ボン：ドニー・イェン

ンゴウ：ニコラス・ツェー

ボン刑事の妻：チン・ラン

ロック警視監：サイモン・ヤム

ポウ：パトリック・タム

イウ：レイ・ロイ

Story

警察組織につきものの悪と表裏一体の慣例の犠牲になった優秀な刑事たちが復讐に立ち上がるクライム・アクション。

 

麻薬取引を巡る捜査現場に侵入して警官を多数殺害し、奪った麻薬を裏取引する組織は元刑事の集団だったという恐ろしい事実が浮かび上がります。

 

警察の威信をかけて犯人逮捕に向かうボン刑事はその犯罪組織のリーダーが元仲間のンゴウと知り苦悩します。

 

一度は捜査から外されたものの、現場に復帰したボン刑事はンゴウたちの暴走を止めるために立ち上がります。

 

裏切りともとれるボン刑事とのかつての師弟関係は崩れ去り、復讐の鬼と化したンゴウとその仲間の元刑事たちへの嫌悪感を消すことはできませんが、悲哀は十分伝わってきました。

 

体裁を借りた警察組織の犠牲者となった彼らの非力が、暴力を正当化する引き金になったことは間違いないと思うからです。

香港映画の質の高さには毎回感動します。

今回は特にニコラス・ツェーの演技力に目を奪われました♪♪

Title

ローラとふたりの兄

2021.12.10公開

フランス映画

Staff

監督／ジャン＝ポール・ルーブ

製作／マキシム・ドゥロネ他

Cast

ローラ：リュディビーヌ・サニエ

ピエール：ジョゼ・ガルシア

ブノワ：ジャン＝ポール・ルーブ

ゾエール：ラムジー・ベディア

サラ：ポーリーヌ・クレマン

Story

フランス西部都市アングレームで巻き起こる、兄妹3人のコメディ映画。

 

未婚であることに少し引け目を感じている弁護士ローラの長兄であブノワの結婚式を前にしたシーンから始まります。

 

眼鏡店を経営するブノワは現実派。次兄のピエールは解体現場で働く一本気な性格。しかも、ピエールは失業の危機に直面することになります。

 

ブノワの結婚で見えてきた家族の在り方が問われだし、それぞれの人生にも変化が起きていきます。

 

離婚調停の仕事で関わった男性との交際がローラに新しい価値観を与え、予期しない新婦の妊娠に戸惑うブノワ。そして、解雇にともなう生活苦に不安を募らすピエール。

3人は両親のお墓の前に定期的に集まり、本音を言い合います。本当に仲がいいんですね(^^♪

 

何気ない日常の中にユーモアあり、涙ありの楽しい映画でした！

Title

ドント・ルック・アップ

2021.12.10公開

アメリ映画

Staff

監督／アダム・マッケイ

製作／アダム・マッケイ他

Cast

ランドール・ミンディ：レオナルド・ディカプリオ

ケイト・ディビアスキー：ジェニファー・ローレンス

テディ・オグルソープ：ロブ・モーガン

ジェイソン・オーリアン：ジョナ・ヒル

ピーター・イッシャーウェル：マーク・ライランス

ジャック・ブレマー：タイラー・ベリー

ユール：ティモシー・シャラメ

Story

パッとしない天文学者のランドール・ミンディ教授と教え子の大学院生ケイトが近日中に地球に衝突する可能性を含んだ巨大彗星を発見。

 

この事態を世界中に知らしめようと合衆国大統領に直訴しようと奔走。

 

しかし、大統領とその側近は相手にしてくれません。それではと話を持ちこんだ朝のテレビ番組でも真剣に扱ってもらえないという救いようのない混乱に見舞われるのです。

 

はたして、彼ら2人の発見は実際に起こるのか？

という発想がどんどん迷走していくのですが、本当に実現してしまったら地球は消滅してしまうのですけれど...？という危機感の無さが恐さを倍増させます。

それにしても、人類って、実際に起こってからでないと、目が覚めない生きものなんですね～♪♪

 

こんな奇想天外な作品に、レオナルド・ディカプリオ＆ジェニファー・ローレンスが出演することの方が私には驚きでした！！

2人のちぐはぐなかみ合い方が微笑ましい作品でした(^^♪

ティモシー・シャラメも出演しております💙

Title

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2021.12.10公開

デンマーク映画

Staff

監督／ラース・フォン・トリアー

製作／ビベケ・ウィンデレフ

Cast

セルマ：ビョーク

キャシー：カトリーヌ・ドヌーブ

ビル：デビッド・モース

ジェフ：ピーター・スト―メア

ノーマン：ジャン＝マルク・バール

オールドリッチ・ノヴィ：ジョエル・グレイ

Story

2000年に公開され、物議をかもした名作が4K・デジタルリマスター版としてリバイバル上映。

この上映が劇場で観られる最後の機会だということでした。

 

アメリカの寒村でチェコ移民として生きるセルマと息子ジーン。貧しい生活を強いられる親子は、地元の警察官夫婦の慈悲で敷地内にあるトレーラーハウスで質素な暮らしをしていました。

 

工場で働きながら、余暇にミュージカルの練習に明け暮れるセルマと同僚の年上のキャシー。

キャシーはセルマの世話を見てくれる優しい女性でした。彼女の手助けがなければ生活が立ち行かないほどの恩があります。

 

母子でつましい生活をするセルマの隠された秘密。それはキャシーだけが知る厳しい現実でした。実はセルマは遺伝性の目の病気を患っており、日常生活にも支障が出るほどに悪化していたのです。

しかも、愛する息子ジーンにもそれは遺伝しており、早い段階で手術が必要となるものだったのです。ジーンの手術代を貯めるために工場の仕事だけでなく、内職にも精を出し、目に大きな負担をかけるギリギリの状態にまで追い詰めららていたセルマにさらなる試練が襲い掛かろうとしているのでした(>_<)

 

この作品はいつかは観ないといけないと思いながらそのままになっていたのですが、今回のリマスター版の上映を知り、重い腰を上げて劇場に出掛けました💛

今まで観なかった理由は、とても哀しい映画だと知っていたからでした。その哀しみに耐えられないと思っていたからでもありました。

 

それでも、映画ファンとしてどうしても観ておかなければいけないとも思っていたので、いい機会が与えられて嬉しかったです(^^♪

この母の愛情物語は、今後も語り継がれていくでしょう。

Title

グロリア　永遠の青春

2021.12.3公開

アメリ映画

Staff

監督／セバスティアン・レリオ

製作／フアン・デ・ディオス・ラライン他

Cast

グロリア：ジュリアン・ムーア

アーノルド：ジョン・タトゥーロ

ピーター：マイケル・セラ

ダスティン・メイソン：ブラッド・ギャレット

ヒラリー・ベル：ホランド・テイラー

ジェレミー：ショーン・アスティン

Story

2013年の「グロリアの青春」のリメイク作品。

熟年となった離婚経験者グロリア。子育てからも解放され、ビジネスにまい進する日々を送っています。

 

同僚の女性とも心置きなく心中を打ち明けられる理想的な人生とも言えるのですが、それゆえか、何か物足りなさも感じています。

 

元々社交的でもあり、ダンスも好きなので、ナイトライフもそれなりに充実している恵まれた環境を謳歌しているはずでした。

そんな彼女が、常連客の1人として繰り出したナイトクラブである男性客と出会い、恋に落ちます。

彼はアーノルドという知的な男性。女性の扱い方も心得る理想的な交際相手に巡りあったグロリアは2人の関係に安定感を見出していきます。

 

そんな2人はラスベガスへ休暇を楽しみにいくのですが、予期せぬ出来事に遭遇してしまいます。アーノルドの元家族からの助けを呼ぶ訴えを無視できないアーノルドはグロリアに説明なしでホテルから疾走。これにはさすがのグロリアも困惑を隠せない事態に発展してしまいます。

 

家族に対して優しいだけなのか、過保護なのかと疑うグロリアが下す決断とは？

 

もう年だからと家に閉じこもることをせずに、独りでもダンスに繰り出す勇気は称えたいし、見習いたいですね(^^♪

何事も自分から行動することにこそ、新しいチャンスも生まれるのです。失敗を恐れずグイグイ突き進むグロリアは現代の女性への手本と言えるでしょう♪♪

Title

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

1994年10.22公開

アメリ映画＜午前十時の映画祭＞

Staff

監督／ヘンリー・セリック

製作／ティム・バートン他

Cast

ジャック・スケリントン(声)：クリス・サランドン

ジャック・スケリントン(歌：ダニー・エルフマン

サリー／ショック：キャサリン・オハラ

フィンケルスタイン博士：ウィリアム・ヒッキー

町長：グレン・シャディックス

ロック：ポール・ルーベンス

Story

ハロウィンタウンの人気者／実力者・ジャックが自分の町に『明るいクリスマス』を持ち込もうと奮闘するダークコメディ。

 

森の中で迷い込んだ世界で今までとはまったく違ったクリスマスを見て愕然とします。

その世界の住民はなんとも楽しいクリスマスを満喫しているではありませんか！

 

そこでジャックはそのアイディアを持ち帰り、なんとか楽しいクリスマスを実現させようと奮闘します。

そのジャックに片思いをしているお針子のサリーも牢獄のような家を抜け出し、ジャックに協力しようとします。

町を挙げての変革に挑むハロウィンタウンの様子が、当時話題を呼んだストップモーションアニメで楽しめます。

 

観たいと思いながらなぜか見逃してきた映画でしたが、＜午前10時の映画祭＞でようやく観ることができました💛

Title

Hand of God　神の手が触れた日

2021.12.3公開

イタリア映画

Staff

監督／パオロ・ソレンティーノ

製作／パオロ・ソレンティーノ他

Cast

ファビエット・スキーザ：フィリッポ・スコッティ

サヴェリオ・スキーザ：トニ・セイヴィッロ

マリア・スキーザ：テレーザ・サポナンジェロ

マルチノ・スキーザ：ルイーザ・ラニエリ

アルフレード：レナート・カルペンティエリ

Story

1986年。イタリア・ナポリに住む高校生ファビエットと両親が母マリアの妹パトリツィァの家にバイクで3人乗りで急ぎます。

帰宅が遅くなったパトリツィアが怒った夫から暴力を振るわれたのです。

 

実は、パトリツィアは帰りのバス停で「守護聖人の聖ジェンナーロ」と名乗る老紳士に車に乗せられおきん廃墟に連れて行かれます。

 

そして、「小さな修道僧の精霊・モナシエロ」から紙幣を渡されます。不妊で悩んでいたパトリツィアに聖ジェンナーロは「これでほしいいだけ子どもを授かる」と安心させるのでした。

 

その話を信じない夫フランコは怒り狂います。両親が間に入ってなんとかフランコをなだめ事なきを得ます。多感なファビエットはこの不幸な伯母であるパトリツィアにずっと憧れています。

 

ファビエットの兄マルチーノは俳優志望、姉ダニエラは心に傷を抱えており引きこもった生活をしています。それでも親戚一同が集まってワヤワヤと食事するなど平和なイタリア人の生活が随所に描かれ、観るものに幸福感を与えてくれるのは、イタリア映画ならではですね(^-^)

イタリア人らしくサッカーのテレビ中継に明け暮れる一家。ファビエットはサッカー場へも行く機会を掴みます。

 

そんなある日、ファビエットは両親に別荘に一緒に行こうと誘われますが、サッカーのテレビ中継を見るために断ります。その試合で人気を誇るマラドーナがヘディング・ゴールを決めたのです。後に「神の手」と呼ばれる世紀のゴールシーンでした。

 

 

その喜びもつかの間、両親が別荘の暖炉の不完全燃焼で亡くなったと知らせが入ります。こうして平凡だったファビエットの生活が一変してしまいます。

ファビエットは果たしてこれからの人生をどう立て直していくのでしょうか？

 

そんなことを考えながら、陽光あふれるイタリアを満喫できる作品を楽しみましょう！

Title

ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド

2021.12.3公開

アメリカ・イギリス合作

Staff

監督／スティーブン・キジャク

製作／ローラ・リスター他

Cast

クレオ：ヘレナ・ハワード

ディーン：エラー・コルトレーン

シーラ：エレナ・カンプーリス

ビリー：ニック・クラウス

Story

1987年。アメリカ・コロラド州デンバーのレコード店員ディーンが起こしたラジオ局ハイジャックの様相をユーモアを交えて描いた作品。

 

ディーンはファンである「ザ・スミス」が解散との報を受け、大きなショックを受けます。

友だちのクレオに恋心を抱く彼は彼女に気持ちを伝えることもできない日々を送っています。

 

そんな鬱々とした彼の人生に「ザ・スミス」解散のニュースは受け入れられるはずもありません。

そこで彼はとんでもない案を実行に移していまいます。

なんと地元のヘビメタ専門ラジオ局を乗っ取り、持参した「ザ・スミス」の楽曲を放送し続けるよう要求するのです。

 

当初は危機感を隠せなかったDJも次第にディーンの真剣さを認め、彼に協力を惜しまなくなります。

一方クレオは3人の仲間とパーティに参入。刹那的な快楽に身をゆだねるのでした。

 

「ザ・スミス」を心の支えにしてきたディーンの純粋な気持ちが痛いほど感じられる不思議な映画でした💛💚💙

Title

天才ヴァイオリニストと消えた旋律

2021.12.3公開

イギリス・カナダ・ハンガリー・ドイツ合作

Staff

監督／フランソワ・ジラール

製作／ロバート・ラントス他

Cast

マーティン：ティム・ロス

ドヴィドル：クライブ・オーウェン

ヘレン：キャサリン・マコーマック

ギルバート：スタンリー・タウンゼント

マーティン（少年期）：ミシャ・ハンドリー

ドヴィドル（少年期）：ルーク・ドイル

Story

1938年。

世界情勢が不安定なイギリス・ロンドンに1人の少年ドヴィドルがヴァイオリンの教育を受けるためにやってきます。

 

彼はポーランド系ユダヤ人で天才的なヴァイオリンの才能を持っていました。

どんな場面でも冷静さを崩さず、圧倒的な存在を見せつけます。

 

このドヴィドルの態度に最初は反発を覚えていた下宿先の息子マーティンでしたが、徐々に2人は打ち解けていきます。

 

若干21歳でヴァイオリンのデビューを迎える日にドヴィドルが失踪。マーティンとその家族や関係者は慌てますが、かれの行方は分からずじまいでした。

 

その35年後。音楽の道に進んだマーティンはあるコンサートの審査員を務めている時に、1人の青年の音色に驚きます。その音色と独特な仕草にあのドヴィドルを思い出したのでした。

 

その青年を教えた老人演奏家を見つけ出し、ドヴィドルの存在を知ったマーティンの探求心が刺激されます。忽然と姿を消してしまった彼はいまでも生きているのか？

どうしてもあの夜の顛末を知りたい、知らなければならないという切実な気持ちからドヴィドルを探す度が始まります。

 

妻のヘレンの理解もあり、次第に見えてくるドヴィドルの軌跡。そこには誰にも語られなかった驚愕の真実が浮かび上がって来るのでした。

 

ユダヤ人であるがゆえに輝かしい人生を投げ打ったドヴィドルのその後の足取りを知ることで、マーティンは他者の深い闇に踏み込んではならないという厳しい現実に直面します。

 

マーティンを演じるのは名優ティム・ロス、ドヴィドルにはクライブ・オーウェンという実力者同士の火花散る演技には、隠され続けた真実が暴かれる痛ましさを痛感させられました。

 

現代になっても映画界から戦争を題材とした作品が途絶えることはありませんよね。そこには消し去れることのない悲劇がいかに大きかったかが見て取れます。

どうしても伝え続けなくてはいけないという決意が戦争の映画化だのだといつも思います。

Title

やさしい女/リバイバル上映

2021.11.12公開（日本公開1986年）

フランス映画

Staff

監督／ロベール・ブレッソン

製作／マグ・ボダール

Cast

La femme：ドミニク・サンダ

L`homme：ギイ・フランジャン

Anna：ジャーヌ・ロブル

Story

銀行家だった男は今はパリで質屋を営んでいます。店はけっこう繁盛しており、初老の女性社員も雇っています。

 

そこへ若い魅力的な女がやってきて、安ものを質入れします。

何度か通ううちに会話が生まれ、初めてのデートをすることになります。

動物園に行った2人は婚約を交わします。

 

質素な式を挙げ、妻となった女は店を手伝うようになります。

 

仕事に慣れてきた女は独自の価値観で品物を買い取るようになり、男とのあつれきが生じ始めるのです。

 

寡黙な2人ゆえ、一緒にいても会話も乏しく、何をしていても心の交流と言えるほどの触れ合いもないまま月日は過ぎていくのでした。

 

そんな女の生活に変化が生まれ、男はあらぬ疑いをかけだします。どんどん深まる2人の溝。他の男と会っていることを認めた女が家にあった拳銃を眠ったふりをしている男に向けます。

心身を病んだ女はやがて床につくようになり衰弱していきます。

 

いくぶん元気を取り戻し、夫婦としての再起を誓った直後に、女は何事もなかったかのようにベランダから身をなげるのでした。

 

死んだ女が横たわったベッドを行き来しながら回想にふける男。聞き役は初老の女社員のみ。不器用な男と女のはかない結婚生活はこうして幕を下ろしました。

フランス映画らしく、特段の説明もなく流れていく映像。ストーリー性もあまり感じられなく、観ている方は戸惑いますが、こんな映画もあっていいのではないでしょうか？(^^♪

 

主演のドミニク・サンダは、1970年代の日本で、絶大な人気を誇った名女優です💚

Title

ダ・ヴィンチは誰に微笑む

2021.11.26公開

フランス映画

Staff

監督／アントワーヌ・ビトキーヌ

製作／ポール・ローゼンベルグ他

Story

史上最高額で落札された「サルバトール・ムンディ」。その顛末を描いたドキュメンタリー映画。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ作と言われ、世界中の注目を集めた名画です。

 

無名のコレクターが格安で取得した絵画がまさかのダ・ヴィンチ作と見なされ、市場は活気づきます。

これが正真正銘のダヴィンチの作となれば莫大な金額が動くのですから、その注目度は過去にないほどのものとなっていきます。

 

鑑定結果もあいまいなまま、取引されるある種の「異常な世界」の構造が浮かび上がってきて、素人の目にもその狂乱ぶりは首を傾げざるを得ないところまできた感がありました"(-""-)"

 

それでも美術界では欲望と駆け引きば渦巻、誰が勝者になるのかわからないスリルが生まれます。

 

ルーブル美術館も巻き込む大騒動の結末は意外とあっさり(^^♪したものになったような気がします。「やはり…」というか、落ち着くところに落ち着いたとでもいいましょうか💛

狂乱の結果（後始末？♪♪）のあっけなさが虚しさを感じさせます。