Title
ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー
2019.1.4公開
イギリス映画
Staff
監督/ケビン・マクドナルド
製作/サイモン・チン他
Cast
ホイットニーヒューストン
シシー・ヒューストン
エレン・ホワイト
メアリー・ジョーンズ
パット・ヒューストン
Story
敢えて悲劇の歌姫と呼びたい、ホイットニーのドキュメンタリー映画です。
去年の暮前に、ホイットニーの「ザ・ボディーガード」を観たばかりで、彼女に対する印象が強く、すでにこの世にいないことが残念でなりません。
彼女の歌も多分たくさん耳にしてきたと思いますが、こうして人生の軌跡をたどっていくと、そのはかなさ・残酷さ・天才ゆえの苦悩が手に取るように理解できた気がします。
人生なかばで逝った天才と呼ばれる人たち、マイケル・ジャクソン・今話題のフレディ・マーキュリー・プリンス・古くはあのマリリン・モンローなど。
私が考えるに、彼らは同じ年月でも、人の何倍も濃い
人生を生きたのだろうから・・・という諦めというか、不思議な感覚で自分を納得させている自分がいます。
ホイットニーが結婚した相手がボビーでなかったらとか、麻薬に手を出さなければとか思いますが、本人にしかその胸中はわからないものでしょう。
でも、彼女の素晴らしい歌声は残ります。それが救いですよね。
Title
この道
2019.1.11公開
日本映画
Staff
監督/佐々部清
製作/坂口理子
Cast
大森南朋:北原白秋
EXILE AKIRA:山田耕筰
貫地谷しほり:菊子
松本若菜:松下俊子
羽田美智子:与謝野晶子
柳沢慎吾:鈴木三重吉
Story
ゆりかごのうた・この道・あめふり・雨・あめんぼの歌・赤い鳥小鳥・待ちぼうけ・ペチカ・砂山・かたたちの花など、どれも歌ったことがある、聞いたことがある名曲を作曲した北原白秋の破天荒な人生の物語。
知っているようで、実は何も知らなかった巨匠の真の姿を垣間見る素晴らしい作品でした。
ドッキリな始まり方が「この映画はどこへ行くのか?」と思わせて、波乱万丈を予感させるあたり、監督の技量を感じさせます。
偉人の見本とばかり勝手に思っていた北原白秋が実は???な人物とは誰が想像したでしょうか・・・
伝記を読んだりした方はご存知でしょうが、凡人の私などは『口をあんぐり』状態。
それでも物語が進んでいくうちに、『こんな人もありかも(^^♪』などと許容範囲が広がったのがおかしかったですね。
そして、日本人なら誰もが知っていると思われる、大作曲家の山田耕筰。
こちらも錚々たる経歴の持ち主で、白秋に負けてはいません。
山田耕筰を演じているのはEXILE AKIRA。
映画を観てから知り、びっくり!!
「この俳優は誰?」と思いながら観ていましたが、まさかAKIRAだったとは♥
とても印象に残る演技で、将来が楽しみですね~♪♪
他には羽田美智子演じるご存知、与謝野晶子。
画面が「ビシッ」と引き締まる存在感はさすがです!!
この与謝野晶子でこの映画の値打ちが上がったと言っても過言ではないと思います。
素晴らしい日本の童謡を数多く作ってくれた彼らには頭が下がります"(-""-)"
美しい詩とメロディーは日本人の心の宝物ですね~。
Title
葡萄畑に帰ろう
2018.12.15公開
ジョージア映画
Staff
監督/エルダル・シェンゲラヤ
製作/ネリ・シェンゲラヤ他
Cast
ニカ・タバゼ:ギオルギ
ニネリ・チャングベタゼ:マグダ
ケティ・アサティアー:ドナラ
ナタリア・ジュゲリ:アナ
Story
「国内避難民追い出し省」なんていう政党の大臣のギオルギが巻き起こす?(巻き込まれる?)騒動が楽しく笑いが起こる、なんとなく不思議な映画でした。
このギオルギさん、無駄に(^_^)ハンサムなのがまた笑えるような・・・
ジョージアの映画ってあまり観たことない気がします。
でも、相撲の世界でも有名は力士がいますし、最近なにかと話題が途切れないような感じですよね。
まあ、政治家のギオルギですが、その割には頼りなさげだし、どんな政策が進行中かもあまり描かれていなくて、ワヤワヤしているだけのような感じでした~。
でも、発想はおもしろくもあるので、肩の力を抜いて
非現実に浸るのもいいでしょう♥
タイトルの「葡萄畑に帰ろう」はそれほど意味をなさないと思いますので、そっち方向への期待はしない方が無難かと思います( ^^) _U~~
Title
蜘蛛の巣を払う女
2019.1.11公開
イギリス・ドイツ・スウェーデン・カナダ・アメリカ合作
Staff
監督/フェデ・アルバレス
製作/スコット・ルーディン他
Cast
クレア・フォイ:リスベット
スベリル・グドナソン:ミカエル
ラキース・スタンフィールド
シルビア・フークス:カミラ
スティーブン・マーチャント:フランス・バルデル
Story
人工知能研究の第一人者のバルデル博士からの依頼で、博士自身が開発した核攻撃プログラム奪回を実現したものの、キーワードがなければそれを開くことができない。
そうこうするうちに、そのプログラムを狙う未知の敵が蠢く展開に・・・
リスベットのアパートが家探しされた上に、プログラム盗難、部屋が爆発炎上。
辛くも逃れたリスベットが盗まれたプログラム奪還に乗り出し、事態は急展開の連続スパイラルへと猛ダッシュ!!
アクションに次ぐアクション。
クレア・フォイってアクション女優でしたっけ??な疑問は横に置いといて、ストーリーに着いていくのに必死な私でした( ;∀;)
国家間の争いまで絡んで、複雑な仕掛けあり、追いつ追われつのサバイバルゲームの様相を提示して怒涛のラストへと転がり落ちていく恐怖と快感。
アクション映画はこうでなくっちゃ!!の見本のような本作でした♥
バルデル博士の息子アウグスト。
あまりの美形に最初は娘と思っていました(^^)/
将来が楽しみな美青年候補でしょう!!
それにしても、リスベットの妹カミラが強烈すぎです。
全身赤・赤・赤・・・
それがまた似合いすぎる・・・
こんなファッションをしたみたい、と思わせる魅惑的な演出が冴えていますね~。
ジャーナリストのミカエルはあの『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』でボルグを演じた人でした。
なんとなく存在感が薄いな~と思っていたら、あの彼だったのですね♪♪
北欧の荒涼とした雪景色が恐怖感や冷酷さを盛り上げていますね。
リスベットの「黒」、カミラの「赤」そして大地の「白い雪」。
心に傷を持つ哀しい姉妹の胸の内を表しているかのようでした。
Title
喜望峰の風に乗せて
2019.1.11公開
イギリス映画
Staff
監督/ジェームズ・マーシュ
製作/グレアム・ブロードベント他
Cast
コリン・ファース:ドナルド・クローハースト
レイチェル・ワイズ:クレア・クローハースト
デビッド・シューリス:ロドニー・ホールワース
ケン・ストット:スタンリー・ベスト
Story
1968年。
ゴールデン・グローブ・レースという、ヨットでの単独無寄港世界一周を競うことになった一人のビジネスマンの事実に基づく映画です。
ヨット航行の経験はあっても、海での競技経験がないドナルドがなぜ無謀な挑戦をするに至ったのかを克明に語ってくれます。
しかし、そのレース内容と結果には慄然とするしかありませんでした。
「行くも地獄、行かぬも地獄」という言葉がありますが、まさにそのような人生を賭けた恐ろしい事態がドナルドを脅かし、ついには行方知れずのままヨットのみが発見されるのです。
映画ではドナルドの愛する家族との心温まる交流がこれでもか、というくらい描かれ、さらなる哀しみを誘いました。
私はラスト(レース失敗)を知らずに鑑賞していたので、てっきりハッピーエンドだと思って観ていたので、なおさらこの結末にはショックを受けました。
どんな姿になっても家族の元に帰ってきて欲しかったですね"(-""-)"
コリン・ファースはどんなシーンでもステキですね♥
この映画を観ながらつくづく感じたのは「安心感がある」でした。
なぜかはわかりませんが、コリンの顔を観ているだけで、幸せ感があるのです。
それに、よく観るととてもハンサムではありませんか!(^_-)-☆
妻役のレイチェル・ワイズがまた良かったです~♪♪
彼女はなんとなくシリアスな役柄が印象に残っていて、こういう明るく、軽いイメージもすてきでした。
Title
セルジオ・セルゲイ 宇宙からアロー!
2018.12.1公開
アメリカ・キューバ・スペイン合作
Staff
監督/エルネスト・ダラナス・セラーノ
製作/ハウメ・ロウレス他
Cast
トマス・カオ:セルジオ
ヘクター・ノア:セルゲイ
ロン・パールマン:ピーター
ユリエット・クルス:リア
Story
ソ連崩壊に伴う混乱に振り回され、宇宙ステーションに取り残され、地球帰還が無期限となる最後の宇宙飛行士セルゲイとキューバ人の大学教授セルジオとの熱い(^^)友情をおもしろおかしく綴ります。
宇宙船に生じた部品の交換作業もたった一人で遂行しないといけない環境のセルゲイの緊張に満ちたミッションにハラハラ・ドキドキもしたり・・・
もし、このまま地球に帰れなくなったらどうなるのだろう?と気をもみました。
本人の心境はそれ以上だったでしょうね。
それを支え、実際に地球帰還への道を開いてくれたのが、セルジオだったのでした♪♪
大学での仕事もままならない彼にとっては、セルゲイとの無線の交信はとても大切なものでした。
紆余曲折ありながらも遂に帰還を果たしたセルゲイを心から迎えたのは、セルジオだったのかもしれません。
実際にあったわけではないそうですが、ありうる話だなとは感じています。
人の真心って通じるし、大事だと思います。
セルジオの幼い娘がキュートで、重苦しい現実に楽しい空気を運んでくれています♥
子どもの力ってすばらしいですね~!!
実際家のセルジオの母親もどっしり構えて迫力満点でした。
ラテン系の人たちの底力を見せてもらった映画でした。
Title
ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス
2018.12.28公開
イギリス映画
Staff
監督/ローナ・タッカー
製作/エレノア・エンプテイジ他
Cast
ヴィヴィアン・ウエストウッド
アンドレアス・クロンターラー(夫)
ケイト・モス
ナオミ・キャンベル
カリーヌ・ロワトフェルド
Story
名前は知ってはいても、どんなデザイナーなのかは知らなかったのですが、こうしてドキュメンタリー映画になるところをみると、著名な方だろうと思い、観ることにしました。
さすがに貫禄十分なおば様ですね(^_^)
ファッションの世界はそれこそ厳しさが半端ないだろうと思います。
毎年コレクションの発表が待ち受け、それに成功するのが当たり前の世界のようですし。
このドキュメンタリーでも、彼女や夫、スタッフ間のせめぎ合いがとてつもない緊張感を放出していて、観ているこちらも胸苦しくなります。
ドキュメンタリー映画というのは、仕事の顔だけでなく、私生活の面も垣間見せてくれるので、親近感も沸いてくるので、どんな人のものでもできるだけ劇場に足を運ぶようにしています。
あの厚底靴もヴィヴィアン・ウェストウッドだったのですね~♥
年齢を感じさせない彼女の生き方はまさに女性の憧れだと言えるでしょう!!
さらに、意外だったのは彼女が環境問題に真剣に取り組む活動家だったことでした。
売名行為ではなく、自分の足で現地に赴くひたむきさは本物の証しですね。
ラスト近くであのケイト・モスがチラっと出てきます。爽やかで、とても印象的でした♪♪
Title
家(うち)へ帰ろう
2018.12.22公開
スペイン・アルゼンチン合作
Staff
監督/パブロ・ソラルス
製作/ヘラルド・エレーロ他
Cast
ミゲル・アンヘル・ソラ:ブルスティン・アブラハム
アンヘラ・モリーナ:マリア
オルガ・ボラズ:ゴーシャ
ユリア・ベアホルト:イングリッド
Story
ヴェノスアイレス在住の、ホロコーストで凄惨な経験をしたアブラハムは、家族から見放され、老人ホームに入れられそうになり、70年前の命の恩人である親友に会うことを決意します。
彼の手には親友との約束のスーツが大切に抱えられています。
孫娘に航空券等の手配をしてもらい、なんとかヨーロッパに渡り、いろんな人々に助けられながら、彼の地を目指すのでした。
遺憾ながらも列車でドイツを縦断する羽目になり、途中下車したホームでは自分の足でドイツの土地を踏みたくない!!との思いで、窮余の策として、洋服を踏んで椅子までたどり着くという徹底さでした(^_^)v
やがて、最終目的地(自宅)に着いたアブラハムの目に入ったのは、片時も忘れることがなかった親友のミシンに向かう姿・・・
そして、クライマックスへと進むのですが、親友がアブラハムにかけた言葉が身に沁みました。
それこそが、この映画の神髄だったと思います。
Title
アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング
2018.12.28公開
アメリカ映画
Staff
監督/アビー・コーン
製作/ジャスティン・バーシュ他
Cast
エイミー・シューマー:レネー・ベネット
ミシェル・ウィリアムズ:エイヴリー・ルクレア
ローリー・スコーヴェル:イーサン
エミリー・ラタコウスキー:マロリー
エイディ・ブラアント:ヴィヴィアン
トム・ホッパー:グラント・ルクレア
ローレン・ハットン:リリー・ルクレア
Story
ちょっぴり太目な(^_^)vレネーが
一念発起して通い始めたジムのマシンから落ちて(マシンが壊れた・・・)、
頭を打ったために(おかげで(^_-)-☆)自分を完璧な美女!!と
勘違いしたことで起こる騒動をコミカルに表現していて笑いが止まらない傑作!!になりました~♪♪
さえないネット販売部門で不満を溜めていたレネーが大いなる♥自信を持ち、
何事にもポジティブになって、ずんずん突き進んでいき、なんと本社の受付係までゲットしてしまうのです。
普通、受付係と言えば、目も覚めるような美女・・・がお決まり。
そこへ、自分を絶世の美女だと勘違いしたレネーが乗り込み、
圧倒的なパフォーマンスでメキメキ実力を発揮するさまは、全女性の憧れ、
かつ、勇気を与える女神さまのようなオーラが。
ついには、富も名声も手に入れたCEOのエイヴリーにまで気に入られて、
あれよ、あれよという間に昇格してしまうのですから、
もう観ている方もテンション上がりっぱなしですよね~♡♥♡
こういう映画が観たかった!!
という女性は多いのではないでしょうか?
男性に関心を持たれるのは、ビジュアルが際立つ美女たち・・・と、
消極的になっている世界中の女性に贈りたい元気が出る映画ですね~( ^^) _U~~
エイヴリーを演じるミッシェル・ウィリアムズがとてもカワイイ。
こんな明るい役柄の彼女を観るのは初めてかも。
意外とお似合いなのが嬉しさを感じさせてくれました。
Title
私は、マリア・カラス
2018.12.21公開
フランス映画
Staff
監督/トム・ボルフ
製作/トム・ボルフ他
Cast
マリア・カラス
Story
本人の語りで綴られるカラスの生涯を映しだしています。
マリア・カラスという、あまりにも有名なオペラ歌手が、どのような人生を生きたのか、知りたいとは思いませんか?
オペラと聞くと、どうしても「敷居が高い」「クラシックすぎる」「難解」などとちょっとネガティブな印象を持ってしまう方が多いのではと思います。
数年前に、「永遠のマリア・カラス」という本を読み、彼女の生きざまに強く惹かれました。
最初の夫のバッティスタとの結婚生活に疲れたマリアの悲哀や、大富豪オナシスとの恋愛における光と影がその人生を彩ります。
何度聴いてもマリアの歌声は素晴らしく、その表情には人間味が溢れており、他のオペラ歌手とは一線を画していると感じます。
様々なスキャンダルにとり囲まれ、それでも自分の生命を全うした実りある人生だったのではないでしょうか?
タイトルにもあるように「私は、マリア・カラスを生きた」と言っているようにも思えてなりません。
2003・7・19公開のフランコ・ゼフィレッリ監督作/ファニー・アルダンの『永遠のマリア・カラス』もいい映画でしたね。
ファニーの大ぶりな目鼻立ちがカラスにぴったりでした♥
Title
アリー スター誕生
2018.12.21公開
アメリカ映画
Staff
監督/ブラッドリー・クーパー
製作/ビル・ガーバー他
Cast
レディー・ガガ:アリー
ブラッドリー・クーパー:ジャクソン・メイン
アンドリュー・ダイス・クレイ:ロレンツオ
Story
シンガー志望で、夢をあきらめきれないアリーが、
有名なロックスター・ジャクソンと運命的な出会いをとおして、スターダムを駆け上がっていく姿はやっぱり感動ものでした!!
何度リメイクされても名作は滅びないのですね。
本命的なアリー役にはこれぞ適格主演女優・・・
レディガガ。
製作発表を聞いた時は「どうなるのかな?」と正直思いましたが、フタを開けてみると、納得の大正解!!ですよね~♡
もう世界中で話題沸騰もうなづけます。
本年度のアカデミー賞獲得は確実でしょう。
ジャクソンとアリーの対比が痛々しくて胸がつまってしまいました。
人を愛するって辛くて悲しい。
そして、『シャロウ~』は圧巻でした。
こんなラストは心残りです"(-""-)"
できれば、ハッピーエンドにしてほしかった・・・
原作と異なるとしても、です。
ブラッドリーの監督手腕は本物ですよね~♪♪
彼のカッコよさは、震えが出るほどでした。
Title
メアリーの総て
2018.12.15公開
イギリス・ルクセンブルク・アメリカ合作
Staff
監督/ハイファ・アル=マンスール
製作/エイミー・ベアー他
Cast
エル・ファニング:メアリー・シェリー
ダグラス・ブース:パーシー・シェリー
スティーブン・ディレイン:ウィリアム・ゴドウィン
ベル・パウリー:クレア・クレアモント
トム・スターリッジ:バイロン卿
ベン・ハーディ:ジョン・ポリドリ
Story
ひょっとしたら、世界中の誰もが知っている(^_^)
『フランケンシュタイン』という物語。
そう、死体を継ぎ合わせて作り出された怪物と、その創造主とのおぞましくも、哀しいお話ですね。
それを書いたのがメアリーという18歳のうら若い女性だったのでした。
魅力的なパーシー・シェリーとう若い詩人に夢中になり、駆け落ちまでして貫こうとした愛に裏切られる薄幸の女性といえるかもしれません。
度重なる不幸に襲われながらも、ペンをとり続け、やがて傑作を生みだすまでの葛藤の人生が涙を誘います。
メアリーを演じるのはエル・ファニング。
この複雑な主人公を渾身の力で表現するエルは、アカデミー賞を獲る日も近いと感じる迫力でした!!
異母妹のクレアを演じるのは、ベル・パウリー。
「マイ・プレシャス・リスト」のキャリー役ですね。
キュートなベルですが、今作ではまた違った顔を見せてくれていて、才能の豊かさを実感しました。
医師のジョン・ポリドリ役はベン・ハーディで、現在世界中で大ヒットしている「ボヘミアンラプソディー」で
のドラマー/ロジャー・テイラー役の彼です!!
なんともカワイイ顔をしていて、人気急上昇中ですよね~(^_-)-☆
つい最近の「ボヘミアンラプソディー」の主要キャストの来日に同行できなかったのが残念でした。
Title
マチルダ 禁断の恋
2018.12.6公開
ロシア映画
Staff
監督/アレクセイ:ウチーチェリ
製作/アレクセイ:ウチーチェリ他
Cast
ラース・アイディンガー:ロシア皇帝ニコライ2世
ミハリナ・オルシャンスカ:マチルダ・グシェシンスカヤ
ダニーラ・コズロフスキー:ボロンツォフ
ルイーゼ・ボルフラム:ヘンセン大公女アリックス
Story
ロマノフ王朝ロシア皇帝、ニコライ2世が惹きつけられた、
名門マリインスキー・バレエ団のプリマ、マチルダ。
美貌のバレリーナに恋い焦がれる男性はたくさんいたようですね(^_^)v
この映画を観ると、納得します。
マチルダ役のミハリナ・オルシャンスカの魅力が
遺憾なく発揮されていると思います。
正統派の美女とは言えないかもしれませんが、それでも男性を惹きつけることマチガイなし!!
挑むような眼力は怖いほど・・・
ニコライ2世(ニッキーと呼ばれています♪♪)との禁断の恋が
どこまで忠実に再現されているのかはわかりませんが、
おそらくこのような迷宮に支配されてはいたのでしょうね。
恋とは障害があればあるほど、燃え上がる・・・
これも真理かもしれません。
観客として、客観的/第三者的な視点から観ていると、
「あ~あ、マチルダさん、もういい加減に身を引いたらどう??」とか
「ニッキー、結婚って、計算づくな部分も大事じゃないの~・・・」とかつぶやいちゃいました♥
でも、当事者にとってはそれこそ「生きるか、死ぬか」ぐらいの悲壮感に浸っているのでしょうね。
周りはそれこそ一喜一憂しているわけで、
ロシア帝国の存続か滅亡かという瀬戸際に立たされて大変だったと思います。
恋愛って、冷めてみれば、「な~んだ、こんなんだったの~"(-""-)"」
なんて拍子抜けすることもザラにありますし・・・
それはともかく、この映画の豪華絢爛さには度肝を抜かれます!!
衣装はもちろんのこと、セットとかロケーションなどとてつもない資金が投入されているはず。
それだけでも鑑賞する値打ちが”大”です。
マチルダも良かったですが、王妃になるアリックス大公女が威厳があり、
素晴らしかったですね。
マチルダとアリックス。
はたしてどちらの女性がより幸せたっだのでしょうか。
Title
マイ・サンシャイン
2018.12.15公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/デニズ・ガムゼ・エルギュベン
製作/シャルル・フルベール
Cast
ハル・ベリー:ミリー
ダニエル・クレイグ:オビー
ラマー・ジョンソン:ジェシー
カーラン・ウォーカー:ウィリアム
レイチェル・ヒルソン:ニコール
Story
1992年のロサンゼルス暴動に絡めて描かれる白人対黒人の白熱した騒動が悲しさを感じさせます。
人間ってどうしていつも争うことばかりなのでしょうか?
肌の色で区別・差別が起き、民族同士の争いは多分有史以前から存在するのでしょうね。
サウスセントラルで事情のある子どもたちを複数育てるミリーは、朝から受注したケーキを焼き、配達をして生計を立てているようですが、暮らし向きの詳細は語られません。
10人近くの子どもの世話には途方もない資金が必要なはずですが、その当たりが気になりました。
何かと言えば「福祉局の人がきたら・・・」という不安を覗かせるところからすると、満足な世話には程遠いことを指しているのでしょうか?
ミリーが連れてきたウィリアムに違和感を感じ、嫉妬や焦りが悲劇を引き起こし、黒人暴動に絡めて不幸が襲い掛かります。
隣人の白人オビーをダニエル・クレイグが演じていますが、別に彼でなくても良かったんじゃないか・・・と笑いがこみあげました。
なんの感慨も与えてくれないオビー(ダニエル・クレイグ)って使い方がもったいない!!
もっと違う役柄か、他のCastでも良かったのでは?(^^♪
Title
おとなの恋は、まわり道
2018.12.7公開
アメリカ映画
Staff
監督/ビクター・レビン
製作/エリザベス・デル他
Cast
ウィノナ・ライダー:リンジー
キアヌ・リーズス:フランク
Story
嫌々ながらも別れた元彼の結婚式に向かうリンジー。
そこへ絶縁した家族(兄弟)の結婚式に出席するために空港の搭乗口に並ぶフランとの出会い。
実は二人はある意味で知り合いだったのですね。
リンジーの元彼はフランクの兄弟!
なんだか波乱含みの予感が・・・
飛行機の中でも隣同士の席になり、
結婚式が始まる前から険悪ムードとは、可哀そうな二人ですね(^_^)v
早々に式を抜け出した二人に訪れる意味深な時間が長々と映されますが、
恋愛映画と思えばなんとか耐えられます♪♪
だって、二人とも一世を風靡した美男美女のカップル!!
いまだに美しいウィノナと、キアヌという組み合わせはベストカップルと言えるでしょう。
でも、キアヌがこんなにしゃべる映画は観たことがないかも・・・???
それにしても、後半のトーク合戦は驚異的です( ;∀;)
長回しでカットなしに延々としゃべり続ける二人の息のあったシーンには脱帽です。
セリフってこんなに覚えられるものなの??
この二人はよほど頭がいい(暗記力高い!)のでしょう"(-""-)"
会話の内容は他愛のないもの(不毛の会話♪♪)でしたが、
掛け合い漫才のようで、退屈ななかにも男女の本音満載で「フ~ムムム・・・」と感心したりも。
キアヌ扮するフランクのような男性とは恋愛したくない、と感じましたが、
キアヌ本人はもう少し魅力的だと思いますよ♥♡♥
Title
エリック・クラプトン 12小節の人生
2018.11.23公開
イギリス映画
Staff
監督/リリ・フィニー・ザナック
製作/ジョン・バトセック
Cast
エリック・クラプトン
B・B・キング
ジョージ・ハリスン
ジミ・ヘンドリックス
パティ・ボイド
Story
「ギターの神様」と言われていたエリック・クラプトンの人生を走り抜けたドキュメンタリー映画。
私の若い頃から彼のことはなにかにつけて目にしていました。
ギター(楽器演奏)のことは殆どわからないながら、「ふう~ん」とその都度心にとめていたものです。
実際に写真もあまり見たことさえなく、神と言われるギター演奏にも無縁で生きてきましたが、どこかで引っかかるものがあったのは事実でした。
ということで、この映画が来たらもう観ないわけにはいきませんよね~♪♪
私が観た回もほぼ満員状態!!
その年齢(^^♪の観客で埋め尽くされておりました♥
エリック・クラプトンってギターが上手いとしか知らなかったのですが、いろんな葛藤を抱えた複雑な人だったようですね・・・
あのジョン・レノンも顔負けです。
私はどちらかというと、こういう感じの人が好きです。
ス~っと生きてきた(らしく見える or 順風満帆だったような♪)人にはあまり惹かれません。
どんな分野でも紆余曲折を経てきた人には、それだけの人間的な深みが加わると思っています。
苦難を乗り越えた(であろう)人に尊敬と魅力を感じるのかもしれませんね。
麻薬・アルコール等々、目まぐるしく移ろう人生を生きてきたであろうエリック・クラプトン。
でも、よくこれだけたくさんの映像が残っていたな、とつくづく感心します。
一番興味を引かれたのは、やはりパティ・ボイドの存在でした。
元ジョージ・ハリスンの妻。
とても魅力的な女性で、男性にモテモテだったというのもうなづけます(^_-)-☆
数々の試練を乗り越え、晩年(現在)の彼の姿も描かれていますが、今は落ち着いた人生を送っているようで、ちょっと安心しました。
あの時代を感じたい人にはと~ってもおススメな映画です♪♪
Title
アースアメージング・デイ
2018.11.30公開
イギリス・中国合作
Staff
監督/リチャード・デイル
製作/スティーブン・マクドノー
日本語ナレーション/佐々木蔵之介
Story
名作「アース」の第2弾です。
前作に引き続き、圧巻の自然ドラマが私たちを地球の原点へと誘ってくれます。
動物の映像がたくさんありますが、ご心配なく。
残酷なシーンは殆どありませんから(^^♪
シマウマの親子の決死の川渡りにはヒヤヒヤ・ドキドキ・・・ですね。
自然界はやはり厳しい・・・
でも、心暖まる、爽やかな余韻に浸ることができました♥
Title
ヘレディタリー 継承
2018.11.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/アリ・アスター
製作/ケビン・フレイクス他
Cast
トニ・コレット:アニー・グハラム
アレックス・ウルフ:ピーター・グラハム
ミリー・シャピロ:チャーリー・グラハム
アン・ダウド:ジョーン
ガブリエル・バーン:スティーブ・グラハム
Story
またまたトニ・コレットの話題作が登場です!!
今度は、怖さがさく裂するホラー(サスペンス)。
祖母が亡くなり、残された家族の行く末が案じられる内容になんとも言えない不穏なムードがジワジワと迫りくるのですが、娘のチャーリーがさらに不気味・・・
表情も意味深ならば、性格も難ありのような暗さが哀れを誘います。
母のアニーはミニチュア作家で、展覧会を控えて、創作に励む毎日でしたが、相次ぐ家族の不幸でもうそれどころではなく、気もそぞろで仕事が手につかなくなります。
祖母に続いて、チャーリーまでが悲惨な死を迎え、一家の歯車が一層狂いを増してくるのでした。
なにもここまで不幸が起きなくても・・・とため息がでますね"(-""-)"
家族二人を喪失したアニーが心の拠り所としそうになったのが、欧米(特にアメリカ(^^♪)映画ではよく観る「なんとか~会」でした。
輪になってグループセラピーするあれです。
そこに来ていた老婦人のジョーンと親しくなったアニーがようやく頼れる人を見つけてよかった~と思う間もなく、本当の狙いが現れてくるのが残念に思えました。
ジョーンは「これこそ友人にしたいNO.1!!」と思ったぐらい完璧な良き隣人に映ったのですが、さにあらず。
ところで、ガブリエル・バーンがなぜこの映画に?と違和感を覚えましたが、つい最近の「マイ・プレシャス・リスト」でキャリーの父親役もしていました。
やっぱり実力派はキャスティングされるんですね~♪♪
ちなみに、トニ・コレットの『絶叫シーン』が歴代1位?(^_-)-☆かと大絶賛されているようです♥
一家はどんどん地獄の底めがけて転がり落ちていきます。
ラストは、こういう映画にありがちな「???」でしたが、続編狙いでしょうか?(^_^)v
Title
マダムのおかしな晩餐会
2018.11.30公開
フランス映画
Staff
監督/アマンダ・ステール
製作/シリル・コルボー=ジュスタン他
Cast
トニ・コレット:アン
ハーベイ・カイテル:ボブ
ロッシ・デ・パルマ:マリア
マイケル・スマイリー
トム・ヒューズ
Story
上流社会につきものの豪華な晩餐会。
予期せぬ参加者があったため、13人という数字になり、マダム・アンが考えだした窮余の策が使用人マリアを14人目の客に据えることでした。
なんとかうまくごまかせるはずが、調子に乗ったマリアがなんと脱線しまくりに!!
「しゃべらない」「飲まない」「食べない」誓いを見事(^_^)v度忘れし、下品なジョークを連発する予想外の失態が続くのでした♪♪
でも、ミステリアスな客になりすましたマリアはきれいだし、ある種の不思議な魅力がありましたね~♥
なんとも言えないいかつい(ごつい)顔がよけいに笑いを誘うのでした。
マリアがなんだか好きになっちゃいました(^_-)-☆
しかし、そのマリアに惹かれる紳士がいたのには驚きでした!
マダム・アン役は売れっ子のトニ・コレット。
彼女はどんな役でも無難にこなすので、出演作が途切れることがない、才能あふれる女優ですよね~。
私も大好きです♪♪
夫のボブ役は、クセのある配役が多い(勝手に推測♪)印象が強い、ハーベイ・カイテル。
今回もねちっこい嫌味な夫役・・・かと思いきや、とてもソフトで、ある意味、常識感もあるいい演技だと思いました。ポイント高し!!
義理の息子役は2016年公開の「フラワーショウ!」で
爽やかな植物学者を好演していたトム・ヒューズで、のらりくらりのどら息子をチャーミングに演じています。
マリアの恋の行方が気になるところですが、メイドという正体がバレたら、一巻の終わり、かも"(-""-)"
Title
ナショナル・シアター・ライヴ2018/ジュリアス・シーザー
2018.11.30公開
イギリス映画
Cast
ブルータス:ベン・ウィショー
シーザー:デヴィッド・モリッシー
キャシアス:ミシェル・フェアリー
アントニー:デヴィッド・コールダー
Story
シーザーが発する、あまりにも有名な『ブルータス、お前もか!』の場面ではさすがに息を飲みました(^_^)
イギリスのロイヤル・ナショナル・シアターでの常識を覆す演劇です。
舞台が観客のど真ん中という斬新な演出が臨場感と緊張感を高めますよね。
俳優の息づかいまでが伝わってくるので、舞台そばにいる人たちはどんなに興奮したでしょうか(^_-)-☆
ブルータスにはベン・ウィショーが扮しています。
彼ももう中堅の域に入ったような感慨深さがあります。
2006年の「パフューム ある人殺しの物語」での衝撃のブレイク!!
今でも忘れられません。作品の内容もさることながら、ベンの初々しさと謎めいたムードが相まってホラーのようであり、サスペンス・あるいはミステリーと、ジャンル分けが難しかったのでは・・・と思います。
この映画(舞台)ではコスチュームや効果音など、現代のものですが、伝統的な演劇の重厚さは保っているので、名作の舞台化への挑戦に拍手を送りたいと思います。
Title
くるみ割り人形と秘密の王国
2018.11.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/ラッセ・ハルストレム
製作/マーク・ゴードン他
Cast
マッケンジー・フォイ:クララ・シュタールバウム
キーラ・ナイトレイ:シュガー・プラム
モーガン・フリーマン:ドロッセルマイヤー
ヘレン・ミレン:マザー・ジンジャー
ミスティ・コープランド:バレリーナ・プリンセス
セルゲイ・ポルーニン:スイーツ・カヴァリエ
Story
ディズニーが描く、バレエをモチーフとしたメルヘン・ファンタジー。
バレエではおなじみですが、実写での映画化は珍しいと思います。
ディズニーお得意の夢の世界が「これでもか!!」
というぐらいに華やかに映しだされるのは至福のひとときですね♪♪
最愛の母を亡くし、失意の日々を送るクララが、
名付け親のドロッセルマイヤー邸での舞踏会に出かけ、
その屋敷の奥深くに迷い込み、母から託された卵型のボールを開ける鍵を探しにいく冒険物語です。
こういう展開はよくありますし、ストーリーもありがちなものですが、
クララ役のマッケンジー・フォイが最高にキュート!!
まさに、美少女ですね~♡
それに負けじと、キーラ・ナイトレイが絡む本作は、
ファンタジー好きにはたまらないと思います。
キーパーソン役にヘレン・ミレンが扮し、一筋縄ではいかない雰囲気を醸しだしています。
まとまり方としては、定着感のある主人公の成長物語ですが、
画面全体を構成する色とりどりのセットにただただ圧倒されますよね。
これだけでもバカ高い費用が掛かっていそう(^_-)-☆
バレエシーンでは、有名なダンサーのミスティ・コープランドと
セルゲイ・ポルーニンが鮮やかな踊りを披露しています。
監督はラッセ・ハルストレムで、優れた映像美を誇る監督さんです。
Title
ポリス・ストーリー REBORN
2018.11.23公開
中国・香港合作
Staff
監督/レオ・チャン
製作総指揮/ジャッキー・チェン
Cast
ジャッキー・チェン:リン
ショウ・ルオ:リスン
オーヤン・ナナ:ナンシー(シーシー)
エリカ・シアホウ:スー
カラン・マルベイ:アンドレ
テス・ハウブリック:女殺し屋
Story
2007年、香港。
愛娘の危篤状態に駆けつける途中で、ある医師の承認保護作戦に駆り出され、やむなく公務に当たるリン。
あと少しで証人の身柄を無事確保というところで、武装集団に急襲され、リンは瀕死の重傷を負ってしまいます。
哀れ、娘は死んでしまったようですね。
それから13年後のシドニー。
当時の事件をもとにリンは小説を出版していました。しかし、またもや不穏な動きに脅かされるようになります。
黒ずくめの悪人風の男たち。
黒いマント(^_^)を羽織った謎の悪女が壮絶な戦いを仕掛けてきて、なぜか事件にかかわってきたリスンなる
青年と逃避行するのでした。
そして、さらに正体不明の学生までが入り乱れて、アクションの数々が観客を楽しませてくれます(^^♪
ジャッキーが若い頃からのファンですが、ずいぶん年を取りましたね~"(-""-)"
もうあの頃の面影、動きは期待できません。
が、彼の情熱はまだまだ燃え盛っておりました!!
私はそんなジャッキーが大好きです♥
女殺し屋がとてもカッコイイ!!
かなりの美人で、背も高く、眼力もハンパない!!
オーストリアの出身のようですが、今作でブレイクするかもしれませんね!!
Title
A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー
2018.11.17公開
アメリカ映画
Staff
監督/デビッド・ロウリー
製作/トビー・ハルブルックス他
Cast
ケイシー・アフレック:C
ルーニー・マーラ:M
Story
夫を突然の交通事故で亡くした妻の元に、死んだはずの夫がシーツ( ^^) を被った状態で会いに来る物語です。
良いにつけ悪いにつけ、なんとも不思議な体験をしたような気分になりました。
このシーツ幽霊は、妻に問いかけるわけでもなく、ただそこにいるのです。
妻M役のルーニー・マーラが出ているのが救いですね。それ以外は「えっ、それで??・・」と困惑する時間が長かったと言わざるを得ません(^_^)v
このシーツ幽霊がいる家はなぜか空き家になってしまうようでした。つまり、住人が没落?(不運)の状態になっているようような、そんなはた迷惑なゴースト君(他に小さい女の子のシーツ幽霊も♥)には早々にお引き取り願いたいわぁ、と正直思いました( ;∀;)
観る前はもっとロマンチックなストーリーなのでは?と期待していましたが、早合点だったようですね~♪♪
ただただ、脱力感満載のリラックスモードに突入できる映画だったと思います(^_^)v
だけど、ルーニーはやっぱりステキでした。
Title
アンナ・カレーニナ ブロンスキーの物語
2018.11.10公開
ロシア映画
Staff
監督/カレン・シャフナザーロフ
製作/カレン・シャフナザーロフ
Cast
エリザベータ・ボヤルスカヤ:アンナ・カレーニナ
マクシム・マトベーエフ:アレクセイ・ヴロンスキー伯爵
ビタリー・キシュチェンコ:アレクセイ・カレーニン
伯爵
キリール・グレベンシチコフ:セルゲイ・カレーニン
Story
日露戦争当時、満州で軍医として働いていたセルゲイ。けが人として運ばれてきたある伯爵の手当てをすることになり、その人が自分と父を捨てた母の愛人だったことを悟ります。
まだ幼少時だった頃に味わった苦しみと悲しみが蘇るなか、ヴロンスキー伯爵から聞かされる母の真実の物語は、セルゲイの心を掴むのでした。
自分が育った家庭では、母の話題はおそらくタブーだったのでしょう。
食い入るように伯爵の話に耳を傾けるセルゲイ。
美しく、優しかった母の思い出を、追体験していたのかもしれませんね。
どんなに憎んでも心の奥底では母を慕い続けたであろうセルゲイにとって、伯爵との偶然の出会いが今後の人生を形作る良いきっかけになったと感じます。
それにしても、高官の妻との不倫・・・??
相当の覚悟の上だったと思いますが、人の情熱ってものは、理性など簡単に吹き飛ばしてしまう破壊力があるものです。
そうやって破滅していった多くの人たちのことも含めて、複雑な心持ちでこの映画を観ました。
裏切った夫への、アンナの弁解・哀願・蔑み・絶望などが目まぐるしく移り変わる様は、痛々しく、さらなる哀れみを誘います。
アンナを追い詰めた一番の原因は、社交界からの追放だったようですね。
オペラ鑑賞での人々からの恐ろしいまでの無視(熱視線・・・)に神経が耐え切れなくなったのかもしれません。
アンナは世をはかなんで死を選んだようですが、ヴロンスキー伯爵からセルゲイへの最後の問いかけが気になりました。
「もしかしたら、お母さんは死んではいないのかも」
という言葉には何が込められていたのでしょう"(-""-)"
Title
パウロ 愛と赦しの物語
2018.11.3公開
アメリカ映画
Staff
監督/アンドリュー・ハイアット
製作/T・J・バーデン他
Cast
ジム・カヴィーゼル:ルカ
オリビエ・マルティネス:マウリティウス
ジョアンヌ・ウォーリー:プリスカ
ジョン・リンチ:アキラ
ジェームズ・フォークナー:パウロ
Story
キリスト亡き後の紀元67年、悪名高き皇帝ネロによって、ローマの大火事がキリスト教徒の放火と糾弾され、首謀者としてパウロが投獄されるのでした。
医者のルカがパウロの元を足しげく訪ねては、パウロの言葉を切望するキリスト教徒のために書き取っていきます。
あの当時、よくそんなことができたものだと感心するのですが、実際にパウロの書簡が数多く残されているようなので史実に基づいているものと思われます。
しかし、その行為はひとつ間違えばルカをも牢獄へと突き落としかねない危険なものだったでしょう。
それでも、歴史家としてのルカの業績は称えられるに値する貴重なものでした。
事実かはともかく、この牢獄を取り締まるマウリティウスの娘がルカの手によって命を救われ、頑ななマウリティウスがパウロとルカに心からの感謝を示すシーンは感動を呼びます。
宗教弾圧はいつの時代にも避けがたいものですが、その宗教が現代にも残っていることに、普遍の真実はあるのかもしれない、とさえ思わされます。
ルカ役のジム・カヴィーゼルがいつも以上にふくよかなので、彼とは気づかずに最後まで観ていました。
カヴィーゼルと言えば、なりきり演技でガリガリだったり(^_-)が強く印象に残っているので、まさかの配役でした(^_^)v
それ以上に、マウリティウス役は誰なのかわからずじまいでしたが、これがまさかのオリヴィエ・マルティネスだったのですね~♪♪
あまりの渋さにマルティネスの面影♥を封印しての熱演だったと思います。
Title
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
2018.11.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/デビッド・イェーツ
製作/デビッド・ハイマン他
Cast
エディ・レッドメイン:ニュート・スキャマンダー
キャサリン・ウォーターストン:ティナ・ゴールドスタイン
ダン・フォグラー:ジェイコブ・コワルスキー
アリソン・スドル:クイニー・ゴールドスタイン
ジュード・ロウ:アルバス・ダンブルドア
ジョニー・デップ:ゲラート・グリンデルバルド
エズラ・ミラー:クリーデンス・ベアボーン
ゾーイ・クラビッツ・リタ・レストレンジ
カラム・ターナー:テセウス・スキャマンダー
Story
冒頭のシーンから、囚人となっている最強の魔法使いと恐れられる
グリンデルバルドの逃走劇が始まり、
あれよあれよという間にビーストの世界にまっしぐらに連れて行かれます(^_^)v
魔法省の誰かが言った『グリンデルバルドは言葉巧みに人を惑わす』
というような意味が次第に明らかになってくるのがよくわかりました。
こういう人って、どこにでも一人はいるような気がします♪♪
ニュートは仲間と共に悪と戦うのですが、敵もさるもの、
なかなかにしたたかで、あの手この手ですり抜け、
ついには自分の住処へと逃げ帰ってしまいます。
さて、前作は魔法動物がたくさん出てきましたが、
今作は趣きがずいぶん違っています。
新たに人間関係が付き彫りにされることも興味深く、
あのダンブルドアをジュード・ロウが素敵に演じていて、目が離せません!!
そして、何よりもジョニー・デップが巨悪のグリンデルバルドに
貫禄たっぷりになりきっているのですから、
ジョニーのファンは嬉しい悲鳴を上げているかもしれませんね♥
私もその一人です(^_-)-☆
また、エズラ・ミラー扮するクリーデンスの”謎”も取りざたされて、
「真実は何か?」という前作からの命題が紡がれていくのです。
苦悩に顔をゆがめるエズラは悲壮感が半端なく、
思わず「助けてあげたい!!」という気にさせますよね~。
おなじみのキャストも揃っているので、なんだか家族の再会のような親しみも感じられました♪♪
ニュートの兄テセウス役のカラム・ターナーは
「さよなら、僕のマンハッタン」の主役の青年ですね。
2017年の「アサシン クリード」にも出演しています。
じっくりと観たい映画です。何回も通ったら「ファンタスティック・ビースト」の世界を
もっと深く理解できるかもしれませんね。
Title
ボーダーライン ソルジャーズ・デイ
2018.11.16公開
アメリカ映画
Staff
監督/ステファノ・ソッリマ
製作/ベイジル・イバニク他
Cast
ベニチオ・デル・トロ:アレハンドロ
ジョシュ・ブローリン:マット・グレイヴァー
イザベラ・モナー:イザベル・レイエス
マシュー・モディーン:ジェームズ・ライリー
キャサリン・キーナー:シンシア・フォード
Story
前作からすると「ちょっと違うのでは・・・」
と思える展開にさらに、
「え・え・え??」かもしれませんね( ;∀;)
続編のような、そうでないような♡
でも、ご心配なく!!
ジョシュとベニチオは出ますから♪♪
今回は麻薬カルテル同士を争わせる、というミッションを請け負います。
が、しかし、そのつもりがおかしな方向へと迷走し始めるのです。
せっかく誘拐(^^)した麻薬王の娘が足かせになってしまうし、作戦がガラッと変わるどころか、関係者も抹殺指令まで出てしまい・・・
なんの物語でしたか??という焦りを感じながらもアレハンドロとマットに望みを託して最後まで見入ってしまいました。
実際の現場でもこういう変更などがあるのでしょうか?
まあ、こんな展開もあるかもしれませんね~。
てことで、それはそれで緊張感満載のアクション&サスペンスでした♪♪
それに、アレハンドロの深層心理が露わになり、「なるほど~」とうなずく場面も用意されていますので、彼の背景が理解できました。
Title
ヴェノム
2018.11.2公開
アメリカ映画
Staff
監督/ルーベン・ファイシャー
製作/アビ・アラド他
Cast
トム・ハーディ:エディ・ブロック/ヴェノム
ミシェル・ウィリアムズ:アン・ウェイン
リズ・アーメッド・カールトン・ドレイク
スコット・ヘイズ:トリース
リード・スコット:ダン・ルイス
ジェニー・スレイド:ドーラ・スカース
Story
ジャーナリストのエディがヴェノムなる地球外生命体『シンビオート』に寄生され、次第に一体になっていく過程が生々しく表現されています。
この手のものはずっと以前から映画界では人気があり、何度も繰り返し製作されてきていますよね。
人って、こういう荒唐無稽な物語が好きなんですね~♡
って、もちろん私も大好きです!!( ^^) _
今回は私の好きなトム・ハーディがそれに挑むのですが、恐ろしくもあり、滑稽でもありで、わりと抵抗なく観ることができました。
いつか未来の世界でこんな人体実験が実際に起こるのだろうな、とは感じています。
資金豊富で、巨大な企業の邪悪な経営者が自分の(自社の)利益優先でこんな事態を招くことも避けられないような気がします。
エディのパートナー役でミシェル・ウィリアムズが出ていて、バリバリのキャリアウーマン女性(のよう)を演じています。
よくいるハリウッドの美人女優でないのが、役に真実味を与えてくれるのでしょうね♪♪
人体実験に加担している研究者?(医者?)で、悪徳企業を告発するドーラを演じているのは、ジェニー・スレイトという女優で、どこかで観たような?と思ったら、「Gifted ギフテッド」でクリス・エバンスと共演していた人でした。また、クロエ・グレース・モレッツ主演映画「彼女が目覚めるその日まで」でも出ていますね。