Title
シンクロ・ダンディーズ
2019.9.20公開
イギリス映画
Staff
オリバー・パーカー
製作/スチュワート・ル・マレシャル他
Cast
ロブ・ブライドン:エリック
ルパート・グレイブス:ルーク
ジム・カーター:テッド
ダニエル・メイズ:コリン
Story
会計士のエリックは会社でも暇を持て余す管理職。
一日中ボーッと過ごすだけの毎日に退屈を隠すことさえおっくうになる始末(^_^)v
家に帰れば、息子や奥さんとの仲もちぐはぐな、はぐれ者的な疎外感を抱くのでした。
ようやく待ちに待った午後6時になって行く場所はスイミングクラブ。
ある日、7人の男子シンクロナイズドスイミングチームと出会います。
そんな彼らも中年の危機を持て余すオヤジの集団でした♪♪
エリックは自分がそんなチームの一員になるなんてそれこそ「青天の霹靂」?って感じだったのですが、気が付いてみたら、これがなんと、楽しい!!
おもしろい!!
すっかりはまってしまい、クラブのある木曜日が待ち遠しいくらいになっていきます(^o^)/
さてさて、そんな出来損ないオヤジのシンクロナイズドスイミングチームが無謀にも世界大会に出場決定!!
ついに猛練習が始まり、見るも哀れな特訓が続くのでした。
最近公開されたフランス映画の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』とそっくり(^_-)-☆な展開にちょっと笑えてきますが、こんな楽しい映画なら何本でもOKですよね~♥♡♥
フランス版とはまた違ったイギリス男性のシンクロもいいですよ~♪♪
Title
ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち
2019.9.27公開
カナダ・ベルギー合作
Staff
監督/キム・グエン
製作/ピエール・エバン
Cast
ジェシー・アイゼンバーグ:ヴィンセント
アレクサンダー・スカルスガルド:アントン
サルマ・ハエック:エヴァ
マイケル・マンド:マーク
Story
株取引で莫大な利益を生むために、無謀な計画を立てたヴィンセントと従弟のアントン。
その計画とは、ニュージャージー州とカンザス州を直線で結ぶというものでした(*'▽')
それには、もちろんあらゆる障害が立ちふさがり、資金さえ滞る始末・・・
切削工事は中断を余儀なくされたり、元上司の邪魔が入ったりで、頓挫しそうになりながらも、彼らは目的に向かって突き進むのです。
実話をベースにした映画らしく、荒唐無稽なことを考え付く人っているんですね♥
たとえ計画が成功につながったにしても、それは際限なく続く経済との闘いなわけで、終わりはないはず・・・
金融業界の闇を見たような怖さを感じました。
Title
エイス・グレード
2019.9.20公開
アメリカ映画
Staff
監督/ボー・バーナム
製作/スコット・ルーディン他
Cast
エルシー・フィッシャー:ケイラ
ジョッシュ・ハミルトン:マーク
エミリー・ロビンソン:オリヴィア
ジェイク・ライアン:ゲイブ
Story
父親と暮らすケイラは中学生活の最後を迎えています。
毎日自分が出演する(^^♪動画をアップしていますが、その内容は他の人へのアドバイス・・・
本当は自分がイケてないことに悩んでいる日々を送っていたのですが。
同級生からもさほど相手にされず、
かといって本人いわく「クール」に決めることもできずに、
悶々と過ごした学校生活も、良いにつけ悪いにつけ最終段階に差し掛かり、
次のステップとして、高校生への憧れと恐れ( ;∀;)に直面しているのです。
クラスで人気の高い女子の誕生日パーティでも存在感”ゼロ”。
こういう間の悪い子たちも実際にいそうですね~♪♪
そんな矢先、高校での体験授業でパートナーになったオリヴィアに励まされ、
少しづつ余裕が持てるようになったのもつかの間、彼女を予想外のアクシデントが襲います。
どん底を彷徨うケイラにただひたすら寄り添うとする父親が切ない・・・
ケイラに好意(^_^)で声をかけるたびに「ウザイ」「キモイ」と
煙たがられながらも必死で愛情を表現するのですが、
時々とんちんかんな対応をしてさらにケイラにどなられることも。
そんな父親ですが、「おやすみ」を言いにケイラの部屋に顔を出す時の姿が
『上半身ハダカ(*'▽')』!!
「なぜ?」と心のなかで思わずにはいられない私でした(^o^)
そういうところもケイラに嫌われる要素だと思うのですが、本人は気づいていない・・・
大人にはまだまだ早い思春期の迷い、哀しみを感じて下さいね♪♪
Title
教えて!ドクタールース
2019.8.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/ライアン・ホワイト
製作/ラファエル・マルモール他
Cast
ルース・K・ウェストハイマー
Stoty
アメリカでは有名な90才でも現役のセックス・セラピストのドクタールースのドキュメンタリー。
彼女のことは全然知らなかったのですが、何とも言えない魅力をたたえたドクターでした♪♪
1981年から始まったニューヨークのラジオ番組で評判になり、1984年から全国的なテレビ番組がスタート。
誰にも言えない微妙な( ;∀;)悩みに答え続け、現在に至るそうです(^_^)v
実際の相談の録音が流れるのですが、ズバズバと切り返すドクタールースのバイタリティーには圧倒されると同時に、時代背景も絡んでの立ち位置が、彼女の原動力となり、市民生活への応援ソング的な存在だったと思いました。
「政治的なコメントはしない」との信条は潔く、しかし、それらに深く切り込むような姿勢は崩さず・・・との考え抜いたバランス感覚に人間味が加わり、人気に高さの秘密を知ったような気持ちになりました。
小さい身体で早足で動き廻るドクタールース。
いつまでもお元気でいて欲しいですね♡♡
Title
フリーソロ
2019.9.6公開
アメリカ映画
Staff
監督/エリザベス・チャイ・バサルヘリィ
ジミー・チン
製作/エリザベス・チャイ・バサルヘリィ
ジミー・チン他
Cast
アレックス・オノルド
トミー・コールドウェル
ジミー・チン
サンニ・マッカンドレス
Story
ザイルなどを使用した登山はよく聞きますが、これは装備なしのクライミングです。
装備ありの映像でも冷や汗ものですが、フリーソロはとんでもなく恐怖をかき立てられ、観ているこちらも身を削られるような危機感を与えられます。
繊細な神経を持たれている方にはお奨めしません(*'▽')
このドキュメンタリー映画は有名なクライマーである、アレックス・オノルドがアメリカ・カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にあるエル・キャピタンへの挑戦の記録です。
入念な準備と計画が練られる現場を目にする機会はめったにないと思いますので、興味深く拝見しました。
装備を付けてのミリ単位での登攀を経て、ついにその憧れのエル・キャピタンの頂上に立つ姿は美しく、感動しました♥♡
彼を支える恋人のサンニとの関係もある時は微笑ましく、ある時はスリリング・・・
孤高の天才と付き合うのは想像を絶するものでしょう。
それでも、待っている人と家があることはアレックスの心の拠り所となっているような気がしました(^_-)-☆
Title
記憶にございません!
2019.9.13公開
日本映画
Staff
監督/三谷幸喜
製作/石原隆他
Cast
中井貴一:黒田啓介
ディーン・フジオカ:井坂
石田ゆり子:黒田聡子
小池栄子:番場のぞみ
斎藤由貴:寿賀さん
吉田羊:山西あかね
佐藤浩市:古群裕
草刈正雄:鶴丸大悟
Story
どこかの総理大臣によく似た(*'▽')黒田総理大臣が頭に石が当たり、記憶を失くしたことから始まる奇想天外な喜劇がおもしろおかしく描かれています♪♪
総理に付き添う3名の秘書官に支えられ、前代未聞の総理になりきり演技が楽しくて笑いが止まらないくらいでした~。
記憶を失くしたことで、それ以前とは全く別人格になるという発想が新鮮ですし、それを自然に演技できる中井貴一が素晴らしいのです♥
そして、側近のディーン・フジオカがまたキリリとしてかっこいい!!
また、同じ秘書官の小池栄子も称賛される演技を披露していました。
こんな映画が日本で作られるのは意味深だと感じました。
Title
アド・アストラ
2019.9.20公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジェームズ・グレイ
製作/ブラッド・ピット他
Cast
ブラッド・ピット:ロイ・マクブライド
トミー・リー・ジョーンズ:H・クリフォード・マクブライド
リヴ・タイラー:イヴ
ドナルド・サザーランド:トム・プルーイット大佐
Story
16年前に地球外生命体探求に一生を捧げた父が消息を絶ち、現在、地球から43億キロ離れた太陽系外縁の惑星/海王星に存在するのでは、との情報を元に艱難辛苦を乗り越えていく勇姿が涙を誘います。
「なぜ父は消息を絶ったのか?」との答えは、実際に父に会うまで得られないと理解し、心の奥底では恐れを抱きながらも船を進めていかざるを得ない息子のロイ。
そこには、国家的な陰謀も潜み、決して簡単には遂行できないミッションでした。
予想外のトラブルに見舞われながら、遥か彼方を目指すロイの心境は徐々に変化を遂げていきます。
それは、誰にも明かせない自分自身の心の闇をさらけ出す作業でもあったのでした・・・
静かな演技が臨場感を与えるブラッドの存在感が光ります。こんな宇宙ものもいいな~としみじみ思いながら観ました。
そして今更ながら宇宙って怖いなと実感しました(*'▽')
人類はこんなところになぜ行ってみたいと憧れるのでしょうか?空気も重力も存在しないだろう暗黒の空間にどうして惹かれるのでしょう?
地球外生命体は存在しない、するはずがないと私は考えています。なぜならば、今現在でもそれは実在しないから。
とすれば、我々人類、ひいては、地球上のあらゆる生命体はこの無限?の宇宙で唯一無二の存在なのでしょうね。
そう思えば、かけがえのないこの地球を慈しみ、大切にすべきですよね。
Title
プライベート・ウォー
2019.9.13公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/マシュー・ハイネマン
製作/ベイジル・イバニク
Cast
ロザムンド・パイク:メリー・コルビン
ジェイミー・ドーナン:ポール・コンロイ
トム・ホランダー:ショーン・ライアン
Story
戦争特派員と聞くと、勇ましい記者を連想しますね。それがこんな美しい女性だとは・・・
ロザムンド・パイクが満を持して挑んだ意欲作!!だと思いました(^o^)/
いままでの出演作群とはかなり違った作品です。これを選ぶ目を持っていたのが嬉しいです。
イギリスのサンデー・タイムズ紙で働く特派員として赴いた2001年のスリランカ内戦の銃撃戦で左目を失明。
それでも意欲と情熱は覚めることなく、さらに過酷な戦場へと突き進むメリー。
こんな人物は会社も使いにくいと思います(*'▽')しかし、このような人物も社会には必要・・・
このジレンマに引き裂かれながら、会社・メリーとも自分たちの使命を粛々と遂行せざるを得ない世界情勢が哀しいですね。
彼女は2012年にシリアにて生命を落としますが、その功績は色褪せることはありません。
とにかく、ロザムンドが魅せます!!
女優生命を賭けた演技を見せつけてくれます。こんなロザムンドは今まで観たことがないぐらいに役にはまっています。
女優として”一皮剥けた”演技をぜに劇場で確認してくださいね~(^^♪
Title
僕のワンダフル・ジャーニー
2019.9.13公開
アメリカ映画
Staff
監督/ゲイル・マンキューソ
製作/ギャビン・ポローン
製作総指揮/ラッセ・ハルストレム他
Cast
デニス・クエイド:イーサン
キャスリン・プレスコット:大人のCJ
アビー・ライダー・フォートソン:子どものCJ
マージ・ヘルゲンバーガー:ハンナ
ヘンリー・ラウ:トレント
ベティ・ギルビン:グロリア
Story
前作2017年の『僕のワンダフル・ライフ』の続編がやってきました!!
こういうファミリー向けの映画って好感度高いですよね~♥
観ているとほっこりする、癒される・・・等感想が浮かびますが、今作も非常に良い出来でした♪♪
なにしろ、出てくるワンコが可愛過ぎる!!
特に、ビーグルのミックス犬「キャバグル」のモリーと「ヨークシャーテリア」のマックスが最高です(^o^)/
つぶらな瞳がたまらなく愛おしい。
前作に引き続き、死んでは生まれ変わり・・・を3度繰り返す”元犬”『ベイリー』がそのたびに不思議なことに最初の飼い主であるイーサン(今回は年を取っている♪)に家族のもとにたどり着くのですが、現実にはとてもありえない設定だとしても、そこはファンタジーの強み♡♥♡
こんな物語もいいじゃないですか?的な、自然に受け入れられる設定も強みでしょうね。
イーサンとハンナ夫婦の孫のCJの人生に寄り添う4匹のワンコが人と人のつながりの大切さを教えてくれます。
幼少期から大人の女性になるまでのCJがたどる人生の数々。
ひとコマ、ひとコマが愛情をかけて描かれているのです。こんなに何度もワンコの世話になる人生もいいものですね~(^_-)-☆
このワンコがCJの幼少期に寄り添います♪
Title
アス
2019.9.6公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョーダン・ピール
製作/ジョーダン・ピール他
Cast
ルピタ・ニョンゴ:アデレード
ウィンストン・デューク:ゲイブ
エリザベス・モス:キティ
ティム・ハイッデッカー:ジョシュ
Story
アデレードは夫と子どもの4人で夏休みで子どもの頃に住んでいたカリフォルニア/サンタクルーズの家に
やってきたのはいいのですが、そこで思いもしない壮絶な体験をすることになってしまいます・・・
なんとも奇妙なことに一家にそっくりな4人組が突如巨大な植木バサミを手に襲いかかるのです!!
その唐突感は観客のド肝を抜く導入で、これから何が起きるのか???という恐怖の始まりを予感させられるのでした( ;∀;)
彼らの正体は、どうもアデレードの過去の体験に理由があることが次第に明らかになってきます。
それは、遊園地のお化け屋敷?に迷いこんだ幼いアデレードのトラウマと関連しているようで、その解明が淡々と進められ、やがてはそれ以上の現実が浮き彫りにされてくるのですが、あまりにショッキングで、にわかにはその存在・と異様な世界の不気味さが耐え難いほどの嫌悪を引き起こすものでした。
主演のルピタ・ニョンゴの存在感が凄いです!(^o^)/
怪物たちをバッタバッタとなぎ倒す力強さがたくましくて、涙と笑いが観ている方にも伝染する感じでした。
子どもたち、夫も負けてはいません(*'▽')
それぞれの敵に果敢に立ち向かうさまは、怪物退治の様相を呈していて、残酷な描写も蹴散らす勢いでした~♥
「ゲット・アウト」で注目を浴びたジョーダン・ピール監督の手腕が遺憾なく発揮された作品です♪♪
Title
ブレードランナー ファイナル・カットIMAXシアター
2019.9.6公開
アメリカ映画
Staff
監督/リドリー・スコット
製作/
マイケル・ディーリー
Cast
ハリソン・フォード:リック・デッカード
ルトガー・ハウアー:ロイ・バティー
ショーン・ヤング:レーチェル
ダリル・ハンナ:プリス
Story
オリジナルは1982年公開となるともう37年前になります( ;∀;)
その完成度は、圧倒的な存在感を与え続けていますよね。
ちょうど今年が2019年という映画の舞台と重なり、一層のインパクトがあります。
レプリカント捜査官のハリソン・フォードの若々しさが胸を打ちます♥かっこよすぎ!~。
そして、ロイ役のルトガー・ハウアーも冷酷さの中にも哀愁を漂わせて、不思議な魅力を放っていて、忘れられない存在となりそうですね。
プリス役のダリル・ハンナにも驚かされます。最近見かけなくなった女優ですが、ファンでした(^_-)-☆
酸性雨が絶え間なく降り続く荒廃した街並みがよけいに不気味さを助長し、救いのなさが実感として迫ってきます。それにしても、優秀なレプリカントたちの哀れな末路には涙がでそうになりました・・・
それでも彼らの強大な力と頭脳は、人類にとって脅威以外の何物でもないのですから、駆逐せざるを得ないのでしょう。
AIが世の中を騒がせていますが、この映画のような運命が私たち人間を待ち受けているのかもしれません。
Title
マトリックス
2019.9.6公開(MX4D)
アメリカ映画
Staff
監督/アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
製作ジョエル・シルバー
Cast
キアヌ・リーブス:ネオ
ローレンス・フィッシュバーン:モーフィアス
キャリ=アン・モス:トリニティ
ヒューゴ・ウィービング:エージェント・スミス
Story
199年に公開され、たちまち世界中を興奮の渦に巻き込んだ『マトリックス』の公開20周年を記念して4D(体験型上映システム)で2週間限定上映されます。
SF映画を根底から変えてしまった本作はまさに、歴史を作った映画と言えるでしょう。
それまでに観たこともない斬新な映像と演出には驚く以外になかったという表現でも足りないかもしれませんね(*'▽')
「こんな映画が作られた!!」という衝撃で、世界中がパニックになるくらい・・・♪♪
「ウォシャウスキー兄弟って誰?」ってもう大騒ぎだったような気がします。
一番の見ものはキアヌ・リーブス!!
「ハートブルー」「マイ・プライベート・アイダホ」という記念碑的作品のあとの、あの「スピード」で大ブレイクを果たしました!
アクションスターとしての揺るぎない地位を確立したのも懐かしいですね~♥
モーフィアス、トリニティと言えば、もう「マトリックス」ファンにはたまらない”アイコン”。
2人がでているだけで、新世紀・・・
20年前だったので、皆さんお若い!(^o^)/
体験型上映システムで臨場感をぜひ味わって下さいね~(^_-)-☆
Title
カーマイン・ストリート・ギター
2019.8.30公開
カナダ映画
Staff
監督/ロン・マン
製作/ロン・マン
Cast
リック・ケリー
シンディ・ヒュレッジ
ドロシー・ケリー
エスター・バリント
Story
グリニッジ・ビレッジでニューヨークの建築物の廃材を使って、自分の思うままにギターを作り続けるリックのドキュメンタリー映画。
古木や工具などが所狭しと混在する店でもう20以上手作りギターを販売しているのです。
店にはリックの母親のドロシーと5年前に見習いとして入ったシンディとの3人が働いています。
シンディはアートの才能もあり、ギターを作るだけでなく、絵の制作もしていて、将来はこの店を継ぐのかもしれないようですね(^^♪
リックのギターを求めて世界中からギタリストたちが来店するそうで、この映画でも数人のギターを愛する音楽家がそれぞれの想いをリックに語りながら試奏をしているのですが、そこには人と人が響き合う空間がありました。
リックが語る言葉は重みがあり、向かい合う人の魂の底まで理解するような深い思いやりが溢れていて、ギターもだけど、みんなリックに会いにきているんだろうなと感じさせます。
ラストの方でのギターの音色は、まるでギター自身が音を出しているんじゃないか、と思うほどなめらかでした。ギターのことはよくわかりませんが、この映画は観る価値がある1本ですね~♥
Title
やっぱり契約破棄していいですか!?
2019.8.30公開
イギリス映画
Staff
監督/トム・エドモンズ
製作/ダニエル=コンラッド・クーパー
Cast
トム・ウィルキンソン
アナイリン・バーナード
フレイア・メーバー
Story
自称小説家が人生がイヤになり、いっそ死んでしまおう!!と考えたウィリアムは自分を暗殺してもらう契約を殺し屋としてしまいます。
これで計画どおりに死ぬことができると安心したウィリアムですが、予期せぬことに出会ってしまいます。
たまたま原稿を送った出版社からまさかの出版の話が舞い込むのでした。
こうなると、暗殺計画はひとまず白紙にしてもらわなければいけなくなりますよね~(*'▽')
だって、せっかく念願かなって出版できそうになったんですもの。
ということで、かの暗殺者のレスリーに契約破棄をつ伝えるも、なんと、断られるはめに陥ります。
というのも、レスリーは英国暗殺者組合(こんな組織があるの??)の暗殺件数のノルマがいまだに達成できていないことであえなく引退の勧告を受けていたのでした(^o^)/
なので、どうしても契約は履行されなければなりません。そう、ウィリアムには死んでもらわないと困るのです。
死にたくなくなった依頼者と暗殺を実行しないと引退の憂き目にあう落ち目な暗殺者が繰り広げる狂騒曲が幕を開けるのでした♪♪
こんなおもしろい映画は初めてでしょう(^_-)-☆
ウィリアムのヘタレ加減もレスリーの哀れさも笑いを誘わずにはいられない滑稽さがとても面白いんです。
さすが、ユーモアの国イギリスですよね~♥
ウィリアムに出版の機会と生きる希望を与える出版社のエミリーがまたなんとも言えない素朴な魅力に満ちていて、ドタバタな展開にあきれながらも、応援したくなります。
ウィリアムは、あの良作の「ダンケルク」に出演していたアナイリン・バーナード。
「ダンケルク」からは新しいスターが続々誕生していますよね~。
救いようのない戦争物語だった「ダンケルク」ですが、こうやって新人発掘の場を俳優たちに与えていたくれています。
クリストファー・ノーラン監督に感謝ですね(^^♪
Title
ワンス・アポン・ア・タイム・ハリウッド
2019.8.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/クエンティン・タランティーノ
製作/デビッド・ハイマン他
Cast
レオナルド・ディカプリオ:リック・ダルトン
ブラッド・ピット:クリフ・ブース
マーゴット・ロビー:シャロン・テーと
エミール・ハーシュ:ジェイ・シブリング
ティモシー・オリファント:ジェームズ・ステイシー
Story
1969年のハリウッド。
ちょっと落ち目のテレビ俳優リック・ダルトンとそのスタントマンのクリフが遭遇するハリウッドの光を闇を刺激的に映し出します。
いい意味、悪い意味での古き良き時代のハリウッドが再現されており、郷愁を誘う雰囲気もタランティーノ監督ならでは!!
こんな映画タランティーノしか撮れませんよね( ;∀;)
あのレオが事故憐憫に浸り、幼い女優(*'▽')に諭され、慰められて感激するシーンが良かった~♥
途中でヒッピーたちが群れをなして出現するのもかなりウザイですが、それもこれもあのシャロン・テーと事件への伏線とみれば、耐えられます♪♪
そのハイライトというべきシーンをタランティーノははたしてどのように撮るのか?と興味津々でしたが「そう来たかっ!!」って、心のなかで叫んじゃいました。
さすが、タランティーノ監督ですよね。関係者への配慮が行き届いていました。
こんな表現でも当時の恐怖と痛ましさはしっかり伝わりましたから。
ブラピのファイトシーンが強すぎて恐かったです~( ;∀;)アクションスターの片りん?を感じました。
タランティーノ監督なりの解釈でいろんな出来事がてんこ盛りの本作は歴史に残る名作(迷作(^_^)v)となるでしょう!!
Title
ガーンジー島の読書会の秘密
2019.8.30公開
フランス・イギリス合作
Staff
監督/マイク・ニューウェル
製作/ポーラ・メイザー他
Cast
リリー・ジェームズ:ジュリエット・アシュトン
ミキール・ハースマン:ドーシー・アダムス
グレン・パウエル:マーク・レイノルズ
ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ:エリザベス・マッケンナ
マシュー・グード:シドニー・スターク
Story
イギリスのチャンネル諸島で開かれている読書会に参加した
女性作家が体験する人生を変えるほどの物語が公開されました!
第2次世界大戦後の混乱と貧困のさなかに住民の心を支える読書会は、
本を心から愛する人たちの拠り所だったんです。
その小さい島に住む男性が自分の本を手に入れたことを知り、
手紙のやり取りを始めるジュリエット。
その素朴な文体や人柄に惹かれ、断りもなしに島に押し掛けるのでした( ;∀;)
戦争に疲弊しながらも人情を失わない読書会のメンバーに受け入れらたジュリエットは、
次第にエリザベスという謎の女性が気になりだします。
そこには哀しくも愛おしい愛の物語が隠されていたのです・・・
リリー・ジェームズの愛らしさが際立つ作品が生まれましたね~!!
きっと彼女の代表作になると思います。
ロンドンにいるアメリカ人の婚約者への
自分の気持ちが変化していくのを密かに感じていたジュリエット。
ドーシーに惹かれていくを薄々認識していたのかもしれませんね♥
人の心が置かれた状況によって変わるのは仕方ないことだと思います。
それを認めるが幸せかどうかは後にならないとわかりませんが、
自分の気持ちに素直になることも大事だと感じました。
こんなすばらしい作品を観ないと損をしますよ~(*'▽')
Title
トールキン 旅のはじまり
2019.830公開
アメリカ映画
Staff
監督/ドメ・カルコスキ
製作/ピーター・チャー人他
Cast
ニコラス・ホルト:J・R・R・トールキン
リリー・コリンズ:エディス・ブラット
コルム・ミーニー:フランシス神父
アンソニー・ボイル:ジェフリー・スミス
パトリック・ギブソン:ロバート・ギルソン
トム・グリン=カーニー:クリストファー・ワイズマン
Story
世界中で誰もが知っている(^_^)冒険ファンタジー映画の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの生みの親であるトールキンの前半生が描かれています。
多感な時期に頼りにしていた母が病死して、弟と2人孤児になってしまいましたが、母の友人であるフランシス神父に助けられ、ある富裕な老婦人の屋敷に引き取られ、高等教育も授けられます。
トールキンは素直な性格もあり、新しい環境にも次第に馴染み、やがて他の3人との友情も手に入れます。
それなりに学生生活を楽しみ、同じ屋敷にクラス先住者の若い女性、エディスと親しくするようにもなります。
エディスはピアノ演奏が得意ですが、幸せそうに見える陰では、お世話になっている老婦人からの解放を強く求める自立を感じさせる女の子でした。そんな彼女の内面に触れ、いつか2人で幸せになりたい、との思いも芽生え始めます。
オックスフォード大学へ進学したものの、ちょっとした油断から奨学金を打ち切られそうになりますが、運よく知り合った言語学者の教授に助けられ、学業を続けられることになりました。
そんななか、第一次世界大戦が勃発し、彼ら4人も戦場に。
映画はトールキンが戦場で苦戦しているシーンと楽しい学生生活が交互に展開します。そして、彼が一番気にしているのは、親友の戦場での安否でした。
あのような壮大な物語がどのようにして生み出されたのか、知りたい人はたくさんおられると思います。もちろん私のその1人です(^^♪
トールキンの想像力は幼少時からの感性と好奇心が生んだたまものだったようですね♥
トールキンを演じるニコラス・ホルトの端正なルックスが物語にグイグイと引き込んでくれます。そして、彼の親友たちもまた英国美男子の気高さ♪♪をこれでもか!!と発揮してくれて、幸せ満開の2時間でした。
Title
ロケットマン
2019.8.23公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/デクスター・フレッチャー
制作/マシュー・ボーン他
Cast
タロン・エガートン:エルトン・ジョン
ジェイミー・ベル:バーニー・トーピン
リチャード・マッデン:ジョン・リード
ブライス・ダラス・ハワード:シーラ・フェアブラザー
チャーリー・ロウ:レイ・ウィリアムズ
Story
幼い頃、両親(特に父親)に愛されたいと切望していたエルトンが成功とともにその愛を見つけることを主題においた作品だと思います。
父親に「ハグして」と頼むと「甘えるな!」と叱責されるシーンは、彼の人生において最も重要な意味を持っているのでしょうね。
これほどの厳格な父親はあの時代には普通に存在していたような気もしますが、子ども心にするとやはり「やるせなさ」を感じるのではないかと同情しました。
映画の後半、離れて暮らす父親を訪問した時、再婚でできた2人の息子への愛情あふれる姿をじっと見つめるエルトンの表情は、その胸のうちを雄弁に語っていました。
私はエルトン・ジョンの歌は意識して聴いたことは今までありませんでしたが、劇中の「恋のデュエット」は聴き覚えがありました(^o^)/
映画を観終わった後に、実際にエルトンの歌声を聴いてみたら、とてもスイートなので驚きました。
ルックスから判断していたのはどうやら間違っていたようですね♥
エルトンの人生を歌とダンスで振り返っていくミュージカル形式は大成功だったと思います!!
かなり重いテーマが横たわっているので、それをファジーにする役目をはたしているようです(^_^)v
主役のタロン・エガートンはあの「キングスマン」シリーズの俳優ですが、「キングスマン」が公開された当時はここまで実力で駆け上がるとは思っていませんでした・・・
あれよあれよという間に押しも押されもしないスターになったのですね♪♪
しかも、この映画では吹替なしの歌声まで披露していて、その才能の豊かさは並みの俳優とは思えない実力を感じさせられ、これからの活躍が楽しみですね~。
本作ではエルトンの22曲が歌われます。
サウンドトラックが是非欲しいところです。
母親のシーラには、ブライス・ダラス・ハワードが扮しており、とっても味のある(^_-)お母さんを演じています。
また、曲作りの相棒である作詞家のバーニーにはジェイミー・ベル。
いつまでたっても「リトルダンサー」のジェイミーと言われるのでしょうね♪♪
それだけあの作品は衝撃的でしたから~。
エルトンの圧倒的なパフォーマンスも必見!!
実際の画像は観たことがないのですが、これからファンになりそうな気がしています♥♡♥
Title
カーライル ニューヨークが恋したホテル
2019.8.16公開
アメリカ映画
Staff
監督/マシュー・ミーレー
制作/ジェニファー・クック他
Cast
ジョージ・クルーニー
ウェス・アンダーソン
ソフィア・コッポラ
トミー・リー・ジョーンズ他
Story
ニューヨークの超高級ホテル『ザ・カーライル ア ローズウッド ホテル』の様々な顔を紹介してくれる映画です。
セレブたちだけでなく、そこで働くスタッフの素顔も堪能できるのって、かなり珍しいのではないでしょうか?
ほとんどのスタッフが長年勤務しているホテル。それだけでも価値があると感じました。
なかには名物スタッフもおり、皆さんカーライルで働ける喜びと誇りを体現していました。
客がくつろげるホテルというのは、そういう空間を実現しているということなので、そこには表にはでない裏方の苦労が隠されているわけですね(^^♪
なかでも、イギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の登場はさらに盛り上がった様子が微笑ましくさえありました♥♪♪
いつかカーライルに泊まってみたいと思いましたが、さていつになることやら( ;∀;)
Title
HOT SUMMER NIGHTS ホットサマーナイツ
2019.8.16公開
アメリカ映画
Staff
監督/イライジャ・バイナム
制作/ダン・フリードキン他
Cast
ティモシー・シャラメ:ダニエル・ミドルトン
マイカ・モンロー:マッケイラ
アレックス・ロー:ハンター・ストロベリー
Story
ひと夏の甘酸っぱい初恋の味・・・とかの映画と思いきや、
超ハードな内容で「アレレ???」な私でした( ;∀;)
青春映画ではあるのですが、暗い描写もかなりあるので、重い気持ちにもなります。
街中のあこがれの女の子マッケイラは、
ちょっと見ると、軽薄で男好きというイメージが先行してしまいがちですが、
本当は背伸びや強がりなだけの、善良なところも持っているごく普通の娘さんでした(^_-)-☆
そんな彼女と淡い恋をするのが、ティモシー・シャラメ扮するダニエル。
どこにでもいそうな少しシャイな男の子ですが、
偶然知り合った評判の悪いドラッグ売人ハンターとつるんでしまうのでした。
「これからどうなるの?」的な不穏な展開予想がやはり最後には悲惨なことになり、
「やっぱりね」とうなづくのでした。
ほんのはずみで始めたことがやがて本人も知らない
ゾーンへ繋がってしまう危険性を教えてくれた映画かもしれませんね。
マイカ・モンローが美女なのか?それとも普通よりちょっとキレイ程度?って感じで、
よくわからない魅力でこの映画を牽引してくれていましたね~。
また、兄役のアレックス・ローがまた濃いマスクで見飽きない目力を持っているのです♥
さらに、超個性的な俳優のウィリアム・エドワード・フィクトナーが、
ラスト近くにあのTVシリーズ『プリズン・ブレイク』での強烈な役柄とは真逆な
麻薬ディーラー役で出ていました。
最初はあまりのグダグダ感で、
「イヤだ!この人、キモッ!!」とげんなりしていたのですが、
アップになって「アッ」と彼に気づきました。
こんな役もやるんですね~( ;∀;)ちょっぴりショック・・・
Title
あなたの名前を呼べたなら
2019.8.9公開
インド・フランス合作
Staff
監督/ロヘナ・ゲラ
制作/ブリース・ポワッソン
Cast
ティロタマ・ショーム:ラトナ
ビベーク・ゴーンバル:アシュヴィン
ギータンジャリ・クルカルニ:ラクシュミ
ラウル・ボラ:アシュヴィンの父
Story
農村からムンバイに出てきて、ある建設会社の御曹司の家でメイドとして働くラトナがさまざまな経験を通して、人権・愛・社会を学び、自分の夢を実現してい
く姿が凛々しく描かれます。
婚約者との結婚を断念した主人アシュヴィンを、メイドの仕事を通して暖かく支えるラトナが、次第に彼を身近に感じてしまう過程が、とまどいを纏いながら表現されていき、観ている方もそのさまを興味深く味わうことができる良作でした(^_^)v
インド映画といえば、半分ミュージカル仕立てというイメージが大きく、「ベタな恋愛映画でしょう?」とタカをくくっていた私。
でも、ラトナとアシュヴィンの人間らしい真摯な態度に胸を掴まれたような感じを抱きました。
どこまでも身分をわきまえて、決して自我を通さない誠実なラトナがアシュヴィンの目に留まるようになる様子がしんみりとさせてくれました♥
こんなにも理想的な2人。
本当の幸せを掴んで欲しいですね。
そして、ラトナが作る料理の数々がとても美味しそうで、「私にも食べさせて!!」と思うくらいアシュヴィンをうらやましく感じました(*'▽')
Title
永遠に僕のもの
2019.8.16公開
アルゼンチン・スペイン合作
Staff
監督/ルイス・オルテガ
製作/ウーゴ・シグマン他
Cast
ロレンソ・フェロ:カルリートス
チノ・ダリン:ラモン
メルセデス・モラーン:アナマリア
ダニエル・ファネゴ:ホセ
Story
17才にして12人以上を殺害。しかも良心の呵責もなく・・・
そんな恐ろしい実際の事件を映画化。
1971年のアルゼンチンで起こった悲劇ですが、犯人である美少年のカルリートスを新星ロレンソ・フェロが演じます。
評判通りのその美貌は私たち観客を惹きつけてやみません。
天使か悪魔か?の問いかけもただむなしいく過ぎていきます。
本人にすればそんなことはどっちでもいいでしょうし、刹那的な生き方を優先していそうな彼を観ていると、生まれつきの悪人はいるのだな、と暗澹たる気持ちになりました。
窃盗だけではなく、些細なことからいとも簡単に殺人を犯し、まったく反省の自覚すらないという狂気の世界に生きるカルリートスを世間は許すはずもありません。
哀れなのは彼の善良で優しい両親ですね。手癖の悪い子どもから救いがたい殺人鬼へと変貌する我が子への
思いは察するにあり余ります。
ラモン役のチノ・ダリンがキリリとして魅力的でした。彼のブレイクも楽しみですね(^_-)-☆
Title
クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代
2019.7.19公開
イタリア映画
Staff
監督/ミシェル・マリー
制作総指揮/ベロニカ・ボッタネリ
Cast
ロレンツオ・リケルミー
リリー・コール
Story
ウィーンの画家クリムト。
19世紀末、あまりにも前衛的?な画風で有名な画家のドキュメンタリーです。
もう説明も要らないぐらい世界中で知られた方ですね。
なんとも言えない色で女性美を追求した画家でしたが、その人生も波乱に満ちたものだったようです。
そのクリムトの影響を受けたエゴン・シーレとの不思議な、かつ運命的なつながりが見えてきます。
クリムトの絵はまだしも、シーレの絵は暗くて個人的にはちょっと好きになれません。
もしかしたら、人格的にも破綻していたのかな?というぐらい屈折した感じが受け入れがたさを招くのかもしれませんね。
2人が生きた時代そのものが、古いものから解き放たれ、苦悩しながらも新しい世界に飛翔するべく運命づけられていた世相だったようですね。
それまでタブー?とされてきたような題材を大胆にも踏襲し、古きを置き去りにして狂い咲いたあだ花のような
2人の画家の生涯をたどってみるのもいいかもしれません(^_^)v
Title
ペトラは静かに対峙する
2019.8.9.公開
スペイン・フランス・デンマーク合作
Staff
監督/ハイメ・ロサレス
制作/バルバラ・ディエス他
Cast
バルバラ・レニー:ペトラ
アレックス・ブレンデミュール:ルカス
ジョアン・ボテイ:ジャウメ
マリサ・パレデス:マリサ
Story
スペイン・カタルーニャ地方へやってきた画家ペトラ。
有名な彫刻家ジャウメとの共同制作が目的とのことでした。
田舎の宿に宿泊するのかな?というシチュエーションで
平和的な始まりかたをするので、自然を満喫するような期待感が刺激されました。
そして、家政婦のテレサとのやり取りが優しさを醸し出し、暖かな交流が予想されます。
(普通の映画であれば♪♪)
このシーンは「第2章」となっていることから、「えっ、???」となります。
そして「第1章」はどこへ行ったの?となり、『あ、そうか、過去と現在が交差する手法だな』
と気づきます(^_^)v
こういう展開は最近よくみられるようになりましたね。
でも、観客目線で言うと、『ややこしい』時もあります。そう、目まぐるしい展開についていけず、
頭の中が「あっち行ったりこっち行ったり」と煩わしく思うこともありますよね~。
しかも本作は「第1章」から「第7章」までランダムに並べられている(?)のですからなおさらです( ;∀;)
ちょっとした頭の体操・・・
ペトラの真の目的はジャウメが自分の父親なのでは?との疑問を解決することでした。
しかし、そのジャウメはこれ以上ないほどの感じの悪い”暴君”。
家族だけでなく、周囲の人たちへも冷血な”卑劣漢”だということが次第に明らかになります。
こういう”裸の王様”タイプってどこにでもいますよね"(-""-)"
自分が世界で一番えらい!と勘違いしている人・・・
特にジャウメは裸一貫で現在の地位を築いた人なのでなおさらなのでしょう。
そして、ある時を境にペトラはジャウメの息子のルカスと恋に落ち、2人は結婚して娘が生まれます。
そんな彼らに仕組まれたのはジャウメからの非情な仕打ちでした。
そこまで自分勝手な人がいるのか?と辟易するほど憎たらしいジャウメ。
どろどろした人間関係は、やがて最後に残る”愛”によってフィナーレを迎えます♡♥
原題は「Petra」ですが、邦題が意味深ですね。
よく考えられています(^_-)-☆
Title
アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場
2019.8.2公開
フィンランド映画
Staff
監督/アク・ロウヒミエス
製作/アク・ロウヒミエス他
Cast
エーロ・アホ:ロッカ
ヨハンネス・ハロパイネン:カリルオト
アク・ヒルビニスミ:ヒエタネン
ハンネス・スオミ:ヴァンハラ
Story
第二次世界大戦の映画は今まで数多く制作されてきましたが、フィンランドを舞台にしたものは初めて観ました。
そもそもフィンランドそのものをあまり知らないのですから、その歴史となるとサッパリでした
でも、本作で第二次世界大戦の直前の旧ソ連との「冬戦争」について少し理解が深まりました。
旧ソ連に略奪された土地を奪還するべく純粋な決意で戦場に挑んだ戦士たちがいたのですね。
フィンランドは旧ソ連と闘うため、ドイツと同盟を結び、いわゆる連合国の敵として参戦したことが皮肉なような気がしました。
しかし、戦後の戦勝国に占領されなかったのはフィンランドのみだったそうです。
このような戦争の複雑な歴史はあまり知られていないのかもしれません。
戦争の残酷さ・非情さなど目を覆いたくなるシーンもたくさんあり、どう解釈していいのかわからなくなる
自分がいて、もう二度と戦争はしてはいけない、と思いました。
そして、故郷に愛する家族を残してきた兵士たちの望郷の念と現実の過酷さとの葛藤が切なく描かれていました。
中心人物となる古参兵のロッカの縦横無尽の活躍は拍手を送りたくなるくらいでした!!
こんな優秀な人材はどこにいても重宝されますよね~(^_-)-☆
Title
ライオン・キング
2019.8.9公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョン・ファブロー
製作/ジョン・ファブロー他
Cast
ドナルド・グローバー:シンバ(声)
ビヨンセ・ノウルズ=カーター:ナラ(声)
セス・ローゲン:プンバァ(声)
Story
アフリカ・サバンナの王/ムファサの一人息子シンバは育ち盛りの男の子(^o^)/
好奇心いっぱいでお父さんのパトロールのお供もします。
幼馴染のナラとは兄弟のように仲良く、じゃれ合いながら様々なことを吸収していきます。
そんなある日、叔父のスカーがある企みを持ってシンバに近づきます。
ファミリーの群れが行ってはいけないことになっている「象の墓場」と言われている場所があり、言葉巧みにシンバをそこに誘導するのです。
規律よりも、好奇心が刺激されたシンバはそこでハイエナ集団に囲まれ、あやうく命を落としそうになるのでした。
アニメーションも素晴らしかったですが、今作のフルCGはそれ以上で、もはや『実写なの!?』と思うくらいに完璧な出来栄えでした~( ;∀;)
やがてサバンナの王となる運命のシンバが仲間と共に、自らの力で道を切り開く姿を劇場でご覧ください♪♪
Title
マイ・エンジェル
20198.10公開
フランス映画
Staff
監督/バネッサ・フィロ
製作/キャロル・ランバート他
Cast
マリオン・コティヤール:マルレーヌ
エイリーヌ・アクソイ=エテックス:エリー
アルバン・ルノワール:フリオ
Story
南仏・コートダジュールといえば、風光明媚な土地柄で有名ですね。
そこで母子二人で暮らすマルレーヌとエリー。
オープニングはマルレーヌの結婚式から始まるので、幸せムードいっぱい!!
それが、一転してまた二人だけの生活に逆戻り・・・
男好きのマルレーヌの悲しい性がこの映画をやりきれないものにしていくのでした。
性懲りもなくクラブに繰り出し、新しい彼をゲットし、そのまま行方をくらます母親なんて、実際にいるとはとても思えませんが、まあ、こういうこともありうるのでしょうね。
一人ぼっちになったエリーはそれでもマルレーヌの帰りを待ちながら学校にも行ったりして健気に暮らします。
しかし、心の奥底では母に対する愛情で苦しくなるほどの孤独を強いられているのでした。
学校ではマルレーヌの精で友だちに意地悪をされ、居場所は自分のからっぽな家だけ。
そんなエリーにも顔なじみのお兄さん(^_^)ができて、郊外にある彼のトレーラーハウスに連れて行ってもらい、ひとときの安らぎを得ることができるようになります。
マリオン・コティヤールの演技が凄まじい。よくもこんなすさんだ母親役をOKしたと感じながら観ました。と言ってもマリオンはけっこうシリアスな役柄を演じることが多いような気がしますし、リスクは大きくても、演技の幅が広がるという点では賢い選択かもしれません。
エリー役の少女がなんとも言えないすばらしい演技をしています(^o^)/
この年でこれほど難しい役柄をいとも簡単そうにこなす恐るべき才能の持ち主ですよね~。
天才子役の誕生だと思います。
でも、観ていて苦しくなる映画ではありました"(-""-)"