♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥♡♥♥
Title
シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!
2020.11.13公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/アレクシス・ミシャリク
製作/アラン・ゴールドマン
Cast
エドモン・ロスタン:トマ・ソリベレ
コンスタン・コクラン:オリビエ・グルメ
マリア・レゴー:マティルド・セニエ
レオ・ヴォルニー:トム・レーブ
Story
あの有名な傑作がどよようにして誕生したのかを面白可笑しく表現していてフランス映画の楽しさを味わえます(^^)/
詩人であり劇作家でもあるエドモン・ロスタンが1897年のパリで発表したこの戯曲が大当たりして一躍人気作家として世に出たようですね。
実はロスタンはスランプに悩んでもう2年ほど思うように仕事がはかどらないジレンマに陥っていたのでした。
そこへ実力のある俳優コンスタン・コクランの主演舞台の脚本を書く仕事が舞い込みます。題材もほとんど決めていないにも関わらず、引き受けたことで窮地に立たされるロスタンですが、たまたま目にした本の題名「シラノ・ド・ベルジュラック」というヒントを得ます。
彼にはレオという親友がおり、彼が行為を寄せるジャンヌとの恋のサポートをする羽目になりますが、文才の無いレオになりかわり、ジャンヌの下宿の窓辺での愛のささやきを代弁。それに感銘を受けたジャンヌ。この好機を逃さず、衣装係として地方を訪れていたジャンヌとの手紙のやり取りに発展します。
予期しないことでしたが、ジャンヌ自身にも芸術を理解し、ロマンスを求める気質があることを悟ったロスタンは彼女をミューズとして活用(^^♪。次々と戯曲の発想を開花させていき、迫りくる脚本の締め切りまでにあらすじを完成させることができたのです。
でもそれからが大変でした。一癖も二癖もある役者たちや劇場の支配人、出資者との関係にもまれながらもロスタンはなんとか初演を迎えることができました。
初演は大成功で、観客から喝さいを浴びます。最近不安定になっていた妻のと関係も修復でき、ロスタンは知名度を上げて成功へと導かれるのでした。
ハリウッド映画とはちょっと違うフランス映画の楽しさが存分に味わえる作品ですので、この機会に親しんでいただくのもいいかと思います(^_-)-☆
Title
THE CAVE サッカー少年救出までの18日間
2020.11.13公開
タイ・アイルランド合作
Staff
監督/トム・ウォーラー
製作/トム・ウォーラー他
Cast
ジム・ウォーニー(本人役)
コーチ:エクワット・ニラトボラパンヤー
プーヤイ・タン:ノパドン・ニヨムカ
Story
2018に起きた世界を心配させたタイのサッカーチームの洞窟遭難事件の再現の映画。
山頂の練習を終えた少年たちと若いコーチ13人がすぐ近くの洞窟に入りますが、折悪しく豪雨に遭い、洞窟から出られなくなるというアクシデントに見舞われました。
大規模な洞窟内の捜索隊が組織されますが、複雑に入り組んだ内部は水位が溢れ、ダイビングしないでは救助できないことが判明します。
海外からも洞窟ダイバーたちが集まり、現地からも内部の水を吸い出すポンプなどの限られた重機が寄せられますが、救助活動は困難を極めるばかりでした。
少年たちが発見されたのは遭難してからすでに9日が経過しており、次に行われる救助にはさらなる時間がかかることが判明。綿密な計画に迫られます。
しかし、9日間も生き延びたことが私には「奇跡」と感じられました。一番必要な水はなんとか確保できても肝心な食糧はあったのでしょうか?必要最低限の物はなんとかできたのだろうと推察します"(-""-)"
なかなか進展しないように思われる展開にしびれを切らす私でしたが、それだけ救出が困難を極めたということでもあると思います。
それでも、危機に直面した現場の臨場感はヒシヒシと伝わってはきましたし、彼らの勇気ある行動には尊敬の気持ちしかありませんね💛
Title
ストックホルム・ケース
2020.11.5公開
カナダ・スウェーデン合作
Staff
監督/ロバート・バドロー
製作/ニコラス・タバロック他
Cast
ラース:イーサン・ホーク
ビアンカ:ノオミ・パラス
グンナー:マーク・ストロング
クララ:ビー・サントス
Story
今では珍しい(*'▽')『銀行強盗』を実行に移したちょっと腰抜け♪のラース。あまりにも雑な計画が裏目に出て、失敗する情けない犯罪物語です💛
一時期、世界中で社会問題となった「ストックホルム症候群」という言葉が出回り、それまでなかった心理状態への関心が高まった実在の事件をヒントにした作品です。
ワル仲間のグンナーを刑務所から出すまでは順調でしたが、その後のシナリオが破綻し、捜査当局との駆け引きに敗れ、あえなく逮捕となるラースでしたが、その間に起きた人質3人との”心の交流”(^^♪が意外性をもって描かれています。
粗野で頭が良いとは言えないラースですが、手荒な扱いではあっても憎めない人柄から女子行員のビアンカからも好意を持たれることになります。
確かに犯罪ではありますが、こういうことは極限の心理状態では実際にあり得るかもしれませんね💛
オープニングの”思わせぶり”とラストの”光景”が妙に納得感を与えます。
Title
動乱
2020.11.6公開
日本映画
Staff
監督/森谷司郎
企画/池田静雄他
Cast
宮城啓介:高倉健
溝口薫:吉永小百合
島憲兵曹長:米倉斉加年
高見葉子:桜田淳子
神崎中佐:田村高廣
宮城広介:志村喬
Story
1980年に公開された本作は、歴史的に有名である『二・二六事件』がモデルとなっています。教科書でも習ったことがあるのではないでしょうか?
ある少年脱走兵を追うオープニングからその責任を取らされた宮城大尉が朝鮮の国境守備隊へ異動の憂き目に遇い、少年兵の姉・薫とも運命の再会をします。
彼は薫が芸者として売られるのを阻止するために香典として大金を贈りますが、その願いもむなしく変わり果てた彼女に驚くのでした。
その後自殺を企てた薫を伴い日本に帰り、夫婦生活を送ります。国内を取巻く事変は刻々と激変しており、陸軍内部の皇道派と統制派の争いはもう後戻りができない状態にまで追い込まれていました。
宮城を中心とする皇道派がついに計画を実行することになります。昭和11年2月25日に統制派壊滅への戦いが幕を切って落とされました。
史実とは異なる部分が多々あるそうですが、当時の様子をある程度理解できる作りになっていると思います。
しかし、要人暗殺という「犯罪」を遂行した宮城たちが自分たちは罪を逃れられると考えていたという考え方には疑問が湧きます。
普通であれば許されないことですよね?たとえ正義のためという『大義名分』があっても…
真偽のほどは分かりませんが、若き日の高倉健と吉永小百合という名優と錚々たる俳優たちが繰り広げる歴史大作としては価値があるのではないでしょうか?
Title
ホテルニュームーン
2020.10.30公開
日本・イラン合作
Staff
監督/筒井武文
製作/ジャワド・ノルズベイギ他
Cast
モナ:ラレ・マルズバン
ヌシン:マーナズ・アフシャル
田中タケシ:永瀬正敏
サハンド:アリ・シャドマン
田中エツコ:小林綾子
Story
つつましく暮らすモナとヌシン母娘に突如として降ってわいたある出来事が遠い過去を掘り返していきます。
果たして母のヌシンに何があったのか?という想いがモナの心情を揺さぶり、さらにヌシンの魂までも引き裂くのでした。
決して明かしたくない過去を胸に秘めていたヌシンを現実に引きずり出すきっかけは彼女が日本人と密会(^^♪しているところを見かけたことでした。
「あれは誰なの?」という当然の質問に、真正面から答えることをかたくなに拒否する母ヌシンにモナの反抗心が爆発します。
「自分が知らない過去がある」という事実がモナを苦しめ、周囲も苦しめます。
それにしてもヌシンがホテルで会っていた男性はいったい誰なのか…
それを突き止めることこそが解明の鍵になることをヌシンもモナも充分知っています。
ヌシンはそれを回避しようとひたすら沈黙し、モナは追求の手を緩めません。
ヌシンの過去が明らかになるにつれ、そこには過去に現実にあった海外からの労働者受け入れという日本の歴史に絡んだものでした。
母と娘はいつか再び理解し合えるのでしょうか?
ヌシンの過去を知る日本人男性役を海外からの評価も高い永瀬正敏が演じています。かれは悲運(*'▽')な役がよく似合う俳優だとつくづく思いました♪♪
タイトル『ホテルニュームーン』の意味がラストでわかります💛
Title
ザ・ハント
2020.10.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/クレイグ・ソベル
製作/ジェイソン・ブラム他
Cast
クリスタル:ベティ・ギルピン
アシーナ:ヒラリー・スワンク
スタテンアイランド:アイク・バリンホルツ
ドン:ウェイン・デュバル
ゲリー:イーサン・サプリー
ヨガパンツ:エマ・ロバーツ
Story
「ある日目覚めたら森の中だった」という不可思議な運命に置かれた12人の男女。お互いに自分がどうしてそこにいるのかがまったく理解できないのです。
彼らの口には鍵付きの輪っかがはめられ、状況が分からないまま大きな箱を開けるとそこには1匹の豚と武器が入れられていました。
「誰が何の為に?」という素朴な疑問と不安に駆られる彼らに聞こえてきたのは銃声。
各自、とっさに箱の中にあった武器を取り、訳もわからないままに応戦します。そして安全を求めて走り出します。この時には自分たちが何者かに『狩られている』ことを実感するのでした。
『誰が襲撃&狩っているのか?』という問題は、当事者の告白するシーンで明らかになりました。一部のセレブたちの秘密組織がゲームとして自分たちの「ターゲット」を誘拐、『マナーゲート』という人間狩りが行われていたのでした。
1人またひとりと倒されていくなかで、数人はかろうじて囲いの外へ脱出。どうしにかして外部に助けを求める必要があると判断したのでしたが、たまたま入ったガソリンスタンドの老夫婦さえもが一味だったために抹殺の憂き目に遇います。
ひと握りの生き残りのなかに、非常に『勇敢かつ、有能』な女性・クリスタルがいました。元軍人という前歴を引っ提げ、敵をなぎ倒していく大活躍には胸がスッとしました!!(^^)/
ついに敵の本拠地である壮大な屋敷に潜入し、首謀者のアシーナと乱闘を繰り広げるというある意味ありきたりな展開でしたが、救いなのは、このクリスタル役のベティ・ギルピンでしょうね💛
ちょっと口をひん曲げて『変顔』っぽいユーモラスな表情がなんとも愉快で、息抜きさせてくれるキャラクターです。
2019年公開の「僕のワンダフル・ジャーニー」で、CJの母親役で出ていました(ちょっと気の強い女性役♪)。
意外だったのは悪役(首謀者・アシーナ)で出演のヒラリー・スワンク!!
こんなおっかないワルを喜々として演じている彼女は必見です\(^o^)/
戦い終わって屋敷を去っていくクリスタルですが、「私ならアシーナに成り代わりここに住むかも♪」って思っちゃいました。
人里離れた場所ですが、別荘に最適!な感じでした(^^♪
どこまでも欲の無いクリスタルなのでした💛
願わくば、スピンオフで彼女のその後を描いて欲しいですね~。もしかしたら”ヒット”するかも…♪
10/30~全国で待望のロードショーが始まっています!!
フランスの往年の名優ジャン=ポール・ベルモンド主演作が日本にやってきました💛
1960年~70年代に活躍したベルモンドの懐かしい傑作が観られる貴重な機会です。
Title
大頭脳
2020.10.30公開
フランス映画
Staff
ジェラール・ウーリー
撮影/ウラジミール・イバノフ
Cast
アナトール:ジャン=ポール・ベルモンド
アルトゥール:イーライ・ウォラック
ブレイン:デビッド・ニーブン
Story
NATO本部移転のため、列車でパリからブリュッセルまで運ばれる1200万ドル強奪を巡る頭脳戦が面白く描かれています。「大頭脳」と呼ばれる伝説の強盗ブレインとマフィアが結託し、作戦開始。
それとは知らないアナトールとアルトゥールも独自の計画を立て、実行に移ります。
随所にフランス風ユーモアがちりばめられ、痛快なドタバタコメディです♪♪
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
Title
プロフェッショナル
2020.11.6公開
フランス映画
監督/ジョルジュ・ロートネル
撮影/アンリ・ドカエ
Cast
ボーモント:ジャン=ポール・ベルモンド
ロベール・オッセン
ミシェル・ボーヌ
ジャン・ドザイー
Story
1人の諜報部員がアフリカのマラガウィ共和国の独裁者暗殺の指令を受けたものの、政変激変で任務遂行を妨げられ、計画を暴かれたボーモントは見知らぬ土地で過酷な服役をするはめになってしまいます。
無実の罪(^^♪によって人生さえも破壊されなねない事態に陥った彼は策を弄して脱獄。フランへと帰り着きます。彼を見捨てた当局への復讐に燃えるボーモントが考えた戦略で、裏切り者たちは恐怖に怯え、マラガウィの大統領となったナジャラがフランスへ来ることも重なり、大統領を守るためにボーモント阻止(殺害(*'▽'))を企てます。
現場で命を賭けて作戦遂行する諜報部員の立場の危うさを実感した映画でした♪♪
Title
罪の声
2020.10.30公開
日本映画
Staff
監督/土井祐泰
原作/塩田武士
Cast
阿久津英士:小栗旬
曽根俊也:星野源
水島洋介:松重豊
鳥居雅夫:古館寛治
生島総一郎:宇野祥平
生島千代子:篠原ゆき子
Story
30年以上前の誘拐事件の取材を命じられた新聞記者の阿久津はいやいやながらも情報収集を始めます。
実際に起きた事件を題材に、大胆に切り込む秀作。
子どもの声で送りつけられた「脅迫テープ」を鍵に、闇に埋もれた真実を一つひとつ探りだし、驚愕の真実に迫るサスペンスです。
偶然にも阿久津とは別件で自分の声を使われたことを知ったテイラーの曽根もまた真実を求める旅に自らを追い立てるのでした。
そして、両者が行き会い、たどり着いた事実/真実は過酷を極めるものでした。
当時の事件の責任を取る者は誰もなく、運命に翻弄され、引き裂かれたある家族の秘話が切ない"(-""-)"
小栗旬の力まない演技と星野源の朴訥としたキャラクターに救われたような気がします( ;∀;)
Title
劇場版 ヨナス・カウフマン ウィーンコンサート
2020.10.30公開
イタリア映画
Cast
ヨナス・カウフマン
レイチェル・ウィリス=ソレンセン
ヨッヘン・リーダー
Story
世界的なテノール歌手ヨナス・カウフマンが音楽の都ウィーンで開催したコンサートを中心に贈るドキュメンタリー映画。
彼が愛するウィーンのプラーター公園やパブなどを訪れ、ひとりの旅行者という側面からのアプローチも楽しめます♪♪
<演奏曲の一部を紹介します>
ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「踊り子ファニー・エルスラー」から『ジーヴェリングのリラの花』
同:「ヴェネツィアの一夜」から『魅力あふれるヴェネツィアよ』
エメリッヒ・カールマン:喜歌劇「サーカスの女王」から『星のように美しい、お伽噺のような二つの瞳よ』
ロベルト・シュトルツ:「プラーター公園は花盛り」
ヘルマン・レオポルティ:「ヘルナスルの小さなカフェで」
ルドルフ・ジーツィンスキー:「ウィーン、わが夢の町」
カール・ツェラー:喜歌劇「小鳥売り」から『チロルでは薔薇が贈り物』
彼の素晴らしい歌声と飾らない人柄が堪能できる作品です。
Title
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
2020.10.16公開
日本映画
Staff
監督/外崎春雄
原作/吾峠世晴
Cast(声優)
竈門炭治郎:花江夏樹
竈門禰豆子:鬼頭明里
我妻善逸:下野紘
煉獄杏寿郎:日野聡
Story
吾峠世晴の大ヒット漫画のアニメ化。日本だけでなく海外でも話題になっているようですね。
そんな訳で観に行ってきました(^^)/
ストーリー自体はよくある流れと感じましたが、画の表現の仕方などが斬新だそうです。たとえば、涙の粒の大きさなど…♪♪
大正時代の日本が舞台で、鬼(*'▽')に家族を殺され、生き残った妹の禰豆子も鬼に変えられてしまった炭治郎が悪の根源である鬼たちを退治するために無限列車に乗り込み、激闘を繰り広げるのです。
その列車には煉獄杏寿郎という鬼殺隊の「柱」と呼ばれる最強の剣士も乗っていました。
彼と協力して鬼へ立ち向かう炭治郎の命を賭けた戦いにやっぱり胸が熱くなりました💛
もうひとつ、炭治郎の声を担当する花江夏樹さんの話題に触れ、ぜひともその声を聴きたいと思い劇場に足を運びました。評価どおりの素晴らしさで「なるほど」と納得した次第です♪♪
Title
おもかげ
2020.10.23公開
スペイン・フランス合作
Staff
監督/ロドリゴ・ソコゴイエン
製作/マリア・デル・アルバラド他
Cast
エレナ:マルタ・ニエト
ジャン:ジュール・ポリエ
ヨセバ:アレックス・ブレンデミュール
レア:アンヌ・コンシニ
Story
6歳の最愛の息子の行方不明事件がきっかけに、人生の岐路に立たされた哀しい母親の姿が涙を誘います。
エレナに元夫と旅行中の息子から1本の電話が入ります。フランスの海辺から、ちょっと出かけたはずの父親が帰ってこないという不安に満ちた声でした。
エレナは自分の母親と出かける間際だったのですが、その一報で全てが狂い始めるのでした。
慌てて電話を掛け直すエレナ。息子との途切れがちな通話に苛立ちながらもなんとか状況把握に努めますが、息子が誰かに捕まったような気配で電話が切れてしまいます。
もう半狂乱のエレナ。無責任な元夫に怒りを募らせながらも冷静な思考をと自分を諫めながら対応策を考え、とりあえず警察へ連絡をしたものの、望むような成果は期待できなかったのでした。
それから10年が経ち、息子が消えたフランの海辺のレストランに忙しく立ち働くエレナの姿がありました。「あの息子はどうなったのだろう?」という疑問が湧きましたが、結局は見つからないままだったようですね。
それでも一縷の望みを捨てきれず、彼の地に留まり続け、息子のおもかげを追うエレナ。
そこへ10代のグループが出現し、その中にひとりの少年ジャンを見出します。彼女にとっては今はいない息子の面影を感じます。まさかジャンが誘拐されただろう息子ではないとは思いながらも、彼から目が離せないエレナ。母親としてはたぶん自然な感情なのでしょう。
そんなエレナの視線を感じたのか、ジャンも気さくにエレナに話しかけてきます。やがて2人は不思議な繋がりを探るかのように急接近していきます。
ジャンに息子のおもかげを重ねるエレナにジャンの家族が不安を抱き始め、接近を禁じられます。世間的にに見ればそうですよね?レストランのスタッフとは言え、見知らぬ中年女性が自分の息子を追いかけていると捉えることは当然でしょう。
しかもエレナは誰から見ても魅力的な(^^)女性です。
そんなエレナにも、もうすぐ同居予定の恋人ヨセバがいます。彼と仲良く過ごしていてもジャンと出会った後ではエレナの心はヨセバから少しずつ離れていきます。ヨセバもエレナの気持ちの変化に気づき、ジャンから離れるようにエレナに言い含めます。
「わかってる」と言いながらもジャンのおもかげ(今では息子と入れ替わってしまっている?( ;∀;))を求めてしまう自分に戸惑いますが…
息子を追い求めているはずが目の前の10代の少年に惹かれてしまっている中年女性の後戻りできない危うさと高揚感が伝わってきて、なんとも言えない複雑な気持ちになりました"(-""-)"
あなたはどう感じましたか?
Title
浅田家!
2020.10.2公開
日本映画
Staff
監督/中の量太
原案/浅田政志
Cast
浅田政志:二宮和也
浅田幸宏:妻夫木聡
川上若菜:黒木華
浅田章:平田満
浅田順子:風吹ジュン
Story
実在の写真家・浅田政志の体験を元にした作品。
家族写真を撮るほど仲のいい(*'▽')浅田家を通して、家族の在り方が描かれていてとても好感が持てる映画でした💛
なんだか昭和の匂いがする作品ですね♪♪
なんとなく定着感が薄い政志が使命に燃える中盤からキラキラと輝きだしたような気がしました。
それまでのブラブラ感( ;∀;)は準備期間だったのかもしれません。
東日本大震災をきっかけに写真を撮ることに真摯に向き合う政志の人生も激変します。人に寄り添う写真家への一歩を踏み出したのでしょう。
さまざまなシチュエーションでの浅田家の「家族写真」を観る楽しさを体感してくださいね💛
Title
博士と狂人
2020.10.16公開
イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド合作
Staff
監督/P・B・シェムラン
製作/ニコラス・シャルティエ他
Cast
ジェームズ・マレー:メル・ギブソン
ウィリアム・チェスター・マイナー:ショーン・ペン
イライザ・メレット:ナタリー・ドーマー
マンシー:エディ・マーサン
フレデリック・ジェームズ・ファーニヴァル:スティーブ・クーガン
Story
「オクスフォード英語大辞典」の編纂を目指し、人生を賭けた闘いに身を投じた2人の天才の苦難の道のりが明かされます。
「オクスフォード英語大辞典」でなくとも、「辞典」「辞書」には膨大な量の知識と英知、さらに人的な労力がかかっていることは言うまでもありませんね。
私たちは当たり前のようにそれらの助けを借りているわけですが、この大辞典誕生秘話を知ると、人知を超えた、計り知れない運命の歯車が回っていたことを実感すると思います。
情熱や熱意だけでは到底成し得ない前人未到とも言える偉業達成の過程を知ることは私たちにとってとても意義あるものだと感じました(^^)
たたき上げで学士号を手にできなかったマレーが一般人からの言葉の情報収集を通して手に入ってきた「狂人」とされるマイナーとの貴重な出会いを無駄にせず、彼に全幅の信頼を置いて辞典作成に協力を仰ぎます。
作業を見守る(監視する( ;∀;))学会も手放しでマレーに任せていたわけではなく、隙あらば自分たちの息のかかった学者への変更を狙うという危機的状況にもさらされながらも、初志貫徹の強固な意志で頑ななまでに作業を続ける彼らには尊敬の念を抱きました。
誤解と妄想から、1人の男性を射殺してしまったマイナーは、自分の過失として過去の亡霊に捕らえられた犠牲者ともいえるようですが、後に「統合失調症」と診断されたようです。
未亡人からの信頼を得たマイナーの束の間の静寂は彼にとっての天国だったのかもしれませんね💛
マレーを支えるファーニヴァルをスティーブ・クーガンが演じています。
彼は「僕たちのラストステージ」「スペインは呼んでいる」でもおなじみの名優。今作でも存在感はピカ一感があります(^_-)-☆
彼が画面に映るだけでなんだか「ホッ」としました♪♪
Title
靴ひも
2020.10.17公開
イスラエル映画
Staff
監督/ヤコブ・ゴールドワッサー
製作/マレク・ローゼンバウム
Cast
ガティ:ネボ・キムヒ
ルーベン:ドブ・グリックマン
イラナ:エベリン・ハゴエル
リタ:ヤフィット・アスリン
デデ:エリ・エルトニオ
Story
発達障害を持つガティは母親が死亡したため、30年間も疎通がなかった父親と同居することになります。
どうやって関係を築いていけばいいのかが分からない2人でしたが、周囲の支えと協力もあり、次第に親子の絆を取り戻していくようになります。
自分の想いがうまく伝えられないことにいら立つガティですが、その一生懸命さに父親のルーベンも受け入れる心がまえができてくるのでした。
ガティはとりあえずルーベンが経営する自動車整備工場の仕事を手伝うことになり、張り切ります(^^)/
ルーベンとしてはほんの少しの間だけ居候させるつもりだったのですが、ガティを受け入れてくれる施設も順番待ち状態で、すぐ入れそうな施設は待遇面で信頼できないとなるとさらに何週間か同居をせざるを得なくなります。
そんなルーベンの気持ちに気づくガティの悲しさはとても大きかったと思います。
自分が父親の負担になることが申し訳ないと同時に自分のふがいなさを恨む気持ちもあったでしょうね。
そんな折、ルーベンの体調不良が明らかになり、ガティと周囲の人々は衝撃を受けます。ルーベンは腎臓に疾患を抱えていて、末期症状となっていたのです。
人工透析を選択せざるを得なくなりますが、長年の無理がたたり、もう腎臓移植しか道がなくなります。
それを伝え聞いたガティは腎臓移植がどんなものかも知らないけれども、自分がルーベンの役に立ちたいと強く願うのでした…
Title
スパイの妻 劇場版
2020.10.16公開
日本映画
Staff
監督/黒沢清
エグゼクティブプロデューサー篠原圭他
Cast
福原聡子:蒼井優
福原優作:高橋一生
竹下文雄:坂東龍沙
駒子:恒松祐里
Story
1940年。商社を経営する優作と慎ましやかな妻の聡子夫婦を襲う国家反逆罪という恐ろしい容疑。
そのきっかけとなったのは優作が満州で見聞きしたものへの真実の存在だったのです。
忌まわしい人体実験の証拠となる文書とフィルムを持ち帰った優作たちは政府側の役人に追い詰められていきます。
その貴重な資料を自由の国「アメリカ」に持って渡ろうと画策する優作と聡子でしたが、当局の追求は厳しさをますばかりでした。
今作で私が奇異に感じた部分は、聡子が優作の甥の文雄を密告することになった理由でした。彼が自分たちを裏切らないかどうかを知るためにやったと優作に告白するのですが、そんなことをする必要があったのか?ということでした。
そのために文雄は大変な目に遭うのですから"(-""-)"
それでも、夫をどこまも信じていく強さには心を動かされました。「もし自分だったらどんな行動をするだろうな」という自問自答をされる方も多いのではないかと思います。
決して一時の感傷で突き進むような問題ではないのですから、命を失う覚悟さえも必要だったことは間違いないでしょうね。
この作品は第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞しました!日本中のファンがこの快挙に喜んだのではないでしょうか(^^♪
Title
キーパー ある兵士の奇跡
2020.10.23公開
イギリス・ドイツ合作
Staff
監督/マルクス・H・ローゼンミュラー
製作/ロバート・マルチニャック他
Cast
バート・トラウトマン:デビッド・クロス
マーガレット・フライアー:フレイア・メーバー
ジャック・フライアー:ジョン・ヘンショウ
スマイス軍曹:ハリー・メリング
ロバーツ:デイブ・ジョーンズ
Story
1945年。第二次世界大戦末期、敵国イギリスの捕虜として収容所生活を送っていたバートにある転機が訪れます。
サッカーのゴールキーパーとしての実力を持つバートを地元チームの監督が見かけ、自分のチームに誘います。ドイツ人であるバートをはたしてチームメイトと地元のファンや関係者から認められるのかは未知数ですが、まじめなバートは徐々にチームに溶け込んでいきます。
ドイツ兵というだけでも非難の目を向けられる捕虜たちですが、それ以上に問題なのは、誰が元ナチス兵かということまで取りざたされるようになります。
こんな状況で「自分は元ナチス兵だった」なんて白状する人などいませんよね(*'▽')
しかし、バートには付きまとって離れてくれない過去がありました。かつてユダヤ人の少年をドイツ兵が打ち殺すのを止めなかったのでした。
そんな立場にあった人なら誰でも逆らうことはできなかっただろうとは思っている反面、自分の勇気のなさに苛まされていたバート。
サッカーチームの監督の娘と親しくなり結婚まで進みます。敵国同士の男女の結婚にいい顔をしない周囲に気を使いながらもつつましい幸せな日々でした。
やがてチームでの活躍もあり、バートの人生には明るい希望すら見え始めますが、その裏では悲劇の幕が上がっていたのでした…
戦争には悲劇と幸福が交互に運命づけられているということが感じられます。
それでも人は愛することを止めないし、あきらめないのだと思いました💛
Title
ストレイ・ドッグ
2020.10.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/カリン・クサマ
製作/フレッド・バーガー他
Cast
エリン・ベル:ニコール・キッドマン
サイラス:トビー・ケベル
ペトラ:タチアナ・マズラニー
イーサン:スクート・マクネイリー
Story
17年もの間心を苛んできたある事件の首謀者が街に戻ってきた…
そこからこの映画は始まります。
そして、今を生きるロサンゼルス市警の刑事エリン・ベルの新たなる人生も幕を開けるのです。
決して心から離れない過去の過ち。それが終わる(癒される)のは未解決事件の終焉のみ。
大切な人を失い(奪われ)、潜入捜査に失敗という、いいことなしの自分の黒歴史を引きずるエリンのすさみ切った外見からもうかがえるのです。
観ていて目を背けたくなるほどの汚いニコール。一体何があったのか?との疑問が次第に明らかにされ、「あぁ、そうだったのか…」と突然理解する、そんな作品でした(*'▽')
犯罪者集団との共同生活なんて、危険がつきものだし、仕事が済んだら即抜けられるのか?との不安もありますよね?
しかも、捜査の成功を賭けた事件がまさかの自爆となるなんて、恐ろしすぎます。しかも、予想外のことが起こり、それを避けられなかった自戒の念を持ち続けて生きていくなんて。
私生活もボロボロ、16歳になっている娘も自分を嫌っている。仕事にも行き詰まり、というような悲惨な主人公の人生を思うと、刑事なんてやめちゃえばいいのに、とまで思いました。
もっと普通の仕事に代われないのかな?と。
でも、エリンはやり遂げようとします。自分を苦しめてきた過去の亡霊を叩き潰すまで。せめて、彼女の行き先を見守りたいと思いました"(-""-)"
Title
みをつくし料理帖
2020.10.16公開
日本映画
Staff
監督/角川春樹
原作/高田郁
Cast
澪:松本穂香
野江:奈緒
芳:若村麻由美
種市:石坂浩二
又次:中村獅童
おりょう:浅野温子
小松原:窪塚洋介
永田源斉:小関裕太
清右衛門:藤井隆
清八:野村宏伸
菊乃:衛藤美彩
Story
享和2年。
8歳の澪と野江は大の仲良し。いつも一緒に遊び、姉妹のように心を許し合う2人でした。
そんな彼女たちを大洪水が襲い、離れ離れになります。さいわい、澪は「つる屋」という蕎麦屋の店主夫婦に助けられ、今は江戸で「つる屋」の女主人と肩を寄せ合ってある料理屋で働いています。
女性の料理人というのは昔は珍しく、客から認められるまでにさまざまな苦労をしながらも料理人として腕を上げていきます。
料理屋の主人もとてもいい人で、澪を大事にしてくれ、次第に彼女に店をゆだねていくのでした。
日々新しい料理を生み出す努力と重ねる澪は、出身地である大坂の味と江戸の味を合わせた料理を作り上げます。
とろみのある「茶碗蒸し」でした。新しい味が評判を呼び、吉原の「扇屋」で働いている又次が澪の料理を求めてやってきます。
吉原で一番と評判のあさひ大夫の希望を叶えるためでした。
不思議に思いながらも澪は心を込めて又次に料理を持たせます。その時はあさひ大夫があの野江とは知る由もありません。
澪の店の評判を気にする大店の主人の差し金で店が放火に遭い、一から出直す店主の種市と澪。
なんとか店を立て直した澪がついに野江との再会の日がやってきます。
幼い頃の思い出を胸にお互いに再会できる日を信じてけなげに生きてきた澪と野江の姿に涙が止まりませんでした。
密かに澪を支える小松原に窪塚洋介が扮しており、とてもいい演技をしています💛
Title
ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ
2020.10.9公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョー・タルボット
製作/カリア・ニール他
Cast
ジミー:ジミー・フェイルズ
モント:ジョナサン・メジャーズ
ティシーナ・アーノルド
ロブ・モーガン
Story
かつて家族と暮らした豪奢なビクトリアん様式の家をあきらめきれないジミーの心の葛藤を描いています。
彼にとっては幸せな子ども時代の想い出深い場所なのでしょうね。
友人のモントとともにこの家に無断で入り込み、いろいろと自分たちのお城に変えてしまう突飛な行動には、ハラハラさせられました(^^)/
遂には不動産会社から自分たちが勝手に運び込んだ家具などを表に放り出され、落胆する哀しいシーンには胸が詰まりました。
主演のジミー・フェイルズの体験をもとにしたストーリーということで、現実感がヒシヒシと迫ってきました。
一見愚かにも見えるジミーの心情には同情する余地はありましたが、売値を考えれば、到底手が出ないけれども、なんとか自分で買い戻したいと願う気持ちの方が先に出てしまっている彼に幼さも感じました"(-""-)"
でも、人の感情ってそういうものなのかもしれないですね。私としては「ジミー、叶わない夢をさっさと手放して、現実を生きなさい」とアドバイスしたくなりました(*'▽')
Title
オン・ザ・ロック
2020.10.2公開
アメリカ映画
Staff
監督/ソフィア・コッポラ
製作/ユーリー・ヘンリー他
Cast
フェリックス:ビル・マーレイ
ローラ:ラシダ・ジョーンズ
デイーン:マーロン・ウィアンズ
Story
ローラとディーンは2人の娘を育てながらお互いの仕事への理解もあるステキな夫婦💛
ですが、最近ちょっと疲れ気味…
すれ違いとお互いへの関心も薄れつつあるような「プチ・倦怠期」とでもいうような関係に焦りも感じているようですね(^^♪
それでも娘たちの送り迎えは欠かすことのできない「ルーチン」。また、地域(子どもの友だち関係など)も大事だし、家事も完ぺき?にこなす必要もあり…
おそらく、世界中の夫婦ってこんなもんじゃないでしょうか?
夫婦のどちらかに負担がかかるのもやむを得ないというジレンマも避けがたいですよね"(-""-)"
そんなローラの悩みがひとつありました。夫のディーンにとって自分が魅力的なのかどうかがわからなくなってきたのでした。
ディーンも軌道に乗ってきた自社への力の入れ方も仕方ないとはいえ、会社関係の付き合い(仕事がらみ♪)が多く、自分に関心を寄せてもらっていないような寂しさからつい、父親のフェリックスと話をする機会が増えてしまうことになります。
ローラが可愛くて仕方がないフェリックスはなにかと力になろうとするのですが、その気遣いもローラを追い込むだけのようなマイナス効果が目立つありさまに♪♪
ディーンが同僚と良からぬ関係(^^♪になっているのでは?と疑いだした父娘はついにディーンの素行を疑いだし、派手な車で尾行したり、果てはディーンの出張先のメキシコまで飛んで行ったりと、迷走を繰り広げるのでした( ;∀;)
要するに、フェリックスはローラと一緒に何かをすることに楽しみを見出したのでは?♪と疑いたくなるほど…
突飛な行動の結末は劇場でご覧くださいね~(^^)/
Title
シカゴ7裁判
2020.10.9公開
アメリカ映画
Staff
監督/アーロン・ソーキン
製作/マーク・プラット他
Cast
アビー・ホフマン:サシャ・バロン・コーエン
トム・ヘイデン:エディ・レッドメイン
ボビー・シール:ヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世
ジェリー・ルービン:ジョセフ・ゴードン・レヴィット
ジュリアス・ホフマン:フランク・ランジェラ
ウィリアム・クンスラー:マーク・ライランス
ラムゼイ・クラーク司法長官:マイケル・キートン
Story
1968年にベトナム戦争反対のデモ行進とそれに対処した警察当局との対決での事実をつたえる作品。
はたして警察の正当性は妥当か?との問いかけが主眼に置かれています。
アビー他、市民や活動家たちがシカゴでの民主党全国大会への乱入を阻止する目的で、警棒で殴りつけるなどの暴力を行った当局への批判が殺到。
アビーやトムなど数人が裁判にかけられ、その行方に注目が集まります。
裁判って、どれも同じでしょうけれど、なんだか「水掛け論」?みたいな展開に歯がゆくなる方も多いのではないでしょうか?
「どっちが正義なんだ!」との裁決が欲しいのになかなか決まらないもどかしさも耐え難いものがありそうですね(*'▽')
アビーを演じるサシャ・バロン・コーエンがすごく良かったです!
彼、演技が上手いですよね♪♪これまでの出演作からは考えられないほどの熱演に感動しました💛
また、エディ・レッドメインもすがすがしくて一服の清涼剤としての効果(^^♪がありました。
検察官役のジョセフ・ゴードン=レヴィットもシャキッとしていて有能そうでしたし、弁護士役のマーク・ライランスはその実力を遺憾なく発揮!存在感が只者ではない…
また、”悪代官”的なホフマン判事役のフランク・ランジェラがもう最高!!憎たらしさMAX!で素晴らしい演技でした💛
元司法長官役のマイケル・キートンのベテランらしい落ち着きのある演技にもしびれます♪♪
というように、たくさんの実力派俳優が出演しているので、演技合戦にも注目していただきたいと思います(^_-)-☆
Title
異端の鳥
2020.10.9公開
チェコ・スロバキア・ウクライナ合作
Staff
監督/バーツラフ・マルホウル
原作/イェジー・コシンスキ
Cast
少年:ペトル・コラール
ミレル:ウド・キア
レッフ:レフ・ディブリク
Story
こんなに悲惨で残酷な戦争映画は珍しいと思います( ;∀;)
ユダヤ人少年がおばさんの家に疎開してもなお、人種差別にあい、はては家もろともおばさんまで失い、流浪生活を余儀なくされ、壮絶な体験をするのですから…
戦争の惨めさを真正面から描いた功績は称えられるべきかもしれませんが、内容が受け入れ難い作品であると思うひとは多いと思います。
しかし、これが「人間」だ!!ということも言えるかもしれません。極限状況下での本性丸出し!のおぞましさは到底無視できるものではないので、さらけ出す必要があったかもしれませんね(*'▽')
Title
ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ
2020.10.2公開
日本映画
Staff
監督/田部井一真
製作/濱潤
Cast
ホセ・ムヒカ
ルシア・トポランスキー
Story
公開延期になっていましたが、ついに観ることができました!!
「世界で最も貧しい大統領」と呼ばれた理由を知りたいと思いながら公開を待ちましたが、彼の人となりを少しでも知りたかったのです(^^♪
世の中には”きれいごと”が溢れています。その中から真実を見つけだすのは容易なことではありませんよね?
しかし、彼の過去を本作でたどってみて、「この人は本物だ!」と実感することができました。
本作を観るまではどんな経歴の人かということを何も知らなかったのですが、壮絶な過去を生きてきた人だったのですね( ;∀;)
「口先だけではない、本物の政治家なんだな」と感じることができました。
幼少時に近くに住んでいた日本人移民の人たちからお花(特に菊)の栽培方法を教えられ、生活の糧としていたなんて、涙が出そうでした。
貧しい生活に負けずに精一杯の努力で大統領にまで登りつめた過程には、言葉も出ないほどの衝撃を受けましたが、あの優しい笑顔とまなざしにはそんな歴史があったのです。
日本への招待を快諾され、東京・京都・広島と主要な都市を回られ、縁の深かった日本に触れていただけたことは大変名誉であり、素晴らしいことですね♪♪
国連での演説が全世界を感動させたことから、田部井監督との出会いが生まれ、来日まで実現できたことがなによりの「日本人への贈り物」であると思います。
世の政治家たちには、ムヒカ大統領の言葉と生き方を真摯に受け止め、これからの世界の指標にしてもらいたいものです。
Title
クライマーズ
2020.9.25公開
中国映画
Staff
監督/ダニエル・リー
製作/ツイ・ハーク他
Cast
ファン・ジョウ:ウー・ジン
シェイ・イン:チャン・ツィイー
チュイ・ソンリン:チャン・イー
リー・グオリャン:ジン・ボーラン
Story
1960年に実際にチョモランマ(エベレスト)登頂に成功したにもかかわらず、映像記録を残せなかったために歴史に名をとどめることができなかった中国の登山隊。
15年後に再登頂を果たす壮絶な挑戦を描き切っています。吹雪や雪崩による遭難の危険をものともせず、本当に命がけで山に挑む姿には胸を打たれました。
よくぞこんな危険な撮影を決行したものだと驚かずにはいられないくらいでした(*'▽')
これほどの悲壮な国家の威信を賭けた雪山との闘いをやり切った彼らの偉業は普遍ですね💛
気象予報士の婚約者のシェイとの絆が泣けます( ;∀;)チャン・ツィイーの美しさが救いでした~(^^♪
Title
ある画家の数奇な運命
2020.10.2公開
ドイツ映画
Staff
監督/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
製作/フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク他
Cast
クルト・バーナード:トム・シリング
カール・ゼーバント:セバスチャン・コッホ
エリーゼ・ゼーバント:パウラ・ベーア
エリザベト・マイ:サスキア・ローゼンタール
アントニウス・ファン・フェルテン:オリバー・マスッチ
Story
クルトは優しく美しい叔母の影響で美術などにも親しむ感受性豊かな少年でした。
その叔母がナチス政権により、精神を病む人として病院(施設)に隔離され、やがて生命を奪われます。彼女も繊細な神経を持つ、優秀な人材だったにもかかわらず、ちょっとした行き違いで哀しい運命となったのでした。
ナチス政権下で行われた「優秀な種」を最優先させる冷酷な政策において、劣性とみなされた人々がどれだけいたのかを想うと暗澹たる気持ちに襲われます。
成長したクルトは、美術学校で絵画制作に励みますが、従来の絵画の手法では時代遅れだと気づき、様々な手法での表現を試行錯誤する毎日でした。
美術学校で出会った美しいエリーゼと結婚しますが、2人はある悲劇を知ることになります。
それは、叔母の事件にも関係の深いことでした。
やがて2人は西ドイツへの逃亡に成功。クルトは新しい絵画の製法に着手します。
戦争の悲惨さとナチス政権のおぞましさがのしかかる名作だと感じました。
エリーゼを観て、「この人、たしか何かの映画で観たような気がする」と思ったら、先日観た「ウルフズ・コール」で主人公の恋人役の人でした!
彼女の美しさが印象に残っていたので気づいたと思います(^^♪
Title
ウルフズ・コール
2020.9.25公開
フランス映画
Staff
監督/アントナン・ボードリー
製作/ジェローム・セドゥー他
Cast
シャンテレッド:フランソワ・シヴィル
ドルシ:オマール・シー
グランシャン:レダ・カテブ
提督:マチュー・カゾヴィッツ
ディアナ:ポーラ・ビール
司令官:ジャン=イヴ・ベルトルートゥ
レフローヤル副長:アレクシス・ミカリック
Story
「チタン」というフランス海軍の原子力潜水艦でソナーのスペシャリストとして勤務するシャンテレッドは、並み優れた耳を持っています。
海中を航行する複数の「音」を感知し、分析能力に優れ「黄金の耳」と言われるほどの腕前を誇る分析官です。
冒頭のシリアにおける特殊部隊輸送任務に就いていた時の失敗を教訓にして、次の勤務である原子力潜水艦「レフトーヤブル」号の人員に選ばれますが、不幸にして「勤務失格」とされ、「レフトーヤブル」号の出航直後に発生したロシアからのミサイル攻撃事件に関わることになります。
フランス政府はロシアからの攻撃に対し、「レフトーヤブル」からの核弾頭ミサイルで迎撃する方針を取り、大統領令が発令され、否応なしにそれに向かって突き進む窮地に立たされるのでした。
実はこのロシアの戦略ミサイルにはある計画が隠されていて、それを自力でシャンテレッドが突き止めます。
あわやフランス軍とロシア軍との全面戦争か!という緊迫状態を回避しようとする海の男たちの命を賭けた闘いの幕が切って落とされるのです。
シャンテレッド役には、今グングン急上昇中の若手俳優フランソワ・シヴィルが扮し、脇をベテランのレダ・カテブやマチュー・カソヴィッツらが固めます。
また、オマール・シーが存在感をいかんなく発揮し、良質な潜水艦映画が誕生しました!
私は軍事もの、戦争もの、テクノロジー満載の映画等が大好きですが、フランスがこのような最先端の技術を駆使した映画を製作したことに純粋に驚いています(*'▽')
頑張れ、フランス!!
Title
リアム・ギャラガー アズ・イット・ワズ
2020.9.25公開
イギリス映画
Staff
監督/ギャビン・フィッツジェラルド他
製作/スティーブン・ラッピン他
Cast
リアム・ギャラガー
ボーンヘッド
ノエル・ギャラガー
ポール・ギャラガー
クリス・マーティン
Story
リアム・ギャラガーは「オアシス」の元メンバー。
1991年に結成され、数々の歴史を持つ伝説的ロックバンドの過去と現在を追います。
2009年の「オアシス」解散後に新しく結成したバンド「ビーディ・アイ」を経て、ソロとして再起を果たし、今や世界中のファンから愛され、求められる存在にまで登りつめたリアムのそばで、10年以上も撮り続けたチャーリー・ライトニングによるドキュメンタリー映画です。
私のように「オアシス」に詳しくない人たちにも充分楽しんでもらえる作品ですので、たくさんの方に観ていただきたいですね!
リアムはどのようにして、奇跡の復活を果たしたのか?
彼のプライベートを惜しみなくさらけ出し、その内面まで踏み込んだ取材は人々を納得させる魔法に満ちています。
人知れぬ苦悩と挫折。愛する家族との交流、そして、支え。
これらが昇華して現在のリアム・ギャラガーとなった軌跡をあなたの目でぜひとも確認してくださいね💛