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映画コラム

ここでは、私が実際に劇場で観て印象に残った映画を取り上げていきます

<ミミの宝石箱>

http://daiana-rose.seesaa.net/

<キャメロンの部屋>

http://blog.goo.ne.jp/jullia_2009


最近は映画館へ行けないのでシネマニュースをお届けしますね♥♡♥

 

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今後の公開予定(未定)作品を紹介していきます

                                                         

『ワンダーウーマン1984』

2020.8.14公開

「ワンダーウーマン」2作目

ガル・ガドット主演

ダイアナは前作で死んだはずの最愛の恋人スティーブが現れ「君にしかできなことがある」との言葉を胸に、今回も巨悪に挑みます。

共演:クリス・パイン

  :クリステン・ウィグ

  :ロビン・ライト・ペン

モールでの痛快アクションが待ち遠しいですね!!

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『赤い闇 スターリンの冷たい大地』

2020.8.14公開

ジェームズ・ノートン主演

1933年が舞台にした、スターリン体制下のソ連に入った実在の英国人記者ガレス・ジョーンズの想像を絶する試練が描かれます。

共演:ヴァネッサ・カービー

  :ピーター・サースガード

  ・アニエスカ・ホランド

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『ブラック・ウィドウ』

2020.11.6日米同時公開

スカーレット・ヨハンソン主演

「アベンジャーズ」のスピンオフ。

ブラック・ウィドウであるナターシャ・ロマノフが故郷に帰り、家族との再会を果たし、彼女と同じような戦闘能力をもつ妹エレーナとともに敵と戦います。

 

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『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

「007」シリーズ25作目

2020.1.20公開

ダニエル・クレイグ主演

引退後のジャマイカの生活を離れて、誘拐された科学者を救出するミッションに駆り出されたボンド。

世界に脅威をもたらす最新技術を持った黒幕を追い詰めます。

 

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ディズニーアニメ『ソウルフル・ワールド」

2020.12.11公開

声優キャスト:ジェイミー・フォックス

      :ティナ・フェイ

ジョーは中学校の音楽教師。ジャズ奏者になる夢を抱いていました。そんなある日、排水溝に落ち、魂”ソウル”だけの存在になっていまします。

人は生まれる前に性格や才能など自分の個性や興味を決まる「ソウル」の世界に辿り着きます。

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『フリー・ガイ/Free Guy』

2020.12.11公開

ライアン・レイノルズ主演

オープン・ワールド・アドベンチャーゲームの世界に住むガイという銀行員。

彼は自分がゲーム内でのNPCキャラクターであることに気付くのですが、その世界がサービス終了を知り、生き残りを目指し、ゲーム管理者に呼びかけるのでした。

 

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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

2021.3.5全米公開

ポール・ラッド主演

19840年から続くシリーズの正当続編。

新キャスト:キャリー・クーン

     :マッケナ・グレイス

オリジナルキャスト:ダン・エイクロイド

         :アーニー・ハドソン

         :ビル・マーレイ   

          :シガーニー・ウィーバー



2020.4.26

『ピーターラビット2とバーナバスの誘惑』

2020.8.7公開

2018年に公開された「ピーターラビット」の続編。

楽しかった前作の続きが見られるのは楽しみですね!!

やさしいピアと宿敵マグレガーの結婚後を描きます。

生まれ育った湖水地方を飛び出してたどりついた都会で今は亡き父の親友バーナバスとの出会いがピーターを成長させるようですね♪♪

 

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『デューン 砂の惑星(原題)/DUNE』

2020.12.8公開

ティモシー・シャラメ主演

巨大な虫が支配する遠い未来の過酷な砂漠の惑星アラキス(通称・デューン)が舞台。

アトレイデス家が統治する惑星で選出される貴重な香料をめぐる権力闘争が繰り広げられます。

 

 

 

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『モービウス/Morbius』

2021.3.19公開

ジャレット・レト主演

「スパイダーマン」シリーズの新作映画。

ドクターとしての使命を果たしながら、自分の不治の病を克服できず、自ら人体実験の材料に…。

ジャレットの凄まじいなりきり演技に期待します。

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『ワイルド・スピードジェット・ブレイク』

2021.4.2公開

ヴィン・ディーゼル主演

「ワイルドスピード」シリーズ通算10作目。

これほどまでに続くとは思っていませんでした(^^♪

さらに、スピンオフまで作られて…。

ゴージャスな仲間と繰り広げるアクションシーン満載の作品が愛される訳がわかりますよね♥♡

 

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『Infinite(原題)』

2021.5.28全米公開

マーク・ウォールバーグ主演

輪廻転生を繰り返す人たちで構成される秘密結社”ジ・インフィニット”。

悪夢に悩まされる統合失調症の男が自分の前世の記憶を手掛かりに巨悪に挑む。

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『イン・ザ・ハイツ』

2021.618公開

リン=マニュエル・ミランダ主演

ニューヨークにある移民が多く暮らす地域のワシントンハイツを舞台にラテン系の若者たちのたくましく生きるさまを描いたミュージカルの映画版です。

 

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『ヴェノム続編/Venom:Let There Be Carnage(原題)』

2021.6.25公開

トム・ハーディ主演

”Venom:Let There Be Carnage”は日本語で「虐殺よ起これ」という意味だそうです。なんか怖いですね( ;∀;)

共演は、ウディ・ハレルソン、ミシェル・ウィリアムズ、新ヴィランでナオミ・ハリス。他にスティーヴン・グレアム。

 

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『ザ・バットマン(原題))』

2021.10.1公開

ロバート・パティンソン主演

初期の頃の「探偵」としてのバットマンの姿を描くことになるそうです。

フィルム・ノワールのような作品を考えているそうです。

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『スパイダーマン・セレニティ・ナウ(第3弾)』/未完成

2021.11.5公開

トム・ホランド主演

2020.7月に埼栄開始予定でしたが、延期になったようですね。

トムの元気な姿が返ってくるのを楽しみに待ちたいと思います。

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『ミッションインポッシブル第7弾』/未完成

2021.11.9公開

トム・クルーズ主演

2020.2月にイタリア・ベネチアでの埼栄延期。

極限までの超アクションが期待されます。

 

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『King Richard(原題)』/未完成

2021.11.19公開

ウィル・スミス主演

テニスのビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹の実父リチャードの伝記映画。

テニスの経験なしのリチャードがいかにウィリアムズ姉妹を育て、栄光に導いたのかに興味が高まります。

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『マイティ・ソー/Thor:Love and Thunder』第4弾

2022.2.28全米公開

クリス・ヘムズワース主演

クリスチャン・ベールがヴィランを演じるようですね。

 

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ドクター・ストレンジ 第2弾

『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』

2022.3.25全米公開予定

ベネディクト・カンバーバッチ主演

2017年1月に日本公開の「ドクター・ストレンジ」の続編です。

知的で魔法を使った戦闘で抜群の強さを誇るニュー・ヒーロー。 

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『ザ・フラッシュ(原題)/The Flash』

2022.7.1公開決定/未完成

エズラ・ミラー主演

2017年に公開された「ジャスティス・リーグ」でヒーローチームの一員となり活躍しました。

エズラ演じるフラッシュは2016年「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「スーサイド・スクワッド」にカメオ出演。 

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『ミッションインポッシブル8』/未完成

2022.11.4公開予定

トム・クルーズ主演のシリーズ第8弾!!

詳細はまだわかり次第お伝えしますね(^_^)v

 

 

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『シャザム!2/続編(課題)』

2022.11.4公開予定(未完成)

ザカリー・リーヴァイ主演

2019年公開の続編です。

「シャザム!」のエンドロール映像に出てきた緑色したワームのミスター・マインドがヴィランとして出演するかもしれません。

 



2020.4.10

ーーーCinemaCafeよりーーー

私の大好きなエル・ファニングが4/9に誕生日を迎えました!

彼女の笑顔は幸せと勇気をくれます(^^♪

https://www.cinemacafe.net/article/2020/04/10/66668.html


映画サロン『盗まれたカラヴァッジョ』:アップルリーズ 2020.3.24

Title

盗まれたカラヴァッジョ

2020.3.20公開

イタリア・フランス合作

Staff

監督/ロベルト・アンドー

製作/アンジェロ・バルバガッロ

Cast

ミカエラ・ラマゾッティ:ヴァレリア・トラモンティ

アレッサンドロ・ガスマン:アレッサンドロ・ペス

レナート・カルペンティエリ:アルベルト・ラック

ラウラ・モランテ:アマリア・ロベルティ

Story

映画制作会社で秘書をしているヴァレリアは、人気脚本家アレッサンドロのゴーストライター。

2人の間では秘密でしたが、ヴァレリアがある日であった謎の男性からの連絡を基に、周囲に不審な出来事が起き始めます。

 

引退した捜査官を名乗るそのラックという男性の話では、1969年に起こったカラヴァッジョの「キリスト降誕」盗難事件にマフィアが絡んでいるとのことでした。

 

ラックの指示でこの名画にまつわる映画を作ることに同意したヴァレリアは会社に企画を持ち込み、承認されます。

 

ヴァレリアの会社での映画化が決定し、アレッサンドロの代わりにヴァレリアがプロットを作成することになりますが、それに絡んできたのがマフィアでした。

 

何も知らないアレッサンドロはマフィアに襲撃され重傷を負ったことで、ラックと共同で事件の全容を暴くべく、ヴァレリアの奮闘が始まります。

ヴァレリアは、執筆できなくなったアレッサンドロに代わり、ミスターXを名乗り、シナリオを映画会社に送り続け、マフィアを混乱に陥れます。

 

幾重にも絡まった深い闇のなかでラックとヴァレリアは、ヴァレリアの母の協力を得て、陰謀を暴く計画を実行することに。

 

最初は目立たない感じのヴァレリアが次第にその美しさを発揮しだすにつれて、物語もより鮮明に動きだしていきます。このカラヴァッジョの名画は何を語ってくれるのでしょうか?


映画サロン『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』:アップルリーズ 2020.3.22

Title

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実

2020.3.20公開

日本映画

Staff

監督/豊島圭介

企画プロデュース/平野隆

Cast

三島由紀夫

芥正彦

木村修

橋爪大三郎

Story

1970(昭和45年)11/25に死去した三島由紀夫の記録映画。

1969年5/23。

東京大学駒場キャンパス900番教室で1000人を超す学生たちが集まり行われた、彼と東大全共闘との討論会の模様が映し出されています。

 

現代においては、当時の学生運動の陰りはありませんが、当時は学生たちと機動隊との衝突が繰り返されていたのですね。

 

学生が本分である学問を放り出し、危険きわまりない闘争に身を任せていたという悲惨すぎる歴史に、胸を痛める人は多いと思います。

 

そんなさなかの、全共闘と三島由紀夫が相まみえるという奇跡が実現したのも偶然ではないような気がします。

しかも、その翌年に彼が自決という結末を知っている私たちから見ればですが・・・

 

私にとって三島由紀夫という存在は長年「変わり者」「理想主義者」という感覚でした。

しかし、このドキュメンタリー映画を観て、「三島由紀夫は好感の持てる人」というふうに変わりました。

 

私のなかで、彼は発言自体も明確であり、周囲の人たちへの心使いも的確、そして、良識ある社会人との、新しい三島像が出来上がりました。

 

全共闘との討論は、予備知識が欠落している私にはよく理解できませんでしたが、学生側の言い分よりも、三島由紀夫の聡明さが一層際立つ場だったと感じました。

 

「盾の会」を作り、自衛隊にも複数回「体験入隊」して自分たちを鍛えたりなど、並みの感覚からは外れていると思うし、どうしてそこまで国家というものに真摯に向き合えるのか…と不思議に思います。

 

そこには私たちの知らない現実が厳然と横たわっていたのでしょう。

戦前・戦中・戦後の時代を生きた彼らならではの動かしがたい心理が影響していると思います。

 

なればこそ、三島由紀夫には生き抜いて欲しかった。

ずっと日本を見続けて欲しかったと思います。

あまりにも惜しい人を亡くした私たち日本人は不幸だったのかもしれません。

 

あの討論会は私から見れば、『大人(三島)』対『子ども(全共闘)』との話し合いだったと感じています。



映画サロン『シェイクスピアの庭』:アップルリーズ 2020.3.20

劇場でプレゼントがありました。

イギリスと言えば、『紅茶』ですね♥♡


Title

シェイクスピアの庭

2020.3.20公開

イギリス映画

Staff

監督/ケネス・ブラナー

製作/ケネス・ブラナー他

Cast

ケネス・ブラナー:ウィリアム・シェイクスピア

ジュディ・デンチ:アン・シェイクスピア

イアン・マッケラン:サウサンプトン伯爵

キャスリン・ワイルダー:ジュディス

Story

1613年から1616年に52歳で亡くなるまでのシェイクスピアの3年間を描いています。

演劇界が湧きたっていたロンドンで、彼が共同所有していたグローブ座が焼失し、

故郷のストラトフォード・アポン・エイヴォンへの帰郷と、

彼を中心とした家族との生活がどのようなものであったのかを私たちに教えてくれます。

 

どこまでが真実であったかはわかりませんが、彼の生涯を知るうえで、

とても参考になるのではないでしょうか。

 

シェイクスピアと言えば、複数の人名が上がることもあるぐらい、

歴史上の人物とは言いがたいほどの不透明な人物として知られていますよね。

 

シェイクスピア別人説を疑われる根拠として田舎町生まれの平凡な彼が

なぜ上流社会に通じていたのかということなどが挙げられています。

ここでは、シェイクスピア本人説に沿って映画を楽しみたいと思います。

 

故郷を出て20年経ってからの突然の帰郷は、

年上の妻アンや娘たちにも戸惑いを与えることになったようですね。

 

妻のアンは、彼に何かにつけてあからさまにチクチクと嫌味を言い、

同居している次女のジュディスも不可解な言動を繰り返す、

という不穏な空気のなかで、彼はある日「庭を作る」と宣言します。

それは、11際で亡くなった長男のハムネットを偲んでとの理由からでしたが、

これについても女性2人の素振りからは反対の意思が感じられるのでした。

 

ロンドンでの華やかな文筆活動を引退し、余生を送りにきた我が家に

居場所がなかったことから見えてくる一種の「逃避」が庭づくりだったのかもしれません。

雑草を引き、土を耕す単純な労働が、彼にもたらす平和な時間のように感じられました。

 

シェイクスピアは、ことあるごとにハムネットを引き合いに出し、

ハムネットがいかにかけがえのない存在だったかを家族に話します。

彼としては単に息子を懐かしむ気持ちだったかもしれませんが、

その都度アンとジュディスからの謎めいた言動が返ってきます。

そこには家庭不和の原因となるものの正体が見え隠れしているようでした。

 

家族の一致した認識ですが、ハムネットには詩作の才能があり、

シェイクスピアはそれを大変自慢に思っていて、

息子から聞かされる詩のすばらしさにすっかり魅せられていたのです。

そんな自慢の息子の死が、いつまでも彼の心をとらえて離さなかったのでしょう。

 

また、家督を継げるのは男の子だけだという避けられない事情も

彼の目を曇らせる原因になっていたと考えれられます。

当時のイギリス社会では、男性優位が厳然たる基盤となっていて、

とにかく息子が生まれなければ家督が継げないしきたりだったようですね。

 

そう考えれば、ジュディスの「私がハムネットの代わりに死ねばよかった」とか

「私が女だから…」云々の発言の理由が理解できます。

現代の私たちには「どうしてそこまで…」と頭をひねるところですよね。

ジュディスの行きすぎともとれるこだわりが私には引っかかりました。

 

しかし、その言葉の裏に

シェイクスピアには想像もつかない真実が隠されていたことを観客は知ることになります。

なにがこれほどまでにアンやジュディスを戸惑わせ、

苦しめるのかと私が感じていた疑問が徐々にあきらかになっていくにつれて、

耐えられないほどの悲劇が一家を襲ったことがわかってきます。

 

安らぎの引退生活どころか、次々と湧き起こる娘たちのスキャンダルにも翻弄され、

唯一の心の拠り所であった自慢の息子ハムネットを悼むことさえ拒否されるに至って、

彼の心は乱れ、荒れ狂います

 

それがハムネットの死の真相を暴くことになる、

映画の終わり近くのシェイクスピアとジュディスの激しい言葉の応酬でした。

たびたび止めに入るアンの気遣いも空しく、父娘は想いのたけをぶつけあい、

ついに真実がジュディスの口から漏れ出ます。

 

それによって、数々の不和により、修復不可能に見えていた家族の亀裂が埋まり始め、

真の相互理解へと向かっていくのでした。

 

この映画が真実かどうかは神のみぞ知るというところですが、

シェイクスピアの生涯が掘り起こされ、

現代の私たちに当時の社会情勢を示してくれたことに感謝の気持ちが湧きました。

 

シェイクスピアを演じているのはケネス・ブラナー。

演劇人としても有名な俳優ですね。

デュディスと対決するシーンの鬼気迫る迫力は、息が止まりそうでした。

 

力強く、長いセリフの応酬は、映画史に残るほどの名演技となるかもしれません。

さすがに演劇で鍛えた彼の真骨頂だと思います。

また、初めて気づきましたが、ケネスの声がすばらしかった。

柔和で心に染み入る声の持ち主だったのですね。

 

ジュディス役のキャスリン・ワイルダーが、ケネスに一歩も引かない迫真の演技をみせており、

もしかしてと思ったら、彼女も舞台出身の女優でした。こちらも強く印象に残りました。

妻アン役にはデュディ・デンチ。もう何も言うことはありません。

 

家族がついに許し合い、理解し合い、抱き合うシーンには胸を打たれました。

ラストにシェイクスピアがつぶやく「庭には野望ではなく、愛が咲くだろう」が

彼の済みきった心情を表しています。


映画サロン『フリーバッグ』:アップルリーズ 2020.3.19

Title

フリーバッグ

2020.3.13~3/19公開

イギリス

Staff

演出/ヴィッキー・ジョーンズ

作・出演/フィービー・ウォーラー=ブリッジ

Story

ナショナル・シアター・ライブ(NTlive)

2019にイギリスのウィンダムズ劇場での上演作。

BBCで放送されたドラマの舞台化で、製作・脚本・主演/フィービー・ウォーラー=ブリッジ。

 

なんとも強烈な女性が主人公の舞台劇です。内容はここではちょっとお伝えしにくい・・・( ;∀;)

なので、シンプルに感想を述べてみますね。

 

まず、このフィービー・ウォーラー=ブリッジがとても魅力的なんですね~♪♪

もちろん、いうことなしの美女!!

それに、スタイル抜群!!とても足が長~い♥♡

こんな彼女が演じる通称フリーバッグはロンドンでカフェを経営する才女( ^^) _U~~

 

実は共同経営者を交通事故で失い、その思い出に生きている普通の女性なんです。

しかし、そのカフェ経営も行き詰まり、姉に無心する始末・・・

男性への興味が強く、劇中、かなりの〇〇ワードが飛び出します。

 

それを除けば、一人芝居の面白さ、難しさを十分堪能できます。たった一人でしゃべりまくるセリフの量が多すぎるのに、矢継ぎ早にセリフが飛び出すワザが、その才能を発揮していますよね。

 

ドラマはかなりヒットしたそうですので、興味がある方はそちらの方もご覧いただくとより深くこの作品を楽しめると思います♪♪


映画サロン/バカリズム『架空OL日記』:アップルリーズ 2020.3.16

Title

架空OL日記

2020.2.28公開

日本映画

Staff

監督/住田崇

原作/バカリズム

Cast

バカリズム:私

藤川真紀:真帆

臼田あさ美:小峰智子

佐藤玲:五十嵐紗英

Story

この映画を観るきっかけはちょっと時間が空いたからでした(^_^)v

上映していることはなんとなく知っていましたが、観る予定はなかったのです。

 

しかし、観て良かった!!

とにかくおもしろかった~(^o^)/

 

「私」が朝起きるところから映画は始まり、お化粧までする・・・

「えっ?」と自分の目を疑いました。だって、どこから見ても「男性」ですし。

しかし、服を着て出勤する姿はほんとに「女性」そのもの。

 

じゃあ、時々いる「おじさん・おばさん?」と無理に納得することにしました♪♪

 

この映画のおもしろいところは、そのものズバリのOLの実際の姿の描写!!

「あるある、こんなシーン」とか「そうそう」などの納得の現場風景でした♪♪

 

バカリズムって、名前はどこかで見たことがあるし、写真も駅のポスター?で見た記憶もあるのですが、どんな人かも知りませんでしたが、こんなにすごい人だったとは?!

 

この人ぐらい女性の中に入って違和感ない男性も珍しいですよね~( ^^) _U~~

 

男性は気づいていないかもしれませんが、職場の「給湯室」「休憩室」などは女性社員の『情報交換の場』ですよね♥♡

そこでは常に『陰謀』が渦巻いていますよ~♪♪



映画サロン『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』:アップルリーズ 2020.3.13

Title

ジョン・F・ドノヴァンの死と生

2020.3.13公開

カナダ・イギリス合作

Staff

監督/グザビエ・ドラン

製作/リズ・ラフォンティーヌ他

Cast

キット・ハリントン:ジョン・F・ドノヴァン

ナタリー・ポートマン:サム・ターナー

スーザン・サランドン:グレース・ドノヴァン

ジェイコブ・トレンブレイ:子ども時代のルパート・ターナー

キャシー・ベイツ:バーバラ・ハガーメーカー

タンディ・ニュートン:オードリー・ニューハウス

ベン・シュネッツアー:青年時代のルパート・ターナー

Story

イギリスに住む孤独な少年ルパートと、テレビで人気を誇る俳優との数年に渡る文通が世の中に知られた時に起こる不本意な騒動を通して、1人の人間の愛と生きざまが明らかになります。

 

ジョンのその深い闇を知っていたのはルパートただ1人だったのですね。ルパートだけには本意を伝えていたらしいことが徐々にわかってきて、2人の年齢を超えた真の結び付きにうらやましさと痛ましさを感じました。

 

表面的には幸せそのもののジョンとその妻。しかし、ジョンは自分だけの世界で傷つき、恐れていることがあり、それらと折り合いをつけないといけないプレッシャーとの戦いで疲弊していったのです。

 

一方のルパートは、母親との生活からくる疲れが、その小さな胸深くに巣くっていました。母親の仕事の都合で仕方なく転校した学校での同級生からの執拗な嫌がらせにも耐える日々…。

担任の先生は優しく接してくれるものの、本当のことを相談できない辛さに耐える姿は涙を誘います"(-""-)"

 

最近の映画の手法ではよくあることですが、過去と現在がせわしく入れ替わったりするので、話についていくのがきつい部分も多々ありますが、そこは頭を切り替えて順応していくしかありませんね(^o^)/

 

ルパートの現在のプラハ、幼い頃の母とのシーン、ジョンの撮影現場、そして、家族とのシーンなどが目まぐるしく入れ替わるのですから、その都度、頭を整理しなければいけないのですから♪♪

 

それにしてもキット・ハリントンの、憂いを含んだ美形ぶりが凄すぎます。彼のことは全然知らなかったのですが、あの有名な「ゲーム・オブ・スローン」に出ていたのですね。

彼の端正なアップが多く、じっくりと観てしまいました(^_^)v人気俳優が抱える「光と闇」が胸にズ~ンと来ました。

こんな難しい役柄をこなせるキット・ハリントンの才能に脱帽です♥♡♥

 

今回もジェイコブ君の素晴らしい演技に目が釘付け!!

まさに天才子役…ですよね~。つぶらな瞳からツ~と流れ落ちる一粒の涙…。そっと拭ってあげたい衝動に駆られました。

 

意外なところではルパートの母親役でナタリー・ポートマン。「なぜ彼女が?」と思いましたが、あまりの力演にうなづく私でした( ;∀;)ナタリーにはこんな役柄も似合うのですね♪♪

 

監督のグザビエ・ドランの前作「たかが世界の終わり」も、苦悩する青年が主人公(私の好きなギャスパー・ウリエル!!)でしたが、こんなテーマに関心があるようで、新しい監督像というものを感じさせます。


映画サロン『星屑の町』:アップルリーズ 2020.3.11

Title

星屑の町

2020.3.6公開

日本映画

Staff

監督/杉山泰一

原作/水谷龍二

Cast

太平サブロー:天野真吾

ラサール石井:市村敏樹

小宮孝泰:山田修

渡辺哲:込山晃

でんでん:西一夫

有薗芳記:青木五郎

のん:久間部愛

菅原大吉:山田英二

戸田恵子:キティ岩城

Story

昭和の香りがする映画ですね♥

こんなグループがたくさんあったのだと思います( ^^) _U~~

「山田修とハローナイツ」が巡業で修の故郷である東北の田舎町に来たところから始まります♪♪

 

修の弟とその息子が世話係になり、その辺りのスナックのママの娘の愛との出会いが、落ち目の「ハローナイツ」の運命の扉が開かれるのでした。

 

若い愛ですが、ずっと以前に歌手に憧れて東京に出て、失意のままこの町に舞い戻った過去がありました。

そんな愛ですが、歌手への夢を断ち切ることはできないようで、「ハローナイツ」を身近に見て、なんとかその仲間に入ろうと計画を練ります(^^♪

 

しかし、愛の家族には深く、暗~い秘密が隠されていたのでした。

それを知った「ハローナイツ」の面々は震え上がり、愛をメンバーにすることを拒みむのですが・・・???

 

すったもんだの末、念願かなって「ハローナイツ」のステージに飛び入り参加した愛は、歌う楽しさを取り戻し、ある事情からボーカルの修が抜けた「ハローナイツ」に仲間入りします。

そこから快進撃が始まるのです!!

 

愛を演じるのんが可愛らしく、とても魅力的でした~♥♡

グラビア撮影などでの楽しいシーンが、のんの若手女優としてのたぐいまれな実力を証明していると感じました。

 

他のどんな女優にも見られない凄い才能なんでしょうね(^_-)-☆

いちばん驚いたのは戸田恵子の歌声!!

すごく上手い♪♪しかもステージでの美女ぶりが光っていました。彼女が歌うシーンを観ていると、「芸能人」って夢を売る仕事なんだな、と実感するほど艶やかでした(^_^)v

 

彼女は最近公開された「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇」で、街角の『易者』役で出ていたんですね~♥♡♥



映画サロン『エスケープ・ルーム』:アップルリーズ 2020.3.11

Title

エスケープ・ルーム

2020.2.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/アダム・ロビテル

製作/ニール・H・モリッツ他

Cast

テイラー・ラッセル:ゾーイ・デイビス

ローガン・ミラー:ベン・ミラー

デボラ・アン・ウォール:アマンダ・ハーバー

ジェイ・エリス:ジェイソン・ウォーカー

Story

恐ろしい罠に満ちた数々の部屋で脱出を試みる6人のサバイバーたち。

実は彼らには選ばれるための共通の条件があったのです。

 

ある日、まじめな理系大学生のゾーイの元に、ゲーム主催者からの招待状が届きます。

出向いた高層ビルの豪華な部屋には他に5人の男女が招かれていて、自己紹介もそこそこに罠の仕掛けが始まるのです。

 

それは身の毛もよだつような、本物の脅威が待ち構えていました。実際に命を落としかねない殺戮マシーンの連続が6人を襲うのですが、なかには、???というような展開(仕掛け)もあり、ちょっと理解不能な部分も…。

 

とはいえ、主催者が本気で彼らを殺戮する意図は疑いようのないもので、その罠から逃れるためには、ヒントを解読して「キー」を発見し、それを「有効活用」しなければならないのでした。

 

ゾーイは率先して謎を次々に解いていくのですが、メンバーは一人またひとりと脱落(死亡)していき、恐怖に拍車がかかります。

 

このゲームを支配しているのは誰なのか、それがエスケープを成功させる絶対の条件となりますが、その正体は以前不明のまま生還への挑戦は続いていくのでした…。

 

近年こういう「エスケープ」ものも増えてきましたね。観客の不安や恐怖を煽る趣向がヒットを生む近道だとなっているのかもしれませんね(^_-)-☆


映画サロン『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』:アップルリーズ 2020.3.9

Title

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像

2020.2.28公開

フィンランド映画

Staff

監督/クラウス・ハロ

製作/カイ・ノルトベルク他

Cast

ヘイッキ・ノウシアイネン:オラヴィ

ピルヨ・ロンカ:レア

アモス・ブロテルス:オットー

ステファン・サウク:アルバート・ジョンソン

Story

その生涯をかけて美術に携わってきたオラヴィは、長年音信普通だった娘とその1人息子と再会を果たします。

 

問題児だというそのオットーの職業体験の場として店で働かせることに仕方なく同意します。

そして、やってきたオットーはやる気がなさそうなあまり好感が持てない男の子でした。

 

そんなオットーにかまっている暇はないオラヴィ。実は彼は生涯最後の大きな取引(オークション)に臨もうとしていたのです。

 

次回のオークション用の出品のなかに惹きつけられる絵を見つけました。1人の男性の肖像画で、作者のサインがなく、無名として存在していたのをオラヴィはその鑑識眼を働かせて「名作」と確信しました。

 

オークションで見事に高値で競り落としたのはいいのですが、その代金の支払いは期限付きだったので、あちこちに声をかけますが、十分な資金は集まらず、オットーの貯金に手をつけてしまうのでした。

 

さて、なまけものの(^^♪オットーですが、彼なりに世故に長けている部分もあり、なにかとオラヴィを助けることになります。

 

問題児というのは、ある意味、「目端が利く」という裏面もあるので、この作品の出自を辿るアイディアなど秀逸でもありました♪♪

 

もし、本当に無名画家の作品ならば大変な損失を被る危険性にもかかわらず、自分の直感を信じ、家族に迷惑をかけながらも、オラヴィは執念を貫き通すことができるのでしょうか?



映画サロン『スウィング・キッズ』:アップルリーズ 2020.3.8

Title

スウィング・キッズ

2020.2.21公開

韓国映画

Staff

監督/カン・ヒョンチョル

製作総指揮/キム・ウテク

Cast

D.O.:ロ・ギス

ジャレッド・グライムス:ジャクソン

パク・ヘス:ヤン・パンネ

オ・ジョンセ:カン・ビョンサム

キム・ミンホ:シャオパン

Story

1951年、巨済(コジェ)島捕虜収容所で、戦争捕虜4人とアメリカ軍兵士1人が新しく赴任し、自分の対外イメージ向上のためにスウィングチームを結成させます。

 

彼らのリーダーは元タップダンサーの黒人下士官ジャクソン

彼は妻子を沖縄に残していて、再会を待ち望む孤独な男性でした。アメリカ軍内において黒人兵士という立場が過酷な差別を生む所であることを身をもって知り抜いていたからです。

イヤイヤながらも、所長の命令に背くことができないため、タップダンスメンバーのオーディションを開催し、活動を始めるのでした。

 

選ばれた(集まった(^_^)v)メンバーは、元気な非公認通訳を辞任するヤン・パンネ。彼女はショーガールたちとこの収容所にやってきたのですが、そのまま残っていたところをメンバーに選ばれた逸材でした。

 

ジャクソンのタップダンスを見て、影響を受けた朝鮮人民軍のロ・ギスなど、個性あふれるメンバーが練習を重ね、その技を披露する日がやってきます。

 

朝鮮戦争時の捕虜収容所というものがあったことは、知らなかったので、新鮮な感動がありました。憔悴しきった捕虜たち以外にも、まだまだアメリカ軍に屈することを拒む戦闘軍団みたいな人たちも入り交じり、常に不穏な空気が漂っていて、まさに一触即発の様相を呈している危険地帯とでもいう環境だったようですね。

 

私もタップダンスの映画を観るのが好きですが、本作もその魅力を味わえるシーンがたくさんあります。どういうふうにして、あの独特の音とリズムを生み出せるのかがわからないくらいのスピード感で、楽しませてくれますよ~♪♪

 

しかし、タイトルから想像できるような気軽な映画ではないことはお伝えしたいと思います。捕虜といっても、しょせんは敵同士。その裏には政治的な駆け引きや、権力欲などが重なり合い、民族的な問題も絡んで、「カオス」といってもいいぐらいの不条理があります。

 

タップに寄せて、自由と夢を追い求めたキッズの行く末をしっかりと見届けてくださいね。


映画サロン『ロミオとジュリエット』:アップルリーズ 2020.3.8

Title

ロミオとジュリエット

2020.3.6公開

イギリス映画

Staff

監督/マイケル・ナン

製作/マイケル・ナン他

Cast

ウィリアム・ブレイスウェル:ロミオ

フランチェスカ・ヘイワード:ジュリエット

マシュー・ボール:ティボルト

マルセリーノ・サンベ:マキューシオ

ジェームズ・ヘイ:ベンヴォーリオ

トーマス・モック:パリス

Story

レナード・ホワイティングとオリビア・ハッセーのロミオとジュリエットの記憶が残っておられるファンの方も大勢いらっしゃると思います(^_^)v

 

あの名作は忘れられないですよね…

可憐なジュリエットと甘いマスクのロミオがかなでる恋愛物語は後世に伝えられるほどの印象深い作品となりました。

 

さて、今回はバレエでのロミオとジュリエット。バレエ好きの私にはたまりません!!

これぞ傑作と言っても過言ではないと思います。

しかも、英国ロイヤル・バレエ団!!

 

バレエといえば、ステージ上での踊りが当たり前ですが、本作はなんと、ロケでの撮影になっているのです!!

 

足元は大丈夫かしら?と心配しながら観ていましたが、そこはさすがに皆さんプロ。

それでも、滑りやすい場所もあり、大変な撮影だったでしょうね。

 

今までの映画とは違う表現に、少し戸惑いがあったりしましたが、新しい解釈として楽しめました♡♥

優雅なバレエでのロミオとジュリエットを観られるなんて、思ってもいなかったので、最高に幸せな気分になれました♪♪

 

ジュリエット役には「キャッツ」で主役を務めたフランチェスカ・ヘイワード。

なんとも新鮮で愛らしいジュリエットにうっとりしました。よくもこんなにピッタリのダンサーがいたとは、と驚きですよね。

 

ロミオ役は知らないダンサーですが、陽気なロミオにピッタリでした。

 

この物語の鍵を握る重要なティボルト役はマシュー・ボール。ロミオとは違うタイプで、繊細な演技力が求められます。

彼は、ロミオ役に慣れなかったことを残念がっていたそうですが、複雑な役柄を理解して、とてもいい演技で監督を喜ばせたとのこと。さすがですね♥♡

 

マキューシオ役は誰がするのかが気になりましたが、マルセリーノ・サンベも愉快なロミオの取り巻きを、楽しそうに演じていました。

 

手違いから2人とも命を落としてしまう悲劇ですが、それゆえにいつまでも私たちの胸を打つのでしょうね。

 

DVDが出たら絶対に買います!!(^o^)/

そして、一生の宝物にします♥♡



映画サロン『Fukushima 50』:アップルリーズ 2020.3.7

Title

Fukushima 50

2020.3.6公開

日本映画

Staff

監督/若松節朗

原作/門田隆将

Cast

佐藤浩市:伊崎利夫

渡辺謙:吉田昌郎

吉岡秀隆:前田拓実

安田成美:浅野真理

尾形直人:野尻庄一

火野正平:大森久夫

Story

あの東日本大震災からもう9年になるんですね。本当に苦しい出来事でした。

被害に遭われたたくさんの方々には思い出すのも辛いことだと思います。

 

しかし、これは一度はしっかりと語られなければならない歴史ではあります。どこに着眼点をおくかはその制作側に任されますが、本作はすばらしいと心から感じました。

 

原発の現場の様子がヒシヒシと伝わってきました。よくこんな映画を作ることができたなと思います。

これだけの臨場感を再現できるとは、日本の映画界の凄さを思い知りました。

 

あれからずいぶん時が流れ、記憶もあいまいになっていましたが、この映画を観ることによって今またよみがえりました。その反面、原発の恐ろしさに震えながらも、心のどこかで「原発って実はこんなにも優れたエネルギー源だったのだ」との称賛の気持ちも湧き上がってきたのです。

 

誤解を恐れずに言うと、「こんなに危険なものに私たちに頼っていたのか…」というものと、「それがもたらす恵み…」という相反した理解でした。

「事故が起こって初めてわかるそのエネルギーの力を、われわれ人間は使いこなしていたのだ」と。

この大地震が起きなければ、そして、津波が起きなければわからなかった真実をわれわれは突きつけられたのですね。

 

当時、繰り返された「メルトダウン!!」の言葉が、映像として映し出されることで真に迫ってきました。そして、そこには決死の覚悟の現場要員が大勢いたのです。

自分の身を顧みず、荒れ狂う建屋に飛び込む勇気と責任感には本当に頭が下がります。この人たちなくしては今の日本はなかったでしょう。

 

吉田所長の実際の映像はよく目にしましたし、彼について書かれた記事もかなり読みました。彼が素晴らしい働きをしてくださったことを知っていました。

 

災害の現場から遠く離れた東電、政治の場の焦燥感もわかりますが、それぞれの立場での捉え方の難しさが、災害に対する一体感を阻害してしまう例として、これからの課題として残ると思います。

 

火野正平の演技はさすがですね!!最初は誰かわからなかったのですが、気がついてみるとその確かな演技力に脱帽です。また、安田成美ちゃんの存在が「一すじの光」的な安心感を与えてくれていました(^_^)v

 

もちろん主役2人の演技は最高のものとして日本映画史上に残るでしょう。さすがにキャストされるだけの方たちです。

この2人なくしては成り立たなかったかもしれませんね。


映画サロン『ジュディ 虹のかなたに』:アップルリーズ 2020.3.6

Title

ジュディ 虹のかなたに

2020.3.6公開

イギリス映画

Staff

監督/ルパート・グールド

製作/デビッド・リビングストーン

Cast

レニー・ゼルウェガー・ジュディ・ガーランド

ジェシー・バックリー:ロザリン・ワイルダー

フィン・ウィットロック:ミッキー・ディーンズ

ルーファス・シーウェル:シド・ラフト

Story

伝説のスター、ジュディ・ガーランドの伝記映画。

実際に観たことがある出演作は、たぶん「オズの名法使い」だけだと思います。

それもずっと以前に・・・

 

なので、どんな人だったのかさえ知りませんでした。娘のミュージカルスター/ライザ・ミネリのことはおぼろげに覚えていますが、ジュディの家族関係も知らなかったのでした。

 

本作を観るかぎり、幼い頃から薬づけだったようですね( ;∀;)

充分な睡眠も与えられず、ダイエットも厳重に管理されていたとは・・・

 

少女時代から子役としての役割をこなすしか生きる道がなかったのかもしれませんね。

 

映画界という大人の世界に翻弄されるスターのジュディ。その路線から外れることはできなかったのが不幸の始まりだったのでしょうね。

 

母親になっても子どもと別れて暮らす日々をどんなに悲しみ、苦しんだかと思うと可哀そうでならないですよね。

 

本作でもショーへの遅刻やアルコール中毒による不審な動きなどで、関係者を困らせ続けた彼女が悲惨な最期を迎えたのも仕方のないことだったのかもしれません

 

レニーはジュディを深く研究し、体当たりでこの役に取り組んだそうです。

無理して笑顔を取り繕うジュディの表情の痛ましさがよく出ていました。

 

もともとレニーの演技力には定評がありましたし、今回はまさに当たり役だったと思います。

 

近年は出演作もあまりお目にかかる機会がなかったのですが、さすがの復活を成し遂げたレニー。

そこには、ジュディと共通する演技者としての宿命を感じさせました。

 



映画サロン『スケアリーストーリーズ 怖い本』:アップルリーズ 2020.3.2

Title

スケアリーストーリーズ 怖い本

2020.2.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/アンドレ・ウーブレダル

製作/ギレルモ・デル・トロ他

Cast

ゾーイ・コレッティ:ステラ

マイケル・ガーザ:ラモン

ガブリエル・ラッシュ:オギ―

オースティン・エイブラムス:トミー

Story

仲良し3人組が遭遇する血も凍るストーリーズ。

ハロウィンの仮装のまま、ある幽霊屋敷に忍び込んだ彼らを襲う恐怖の数々。

 

その屋敷には深い因縁が残されていたのでした。

そこで見つけた分厚い1冊の本。途中までは文字が書かれていて、読み進めるステラ。

 

その本が突然文字を書きだす・・・

それはメンバーの死を予言するものだったのです。次々と消えていく友人たち。

 

「今度は自分か?」と身をすくませるステラたちに救いはあるのでしょうか?

 

この不幸を呼び込む原因が次第に明らかになるにつれて、不思議な本に支配される運命にようやく気付いたステラたちの反撃が始まる・・・

 

最近こういう映画が多いような気がしますね(*'▽')

まともに画面を直視できないので、怖そうなシーンはほぼ目をつぶっています♪♪

 

しかし、怖がりながらもズンズンと恐怖に立ち向かうステラって凄い!!

もしかしたら、一番勇気があるのかも(^_^)v