Welcome

映画コラム

ここでは、私が実際に劇場で観て印象に残った映画を取り上げていきます

<ミミの宝石箱>

http://daiana-rose.seesaa.net/

<キャメロンの部屋>

http://blog.goo.ne.jp/jullia_2009


2019.8.9

Title

ピータールー マンチェスターの悲劇

2019.8.9公開

イギリス映画

Staff

監督/マイク・リー

製作/ジョージナ・ロウ

Cast

ロリ―・キニア:ヘンリー・ハント

マキシン・ピーク:ネリ―

デビッド・ムースト:ジョセフ

Story

1819年。

マンチェスターのセント・ピーターズ・フィールド広場の演説中に起きた権力者による暴挙の映画化。

 

ナポレオン戦争の最後の描写から始まる本作は、あくまでも庶民の側からのアプローチでした。

 

市井の人々の貧しい暮らしが切実さをもって語られます。対する権力者側の傲慢ぶりがこれでもか、と対極的に目に飛び込んでくると、それへの嫌悪感にいらだちを覚えました。

 

いつの世も、持てる者の勝ち、持たざる者の負け・・・。これほど辛辣な現実はないでしょうね。

ヘンリー・ハントが満を持して広場で演説をする。それを期待した人たちが様々なところから結集します。

少しでも暮らしぶりが改善することを願って。

 

それを無残に蹴散らす有力者たちの自己保存が醜く映りました。

このような犠牲を乗り越えて現在があることを知らされる機会となりました。

 

それにしても、知っている俳優は一人も出ていないので、少しさびしさを感じましたが、これは実話が題材となっているので、その方が良かったのかもしれません(^_^)v


2019.8.7

Title

ブレス あの波の向こうへ

2019.7.27公開

オーストラリア映画

Staff

監督/サイモン・ベーカー

製作/マーク・ジョンソン他

Cast

サイモン・ベーカー:サンドーエリザベス・デベッキ:イーヴァ

サムソン・コールター:パイクレット

ベン・スペンス:ルーニー

Story

サーフィンに夢中になる2人の少年の成長物語♥

オーストラリア西南部の片田舎。

サンドーというサーファーと出会ったパイクレットとルーニーがサーフィンを習うことになります。

 

カリスマ的な魅力を持つサンドーに2人は強く惹きつけられ、他のことには手がつかない状態になっていきます。

 

自由奔放なルーニーに比べると、ちょっとシャイなパイクレットはせっかくできた彼女とも疎遠になるのですが、両親ともあまり接触しなくなります。

 

思春期にありがちな状況と言えなくもないですが、成長の前段階とみれば仕方ないかもしれないですね。

 

そんな2人に大きな影響力を持つサンドーは次第に危険な場所にも2人を連れ出すようになります。

ひとつ間違えば、命すら危ないのですが・・・

 

勝気なルーニーは大きな波にも果敢に挑戦し、あっとうまに上達。しかし、奥手なパイクレットは恐怖心に捕らえられ、サンドーとルーニーについていけなくなるのでした。

 

サンドーの妻のイーヴァは物静かな美女。なんだか訳あり夫婦のようにも見えます。

サンドーの留守中に接近するイーヴァとパイクレットの未来はどう変わっていくのでしょうか?



2019.8.6

Title

マーウェン

2019.7.19公開

アメリカ映画

Staff

監督/ロバート・ゼメキス

製作/ロバート・ゼメキス他

Cast

スティーブ・カレル:マーク・ホーガンキャンプ

レスリー・マン:ニコル

ダイアン・クルーガー:デジャ・ソリス

Story

従軍経験があるマークは、バーで5人の若者に

暴行され、瀕死の重傷を負います。

過去の記憶がなくなっただけでなく、随時過去のトラウマに悩まされる毎日を送る彼が熱中できるもの、それは、フィギアで写真を撮ることでした。

 

自宅前の箱庭に作ったそのミニチュアの世界での主役は自分自身であるホーギー。

そして、美女の軍団がホーギーを助けながらストーリーを造り出していくのでした。

 

ミニチュアやフィギアの出来のすばらしさに感動しました!!どういうふうに動かしているのか不思議ですよね。精巧にできた架空の町「マーウェンコル」でのマークは生き生きと生活を楽しむのですが、自身の裁判さえ出席不可能な事態の起きてしまいます。

それだけ暴行の影響は大きかったことでしょう。

 

隣家に引っ越してきたステキなニコルに胸をときめかすマークでしたが、淡い恋が成就することはあるのでしょうか?

複雑な人間の心理を誠実に描いている作品です。

ニコル役はエミリー・モーティマーだと最後まで思っていました( ;∀;)


2019.8.5

「ワイルドスピード」史上最もセクシーなマダムM

謎の美女・マダムM


Title

ワイルドスピード スーパーコンボ

2019.8.2公開

アメリカ映画

Staff

監督/デビッド・リーチ

製作/ドウェイン・ジョンソン

   ジェイソン・ステイサム他

Cast

ドウェイン・ジョンソン:ルーク・ホブス

ジェイソン・ステイサム:デッカー・ショウ

イドリス・エルバ:ブリクストン

バネッサ・カービー:ハッティ・ショウ

クリフ・カーティス:ジョナ・ホブス

ヘレン・ミレン:クイーニー・ショウ

Story

ご存知、「ワイルドスピード」シリーズの最新作&スピンオフ作品。

 

ドウェイン・ジョンソン扮するホブスとジェイソン・ステイサム扮するショウが同じミッションへと繰り出します。

 

ショウの妹のハッティは、テロ組織が作った人間の内臓が破壊される生物兵器の奪還に成功したものの、実は自分の身体に取り込んでしまっていたのです。

そんなハッティを人造人間と化したブリクストンが執拗に追い続けるのですが、それを阻止するのがホブスとショウのミッションでした。

 

今回はいつもの「ワイルドスピード」ものとは少し違って、ある意味ストーリー性が明確に取り入れられており、ある種のサスペンス寄りの仕上がりだと感じました(^_^)v

つまり、単にアクションとスピードが売りだったシリーズから進化してものと言ってもいいでしょうね。

 

ハッティからウイルスを取り出さないと彼女が死ぬだけではなく、世界中にウイルスがまき散らされて人類滅亡が現実になってしまうため、ある装置をテロ組織から奪い、一行はホブスの故郷であるサモアへと飛びます。

平和な島が戦場となる危険も顧みず、ホブスの母や兄、その他ファミリーが総結集して組織を迎え撃ちます。

 

とにかくハッティのアクションが凄すぎる!!

ホブスやショウ顔負けのキレのあるファイトが惜しみなく披露され、凛々しさにだだもうウットリ♥

男性2人よりも格が上かも・・・

 

悪役のイドリス・エルバもかっこよすぎでした(^o^)/


2019.8.4

Title

風をつかまえた少年

2019.8.2公開

イギリス・マラウイ合作

Staff

監督/キウェテル・イジョフォー

製作/アンドレア・カルダーウッド他

Cast

マックスウェル・シンバ:ウィリアム・カムクワンバ

キウェテル・イジョフォー:トライウェル・カムクワンバ

アイサ・マイガ:アグネス・カムクワンバ

リリー・バンダ:アニー・カムクワンバ

Story

2001年のアフリカ/マラウイを大干ばつが襲い、人々は飢餓の危機に見舞われます。

実話に基づいて製作されています。

 

ウィリアムは14歳の少年。晴れて学校へ入学し、勉学に勤しみますが、家族は収穫のダメージを受けて退学の憂き目に遭います。

 

父を手伝いながら風車による発電のアイデアを膨らませる毎日でしたが、ようやく実現のめどがたつのでした。

 

国からの食糧調達の援助もないまま、村からは人が去っていく運命が迫ってくるなかで、焦る父トライウェルが政府への抗議活動に行っている隙にウィリアムの家族はかけがえのない食料を強奪されてしまうのでした。

 

どうしようもない食料危機がヒシヒシと乾いたアフリカの地に襲いかかる様子がリアルでした。

 

風を起こすことで風力発電➡井戸の水の組み上げ、と一人の少年が考えついた偉大なるアイデアが皆の命を救うのです。

 

監督のキウェテル・イジョフォーが10年の歳月をかけて実現したそうで、世界中から評価されているようですね(^_^)v

ウィリアムを慕うワンコが情緒を添えてくれます♥



2019.8.3

Title

存在のない子供たち

2019.7.20公開

レバノン映画

Staff

監督/ナディーン・ラバキー

製作/ミヒェル・メルクト他

Cast

ゼイン・アル・ラフィーア:ゼイン

ヨルダノス・シフェラウ:ラヒル・シファラ

ボルワティフ・トレジャー:ヨナス

シドラ・イザーム:サハル

ナディーン・ラバキー:ゼインの弁護士

Story

こんなに悲惨で救いようのない現実を感じさせる映画は初めてかもしれません。

そのくらい衝撃を受けました。

 

ゼインのやり場のない無力感・哀愁・絶望がひしひしと伝わってきて鑑賞し続けるのが苦しいくらいでした。

 

12歳のゼインは貧しい生活のなかで懸命に働き、生きています。家には多くの兄弟姉妹がダンゴになってその日暮らし・・・

 

?年前の日本を見るような気持ちになりました。

しかし、世界にはこんな生活を余儀なくされている人々、家族(難民も含めて)は確実に存在しているんですよね。

胸が痛くなる映画でしたが、目を背けてはいけないとも思いました。

しかも、この作品に出ている子供たちは役柄そのままの境涯らしいので、なおさらです。

監督のナディーンさんは自らもゼインの弁護士役で出演されています。

 

子供が自分の両親を訴える。「自分を生んだ罪」で・・・

こんなに悲しいことはないと思います。ラスト近くのゼインの言葉が胸に突きささりました。

母親に対して、「でもおなかの子も生まれてくるんでしょう?」と。

無頓着に次々と子供を産む両親への怒りと不信感が露わになるシーンでした。

 

家出をしたゼインと出会い、生活を共にする不法滞在者のヨナスの母ラヒルの置かれた立場もゼイン同様に辛いものでした。弱者は救われることはないのか?と憤りさえ感じました。

 

この映画で少しほっとしたのは、ゼインと赤ちゃんヨナスの兄弟ごっこ?でした(^_^)v

貧しいながらも心を通わせる非力な2人が涙を誘います。

 

主人公のゼイン君はその後、国連機関の援助で家族と一緒にノルウェーに無事移住されたそうです♥


2019.7.2

Title

世界の涯のて鼓動

2019.8.2公開

ドイツ・フランス・スペイン・アメリカ合作

Staff

監督/ヴィム・ベンダース

製作/キャメロン・ラム

Cast

ジェームズ・マカヴォイ:ジェームズ・モア

アリシア・ヴィキャンデル:ダニー・フリンダーズ

アレクサンダー・シディグ:ドクター・シャディッド

レダ・カティブ:サイーフStory

生物数学者のダニーとMI6の諜報員であるジェームズが

フランス・ノルマンディーの海辺で出会います。

同じホテルに宿泊している二人は運命の数日間を共にし、やがてそれぞれの使命へと旅立っていくのでした。

 

グリーンランドの深海での調査を目前に控えるダニーと、

爆弾テロに対する任務に赴く使命を帯びたジェームズという、

極限の中での親密な結び付きが普遍の愛を感じさせるのです。

 

ジェームズに出会う前は自分の仕事に打ち込んでいたダニー。

ジェームズへの想いから、心をかき乱されるシーンが何度も繰り返されるので、

「恋するとこういうふうに集中できなくなるんだな」と

その反動を興味深く観察しました( ^^)

 

冷徹・沈着冷静そうだったダニーが、なかなか連絡をしてこないジェームズに苛立つ姿がはかなく、

そして切なく迫ってきたのでした。

 

一方、ソマリアに到着してすぐに組織に拉致され、悲惨な目にあわされて、

ダニーへの連絡どころか生死の境をさまよい続けるジェームズには同情を禁じえませんが、

「MI6としてはちょっと軟弱すぎない?」となんだか期待外れのような気分にもなりました( ;∀;)

 

アクション映画などでは強いスパイのイメージが先行してしまうので・・・

そして、世界にはまだまだこんな紛争地域があることを実感させられました。

はやく平和な世の中になってほしいと思います。

 

それにしても、ジェームズはどうなってしまうのだろうと心配しながらラストを迎えてしまうので、

どうしても???的な印象が残りました。

監督があの名将ヴィム・ベンダースということもあり、平坦な終わり方はしないとは思いますが♪♪

 

アリシアのアップが多かったのですが、表情がとてもいいですね~。

彼女のルックスは誰とも違っていて、なんとも言えない魅力をたたえています♥

ずっと観ていたい女優ですよね~(^_-)-☆


2019.7.28

Title

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード

2019.6.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/ブルース・スピーゲル

Cast

ポール・モチアン

ジャック・ディジョネット

ジョー・ラバーベラ

チャック・イスラエルズ

ゲイリー・ピーコック

Story

伝説のジャズピアニストのドキュメンタリー映画。

51年の生涯でした。

兄をとても慕っていて、その死が彼の孤独をさらに深めたのかもしれませんね。

 

才能あふれるジャズピアニストとして活躍する一方で、薬物依存からのがれられなかったのが致命傷のようです。

一時はリハビリに成功したそうですが、やはり誘惑は断ちがたく、再度溺れていった経緯が悲しく綴られています。

 

ジャズというのはそれほど聴く機会がなかったので、彼の存在は全然知りませんでした。

それでもこんな偉大な人がいたんだ、という衝撃は受けました。

 

彼と仕事上の付き合いのあった人たちがインタビューに応じていて、そのなかからビル・エヴァンスという人柄が浮かび上がってきます。

 

決して不幸な人生ではなかったと思いますが、天才にはどうしても光と影がつきまとうのだな、と感じました。



2019.7.26

Title

アルキメデスの大戦

2019.7.26公開

日本映画

Staff

監督/山崎貴

製作/市川南

Cast

菅田将暉:櫂直

柄本佑一:田中正二郎

浜辺美波:尾崎鏡子

舘ひろし:山本五十六

田中泯:平山忠道

橋爪功:嶋田繁太郎

笑福亭鶴瓶:大里清

Story

三田紀房の同名マンガを実写化した映画。

 

第二次世界大戦における戦艦大和を題材に、日本の軍閥の間にはびこり、日本を戦争に突入させた張本人であり、「絶対悪」とも言える『内部分裂』の闇を暴きだします。

 

冒頭の戦艦大和が沈みゆく姿に、度肝を抜かれた方も多かったのでは??( ;∀;)

 

そして、あまりにも緻密な作り方に、もしや「実話では?」と思わせるすばらしい作品だったと思います。

陸軍・海軍のせめぎ合いが延々とくり広げられるさなかに、一人の天才数学者が導き出す方程式がなんとも凄まじい緊迫感を出していて、手に汗握る展開はスリル満点でした!!

 

数学者櫂が挑むのは戦艦の鉄の総重量を計ることでした。それができれば、建造費を掴むことができるというわけです。

現代のように計算機もなく、ましてや大型コンピューターもない時代に手計算でサクサク進む魔法のような数式の羅列には本当に驚かされましたし、数式の美しさを垣間見た思いでした♡

まさに、櫂が言う「数字は美しい」を実感しました。

 

人でも機械でもそこにあるものは計らずにはいられない天才の頭脳って、確実に存在するんだなと思います。

数学に限らずいろんな分野での天才たちの活躍がそれを証明していますよね。

 

櫂は建造予定の戦艦大和の弱点を見抜くのですが、その裏には底知れない真実が隠されているのでした。

それを知った櫂同様に私もかなりのショックと悲しみと深謀遠慮に胸を痛めました。


2019.7.23

Title

サマーフィーリング

2019.736公開

フランス・ドイツ合作

Staff

監督/ミカエル・アース

脚本/ミカエル・アース他

Cast

アンデルシュ・ダニエルセン・リー:ローレンス

ジュディット・シュムラ:ゾエ

マリー・リビエール

Story

愛するサシャを突然亡くした恋人のローレンスと、サシャの妹ゾエの爽やかな交流と新たな人生への再生がゆるやかに流れていきます。

 

受け入れがたい現実を胸に秘め、翻訳の仕事をこなすローレンスの淡々とした風情が哀しみをより感じさせます

そこにはどんなことが起こっても人生は続くのだという普遍の命題があるのですね。

 

3つの都市での夏を過ごしながら、また輝き始める人生の予感が嬉しさを運んでくるような余韻を残しました。

ローレンス役のアンデルシュ・ダニエルセン・リーがとても好感が持てます♪♪

いい人そうな感じが滲みでていますね~。



2019.7.22

Title

ワイルドライフ

2019.7.5公開

アメリカ映画

Staff

監督/ポール・ダノ

製作/アンドリュー・ダンカン他

Cast

ケアリー・マリガン:ジャネット

ジェイク・ギレンホール:ジェリー

エド・オクセンボールド:ジョー

Story

1960年代。カナダに近いモンタナ州の片田舎で暮らす14歳のジョーと両親。

 

父親のジェリーが勤務先であるゴルフ場を突然解雇され、一家は経済的な苦難に陥ります。

ゴルフ場からお詫びの電話が入り、復職の希望を告げられますが、一度失った会社への信頼がジェリーに戻ることを拒否させます。

 

そんななか、近所で発生した大規模な山火事の消火活動にジェリーが参加することになり、これまた突然(身勝手に( ;∀;))妻子を置いて出稼ぎに行くことになります。しかも、賃金は時給たったの1ドル(*'▽')

ここで母親のジャネットの怒りが爆発するのでした。

 

彼女の言い分では、ジェリーは一か所に落ち着きがなく、今度の消防隊参加も日常から逃げているだけでは?と冷たい視線を浴びせるのですが、一顧だにしないジェリーは無情にも母子の元を去っていきます。

 

残された2人は仕方なくパートやアルバイトでなんとか生計を立てることを決意。ジャネットはスイミングプールの講師に、ジョーは近所の写真屋で老齢の主人の助手としてアルバイトを始めることになりました。

 

ここ辺りかこの一家の状況が少しづつ変化していきます。ジャネットはかつて教師を経験しているインテリだったようで、かなりの上昇志向(野心家?)を持っているようで、鬱々とした毎日にうんざりしていくようになるのでした。

 

しかも、夫のジェリーがそばにいないことで孤独を募らせていき、女としての満たされない自負が頭をもたげていき、男遊びの兆候も見られるようになり、ジョーにもその影響が及びます。

 

1960年代は現代と違って、いい意味でも悪い意味でも素朴な時代だったことが感じられる映画ですね。

パソコンもスマートフォンもない頃はこんな生活をしていたんだな、とあらためて時代の流れを痛感しました。

 

今作はポール・ダノの監督作品ということです。

14歳のジョーの繊細な心理を描き切っていて評価も高いようですね♥

ジョーが両親の間に挟まり、心理的に右往左往する様子が上手く表現できていて、彼のアップを観るのが切なくもあり、楽しみでもありで、複雑な心境になりました( ^^) _

もっと言えば、ジョーが愛おしくなるぐらい素晴らしい演出だったと思います。

 

夫婦を演じるケアリー・マリガンとジェイク・ギレンホールの組み合わせは意外です。

それでもストーリーが進むにつれてしっくりなじんでいくのも興味深かったです。


2019.7.21

Title

ニューヨーク 最高の訳あり物件

2019.6.29公開

ドイツ映画

Staff

監督/マルガレーテ・フォン・トロッタ

製作/ベッティーナ・ブロケンバー

Castイングリッド・ボルゾ・ベルダル:ジェイド

カーチャ・リーマン:マリア

ハルク・ビルギナー:ニック

ティンカ・フュルスト:アントーニア

Story

ジェイドはモデル出身のデザイナー志望のキャリアウーマン。

初のファッションショーを成功させるべく日夜奮闘中なのですが、ここへきて、予期しない事態が発生します。

カメラマンの夫ニックから離別を言い渡されたのです。

 

あまりの仕打ちにうろたえるジェイド。

家に帰ってみれば、知らない女性がやってきて、困惑の極みに突き落とされます。

この女性はニックの前妻マリア。

積極的で、明るいマリアの存在はジェイドをいらだたせるのでした。

その日から女二人の奇妙な同居が始まります(*'▽')

 

もうニックが自分の元に戻らないのならこのマンションを売り、ファッションショーへの資金にすることをもくろむジェイドにマリアが異議をとなえるます。

 

ニックとの取り決めでマンションの半分はマリアの所有だったのでした。

 

そんなマリアの意見に関係なく、ジェイド側から不動産会社によるオープンハウスが計画され、二人の仲は険悪ぎみになるのですが、そこへマリアの娘と孫がドイツからやってきて少しづつムードが変わっていきます。

さあ、女二人の関係と将来、ニックとの関係はこの先どうなっていくのでしょうか?

 

ジェイドは硬質な美人タイプ。

一方マリアは良き家庭人の趣。料理上手なマリアが作ってくれたケーキを夜中につまみ食いするジェイド(^o^)

 

正反対に見える二人ですが、ニックという共通項があるためにくっついたり離れたり♡♥♡

なんとも不思議な関係性がとても面白く仕上がっていて、テーマ的には新鮮味があり、好きな1本になりました!


2019.7.19

Title

シンク・オブ・スイム イチかバチか俺たちの夢

2019.7.12公開

フランス映画

Staff

監督/ジル・ルルーシュ

製作/アラン・アタル他

Cast

マチュー・アマルリッ:クベルトラン

ギョーム・カネ:ロラン

ブノワ・ポールブールド:マルキュス

ジャン=ユーグ・アングラード:シモン

フィリップ・カトリーヌ:ティエリー

Story

中年の危機を迎えた、むさくるしいおじさんたちのシンクロナイズドスイミングへの挑戦が始まりました!!

 

もう、それはビックリものです( ;∀;)

むくつけきおじさん集団が、美しいものだと思ってきたあのシンクロナイズドスイミングを踊る?のですから。

 

できれば観たくなかった~(*'▽')

でも、話題の映画となれば仕方がありませんね~♥

 

主役のベルトランを演じるのがマチュー・アマルリックなのでそこは期待値は高まります♪♪

 

それに、2枚目のギョーム・カネもいるではありませんか!!

彼がどうしてこんな悲惨な映画に・・・??

と不思議&ガッカリでしたが、そこはいろんな事情が

ありそうなので、素直に楽しみました。

 

それよりも、後で知ったのですが、なんとあのジャン=ユーグ・アングラードまで!!

もう、何がなんだかわからない・・・

しかも、「誰これ?」的なミュージシャンの落ちこぼれのようなみじめなおじさんがあのジャン=ユーグ!!

 

ここのところ何年間も映画で観ないわあ、と思ってきましたが、まさかこんな所で見かけるとは・・・

月日の経つのは早いものですね"(-""-)"

 

それはともかく、私生活・会社生活などでも苦悩を(^o^)抱えたおじさんズが必至のシンクロナイズドスイミング。

一生懸命やれば、なんだってできるのだ~ということを実践してくれました♥

 

圧巻は、車椅子のコーチ!!パワハラまがいのスパルタで彼らを滅多切りにします。

観ていて快感に変わるのが怖いかも・・・



2019.7.18

Title

Girl ガール

2019.7.5公開

ベルギー映画

Staff

監督/ルーカス・ドン

製作/ディルク・インペンス

Cast

ビクトール・ポルスター:ララ

アリエ・ワルトアルテ:マティアス

オリバー・ボダル:ミロ

ティヒメン・フーファールツ:ルイス

ケイトリン・ダーメン:ナート先生

Story

ララはバレリーナを目指して難関バレエ学校で研鑽を積む男子。

そう、実は男の子なのです・・・

トランスジェンダーというのですね。

 

性不一致という難しい話にはついていきづらいですが、ララのひたすらトップを目指す情熱にはエールを送りたくなるますよね~(^_^)v

 

でも、どこから見ても女の子のララが男の子とはとても信じられないのです。

スタイルもそうですが、踊る姿、バレリーナとしての所作など、女の子そのものですから。

ダンスのレッスン以外の普通の生活態度を見ても男の子とは誰も思わないでしょうね。

 

ララがどんなに自分の男性としての身体を疎んでいるかは徐々に明らかになってきます。そこに私は衝撃をうけざるを得ませんでした。

どうしてそこまで違う性にこだわるのか・・・

それは本人でないと理解できない世界なのでしょう。

 

また、発表会へのレッスンでの動きがかなりハードだなと感じました。腕をゆらゆらさせながら回転していくのですが、厳しい振り付けがされていると思いました。

この動きはプロでもキツイのでは???

 

そして、ララのお父さんがまた素晴らしいのです!!

ひたすらララをサポートするのですが、2人の呼吸がかみ合わないときもだんだん増えてきて、苦悩するようになります。

その様子が痛々しく、観ていても胸が苦しくなるほどでした。

 

思春期はただでさえ、親との行き違いが生まれやすいのに、ララの場合は、トランスジェンダーというさらに重い現実がのしかかってきて、空気が緊迫してくるのを感じずにはいられませんでした。

 

この映画はトランスジェンダーを真正面からとらえている問題作であり、世の理解を深めるツールとしてもすぐれているのかもしれません。


2019.7.17

Title

新聞記者

2019.6.28公開

日本映画

Staff

監督/藤井道人

原案/望月衣塑子(もちづきいそこ)

Cast

シム・ウンギョン:吉岡エリカ

松坂桃李:杉原拓海

本田翼:杉原奈津美

岡山天音:倉持大輔

田中哲司:多田智也

Story

東都新聞記者の吉岡エリカ。

日本人と韓国人の間に生まれ、亡き父が誤報の汚名を着せられ、失意の死を選んだことでトラウマを抱えている熱意溢れる女性として描かれています。

 

一方、もう一人の主人公と言える杉原は外務省から内閣情報調査室に出向している身であり、その仕事内容に疑問を持つようになります。

 

ある日、医療系大学の新設に絡む極秘情報が吉岡の務める新聞社にFAXで送られてきます。

 

スクープとしての価値を秘めた情報を担当することになった吉岡が杉原と出会ったのは運命だったのかもしれません。

 

そんな2人の人生が交差し、協力しながらある事実の追及に邁進する姿は痛々しくもあり、崇高でもありますよね。

 

つい最近の事件に絡めてこれでもか!と現在の日本の在り方にぐいぐい迫る勢いが、清々しささえ感じさせてくれます。

 

杉原はかつての上司がまたもや罪を着せられて自滅の道を選ばされたことが心に引っかかり、真実の追及に動くのですが、そこは官僚の悲しさ・・・

どうしても超えられない壁に突き当たって精神的に追い詰められます。

 

自分の仕事と家族を守ることと、正義を全うすることとは相いれないと悟る杉原の葛藤が痛いほど伝わってきました

 

それぞれの仕事を遂行する官僚と新聞社とのせめぎ合いも見どころのひとつですね(^_^)v

要するに、善悪の判断というより、自分はどの立場で物事を捉えるかが鍵になるということです。



2019.7.16

Title

アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲

2019.7.12公開

フィンランド・ドイツ・ベルギー合作

Staff

監督/ティモ・ブオレンソラ

製作/テロ・カウコマー

Cast

ララ・ロッシ:オビ

ウラジミール・ブルラコフ:サーシャ

キット・デイル:マルコム

ユリア・ディーツェ:レナーテ・リヒター

Story

前作「アイアン・スカイ」から7年ぶりの続編。

当初は、「こんな映画を観る人がいるのかしら?」と思った私でしたが、まさかのヒット!!

 

前作では、荒唐無稽な(^_^)月面ナチスからの侵略を跳ね返した人類でしたが、またもや核戦争で衰退の一途をたどっていたのでした。

 

そんな環境にも関わらず、月面基地の機関士オビは人々を救うために、地球の中心部にあるとされる「ロスト・ワールド」へ向かいます。

 

オビが女性ながら強く、賢いのが救いですね~♪♪

年老いた母をいたわりながらも自分の使命にひたむきに取り組む姿勢が清々しいほどです。

 

「ロスト・ワールド」に入り込んだオビ一行はなんと恐竜のえじきにされそうになります(*'▽')

皆で協力して危機を乗り越えるべく奮闘するのでした。


2019.7.15

Title

ハッピー・デス・デイ2U

2019.7.12公開

アメリカ映画

Staff

監督/クリストファー・ランドン

製作/ジェイソン・ブラム

Cast

ジェシカ・ロース:ツリー

イズラエル・ブルサード:カーター

ルビー・モディーン:ロリ

レイチェル・マシューズ:ダニエル

フィー・ヴー:ライアン

スラージ・シャマ

Story

前作「ハッピー・デス・デイ』の続編。

前回のループの謎が解ける展開が嬉しい!!

あのままでは終われない・・・

と思った方も多かったと思います(^_-)-☆

 

誕生日を何度も繰り返すのは、ツリーが無意識に抱えているトラウマが原因なのでは?と思っていたのが、全然違う理由があったのです。

 

カーターのルームメイトのライアンと、2人の仲間がかかわっていた量子冷却装置「SISSY」によってタイムループが起こり、なぜかツリーだけがその影響を受けていたことが判明したのでした。

 

前回と同じく死んでは生き返りを繰り返すツリーでしたが、次第に違う人生になっていっているのに気づきます。つまり本来の自分の思い出とは違っていたのですね。

しかし、それでもいいと思えるのは、この人生では前回までに亡くなった母は生きていたから。

 

もしも、本来の自分に戻ったら、愛する母はこの世には存在しないことになります。

果たしてツリーはどの人生を選ぶのでしょうか?

 

前作もすごかったですが、この続編も見応えがありますよ~!!

とにかくツリーが面白くて飽きがきません(^_^)v

元の世界に確実に戻るには死ななければならないとなったツリーは、なんとか自殺を演出するのですが、もう生き生きとやってしまうのです。

 

本当の自分を取り戻すのに身体を張って(何度も死ぬたびに死人に近い身体になっている)取り組む彼女にエールを送りたくなるのでした♥

 

ハリウッドの新しいヒロインは、才能あふれるジェシカで決まり!!ですね♪♪


2019.7.14

Title

田園の守り人たち

2019.7.6公開

フランス・スイス合作

Staff

監督/グザビエ・ボーボワ

製作/シルビー・ピアラ

Cast

ナタリー・バイ:オルタンス

ローラ・スメット:ソランジュ

イリス・ブリー:フランシーヌ

シリル・デクール:ジョルジュ

ジルベール・ボノー:アンリ

Story

1915年のフランスが舞台。

第一次世界大戦で男性不在の農家の奮闘と葛藤・人間模様が描かれます。

近代化するまでの農業ってこんなに大変だったの?と彼らの苦労が偲ばれる映画でした。

 

美しい田園風景はもう素晴らしいの一言!!

純粋に癒されます♥

 

農家を切り盛りするオルタンスは、繁忙期に若いフランシーヌを雇い入れるのでした。

働き者で、忠実なフランシーヌは契約も更新してもらい、一家の大事な働き手になります。

 

オルタンスの次男ジョルジュが戦地から休暇で帰省したことにより、平凡な農家の生活にもちょっとした変化が起きてきます。

 

それは、誰よりもフランシーヌにとっての劇的な出会いになったのです。

魅力的なジョルジュと相思相愛になった二人の将来が、明るいものになりそうな雰囲気が漂い、観ている方も安心してしまいますが、意外なことから挫折が偲び寄ってくるのでした。

 

絶望のなかにも一途な恋心を持ち続けるフランシーヌの決断に胸を打たれます(^_^)v

 

フランシーヌを演じたイリスは本作が映画初出演だそうです。キャスティング・ディレクターに偶然声をかけられて出演が実現したそう♪♪

農作業も手慣れた感じでスイスイこなすイリスが素晴らしい!!

 

イリスの瑞々しい演技をぜひご覧くださいね~♡



2019.7.13

Title

アマンダと僕

2019.6.22公開

フランス映画

Staff

監督/ミカエル・アース

製作/ピエール・ガイヤール

Cast

バンサン・ラコスト:ダヴィッド

イゾール・ミュルトリエ:アマンダ

ステイシー・マティン:レナ

オフェリア・コルブ:サンドリーヌ

マリアンヌ・バスレール:モード

Story

パリでアパートの管理人・公園の世話人などをしながらその日暮らしをしているダヴィッドと仲良しの姉とその娘のアマンダの日常が平和に過ぎていきます。

そこへ、姉のサンドリーヌが暴徒の凶弾に倒れるという無差別の悲劇が襲いかかり、三人の人生に影を落とします。

 

可愛い姪であっても、父親ではないダヴィッドは戸惑いながらアマンダと暮らすことになります。一方アマンダの方も突然母親を奪われた悲しみに心を閉ざしそうになりながらもダヴィッドと大おばとの触れ合いに日常を取り戻していくのでした。

 

現代もそうですが、こういう状況に置かれる人々はなくならないでしょうね。世界中で絶えず不幸な出来事が起こっていますから。

そんな時に頼れる肉親がいるのはとても心強いものですね。無条件に手を差し伸べてくれる存在だと思います。

 

頼る方も、頼られる方も環境に順応するしかすべはないわけですし、本能が導いてくれるような気がします。

アマンダとダヴィッドがしっかりと心を通わせる過程が丁寧に描かれていて、「ああ、この家族は大丈夫だ」と感じさせてくれました(^_-)-☆

 

ダヴィッドの恋人レナを演じるのは去年公開された『グッバイ・ゴダール!』のステイシー・マーティン。

ピュアな感じの好感度が高い女優ですね♥


2019.7.13

Title

ゴールデン・リバー

2019.7.5公開

アメリカ・フランス・ルーマニア・スペイン合作

Staff

監督/ジャック・オーディアール

製作/パスカル・コーシュトゥー他

Cast

ジョン・C・ライリー:イーライ・シスターズ

ホアキン・フェニックス:チャーリー・シスターズ

ジェイク・ギレンホール:ジョン・モリス

リズ・アーメッド:ハーマン・カーミット・ウォーム

Story

19世紀半ばのアメリカ大陸・カリフォルニアの金鉱を探す4人の交差する運命を鮮やかに、残酷にあぶり出す異色の西部劇。

 

バイプレーヤーのジョン・C・ライリーと兄弟役のホアキン・フェニックスが凄腕の殺し屋を演じます。

この二人が組めば、波風が立たない方がおかしいですものね(^^♪

 

川にある砂金を浮かび上がらせる化学式を発明した化学者のウォームの驚きの手法がやがて4人の人生を変えていくのでした。

 

ゴールドラッシュに沸いたこの時代の西部劇はこれまでにも数えきれないほど上演されてきました。

そんな歴史を彷彿とさせるこの映画の見どころは、今までとまったく違った砂金の発見方法でしょう。

「なるほど、こういう手があったか!!」とうなってしまいました(^o^)/

 

平和主義的な化学者のウォームが金塊探しの荒くれ集団となじめない描写は「気の毒だな」という感じを持ちました。それでも彼らと競い合って黄金を手にしなければいけないわけですから、彼なりのプレッシャーもそうとうかかっていたと思われます。

 

そこへ近づいてきたジョン・モリスとの暫定的な協定をもって力を合わせていく辺りは、ちょっと牧歌的なムードも漂い、ずっと平和でいてほしいな、との思いを強くしました。

 

それに比べたら、シスターズ兄弟はなんとも大胆・勇敢( ;∀;)・強運の三拍子揃った悪の塊と言えそうです♬♪

どんな強敵にもひるむことなくやっつけるし、生き残るのですから(*'▽')

 

気になったのは彼らの”ボス”の存在。

表面に出てこない怖さがジワジワ~と偲び寄るのですが、あっけない最後をたどる運命だったみたいです♥


2019.7.12

Title

さらば愛しきアウトロー

2019.7.12公開

アメリカ映画

Staff 

監督/デビッド・ロウリー

製作/ジェームズ・D・スターン他

Cast

ロバート・レッドフォード:フォレスト・タッカー

ケイシー・アフレック:ジョン・ハント

ダニー・グローバー:テディ

チカ・サンプター:モーリーン

シシー・スペイセク:ジュエル

Story

人を気づ付けずに銀行強盗をやってしまう、刑務所歴・脱獄歴多数の強者(^o^)/をレッドフォードが演じます。

彼曰く、引退映画だとか♪♪

まだまだ雄姿を見せて欲しいですよね~(^_-)-☆

 

さて、狙いを定めた銀行に殆ど丸腰で強盗にいくタッカーですが、その紳士的な態度から恨みを買うことなくやすやすと成功させちゃいます。

 

こんな強盗、本当にいるのかと疑問に思われるでしょうが、これは実話を元にしているそうです。

 

時には、一人で、ある時は2人の仲間と強盗を企てます。

捕まったらどうしようとか考えないんでしょうかね。

その辺が私には腑に落ちません。

たとえ、傷害事件にはならなくても、盗みは盗みですものね。

 

彼と知り合う温厚でキュートなジュエルをシシー・スペイセクが演じています。

シシーと言えば、あの名作♥「キャリー」でキャリー役をやった人ですよね。

 

ホラーの代名詞的な作品で、2013年にクロエ・グレース・モレッツが主演でリメイクしたものですが、何度見ても哀れな女の子って感じます。

 

タッカーを追う刑事役がケイシー・アフレック。

彼の家族関係も丁寧に描かれ、好感が持てます。



2019.7.11

Title

メモリーズ・オブ・サマー

2019.7.5公開

ポーランド映画

Staff

監督/アダム・グジンスキ

製作/ウーカッシュ・ジェンチョウ他

Cast

マックス・ヤスチシェンプスキ:ピョトレック

ウルシュラ・グラボフスカ:ヴィシア

ロベルト・ビェツキェビチ:イェジ―

Story

12才のピョトレックが経験するひと夏の体験。

1970年代のポーランド。

外国へ出稼ぎに行った父の留守を守る母と息子の甘酸っぱい思い出が紡ぎ出されます。

 

夫の不在の寂しさをまぎらわすかのように、不倫の関係を続ける母親への不信感と、隣家に都会から来た少女への淡い初恋がピョトレックに微妙な影を落とすのでした。

 

穴場とも言える池(湖?)で母と、あるいは少女と泳ぐシーンが眩しい( ^^) _

オープニングのショッキングなシーンが何を意味するのかわからないまま、最後まで油断できないもどかしさ(^o^)/。

見事な演出ですね!

 

妻の不貞を知った父の穏やかな対応が心に残りました。

度量が大きい男性なのかもしれませんね。


2019.7.10

Title

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

2019.6.21公開

アメリカ映画

Staff

監督/フレデリック・ワイズマン

製作/フレデリック・ワイズマン他

Cast

ポール・ホルデングレイバー

エルビス・コステロ

パティ・スミス

エドムンド・デ・ワール

Story

巨大な図書館のドキュメンタリー映画。

日本の図書館を知っている私たちから見ると、図書館という概念ではとらえきれないスケールで驚きました。

 

催しも実に多彩で、これが理想の図書館なのか・・・とも思いました。

さすがにアメリカはやることが半端ないですよね。

 

その中で、スタッフの会議のシーンやいろんな立場の人たちを前にしたセッションなど、目からウロコ状態

図書館ってこんな使い方もあるんですね♥



2019.7.9

Title

COLD WAR あの歌、2つの心

2019.6.28公開

ポーランド・イギリス・フランス合作

Staff

監督/バベウ・バブリコフスキ

製作/ターニャ・セガッチアン他

Cast

ヨアンナ・クーリグ:ズーラ

トマシュ・コット:ヴィクトル

ボリス・シイツ:カチマレク

アガタ・クレシャ:イレーナ

Story

冷戦当時のポーランド。

歌手を夢見るズーラとピアニストのヴィクトルは音楽舞踏学校で出会います。

 

この映画は、その音楽舞踏学校のオーディションの風景で幕を開けるのですが、お国柄が出て楽しい。

ズーラはその才能が買われて、次第に重要なポジションにつくようになります。

 

そして、ヴィクトルとの恋愛が縦軸となり、2人の人生が何度も交差しあうのです。パリに亡命したヴィクトルに公演で訪れたズーラが再開を果たすシーンはもどかしさが漂い、古き良き時代の映画を彷彿とさせます。

 

切っても切れない縁というのもあるんですね"(-""-)"

切ない彼らの生きざまは現代にも通じるものがあるのでしょうか



2019.7.7

Title

ピアッシング

2019.6.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/ニコラス・ベッシェ

製作/ジョシュ・モンド他

Cast

クリストファー・アボット:リード

ミア・ワシコウスカ:ジャッキー

ライア・コスタ:モナ

Story

こんなにハンサムなのに・・・と、

血みどろな姿に心から同情してしまうスリラー?ホラー映画がやってきました♪♪

 

殺人衝動を持つ若きエリート青年がその奇癖ゆえにいけにえを求めて異国にやってきます。

標的になるはずだったSM嬢( ;∀;)がミア・ワシコウスカ。

 

久しぶりのミアの登場ですが、今作はかなりの異色作で、彼女の将来がちょっと心配になりましたが"(-""-)"

 

その時を待つ間も入念な予行演習に没頭するリードからは「何をそんなに気合を入れているの?」的な疑わしさが漂います。

人を殺めるのって本当に恐ろしいですよね。この予行演習でそのことを痛感させられました。

 

さて、やってきたSM嬢とのやり取りが思いもつかない方向へと爆進していくのが、恐ろしいやら面白いやらで、観ている方も感情の目まぐるしさに窒息しそうな勢いでした( ;∀;)

 

どっちが騙しているのか、真相は何か??など、もどかしさも手伝って、不気味ながらも夢中で見入ってしまったのは正しい反応だったのでしょうか?(^o^)/


2019.7.6

Title

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動

2019.6.21公開

イタリア映画

Staff

監督/ガブリエレ・ムッチーノ

脚本/ガブリエレ・ムッチーノ

   パオロ・コステッレ

Cast

ステファノ・アコルシ:パオロ

カロリーナ・クレシェン:ジネーヴラ

エレナ・クッチ:イザベッラ

ピエルフランチェスコ・ファビーノ:カルロ

クラウディア・ジェリーニ:ベアトリーチェ

Story

イタリアの小さな島であるイスキア島に家族全員が帰郷したことによる騒動(^o^)をコミカル&シリアスに描きます。

 

島で暮らす両親の結婚50周年の金婚式を祝うためにそれぞれが心を込めて振る舞う姿は、良きファミリーそのもの!!

 

そんなお祝いムードで始まり、式も無事に終わって、さあ、フェリーで元の生活に戻ろうとすると、なんと嵐のためにフェリーが欠航してしまうのです。

ここから家族の修羅場がスタートするのでした・・・

 

こういう映画はよくありますよね~(^^♪

内心「またか・・・」とも思いましたが、そこはラテンの国、イタリア~♥

その明るさ&軽さは見なきゃ損!!ってことで、気軽に観に行きました。

 

島を出られなくなってパニックに陥る哀れな家族たち。

それほど重大な用事が国に待っているとも思えないのですが、結果的には2晩も島に泊まる羽目になりました。

 

さあ、そうなると、定番の喧嘩や罵り合いが始まります。冒頭は幸せな家族の象徴のように見えていたこの団体( ;∀;)が、実は問題山積みだったのですね~。

 

父親が子どもたちに残したレストラン経営に関しても、なにやら不穏な気配が漂います。

 

出来の悪いいとこと、その軽そうな妊娠中の妻。彼らは食い詰めており、なんとか家族経営のレストランに潜り込むことを企んでいたのでした。

 

それ以外にも、てんやわんやのドタバタがこれでもか!!とあっちこっちで繰り広げられ、3日後にようやく出発する頃には、来た時とはまるで別人格のような羽目になってしまった一団は、粛々と家路につくのでした(^_-)-☆

 

さすがに太陽の国イタリアです。人もハンパない!!

大きな声で怒鳴り合うわ、傷つけあうわで騒々しいことこの上ないのですが、なぜか憎めなさも垣間見えて時折ほっこりのシーンもありますよ♪♪

皆さんもぜひ劇場でお楽しみください!!



2019.7.5

Title

ハッピー・デス・デイ

2019.6.28公開

アメリカ映画

Staff

監督/クリストファー・ランドン

製作/ジェイソン・ブラム他

Cast

ジェシカ・ロース:ツリー

イズラエル・ブルサード:カーター

Story

ハチャメチャにおもしろい映画がやってまいりました!!

何度も殺されて、翌朝同じシーンで目が覚めるって映画って、過去にもあったような気がしないでもありませんが(^^♪

 

それでも、この映画はかなりぶっ飛んでいます♥

主役のジェシカがものすごくいいですね~!

「ラ・ラ・ランド」にも出演していたそうですが、記憶にありません。

 

美人なようなそうでもないような・・・

複雑な魅力を持っている女優ですよね~♪♪

目覚めるたびに賢く(^o^)なっていくツリーですが、その過程がリアルでよくできたストーリーでした。

軽薄な女子大生がハマる空虚な空気感が実にうまく表現されていました。

 

今どきの大学生ってこんなふうなの?ってちょっと興ざめでしたが、どんどん真相が明らかになるにつれて、ツリーの人格も洗練されていくのが楽しめました♥♡♥

 

カーター役のイズラエルも知らない俳優ですが、キュートなルックスがたまらない魅力でした(^_-)-☆

続編も7/12から公開されるようで、待ち遠しいです!!