Title
デトロイト
2018.1.26公開
アメリカ映画
Staff
監督/キャスリン・ブグロー
制作/ミーガン・エリソン他
Cast
ジョン・ボイエガ:ディスミュークス
ウィル・ボールター:クラウス
アルジー・スミス:ラリー
ジェイコブ・ラディモア:フレッド
ジェイソン・ミッチェル:カール
Story
黒人差別が深刻な時代に起きた大規模な暴動の真相をキャスリン・ビグロー監督が現実味たっぷりに仕上げた渾身作です。
1967年、デトロイトは不穏な空気が漂う危険な街となっており、何かのきっかけで火種が大きく燃え上がる緊張感に支配されているかのようでした。
人種差別が当たり前のように行われていたことはこの映画に表現されています。
人とし扱われない苦しみはあじわったひとでないとわからないものでしょう。
警官たちでさえ、執拗に取調らべと称して暴力や理不尽な行動を隠さないのですから、当時の人たちはどんなに恐怖に満ちた人生を余儀なくされていたのかと胸が痛みます。
TVでビグロー監督のインタビューを観ましたが、この事実は当時隠されていたとのことです。
当事者の記憶や記録に基づいてこの映画を撮った監督を称えたいと思いました。
Tetle
ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
2018.1.27公開
フランス映画
Staff
監督/エドゥアルド・デルック
制作/ブリュノ・レビ
Cast
バンサン・カッセル:ポール・ゴーギャン
マリック・ジディ
プア=タイ・イクティニ
Story
南国の絵画で知られるポール・ゴーギャンのタヒチでの創作過程を描く作品。
ゴーギャンと言えば、南国の情緒豊かな絵画で知らない人いないぐらい有名ですね。
私も単にお気楽に南国の生活を楽しみつつ、絵画制作に励んだのだろう、と考えていましたが、それは無知からくる誤解でした。
絵画だけでは厳しい現実に計活のための日銭を懸命に稼ぐ彼の姿に素直に感動しました。
この映画を観てゴーギャンに対する私の印象が180度変わりました。
芸術家も人の子、衣食住は永遠について回ります。
家族がいたらなおさらでしょう。
生存中に絵画がどんどん売れたら何の苦労もありませんが、ゴッホを筆頭に死後に売れてきたという画家も少なくないと思います。
南国と言っても、そこはフランス領で、いろんな意味でなんとか暮らすことはできたようですが、持病もあり実際の生活は大変なものだったと思います。
現地の若い女性とともに暮らし、彼女や周辺の人たちをモデルにして何枚かを仕上げた作品は自由な風潮をよくとらえているように感じます。
芸術家というものは、苦しみの中から作品が生まれるものだとまた実感しました。
Title
ジオストーム
2018.1.19公開
アメリカ映画
Staff
監督/ディーン・デブリン
制作/デビッド・エリソン他
Cast
ジェラルド・バトラー:ジェイク・ローソン
ジム・スタージェス:マックス・ローソン
アビー・コーニッシュ:サラ・ウィルソン
エド・ハリス:レナード・デッコム
アンディ・ガルシア:アンドリュー・パルマ大統領
Story
「ダッチボーイ」と名付けられた気候コントロール人工衛星の暴走がなぜ起きたのか。
生みの親であるジェイクがそれを解明するために宇宙ステーションに派遣され、
故障原因を探るサスペンススリラー&デザスター映画。
世界中で同時発生する『地球壊滅災害/ジオストーム』をくい止めなければ人類の未来はない、
という極限のミッションは、緊急性だけでなく、
アメリカ大統領も巻き込む巨大な力に対抗できる知性と行動力が求められるのです。
ジェイクとマックスはあまり仲の良い兄弟ではなかったようですが、
この事態に及んで手を組まざるを得なくなります。
そして、美貌と知性を持ち合わせたマックスの婚約者であり、
大統領護衛官でもあるサラの協力を得て事態の収拾に全力を注ぐのでした。
災害により破壊される建物や自然、逃げ惑う人々などの映画をこれまでにもたくさん観てきましたが、
今作は群を抜いて迫ってきて、まさに地球壊滅!!が目の前で起こっている…
という危機感に恐怖心を煽られました。
ジェラルド・バトラーは数々のヒーロー役ですっかりアクションスターの貫録がありますが、
マックス役のジム・スタージェスが少年っぽいイメージが抜けて、
精悍な青年になっているという実感がしました。
あの『アクロス・ザ・ユニバース』での新鮮な演技が蘇りました。
アビー・コーニッシュは才能豊かで、出演作も多い女優ですね。
彼女が出ている作品はそれだけで惹きつけられます。
無条件に信頼できる役者だということですね~❤
宇宙ステーションや、衛星などの描写もリアル感ハンパなく、
「こんな施設が本当にあったらすばらしい!」
と思うほどの臨場感がありました。
もう一度観たい映画です(^。^)y-.
Title
5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生
2018.1.13公開
ドイツ映画
Staff
監督/マルク・ローテムント
制作/タニア・ツィーくらー
Cast
コスティア・ウルマン:サリヤ
ヤコブ・マッチェンツ:マックスアンナ・マリア・ミューエ
ヨハン・フォン・ビューロー:クラインシュミット
Story
実話に基づく物語。
人の5%しか目が見えないとは、どのくらいのことができるのでしょうか?
一流ホテルで研修を受けることになったサリーを取り巻く筆舌に尽くしがたい現場がこれでもか!!というほど出てきて、観ている方も胃が痛くなるくらい神経に響く映画でした…。
ホテルの修行って、こんなに範囲が広く、いろんなことを覚えないといけないんですね~…
しかも、5星ホテルともなれば、制約がきつくなるのもうなづけます。
健常者でさえ困難な作業を目の不自由なサリーは全身全霊をこめてやり続けるのです。
身体を壊すのも時間の問題…という過酷な日々の中での恋愛も彼を苦しめる結果になるのでした。
研修仲間のマックスやたくさんの同僚に支えられて、一流のホテルマンになる夢をかなえることができるのでしょうか?
Title
希望のかなた
2018.1.6公開
フィンランド映画
Staff
監督/アキ・カウリスマキ
制作/アキ・カウリスマキ
脚本/アキ・カウリスマキ
Cast
シェルワン・ハジ:カーリド
サカリ・クオスマネン・ヴィクストロム
イルッカ・コイブラ:カラムニウス
ヤンネ・ヒューティライネン:ニルヒネン
Story
フィンランドの首都ヘルシンキに流れ着いたシリア難民のカーリドがたどる再生への葛藤を描きます。
アキ・カウリスマキ監督の映画となれば、観に行かないわけにはいきませんよね~(^_^.)
およそ10年前に観た『街のあかり』がとても好きで、いまだに思い出します❤
この作品にも「コイスチネン」を演じたヤンネ・ヒューティライネンと、
彼が憧れるマフィアの女役のマリア・ヤンヴェンヘルミ
が出ていてうれしい限りです。
しかも、愛らしい犬の名前が「コイスチネン」には、
カウリスマキ監督のファンは笑いを禁じ得ないでしょうヽ(^。^)ノ
祖国を追われたカーリドは行方がわからなくなった最愛の妹を探すことを
第一の目的としてはいますが、そこは難民の哀しさ。生活の安定が望めないまま、
難民施設でもんもんと過ごすことになります。
難民申請も却下され、やむを得ず施設を脱走した彼は親切なレストランのオーナーに雇われて、
つかの間の人間らしい生活に生きがいを見出します。
このレストランが笑えますよね~♪♪
いろんな店に早変わりするのですが、はては、「寿し屋」にまでも豹変するのですが、
これが笑えました(^。^)y-
ユーモアたっぷりなカウリスマキ監督の真骨頂ですね~!
難民問題は現在世界中の問題にまで発展していて、
予断を許さない状況に追い込まれていますし、私たち日本人にも訴えかけてくる映画です。
Title
ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!
2018.1.12公開
フランス・ドイツ合作
Staff
監督/スティーブン・クォーレ
制作/リュック・ベッソン他
Cast
サリバン・ステイプルトン:マット・バーンズ
チャーリー・ビューリー:スタントン・ベイカー
シルビア・フークス:ララ・シミッチ
J・K・シモンズ:ジェイコブ・レヴィン少将
Story
1995年。
サラエボ紛争末期に5人のシールズが自分たちに課したミッションが第二次世界大戦で、フランスがナチスに奪われた金塊を見つけ出すことでした。
地元の魅力的な女性ララの情報に基づき、かつてダムに沈んだ村に隠された重さ27トンの金の延べ棒を敵の目をかいくぐり湖底から引き上げなければならないため、作戦だけでなく、そのための装備も重要なポイントでした。
実際のシールズに実地訓練を受けたというだけあって、キャストの面々の大活躍はハラハラ・ドキドキながら十分に魅せてくれます。
まるで実話のような迫力を楽しめる映画です。
Title
キングスマン ゴールデンサークル
2018.1.5公開
イギリス映画
Staff
監督/マシュー・ボーン
制作/マシュー・ボーン他
Cast
コリン・ファース:ハリー
タロン・エガートン:エグジー
マーク・ストロング・マーリン
ジュリアン・ムーア:ポピー
ハル・ベリー:ジンジャー
チャニング・タイタム:テキーラ
Story
あの「キングスマン」の続編で、今回もものすごいパワーで迫ってくれます。
前回とはまた違った強敵に組織を壊滅させられたエグジーとマーリンは、
合衆国の兄弟組織「ステイツマン」に協力を要請。
「ステイツマン」の濃い面々と手を取り合いながら、
謎の麻薬組織『ゴールデンサークル』に乗り込み、
彼らの世界を巻き込んだ陰謀を暴き、全滅させるべく死闘を繰り広げるのです!
前回で惜しくも散ったはずのエグジーのメンター、ハリーが奇跡の(^_^.)復活を遂げ、
イギリス3人組で得意のメカを駆使し、
ゴールデンサークルを追い詰めようとしますが、かなり手こずるのでした。
ハリーが再生する様子は感動もので、
『よくぞ、帰ってきてくれた!』と心底うれしくなりました❤
彼ががいるだけで、ミッションは完了する!ということが信じられるのですから、
その存在感は誰にも負けませんね~♪♪
しかも、エグジーがとってもたくましくなっているし、洗練されてます!!
あの赤いブレザーもよくお似合いだしヽ(^。^)ノ
怖いのは『ゴールデンサークル』の女ボス、ポピーでしょう!!
にこやかにほほ笑みながら、やることはとんでもなく恐ろしくて、正視に絶えないシーンも・・・
ポピー役をジュリアン・ムーアが嬉々として演じているのが笑えるやら、恐ろしいやら・・・
前回同様、アクションもアイディアもメカニックも最高の楽しさですよ~☆☆
Title
女の一生
2017.12.9公開
フランス映画
Staff
監督/ステファヌ・ブリゼ
制作/ミレナ・ポワヨ他
Cast
ジュディット・シュムラ:ジャンヌ
ジャン=ピエール・ダルッサン:男爵(ジャンヌの父)
ヨランド・モロー:男爵夫人(ジャンヌの母)
スワン・アルロー:ジュリアン
ニナ・ミュリス:ロザリ
Story
フランス文豪ギイ・ド・モーパッサンの「女の一生」を映画化したものですが、
かの有名なモーパッサンの作品と知ってはいても読んだことがありませんでした。
内容もなんとなく知っているような錯覚さえ覚えるほど知られた作品だということでしょう。
10代から40代までの裕福な家庭出身のジャンヌの人知れぬ葛藤と悩みを抱えた姿には
ある種のもどかしさと息苦しさ、共感するには無理のある心理・・・等々、
観ていてもモヤモヤが消えない不安定な心地にさせられましたが、
これは100年以上前の物語だということで、
自分のなかでなんとか決着をつけようともがきました(^。^)、
切ないストーリーを受け入れる心の余裕も必要な時があるのだと実感しました。
不貞を働いては、ジャンヌに謝り、再度繰り返す性懲りのないダメ夫のジュリアン。
観ているだけで不愉快になりますよね~・・・
昔の女性はどんなことにも受け身で、静かに一生を送らなければならなかったのでしょうか?
現代とはずいぶん違った環境だと思います。
財産も失い、運命に打ちひしがれるジャンヌに希望の光が射してくるラストは感動ものでした❤♡
苦労も報われる時が来るのかも・・・と思わせる一作でしたね。
美しいジャンヌとその周辺の風景も目の保養になってくれます♪♪
Title
ジャコメッティ 最期の肖像
2018.1.5公開
イギリス映画
Staff
監督/スタンリー・トゥッチ
制作/ゲイル・イーガン他
Cast
ジェフリー・ラッシュ:アルベルト・ジャコメッティ
アーミー・ハマー:ジェームズ・ロード
トニー・シャルーブ:ディエゴ・ジャコメッティ
シルビー・テステュ:アネット・ジャコメッティ
クレマンス・ポエジ―カロリーヌ
Story
スイス人で芸術家ジャコメッティの伝記映画。
パリでアトリエを構えるジャコメッティの肖像画のモデルを務めることになった作家で、美術愛好家ロードの18日に渡る交友の記録となる本作は、ジャコメッティになじみがない観客にとっては、ダラダラと続く不毛な駆け引きとも映ると思いますが、どうか最後までご覧くださいね(^_^.)
そういう私も眠気をもよおしながら、最後まで映画につきあいました。
芸術とはかくもしんどいものなのか?・・・
という疑問が頭から離れませんでしたが、何度もやり直すのが芸術なのであれば、辛抱するのもひとつの礼賛と言えるかもしれませんね。
狂気から生み出されるのが芸術・・・
よく聞くことですが、この作品を観て、「そうだな・・・」と感じました。
どの芸術家にしても自分を削りだして血のにじむような時間を費やして作品が完成するのかもしれません。
この映画はロードが書いた本に基づいているそうなので、機会があったらぜひ読んでみたいと思います。
Title
カンフー・ヨガ
2017.12.22公開
中国・インド合作
Staff
監督/スタンリー・トン
制作/スタンリー・トン他
Cast
ジャッキー・チェン:ジャック
アーリフ・リー:ジョーンズ
レイ:シャオグァン
ソーヌ・スード:ランドル
ディシャ・バタニ:アスミタ
Story
考古学者のジャックと仲間は、アスミタという謎のインド美女と古い歴史のある財宝探しを決意します。
そこへこれまた謎のインド富豪?が介入してお約束の大騒動が持ち上がり、そのノリで最後まで突っ走ります(^。^)y-.
ジャッキーにはさすがに往年のキレの良さは期待できませんが、笑いのツボはしっかり押さえているので、観客をあきさせませんね~❤
財宝を求めて氷の世界にも足を踏み入れ、まさに命がけの発掘作業が続くのでした。
アスミタ役のとてつもない美女はミスインドとのこと。納得ですね☆
もうひとりの助手のカイラ役のインド美女からも目が離せません♪♪
インド女性には本当に美人が多いですね。
ラストにはこれまたボリウッド映画お約束のいきなりダンス場面が登場しますヽ(^。^)ノ
直前まで悪役のはずの人たちとも仲良くダンス…。インドならでは、ですね~❤
とにかく最後まで息を着く間もないくらい笑いっぱなしの楽しい映画です!!
Title
ダンシング・ベートーヴェン
2017.12.23公開
スイス・スペイン合作
Staff
監督/アランチャ・アギーレ
振付/モーリス・ベジャール
音楽/ルードビヒ・バン・ベートーヴェン
Cast
マリヤ・ロマン
エリザベット・ロス
ジュリアン・ファバロー
カテリーナ・シャルキナ
オスカー・シャコン他
Story
フランスの振付家モーリス・ベジャールが残した『第九交響曲』に挑むダンサーたちの苦闘を描き切った大作です。
数多くの優れたダンサーたちがたくさん登場するので、バレエファンとしては垂涎ものです(^。^)y-.
いちばん印象に残ったのは、妊娠により役を降りざるを得なかったカテリーナの夫のオスカー。
彼の鍛え抜かれた均整のとれた肉体から繰り出されるダンスは必見ものです!!
目立っていましたね~。
それと、ひとり国で待つカテリーナを気遣う優しさと、もうすぐ生まれてくる子どもの良き父親になりたい、という言葉にも感動しました❤
名指揮者のズービン・メータも出演しています。
東京公演の成功を目指して猛特訓を重ねるダンサーたちの涙と汗が胸に迫りました。
Title
新世紀、パリ・オペラ座
2017.12.9公開
フランス・スイス合作
Staff
監督/ジャン=ステファヌ・ブロン
制作/フィリップ・マルタン他
Cast
ステファン・リスナー
バンジャマン・ミルピエ
オーレリ・デュポン
フィリップ・ジョルダン
Story
パリ・オペラ座の舞台裏のドキュメンタリー。
バレエ団芸術監督交代や職員のストライキ等、経営陣の苦悩などを赤裸々に綴ったとても貴重な記録ですね。
オペラ座と聞くと、その名声にどうしても身構えてしまいがちですが、
そこにはどこの団体でも抱える問題に真摯に取り組む人々が映しだされていて、
親近感も覚えます。
芸術を愛し、存続させる使命を帯びた人たちの姿は、
いつの世も私たちの心を打ちますね☆☆
Titrl
フラットライナーズ
2017.12.22公開
アメリカ映画
Staff
監督/ニールス・アルデン・オブレブ
制作/ローレンス・マーク他
Cast
エレン・ペイジ:コートニー
ディエゴ・ルナ:レイ
ニーナ・ドブレフ:マーロー
ジェームズ・ノートン:ジェイミー
カーシー・クレモンズ:ソフィア
キーファー・サザーランド:ウルフソン教授
Story
5人の医学生たちが挑む禁断の臨死体験・・・
そこに待ち受ける宿命をリアルに見せてくれています。
幼かった妹を自分の過失で事故死させてしまった経験を現在まで引きずるコートニーに、悪魔がささやく・・・
人は死んだらどうなるのか?・・・
妹の死の責任と呪縛から逃れることになるかも、との思いがコートニーに心の中に巣くっていたのかもしれません。
死の疑似体験を可能にするには何人かの協力がぜひとも必要な彼女は、言葉巧みに学友に誘いをかけ、彼らの十分な理解と同意を得ないまま実験へと突き進むのでした・・・
1990年制作のリメイクですが、オリジナル版で医学生を演じたキーファー・サザーランドも出演していて、重厚さを与えています。
臨死を経験するというのは、おそらく人類の最高の願いなのかもしれませんね。
『死んだら人はどうなるのか??」
これほど私たちの心を動かす疑問は他にはないのかもしれません。
亡くなった人や可愛がっていた動物など、また会いたい存在を持つ人々にとってはまさに、神の領域に足を踏み入れるという抗いたがい誘惑だと思います。まさに永遠のテーマです。
Title
ルージュの手紙
2017.12.9公開
フランス映画
Staff
監督/マルタン・プロボ
制作/オリビエ・デルボス
Cast
カトリーヌ・フロ:クレール
カトリーヌ・ドヌーブ:ベアトリス
オリビエ・グルメ:ポール
カンタン・ドルメール:シモン
Story
30年間行方がわからなかった義理の母ベアトリスが、ある理由からクレールに連絡があり、気が進まないながらも二人は再会を果たします。
ベアトリスは果たしてどんな人生を生きてきたのか??
末期がんに侵されながらも、自由奔放な生き方が止められず、あいかわらず地に足がついていないかのような姿にとまどうクレールですが、とにかくにも一緒の時間を過ごすのでした。
ドヌーブの貫録の演技と、カトリーヌ・フロの抑えつつもやりがいのある助産師の仕事にまい進する姿が少しずつシンクロしていきます。
2人の触れ合いが、私たちに問いかけるのはどんな感情でしょうか…。
シンプルな生き方が優しい時間をプレゼントしてくれる、そんな映画です。
Title
スター・ウォーズ/最期のジェダイ
2017.12.15公開
アメリカ映画
Staff
監督/ライアン・ジョンソン
制作/キャスリーン・ケネディ他
Cast
デイジー・リドリー:レイ
ジョン・ボイエガ:フィン
アダム・ドライバー:カイロ・レン
オスカー・アイザック:ボー・ダメロン
マーク・ハミル:ルーク・スカイウォーカー
キャリー・フィッシャー:レイア・オーガナ
ドーナル・グリーソン:ハックス将軍
Story
全世界が待ち望んだ大作がついにやってきましたね~☆☆
言わずと知れた、ダーズベイダー、ダークサイド、ジェダイ…等々、
もうお楽しみ満載で、興奮は最高潮!!
闘いあり、ドラマありの盛りだくさんですが、
だいたい3つのストーリーが同時に進んでいくので、頭の切り替えも必要でした(^_^.)
『最後のジェダイ』とはいったい誰なのか…??
予想しつつも、目を離せない展開にハラハラドキドキの3時間でした~❤❤
カイロ・レン役のアダム・ドライバーが決まってます!!
憂いを含んだ表情で観客のハートを揺さぶるテクニックは憎いほどですね~♪♪
今まさに、ノリに乗っている俳優の一人でしょうヽ(^。^)ノ
懐かしいマーク・ハミル、キャリー・フィッシャーも華を添えていますよね☆★☆
今作は人間の心の奥深くにまで焦点を絞り込んだ演出が冴えています。
見応え抜群のスター・ウォーズ/最期のジェダイをぜひお楽しみください!!
Title
ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命
2017.12.15公開
チェコ・イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/ニキ・カーロ
制作/ジェフ・アッバリー他
Cast
ジェシカ・チャスティン:アントニーナ
ダニエル・ブリュール:ヘック
ヨハン・ヘルデンベルグ:ヤン
Story
第2次世界大戦中、ポーランド・ワルシャワで動物園を営むヤンとアントニーナ夫妻がドイツ軍に迫害されている多数のユダヤ人を匿い、逃がしてきた事実を映画化。
ドイツ軍を恐れるヤンとアントニーナでしたが、ユダヤ人たちの苦境に目をつぶることはできませんでした。
動物園も閉鎖に追い込まれる窮地に立たされてなお、人道的な行動ができた夫婦の絆の強さが心を打ちます。
ジェシカ・チャスティンが定評のある延期力でグイグイ観客を引き込みます。
また、ドイツ関連の映画となると、必ずと言っていいほど器用されるダニエル・ブリュール(^_^.)
手慣れた存在感を発揮してくれますよね~♪♪
ナチスものはいつもそうですが、引き立てられていくユダヤ人たちが哀れを誘います。
なんの罪もない人々がこんなふうに酷い仕打ちを受けなければいけなかった悲しい歴史。
人類が忘れられる日はくるのでしょうか?
Title
彼女が目覚めるその日まで
2017.12.16
カナダ・アイルランド合作
Staff
監督/ジェラルド・バレット
制作/A・J・ディックス
シャーリーズ・セロン他
Cast
クロエ・グレース・モレッツ:スザンナ・キャハラン
トーマス・マン:スティーヴン・グリウォルスキ
リチャード・アーミテージ:トム・キャハラン
ジェニー・スレイト:マーゴ
キャリー=アン・モス:ローナ・ナック
Story
第41回トロント国際映画祭出品作品
実在の女性の物語です。
憧れのニューヨーク・ポスト紙の記者スザンナ。
ついに大きな仕事を任されることになり、充実した日々を送っていました。
そんなある日を境に奇妙な体調の変化に気づかされます。
周りから見たら、躁鬱病的で、自分でもなすすべがないまま、症状はどんどん悪化していくのですが・・・
可憐なルックスを持つ売れっ子のクロエの最新作はごく普通の女の子の役です。
が、次第に衰弱していく姿を熱演する彼女は安定したキャリアと実力を感じさせる、すばらしい才能を発揮していますね❤❤
つい最近まで元気溌溂だった女の子が突然発病し、あっという間に死の危険水域まで突き進んでしまう恐怖を体験させられました。
身体と心(意識)から生気が失われていくなんて、考えただけでも慄然とせざるを得ませんでした・・・
スザンナの母親役はキャリー=アン・モス。
そして職場の同僚役はジェニー・スレイト。
彼女は最近ヒットした『ギフテッド』にも出演しており、売れっ子のようですね(^_^.)
Title
否定と肯定
2017.12.8公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/ミック・ジャクソン
制作/ゲイリー・フォスター他
Cast
レイチェル・ワイズ:デボラ・リップシュタット
トム・ワトキンソン・リチャード・ランプトン
ティモシー・スポール:デイヴィッド・アーヴィング
Story
ホロコーストはあったのか?なかったのか?
この映画の予告編を初めて観たときに正直びっくりしました!
これほど歴史的な事実はない、と思っていたからでした。
そんな事実としか思えないことがどうして裁判になるのか???
ホロコースト否定論者が存在することさえ知らなかったので、
私にとっても自分への挑戦のような真摯な気持ちで鑑賞しました。
英国では被告が原告が訴えてきたことについてそれが真実であるかを証明しなければならない、
というもの初耳で、さらなる困難な裁判となるだろうことが予想されるのでした。
レイチェル・ワイズの迫真の演技があってこその真実味溢れる作品だと感じます。
やはりうまい役者です。
映画で観る限りですが、
アーヴィングのようなでたらめな自称歴史学者の唱える「ホロコーストはなかった!!」が認められていたら、
世界の秩序はあったものではないという恐怖に震えあがりながら私は映画を観ていました。
勝訴して本当に良かったですヽ(^。^)ノ
Title
オリエント急行殺人事件
2017.12.8公開
アメリカ映画
Staff
監督/ケネス・ブラナー
制作/リドリー・スコット他
Cast
ケネス・ブラナー:エルキュール・ポアロ
ジョニー・デップ:エドワード・ラチェット
ミシェル・ファイファー:キャロライン・ハバード
ジュディ・デンチ:ドラゴミロフ公爵夫人
ペネロペ・クルス:ピラール・エストラバドス
デイジー・リドリー:メアリ・デブナム
Story
アガサ・クリスティー原作。
あまりにも有名な作品の映画化ですが、何度観ても面白いですね❤
エルキュール・ポアロが活躍するクリスティー作品はたくさんありますがこれも傑作とされています。
厳寒のヨーロッパをひた走る豪華寝台列車に乗り合わせた人々は偶然なのか、必然なのか・・・がポアロの驚くべき推理によって徐々に明らかにされていく行程を楽しむことができます(^_^.)
この映画の魅力は、何と言ってもその豪華なキャスト陣です~!!
なんと主役級が何人も出演しており、楽しめないわけがありませんよね♪♪
ジョニー・デップの悪役もはまりすぎ・・・ヽ(^。^)ノ
ピラール役のペネロペ・クルスの役柄は原作にはなかったのだとか・・・
ゴージャスな役柄が多いペネロペが今作では地味な役に徹しています。
そして、いちばんの話題はもちろん、ポアロ役のケネス・ブラナーです!
あのデビッド・スーシェに迫る演技力でポアロを熱演していて、
「ブラナーのポアロか、う~ん、なるほど・・・」とうなるシーンも多々ありました。
ブラナーのポアロが定着するのもいいかもしれません。
ミシェル・ファイファーが演じるのは凄味のある老婦人ですが、こういう役は今までなかったように思います。
もともと高い人気と実力を誇る女優ですし、その美貌は衰えを知らないかのようで、脱帽です(^。^)y-.
久々にミシェルを観ることができてうれしかったです。
デイジー・リドリーがこの映画に抜擢されたのは新鮮な驚きでした!
現代的すぎるあの「スター・ウォーズ」!!のレイの印象が強いので、こういう渋い作品に出るのもいいですよね❤
Title
永遠のジャンゴ
2017.11.25公開
フランス映画
Staff
監督/エチエンヌ・コマール
制作/オリビエ・デルボス他
Cast
レダ・カティブ:ジャンゴ・ラインハルト
セシル・ドゥ・フランス:ルイーズ
Story
ロマ出身のジャンゴに迫るナチス・ドイツの暗い影。
仲間への迫害も緊迫化し、自身も逃亡しなければならなくなる、明日をも知れぬ運命のなか、自分の生き様を貫くべく闘う彼の伝記映画です。
彼らの演奏はとてもエキサイティングで、思わずハミングをしそうになりました。
ナチス高官などが集う晩餐会は無事に終えることができるのでしょうか?(^_^.)
ジャンゴ役のレダ・カティブがとても自然体で、まるで本物のジャンゴ(^_^.)のように感じられました。
そして、ルイーズ役のセシル・ドゥ・フランスが最高!!
要所々で的確な表現がすばらしく、この映画の質を決定づけていたと思います。
Title
猫が教えてくれたこと
2017.11.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジェイダ・トルン
制作/ジェイダ・トルン他
Story
猫の『楽園』?ヽ(^。^)ノ、トルコのイスタンブールを
描いたドキュメンタリー。
猫と動物好きな人にはたまらない映画がやってきましたね~♪♪♪
街なかのそこここに、猫がわんさかいるって、まずはありえない!!
なのに、ここ、イスタンブールでは人と共に普通に猫たちが生活を営んでいるのです!
うらやましい~♡
大の猫好きな私も住みたい~♡
猫に住処を提供する人、食事の世話をする人…。
その優しさで、彼らは絶対、神様に天国に呼ばれますよね~♪♪
ペットとしてではなく、一生活者としての猫ちゃんたちの生き様が素直に感動を与えてくれます。
Title
プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
2017.12.2公開
チェコ・イギリス合作
Staff
監督/ジョン・スティーブンソン
制作/ヒュー・ペナルット・ジョーンズ他
Cast
アナイリン・バーナード:モーツァルト
モーフィッド・クラーク:スザンナ
ジェームズ・ピュアフォイ:サロカ男爵
Story
1787年、プラハに招かれたモーツァルトは評価された「フィガロの結婚」のリハーサルと、
新作オペラ「ドン・ジョバンニ」の作曲を目指して友人であるヨゼファ夫人宅に滞在します。
美しいオペラ歌手スザンナに魅せられた彼は、
個人レッスンを重ねることでさらにスザンナへの想いを募らせていくのですが、
同じくスザンナを狙うサロカ男爵との駆け引きに巻き込まれていきます。
◆◇◆◇◆◇◆
スザンナ役のモーフィッド・クラークは全然知らない女優ですが、とても魅力的な方ですね!!
清楚さと優雅さ・情熱を兼ね備えたモーフィッドを好きになりました❤
彼女のアップがたくさん出てくるのですが、まなざしが誰かに似ている…と思ったら、
あのピーター・サースガードでした♪♪
もの問いたげな、けだるい目の表情がそっくりでした(^_^.)
この映画のかなめである、サロカ男爵の冷酷非情さが、スザンナの運命の恐ろしさを倍増させます。
こういう悪漢はいつの世も存在するのですね…。
◇◆◇◆◇◆◇
仮面舞踏会のシーンは、映画を観る楽しさの極みと言えるものでした!
趣向を凝らして着飾った男女が、ダンスに嵩じる華やかな世界は、映画ならではですね~。
他にも、プラハ・オールロケということで、すばらしい景観が満載です(^。^)y-
モーツァルトの伝記など、何冊か読んで、彼の生涯を知ったような気になっていましたので、
今回の悲恋の設定はとても新鮮な驚きでした。
ひょっとしたら、同じような恋愛劇が実際に繰り広げられていたのかもしれませんね❤♡❤
Title
笑う故郷
2017.9.16
アルゼンチン・スペイン合作
Staff
監督/ガストン・ドゥブラット
マリアノ・コーン
制作/ガストン・ドゥブラット
マリアノ・コーン
Cast
オスカル・マルチネス:ダニエル・マントバーニ
ダディ・ブリエバ:アントニオ
アンドレア・フリヘリオ:イレーネ
Story
アルゼンチン出身のノーベル賞作家のダニエルが、約40年ぶりに故郷に帰ることで巻き起こる騒動が面白おかしく描かれます(^_^.)
40年ぶりという設定もすごいですし、恐る恐る帰郷したダニエルと旧友?(^_^.)たちとの再会…も楽しいような、息づまるような…妙な緊張感が漂うなか、思ってもいない事件が次々に勃発!!
故郷に錦を飾るにしては、閑散とした街なか…、もの言わぬ不気味な隣人たち…、異常にテンションが上がる旧友もいれば、モノをねだるツワモノも現れて、閉口するダニエルの様子が笑いを誘います❤
こじんまりとした、数々のセレモニーも涙をさそう感じが切ない…。
「笑う」とはどういう意味なのか?との疑問を抱えたまま、ラストに向かいますが、これはこれで面白い映画とも言えますね。
私は好きです♪♪
ちなみに、公開日は9月ですが、関西ではつい最近なので、ようやく来てくれた、といううれしさがあります❤
Title
ジャスティス・リーグ
2017.11.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/ザック・スナイダー
制作/チャールズ・ローベン他
Cast
ベン・アフレック:ブルース・ウェイン/バットマン
ヘンリー・カビル:クラーク・ケント/スーパーマン
ガル・ガドット:ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン
エイミー・アダムス:ロイス・レイン
エズラ・ミラー:バリー・アレン/フラッシュ
Story
最強の敵、邪悪なステッペンウルフに立ち向かうべく結集した、こちらも最強な戦士軍団が命を賭けて戦うアクションヒーロー集合!!の映画でした(^。^)y-.
私の大好きなワンダーウーマンも大活躍!!
大満足な仕上がりでした❤
ガル・ガドットのダイアナのこの世のものならぬ美しさから目が離せません♪♪
どんなに投げ飛ばされても、
傷ひとつ負わない強靭さヽ(^。^)ノには恐れ入ります❤
今回はスーパーマンが生き返る??というハプニングも楽しい、見所満載のスーパーヒーローものですよ。
Title
gifted ギフテッド
2017.11.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/マーク・ウェブ
制作/カレン・ランダー他
Cast
クリス・エバンス:フランク
マッケンナ・グレイス:メアリー
ジェニー・スレイト:ボニー
リンゼイ・ダンカン:イブリン
オクタビア・スペンサー:ロバータ
Story
6年前に他界した姉の娘が「数学の天才!」だった。
こんなショッキングなオープニングに、驚かされるのですが、彼女を取り巻く司法制度の複雑さも学びます(^_^.)
『叔父と姪が一緒に暮らしてなにが悪い?』
素朴な疑問ですが、一筋縄ではいかないのがアメリカのようですね・・・
見たこともない難問をスラスラ解いていくメアリーにはホントに頭が下がります♪♪
メアリーの何分の一かでも頭脳があれば…と思った方も多いと思います(^。^)y-
でも、それが即、幸せになれるとは限らないのがこの世の常ですよね~。
音信普通だった祖母まで現れて家庭崩壊へまっしぐら!!のフランくとメアリーの行く末はいかに・・・???
さすがに天才子役との評価も高いマッケンナちゃん。
観ていてもうメロメロになりました❤
ダコタ・ファニング以来の天才少女でしょうね。
叔父役のクリス・エバンスの太陽のように明るく、軽~い個性(^_^.)がシリアスなストーリーに希望を与えてくれていますね❤
先生のボニーもステキ!!
やさしく、理解もあり、理想の先生、だと感じました。
祖母の厳格な自己中心さには背筋が凍る思いがしました。
今は亡き天才数学者の娘ダイアンを本当に愛し、理解していたのか?が問われていますね。
支配欲が勝ると周囲が不幸になる良い例でしょう。
Title
はじまりの街
2017.10.28公開
イタリア・フランス合作
Staff
監督/イバーノ・マッテオ
制作/マルコ・ボッチオーニ
Cast
マルゲリータ・ブイ:アンナ
バレリア・ゴリノ:カルラ
アンドレ・ビットリーノ:ヴァレリオ
カテリーナ・シェルハ:ラリッサ
ブリュノ・トデスキーニ:マチュー
Story
アンナとヴァレリオの親子はDVの父親の住むローマを逃げ出してアンナの古くからの友人カルラが住むトリノに移り住みます。
就活に励む母と、新しい学校や周囲になじめないヴァレリオの心は少しずつ離れていくのでした。
13才という思春期真っただ中の少年の挫折と成長の過程をつむぎだす手法はよくあるものでしたが、ヴァレリオの声にならない心の叫びは聞こえてきました・・・
バレリア・ゴリノはすぐにわかりました!❤
私の好きな女優です(^。^)y-
イタリアの俳優は全然わかりませんが、心に残る映画になりました。
Title
ローガン・ラッキー
2017.11.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/スティーブン・ソダーバーグ
制作/グレゴリー・ジェイコブズ他
Cast
チャニング・テイタム:ジミー・ローガン
アダム・ドライバー:クライド・ローガン
ライリー・キーオ:メリー・ローガン
ダニエル・クレイグ:ジョー・バング
セス・マクファーレン:マックス
ケイティ・ホームズ:ボビー・ジョー
Story
ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」から始まる、モーターショーのレース会場から現金強奪計画の実現にまい進(^_^.)するちょっぴりマヌケな兄弟の悪戦苦闘を楽しみましょう~◆◆
都会の喧騒とは無縁の、ウエストヴェージニア&ノースカロライナというアメリカの片田舎での生活感も味わえてリラックスして観られるソダーバーグ監督作です。
ジミーとクライド&妹、伝説の爆破犯ジョー・バングと笑える二人の兄弟が粛々と繰り広げる現金強奪作戦は、意外にも緻密な計画性が随所に見られて「おっ、これはいけるかも・・・」と思わせる意外性でグイグイ引っ張っていきますヽ(^。^)ノ
チャニングもアダムもはまり役ですし、妹メリーを演じるのは、エルヴィス・プレスリーの娘リサ・マリー・プレスリーの娘ライリー・キーオ!
美人で、超個性的なルックスと存在感はさすがのものがありました❤❤
ダニエル・クレイグも楽しそうに演じていて、終始笑いを誘います(^_^.)
主役級が何人も揃っての力演はソダーバーグ監督の得意とするところでしょう!!
Title
ロダン カミーユと永遠のアトリエ
2017.11.11公開
フランス映画
Staff
監督/ジャック・ドワイヨン
Cast
バンサン・ランドン:オーギュスト・ロダン
イジア・イジュラン:カミーユ・クローデル
Story
あの「考える人」で有名なフランスの彫刻家ロダンと女性彫刻家カミーユ・クローデルの物語。
カミーユの若さと美しさに惹かれるも、自分の信念を貫き、心のままに(?)生きるロダンには、男性特有の狡さ、迷いなどを感じました。
古来から続いてきた、複数の人を愛そうとするがゆえの永遠のテーマだと思います。
彫刻の注文を受け、自分の描きたいように表現することを追及すると、依頼主や周囲との葛藤を生んでしまうのも、クリエイターとしてのジレンマでしょうね。
カミーユ役のイジア・イジュランは未知の女優ですが、とても魅力的でした❤
また何かの作品で観たいですね♪♪
Title
婚約者の友人
2017.10.21公開
フランス・ドイツ合作
Staff
監督/フランソワ・オゾン
制作/エリック・アルトメイヤー他
Cast
ピエール・ニネ:アドリアン
パウラ・ベーア:アンナ
エルンスト・ストッツナー:ハンス
アントン・フォン・ルケ:フランツ
マリー・グルーバー:マグダ
Story
第一次世界大戦後のドイツ。
戦死した婚約者の両親と暮らすアンナの前に、
婚約者・フランツの友人と名乗るフランス人が現れ、
三人の静かな生活にさざ波が立ち始めます。
友人は驚きをもって迎えられ、徐々に家族の心を癒していくのでしたが、
彼がフランスに帰国後、連絡が途絶えます。
アンナはフランツの両親の、ある種の期待を胸に、かつての敵国フランスに渡ります。
ドイツにとっては敵国であるフランスですが、フランスから見たらドイツもまた敵国。
場所が違えば、人々の立場も逆転します。
フランスに行って初めてそれを理解するアンナでした。
自分にさえも秘めた、少なからぬ好意をよせるアドリアンを探し求めるアンナは、
やがて厳しい現実に直面することに・・・
エイドリアンに会うという漠然とした甘い幻想から、
地に足がついた人生へと岐路に立つアンナ。
彼女を待つフランツの両親の暖かいまなざしが迎えてくれる祖国。
こここそが彼女の生きる場所なのでしょうね。
Title
ラストレシピ 麒麟の舌の記憶
2017.11.3公開
日本映画
Staff
監督/滝田洋二郎
原作/田中経一
Cast
二宮和也:佐々木充
西島秀俊:山形直太朗
綾野剛:柳沢健
宮崎あおい:山形千鶴
西畑大悟:鎌田正太郎
Story
一度食べたものの味を再現できる・・・
そんな特技を持つ料理人が本当にいるのでしょうか?(^_^.)
もしいたらうらやましい★
この映画は1930年代の満州国での天皇の料理番の、血のにじむような至高のレシピ作りに賭ける使命の遂行を描いています。
世界で唯一のレシピとはどんな料理なのか?
軍部とのしがらみから逃れられない料理人が下した決断は壮絶なものでした・・・
稀有な才能と崇高な精神が戦争その他に踏みにじられ、歴史の闇に葬られるのは世の常ですよね。
それに対して自分がいかに生きるのかを問われているような気がしました。
ストーリーがたいへん素晴らしいと思いました。
少しずつ明らかになっていく過去と現在の意味がラストで明かされるのですが、主人公の人生に新しい意味をもたらすのが救いでした。
そして、家族の愛、人との関わりの大切さなどが表現されていて、心が澄んでいくような感覚も覚えました。
Title
ザ・サークル
2017.11.10公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジェームズ・ポンソルト
制作/ゲイリー・ゴーツマン他
Cast
エマ・ワトソン:メイ・ホランド
トム・ハンクス:イーモン・ベイリー
ジョン・ボイエガ:タイ・ファフィート
カレン・ギラン:アニー・アラートン
エラー・コルトレーン:マーサー
Story
憧れのSNSの巨大企業に職を得たメイは意外な実力を発揮して、あっという間にトップへ躍り出ます。
それは、自分のプライバシーを含むすべての生活をネットにさらすことを意味していました。
最初は「ネットワーキングの大企業に就職できてうらやましい・・・」と思いましたが、ストーリーが進むにつれて「かなり危ない世界・・・」と震撼することになりました(*_*)
「何かを得るには、何かを犠牲にする」という暗黙のルールが存在します。
得るものはそれに価するのか?という究極の疑問(ジレンマ)に捉えられたら人は何を選択するのでしょうか?
見えない陰謀に悪用される危険性も無視できないでしょうし、人にはやはり『プライバシー』が必要・・・
気づかない間に私生活が切り売りされている現代社会に警鐘を鳴らす問題作だと感じます。
このような基本的なことを改めて実感する映画でした❤
トム・ハンクスのジョブスばりのカリスマ性には惹きつけられました。ほんと、カッコイイ!!
エマ・ワトソンがこういうハイテク関連の映画に出るのはとてもフレッシュな印象を持ちました♪♪
意外でしたが、けっこうさまになっていますね~★
メイの初出勤の日にメイをサポートしてくれるアニーのハイテンションぶりがとてもキュート!!
本当に楽しそうに社内案内をしてくれるのです。
アニー役のカレン・ギランはすばらしい女優ですね!
テレビドラマ「ドクター・フー」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」に出ているそうですが、残念ながら観ていません。
今後大注目の女優です❤♡❤