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Title
男たちの挽歌 4Kリマスター版<日本公開35周年記念>
2022.4.22公開
香港映画
Staff
監督/ジョン・ウー
製作/ツイ・ハーク
Cast
マーク:チョウ・ウンファ
ホー:ティ・ロン
キット:レスリー・チャン
ジャッキー:エミリー・チュウ
シン:レイ・チーホン
キン:ケネス・ツァン
ホーの父:ティエン・ファン
Story
1986年公開の香港アクション映画の金字塔とされる本作がついに蘇りました!
いつかは劇場で観たいと思っていたので感無量です。どれだけの貴重な作品なのかは知ってはいましたが、「怖そう」とか、「ワルたちの活躍する映画」などの想像が災いして(^^♪、避けていた感があります。
それでもあらためて観て良かったなと思います。「フィルム・ノワール」というジャンルをもたらした作品として永遠に語り続けられるでしょうね。
香港マフィア幹部のホーとマークは台湾での仕事に赴き、組織の裏切りにより失墜してしまいます。
現場で逮捕されたホーは刑務所暮らしを余儀なくされ、たった1人で敵組織に乗り込み、復讐を果たしますが、足を撃たれて今は組織の下働きに身を落としていました。
3年後に無事に出所したホーと再会したマークは自分たちを陥れた組織のボスとの対決に臨むことになります。
ボーがマフィアだと知らなかった弟キットとのしがらみやマークの復讐心などホーの苦悩は増していきますが、男としての生きざまがそれに対しての答えを導いていきます。
Title
ベルイマン島にて
2022.4.22公開
フランス・ベルギー・ドイツ・スウェーデン合作
Staff
監督/ミア・ハンセン=ラブ
製作/シャルル・ジリベール他
Cast
クリス:ビッキー・クリープス
トニー:ティム・ロス
エイミー:ミア・ワシコウスカ
ヨセフ:アンデスシュ・ダニエルセン・リー
Story
アメリカからスウェーデンの有名な島に執筆を目的にやってきた映画監督のカップル。
それぞれに創作活動への不安を抱えていました。彼らが選んだ島は、スウェーデンのイングマール・ベルイマン監督の創作活動と生活の場として有名だったのです。
2人は別々の部屋で執筆に励むことにします。クリスは灯台の窓際の小さなスペースを自分の居場所にします。ここの方が彼女にとっては落ち着ける場所だったのでしょうね。
トニーは旺盛な意欲で筆を進めますが、クリスはなかなかはかどりません。
この島の平和な空気が創作意欲をもたらさないのかもしれません。制約がないことがかえって無気力につながっていくのかもしれませんね。そんなクリスの脳裏をよぎるのは、若い頃の初恋でした。くっついては離れを繰り返した恋人とは別れ、それぞれの相手を得て、今は別々の人生を歩む2人の物語を脚本にするアイデアが浮かびます。
中盤からはその主人公となるエイミーとヨセフが織りなす新しい物語になるはずでしたが、クリスが思い返すのは、苦い思い出ばかり。後悔にも似た感情に揺さぶられながら、島を知ろうとするクリスの心の旅路が現在と架空の時空を行き来するのでした。
そんな彼らの心をつなぎ止めている娘の登場に癒されます♪♪
観光地としても楽しめる作品ですね。風景を堪能しながら遊び心を刺激してくれます。
Title
見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界
2022.4.9公開
ドイツ映画
Staff
監督/ハリナ・ディルシュカ
製作/エバ・イルマー他
Cast
イーリス・ミュラー=ベスターマン
ユリア・フォス
ジョシュア・マケルヘニー
ヨハン・アフ・クリント
Story
スウェーデンの女性画家が描く抽象的絵画の世界。
1862年に生まれたヒルマの独創的な絵の秘密に迫るドキュメンタリー映画。
抽象絵画というとどこか構えてしまう傾向がないでしょうか?
私などはその世界観にはいまだに浸れずにいます(^^♪
彼女が生きた時代には理解されなかったその独特な世界観が死後70年の今、世界各地で回顧展が開催されるまでになったそうですね。
ピカソしかり、ヒルマも画家になった当初は普通の(*'▽')絵を描いていたようです。
つまり、万人に分かりやすい「絵」ですね💚
そんなヒルマが神秘主義の世界に足を踏み入れ、難解な作品を数多く世に残したということがこの作品を観ていると分かってきます。
自分の死後20年は絵を公表しないと言ったそうですね。そういう所にも常人を越えた「魂」の力を感じます。
Title
リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス
2022.4.22公開
アメリカ映画
Staff
監督/ロブ・エプスタイン
製作/ジェームズ・キーチ他
Cast
リンダ・ロンシュタット
ジャクソン・ブラウン
エミルー・ハリス
ドリー・バートン
ボニー・レイット
ライ・クーダー
ドン・ヘンリー
ピーター・アッシャー
デビッド・ゲフィン
キャメロン・クロウ
Story
アメリカのシンガー、リンダ・ロンシュタットの生き方を記録したドキュメンタリー映画。
1967年にデビューし、世界中から愛されたリンダの貴重なフィルムが公開されました。
彼女の成功の軌跡が余すところなく私たちの目の前に披露されるというとてつもない贈り物と言ってよいでしょう。
彼女が生きた時代に同じように活躍していたシンガーたちも、懐かしい顔を随所に見せてくれます。まさに音楽の歴史と言えるでしょう!
あなたも平和で幸せが満ち溢れていたあの頃に浸ってみませんか?
Title
少林寺 4Kリマスター版
2022.4.15公開
中国映画
Staff
監督/チャン・シン・イエン
製作総指揮:リェー・イェット・ユエン
Cast
ショウホ:ジェット・リー
タン師父:ユエ・ハイ
タン師父の娘パイ:ティン・ナン
ワン将軍:ユエ・チェンウェイ
Story
現在の武闘(カンフー含む)映画の根幹とも言える中国武術を描いた金字塔とも言える名作。
一度は観ておかないとと思っていた作品で、ようやく出会えました(^^)/
ジェット・リーの若々しい姿とアクションがこれでもか!と炸裂します。
圧政をしくワン将軍に父親を殺され、命からがら逃げだしたショウホがたどり着いたのは、厳しい掟で知られる少林寺でした。
師と仰ぐようになるタン師父もまた家族をワン将軍に殺された過去を持っていました。新しい人生を与えられたショウホは鍛錬により確実に武術を身に付けていきます。
そして、親の仇と狙うワン将軍を倒すチャンスをジリジリして待つ彼の執念が実る日を迎えるのです。
現代のアクション映画とまた次元の違う(^^♪伝説の映画を観ることができたのは幸運だと感じます。
Title
ハッチング 孵化
2022.4.15公開
フィンランド映画
Staff
監督/ハンナ・ベルイホルム
製作/ミカ・リタラハティ他
Cast
ティンヤ:シーリ・ソラリンナ
母親:ソフィア・ヘイッキラ
父親:ヤニ・ボラネン
テロ:レイノ・ノルディン
Story
陽気な母親が主導するティンヤの家庭は、この日までは平穏無事に過ごしていました。
母親はそんな幸せがいっぱいの家庭風景を動画に投稿することに夢中なのです。
そんな派手なふるまいが好きな母親の不興を買うことに気おくれを感じるおとなしいティンヤは、不本意な体操教室で大会めざして猛練習の日々を送っています。
一見幸せな家庭に突如飛び込んできた鳥がもたらした恐怖の訪れは、晴天の霹靂とも言えるものでした。
森で鳥の卵を見つけたティンヤはそれを自分のベッドに隠します。ですが、普通の卵に見えたそれは次第に巨大化し、中から現れたのはなんとも恐ろしい怪物だったのです!!
怪物は次第にティンヤの姿をとり始め、やがて凶悪な犯罪に手を染めるまでになっていきます。怪物に対して親にも似た親しみを感じていくティンヤの弱みを見抜くかのような大胆な行動が放置できないまでに膨れ上がってしまったらどうなるでしょうか?
こんな身の毛がよだつホラーなのに、北欧独特の静けさや明るさに満ちた画面は、別の意味で観客を夢の世界へと誘います。
ティンヤと母親のブロンドの髪、清純な服装など美しさが心地良さが、恐怖と破壊という現実をカバーする傑作となるかもしれませんね。
Title
潜水艦クルスクの生存者たち
2022.4.8公開
ルクセンブルク映画
Staff
監督/トマス・ビンターベア
製作/アリエル・ゼトゥン
Cast
ミハイル・アヴラン:マティアス・スーナールツ
ターニャ・アヴラン:レア・セドゥ
デイビッド・ラッセル准将:コリン・ファース
ウラジミール・ペトレンコ司令長官:マックス・フォン・シドー
Story
ロシアの原子力潜水艦クルスクの事故を巡る各国の駆け引きが露わになった名作といえると思います。
2000年に実際に起きた潜水艦内部の魚雷爆発。乗組員118名の生命が危機に晒されます。
かろうじて生き残った艦尾で延命に従事する乗員たちの命がけの闘いと悲壮感が涙を誘います。
自力での脱出は不可能。本国からの救援を待つしか手はないのですが、これがもどかしいのです。
とにかく駆け付けたロシアの救援隊は潜水艦の脱出口との接続を試みるのですが、材質の劣化で再三失敗してしまいます。
潜水艦から届く生存の合図(カンカンと叩く音)を知りながら、他国からの支援の申し込みもガンとしてはねつけるロシアの恐ろしい国民性というか、国家の実態がまざまざと露わになります。
かの国の異常性が浮き彫りになった事例となってしまいましたね(*'▽')
タイトルの「潜水艦クルスクの生存者たち」から想定するに、何人かの乗員は助かったから救出までの実態が明らかになったのだな、と勝手に判断していたのですが、残念な結果に強い不信感と憤りを覚えました。
Title
不都合な理想の夫婦
2022.4.19公開
イギリス映画
Staff
監督/ショーン・ダーキン
製作/エド・ギニー他
Cast
ローリー・オハラ:ジュード・ロウ
アリソン・オハラ:キャリー・クーン
ベンジャミン・オハラ:チャーリー・ショットウェル
サマンサ・オハラ:ウーナ・ロシェ
スティーヴ:アディール・アクタル
Story
1986年を舞台に、好況に沸くビジネス界を題材にした問題作。
アメリカ人の妻アリソンとその連れ子サマンサ、2人の間に生まれた息子ベンジャミンの4人家族に起こる環境の変化が痛々しく描かれます。
本国のイギリスからアメリカへ渡り、成功を収めたローリーが、次の新天地として故国を選びます。アリソンと2人の子どもは不安を抱きながらも家長であるローリーに従うのでした。
かつての上司(会社経営者)の会社へ無事に復帰を果たしたローリーは、アメリカでの成功者という看板をひけらかし、新しい地位への野心を隠そうともしません。
機会があるごとに豪勢な生活ぶりを披露し、周囲の歓心を買おうと躍起になります。その例として、ローリーは家族に相談なしにロンドン郊外の豪邸を1年間の契約で借りていました。
アメリカでささやかな馬術教室を開いていたアリソンは、イギリスでもそれを再開することを望んでおり、馬の買い付けも済ませています。
子どもたちも新しい私立校に転校し、夫婦での送り迎えも必要事項となり、一家の生活も慌ただしさを増していきます。ローリーが同僚や得意先との会合でつく「大嘘」もアリソンの不安と不満を助長するばかりでした。
実は、上司も含め、周囲のローリーへの評価は芳しいものではないことに気付こうとしない(あるいはそのフリをしている?)ローリーを目の当たりにしたアリソンは彼への強い失望を抱くようになります。
景気の良かった時の自身の羽振りの良さを自慢するローリーが痛たかった。なにもここまで自分を飾らなくてもという嫌悪感と哀れさと感じます。
出来る男こそ、こういう泥沼にはまってしまうのだなと痛感させられる映画でした。
劇場から帰るエレベーターの中で中年女性2人の会話が耳に入りました。
「あの人、家族から見捨てられるのかしら?」「ううん、どうだろう。でも、ラストの家族での食事のシーンでは皆普通にしていたから、大丈夫じゃないかな?」という会話です。
正直言うと私もローリーがひとりぼっちになったらかわいそうだなと感じていたので、2人の会話に「ほっ」としました(^-^)
Title
たぶん悪魔が
2022.3.11公開
フランス映画
Staff
監督/ロベール・ブレッソン
製作/ステファン・チャルガジエフ
Cast
シャルル:アントワーヌ・モニエ
アルベルト:ティナ・イリサリ
ミシェル:アンリ・ド・モープラン
エドヴィージュ:レディシア・カルカノ
Story
1977年に公開された、自殺願望を持ちつつ怠惰な生活から抜けられない美貌の青年と、彼を取巻く友人たちの物憂い日常を切り取った名作。
環境破壊に感心を寄せ、集会などへの参加をしながらも「何に自分は怒っているのか」すら自覚し得ない無気力さが描かれているように感じました。
淡々とした演出。
同じような日の繰り返しを延々と見せる、というような、いかにも「フランス」的な印象でしたね(^-^)
ちなみにこの作品は第27回ベルリン国際映画祭で、「審査員特別賞」を受賞しています。
シャルル役のアントワーヌ・モニエの繊細な美しさが救いでした。
この作品に出演していたのは素人たちだったそうですね(^-^)
Title
親愛なる同士たちへ
2022.4.8公開
ロシア映画
Staff
監督/アンドレイ・コンチャロフスキー
製作/アンドレイ・コンチャロフスキー
Cast
リューダ:ユリア・ビソツカヤ
ヴィクトル:アンドレイ・グセフ
ロギノス:ウラジスラフ・コマロフ
スヴェッカ:ユリア・ブロワ
リューダの父:セルゲイ・アーリッシュ
Story
1962年6月1日のソ連南部ノボチェルカッスクの機関車工場でのストライキを臨場感あふれる筆致で描く再現ドラマ。
政府機関で働くキャリアウーマンのリューダが経験する恐ろしくも愚かさにあふれた民衆弾圧が舞台となっています。
今から60年ほど前の事件ですが、現代社会でも同じような事案が多発するあたり、人間は「懲りる」ということを知らない生きものなのでしょうか?
穏やかに始まったリューダの朝が一変して荒々しい世情に飲み込まれていくのを観るのは胸が痛みます。
リューダの18歳になる1人娘スヴェッカまでが母親であるリューダの注意も聞かず、ストに加わり、暴動時に行方不明になってしまいます。
ソ連国家の残酷さを身に沁みて知っているリューダの、気も狂わんばかりの娘探しと刻々と悪化し、軍隊出動にまで発展してしまったスト弾圧の模様は、ロシアになった今でも残る民族性を避けては通れない危機感を抱かせるに十分でした。
民主主義を選択しなかった国家の末路が迫っているのではないか?との感慨を強く感じながら鑑賞しました( ;∀;)
この映画で唯一笑いを誘ったのは、リューダの老いた父親が昔に着たと思われる軍服を着るようになり、リューダの自宅で行われた政府による「家宅捜索」でのシーンでした。
軍服を着ている父親に目を止めた役人にリューダが言った「この人は今”仮装中”」という表現が場にそぐわない”ユーモア”を感じさせて、思わず頬がゆるみました♪♪
Title
ふたつの部屋、ふたりの暮らし
2022.4.8公開
フランス・ルクセンブルク・ベルギー合作
Staff
監督/フィリッポ・メネゲッティ
製作/ピエール=エマニュエル・フルーランタン
Cast
ニナ:バルバラ・スコバ
マドレーヌ:マルティーヌ・シュバリエ
アンヌ:レア・ドリュッケール
Story
未亡人で息子と娘を持つマドレーヌと、1人暮らしのニナは南仏モンペリエのペントハウスで気ままな友人関係を築く親友同士。
向かい合わせにあるお互いの部屋を行き来し、密かな愛を育む仲でもあったのです。
そんな2人の老後(^^♪の夢が、この部屋を売ってローマに移住してさらなる自由を満喫することでした。
ニナとは違い、家族のあるマドレーヌは子どもたちにその話をする機会を作ろうとしてはいたのですが、家族が離れ離れになることを前提にした移住計画を伝える難しさを肌で感じる毎日。
それでも夢の実行を先延ばしにしたくないマドレーヌは不動産屋に部屋を見せ、着々と準備に余念がありません。
しかし、マドレーヌが倒れるという予想外の出来事が持ち上がります。
ある程度高齢なニナとマドレーヌにはそんな危険性が潜んでいることには考えが至らなかったのでしょう。
家政婦が呼ばれ、泊りがけで世話をすることになりニナは焦ります。
マドレーヌの部屋の鍵を持つ彼女は隙を見ては勝手にマドレーヌの部屋に忍びこみ、マドレーヌをいたわります。
車椅子に座り時の経過を待つしか方法はないかのように思われました。
不自由な身体を車椅子に預け、話もできないマドレーヌの心の中はどんなだったでしょうか。
あの手この手を駆使して、マドレーヌに付き添いたいと画策するニナに突きつけられた現実が哀れに思われます。
誰が本当にマドレーヌを大事に思っているのか?という基本的な課題を突きつけられた作品でした。
Title
マリー・ミー
2022.4.22公開
アメリ映画
Staff
監督/カット・コイロ
製作/ジェニファー・ロペス他
Cast
カット:ジェニファー・ロペス
チャーリー・ギルバート:オーウェン・ウィルソン
バスティアン:マルーマ
コリン:ジョン・ブラッドリー
パーカー:サラ・シルバーマン
ルー:クロエ・コールマン
Story
絶大な人気を誇るカットと恋人のバスティアンはコンサートの中での結婚式を計画。
その直前にSNSで拡散されていたバスティアンの浮気が発覚します。
激しい動揺を隠せないカットは式の続行を決意。進退窮まるバスティアンをよそに素の自分をファンにさらけ出します。
数学教師のチャーリーもその会場に娘と同僚のパーカーと来ていました。
たまたま「MARRY ME!」と書かれたボードを持っていたチャーリーにスポットが当たり、カットから指名されます。
戸惑いながらもステージに上がったチャーリーにプロポーズするカット。彼女はチャーリーに危機回避の策を見出したのです。突然の展開に会場とSNSでは大騒ぎになります。
カットのマネージャー・コリンの理解を得たカットはチャーリーとの期間限定の「結婚」を始めるのでした。
こんなことは夢の世界でしか起こりえないですが、実現させることができるのは映画ならではの贅沢ですよね💛
2人のつかの間の新婚生活は、エンタテインメント界の素人であるチャーリーには新鮮であり、苦悩を感じさせるものでした。眩い現場でのカットを見守るチャーリーにはいつしか本物の愛情が芽生えつつあります。
折々に感じるカットの周囲の人々への嫉妬心も芽を出し始めるにつれて、「このまま仮面夫婦でいくのだろうか?」という焦りにも苦しめられるようになるのです。
私もチャーリーの素朴な生活にカットがいつ飽きてくるのかとハラハラして観ていました。華やかな世界にどっぷりと浸かったカットの目が覚める時が恐いと思いました。
それでも真摯にカットを理解しようとするチャーリーに声援を送り続けました(^^♪
こんな楽しく、愉快な映画は観る人を幸福にしてくれますよね♪♪
もう一度観たいなと思っています。
※ジェニファー・ロペスの出演作は必ず観に行く私。それくらいジェニファーが好き!※
Title
カモンカモン
2022.4.22公開
アメリ映画
Staff
監督/マイク・ミルズ
製作/チェルシー・バーナード他
Cast
ジョニー:ホアキン・フェニックス
ジェシー:ウッディ・ノーマン
ヴィヴ:ギャビー・ホフマン
ロクサーヌ:モリー・ウェブスター
ポール:スクート・マクネイリー
Story
ジョニーはラジオ局のジャーナリスト。
これまで数多の人々をインタビューしてきました。
ロサンゼルスに住む妹が家を空ける必要に迫られ、9歳の甥であるジェシーの世話を頼まれます。
取材旅行にもジェシー同伴となり、仕事先のニューヨークへも連れていくことを決断します。
ジョニーが仕事に打ち込めるように彼の仕事仲間たちがジェシーに付き添ってくれたりと協力が始まります。
理詰めで迫ってくるジェシーに振り回されながらも、新しい価値観に目覚めてくるジョニーの人としての成長が感じられるニューマンドラマとなっています。
年齢にそぐわないようなシリアスな会話には驚かされますが、家庭の事情に心の傷を抱えているジェシーの内面の葛藤にも同情を覚えました。
ホアキンの穏やかな演技にはある意味新しいイメージを与えられました。
Title
シャドウ・イン・クラウド
2022.4.1公開
ニュージーランド・アメリカ合作
Staff
監督/ロザンヌ・リャン
製作/ブライアン・カバナー=ジョーンズ
Cast
モード・ギャレット:クロエ・グレース・もレッツ
アントン・ウィリアムズ:ビューラ・コアレ
スチュ・ベッケル:ニック・マルヴェイ
ウォルター・クエイド:テイラー・ジョン・スミス
トミー・ドーン:ベネディクト・ウォール
ブラッドリー・フィンチ:ジョー・ウィロコフスキー
テレンス・タガート:バイロン・コール
Story
1943年。
婦人補助空軍の下級士官であるモードがある極秘のミッション遂行の使命を帯び、オークランドからサモアへの爆撃機へと乗り込みます。
機密の入った鞄を手放さないモードへの隊員からの非難と冷やかしが充満する機内には、モードが腰を下ろす空間がありません。モードは鞄を手放し、仕方なく銃塔という極限の狭さの中に身を縮めることになります。
不安にさいなまれながらも必死に耐えようとするモードは機外に怪物を見ます。信じられない光景に驚くモードは、怪物からの奇襲と戦いながらも機内のクルーにも注意を促しますが、相手にしてもらえません。
鞄の中にはどんな機密事項が隠されているのか?また、執拗に襲ってくる怪物を撃退できるのか?
荒唐無稽な筋書きですが、久々のクロエの力演に見入ってしまいました(^^♪
Title
スパークス・ブラザーズ
2022.4.8公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/エドガー・ライト
製作/ナイラ・パーク他
Cast
スパークス:ロン・メイル
スパークス:ラッセル・メイル
ベック
アレックス・カブラノス
トッド・ラングレン
フリー
エドガー・ライト
ビョーク
Story
往年の兄弟バンド「スパークス」のドキュメンタリー映画。
1960年代を席巻した彼らの過去を数々の著名人のインタビュー形式で追った興味深い作品。
正直言って、私はスパークスというバンドは全然知りませんでした(^^♪
今まで聞いたことも、見たこともないのです。レオス・カラックス監督作「アネット」を観て知りました。
彼らの軽快なサウンドをこれまで楽しむことができなかったことを残念に思っています。
弟ラッセルの魅力溢れるボーカルと、兄ロンの飄々とした個性がなんとも素晴らしいケミストリーとなってファンの心を掴んだのでしょう。
この機会に彼らの音楽に親しんでみるのもいいかもしれませんね💛💙💚
Title
英雄の証明
2022.4.1公開
イラン・フランス合作
Staff
監督/アスガー・ファルハディ
製作/アレクサンドル・マレ=ギィ
Cast
ラヒム・ソルタニ:アミール・ジャディディ
バーラム:モーセン・タナバンデ
ファルコンデ:サハル・ゴルデュースト
マリ:マルヤム・シャーダイ
ホセイン:アリレザ・ジャハンディデ
シアヴァシュ:サレー・カリマイ
Story
イランの古都シラーズに住むラヒムは刑務所に入れられている不運な男。
義理の兄への借金返済ができないという罪で告発され、懲役の憂き目に遇います。
刑務所から出られる休暇中に幸運とも不運ともつかない出来事に遭遇。婚約者が17枚の金貨を拾ったことで、思いがけない出来事へとラヒムと家族に混乱をもたらします。
金貨を自分の借金の返済に回したいという欲求にかられながらも、やはり正直に落とし主に返すことを決意するのです。
ほんの小さな善行があれよあれよという間に世間に広まり、SNSまで巻き込んでたちまち「英雄」に祭り上げられてしまうのでした。
そんなラヒムに刑務所の関係者も興味を示し、自分たちのアピールの道具としてラヒムを利用し始めます。
「英雄」と称えられるようになったラヒムと、1人息子を待ち受ける運命には戸惑いを隠せませんでした。
時代が生んだ悲喜劇と言えそうですね。
Title
オートクチュール
2022.3.25公開
フランス映画
Staff
監督/シルビー・オハヨン
製作/オリビエ・P・カーン
Cast
エステル:ナタリー・パイ
ジャド:リナ・クードリ
パスカル・アルビロ
クロード・ベッサ
クロティルド・クロー
Story
長年ディオールのオートクチュールで働き、アトリエ責任者まで登りつめたエステルが、ふとしたきっかけで出会った若いジャドのお針子としての才能を見抜き、見習いとして雇い始めます。
そのきっかけとは、地下鉄でギターを弾いていたジャドを何気なく見ていたエステルのバッグをひったくったのがジャドの友だちだったのです。
そんな2人が再会。バッグを取り戻したエステルはジャドの手先を見た時に器用さに気づきます。
人の物を盗む女性を許し、自分のアトリエに招き入れるなど私には考えられませんが(*'▽')
エステルとジャドは衝突を繰り返しながらも、迫っているコレクションのためのドレスを仕上げることに全力を尽くします。
アトリエではジャドを巡り、不穏な空気も漂いますが、エステルの指導で少しづつ腕を上げていくジャド。険しかった表情も柔らかさを増し、この仕事に真剣に取り組むようになるのでした。
次のコレクションを目途に引退を決意しているエステルにとって、ジャドは娘のように映るのでしょう。その思いやり深さは、生活に不満を抱いていたジャドの心を溶かしていきます。高価で繊細な生地を扱うお針子の仕事を得たジャドは、ラッキーな女の子でしょう。
パリの高級メゾンの風景が楽しめる作品となっています。
Title
ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード
2022.4.8公開
アメリ映画
Staff
監督/パトリック・ヒューズ
製作/マシュー・オトゥール他
Cast
マイケル・ブライス:ライアン・レイノルズ
ダリウス・キンケイド:サミュエル・L・ジャクソン
ソニア・キンケイド:サルマ・ハエック
アリストテレス:アントニオ・バンデラス
ブライス・シニア:モーガン・フリーマン
Story
2017年公開の「ヒットマンズ・ボディガード」の続編。
過去のボディガード家業の失策から免許停止になったマイケル。優雅に休暇を取っていたのですが、そんな彼が突然の事件にまきこまれるという災難が襲いかかります。
殺し屋のダリウスの妻のソニアがマイケルを捜しだし、夫を捕まえたマフィアから彼を救い出そうとするのでした。マイケルとすれば、関わりたくない案件なのですが、強引なソニアに引きずられ、マフィアと対決するはめになってしまいます。
オープニングからソニアに扮したサルマ・ハエックが大暴れし、「サルマって、こんなキャラだったの?」というほどのはまり役!!
ホント、ビックリでした(*'▽')
でも、メチャクチャなサルマもとても魅力的でした💛
ダリウスとソニアは遅い新婚旅行を敢行している最中だったらしく、それを邪魔されたソニアは激怒しているのでした。
最新鋭装置でEUへのサイバーテロを目論むギリシャの大富豪アリストテレス一味との肉弾戦と銃撃戦は激しさを増し、いつ殺されるかわからないほどの危機がマイケル、ソニア、ダリウスに振りかかります。
その上、マイケルの義父も登場し、さらなる混戦状態となり、カオスが深まるばかりでした。
とくかく、ライアンがおもしろく、楽しい!!
こんなユーモアのセンスを見せられる俳優はそうはいないと思えるぐらいでした。
Title
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
2022.4.8公開
アメリ映画
Staff
監督/デビッド・イェーツ
製作/デビッド・ハイマン他
Cast
ニュート・スキャマンダー:エディ・レッドメイン
アルバス・ダンブルドア:ジュード・ロウ
ゲラート・グリンデルワルド:マッツ・ミケルセン
クイニー・ゴールドスタイン:アリソン・スドル
ジェイコブ・コワルスキー:ダン・フォーグラー
クリーデンス・ベアボーン:エズラ・ミラー
ユーラリー・ヒックス:ジェシカ・ウィリアムズ
テセウス・スキャマンダー:カラム・ターナー
Story
「ファンタスティック・ビースト」の第3弾が公開されました!
「ハリー・ポッター」シリーズが完結してしまったので、それに類するこのシリーズの製作はとても楽しみな作品ですよね~。
今回はこれまでとはまた違った決戦もので、ダンブルドアとグリンデルワルドとのしがらみが全面に押し出されており、「ハリー・ポッター」にも繋がる重要な鍵となっています。
魔法界を牛耳る野望を抱く黒い魔法使いであるグリンデルワルドの真の怖さと、それに対峙すべきダンブルドアとニュートたち。
生命を賭けた戦いが切って落とされるのです。今回はクイニ―とジェイコブとの恋の行方にも影響を与える設定になっているので、そちらの方もヒヤヒヤ・ハラハラさせられました。
それにしても、自分を裏切る可能性が大きい人物たちを身近に配置できる強さが、グリンデルワルドにあるということも強烈な示唆になっています。
ブレーン(取巻き)というと、どの世界であろうと、自分に忠実な『イエスマン』だという常識を覆すものだと思います。そこにこそ、自分を守る秘訣が隠されているのかもしれませんね。
つまり、「敵は意外なところに潜む」という戒めを自らに課しているわけでしょう。だからこそ、一時も警戒を緩めない厳しさを保っていけるのかもしれません。
グリンデルワルド、さすがです!
Title
モービウス
2022.4.1公開
アメリ映画
Staff
監督/ダニエル・エスピノーサ
製作/アビ・アラド他
Cast
マイケル・モービウス:ジャレッド・レト
マイロ:マット・スミス
マルティーヌ・バンクロフト:アドリア・アルホナ
ニコラス:ジャレッド・ハリス
アルベルト・ロドリゲス:アル・マドリガル
サイモン・ストラウド:タイリース・ギブソン
エイドリアン・トゥームス:マイケル・キートン
Story
今映画界を席巻しているマーベルコミックなどを題材にした作品が数多く製作されています。
この映画もスパイダーマンに出てくる敵役のモービウスが主人公として登場。その恐怖と悲哀に満ちた人生が描かれています。
幼少の頃から血液の病気に悩まされてきた天才医師のマイケルが、起死回生の策として選択したある実験。
それはコウモリの血清を自分の身体に入れるという危険極まりないものでした。
それにより、超人的な身体能力を与えられたマイケルは副作用として吸血鬼と化してしまいます。
古くからの友だちである大富豪マイロも同じ病気で苦しんでいて、マイケルと同じようにコウモリの血清を投与することを求めてきます。
ヴィランという存在から凶悪なだけの人間なのだろうと考えていたのですが、ジャレッド扮するモービウスが実は人間的な葛藤に苦しむ哀れな人間だったんだと痛感しました。
この難役をこなしたジャレッドの役者としての実力を思い知った私でした(^^♪
マイロ役のマット・スミスも迫力がある俳優ですね。
Title
アネット
2022.4.1公開
フランス・ドイツ・ベルギー・日本・メキシコ合作
Staff
監督/レオス・カラックス
製作/シャルル・ジリベール他
Cast
ヘンリー:アダム・ドライバー
アン:マリオン・コティヤール
指揮者:サイモン・ヘルバーク
アネット:デヴィン・マクダウェル
Story
名声を博すオペラ歌手アンと結婚を果たしたスタンダップ・コメディアンのヘンリーが迷い込んだ絶望と暗黒の恐ろしさが浮かび上がる作品でした。
コメディアンとしての不安の片隅に、アンの才能への羨望を隠しながら日々を送るヘンリーに同情する気持ちも沸いてきました。
そんな2人を強く結びつけるかと思われた待望の愛娘アネットの存在が、思いがけない方向へと彼らを導きます。
アンの死後、アネットと2人きりになってしまったヘンリーは娘の歌の才能に気づき、勝機を予感します。
アネットを商品として売り出す計画を立て、人生を立て直していくかに思われたのですが、やり過ぎた演出がたたり、運命の女神に見放される日も近づく…という、なんとも不可思議な物語でした。
アダム・ドライバーはやはり絵になる俳優ですね💚
Title
アンビュランス
2022.3.25公開
アメリ映画
Staff
監督/マイケル・ベイ
製作/マイケル・ベイ他
Cast
ダニー:ジェイク・ギレンホール
ウィル:ヤーヤ・アヴドゥル=マティーン2世
キャム:エイザ・ゴンザレス
モンロー大尉:ギャレット・ディラハント
パピ:A・マルティネス
アンソン・クラーク捜査官:キーア・オドネル
Story
かつては義兄弟として生きていた兄ダニーと弟ウィル。
悪党のダニーと距離を置いていたウィルは、出産後の妻の高額の治療代を捻出する必要に迫られていました。
頼みの綱だった保険金も降りないことで打つ手がなくなったウィルは、悩んだ末にダニーの元へ向かいます。
ウィルに対して愛情だけは持っているダニーは、3200万ドルを銀行から強奪する計画にウィルを弾き込みます。
計画決行の日、数人の仲間と共に銀行に押し入りますが、歯車が狂いだし、彼らは警察から逃走するはめに陥ります。
そんな折、現場近くに居合わせた救急車(アンビュランス)の救命士キャムと同僚を巻き込むことに発展してしまうのです。
銀行内での銃撃戦に巻き込まれた若い警官を乗せた救急車を乗っ取ったダニーとウィルが決死の覚悟で行う息もつかせないカーチェイスが始まるのでした。
銀行強盗というと、普通は道路に面した1階にあると思いますが、ダニーが選んだ銀行は大きなビルの上階でした。
銀行への乗り付けと逃走用の駐車場もビルの上階という、条件が悪すぎないかな?と不思議に思いました。これではお金を要領よく奪うことができても、逃走にはかなり不利ですよね( ;∀;)
まあ、3200万ドルという大金を持っている銀行がたまたまビルの上階にあったから仕方なかったとすればそれまでですが…
ジェイク・ギレンホールの鬼気迫る演技とスピード感あふれる演出はノンストップのまま、観客を恐怖の時空に引っ張り込む力が絶大でした(^^♪
Title
THE BATMAN ザ・バットマン
2022.3.11公開
アメリ映画
Staff
監督/マット・リーブス
製作/ディラン・クラークた
Cast
ブルース・ウェイン/バットマン:ロバート・パティンソン
セリーナ・カイル/キャットウーマン:ゾーイ・クラビッツ
ジェームズ・ゴードン警部補:ジェフリー・ライト
リドラー:ボール・ダノ
オズ/ペンギン:コリン・ファレル
アルフレッド:アンディ・サーキス
カーマイン・ファルコーネ:ジョン・タトゥーロ
ギル・コルソン地方検事:ピーター・サースガード
Story
両親を殺された過去を持つブルースが闇の中で悪と闘うことに意味を見出そうとするダーク・サスペンス映画。
今までのバットマン作品とはまた異なるブルースの素顔に触れることが新鮮さを感じさせます。
狂った知能犯であるリドラーからの挑戦に立ち向かうブルースに迫る危険さは想像を絶するほどのものでした。
バットマンとして悪と闘うようになって2年目。腐敗したゴッサムシティでうごめくものたちとの死闘に絡んでくるのはキャットウーマンのセリーナ。
彼女との繋がりがブルースをより強力な人間性をもたらすようになります。
ダーク感に覆われた新しいバットマンをロバート・パティンソンが演じることが発表された時には「えっ?」と戸惑いすら感じたものですが、彼の演技はバットマンに相応しいことを証明してくれましたね(^-^)
ロバートに新しいイメージを与えてくれたこの作品が彼の未来を作っていってくれることでしょう💚
Title
ベルファスト
2022.3.25公開
イギリス映画
Staff
監督/ケネス・ブラナー
製作/ローラ・バーウィック他
Cast
バディ:ジュード・ヒル
マー/母:カトリーナ・バルフ
パー/父:ジェイミー・ドーナン
グラニー/祖母:ジュディ・デンチ
ポップ/祖父:キアラン・ハインズ
ビリー・クラントン:コリン・モーガン
Story
日頃から険悪な空気が漂っていた北アイルランド・ベルファストで起きた宗教に絡んだ暴走を通して当時の緊迫した日常を描く問題作。
ベルファストはこれまでも繰り返し映画の題材になってきました。ですので、今度はどんな切り口で来るのかと思っていましたが、ケネス・ブラナー自身の体験を基にした作品でした。
出稼ぎ労働者の父と美しく優しい母、頼りになる兄の4人家族のバディは、近くに住む祖父母との交流も楽しい少年時代の真っ最中です。
アイルランドはカトリックとプロテスタントとのいがみ合いが問題化していて、今にも爆発寸前の状態にまでなっていました。
度重なる小競り合いが頂点に達し、1969年に暴動へと発展してしまいます。
そんな光景を目の当たりにしたバディと家族の運命を決める日が目の前に迫っています。ロンドンで働き、週末になると帰郷する父が勧める移住計画が現実のものとして一家にのしかかるのでした。
同じ国民同士が宗教の違いから争い合うのは日本ではあまり考えられないことですが、海外では日常茶飯事なのかもしれませんね。
悲しいことですが、思想の違いは戦争までも引き寄せてしまうようです。
バディの父母がダンスするシーンが印象に残りました💛
Title
ナイトメア・アリ―
2022.3.25公開
アメリ映画
Staff
監督/ギレルモ・デル・トロ
製作/ギレルモ・デル・トロ他
Cast
スタントン・カーライル:ブラッドリー・クーパー
リリス・リッター博士:ケイト・ブランシェット
ジーナ・クルンバイン:トニ・コレット
クレム・ホートリー:ウィレム・デフォー
モリー・ケイヒル:ルーニー・マーラ
ブルーノ:ロン・パールマン
ピート・クルンバイン:デビッド・ストラザーン
Story
ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェットなど、主役級のスターがそろうダーク・スリラー。
題名からして暗いイメージが浮かび上がってきます。
時代は1939年。まだまだ混沌とした不安定な世相を反映している、ある町のカーニバル(今はもう過去の彼方の思い出ですよね)に流れ着いた浮浪者のスタンがは偶然見た「獣人/ギーク」に驚きます。
その一座の売り物だった「獣人」がある夜逃げ出した際に彼を見つけたことで興行主のクレムに気に入られ、スタンは運よく一座に迎えられます。この時代になんであれ、定職を持つのは大変な幸運だろうと推察します。
如才ないハンスは、人当たりの良さと器用さで一座で次第に頭角を現していきます。占い師(透視)のジーナと夫のピートから手品の仕掛けを教わり、遂には恋人同士となったモリーと独立を果たします。
やがて高級ホテルで富裕層を相手に得意の手品を披露するスタンとモリー。彼らはある宴席で心理学者リリスと出会います。彼女もまた富裕層を顧客に持つ実力者でした。彼女は診療の名目で顧客たちの秘密情報をテープで保管していました。
親密になることでこのことを知ったスタンはリリスと組み、富裕層に取り入る方法として、死者との交流を偽装して稼ぐようになります。人々の欲望と野心・苦悩を利用したショーは今も昔も変わりませんね(^-^)
しかし、その結末は悲惨なもので、哀れを誘うほど…
うらぶれた興行の世界でしか生きる術を持たないスタンでしたが、モリーという良き伴侶を失望させてしまうような野望に足を引っ張られなければ、もっと健全で実質な生涯を送れたかもしれません。
Title
アンネ・フランクと旅する日記
2022.3.11公開
ベルギー・フランス・ルクセンブルク・オランダ・イスラエル合作
Staff
監督/アリ・フォルマン
アニメーション監督/ヨニ・グッドマン
アートディレクター/レナ・グバーマン
Cast
キティー:ルビー・ストークス
アンネ・フランク:エミリー・キャリー
フォン・ヤリス士官:アリ・フォルマン
Story
歴史上とても有名なユダヤ人少女アンネ・フランクにまつわる書籍、映画は数多くありますが、こういうアニメーションは初めてではないでしょうか。
私たち日本人は日本で見られているアニメーションに慣れているので、外国で作成されたものを見ると少なからぬ違和感を感じるのかもしれませんね。
実際随所に「?」的な心理状態に陥りました。
まず、アンネが架空の友だち相手に書いたという「アンネの日記」のキティーが主役として登場し、過去と現在を行き来する手法に新しさを感じました。
そして、これまでアンネの側からの目線しかなかった当時の様子がキティーの目線で語られる意味を考えさせられました。
アムステルダムの博物館に保管されている日記からキティーが出現し、アンネと生きた過去に戻っていきます。過去へ行けるのは日記を開いている時のみで、手を離すと現代のアムステルダムへと戻ります。
周囲の人からはキティーが見えたり見えなかったりとかの描写がややこしく感じることもありましたが、ある意味斬新な作り方と言えると思いました。
このアニメーションに触れ、実際に「アンネの日記」が読まれたらいいですね♪♪
Title
選ばなかったみち
2022.2.25公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/サリー・ポッター
製作/クリストファー・シェパード
Cast
レオ:ハビエル・バルデム
モリー:エル・ファニング
リタ:ローラ・リニー
ドロレス:サルマ・ハエック
Story
メキシコ移民であるレオは作家として生きてきたのですが、早くも認知症に悩まされている初老の男性です。
ニューヨークの雑踏、電車の音などが混じり合う猥雑なアパート住まいで、時おり娘のモリーが世話をしに来てくれます。
今日はレオが歯医者に行く日で、モリーが付き添います。2人で出かけるのですが、途中でさまざまな障害が2人を待っていました。
パニック寸前の父娘の追い詰められた介護生活も織り込まれ、少しナーバスになってしまう作品でした。
モリーといてもレオの意識は過去に飛んだかと思うと現在に戻るという、あいまいな境界線に振り回されて行きます。心優しいモリーでさえもお手上げ状態となりそうな場面も多々あり、認知症という病の苦しさ、哀しさが胸に迫ってきます。
過去の思い出に捕らわれたレオの頭の中で渦巻く後悔や苦悩、作家として行き詰った時に行ったギリシャなどの光景が今あるかのように繰り返すことの非情さが耐えきれないほどに感じられました。
人の記憶が無くなっていくこと、現在と過去の区別がはっきりしなくなることなど、人類が避けて通れない運命がそこにはありました。
ポッター監督の経験から生まれた映画だそうです。
この分野の映画はいくつも観てきましたが、今作は過去の記憶の数々がレオにどんな影響を与えたのかという描き方がちょっと分かりにくかったように思いました。懐かしい思い出としての過去なのか、後悔への回帰なのかが不透明で、ついていけない場面がいくつかあったのは、私の理解不足なのでしょうか( ;∀;)
何はともあれ、ハビエルとエルの共演は貴重な映画の歴史となると思います。
Title
ハード・ヒット 発信制限
2022.2.25公開
韓国映画
Staff
監督/キム・チャンジュ
脚本/キム・ミヒョン
Cast
イ・ソンギュ:チョ・ウジン
イ・ヘイン:イ・ジェイン(ソンギュの娘)
イ・ミンジュン:キム・テリュル(ソンギュの息子)
パク・ヨンス:キム・ジホ(ソンギュの妻)
パン班長:チン・ギョン
脅迫者:チ・チャンウク
Story
ソンギュは銀行支店長としての地位を確立しているエリート銀行員。
娘と息子を学校に送る途中で遭遇してしまった脅迫事件に翻弄され、人生の破壊と生命までも脅かされてしまいます。
座席から降りたら爆弾が炸裂するというなんとも恐ろしい運命が親子3人を襲うのですから、非常な緊張状態から映画が始まるのです。
緊迫した車内と犯人が要求する大金をかき集めるミッションまで課されたソンギュの追い詰められた立場には、同情するしかありませんでした。
犯人の目的が分かるまでの長い道のりは、親子の試練ともいうべき過酷さで迫ります。
韓国映画はこんなサスペンスものが得意ですよね♪♪
公開されると欠かさず観に行きます。
Title
ドリームプラン
2022.2.23公開
アメリ映画
Staff
監督/レイナルド・マーカス・グリーン
製作/ティム・ホワイト他
Cast
リチャード・ウィリアムズ:ウィル・スミス
オラシーン・ウィリアムズ:アーンジャニュー・エリス
ビーナス・ウィリアムズ:サナイヤ・シドニー
セリーナ・ウィリアムズ:デミ・シングルトン
ポール・コーエン:トニー・ゴールドウィン
リック・メイシー:ジョン・バーンサル
Story
知らない人がいないほど有名なウィリアムズ姉妹を育て上げた父リチャードの苦難の道のりが事細かに描かれていて、近年まれに見る良作だと思います。
娘ばかりの家庭で懸命に働き、超一流のテニスプレーヤーにするために奔走するリチャードの本気度が伝わってきます。
いままで作られなかったのが不思議なくらいですよね。
ドリームプランというサクセスストーリーを地でいった天才コーチと言ってもいいぐらいの才覚を持つリチャードですが、そこには計り知れない苦難の道があったのです。
高名なコーチに娘を無料で指導するという依頼だけでも半端ない頼みごとなのに、そこには家族での移住までが盛り込まれているなんて、彼にしか思いつかない発想がいかに常識はずれであるかが察せられます(*'▽')
リチャードの期待に応えてどんどん腕を上げていくビーナスとセレーナの才能と努力は、誰にも真似できないところまで昇華していると感じました。
あまりの強さに憎らしささえ感じてきたウィリアムズ姉妹でした( ;∀;)が、これほどの計画性と血が滲むほどの努力の結果だったと知ると、心から称えたいと思えますね💚