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Title
ナイル殺人事件
2022.2.25公開
アメリ映画
Staff
監督/ケネス・ブラナー
製作/リドリー・スコット他
Cast
エルキュール・ポアロ:ケネス・ブラナー
リネット:ガル・ガドット
サイモン:アーミー・ハマー
ジャクリーン・ベルフォール:エマ・マッキー
サロメ・オッタボーン:ソフィー・オコネド
ロザリー・オッタボーン:レティーシャ・ライト
ローズ・ブルージェ:ローズ・レスリー
プーク:トム・ベイトマン
ユーフェミア:アネット・ベニング
ウィンドルシャム:ラッセル・ブランド
Story
たくさんの人に愛されてきた大作家アガサ・クリスティ原作「ナイルに死す」の映画化。
アガサの作品と言えば、芳醇な香りが漂うミステリーの宝庫ですよね(^-^)
どの作品を取っても優れた名作揃いですが、このナイルものは格段に人気があるポアロの代名詞とも言えるほどではないでしょうか。
富豪の娘リネットが貸し切った豪華客船の上で殺害されるというショッキングな事件が起こり、乗組員全員に殺人の容疑がかけられます。
そこには各人が抱えてきた秘密の暴露が避けられない状況になっていきます。
誰と誰にアリバイがあるのか?
動機は何か?
など、どんな事件でも暴かれる運命にある隠された真実に挑むポアロの活躍が欠かせない大事な要素として絡んできます。
ガル・ガドットの令嬢役は眩しいほどのインパクト大ですし、婚約者を盗られた被害者ジャクリーンの怪しさなど、見どころ満載です。
新しいクリスティ映画を楽しみましょう!!
Title
ゴヤの名画と優しい泥棒
2022.2.25公開
イギリス映画
Staff
監督/ロジャー・ミッシェル
製作/ニッキ―・ベンサム
Cast
ケンプトン・バントン:ジム・ブロードベント
ドロシー・バントン:ヘレン・ミレン
ジャッキー・バントン:フィオン・ホワイトヘッド
ジェレミー・ハッチンソン:マシュー・グード
Story
1961年に発生した実際の盗難事件がモデルになっているそうですね。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーに展示中の「ウェリントン公爵」というゴヤの絵が誰かに盗まれてしまいます。
犯人はつましい生活を送る初老の男性ケンプトンでした。彼はテレビ放送の受信料の負担をなくす目的からこの大胆不敵な計画を思いつき、実行したのです。
年を取ると家でテレビを見るのが楽しみになる庶民の受信料支払いに不満を持ち続けていました。
これまで何度も軽罪で受刑経験も豊富(^^♪なケンプトンなので、犯行がバレて収監されてもめげない元気な老人で、自分からマスコミにリークすることも厭いません。
こんな彼だからこそ、こういう無謀な犯罪を実行できるのでしょう♪♪
一方、何事にも厳格で正直な妻にはそんな彼を理解することはできない相談です。あわや家族断絶の危機かと焦りましたが、そこはユーモアにあふれるイギリスというお国柄。
私たち日本人にはちょっとうなずけない心理的な刺激が得られます。
Title
シラノ
2022.2.25公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/ジョー・ライト
製作/ティム・ビーバン他
Cast
シラノ:ピーター・ディンクレイジ
ロクサーヌ:ヘイリー・ベネット
クリスチャン:ケルビン・ハリソン・Jr.
ル・プレ:バシール・サラディン
ド・ギーシュ:ベン・メンデルスゾーン
マリー:モニカ・ドラン
Story
これまで何度も映画化や舞台化されてきた「シラノ・ド・ベルジュラック」の最新版。
定番となっていたシラノの大きな鼻の形容は今作では他の要素で表現されています。
文才と剣術の腕を持つ伝説の17世紀のフランスの騎士シラノと彼の部下クリスチャン、そして2人を魅了するロクサーヌとの三角関係は、多くのファンを惹きつけてきました。
シラノと同郷のロクサーヌですが、間もなく求婚してくれる予定の大物ド・ギーシュがいるにもかかわらず、シラノとクリスチャンからも心を寄せられます。
詩を書くのが得意なシラノは、口下手のクリスチャンがロクサーヌに恋をしていることを知り、意に反して彼に助け舟を出します。
ロクサーヌの家の下でのうっとりするようなロマンティックな言葉を助言し、手紙まで代筆してしまうのです。
ロクサーヌはクリスチャンの文才に惚れこみ、彼の気持ちを受け入れるまでになりますが、ここから事態は込み入ってきてしまいます。
軽い気持ちで弄んできたド・ギーシュからのしつこい求婚やシラノとクリスチャンが所属する隊の派兵などが絡み、複雑な様相を呈していきます。
ピーター・ディンクレイジ扮するシラノの真剣かつ純朴な愛情表現には一抹の悲哀が漂い、もし彼が人目を引く容姿であったらと思わざるを得ませんよね(^^♪
まあ、そうでないからこそ、この悲劇が何世紀にも渡って人々の胸を打つのですが💛
Title
ティル・デス
2022.2.11公開
アメリカ映画
Staff
監督/S・Kデール
製作/デビッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック他
Cast
エマ:ミーガン・フォックス
マーク:オーエン・マッケン
ボビー:カラン・マルベイ
ジミー:ジャック・ロス
Story
穏やかでゴージャスなオープニングからは想像もつかない凄惨さで観客の度肝を抜くスリラー映画!!
こんな寒い日にわざわざ人里離れた別荘に行かなくても…
というような無謀な夫婦の間に流れるリッチ感とサスペンスフルなやり取りにどこか不気味さを覚えつつ、迷界に迷い込んだ感満載のセレモニー。
これから襲い来る恐怖の予感が、ヒシヒシと胸に迫るのです(*'▽')
何年目かの結婚記念日の祝いに贈られた豪華なネックレスは、実はエマを拘束する「首輪」でした。
何事もなく暮れていった翌朝。目覚めたエマを震え上がらせたのはベッドで頭を打ちぬいて死ぬ夫と繋がれた手錠でした。いったい何が起きたのかを測りかねるエマを、さらなる恐怖が待ち構えていたのです。
この厳寒の家の中で下着姿で凍死するわけにはいかないエマが最初にしなければならないことは、手錠で繋がれた夫から逃れることでした。
手錠の鍵が見つかるわけもなく、夫の死体を引きずりながら右往左往するエマの戦慄は、想像するに余りあるものでした。
そこへ謎の侵入者である男2人が現れます。2人は兄弟で、過去にエマたちとも繋がりがあるようでした。魔の手がマヤに迫っています。彼女の脱走を阻む兄弟との、手に汗にぎる熾烈なサバイバルは震撼させるに十分な説得力がありました( ;∀;)
謎の自殺を遂げた夫とこの兄弟との関係が見えないまま、裸足で雪の上を逃走しようとあがくエマ。
血まみれになったミーガン・フォックスの汚れ役に、素直に感銘を受けてしまいます♪♪
並みの女優なら尻込みするであろう難役を懸命にこなす彼女の勇気に打たれました。こういうリスキーな役柄に挑戦するミーガンが好きです💚💛
Title
われ弱ければ 矢嶋楫子伝
2022.2.12公開
日本映画
Staff
監督/山田火砂子
原作/三浦綾子
Cast
矢嶋楫子:常盤貴子
直方:石黒賢
七郎:渡辺いっけい
鈴木:渡辺大
Story
1833年に熊本県に生まれ、明治・大正時代を駆け抜けた女性解放家の楫子の一生を描いています。
男尊女卑が色濃く残る歴史の変わり目に生きた、強く賢い日本女性の見本のような主人公。
「こういう人がいたから私たちの今があるんだ」と深く考えさせる作品でした。
兄が決めた酒乱の夫に苦しめられ続け、家族の身の危険を避けるために末娘を連れて家を飛び出した楫子は、当時はあり得なかった離縁状を夫に渡します。
姉たちからの非難に傷つきながらも上京した先で見つけた小学校教員生活を土台にして、運も手伝って女学校の校長の職に就くくのでした。
楫子の才能を見つけてくれた尊師のアメリカ女性に助けられ、社会改革を成し遂げた1人の日本女性の生き方は尊敬に値いします。
時代に選ばれた人の人生に触れることの幸せを感じる映画でした(^^)
Title
マヤの秘密
2022.2.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/ユバル・アドラー
製作/ロレンツィオ・ディ・ボナベンチュラ他
Cast
マヤ:ノオミ・ラパス
トーマス・スタインマン:ジョエル・キナマン
ルイス:クリス・メッシーナ
レイチェル:エイミー・サイメッツ
Story
1950年代のアメリカ郊外で、夫と息子と平穏な生活を送っていたマヤが遭遇する奇妙な出来事。
そこには、戦争体験を引きずって生きてきたマヤの秘密が浮かび上がるのを待っていたかのような「避けがたい」運命が隠されていたのでした。
第二次世界大戦下のルーマニアでナチスドイツの冷酷な兵士たちから受けたむごい仕打ちに内心苦しむマヤの傷が再び表面化するきっかけとなったのは、息子を遊ばせていた公園でふと見かけたある男の顔でした。
マヤの中で何かがうごめきます。その男の顔に引き付けられ後を追い、衝動的に拉致してしまいます。
車のトランクに押し込んだ男を自宅の地下室に閉じ込めるのです。
その男がかつてのナチ兵士だと信じて疑わないマヤの鬼気迫る執拗な取り調べは、次第に狂気をはらんだものへとなり、ついには夫に知られることになります。
地下室の椅子に縛り付けられた男トーマスは、人違いだと言い張るしか助かる望みがないことを知っているので、なかなか口を割りません。追い詰められていくマヤ、夫ルイス・トーマスとのせめぎ合いが、3者に苦しさを増幅させていきます。
ここまで来たからにはもう後には引けないマヤは、自分の過去から解放されることができるのでしょうか?
数々の辛辣な作品に出演経歴を誇るノオミの演技。
怒りと後悔と救いを求めてやまなかった女性の魂の叫びが、これでもかと観客に襲いかかるほどの緊張感をもたらしていました。
様々な戦争体験者たちへの畏敬の念が湧く作品でした。
Title
国境の夜想曲
2022.2.11公開
イタリア・フランス・ドイツ合作
Staff
監督/ジャンフランコ・ロージ
製作/ドナテッラ・パレルモ他
Story
異色のドキュメンタリー映画。
実はドキュメンタリーとは知らずに観に行ったのです。
現実であってほしくないというくらい衝撃を受けました。
どこの国、いつの時代にも起こってきた悲惨な現実がまたも繰り返されたのか、という無念さが込み上げてきました。
戦争・紛争などは、いつだってなんの責任もない庶民が犠牲になるんですよね。
不毛な争いに荒れ果てた土地で、人々はこれからも生きていかなければならない不条理に怒りを覚えました。
辛い体験を淡々と語る子どもたちの姿に哀れを感じました。
この作品は、ジャンフランコ・ロージ監督が自ら現地を歩き、3年もの歳月をかけて国境地帯の現実を映しだしたそうです。
弱き者に寄り添う監督の真剣な姿勢が問うものを観客も共感・共有し、この罪深い世界をより良いものに変えていかなければと思いました。
Title
オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体
2022.2.18公開
イギリス映画
Staff
監督/ジョン・マッデン
製作/チャールズ・S・コーエン他
Cast
ユーエン・モンタギュー少佐:コリン・ファース
チャールズ・チャムリー空軍大尉:マシュー・マクファディン
ジーン・ケリー:ケリー・マクドナルド
ヘスター・レゲット:ペネロープ・ウィルトン
イアン・フレミング少佐:ジョニー・フリン
ジョン・ゴドフリー(M):ジェイソン・アイザックス
Story
実話に基づいた物語。第二次世界大戦中の1943年に奇想天外な計画が実行されるのですが、「まさか」というアイデアでにわかには信じがたいですよね(^^)/
英国情報部(MI5)が思いついた作戦とは、戦争の行方を左右させるミッションを成功させることでした。
つまり、「イギリス軍がギリシャに進行する計画がある」というニセ情報をドイツに掴ませるのです。
その方法とは、偽造文書を隠し持った要人(高級将校)の死体を地中海に漂流させ、ドイツが支配していたシチリア沿岸にたどり着かせるという、なんとも運と成り行きに任せた無謀なものだったのです。
偽造文書の作成は簡単にできても、絶対必要な「死体」をどうやって用意するのか?という命題を解決するには、誰かの遺体を見つけることしかありません。
たまたま手に入った男性の遺体に偽造文書を持たせて海に入れることに成功したイギリス政府の混乱ぶりが面白くもあり、悲しさも感じさせます。
戦時にはどんなアイデアも試す価値があるようで、笑えない面もあります。
重厚なイギリス映画には欠かせない俳優としてコリン・ファースが説得力のあるイギリス海軍の諜報部員を演じています。
彼に密接に絡む空軍大尉にマシュー・マクファディン。彼もイギリス映画でよく登場する名優です💛
Title
白い牛のバラッド
2022.2.18公開
イラン・フランス合作
Staff
監督/マリヤム・モガッダム
ベタシュ・サナイハ
製作/マリヤム・モガッダム他
Cast
マリヤム・モガッダム
アリレザ・サニファル
プーリア:ラヒミサム
Story
夫が暴力を加えた男性が死亡。無罪かどうかも判明しないまま、死刑が執行されてしまいます。
口のきけない娘と取り残されたミナは、牛乳工場で働くシングルマザーとなり、懸命に生き抜こうとします。そんなある日、裁判所からの呼び出しに応じたミナは夫の冤罪を知らされるのでした。
冤罪の代償としてかなりの大金が与えられることになり、強欲な夫の弟がそのお金を狙って嫌がらせを始めます。
母娘が済むアパートに1人の男性が訪ねてきたことでアパートの管理人から追い出されることになったミナを救ったのは、その見知らぬ男性でした。
夫の生前に借金をしていた男性は、仕事が順調にいっているのでそれの返済をしたいと申し出ます。
アパートを追い出されたミナと娘を自分所有のアパートに住まわせてくれることになりました。
ミナは夫の死刑に対しての謝罪を求めて裁判所を告訴しますが、裁判を担当した判事とはいつまでたっても会うことができないもどかしさを抱えながら、親密になっていく男性に慰めを感じるようになっていくのです。
母娘に親切にしてくれる男性の素性が明かされた時に慟哭するミナの心情に切なくなりました。
Title
アンチャーテッド
2022.2.18公開
アメリ映画
Staff
監督/ルーベン・フライシャー
製作/チャールズ・ローベン他
Cast
ネイサン(ネイト)・ドレイク:トム・ホランド
ビクター・サリバン(サリー):マーク・ウォールバーグ
クロエ・フレイザー:ソフィア・アリ
ジョー・ブラドック:タティ・ガブリエル
サンディアゴ・モンカーダ:アントニオ・バンデラス
Story
アドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」を映画化した作品。
少年時代に仲の良かった兄を知っているというサリーに声をかけられ、50臆ドルもの財宝を探す旅に出ます。
しかし、同じ財宝を狙っている組織との争奪戦に巻き込まれ、行く先々で困難に遭遇するのでした。
500年前に姿を消した伝説の海賊船を先に見つけたものが財宝を手にすることになるのですが、それにはゴールドの十字架を手に入れなければならないのです。
クロエという女性の協力で十字架を手に入れるのですが、組織が放つ殺し屋も追っ手に加わり、争奪戦はさらに厳しい試練が待っていたのでした。
トレジャーハンターものって、本当にロマンがあり、手に汗握る展開に興奮しますよね💛
実在するのかどうかも不明な海賊船っていうのも、大いに期待を持たせてくれるアイテムの定番です(^^)/
トム・ホランドとマーク・ウォールバーグの息もピッタリでハラハラしながら一緒に冒険している感じを味わえます。
Title
ゴーストバスターズ アフターライフ
2022.2.4公開
アメリ映画
Staff
監督/ジェイソン・ライトマン
製作/アイバン・ライトマン
Cast
フィービー:マッケンナ・グレイス
トレヴァー:フィン・ウルフハード
グルーバーソン:ポール・ラッド
キャリー:キャリー・クーン
ポッドキャスト:ローガン・キム
Story
「ゴーストバスターズ」シリーズの最新作。
ゴーストバスターズのメンバーを祖父に持つフィービーは家賃滞納のせいで田舎町に引っ越しを余儀なくされます。
その古い家は、祖父が住んでいたもので、地下室に最新機器を備えた研究室がありました。
メカ好きなフィービーが「ゴーストトラップ」という装置をうっかり開封したことでそこに閉じ込められていたゴーストが復活してしまうのでした。
ここでは30年もの間、原因不明の地震が続いており、その原因が廃坑となっている鉱山が絡んでいることを突き止めます。
納屋に置かれていたキャデラックを駆使してのゴースト捕獲の格闘が始まります。
Title
ウエスト・サイド・ストーリー
2022.2.11公開
アメリ映画
Staff
監督/スティーブン・スピルバーグ
製作/スティーブ・スピルバーグ他
Cast
トニー:アンセル・エルゴート
マリア:レイチェル・ゼグラー
アニータ:アリアナ・デボーズ
ベルナルド:デビッド・アルバレス
リフ:マイク・ファイスト
チノ:ジョシュ・アンドレス
シュランク警部補:コリー・ストール
バレンティーナ:リタ・モレノ
Story
かの有名な1961年に映画化されたブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」をスピルバーグ監督がリメイクしました。
企画の段階で大きな話題を呼びましたが、完成作品は圧倒的な爆発力を放つ名作となりました!!
映画ファンなら誰でも知っていると言えそうな悲しいストーリーですが、アンセル演じるトニーの軽快さもあり、それほど重くなく、ダンス全体を楽しめるミュージカルに仕上がっていると思いました。
1950年代のニューヨークの下町を舞台とする軸は変わっていませんが、移民文化や、立ち退きを迫られる彼らの苛立ちや競争心の発散場所としてのタウンの描かれ方は明るい彩りが印象的な若者文化を見せてくれています。
プエルトリコ系移民「シャークス」に属する若きマリアと、ポーランド系移民「ジェッツ」所属のトニーのひとめぼれが要因となり、ついには集団を二分する争いへと向かって行きます。
ただ愛するトニーと一緒にいたいという素朴な気持ちから生まれたマリアの行動が、避けがたい悲劇を生み出す結果となり、「後悔先に立たず」という言葉が浮かんできました。
まさにアメリカ版「ロミオとジュリエット」ですね。
この作品で特に印象深かったのは、「ジェッツ」のリーダーのリフを演じているマイク・ファイスト。ベビーフェイスのようで小憎らしい表情がたまらなく魅力的でした。
彼は舞台版「ディア・エヴァン・ハンセン」でコナーを演じていたそうです。あの存在感は納得ですね♪♪
Title
355
2022.2.4公開
イギリス映画
Staff
監督/サイモン・キンバーグ
製作/ジェシカ・チャステイン他
Cast
メイソン・”メイス”・ブラウン:ジェシカ・チャステイン
ドクター・グラシエラ”グラシー”:ペネロペ・クルス
リン・ミーシェン:ファン・ビンビン
マリー:ダイアン・クルーガー
ハディージャ:ルピタ・ニョンゴ
ルイス:エドガー・ラミレス
ニック:セバスチャン・スタン
Story
南米の麻薬カルテルが完成させた強力なテクノロジーデバイスの奪還をかけて、CIAで働くメイスが相棒のルイスと共同で働くことになります。
このデバイスを買い付けた国際的なテロ組織との争奪戦の最中に、ドイツ連邦情報局のマリー、親しい友人であるMI6のエージェント・ハディージャ、コロンビア諜報組織の心理学者グラシーと『355』という即席のチームが誕生します。
そこに加わるのが中国政府で働くリン・ミーシェン。彼女が主催するパーティに忍びこんだメイスたちがデバイスの行方を追って奮闘するスパイ・アクション。
ジェシカ・チャステインの「女性が活躍するスパイ映画」が作りたいという願いが叶った作品です(^^♪
Title
ライダーズ・オブ・ジャスティス
2022.1.21公開
デンマーク・スウェーデン・フィンランド合作
Staff
監督/アナス・トーマス・イェセン
製作/シーセ・グラウム・ヨルゲンセン他
Cast
マークス・ハンセン:マッツ・ミケルセン
オットー・ホフマン:ニコライ・リー・カース
マチルデ・ハンセン:アンドレア・ハイク・ガデベルグ
ウルフ・エメンタール:ニコラス・ブロ
Story
妻が列車の爆発事故で亡くなるという悲劇に見舞われた寡黙な軍人のマークスが、復讐を求めて悪戦苦闘する作品。
妻と同乗していた娘マチルデは助かりますが、家族を突然襲った悲しみと憤りを復讐という形に頼らざるを得なくさせる出来事に翻弄され、あっと言う間に予期しない犯罪にまで発展する怖さが浮き彫りになりました。
たまたま当該の列車に乗り合わせ、マークスの妻に席を譲った数学者のオットーが訪ねてきて、事故が偶然ではなく、誰かに仕組まれた罠だったのではという疑念を打ち明けるのでした。
地元の「ライダーズ・オブ・ジャスティス」という犯罪組織が絡んでいると確信してしまったマークス。さらに、オットーの知り合いの2人まで加わり、爆発事故の真相を探り、犯行に及んだと思われる男性を見つけ出し、制裁を加えてしまいます。
愚かな勘違いがエスカレートしていき、とうとう自分たちが犯罪集団と化してしまったマークスの未来はあるのでしょうか?
マッツ・ミケルセンの得意とするような役柄を淡々とこなす彼の演技は痛みから来るとは言え、狂気の域に達して、哀れと同時に恐ろしくもありましたが、人間の愚かさも伝わる作品でした。
Title
ギャング・オブ・アメリカ
2022.2.4公開
アメリ映画
Staff
監督/エタン・ロッカウェイ
製作/ジェフ・ホフマン他
Cast
マイヤー・ランスキー:ハーベイ・カイテル
デヴィッド・ストーン:サム・ワーシントン
アン・ランスキー:アナソフィア・ロブ
ダフネ:ジャッキー・クルス
ベンジャミン・シーゲル:デヴィッド・ケイド
フランク・リヴァース:デヴィッド・ジェームズ・エリオット
Story
実在したマフィアの顧問を務めていたマイヤー・ランスキーの半世紀に渡る壮絶な人生にスポットライトが当たる今作の主演は、最近出演作が公開されていなかったサム・ワーシントン。
禁酒法時代のアメリカの暗黒街の恐ろしさがあぶり出されるのですが、かなりショッキングな内容となっています。
少年時代から数字に強いランスキーがいかにマフィアに食い込んでいくかが子細に描かれます。走り使いから要職を務めるまでのし上がっていく才覚と運の良さは相当なものだと感心するばかり(^^)/
このところパッとしない作家デヴィッドが今回食らいついたのは、老獪なランスキーの伝記を書く仕事でした。自身も家庭問題を抱えながらも、ランスキーの好むレストラン等に出向き、取材をしていくなかで、アメリカの暗黒時代が徐々に語られていきます。
「自分が生きているうちは絶対に誰にもこれを読ませないこと」という条件のもと、2人の関係は順調に進みます。
しかし、デヴィッドに接触してきたFBIからランスキーが隠している大金の在りかを聞き出せという命令が下り、重い責任に苦悩することになってしまうのでした。
ハーベイ・カイテルのまさに「マフィア」然とした風貌と油断のなさが際立つクライム・サスペンスでした。
Title
ザ・ミスフィッツ
2022.1.21公開
アメリ映画
Staff
監督/レニー・ハーリン
製作/マンスール・アル・ダーヘリ
Cast
リチャード・ペイス:ピアース・ブロスナン
ザ・プリンス:ラミ・ジェイバー
ホープ:ハーマイオニー・コーフィールド
バイオレット・ジェイミー・チャン
ウィック:マイク・アンジェロ
シュルツ:ティム・ロス
リンゴ:ニック・キャノン
Story
犯罪プロフェッショナル集団を率いるホープは父であるリチャードに応援を依頼。
彼らのミッションは、テロリストの資金源がターゲット。
悪党のシュルツ率いる闇組織に狙いを定めます。
中東ドバイの砂漠地帯に建てられた極秘の要塞刑務所の金庫に保管されている大量の金塊をどうやって盗むのでしょうか?
それぞれのエキスパートである仲間が呼び集められ、綿密な計画が立てられます。
施設の監査を装ったメンバーが管理者を日常業務から引き離した隙に、強固なセキュリティを備えた金庫を開ける計画が上手くいくかどうかは限りなく未知数です。
疎遠だった父娘の絆を賭けた闘いも魅力的な要素となっていて、ドキドキハラハラのノンストップアクションと、ブロスナンの最大の魅力であるユーモアを堪能できます💚
Title
アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド
2022.1.14公開
ドイツ映画
Staff
監督/マリアン・シュラーダー
製作/リーザ・ブルメンベルク
Cast
トム:ダン・スティーブンス
アルマ:マレン・エッゲルト
ザンドラ・ヒュラー
ハンス・レーヴ
ウォルフガング・ヒュプシュ
アニカ・マイア―
Story
ある企業が提供するサービスに協力することになった学者アルマ。
彼女はベルリンの博物館で楔形文字の研究をしています。
そんな彼女に紹介されたのは当社が開発したAIロボットでした。
恋人としてハンサムなトムとの生活の実験に挑むアルマでしたが、初めての経験でもあり、トムの扱いにてこずります。
見た目や動作は完璧な人間だし、それなりの感情もあるのですが、アルマの心の中では疑問が生まれていくのです。
「これはロボットであり生身の人間ではない」という無視できない事実をどうしても受け入れられずにひとり悩みます。
それでもトムが家にいるということで孤独が和らいでいくのは否定できません。
人間は果たしてロボットと共存できるのかという究極の命題ですよね(*'▽')
Title
ロック・フィールド 伝説の音楽スタジオ
2022.1.28公開
イギリス映画
Staff
監督/ハンナ・ベリーマン
製作/パトリック・スミス
Cast
キングズリー・ウォード
チャールズ・ウォード
オジー・オズボーン
ロバート・プラント
リアム・ギャラガー
クリス・マーティン
Story
1960年代のウェールズの酪農家の一家により運営されていた本格的な音楽スタジオのドキュメンタリー映画。
ウォード兄弟が始めたスタジオは、やがて音楽界を代表するミュージシャンたちをとりこにしていきます。
サウンド作りに欠かせない高度な設備と静かな環境は、当時を席巻するほどの魅力を備えていました。
そんな田舎町での思い出を語るミュージシャンの表情は、感情豊かで楽しい思い出を呼び起こしているようでした。
録音だけでなく、宿泊施設も完備するロック・フィールドに、長期滞在するミュージシャンも多くいたようです。その解放感あふれる自然が彼らの曲作りを刺激したのかもしれません。
録音スタジオが都会を中心に作られるようになり、停滞時期もありましたが、いまなお存在し続けているロック・フィールドがこれからもミュージシャンから慕われることを願います。
Title
クレッセンド 音楽の架け橋
2022.1.28公開
ドイツ映画
Staff
監督/ドロール・ザハビ
製作/アリス・ブラウナー
Cast
エドゥアルド・スポルク:ペーター・シモニスチェク
ロン:ダニ折る・ドンスコイ
レイラ:サブリナ・アマーリ
オマル:メフディ・マスカル
カルラ:ビビアナ・ベグロー
Story
世界的な指揮者であるエドゥアルドに新しいプロジェクトのオファーが来ます。
紛争で長い間揺れ続けているイスラエルとパレスチナの若者を集めて友好をテーマとしたオーケストラ編成への依頼でした。
本意ではなかったのですが、この仕事を受けたエドゥアルドはオーディションを開催し、20数人を選抜します。しかし、彼らにとってこの団員の半分は「憎むべき敵」だったのです。
練習中にも争いは絶えず、頭を悩ませたエドゥアルドは自然の中での合宿を敢行して、団員間の相互理解を画策しますが、そこではまたしても壮絶な小競り合いになっていくのでした。
音楽家への道を必死に掴もうとする団員たちですが、民族間の染みついた敵意が邪魔をする様子が赤裸々に語られ、異世界の悲しみを感じさせる映画でした。
純粋な初恋でさえも悲劇へと様変わりする紛争とは非あって実りのないものだと痛感させられました。
Title
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
2022.1.28公開
アメリカ映画
Staff
監督/ウェス・アンダーソン
製作/ウェス・アンダーソン田
Cast
アーサー・ハウイッツアー・JR:ビル・マーレイ
J・K・L・ベレンセン:ディルダ・スウィントン
ルシンダ・クレメンツ:フランシス・マクドーマンド
ローバック・ライト:ジェフリー・ライト
エルブサン・サゼラック:オーウェン・ウィルソン
モーゼス・ローゼンターラー:ベニチオ・デル・トロ
ジュリアン・カダージォ:エイドリアン・ブロディ
シモーヌ:レア・セドゥ
ゼフィレッリ・B:ティモシー・シャラメ
Story
「フレンチ・ディスパッチ」誌が編集長アーサーの死去で廃刊に追い込まれます。
最後の創刊号を作成することになり、出入りのアーティストによる紙面作りがスタート。
想像を超える企画が進行していくのですが、フランスの架空の街が舞台とあって、ありえないような記事が紙面を飾ることになるのでした。
刑務所に収監中の受刑者をベニチオ・デル・トロが演じ、そこの看守をレア・セドゥが演じます。そこに絡むのが美術家のエイドリアン・ブロディ演じる実業家で、得も言われぬ映像へと展開していきます(^-^)
このように個性あふれる人物たちを、個性際立つ俳優たちによって映像化し、観るものに少なからぬショックと新鮮なビジョンを与えてくれるのがウェス・アンダーソン監督ならでは。
アンダーソン監督の世界観に満たされたい人には楽しい作品だと思います💛
Title
コーダ あいのうた
2022.1.21公開
アメリカ・フランス・カナダ合作
Staff
監督/シアン・ヘダー
製作/フィリップ・ルスレ他
Cast
ルリー・ロッシ:エミリア・ジョーンズ
フランク・ロッシ:トロイ・コッツァー
ジャッキー・ロッシ:マーリー・マトリン
レオ・ロッシ:ダニエル・デュラント
マイルズ:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ
Story
歌が好きなルビーは、漁師をしているろうあ者の両親、兄との4人家族。
登校前に漁に出て生計を手伝う心優しい女の子ですが、級友からは無視される毎日を送っています。
家族で唯一耳が聞こえ、言葉が喋れるルビーが海の上にいないと漁は成り立たないのです。
いろいろな葛藤を抱えたルビーの心の支えは学校で行われる合唱クラブの授業でした。
熱心な先生に認められたルビーは発表会でも級友のマイルズとソロを持たされることになり、放課後に一緒に練習を積むことになります。
そんな最中に、行政から毎日の漁に有償の係官を乗せる規則が導入されるのですが、歌うことに理解を示さない家族に反発したルビーが乗船していなかったために問題が発生し、操業停止に追い込まれます。
漁師仲間と組み合いを作る運動を始めたロッシ家を支えるルビーは、合唱クラブの顧問に勧められた名門音楽大学への受験の準備との板挟みになり、苦悩することになります。
若い才能が花開くかどうかを家族との関係を含めて描いた珍しい作品となっています。
Title
METライフビューイング2021-22 ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』
2022.1.21公開
アメリカ映画
Staff
監督/セバスティアン・バイグレ
演出/スティーブン・ワズワース
Cast
ボリス・ゴドゥノフ:ルネ・パーペ
グレゴリー:デビッド・バット・フィリップ
シュイスキー公爵:マクシム・パステル
ピーメン:アイン・アンガー
ヴァルラーム:ライアン・スピード・グリーン
Story
16世紀末ロシア。
正当な後継者皇子ドミトリーを暗殺したゴドゥノフは新しい皇帝として即位。
当地で暗殺を目撃していた修道僧ピーメンは同じ修道僧のグリゴリーに真実を話します。
真実を世に知らせるために亡き皇子ドミトリーになりすましたグリゴリーは旅に出てゴドゥノフの悪行を暴こうと画策し、正体がバレそうになるなど、危険な目にも合います。
自分の悪行に内心悩まされてきたゴドゥノフは、同じく真相を知るシュイスキー公爵にも助けを求めますが、心の平安は遠のくばかりでした。
やがて息子を後継者としたゴドゥノフは息絶えてしまいます。
騒乱のロシアの歴史物語は興味が尽きませんね(^-^)
Title
スティルウォーター
2022.1.14公開
アメリ映画
Staff
監督/トム・カッカーシー
製作/スティーブ・ゴリン他
Cast
ビル・ベイカー:マット・デイモン
アリソン・ベイカー:アビゲイル・ブレスリン
ヴィルジニー:カミーユ・コッタン
マヤ:リロウ・シアウヴァウド
シャロン:ディアナ・ダナガン
アキ―ム:イディル・アズーリ
レパーク:アンヌ・ル・ニ
ディロサ:ムーサ・マースクリ
パトリック:ウィリアム・ナディラム
Story
留学先のマルセイユで友だちの殺害容疑で服役している娘のために、アメリカ・オクラホマ州、スティルウォーターという街からやってきた父親の葛藤を描きます。
アリソンは自分を救ってくれるはずの弁護士にコンタクトを取るようビルに言いますが、その頼みの綱の弁護士から打つ手はないと言われて途方にくれます。
五里霧中のビルに親切にしてくれる母娘と知り合い、協力を求めるようになっていきます。
資金に余裕がないビルは現地でも経験を活かし、建設現場でその場しのぎの仕事をこなしながら、裁判への道を模索するしかありません。
そんな中、有力な情報として、アキームという青年が浮かび上がります。
アキームが殺人に関与していると信じ込み、彼の発見に全力を尽くすのです。
緊迫した状況のなかで、思ってもいなかった母娘との友情と愛を育むビルのぎこちなさと真剣さが、意外な感動を与えてくれる作品でした♪♪
しかし、ラストで語られる真相には唖然とするしかありませんよね(*'▽')
アビゲイル・ブレスリン。
久しぶりに観ましたが、成長しましたね!
Title
劇場版
パヴァロッティ ハイドパークコンサート
2022.1.14公開
イギリス映画
Staff
監督/クリストファー・スワン
製作/アンディ・ウォード
Cast
ルチアーノ・パヴァロッティ
アンドレア・グリミネッリ
レオーネ・マジエラ
Story
1991年。
ロンドン・ハイドパークでのコンサート映像の映画化。
降りしきる雨をついて敢行された伝説のオペラ歌手のコンサートに詰めかけた大勢の観衆とともに、ダイアナ妃の姿もありました。
彼の圧倒的な歌声は誰もが認めるところですが、その人間性にも惹かれるのですね💚
オペラ歌手というかけ離れた世界に私たちを誘ってくれるパフォーマンスがあればこその野外コンサートが実現したのだと思います。
2018年「3大テノール 夢のコンサート」、2020年「パヴァロッティ 太陽のテノール」に次ぐ見応えのある作品となりました。オペラに詳しくない人でも、彼らの歌声は映画ファン・音楽ファンを満足させる一級品として親しむことのできるライブですね(^-^)
Title
ブラックボックス 音声分析捜査
2022.1.21公開
フランス映画
Staff
監督/ヤン・ゴズラン
製作/ワシム・ベシ他
Cast
マチュー・ヴァスール:ピエール・ニネ
ノエミ・ヴァスール:ルー・ドゥ・ラージュ
フィリップ・レニエ:アンドレ・デュソリエ
グザヴィエ・ルノー:セバスチャン・プドルース
ヴィクター・ポロック:オリヴィエ・ラブルダン
ポリーヌ:マリーヌ・ヴァクト
Story
アルプスで不可解な墜落を遂げたヨーロピアン航空の旅客機の事故原因を巡る熾烈な闘い。
優秀な音声分析官のマチューが全神経を研ぎ澄まし、ボイスレコーダー/ブラックボックスの捜査に取りかかります。
そこから見えてきたのは巨大な陰謀でした。ブラックボックス回収への出張の同行を上司のポロックに拒否されたマチューは、この事件の異様性に早くも気づきます。
ブラックボックスは無事に回収されますが、ポロックが行方不明となり、マチューが分析を任されますが、不可解な点に気づき、独自に捜査を始めるマチューに魔の手が迫ってきます。
潜水艦内での音声探査などの映画はこれまでもありました。非常に緻密な技術を要する専門分野ですね( ;∀;)
この難問に挑むマチューを演じるピエール・ニネがとても素晴らしかった!!
2017年の「母との約束、250通の手紙」でも繊細な青年を演じていましたが、本作では危険を冒しながらもひたすら真実を追求する真面目な分析官を等身大で表現しています。
同じ航空業会の仕事に携わる妻との不和にまで発展し、万事休すのマチューの行動に涙を誘われます。
Title
コンフィデンスマン JP 英雄編
2022.1.14公開
日本映画
Staff
監督/田中亮
製作/小川普一他
Cast
ダー子:長澤まさみ
ボクちゃん:東出昌大
五十嵐:小手伸也
リチャード:小日向文世
丹波:松重豊
マルセル真梨呂:瀬戸康史
ジェラール・ゴンザレス邑:城田優
畠山麗奈邑:生田絵梨花
Story
「コンフィデンスマン」劇場版シリーズ第3作。
地中海に浮かぶ名所『マルタ島』バレッタ。ダー子、ボクちゃん、リチャードが名誉を賭けて「ツチノコ」の継承者の座を争うことになります。「ツチノコ」とは、数々の美術品を盗み、貧しい人々に還元してきた英雄の名前でした。
彼の跡を継ぐ資格を持つものは誰か?という命題にからみ、コンフィデンスマン以外の強者も秘密裏に入り乱れるのです。
今回は、当地のマフィアであるジェラール・ゴンザレス邑が所有する『踊るビーナス』という彫像を誰が先に盗めるかが焦点となり、ジェラールの豪邸へと侵入していきます。
そこに参入してきたのが、インターポール所属のマルセル真梨邑と、はるばる日本からやってきたベテラン刑事でした。複雑に絡み合う人間模様のなかで、裏切りや騙し合いが入り乱れ、まさに詐欺師の集合体といった心理戦にまで発展していきます。
美しいマルタ島を背景に繰り広げられる極上の『踊るビーナス』の争奪戦を堪能しましょう!!
Title
クライ・マッチョ
2022.1.14公開
アメリ映画
Staff
監督/クリント・イーストウッド
製作/クリント・イーストウッド他
Cast
マイク・マイロ:クリント・イーストウッド
ラフォ:エドゥアルド・ミネット
ハワード・ポーク/ラフォの父:ドワイト・ヨアカム
リタ/ラフォの母:フェルナンダ・ウレホラ
マルタ/レストランの女主人:ナタリア・トラヴェン
Story
かつてのロデオスター・マイクが元の雇い主で恩人でもある牧場主からメキシコにいる息子ラフォを取り戻してくれるように依頼されます。
競走馬の種付けで生計を立てているマイクには断る理由はありませんでした。
渋りながらも国境を越え、見知らぬメキシコへ到着。たどり着いた豪邸に住む元雇い主の妻・リタとその手下との不穏な話し合いの結果、ラフォは家出したということでした。
闘鶏場でラフォを見つけて説得しますが、ラフォは嫌がります。しばらく様子を見ることにしたマイクでしたが、闘鶏場での騒ぎがきっかけでラフォと行動を共にすることができるようになります。
ラフォの身の上を知ったマイクはラフォに同情するようになり、ラフォが可愛がっている「マッチョ」という名の鶏も受け入れるのでした。
ラフォがマイクについて行ったことを知ったリタは手下に彼らを追わせます。
銃を持った手下に追われながらも宿泊先を転々としてたどり着いたのは一軒のレストランでした。
オーナーのマルタは2人に親切にしてくれ、廃れた教会での寝泊まりを許します。朝食も運んでくれる優しいマルタに惹かれていくマイク。
アメリカまでの資金を稼ぐために、マイクは得意な馬の調教を引き受け、ラフォにも乗馬の手ほどきをしてやります。
平穏な日々が続きますが、追っ手の陰が迫りつつあるのを悟り、国境へと先を進むマイクとラフォ。
両親の愛情を知らずに育ったラフォを静かに見守るマイクの感情を抑えた態度にラフォは少しずつ心を許していきます。
Title
でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード
2022.1.21公開
アメリ映画
Staff
監督/ウォルト・ベッカー
製作/ジョーダン・カーナー他
Cast
エミリー・エリザベス:ダービー・キャンプ
ケイシー・ハワードおじさん:ジャック・ホワイトホール
マギー・ハワード(エミリーの母):シエンな・ギロリー
オーウェン・ユー:アイザック・ワン
ユー(オーウェン父):ラッセル・ウォン
Mr.ブリッドウェル/魔法を使う人:ジョン・クリーズ
Story
マンハッタンで暮らすエミリーは、学校でも友だちに打ち解けられない孤独な少女。
母親が出張で留守になり、母の弟の怠慢なベビーシッター・ケイシーおじさんと2人きりになります。
公園の動物ショップでMr.ブリッドウェルという老人の小屋で真っ赤な子犬を見つけたエミリーはアパートに連れ帰り、クリフォードと名付け、こっそりと飼うことにします。
ところが、可愛い子犬だったクリフォードが翌朝目覚めたら、突然巨大化していたので大騒動!!
これにはケイシーおじさんもビックリ。しかし、今さら捨てるわけにもいかず、愛情を注ぐのです。クリフォードがアパートから逃げ出したことで周囲からも注目を集めてしまいます。
そのクリフォードに目を付けたのが、動物実験をやっている大企業でした。クリフォードを手に入れて自社の犬だと言い張り、記者会見までしてしまいます。
このままではクリフォードに危害が加えられてしまうことを恐れたエミリーと友だちのオーウェンとケイシーおじさんは、クリフォード奪還に向けて走り出します。
こんなに巨大な犬って飼うのには不適切ですが、家族として一緒に暮らせたら楽しそうですよね(^-^)
Title
ハウス・オブ・グッチ
2022.1.14公開
アメリ映画
Staff
監督/リドリー・スコット
製作/リドリー・スコット他
Cast
バトリツィあ・レッジャーニ:レディー・ガガ
マウリツィオ・グッチ:アダム・ドライバー
パオロ・グッチ:ジャレッド・レト
ロドルフォ・グッチ:ジェレミー・アイアンズ
アルド・グッチ:アル・パチーノ
ゴメニコ・デ・ソーレ:ジャック・ヒューストン
ピーナ・アウリエンマ:サルマ・ハエック
Story
有名なファッション・ブランド「GUCCI」の創業者一族のノンフィクション「ハウス・オブ・グッチ」を元にした作品。
いかにして一族は滅びたのか?という興味深い考察を与えてくれる素晴らしい一作ですね💚
ちょっと内気なマウリツィオが、出会った運命の女性・パトリツィアとどのようにしてグッチ帝国を創り上げていったのかがよくわかる作品でした。
そこには、欲望・野望・裏切りなどが複雑に絡み合い、最終的には他者の手に渡ってしまうまでが描かれています。
魅力的なパトリツィアとグッチの実権を握ろうとしたマウリツィオの経営手腕不足と、妻への裏切りが後々まで響き、先代の努力を水の泡としてしまうのは悲しいことですね。
レディー・ガガの魅力が炸裂していました!!
まさにこの役を演じるために生まれてきたのではないかと思うほどでした(^^♪
アダム・ドライバーも新鮮な役柄で大いに楽しませてくれました。
Title
マクベス
2021.12.31公開
アメリ映画
Staff
監督/ジョエル・コーエン
製作/ジョエル・コーエン他
Cast
マクベス:デンゼル・ワシントン
マクベス夫人:フランシス・マクドーマンド
マクダフ:コーリー・ホーキンズ
ダンカン王:ブレンダン・グリーソン
マルカム:ハリー・メリング
バンクォウ:バーティ・カーヴェル
Story
シェイクスピアの「マクベス」はこれまでも舞台や映画で何度も上演されてきた名作中の名作。
ジョエル・コーエン監督の手腕で現代に蘇りました。
戦帰りに、荒野で出会った魔女の予言を真に受けたスコットランド将軍マクベスが策略を巡らして王位に就き、これまでの悪行に苦しめられるという寓話です。
そのマクベスの苦悩を身近で見て来たマクベス夫人は、マクベスの心理的な綻びが破滅を呼ぶことを危惧し、なにかとマクベスに気を配ります。
頂点を極めたものの、次に打ち倒されるのは自分であることへの恐怖におののく生活に耐えきれなくなる日も近いマクベス。
王位を奪われた元王子・ダンカンや、裏切られた末に殺されたバンクォーの息子からの復讐に怯えるのも当然でしょう。
「歴史は繰り返す」と言われますが、自分の行いはいつか返ってくるのだという戒めでしょうか?
マクベス夫人をフランシス・マクドーマンドが無表情に演じていて、背筋が凍りました(^-^)
大好きな女優です。