http://daiana-rose.seesaa.net/
http://blog.goo.ne.jp/jullia_2009
Title
「マリアンヌ」
2017.2.10公開
アメリカ映画
Staff
監督/ロバート・ゼメキス
制作/グレアム・キング
ロバート・ゼメキス
Cast
ブラッド・ピット:マックス
マリオン・コティヤール:マリアンヌ
ジャレッド・ハリス:フランク
Story
第二次世界大戦下、二人の秘密工作員が敢行する暗殺計画。
舞台はカサブランカ。
緊張感に満ちた権謀術数の世界で、互いに国家の運命を担ったマックスとマリアンヌが、仮の夫婦として周囲の目をかいくぐり、協力して目的を達していく姿ははかなくもあり、美しくもあり。
特にマリアンヌ役のマリオンは言いつくせないほどの美しさで迫ります。
社交の場でのあでやかなドレス姿は、どの女優にも劣らない崇高さが漂っていました。
第89回アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートも納得。
生死を賭けた作戦に従事したものだけが響き合える静謐な世界で恋に落ちるのも避けられない運命なのかもしれませんね。
裏切りと信頼の間を行ったり来たりの神経消耗戦に勝利しなければ生き残れない凄絶な駆け引きの世界で生きている工作員たちの胸の内は、私たち凡人には伺い知ることはできないでしょう。
そんな彼らが心からの愛を貫けるのかという命題がこの映画の神髄なのかもしれません。
やがて来る静かな、平和に満ちた偽りの結婚生活の終焉は、容易に予想されるものでした。
ひとつだけ残念だと思ったのは、ラストの逃避行でマックスが選んだ愛機での脱出でした。
足がつきやすい方法を選ばずに、他の選択肢がなかったのかとの疑問(希望^_^.)ですね…。
できるなら成功して欲しかった。
Title
『未来を花束にして』
2017.1.27公開
イギリス映画
Staff
監督/サラ・ガヴロン
制作/アリソン・オーウェン
フェイ・ウォード
Cast
ケアリー・マリガン:モード・ワッツ
ヘレナ・ボナム・カーター:イーディス・エリン
アンヌ・マリー・ダフ:バイオレット・ミラー
メリル・ストリープ:エメリン・パンクハースト
Story
1912年、ロンドン。
洗濯工場で幼いころから働いてきたモードはある日、同僚のエミリーを通して、当時女性の参政権を得るために運動していた団体に誘われます。
彼女たちの中には何度も投獄されていた熱心な活動家も多数いて、やがてモードもその一員となっていきます。
家庭不和に悩みながら、もう後戻りはできないギリギリのところまで追いつめられたモードの心の内を察すると、息苦しくさえなりました。
「これほどまでにやらないと当たり前の権利すら手に入れられないのだ…」と思うと、現代に生まれて良かったな、とつくづく感じますね。
Title
『スノーデン』
2017.1.27公開
アメリカ・ドイツ・フランス合作
Staff
監督/オリバー・ストーン
制作/モリッツ・ボーマン
フェルナンド・サリシン
Cast
ジョセフ・ゴードン・レビット:エドワード・スノーデン
シャイリー・ウッドリー:リンゼイ・ミルズ
メリッサ・レオ:ローラ・ボイトラス
ザッカリー・クイント:グレン・グリーンウォルド
Story
今では知らない人はいないであろう、元CIA職員エドワード・スノーデンの実話です。
彼のニュースが飛び込んできた時には、本当にショックを受けました。
情報漏えいについては、うすうす感じてはいたものの、どこまでが真実なのだろうか?という疑念をぬぐいきれなかった人も多いと思います。
そんな私たちの度胆を抜く、まるで映画のような事件が明るみにでたことは、世界にとって良いことなのか否かを、私たち自身で問い続けないといけない問題であることは間違いないと思います。
ジョセフ・ゴードン・レビットの好演が光っています!!
気弱そうでいて、芯の強さを持つ、スノーデンの生きざまを見せてくれているのですが、役柄にぴったりで微笑ましささえ感じてしまいました。
オリバー・ストーン監督の渾身の映画化だそうですが、執念さえも感じられます。
かなりリスキーな題材をあえて世の中に問う頼もしさに拍手を贈りたいですよね。
真相究明を実現するために力になってくれるジャーナリストのひとりに、あのザッカリー・クイントを起用するあたり、ストーン監督のセンスの良さを見ました♡♡
ザッカリーといえば、「スタートレック」シリーズでおなじみの個性派俳優。
こんな普通(^_^.)の役で出ているのがとても新鮮でした。
Title
「天使にショパンの歌声を」
2017.1.14公開
カナダ映画
Staff
監督/レア・プール
脚本/マリー・ヴィアン
/レア・プール
Cast
セリーヌ・ボニアー:マザー・オーギュスティーヌ
リザンドル・メナール:アリス・シャンパーニュ
Story
1960年代のカナダ、ケベック州にある修道院経営の名門女子寄宿学校。
経営難に陥りながらも、時代の波に逆らうかのように自分たちの学校を存続させるべく勇気を持って立ち上がる姿が共感を呼ぶ音楽映画ですね。
ピアノを弾くアリス役は本物のピアニストを選んだというだけあって、その可憐な演奏は胸に迫ってきます。
生徒と、教師であるシスターたちの悲哀を描いていて、古き良き時代の寄宿学校を体験させてくれます。
Title
『ザ・コンサルタント』
2017.1.21公開
アメリカ映画
Staff
監督/ギャビン・オコナー
制作/マーク・ウィリアムズ
Cast
ベン・アフレック:クリスチャン・ウルフ
アナ・ケンドリック:ディナ・カミングス
J・K・シモンズ:レイモンド・キング
ジョン・バーンサル:ブラクストン
ジョン・リスゴー:ラマー・ブラックバーン
Story
いろんな国の危険人物の裏帳簿をあやつり、悪事に加担して巨万の富を隠し持つわりには、表向きは意外にも質素な
人生を送る会計士のウルフが手ごわい巨悪に挑むサスペンスアクション。
自分だけでなく、ともにある巨大企業の会計監査を進めていたデイナにも命の危険が迫るなか、
陰謀の背後をつきとめるべく奔走するウルフの壮絶な闘いに目が釘付けになりました!
ベンのアクション能力の高さが証明された一作と言えると思います。
デイナ役のアナ・ケンドリックもあいかわらず可愛く、魅力的ですよね♡♡
ウルフの天才的な才能の隠された意味が、彼の過去にあった凄絶な体験からだったのも
無理からぬ理由でしょうね・・・
Title
「ヒッチコック/トリュフォー」
2016.12.10公開
アメリカ・フランス合作
Staff
監督/ケント・ジョーンズ
制作/チャールズ・S・コーエン
Cast
マーティン・スコセッシ
デビッド・フィンチャー
アルノー・デプレシャン
黒沢 清
ウェス・アンダーソン他
Story
1962年当時、アルフレッド・ヒッチコックにフランソワ・トリュフォーがインタビューした貴重なドキュメンタリー映画。
ヒッチコックを敬愛する10人の映画監督が語るそれぞれのヒッチコック観を堪能できる本作は、映画制作における理想のテキストとも言える大切な記録映画であると思います。
マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢 清、ウェス・アンダーソン、ジェームズ・グレイ、オリビエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、ピーター・ボグダノビッチ、ポール・シュレイダーという、私たち映画ファンなら一度は聞いたことがある名監督たちがヒッチコックを表現する映像は観る者の幸せ感を倍増させてくれます。
「ヒッチコックから映画の作り方を教わった」と各監督たちが口を揃える、ヒッチコックの制作現場が惜しげもなく公開されていて、今でいう『メイキング』の面白さも兼ね備えており、「カット割り」「構図」「俳優の使い方」「各場面におけるヒッチコック監督の手法」など、盛りだくさんの内容が観客を惹きつけることでしょう。
映画ファンならずともぜひ観ていただいたい作品ですね~!!
Title
『こころに剣士を』
2016.12.4公開
フィンランド・エストニア・ドイツ合作
Staff
監督:クラウス・ハロ
制作:カイ・ノードバーグ
Cast
マルト・アヴァンディ/エンデル
ウルスラ・ラタセップ/カドリ
リーサ・コッペル/マルタ
レンビット・ウルフサク/ヤーンの祖父
ヨーナス・コッフ/ヤーン
Story
1950年代初頭のエストニア。
実話から生まれた勇気が与えられる名作です。
ソ連占領にあえいでいた時代に、エストニアのリゾート地としてヨーロッパの人々に愛され続けてきた田舎町ハープサルに現れた元フェンシング選手によって希望をとりもどしていく姿が清々しく描かれます。
ひと目を避けるようにひっそりと小学校教師をつとめるエンデルは、人に言えない秘密を抱えており、それを知られないためにはなるべく目立たないことが必須なのでした。
そんなある日、マルタという教え子からの「フェンシングを教えて」との訴えを無視できずに、はからずも校内に『フェンシング部』という課外活動のクラスを作る羽目に陥るのでした。
しぶしぶながらも生徒たちにフェンシングの指導を始めたエンデルは、自分の大切なフェンシングにより、心深く押し込めていた過去と現在を直視することになります。
しかし、そのことが彼の秘密が明らかにされる事態に発展していきます・・・
エンデル役のマルト・アヴァンディはエストニアのスター俳優。
憂いを秘めながらも、素朴な男らしさが漂うマルトには他の俳優には見られない力強い魅力がありました。
現代ではありえないような、自由にものを言えない圧迫された占領下での人々の息づまる生活が悲しさと絶望感を私たちに直視させます。
Title
「ブラック・ファイル 野心の代償」
2017.1.7公開
アメリカ映画
Staff
監督:シンタロウ・シモザワ
制作:エレン・バンダー
Cast
ジョシュ・デュアメル/ベン・ケイヒル
アンソニー・ホプキンス/アーサー・デニング
アル・パチーノ/チャールズ・エイブラムス
イ・ビョンホン/謎の男
アリス・イブ/シャーロット・ケイヒル
Story
野心家の若手弁護士のケイヒルが巨大製薬会社の薬害問題を自分の手にしたことから破滅への道を転がっていくことになるのですが、その裏にうごめく陰謀に気づいた時にはすでに影の実力者の罠にはまっていたというなんとも恐ろしいサスペンスです。
弁護士としての静かなたたずまいのジョシュは新鮮な印象を与えますが、ひとたび危機に陥った時、その表情が見違えるぐらい男らしく引き締まって見えます(^_^.)
私はこんな顔のジョシュの方がすきです♡❤♡
『うまい話には裏がある』と昔からよく聞きますが、勢いに乗って周囲が見えなくなった時、足元をすくわれる、というのもよくある話ですよね~。
そして、「美女には気をつけなさい!」と言ってあげたい。
Title
「沈黙 サイレンス」
2017.1.21公開
アメリカ映画
Staff
監督:マーティン・スコセッシ
制作:マーティン・スコセッシ
エマ・ティリンガー・コスコフ
Cast
アンドリュー・ガーフィールド/セバスチャン・ロドリゴ
アダム・ドライバー/フランシス・ガルペ
窪塚洋介/キチジロー
浅野忠信/通辞
イッセー尾形/井上筑後守
ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーーーー☆ーー
Story
17世紀の江戸時代。
恩師フェレイラの消息を求めて、厳しいキリシタン弾圧下の日本にやってきたロドリゴ神父とガルペ神父の、想像を絶する
試練を描ききっています。
遠藤周作の原作を基にした、人類にとって永遠の課題ともいえる信仰にフォーカスしたこの作品は、世界中の人たちに観ていただきたい名作となるでしょう。
スコセッシ監督が28年もの長い間暖め続けていたこの企画は、浮かんでは消えしていたとのことですが、念願かなってようやく公開の日を迎えたのです。
私自身、この作品の映画化を強く待ち望んでおり、映画化のニュースが流れるたびに心を躍らせていたものです。
今回、素晴らしいキャストを得て、心に染み入る映画を完成させてくれたスコセッシ監督に感謝しています。
人間の弱さと強さ。
このふたつは背中合わせなのかもしれないと感じています。
命題により、強くもなり、弱くもなる…。あるいはその繰り返しが私たち人間の性であり、宿命なのだろうと思い知らされました。
Title
「ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿」
2016.12.23公開
イタリア映画
Staff
監督:ルカ・ルチーニ
Cast
ダニエル・バレンボイム
ブラシド・ドミンゴ
ロベルト・ボッレ他
Story
240年の歴史がある世界三大オペラ劇場のひとつである、ミラノ・スカラ座の輝かしい過去の追憶。。。
オペラだけではなく、バレエ、クラシック音楽等、総合芸術の殿堂たるにふさわしい格式ある劇場への招待状です。
マリア・カラスを生み、数多くのスターを生み出したスカラ座。
この映画には、ある意味でスカラ座の全てが込められていると言えるかもしれません。
Title
『アイヒマンを追え!』 ナチスがもっとも畏れた男
2017年1.7公開
ドイツ映画
Staff
監督:ラース・クラウメ
制作:トマス・クフス
Cast
ブルクハルト・クラウスナー/フリッツ・バウアー
ロナルド・ツェアフェルト/カール・アンガーマン
セバスチャン・ブロムベル/ウルリヒ・クライトラー
Story
1960年に潜伏先のアルゼンチンでモサドに身柄を拘束され、ドイツではなく、イスラエルで裁かれた、ナチス戦犯『アドルフ・アイヒマン』に関わる史実に基づいた映画です。
昨年公開されたイギリス映画「アイヒマン・ショー」でも同じ題材を描いていましたが、今作はそれとは違ったアプローチで歴史の複雑さを私たちに教えてくれます。
自身もユダヤ人であり、迫害を受けた経験を持つ、ドイツ検事局長フリッツ・バウアーの鬼気迫る執念はいわゆる「ナチス裁判」へと続く橋渡しとなり、祖国の未来を見据え、正義と信念を全うするとても重要な軌跡に他なりません。
今まで観てきた『ナチス映画』とは少し趣を異にしますが、歴史好きな方には必見ですね◆◇◆
Title
「ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~」
2016.12.23公開
フランス映画
Staff
監督:ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレー
制作:ステファニ・ショルテ・シャンパニエ
Cast
バンジャマン・ミルピエ
レオノール・ボーラック
ユーゴ・マルシャン他
Story
輝かしい前歴を誇る天才振付師バンジャマン・ミルピエのオペラ座での新作への挑戦を描いたドキュメンタリー。
アメリカ的手法と意識が、伝統に裏打ちされた名門オペラ座を変えることができるのか。。。?
新作発表までの40日間をカウントダウン方式で容赦なく追い詰めていく息づまるような緊張感。
バレエをあまり知らない観客でも、ダンサーを大切に扱うミルピエの姿勢や、自分の持てる技術を惜しみなく伝えるまなざしに心を打たれると思います。
そして、プレミアで表現される完成した作品を見つめるミルピエの目に光る涙が全てを物語っています。
Title
『PK』
2016.10.29公開
インド映画
Staff
監督:ラージクマール・ヒラーニ
制作:ラージクマール・ヒラーニ他
Cast
アーミル・カーン/PK
アヌシュカ・シャルマ/ジャグー
Story
テレビ局の仕事をしているジャグーが出会った不思議なPK。
「神様を探している」という彼に密着取材を試みることに。
しかし、型破りな行動をするPKにふりまわされる羽目に・・・。
一途に「神様」を追い求めるPKの真意は果たしてどこにあるのでしょうか?
これは誰もが文句なしに楽しめる映画ですね。
奇想天外なストーリーの進展で、おなかの皮がよじれるほどに笑いがこみあげてくるので、それを抑えるのに苦労しました。
『こんなに不思議なお話をよく思いつくなあ』と感心しまくりで観ていました。
それにしても、PKを演じるアーミル・カーンの魅力はもう理屈では表せませんね。
顔を観るだけでも笑いが出てしまうのですから、この表情の豊かさは只者ではありません。
インド映画のレベルの高さがうかがえます、
楽しくて、そしてちょっぴり哀しいPKの世界に遊んでみて下さいね~♡
それに、インド映画につきものの「歌」あり「躍り」ありで、脱力感もはんぱではなく、絶対に受けることまちがいなし!でしょう。
Title「ブルゴーニュで会いましょう」
2016.11.19公開
Staff
監督:ジェローム・ル・メール
制作:アラン・テルジアン
Cast
ジェラール・ランバン/フランソワ・マレシャル ジャリル・レスペール/シャルリ・マレシャル
アリス・スメット/ブランシュ
Story
ワインで有名なフランス・ブルゴーニュ地方。
そこで老舗ワイナリーを営む一家の長男シャルリが、人生の
全てを賭けざるを得ない状況に追い込まれ、父との確執や
慣れないワイン作りに悩む姿が描かれます。
頑固一徹な父に沿っていく過程で、自分の人生を見つめ直すとにも繋がっていくドラマは、私たちにそこはかとない芳香を 醸し出すワインのような味わいを与えてくれているように 感じられました。
距離のあった家族の絆を取り戻していく過程が丁寧に表現 されていて、素直に胸を打ちます。
Title
「海賊とよばれた男」
2016.12.10公開
日本映画
Staff
監督:山崎 貫
原作:百田尚樹
制作:中山長夫
:古川公平
Cast
岡田准一/国岡鐡造
吉岡秀隆/東雲忠司
染谷将太/長谷部喜雄
鈴木亮平/武知甲太郎
Story
第二次世界大戦を挟み、石油業界を生き抜いたある商店の姿を追います。
戦争で深く傷ついた日本。
今後の商売の展開も見えないまま、店主・店員が一丸となって自らの信念を貫く姿勢は、日本の底力を見せてくれます。
時代に翻弄されながらも、新しい未来を自分たちの手で切り開いていく力強さがたまらなくかっこよく写りました。
「こうして戦後日本は復興していったんだな・・・」と万感の思いで歴史的な出来事を学んだいい機会でした。
列強の石油業界のメジャーに行く手を阻まられてした決断は、目からウロコと言えるものでした。
どん底に突き落とされても、知恵をしぼり、前向きに進んでいく勇気が必要であることを教えてくれた作品でした。
Title
「STAR WARS ローグ・ワン」
2016.12.16公開
アメリカ映画
Staff
監督:ギャレス・エドワーズ
制作:キャスリーン・ケネディ
Cast
フェリシティ・ジョーンズ/ジン・アーソ
ディエゴ・ルナ/キャシアン・アンドー
マッツ・ミケルセン/ゲイレン・アーソ
ドニー・イェン/チルアート・イムウェー
Story
絶対的な人気を誇る『サー・ウォーズ』のサイドストーリー。
最強の帝国軍と戦うミッションを与えれたジン。
幼い頃、愛する父を帝国軍に奪われたことによる喪失感に悩まされながらも果敢に人生を重ねてきた彼女が、反乱軍に属する若き情報将校キャシアンと力を合わせて
、強大な敵に挑むアドベンチャーです!!
父からの秘密のメッセージを受け取り、死地に赴く彼女がつぶやく言葉は『フォースと共にあらんことを』でした。
そして、盲目の戦士チルアートがここぞという時に唱える言葉も『フォースと共に』です。
この呪文のような心からのつぶやきが、彼ら反乱軍の運命を担っているような気がします。
随所にSFXを駆使し、圧倒的な臨場感あふれる映像が観客を興奮の渦に飲みこみ、それに酔いしれる心地良さがたまらない快感をもたらしてくれますよ。
主役のフェリシティがとてもすばらしく、壮大なロマンを現実味のある世界にしています。
彼女の目は生き生きしていて力が感じられて、最高のヒロインの誕生ですよね~♡
また、キャシアン役のディエゴもいい役者になりました!
2001年の『天国の口、終わりの楽園』の時からのファンですが、順調にキャリアを重ねており、彼の成長を感じられて感無量でした。
Title
『ブルーに生まれついて』
2016.11.26公開
アメリカ・カナダ・イギリス合作
Staff
監督:ロバート・バドロー
制作:ロバート・バドロー
:ジェニファー・ジョナス他
Cast
イーサン・ホーク/チェット・ベイカー
カルメン・イジョゴ/ジェーン
Story
1950年代のジャズ界で活躍したトランペット奏者のチェット・ベイカーの半生を映画化。
才能がありながら、ドラッグに囚われ、音楽人生さえも危機にさらす悲惨な日常が描かれ、ピリピリとした緊張感が、観客の肌を刺すような悲しさとむなしさが漂う映画でした。
人はどこまで落ちることができるのか・・・??
どうしたら悪癖を断ち切れるのだろうか・・・??
この疑問を抱きながら、鑑賞しました。
ジャズのスタンダード曲「マイファニーバレンタイン」を歌うイーサンもすてきでした。
また、チェット・ベイカーが歌う「マイファニーバレンタイン」は甘く、切なく語りかけてきます。その軽やかな声に驚きました。
Title『グレート・ミュージアム/ハプスブルク家からの招待状』
2016.11.26公開
オーストリア映画
Staff
ヨハネス・ホルツハウゼン
Cast
ザビーネ・ハーク(美術史美術館総館長)他
Story
645年間続いたハプスブルク家の歴代皇帝たちが残した膨大なコレクションを所蔵する「ウィーン美術史美術館」の
大規模な改装工事に密着した貴重なドキュメンタリー。
ため息がでるような美術品の数々は、想像をはるかに超えて私たちの心に迫ってきます。
Title
『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
2016.12.1公開
イギリス映画
Staff
監督:スティーブン・フリアーズ
制作:マイケル・カーン
:トレイシー・シー・ウォード
Cast
メリル・ストリープ/フローレンス・フォスター・ジェンキンス
ヒュー・グラント/シンクレア・ベイフィールド
サイモン・ヘルバーク/コズメ・マクムーン
レベッカ・ファーガソン/キャサリン
Story
救いがたい音痴であるフローレンスが挑む憧れのソプラノ歌手への道を、楽しさと哀しみを交えながら描いていきます。
人は誰しも自分の欠点・弱点には目をつむりたいもの・・・。
周囲のリアクションにもめげず、わが道を極めていくフローレンスの可愛さが共感を呼びますよね。
フローレンス役は大女優メリル・ストリープ!!
制作側は「この役はメリル以外では映画化できない」とまで考えていたそうで、本当にフローレンスその人なのでは?と思うくらい役になりきっていました。
また、見逃せないのがフローレンスの数々の衣装!
レトロなファッションはどれもすばらしく、古き良き時代を堪能できちゃいます。
この映画で最も重要なフローレンスのパートナー役はヒュー・グラント。
彼にぴったりのはまり役ですよね。
ロマンチックコメディで人気を馳せましたが、その魅力は随所に表れていて、とても楽しませてくれました。
そして、伴奏するピアニスト役はサイモン・ヘルバークという、どこかで観た俳優さん。
予告編で観るたびに笑いが込み上げてきていましたが、印象に残る俳優ですよね。
表情がなんともユーモラスで、ついつい見入ってしまう役柄でした。
彼はこの映画での実力が認められて、ますます人気が出ることでしょう。
Title
『シークレット・オブ・モンスター』
2016.11.25公開
イギリス・ハンガリー・フランス合作
Staff
監督:ブラディ・コーベット
制作:クリス・コーエン他
Cast
ベレニス・ベジョ/母親
リーアム・カニンガム/父親
トム・スウィート/プレスコット
ステイシー・マティン/アデレイド(家庭教師)
Story
サルトルの短編「一指導者の幼年時代」を基にしているミステリー作品。
第一次世界大戦終結に伴うヴェルサイユ条約作成のためにアメリカからフランスの片田舎に滞在することになった政府高官一家の日常が描かれます。
一人息子のプレスコットは広い屋敷で大人たちに囲まれて過ごしているのですが、家庭教師のアデレイドと世話役のモナという老婦人が唯一近い存在。
政治家の父と、厳格さを持った母とは距離を持った状態のまま時が過ぎていきます。
屋敷内の雰囲気も政治的に不安定という事情を反映してかうす暗く、多感な年ごろのプレスコットには退屈すぎる田舎暮らしだったのだろうと思われます。
そんな環境は、鋭い感性を持つプレスコットが自分の内に複雑な感情を芽生えさせていくには充分だったのでしょう。
堅苦しく、緊張感に縛られた家庭内でのただひとつの救いは「モナ」の暖かい包容力でしょうね。
どんな時でもプレスコットに寄り添う”乳母”的なモナ。
思わず、『以前はこんなおじさん・おばさん(おじいさん・おばあさん)がどこにもいたよね』という安ど感が蘇りました。
両親や教師などに叱られても、そっと誰かが手を差し伸べてくれる・・・というのは、現代だからこそもっとも必要なのではないかという郷愁に浸りつつ、「いつの間にか失われてしまった、損得を超越した善意」を痛感しました。
この映画の予告編は公開前から何度も見ていて、トムのありえないほどの美少年ぶりに圧倒されていました。
今作がデビュー作だとは信じられないような演技に舌を巻いた方も多いと思います。
それに加えて母親役、父親役の俳優たちの重厚な存在感も、この映画の格調高さを支えています。
肝心のストーリーは、予告編での ”独裁者の誕生!!” 的な期待感とはかなりずれていると感じましたが、この映画の持つ絵画的な美しさを鑑賞するだけでも価値があるでしょうね。
私の目に最も印象に残ったのは、折々に映る室内シーンでのドレープたっぷりの『とじ込まれたカーテン』の”アーチ”でした。インテリアを主題に観ていくと、随所に凝った室内装飾の数々を発見できる楽しさも満喫できるのではないでしょうか。
Title
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
2016.11.23公開
アメリカ映画
Staff
監督:デビッド・イェーツ
制作:デビッド・ハイマン
:J・K・ローリング
Cast
エディ・レッドメイン/ニュート・スキャマンダー
キャサリン・ウォーターストン/ティナ・ゴールドスタイン
アリソン・スドル/クイニー・ゴールドスタイン
ダン・フォグラー/ジェイコブ・コワルスキー
エズラ・ミラー他
Story
「ハリー・ポッター」シリーズのJ・K・ローリングが脚本を手掛ける新しいファンタジー。
今最も人気と実力を誇るイギリス俳優エディ・レッドメインが魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを演じています。
彼を彩る周囲の重要な登場人物は、二人の若く美しい姉妹と、ちょっとユーモラスなパン職人希望の男性。
特にクイニー役のアリソン・スドルが素晴らしくきれいで、うっとりしました。
まさに正統派美女の誕生!を印象つけてくれました。
そして、彼らを取り巻く魔法界の実力者たちの不気味な動き・・・。
アメリカを舞台にした、魔法使いたちと人間の関係はこれからどうなっていくのでしょうか?
ハリー・ポッターシリーズとは少し違う世界観がワクワク感を与えてくれて、本当に楽しいファンタジーの誕生です!!
それにしても、ローリング女史の才能はとどまるところを知りませんよね。
ため息が出るほどのストーリー展開は他の誰にも真似ができないのではないでしょうか?
また、それを支える監督以下、スタッフの実力も超一流だと思います。
ハリーシリーズとはちょっと違う魔法動物たちもたくさん出てくるので、J・K・ローリングの世界を十分楽しんでいただけますよ。
Title
「手紙は憶えている」
2016.10.28公開
カナダ・ドイツ合作
Staff
監督:アトム・エゴヤン
制作:ロバート・ラントス
:アリ・ラントス
Cast
クリストファー・プラマー/ゼブ・グットマン
マーティン・ランドー/マックス・ザッカー
ブルーノ・ガンツ/ルディ・コランダー
Story
高齢者施設で暮らすゼブという90歳の男性。
あのアウシュヴィッツを生き延びた経験を持ち、現在は妻の死も忘れてしまうほどの認知症に悩まされながらも、同じ施設の親友マックスから託されたある『手紙』を頼りに旅をする物語です。
その『手紙』には、元ナチスの残党の名前が記されているのでした。
「ルディ・コランダー」
この男を見つけ出さなければ自分の旅は終わらないことを本能的に理解しているゼブが繰り広げるロードムービーですが、ある種の切羽詰まった覚悟と、途切れ途切れのあいまいな記憶に後押しされて、不思議と難題がクリアされていくさまは、なんとはなしにユーモラスでさえあります。
Title
「奇跡がくれた数式」
2016.10.22公開
イギリス映画
Sttaf
監督:マシュー・ブラウン
制作:エドワード・R・プレスマン
Cast
デーヴ・パテール/ラマヌジャン
ジェレミー・アイアンズ/ハーディ
Story
1914年。イギリスのケンブリッジ大学で数学を教えているG・H・ハーディ教授のもとにインドから届いた手紙。
それは、インドの無名の若い数学者ラマヌジャンからでした。
大いなる期待を持って彼をケンブリッジ大学に招いたハーディと、彼らを取り巻く閉鎖的な大学の派閥争いにも似た環境の中で、ひたすら数式の「証明」に取り組むラマヌジャン。
自己流で数式を解いてきたラマヌジャンには、この世界で必要とされる決定的な「証明」という観点がなかなか理解できず苦しみ抜きます。
事実を元にしたこの映画は、純粋に数式を追い求める若き天才数学者の苦闘を描いていきます。
Title
『ガール・オン・ザ・トレイン』
2016.11.18公開
アメリカ映画
Sttaf
監督:テイト・テイラー
制作:マーク・プラット
Cast
エミリー・ブラント/レイチェル
レベッカ・ファーガソン/アナ
ヘイリー・ベネット/メーガン
ジャスティン・セロー/トム
ルーク・エバンス/スコット
Story
レイチェルにとって習慣になっていた、毎日の通勤電車からの線路沿いの高級住宅街の眺めはやがて訪れる悲劇を暗示していたのかもしれません。
裕福で、幸せそうな夫婦を食い入るように見つめるレイチェルの表情は悲しくもあり、不可解、そして不穏な空気も漂います。
過去に彼女に何が起きたのか?と問わずにはいられません。
この映画でのエミリーは深い心の闇を抱えた幸薄い女性を感じさせて目が離せなくなります。
ある事件を通して徐々に明らかにされていく謎をついに解いたレイチェルの表情には、深い決意と自信が表れていて、彼女の再生を感じさせるものでした。
Title
マイ:ベストフレンド
2016.11.18公開
アメリカ映画
Sttaf
監督:キャサリン・ハードウィック
制作:クリストファー・サイモン
Cast
トニ・コレット/ミリー
ドリュー・バリモア/ジェス
ドミニク・クーパー/キット
パディ・コンシダイン/ジェイゴ
ジャクリーン・ビセット/ミランダ
Story
幼なじみのミリーとジェス。なにをするにも一緒の二人。
お互いを無二の親友として認め合ってきた仲。
そんな二人に思いもかけない試練が待ち受けていました。
ミリーが不治の病に倒れ、ジェスはなにかにつけてミリーのそばに駆けつける日々が続きます。
時には、自分の生活&人生を優先することもままならないことも・・・
はたして二人の心はどこまで通じ合うのでしょうか?
ドリューはこういう役柄がよく似合いますよね~♡
彼女の明るい「しあわせ顔」は見ている人をも幸せにしてくれます。
こんな友だちがそばにいてくれたらどんなに癒されるでしょうか?
トニ・コレットは個性的な女優という位置づけが、彼女を唯一無二の貴重な女優にしているのかもしれません。
どんな役でも真実味たっぷりに演じてしまうので、観ているこちらも素直に感情移入できるのですよね。
女優というとどうしてもきれいな役柄を期待してしまいがちですが、
トニは人間らしい、生の姿を演じさせたら他の女優にはできそうもない演技を見せてくれます。
時には『怒り』『悲哀』などの、人として避けられない揺れ動く心の動きを通して、
主人公の気持ちを私たちにぶつけてくるのです。
さて、この映画はあなたに何をもたらすのでしょうか?
Title
『胸騒ぎのシチリア』
2016.11.19公開
イタリア・フランス合作
Sttaf
監督:ルカ・グァダニーノ
制作:マイケル・コスティガン
ルカ・グァダニーノ
Cast
ティルダ・スウィントン/マリアン
レイフ・ファインズ/ハリー
マティアス・スーナールツ/ポール
ダコタ・ジョンソン/ペン
Story
有名なロックスター・マリアンと恋人がバカンスを楽しむシチリアに、マリアンの元彼のカリスマ音楽プロデューサーのハリーが押しかけてくることから運命の歯車が狂いだす・・・
マリアンに扮するティルダは、透明感がありながら、とらえ所のない魅力を発しています。
今回はセリフがかなり少ないかわりに、表情の変化で意志を表す難しい演技が要求されています。
恋人のポールには「ヴェルサイユの宮廷庭師」での国王の庭園建築家役のマティアス・スーナールツ。
存在感たっぷりのハンサムガイぶりが印象的でした!
そして、ハリー役にはあのレイフ・ファインズ!!
テンションの高すぎるカリスマ音楽プロデューサーを演じていて、「これが本当にあのレイフ・ファインズなの?」と驚かされます。
ペン役には、ダコタ・ジョンソン。
若さに溢れる、妖しいムードで観客の心も捉えてしまいますよね。
Title
『ブリジット・ジョーンズの日記/ダメな私の最後のモテ期』
2016.10.29公開
イギリス映画
Sttaf
監督:シャロン・マグワイア
制作:ティム・ビーバン
エリック・フェルナー
デブラ・ヘイワード
ヘレン・フィールディング
Cast
レニー・ゼルウィガー/ブリジット・ジョーンズ
コリン・ファース/マーク・ダーシー
パトリック・デンプシー/ジャック・クワント
Story
前作から11年ぶりのシリーズ第3作で、今回も自然体で、
楽しいエピソードが満載!!
本当の運命の人は、いったい誰?
ブリジットは今度こそ幸せな結婚ができるのでしょうか?
前2作とは違うキャストが新登場します。
アメリカ男性のジャックに恋するブリジット。でも、以前の恋人のマークがまたもや出現することに・・・
仕事のキャリアアップも実現し、あとは真の恋人選びだけ。
思わず「がんばって!ブリジット!」と応援しちゃいますよね~。
Title
『ジャック・リーチャー』
2016.11.11公開
アメリカ映画
Sttaf
監督:エドワード・ズウィック
制作:クリストファー・マッカリー
:トム・クルーズ
:ドン・グレンジャー
制作総指揮:ポーラ・ワグナー
Cast
トム・クルーズ/ジャック・リーチャー
コビー・スマルダース/ターナー少佐
Story
「アウトロー」の続編。
元アメリカ軍の秘密捜査官ジャックは、スパイ容疑をかけられた元同僚のターナー少佐とともに軍内部の陰謀に巻き込まれていきます。
武器の売買にからんだ複雑なワナが仕掛けられ、執拗に迫る暗殺者の追跡が二人を脅かします。
また、ジャックとの関係性を持っていそうなティーンエイジャーが加わり、逃走劇に緊張がさらに高まるアクションは見応えがあります。
Title
『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』
2016.11.5公開
アメリカ映画
Sttaf
監督:マシュー・ミーレー
制作:ジャスティン・ベイア
Cast
バズ・ラーマン
レイチェル・ゾー
ロブ・マーシャル
ジェシカ・ビール
Story
ーーTiffany&Co.ーー初のドキュメンタリー映画。
世界中の女性たちを虜にするティファニーのジュエリー。
数々の映画などでも重要なポイントを演出してきました。
創業時から現在までの当社の歴史は圧巻です!!
また、ティファニーを支えてきたスタッフたちの言葉や姿勢には感動すら覚えます。
きらびやかな夢の世界に誘うすばらしい映画です。
Title
『92歳のパリジェンヌ』
2016.10.29公開
フランス映画
Sttaf
監督:パスカル・プザドゥー
原作:ノエル・シャトレ
脚本:パスカル・プザドゥー
ロラン・ドゥ・バルティーヤ
音楽:エリック・ヌブー
Cast
サンドリーヌ・ボネール/ディアーヌ
マルト・ビラロンガ/マドレーヌ
アントワーヌ・デュレリ/ピエール
グレゴール・モンタナ/マックス
ジル・コーエン/クロヴィス
Story
92歳の誕生祝いの席で、家族に
「今から2ヶ月後に死ぬことにした」とショッキングな宣言をしたマドレーヌ。
当然のごとく、息子や娘、孫たちからの猛烈な反対を受け落ち込みますが、彼女の決心は変わりません。
『自分でできることが少なくなる』につれて、
将来への不安が迫ってきて、
『気力があるうちに死にたい』との焦りがつのります。
いわば、「人間の究極の選択」の行方は・・・?
監督:ペドロ・アルモドバル
制作:アグスティン・アルモドバル
:エステル・ガルシア
原作:アリス・マンロー
脚本:ペドロ・アルモドバル
エマ・スアレス/現在のジュリエッタ
アドリアーナ・ウガルテ/若き日のジュリエッタ
ダニエル・グラオ/ショアン
インマ・クエスタ/アバ
ダリオ・グランディネッティ/ロレンソ
スペイン・マドリード。
新たな旅立ちを控えた一人暮らしのジュリエッタ。
行方知れずの最愛の一人娘アンティアの消息を知る知人からの思わぬ知らせを胸に、新たな歩みを始める。
若き日のジュリエッタをテレビドラマ「情熱のシーラ」でシーラを演じた新進女優アドリアーナ・ウガルテが演じています。
どこかで見た女優だと思いながらストーリーを追っていたら、あのシーラ役の女優でした。
くっきりとしたルックスは一度見たら忘れられないインパクトがありますよね。
愛する娘を、ある日突然何者かに奪われた母の哀しみと喪失感は観ている者の涙を誘います。
「さよなら」もなく、別れの理由すらも教えられず、何年間も耐え続けた日々は、ジュリエッタの人生に影を落としたまま。
そんなジュリエッタに、アンティアの親友だったベアとの再会を通して転機が訪れます。
「アンティアとコモ湖で会った」
このひと言がジュリエッタに新たな決意をさせるのです。
次々に蘇ってくる封印されていた過去の思い出が彼女の心の空白を埋めていきます。
ヒリヒリをするような共感を感じながら、ジュリエッタの人生を共有する私たち観客の中にも、新しい自分が生まれていくのを実感するような不思議な痛みがありました。