Title
ウインド・リバー
2018.7.27公開
アメリカ映画
Staff
監督/テイラー・シェリダン
制作/ベイジル・イバニク他
Cast
ジェレミー・レナー:コリー・ランバート
エリザベス・オルセン:ジェーン・バナー
ジョン・バーンサル:マット
ジル・バーミンガム:マーティン
ケルシー・アスビル:ナタリー
Story
凍りつくようなアメリカの奥深くのネイティブアメリカンが住むウインド・リバー。
そこで起こった少女の凍死事件がきっかけで、今まで歴史の中で陰になっていた問題に光が当てられます。
自身も3年前に愛する娘を殺害されたプロのハンター、コリーの人生を賭けた追跡劇が始まるのでした。
これほどに不毛でありながら、美しい銀世界。
しかし、ここで暮らすネイティブアメリカンの人たちには厳しい現実が突き付けられているのです。
マイナス20°・30°にもなる厳しい環境。そこに追いやられた彼らに明日への希望は無きにひとしいものでした。
少女はなぜ裸足で10kmもの距離を走り続けたのか?その謎に迫りながら卑劣な犯罪者たちを駆り出していくコリーと、FBI新人捜査官のジェーン、地元の捜査関係者との連携が真実を暴き出す圧巻の展開はまさに手に汗握る迫力でした。
コリー役のジェレミー・レナーが文句なく素晴らしかったですね。
難しい感情的なシーンも真実味があり、観客をその場にくぎ付けにしてしまいます。
ジェーン役はあのエリザベス・オルセン!!
最近の彼女の活躍は目覚ましいものがあります♪♪
他の誰とも違うムードを持つジェーンは一見線が細そうに見えますが、ただならぬ情熱で事件解決に邁進する様子は共感を呼びます。
アメリカでは数館で上映されたそうですが、質の高さからアッという間に上映館が増え続けたそうで、ジェレミー・レナーファンの私にとっては大変うれしい驚きでした!!
Title
ボリショイ・バレエ2人のスワン
2018.7.7公開
ロシア映画
Staff
監督/バレーリー・トドロフスキー
制作/バレーリー・トドロフスキー他
Cast
マルガリータ・シモノバ:ユリア・オルシャンスカヤ
アンナ・イサエバ:カリーナ・クルニコヴァ
アリーサ・フレインドリフ:ガリーナ・ミハローヴァ
アレクサンドル・ドモガロフ:ウラジミール・ボトツキ
ニコラ・ル・リッシュ:アントワーヌ・デュバル
Story
ボリショイバレエ・アカデミーで学ぶ、良きライバルであり仲良しでもあるユリアとカリーナの成長する姿がまぶしい作品。
今までのバレエ映画とは少し趣きが違った新鮮さを感じました。
バレエに全身全霊で取り組むのは同じですが、今作は人間的な側面からも描いた素晴らしい映画だと思います。
お嬢さま感が満載のカリーナが特に魅力的でした!!
最初の方では「なんて高ピーな女の子!」と反発心(^_^.)が湧きましたが、意外にもひたむきに努力する姿に打たれ、途中からすっかり彼女に引き込まれていきました❤
それに、踊りもとても上手く、まさに主役!!としての華やかさに溢れていて、もっと観ていたいと思わせるダンサー兼女優ですね。
ストーリー自体にちょっと難があるとすれば、二人の過去と現在が頻繁に入れ替わるので最初の頃は同じ少女たちだとわからず、「あれっ、ユリアはどこに行ってしまったの?」と迷ってばかりでした。
途中でようやく「あぁ、これはよくある過去&現在の描き方だったんだ~」と理解。ということで、もう一度観なおしてみたい作品となりました。
もちろん、バレエのシーンも観たいです♪♪
もう一人、厳しいけど優しさもあるガリーナ先生もちょっと愛嬌があり、ストーリーに味を加えてくれていますね❤
Title
フジコ・ヘミングの時間
2018.6.16公開
日本映画
Staff
監督/小松荘一良
エグゼクティブプロデューサー/新井重人
Cast
フジコ・ヘミング
大月ウルフ(フジコの弟)
Story
もう何年も前にテレビで観た彼女のドキュメンタリーが忘れられなかったので、今回公開されたこの映画にくぎ付けになりました!!
「凄い!!」「カッコイイ」などの言葉では言い表せないぐらい素晴らしいピアニストであり、女性の見本でもあると思っています。
「楽譜通りに弾くよりも自分の感じる気持ちを込めて弾く」とかいうような意味の言葉が胸を打ちました。
だから、演奏中に間違えても良し、というのも彼女ならではの表現方法なのでしょうね(^。^)y-.
無類のネコ好きであることも私が彼女を好きな理由です。
今回はワンちゃんも出演(^。^)しており、動物好きな人にはたまらない魅力もありますよ~。
幼少時の思い出、ピアニストになってからの試練等、いつ聞いても涙なしにはいられません。
でも、そんな体験があるからこそ彼女の演奏はたくさんの人たちを魅了するのだと思います。
フジコさんに弟さんがいるのを初めて知りました。
なんともユニークな方でしたね。
二人の小さい時のエピソードも微笑ましく、彼女の新たな人間味を思わせるものでした。
彼女が現役の間にぜひとも演奏を聴きに行きたいですよね❤
お気に入りのサンタモニカの家。ステキですね。
Title
ゲッベルスと私
2018.6.16公開
オーストリア映画
Staff
監督/クリスティアン・クレーネス
オーラフ・S・ミュラー
ローラント・シュロットホーファー
フロリアン・バイゲンザマー
脚本/フロリアン・バイゲンザマー
Cast
ブルンヒルデ・ボムゼル
Story
第二次世界大戦時にナチスの主要人物だったゲッベルスの秘書として直近で接したブルンヒルデ・ボムゼルの独白が放つ異色作。
撮影当時103才!という高齢であることを忘れさせるような存在感は底知れない知性をも感じさせる。
「そんな状況下では誰もが逆らえるものではない」という持論?を展開して、自己弁護せざるを得ない事情はあるでしょうけれども、やはり一種の戦犯と見られるのは仕方がないのかもしれません。
たとえ、「仕事だった」と言い訳されても被害者からしたらとても割り切れるものではありませんし。
ナチス映画は必ずと言っていいくらい観に行きます。
この類の映画は残酷な場面が多く、できれば目にしたくない題材ですが、それでも人として現実に目をそむけてはならないという気持ちがあるのです。
今が良ければ・・・とは考えたくない気持ちもあるのでしょう。
戦争が生む狂気。
ユダヤ人虐殺の歴史を埋もれさせてはいけないと思っています。
Title
グッバイ・ゴダール
2018.7.13公開
フランス映画
Staff
監督/ミシェル・アザナビシウス
制作/ミシェル・アザナビシウス他
Cast
ルイ・ガレル:ジャン=リュック・ゴダールステイシー・マティン:アンヌ・ビアゼムスキー
ベレニス・ベジョ:ミシェル・ロジエ
ジャン=ピエール・バンベルジェ
Story
ゴダールの2番目の妻アンヌとの結婚生活とパリでの「5月革命」を軸に、
迷走を繰り広げる悲喜劇(^_^.)
ゴダールの事は名前以外に知らなかったので、この機会にと観に行きました。
正直疲れましたね~。
アンヌはとてもキュートで、唯一楽しませてくれる存在でした❤
一方、肝心のゴダールの駄々っ子ぶりは、
「これが天才映画監督???」と雲を掴むような違和感が・・・
常に口うるさく、嫉妬深く、主義主張さえも弱さが露呈され、
となかなか遭遇しないような変人ぶりには苦笑することもありました。
天才って、凡人からは理解しにくいものだとつくづく感じました。
それでもパリの「5月革命」について知り得たのは良かったと思います。
憧れのパリでそんなきな臭いことが起こっていたとは・・・
日本でも学生運動があったことも歴史に残っているので、身近に感じられました。
ミシェル・ロジエ役のベレニス・ベジョがとてもステキでした。
理解のある女性としてある意味光っていましたね。
Title
インサイド
2018.7.13公開
スペイン・アメリカ合作
Staff
監督/ミゲル・アンヘル・ビバス
制作/アドリアン・ゲラ他
Cast
レイチェル・ニコルズ:サラ
ローラ・ハリング:女
アンドレア・ティバダル:女性警官
ベン・テンプル:アイザック
Story
もうすぐ生まれる子どもを待つ幸せに浸る若夫婦に襲いかかる悲劇がつらすぎます。
不注意からの車の事故で愛する夫を失いながらも、健気に母親になる期待に胸を膨らませるサラ。
それにしても、あれほど無残な事故に遭いながら、母子とも助かるとは・・・???
しかし、彼らの強運!(^_^.)はそれだけではないのです❤
ストーリーが進むにつれてさらなる強運に助けられ・・・と。
どんな母子なのか?といぶかしがる暇もなく、不気味な女が迫りくる恐怖はハンパではありません!!
その鬼気迫る女の表情には、度胆を抜かれるくらい背筋が凍るのです・・・
サラに恨みがあるようなそぶりから何かの復讐とか・・・
若く美しい妊婦サラの大活躍には目を見張るものがあり、画面から目が離せません。
ここまで強い妊婦は類を見ないでしょう。
この結末はどうなるのか?
意外な母性が胸を打ちました。
Title
エヴァ
2018.7.7公開
フランス映画
Staff
監督/ブノワ・ジャコー
原作/ジェームズ・ハドリー・チェイス
Cast
イザベル・ユペール:エヴァ
ギャスパー・ウリエル:ベルトラン・バラデ
ジュリア・ロイ:カロリーヌ
マルク・バルベ:ジョルジュ・マーラン
リシャール・ベリ:レジス・グラン
Story
高級娼婦のエヴァに魅入られ、キャリアも失くしそうになりながら執拗にしがみつく新進作家ベルトラン。
他人の戯曲を盗み、大成したのはいいですが、所詮文才もないまま、次回作をせっつかれる始末。
若く美しい婚約者へからの圧力にも負けそうになっているところへ、魔性の女エヴァが現れて、ベルトランの人生の歯車はとどまるところなく狂わされていくのでした。
恐ろしい女エヴァ。
それに惑わされる若きベルトランの未熟さは「いいカモ」状態ヽ(^。^)ノ
どんなにひどい目に合されても離れられない姿は単に「異常者」そのものと映りましたね。
こんな人は不幸になるのが当たり前!!って感じですね~♪
冷酷なまでの自己中心主義の女性(男性)に絡むととんでもないことになりますよ・・・という苦い教訓でした(^_^.)
Title
ジュラシック・ワールド 炎の王国
2018.7.13公開
アメリカ映画
Staff
監督/J・A・バヨナ
制作/フランク・マーシャル他
Cast
クリス・プラット:オーウェン・グレイデイ
ブライス・ダラス・ハワード:クレア
レイフ・スポール:イーライ・ミルズ
ジャスティス・スミス:フランクリン・ウェブ
Story
恐竜が生息する火山島が噴火の危機に陥り、彼らを救おうとするオーウェンとクレアが巨大な陰謀に巻き込まれる恐怖へのダイブを余儀なくされるストーリー。
今回も魅力的な恐竜たちに会えました❤
特に今作のアイドル(^_^.)ブルーが可愛い!!
噴火した火山流に逃げ惑う人間と恐竜たちの必死のサバイバルはもの悲しさも漂います。
自然の掟は厳しいですよね。
しかし、恐竜たちを食い物にする卑劣な人間たちには怒りさえ感じます。
金儲けのためならどんなことでも平気でする・・・
いつの世界も人間ん欲望に限りなしです。
Title
告白小説、その結末
2018.6.23公開
フランス・ベルギー・ポーランド合作
Staff
監督/ロマン・ポランスキー
制作/ワシム・ベシ
Cast
エマニュエル・セニエ:デルフィーヌ
エバ・グリーン:エル
バンサン・ベレーズ:フランソワ
ドミニク・ビノン:レイモン
Story
家族を綴った私小説がベストセラーになり、いちやく知名度も上がり、
作家として忙しい日常をおくるデルフィーヌ。
あるサイン会で「エル」という魅力的な女性と出会います。
やがて親密になっていく二人でしたが、徐々にエルの存在が疎ましくなり始め、
二人の関係性が微妙にすれ違いを生むようになります。
美しく情熱的、ゴーストライターでもあるエルの狙いとは?
また、時にエキセントリックになるエルにおびえるようになっていくデルフィーヌへの影響は
見過ごすことはできないほどになっていきます。
スランプに陥った人気作家を襲った不可解な謎は深まるばかり・・・
エルを演じるのはエバ・グリーン!!
この人を見たくて映画館に足を運ぶ人たちもたくさんいらっしゃるでしょうね♪♪
アップ画面が数多くあるので、エバファンにとってはたまらない作品です。
この映画へのレビューをざっと見みていくと、エルは実在の人物ではなく、
デルフィーヌの自作自演でしょう、というものでした。
そう言ってしまえばそれまでですよね~(^_^.)
そこで私は、別の仮説を立ててみました❤
それは、エルは『スランプ請負人(^_^.)』なのではないか、というのではどうでしょうか?
デルフィーヌの場合、自作の創作に苦しむ人気作家。
それを解決するために突如現れた「エル」という女性。
さまざまなプレッシャーをかけて精神的にも肉体的にも追い込み、
デルフィーヌのはギリギリのところで新作のアイディアをかろうじて生み出す。
その後はトントン拍子に筆が進み、やがて満身創痍になりながらもついに小説を完成!!
というストーリーは面白いと思いませんか♪♪
映画を観終わった人それぞれが自分の結末を見つけるのも楽しいゲームなのかもしれませんね~ヽ(^。^)ノ
Title
バトル・オブ・セクシーズ
2018.7.6公開
アメリカ映画
Staff
監督/バレリー・ファリス
制作/クリスチャン・コルソン他
Cast
エマ・ストーン:ビリー・シーン・キング
スティーブ・カレル:ボビー・リッグス
アンドレア・ライズボロー:マリリン・バーネット
サラ・シルバーマン:グラディス・ヘルドマン
ビル・プルマン:ジャック・クレイマー
Story
女子テニスの地位向上を目指して、仲間と奮闘する
ビリー・ジーン・キングの実録映画。
男性テニスプレイヤーの全盛時代に果敢に性差別に挑む姿は神々しささえ感じさせるものでした。
どんな分野においても、こういう紆余曲折(歴史)があってこその現代社会なのだと実感します。
まさに、先人たちの血と涙なくしては私たちの『今』はないのですから。
しかし、当時のファッションなどいかに古臭いかがよく表現されていて、「ああ、あの時代はそうだったんだな・・・」と感慨深いものがありますね。
美しいエマがなんだか『ダサい』女子満開で、観るのがつらいシーンも(^_^.)いくつもあり、気の毒やら、笑えるやらでけっこう楽しませてもらいました。
スティーブ・カレルはもう恐いものなし!!ですよね~❤
どんな役でもこなす能力は、他の俳優ではありえないほどの存在感で笑わせてくれますよ~ヽ(^。^)ノ
Title
セラヴィ!
2018.7.6公開
フランス映画
Staff
監督/エリック・トレダノ
制作/ニコラ・デュバル=アダソフスキ他
Cast
ジャン=ピエール・バクリ:マックス
ジャン=ポール・ルーブ:ギイ
ジル・ルルーシュ:ジェームス
Story
長い間続けてきたウェディングプランナーのマックスがその経歴の最期を意識して臨むある古城での盛大な結婚式でも、あれやこれやの騒動がおもしろおかしく展開しますヽ(^。^)ノ
不平ばかり言う人やつまみ食いに余念のない雇われカメラマン等、プロ意識が欠けているスタッフたちの情けなさや数々の不手際が物語を彩っていきます❤
「日本ではこんな仕事現場は考えられないんじゃない?」というもどかしさから、「まあ、フランスだから・・・」というあきらめ(^_^.)へと変化する自分の心情にも笑えるのでした。
それでも予期しないトラブルへのマックスたちの対応には見るべきものもあり、危機を皆の協力で乗り越える姿も多少あるので、イベントとしての結婚式の大変さも実感させる楽しさが残る映画でした。
Title
万引き家族
2018.6.9公開
日本映画
Staff
監督/是枝裕和
制作/石原隆他
Cast
リリー・フランキー:柴田治
安藤サクラ:柴田信代
松岡菜優:柴田亜紀
樹木希林:柴田初枝
Story
第71回カンヌ国際映画祭でパルムドール賞受賞作品。
是枝監督の最新作は、ひっそりと暮らす疑似家族のあり得ない日常の異常さでした。
日本にまさかこんな変な家族があるのか?と嫌悪感をもよおす(^_^.)映画でしたが、権威ある賞を受賞したということで観に行ったのでした。
訳のわからない繫がりに???が満載でしたが、いわくつきの人たちの集まりが微妙に現実味もあり、これもいいのかも・・・と変に理解しそうになる自分もいたりして、なんとも言えない感想を持ちました。
悪く言えば、独居老人を食い物にしているわけですが、複雑な人間模様もあぶりだされており、肯定も否定もできない・・・そんな映画といえばわかってもらえるでしょうか(^。^)y-.
Title
アメリカン・アサシン
2018.6.29公開
アメリカ映画
Staff
監督/マイケル・クエスタ
制作/ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ
Cast
ディラン・オブライエン:ミッチ・ラップ
マイケル・キートン:スタン・ハーリー
テイラー・キッチュ:ゴースト
サナ・レイサン:アイリーン・ケネディ
デビッド・スーシェ:スタンスフィールドStory
目の前でテロリストに婚約者を殺されたミッチがその復讐の手段に利用するのが、CIAエージェントになるという選択でした。
そんなふうに簡単にスカウトされるのかな?という疑問はさておき、単独では決してなし得ない使命に邁進する主人公の鬼気迫る迫力はハンパないものでした。
ミッチ役はメイズランナーでも活躍中のディラン・オブライエン。
今作ではとても大人っぽくなっていて、俳優としての成長が感じられ、将来性も高いのが印象的でした。
マイケル・キートンという凄いベテランと共演することは彼のキャリア形成という面でも得られるものが大きいですし。
冷酷なテロリストを演じるテイラー・キッチュも上手い俳優です。
彼が登場するだけで、只者ではない!という緊張感を与えるのですから。
テロという理不尽な破壊行為は本当に絶滅して欲しいものですが、世界中で今も勃発しているのが残念ですよね。
Title
ハン・ソロ スターウォーズ・ストーリー
2018.6.29公開
アメリカ映画
Staff
監督/ロン・ハワード
制作/キャスリーン・ケネディ他
Cast
オールデン・エアエンライク:ハン・ソロ
ウッディ・ハレルソン:ドバイアス・ベケtット
エリミア・クラーク:キーラ
ドナルド・グローバー:ランド・カルリジアン
ダンディ・ニュートン:ヴァル
Story
ハリソン・フォードの当たり役ハン・ソロを3000人の候補者の中から選ばれた
新星オールデン・エアエンライクが務める新しいスターウォーズのスピンオフ。
とにかくスピード感があり、ストーリー的にもよく練られていて、見所もたくさん!!
なによりも、ハン・ソロの若々しさがこの作品に躍動感を与えてくれていますね~♪♪
別れ別れになった幼なじみのキーラを救いに行くのを使命にしていたハンですが、
そのキーラがいつの間にか重要人物になっていたのにはかなり驚かされました(^_^.)
まあ、その方が後半のストーリーが作りやすくなるんだろうな、と素直に納得しました❤
ウッディ・ハレルソンは最近いろんな役柄で活躍していますよね。
彼が出てくると、何かが起こりそうな不気味な(^_^.)予感がしますが、
今作では善人でもなく、悪人でもない・・・という不思議な味があり、
さすがに大ベテランだなと感心させられました。
アメリカ映画って、キーとなる作品から様々なスピンオフが生まれる、
そんな作り方が格段にうまいですよね。
特に、前日譚という考え方がよく使われますが、
今では当たり前な映画製作の現場となっているのが凄いと思います。
Title
空飛ぶタイヤ
2018.6.15公開
日本映画
Staff
監督/本木克英
原作/池井戸潤
Cast
長瀬智也:赤松徳郎
ディーン・フジオカ:沢田悠太
高橋一生:伊崎一亮
深田恭子:赤松史絵
岸部一徳:狩野威
Story
赤松運送のトラックのタイヤが走行中にはずれ、付近をあるいていた主婦が犠牲になり、その責任を取らざるを得ない状況に追い込まれた若き社長の奮闘がどこまで続くのか?
理不尽な事故と思いつつも誠意ある対応を迫られる加害者側と憤る被害者家族の行き違いは実際にニュース等で見かけるのと同じでした。
「誰が悪いのか?」
「どうすれば解決できるのか?」
それは気の遠くなるような忍耐と地道な調査しか希望はありませんでした。
巨悪を暴くのは並大抵ではありませんし、何重にも落とし穴が仕掛けられた現実にたたきのめされる危機を乗り越えるのは経営者であり、社内に残ってくれた信頼厚い社員たちの団結のみ。
そこへ明るい光が灯りますが、はたして状況を打破できる日がくるのでしょうか?
原作はあの池井戸潤。
さすがに表現力はただ者ではありませんね。納得です。
主演の永瀬君もすばらしい役者です!!
さらに、ディーン・フジオカが凛々しく、見惚れてしまいました❤
Title
オンリ・ザ・ブレイブ
2018.6.22公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョセフ・コジンスキー
制作/ロレンツォ・ボナベンチュラ他
Cast
ジョシュ・ブローリン:エリック・マーシュ
マイルズ・テラー:ブレンダン・マクドナウ
ジェームズ・バッジ・デール:ジェシー・スティード
ジェフ・ブリッジズ:ディエイン・スタンブリンク
テイラー・キッチュ:クリストファー・マンケンジー
ジェニファー・コネリー:アマンダ・マーシュ
Story
実話に基づく森林消防団の活躍が凄まじいです。
消化活動には『水』ではなく『火』を使うなんて、大胆不敵(^_^.)な気がしますね~❤
燃え広がらないように溝を掘り、先に火をつけて山火事の勢いを弱めるなんて誰が考えたのでしょう(^_^.)
でも、予想を超える猛火には人の力は及ぶべくもないことを目の当たりにして、複雑な心境になりました。
団員が個性的で、家族同然の付き合いに憧れたりしましたが、いざとなると彼らは命の危険も顧みず、猛火に挑みかかるのです。
誰もが愛する家族をかかえ、極限状態での消化活動という仕事に邁進する姿は崇高さを感じさせてくれるものでした。
Title
天命の城
2018.6.22公開
韓国映画
Staff
監督/ファン・ドンヒョク
原作/キム・フン
Cast
イ・ビョンホン:吏曹大臣・チェ・ミョンギル
キム・ユンソク:礼曹大臣・キム・サンホン
パク・ヘイル:国王・仁祖
コ・ス:ソ・ナルセ
パク・ヒスン:イ・シベク
Story
1636年。丙子(へいし)の役を題材に清の猛撃を受け、厳寒のなか、壊滅状態に追い詰められた朝鮮の王と側近たちの息づまる攻防が描かれます。
まさに一進一退。
現代のように情報網が発達していればなんということもない状況把握を、この時代のもどかしい腹の探り合いを絡めて壮大なスケールで迫ってきます。
大臣たちの進言はどっちを向いても妥当だと思い、迷いに迷う国王の置かれた厳しい立場に同情さえ覚えます。
家臣といえども、所詮は人間。
間違いや勇み足も仕方がないと思います。
何が正しくて、何が間違っているのかさえ掴みきれないまま、敵の襲撃でもろくも崩れ去り、まさに『天命を知る』ラストには
胸が張り裂けそうでした。
Title
リミット・オブ・アサシン
2018.6.16公開
アメリカ・中国合作
Staff
監督/ブライアン・スムルツ
制作/ベイジル・イバニク他
Cast
イーサン・ホーク:トラヴィス
シュイ・チン
ポール・アンダーソン
ルトガー・ハウアー
Story
休暇中の暗殺者トラヴィスは緊急指令で組織に呼び出され、新たなミッションを命令されます。
それは、とある重要証人の暗殺でした。
それを守るこれまた凄腕の女性係官との奇妙な連携で事態は思わぬ方向へと進むことになります。
渋いイーサンがまたもや見られます。
最近は二枚目を封印して、薄汚れたルックスや、しょぼい役柄が目立つイーサンですが、ここでも男臭さに思わず引いてしまいそうになりながらも、その過激さにどんどん引っ張られ、ストーリーの中にどっぷり浸っていました♪♪
一度は生命を落としながら、役に立つ情報を組織に奪われ、再度生命を狙われる不運な暗殺者って過酷な運命ですよね~。
しかし、そう簡単に死なないのがヒーローというもの。
24時間の生命のリミットに挑みながら、自分の使命?を果たそうとする姿には感動しました。
同僚との最後の対決場面は緊張感が高まりました。
すべてを知った上での仲間意識が泣かせます。
Title
リディバイダー
2018.6.9公開
イギリス映画
Staff
監督/ティム・スミット
制作/デニス・ウィグマン他
Cast
ダン・スティーブンス:ウィル
ベレニス・マーロウ:アビゲイル
チャリティー・ヘルナント
Story
地球をコピーして、そこから必要なエネルギーを取り込む作戦だったようですが、
そう簡単には行かないのが世の常(^_^.)
たとえ未来のお話であっても…❤
地球のコピーとはよく考えたものですよね~。
なかなかの着眼点だと思います。
過去のSFものでもあったような、なかったような(^。^)y-.
ストーリーは着々と進んで行くのですが、こちらの頭の中はややこしさについていけなくなりそうでした。
でも、大好きなダン・スティーブンスが主役なので、最後まで観ることができました。
それでも、他に印象に残ったのは、アビゲイル役の女優でした。
最初の登場シーンでは「おっかない!」という印象でしたが、
途中からその弱みも見えてきたりして、「あぁ、この人も大変なんだ…」と
理解しやすくなったりして、ダンよりも彼女の方ばかり観ていました。
彼女は007の「スカイホール」のボンドガールだったそうです。
この映画はもちろん観ていますが、印象に残っていないのが残念です(^_^.)
シナリオの着眼点は良かったと言えますが、
ウィルの視点からの斬新な?演出方法がいつの間にかわずらわしくなってきて、
「もっと普通の撮り方としてほしいな…」と正直思いました。
ウィルの描き方としても、もっと内面を掘り下げるとかして、ダンの良さを引き出してほしかったと思います。
Title
モーリス4K
2018.6.9関西公開
イギリス映画
Staff
ジェームズ・アイボリー
制作/イスマイル・マーチャント
Cast
ジェームズ・ウィルビー:モーリス
ヒュー・グラント:クライヴ
ルパート・グレイブス:アレックス
デンホルム・エリオット:バリー医師
ベン・キングズレー:精神科医ジョーンズ
Story
約30年前にヒットしたあの『モーリス』がリバイバル上映されています。
一度は観たいと希望していた映画をようやく観ることができました!!
この日をどんなに待ち望んだことでしょうか。
あのヒュー・グラントの若き日の麗しい姿を目にすることを長年夢見てきて、念願かなった幸せ感は天にも昇る心地です❤
それにしても、「モーリス」という名前は、ヒュー・グラントの役名だとばかり思っていたので、最初の方は??でした(^_^.)
イギリス上流階級お得意の貴族の世界を目の当たりにして、その窮屈さ、滑稽さ、見栄に支配された悲哀など、こうした作品にはよく描かれますが、ここでも上流階級ならではの興味深い習慣やしきたりなどが現代に生きる私たちに問いかけるものは少なくないと思います。
同性愛が危険なものだった時代の怖さも描かれていますが、ラスト近くのクライヴの屋敷の猟番のアレックスが南米行きを止めて、モーリスとの人生を選ぶあたりは、私から見ると、かなりの『打算』が見え隠れしていましたね。
南米へ行ってもどっちみち労働者としてしか生きられないでしょうし、苦労するのは予想がつくはずですから。
そこへ行くと、同性愛とはいえ、モーリスのような地位を持ったパトロンを捕まえておけば、日陰の身ではあっても、生活の保障は約束されたも同然だと思います。
その辺りの計算高さからみると、労働者階級の青年としたら喉から手がでるほど欲しいものであったと思います。
言ってしまえば、アレックスは『ラッキー』だったのでしょうね。
卑屈にはなったとしても、のちのち上にのし上がるチャンスさえ見えていたはずですから。
この作品は英国の単なる耽美さを愛でる作品ではなく、たくましく生きる労働者階級の置かれた社会的立場も如実に描いていると思います。
なにはともあれ、美青年ヒュー様を楽しみましょうヽ(^。^)ノ
Title
メイズ・ランナー 最期の迷宮
2018.6.15公開
アメリカ映画
Staff
監督/ウェス・ボール
制作/エレン・ゴールドスミス=バイン他
Cast
ディラン・オブライエン:トーマス
カヤ・スコデラーリオ:テレサトーマス・ブロディ=サング:ニュート
キー・ホン・リー:ミンホ
ロサ・サラザール:ブレンダ
Story
「メイズランナー」完結編。
自分たちのルーツを知り、過酷な運命を解き明かしたい気持ちを持つ若者たちが決死の適地への侵入ははたして成功するのでしょうか?
前2作続いて、息づまる展開に夢中になりました。
トーマスが密かに好意を寄せるテレサとの再会で、辞退は急展開に。
彼女は敵か、見方が…
それさえつかめずに生命を賭け、真実に迫ろうとする少年たちの悲壮感とその使命感に胸を打たれました。
彼らの友情も丁寧に描いており、見応え充分でした。
感情移入しつつも、誰も犠牲になってほしくない、という思いが湧きあがり、観るものの感情をグイグイ締め付ける演出が優れていると感じました。
1作目は巨大な壁を突破することに主眼が置かれていましたが、2作目、今作とどんどん複雑になっており、ようやく全体像が見えてきたようです。
荒廃しているばかりか、冷酷な支配者に牛耳られてたこんな近未来は『イヤ』ですよね~。
Title
ワンダー 君は太陽
2018.6.15公開
アメリカ映画
Staff
監督/スティーブン・チョボウスキー
制作/デビッド・ホバーマン他
Cast
ジュリア・ロバーツ:イザベル
ジェイコブ・トレンブレイ:オギー
オーウェン・ウィルソン:ネート
マンディ・バティンキン:トゥシュマン先生
ダビード・ディグス:ブラウン先生
イザベラ・ビドビッチ:ヴィア
ダニエル・ローズ・ラッセル:ミランダ
Story
顔に障害を負った10才の少年を取り巻く周囲の反応がリアル過ぎて、
観るのがつらくなる作品です。
でも、勇気を持って向き合えば、そこには人と人の不変の思いやり、
尊敬などの素直な気持ちに包まれる、そんな素晴らしい映画でした!!
生まれてから何度も顔の整形手術を繰り返し、やっと自分の顔に定着したものの、
他人から見たら「!!」という衝撃的なインパクトを与えてします悲劇。
『もし自分がオギーだったら』『もしオギーのようなクラスメイトと出会ったら』
と自問自答を繰り返しながら観ていきました。
優しく理解ある両親と姉に囲まれて幸せな家庭生活を満喫するも、
一歩外に出れば、好奇心をあらわにした人々との恐ろしい接触が待っている…
10才の少年には過酷ですよね。
勇気を出して入学はしたものの、クラスメイトも人それぞれの反応を示し、オギーは喜んだり、
悲しんだりのジェットコースター状態。
それでも彼の前向きな姿勢に促され、やがて周囲に理解者が増えていくのです。
私の印象に残ったのは、オギーが悲しい時、
怒りを家族やクラスメイトに向けて爆発させるシーンの数々でした。
内にこもるだけでは何も解決しないということをこの映画は雄弁に語ってくれています。
それを受け止める家族あるいはクラスメイトたちはビックリしつつも、
それによりオギーの心の声を聞くことができるからです。
そういうことが積み重なって弱い立場のオギーを真に理解し、手を差し伸べることが可能になるのですから。
オギー役のジェイコブ君は本当に演技が上手ですよね~❤
2015年の「ルーム」でブレイクしたのも今は昔…というぐらいの成長の速さです。
オギーの心理を演じきったジェイコブ君。恐るべき子役ですね。
両親役のジュリア・ロバーツ&オーウェン・ウィルソンがまたとてもいい!!
こんな親の元に生まれてみたい…と思える暖かさでしたヽ(^。^)ノ
そして、私のイチ押しは、仲良くなるジャック役のノア・ジュブ君!!
かなりのハンサムボーイでやわらかなほっぺがたまりませんでした❤
成長したらどんな俳優になってくれるのでしょうか?
とても楽しみですね~。
Title
終わった人
2018.6.9公開
日本映画
Staff
監督/中田秀夫
原作/内館牧子
Cast
舘ひろし:田代壮介
黒木瞳:田代千草
広末涼子:濱田久里
Story
無事に(^_^.)定年を迎えたサラリーマンの退職後のやり場のなさがもの悲しさを感じさせてくれるのですが、今までにもたくさん描かれてきた題材ですよね♪♪
それでも観ようと思ったのは、ある週刊誌の対談で原作者の内館牧子さんの記事を読んだからでした。
作者の想いがこもった作品を観るのもいいかもしれない…
との気持ちが出てきたのでした。
しかし、日本の定年後のサラリーマンの姿ってどうしてこうも似たような描かれ方をするのでしょうか?
しょぼくれて、家族に邪魔者扱いされて、地域に属するには遅すぎ、やることも中途半端・・・
でも、これが会社勤めを終えた日本の男性のよくあるタイプなのでしょうね。
もちろん、定年後も第二の仕事人生を手にする幸運?な男性も現代ではあり得ると思います。
しかし、それは本人には良くても日本社会に於いて理想的な状況だと言えるでしょうか?
というのは、老人に長~く働かれると若い人たちの入る隙間がないと思いませんか?
そりゃあ、経験を積んだベテランが仕事を任されるのは結構なことですよね。
でも、いい加減にリタイアしてもらわないと次の世代が育たないのも現実です。
そういう現場を見てきた私からすると、「老後も働いて社会保険を払い続けてもらおう」という政治に利用されるシステムはもうそろそろ終わりにしませんか?と思います(^_^.)
Title
Vision
2018.6.8公開
日本・フランス合作
Staff
監督/河瀬直美
Cast
ジュリエット・ビノシュ:ジャンヌ
永瀬正敏:智
岩田剛典:鈴
美波:花
森山未来:岳
夏木マリ:アキ
Story
河瀬直美監督の最新作です。
やはり難解ですね♪♪
謎・なぞ・ナゾ・・・
ストーリーが進むにつれてぼんやりとですが、全体像が浮かび上がるのですが、??というもどかしさは消せません。
「こうではないのか?」「あぁ、そうなのか」
という感じですね…(^_^.)
エッセイストのジャンヌが奈良県の吉野の森にやってきて、ある不思議な植物が現れるのを待つ、というものですが、本当にあるのか、ないのかさえ明かされないまま物語は進んでいきます。
山守の智には永瀬正敏。
彼の演技は私が観る限り『寡黙』な姿ですね。
もっといろんな役柄を観たい!!と思うのは私だけでしょうか?❤
はじけた永瀬正敏…いいと思いませんか?
不思議な老婆アキ役の夏木マリ。
若い頃を知っているだけに、さみしさが迫ります。
それは美人で、たとえようもなくセクシーお姉さんだったのです(^。^)y-.
忘れられないですね~。
犬がまたいい演技をしてくれます。
こんな子なら私も欲しい1!と思っちゃいました。
Title
男と女、モントーク岬で
2018.5.26公開
ドイツ・フランス・アイルランド合作
Staff
監督/フォルカー・シュレンドルフ
Cast
ステラン・スカルスガルド:マックス・ゾーン
ニーナ・ホス:レベッカ
スザンネ・ウォルフ:クララ
Story
作家のマックスが新刊プロモーションでNYへ。
そこで偶然出会った昔の知り合いの男性との会話から若かりし頃に付き合っていた恋人を訪ねようと決心します。
なかば強引に彼女の職場に会いに行くのですが、彼女の反応はイマイチでした。
それでもなんとか一緒に思い出の地モントーク岬に行くことになります。
ニーナがそこに家を見に行くことになっていたのでした。
この映画は、周囲があまり見えていない未熟な男性(もう初老(^。^))の自分勝手な思い込みと押し付け、それに振り回される人たちが描かれています。
「男って、どうしてこんななの?」と不愉快になる女性もいるかもしれませんね。
最期にようやく真実が見えてきて、将来を真剣に見つめることができるようになる、というお話でした❤
Title
30年後の同窓会
2018.6.8公開
アメリカ映画
Staff
監督/リチャード・リンクレイター
制作/ジンジャー・スレッジ他
Cast
スティーブ・カレル:ラリー・“ドク”・シェパード
ブライアン・クランストン:サル・ニーロン
ローレンス・フィッシュバーン:リチャード・ミューラー牧師
J・クイントン・ジョンソン:ワシントン
Story
元軍人3人が30年ぶりに再会。
それぞれの人生を歩いてきた彼らが現実に見たものとは?
酔いどれのサルと、今は信じられないことに牧師と化した(^_^.)ミューラーが、
ドクの戦士した息子を迎えに行く道程は
思いがけない結び付きを蘇らせることに…
最愛の息子を戦死という酷い形で失ったドクに突き付けられた
真実。
何とも言えない無力感が皆に重くのしかかります。
息子は華々しく、、雄々しく散ったと思い込んでいたことが不信感に変わり、
ドクの喪失感をやるせなさを倍加させるのでした。
どこまでも陽気で、人の気持ちを高揚させる力を持ったサルが出色ですね♪♪
「トランボ ハリウッドで最も嫌われた男」で主人公を演じていたブライアン・クランストンが
こんなに味のある俳優だとは知りませんでした❤
そこへ行くと、なんと似合わない(^。^)牧師に変身していたミューラーの悟りきったすまし顔は笑いを誘います(^_^.)
こんなふうに「すべては神の思し召し」なんて受け止めたら、誰の人生も楽なのかもしれませんが…
でも、それは私にはうわべだけの人生訓としか映りませんでした。
人生に真っ向から立ち向かう姿が人は美しいと感じるからです。
悲しさ、苦しさ、楽しさ、嬉しさなど、私たちの生活とは切っても切り離せない側面こそが生きている証であり、
彩りだと思っているので、無理に他者を引き込み、自分をごまかすことはないと思っています。
息子の棺に付き添う兵士のワシントンがとても印象てきでした。
いい役者さんだと思います。
Title
デッドプール2
2018.6.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/デビッド・リーチ
制作/サイモン・キンバーグ他
Cast
ライアン・レイノルズ:ウェイド・ウィルソン/デッドプール
ジョッシュ・ブローリン:ケーブル
ザジー・ビーツ:ドミノ
モリーナ・バッカリン:ヴァネッサ
Story
大ヒットとなった『デッドプール』の続編。
ハチャメチャなアクションなども健在ですが、ちょっとやり過ぎ感も…
まあ、私としてはライアン・レイノルズが出演するのと、モリーナ・バッカリンが目当てですが(^。^)
しかし、ケーブル役のジョシュ・ブローリンは本当にモテモテですよね~❤
こういうヒット狙いの作品から、シリアスな役柄までずっとヒット作にでずっぱりと言ってもいいような大活躍!
特徴のあるルックスではないところも抜擢される秘訣でしょうか。
どんな役柄でも染まらない柔軟性…
これが制作陣に気に入られるのかもしれないとつくづく感じます。
Title
レディ・バード
2018.6.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/グレタ・ガーウィグ
制作/スコット・ルーディン他
Cast
シアーシャ・ローナン:クリスティン・マクファーソン(レディ・ バード)
ローリー・メトカーフ:マリオン・マクファーソン
トレイシー・レッツ:ラリー・マクファーソン
ルーカス・ヘッジズ:ダニー・オニール
ディモシー・シャラメ:カイル・ジャイブル
Story
2000年代のアメリカ・カリフォルニア州サクラメントという田舎町を舞台にクリスティの青春が描かれます。
思春期ならではのもどかしさ、大人ぶりたがり、母へ反発など、誰もが経験するような日々の流れが懐かしささえ感じさせてくれました。
シアーシャがこういう平凡な女性との役を演じるのはかなり珍しいようですね。
彼女はどちらかというと、ギリギリで生きるヒロイン役が多いような気がします。
いわゆる青春もの、とうジャンルは似合わないのでは?と勝手に想像していましたが、そこはやっぱり女の子!!だったんですね~(^_^.)
等身大のシアーシャが身近に感じられて新鮮でした。
メイキングで、ガーウィグ監督とのやり取りを楽しんでいるシアーシャたち若手俳優の楽しそうな様子が微笑ましかったです♡
また、今をときめくティモシー・シャラメ君が出ていますよ~ヽ(^。^)ノ
Title
ビューティフル・デイ
2018.6.1公開
イギリス映画
Staff
監督/リン・ラムジー
制作/パスカル・コーシュトゥー他
Cast
ホアキン・フェニックス:ジョー
ジュディス・ロバーツ:ジョーの母
エカテリーナ・サムソノフ:ニーナ
ジョン・ドーマン:ジョン・アクリアリー
アレックス・マネット:ヴォット議員
Story
老母と暮らす元軍人のジョーは行方不明の少女たちを見つけ出す仕事を請け負う危険な生き方をしており、その不気味な雰囲気は彼がただ者ではないという空気を醸し出しています。
ヴォット州上院議員から娘ニーナの捜索を依頼されたジョーはなんとか彼女を救い出すも、新たな謎の男たちに連れ去られ、母さえも殺害されるという最悪の状態に追い込まれるのです。
ニーナ救出に向かうジョーの前にさらなる悲劇と困難が襲いかかるのも、彼の仕事を考えると、宿命と言えるのかもしれません…
ホアキンの太り気味の体躯、無精髭、ものうい雰囲気が尋常ではない彼の置かれた境遇を、いやおうなく提示してくれるのですが、なんとも居心地の悪さがまたたまりません。
いわゆる「バツの悪さ」に支配されたような場面が続くので、こちらまで「モジモジ」と落ち着かない気持ちにさらされるのでした(^_^.)
ニーナの無気力な表情からはその心情は読めませんが、自分なりに現状に順応しようとする健気で痛ましい努力のあとが伺えるのが哀しいですね。
Title
ミッドナイト・サン タイヨウのうた
2018.5.11公開
アメリカ映画
Staff
監督/スコット・スピアー
制作/ジョン・リカード他
Cast
ベラ・ラーソン:ケイティ・ブライス
パトリック・シュワルツェネッガ―:チャーリー・リード
ロブ・リグル:ジャック・ブライス
クイン・シェパード:モルガン
Story
2017.8.5公開の『エブリシング』という同じ題材のアメリカ映画がありましたね。
「XP」という難病と闘う17才の美少女ケイティは太陽を浴びると生命にかかわるため、
夜間しか行動できない日々を過ごすのでした。
楽しみは母が教えてくれたギター演奏。
最寄りの駅でひとり歌うケイティの姿は胸に響くものがあります。
そんな彼女がある夜出会った少年は長年憧れ続けていたチャーリーでした。
突然の出会いに焦ったケイティ。
実は彼はケイティが自宅の遮光した窓から幼少時から見つめていた相手で、
2人は次第に打ち解けあうようになります。
夜間に愛を育む若い彼らの情景は、命の尊さを感じさせてくれました。
そんな2人の将来が予想できるのが哀しさを倍増させます。
病気を抱えて、細く長く生きるか、この一瞬を命の限りに生きるか・・・
とても重い課題ですね。
ケイティ役のベラ・ラーソンがきれい過ぎてため息ものでした♪♪
ポスト「クリツテン・スチュワート」かも、
と感じたのは私だけではないかもしれないですよね。
チャーリー役のパトリック・シュワルツェネッガ―は、
言わずと知れたあのシュワルツェネッガ―の息子さん!!
なんとも新鮮な好青年でした❤
Title
サバービコン 仮面を被った街
2018.5.4公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョージ・クルーンー
制作/グラント・ヘスロワ
ジョージ・クルーニー他
Cast
マット・デイモン:ガードナー
ジュリアン・ムーア:ローズ/マーガレット
オスカー・アイザック:バド・クーパー
ノア・ジュブ:ニッキー
Story
1950年代の実際にあった人種差別暴動にヒントを得たジョージ・クルーニー監督作。
理想郷のような街「サバービコン」で暮らす人々の生活を不気味に(^_^.)描いた不思議な映画でした。
マット・デイモン扮するガードナーはなんとなく不穏な雰囲気の中年男性で、妻が死亡すると、妻の姉が家に入り込み、一人息子ニッキーもなんとなく困惑したりの不可解な家族には裏の顔が・・・
ジョージ・クルーニーとマット・デイモンは親しい友人ということもあるようで、マットも情けない姿を自然に(^_^.)表現しているのが彼らの関係性も見えてきて微笑ましくさえありますね。
マットに絡んでくるのは双子役のジュリアン・ムーア。
彼女はどんな役柄でも軽々とこなす印象のあるベテラン女優。
しかも、変な(^_^.)役でも嬉々として演じる度量の深さも感じさせられます♪♪
息子ニッキーがとても素晴らしい!!
アップの表情が名子役の雰囲気が漂い、これからの活躍がおおいに期待されます❤