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Title
シチリア・サマー
2023.11.23公開
イタリア映画
Staff
監督/ジュゼッペ・フィオレッロ
製作/エレオノーラ・プラテッリ
Cast
ニーノ:ガブリエーレ・ピッツーロ
ジャンニ:サムエーレ・セグレート
リーナ:シモーナ・マラート
カルメラ:ファブリツィア・サッキ
アルフレード:アントーニオ・デ・マッテオ
フランコ:エンリコ・ロッカフォルテ
チッチョ:ジュゼッペ・スパータ
Story
1982年のシチリア島で母とその愛人と暮らす孤独なジャンニがある日バイク事故で太陽のようにまぶしい少年ニーノと出会います。
ジャンニとは違い、花火職人の大家族で陽気に育ったニーノにジャンニは惹かれていきます。
お互いの気持ちが寄り添うようになり、2人は離れがたい存在になっていきます。
なんとか独り立ちを願うジャンニはニーノの伯父が管理する砕石場で仕事を得るのですが、事態は過酷なものへと向かっていくのでした。
禁断の世界に足を踏み入れた少年たちの瑞々しい輝きが時代にもまれ、遠い世界へと彼らが連れ去られるのを観るのは残酷でもありました。
実話を元にして作られたそうですが、2人の幸せが続いて欲しかったと思いました。
主役2人はオーディションで見出された新星だそうで、今後の活躍が楽しみですね。
Title
翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて
2023.11.23公開
日本映画
Staff
監督/武内英樹
原作/魔夜峰央
Cast
麻実麗:GACKT
壇ノ浦百美:二階堂ふみ
桔梗魁:杏
嘉祥寺晃:片岡愛之助
神戸市長:藤原紀香
京都市長:川崎麻世
下川信男:加藤諒
おかよ:益若つばさ
近江晴樹:堀田真由
滋賀のジャンヌダルク:高橋メアリージュン
内田智治:アキラ100%
Story
大ヒットした(^^♪「翔んで埼玉」の続編。
百美と共に埼玉に武蔵野線の建設を計画します。
と同時に、埼玉県人のために越谷に海を作ることを思いついた麗は、和歌山から質の良い砂を運ぶことにします。
船の転覆に遇うも、関西にたどり着いた麗は偶然滋賀解放戦線の桔梗に助けられますが、この地の政治上の問題が庶民を苦しめている現実を知ります。
和歌山のビーチはいつの間に大阪人が支配しており、滋賀や和歌山から大阪への通行手形が必要だったのです。
悪どい嘉祥寺晃大阪県知事が関西一帯を取りしきり、全国大阪府計画に着手していました。
そんな大阪県に対して神戸市や京都市、麗や桔梗からの反発が強まっていきます。
前作に引き続き、なんともハチャメチャな設定&奇想天外なストーリーがワチャワチャと入り込み、ほとんどカオス状態・・・
頭がどうにかなりそうでした。
それでも登場人物の奇抜さや意外さもあり、結構楽しめました💚
Title
ロスト・フライト
2023.11.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジャン・フランソワ・リシェ
製作/ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ他
Cast
ブロディ・トランス:ジェラルド・バトラー
ルイス・ガスパール:マイク・コルター
サミュエル・デレ:ヨーソン・アン
ボニー・レイン:ダニエラ・ピネダ
テリー・ハンプトン:ポール・ベン=ビクター
シェルバック:レミ・アデレテ
マット・シンクレア:ジョーイ・ストロニック
Story
卒業を迎えた愛娘がイギリスで待つ機長のトランスは、彼女との再会を心待ちにしながら直前にシンガポール発ホノルル行きのフライトに臨みます。
しかし、それは地獄へのフライトだったのです。
悪天候を乗り越えたのもつかのま、フィリピンのホロ島に不時着を余儀なくされてしまいます。
島内を調べた結果、乗員・乗客17名が降り立ったのは、反政府ゲリラの拠点でした。副機長とともに島を脱出する計画を立てますが、ゲリラに不時着を知られてしまい窮地に陥ります。窮余の策として乗客の1人で護送中の犯罪者ガスパールの助けを求め、決死の戦いを始めるのでした。
一方、航空会社ではプロによる救出作戦を模索しており、傭兵チーム派遣を決定しますが、果たして間に合うのでしょうか?
乗員・乗客の命を最優先するはずの幹部たちの煮え切らない態度にも毅然と指揮をとる解決のプロの手際の良さは圧巻ですね。
現場における沈着冷静な判断こそが危機を乗り越えるのだと痛感しました。
ジェラルドお得意の正義感溢れる救命作戦。
いつでもどこでも頼りになるヒーローです!
Title
マーベルズ
2023.11.10公開
アメリ映画
Staff
監督/ニア・ダコスタ
製作/ケビン・ファイギ
Cast
キャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァース:ブリー・ラーソン
モニカ・ランボー:テヨナ・パリス
ミズ・マーベル/カマラ・カーン:イマン・ベラーニ
ダー・ベン:ゾウイ・アシュトン
ドロージ皇帝:ゲイリー・ルイス
ヤン王子:パク・ソジュン
ムニーバ・カーン:ゼノビア・シュロフ
Story
キャプテン・マーベルと、魔法のバングルを持ち、光を物質に変えられる力を手に入れた高校生ミズ・マーベル(カマラ・カーン)、ワンダが作りだした結界/ヘックスで電極スペクトルを操れる、宇宙ステーション所属エージェント(モニカ・ランボー)の3人がチームを組むのですが、戦うことでお互いが入れ替わることになり、混乱が起きてしまいます。
クリー帝国のヴィラン/ダー・ベンもバングルの片方を持っており、独自に不安定なジャンプポイントを操っていました。
3人は苦戦しながらも、宇宙の支配を目論むダー・ベンに果敢に立ち向かっていきます。
「キャプテン・マーベル」シリーズを知らない人たちにはこの複雑なストーリーを理解するのが難しいのではないかと思います。
できれば過去作を復習してから鑑賞したほうがわかりやすいのではないでしょうか?
Title
ぼくは君たちを憎まないことにした
2023.11.10公開
ドイツ・フランス・ベルギー合作
Staff
監督/キリアン・リートホーフ
製作/ヤニーネ・ヤツコフスキー他
Cast
アントワーヌ・レリス:ピエール・ドゥラドンシャン
エレーヌ・レリス:カメリア・ジョルダナ
メルヴィル:ゾーエ・イオリオ
トマ・ミュスタン
Story
突然のテロ行為で愛する妻を失ったアントワーヌと、残された幼い息子メルヴィルはいかにその後を乗り切ったのでしょうか?
2015年11月13に起きたパリ同時多発テロの犠牲になったバタクランというコンサート会場では多数の人々が亡くなったのです。
アントワーヌの妻のエレーヌもその1人でした。
探し当てた妻の遺体と対面した彼は絶望に引き裂かれますが、メルヴィルとの生活は現実として直面せざるを得ません。
自分が息子に何をしてやれるかを真剣に考えるアントワーヌ。
彼が選択したのは究極の「テロへの抵抗」でした。妻が逝ってまもなく「だが、ぼくは君たちを憎まないことにした」というメッセージをテロリストに発信したのです。
常識で考えれば「テロ行為には”断固反対”」となりそうですが、憎しみの連鎖を断ち切るには「事件を起こした者たちを相手にはしない(憎む対象にしない)」という、究極の手段として彼は実行したのです。
彼の発信は世界に衝撃を与えます。おそらく大多数の人々が驚き、疑問に思ったのではないでしょうか?「僕は君たちを憎まないことにした」という静かすぎる言葉の真意は実に深い所にあったのですね。
民族間の軋轢は今に始まったことではなく、おそらくこれからもずっと続いていくと思います。アントワーヌとメルヴィルの人生を変えてしまった卑劣なテロ行為がなくなることを願います。
自分の心の整理をするためにもこの手紙を書いたアントワーヌ。メルヴィルとの未来を形作るためにも必要な行為だったのだと感じました。
なにかが起こっても「それでも人生は続く」という言葉がよく聞かれますが、そう単純に受け止められるはずはありませんよね。
対処法は人それぞれですし。
しかしながらアントワーヌは確実に「何をすべきか」を世界に示してくれたと思いたいです。
Title
法廷遊戯
2023.11.10公開
日本映画
Staff
監督/深川栄洋
原作/五十嵐律人
Cast
久我清義:永瀬廉
織本美鈴:杉咲花
結城肇:北村匠海
藤方賢二:戸塚純貴
八代公平:豊田裕大
衛藤麻衣:高橋春織
釘宮昌治:生瀬勝久
奈倉哲:柄本明
佐久間悟:筒井道隆
沼田大悟:大森南朋
Story
セイギが通う法科大学院では学生による秘密の儀式とも呼べるあるゲームが恒例となっていました。
通称「無辜ゲーム」という模擬裁判でした。
不気味な廃墟でのその無機質な裁判ゲームは、異様な雰囲気のなかで行われます。
プレイヤーは加害者、被害者、審判官という本物の裁判と変わらない非情なものでした。
加害者としてこのゲームに参加させられたセイギは過去の忌まわしい事件を暴露されます。
そんな不穏な校内での唯一の救いは幼馴染じみの美鈴でした。
同じ施設で育った2人に忍び寄る正体不明の影。
無事に卒業し、弁護士としてスタートに立ったセイギに不穏なメールが届きます。
それは、「無辜ゲーム」への誘いでした。
不審に思いながらも法科大学院を訪れたセイギが目にしたものは、同級生だった馨のナイフがささった姿でした。
そばには放心状態の美鈴が立っており、犯人としか思えない成り行きでした。
彼女は弁護士となったセイギに自分の無罪を主張し、弁護を依頼するのでした。
なにがなんだか分からないセイギでしたが、とにかく事件の真相を追求するしかない状況に追い込まれてしまいます。
事件の裏にはどんなからくりが隠されているのか、知るのが恐くなりますよね?
Title
私がやりました
2023.11.3公開
フランス映画
Staff
監督/フランソワ・オゾン
製作/エリック・アルトメイヤー他
Cast
マドレーヌ・ヴェルディエ:ナディア・テレスキウィッツ
ポーリーヌ・モーレオン:レベッカ・マルデール
オデット・ショーメット:イザベル・ユペール
ラビュセ判事:ファブリス・ルキーニ
パルマレード:ダニー・ブーン
ボナール:アンドレ・デュソリエ
Story
女優として大成を夢見るマドレーヌは、弁護士として売り出し中のポーリーヌと共同生活を営む若き女性。
ある日、大物プロデューサーのモンフェランに呼ばれ彼の豪邸を訪ねますが、役をもらえると思いきや、愛人契約を迫られ揉み合いになり、プロデューサーは死亡。
ルームメイトのポーリーヌと結託し、「正当防衛」による無罪を主張します。
晴れて自由の身となったマドレーヌはポーリーヌと共に時代の寵児となり、成功への階段を駆け上がっていくのでした。
そこへ現れたのが往年の大女優のオデットでした。
なんと彼女もプロデューサー殺害を自白するのです。なにやら混沌としてきましたが、彼女の真意はどこにあるのでしょうか?
なんともフランス映画らしい「奇想天外」なストーリーですよね。現実にはとてもあり得ないことが次々と起こるので、頭の整理がつかないまま魅入ってしまいました。
これだからフランス映画は面白いんですよね💚
どこの国とも違うユーモアやひねりが感じられ、新しい価値観に目覚めることも多いのです。
それに、ファッションや時代背景もお洒落なので、ビジュアル面でも楽しめます。ちょっと変わった日常を体験したい人にはお勧めです。
Title
ゴジラ-1.0
2023.11.3公開
日本映画
Staff
監督/山崎貴
製作/市川南
Cast
敷島浩一:神木隆之介
大石典子:浜辺美波
野田健治:吉岡秀隆
水島四郎:山田祐貴
太田澄子:安藤サクラ
秋津清治:佐々木蔵之介
橘宗作:青木崇高
Story
数々のゴジラ映画を生んできた日本が「ゴジラ映画最新版/決定版」ともいうべき傑作を世に送り出しました!!
海外からの評価も高い今作を観る幸せを感じています。
特攻隊員として飛び立つも、なかば逃げるようにして終戦を迎えた敷島が戦後を生き抜く様が描かれています。
東京も焼け野原になり、その日暮らしもままならない極限の世の中で、小さな幸せを掴むいじらしさに胸が詰まりました。
お互いに天涯孤独となった敷島と典子、戦後のどさくさで託された小さな娘が精一杯の生活を送る姿は、あの頃の日本の原風景とも言えるでしょう。
そんな切羽詰まったところに突如あのゴジラが来襲するのです!!
実は、そのゴジラこそ、敷島が零戦で降り立った大戸島の守備隊基地で仲間を皆殺しにした怪物でした。
その後のビキニ環礁での米軍の核実験により被ばく、巨大化したゴジラはいままさに東京へと向かってきていたのです。
持てるだけの貧弱な装備でゴジラを迎え撃つ日本人の魂が最大限に試される壮大な決戦が始まります。
ゴジラ映画が大好きな私ですが、今作には涙が止まりませんでした。恐怖だけでなく、人間の尊厳と存在意義を感じました。
Title
火の鳥 エデンの花
2023.11.3公開
日本映画
Staff
監督/西見祥示郎
原作/手塚治虫
Cast
ロミ:宮沢りえ
ジョージ:窪塚洋介
コム:吉田帆乃華
ズダーバン/イッセー尾形
牧村:浅沼晋太郎
カイン:木村良平
Story
「火の鳥」とは手塚治虫の名作ですが、今作はその中の「望郷編」の映画化。
地球にいられなくなったロミとジョージのカップルが地球を飛び出し、惑星エデン17という星に降り立ち、自分たちと息子カインのために水源を求めるのですが、ジョージは事故で亡くなってしまいます。
カインと2人きりで残されたロミの選択は、カインの成長を待つ間コールドスリープするというものでした。
しかし、機械の故障というアクシデントが起き、目覚めたのは1300年後という途方もない未来だったのです。
意外にもエデン17は繁栄を続けており、ロミはそこで女王として迎えられます。何不自由ない生活にもロミの心は晴れることはありません。自分がやむなく去った故郷「地球」への望郷の念はロミを苦しめます。
ついにロミは1人の少年コムとともに地球への帰還を目指します。緑あふれる故郷はロミに何をもたらすのでしょうか?
原作を知らない観客にはわかりにくいストーリーとなっているのは否めませんね。私もその1人なので、今作の評価は2分されているようです。
それでもロミの声を宮沢りえちゃんが担当しているのはポイントが高いです。
コムの声も可愛かったですね。
ストーリーにはついていけなかったのですが、一番の楽しみはエンディングテーマ曲「永遠の絆」です。
あの有名な”リベラ”の壮大な歌声には感動しました。澄み切ったボーイソプラノのハーモニーに心が洗われる想いでした。ひと声聞いただけで”リベラ”と分かりますよね💚
Title
月
2023.10.12公開
日本映画
Staff
監督/石井裕也
原作/辺見庸
Cast
堂島洋子:宮沢りえ
堂嶋昌平:オダギリジョー
坪内陽子:二階堂ふみ
さとくん:磯村勇斗
長井恵理
大塚ヒロタ
笠原秀幸
もろ師岡
鶴見慎吾
Story
ある森の深い場所にその施設は建っていました。本当に「人里離れた」という言葉が当てはまる、異様な風景です。
この重度障害者施設で働き始めた作家の洋子が日々経験する、これも異様な「世間とかけ離れた世界」は、彼女の心にひずみを生み出していきます。
終わりのない・救いのない障害者の苦しみに触れた洋子は、施設内にはびこるその理不尽な現状に疲弊し、苦悩を深めていきます。
抵抗できない入所者に対するスタッフの冷酷な仕打ちは見過ごせないほどになっていくのでした。
洋子はそんな日常に対して声を上げることの難しさを、同じ思いを抱えていた同僚のさとくんと共鳴しあうようになります。
作家という職業柄、周囲の心理を敏感に感じ取る洋子にとってこの仕事は不向きのようですね。もともと明るさを感じられない彼女がさらに暗い表情になっていくのを観るのは苦しくもありました。
純粋な心を持つが故の、さとくんの決断が哀しさを倍増させます。
実際に起きた事件をもとにしているそうですが、やるせない気持ちになりました。
洋子を演じるりえちゃんの女優としての神髄を見た気がします。
Title
僕らの千年と君が死ぬまでの30日間
2023.10.27公開
日本映画
Staff
監督/菊池健雄
製作/輿田尚志他
Cast
草介:辰巳雄大
光蔭:浜中文一
舞:小西桜子
水島:筒井真理子
Story
平安時代から現代までの途方もない時間軸で生きざるを得ない2人の男(草介・光蔭)と、1人の女(舞/とわ)が織りなす無限のループが不可思議な世界を創り上げています。
記憶を失った草介は光蔭という謎の青年と2人暮らし。
2人には水島という訳知りのカウンセラーがついており、意味深な会話が交わされます。
この3人の関係はどういうものなのか?
どんな隠し事があるのか?
失った記憶に関係あるとしか思えない、繰り返し見る夢を舞台化することにした草介でしたが、オーディションで出会った舞という若い女性と同居することにします。
そうしてこの奇妙な三角関係が始まります。草介が心惹かれる舞とは何者なのか?という新たな疑問が生まれますが、そこには平安時代といういにしえの因縁が隠されていたのです。
現在は舞として生きている「人魚の子孫」とわに命を救われた草介と光蔭は、その代償として”不老不死”となってしまっていたのです。
そして、とわはなぜか輪廻転生を繰り返し、草介と光蔭のもとに姿を現したのでした。
なんとも不思議な展開ですが、果てしなく続く繰り返しは魅力的でもあり、人の根源を揺さぶる苦悩を生み出すものとして耐えがたい試練とも言えると感じました。
光蔭を演じる浜中文一さんの静かな演技が印象に残りました。
Title
ドミノ
2023.10.27公開
アメリ映画
Staff
監督/ロバート・ロドリゲス
製作/レーサー・マックス・ロドリゲス他
Cast
ダニー・ローク:ベン・アフレック
ダイアナ・クルーズ:アリシー・ブラガ
ニックス:J・D・バルド
ミニー/10歳:ハラ・フィンリー
リバー:ダイオ・オケニイ
カール:ジェフ・フェイヒー
エレミア:ジャッキー・アール・ヘイリー
デルレーン:ウィリアム・フィクナー
Story
娘を誘拐されて家庭不和に陥り、職場からも距離を置いていたダニーは、念願の職場復帰を果たします。
しかし、娘の生死は以前不明のままで、心の拠り所を失い、カウンセリングを受けている現在でした。
そんな折、相棒ニックスを通して最寄りの銀行の貸金庫が襲撃されるという情報がもたらされ、現場へ急行します。
そこでダニーはどこか見覚えのある男性を目にして不穏なものを感じとり、貸金庫へと先回りします、
ひとつの金庫から娘の写真と「レブ・デルレーンを見つけろ」というメッセージを手にします。そして犯人と見られる男を逃がしてしまうのでした。
まるでデジャブのように同じシーンが繰り返されるので、ストーリーにまごつきましたが、その理由が後半(ラスト)に明かされ、「なるほどね…」とうなずきました。
最近の映画は同じような作りかたが多い気がします。あるいは、過去と現在・未来を言ったり来たりと忙しい(^^♪こともしばしばですよね。
こういう「多重構造」の製作が流行っているのも「AI」や「テクノロジー」の発達がそれを可能にしているのでしょう。
久々のベンの熱演が観られたのは満足でした💙
もう1人、重要な役どころでお馴染みの俳優が出演していました!!
あの有名なテレビドラマ「ブリズン・ブレイク」でFBI捜査官を演じたウィリアム・フィクナーです。
とても印象に残った俳優の1人でした。
さすがの存在感は健在でした。
Title
北極百貨店のコンシェルジュさん
2023.10.20公開
日本映画
Staff
監督/板津匡覧
原作/西村ツチカ
Cast(声優)
秋乃:川井田夏海
エルル:大塚剛央
東堂:飛田展男
森:藩めぐみ
岩瀬:藤原夏海
丸木:吉富英治
給仕長:福山潤
Story
新人コンシェルジュの秋乃が日々接客に奮闘する姿から、人を思いやることの大切さを実感できる良作ですね。
店員たちは全員「人間」ですが、訪れる客は様々な「動物」たちという、常識ではあり得ない設定ですが、新鮮に感じられました。
経験の浅い秋乃は客からのどんな要望にも一生懸命に応えようと努力します。そのため、何かと失敗も繰り返すのですが、接客に対しての真摯な態度は見習いたいと思わされました。
対応した客それぞれに良かれと思って創意工夫を凝らす秋乃でしたが、実はこっそりと評価する上司がいたりと気がぬけない毎日です。
漫画の映画化ですが、日本にもこんな発想をする作家さんがいたことがびっくりでした。
意表を突くという言葉が浮かぶほど個性的です。
絵柄もほのぼのとしていて、色も優しさと鮮やかさが程よく混ざり合い、子どもから大人まで純粋に楽しめる作品だと思います。
この作品の特徴は「絶滅危惧種」と言われる動物たちが客としてお店に現れるところでしょう。バーバリライオン・カリブモンクアザラシ・ゴクラクインコ・ワラウフクロウ・ケナガマンモス・オオウミガラス等、多くは気候変動というよりも、人間の乱獲によって存在が危ぶまれているものたちだということですよね。
彼らへのオマージュをも含めて、人間と動物・植物たちが共栄・共存できる環境を守っていかなければならないと教えてくれているのではないでしょうか?
Title
カンダハル 突破せよ
2023.10.20公開
イギリス映画
Staff
監督/リック・ローマン・ウォー
製作/ベイジル・イバニク他
Cast
トム・ハリス:ジェラルド・バトラー
モハメド/モー:ナビド・ネガーバン
カヒル:アリ・ファザル
ファルザド・アリディ:バハドール・フォラディ
ルナ:ニーナ・トゥーサント=ホワイト
Story
CIA工作員としてイラン国内での破壊工作に成功したのも束の間、身元をバラされイランからの逃亡を余儀なくされたトムの決死の脱出劇が始まります。
全世界に顔と名前を公表されたトムに危険が忍び寄ります。一刻も早くイランを出なくてはいけない羽目に陥ります。
脱出と言っても制限時間は30時間しかありません。アフガニスタン南部のカンダハルにCIAの基地があり、そこまでは自力でたどりつく必要がありました。
案内役として偶然に出会ったモハメドに全てを託して脱出を図ります。行く手には、タリバンに使われているゲリラ、イランの部隊、おまけに味方について欲しいパキスタン軍などが手ぐすね引いて追ってくるのですから、命がいくつあっても足りない状況でした。
ただでさえ危険地帯のアフガニスタンを縦断するのは無謀すぎる作戦と思われるのですが、CIA基地に行かなくては脱出手段の飛行機に乗れないのですから、モハメドともども命がけです。
この作品は諜報員だった方の実体験を基にしたものだそうで、こんな危ないことが世界中では日常茶飯事なのかもしれません。
つくづく平和のありがたさを実感しました。
Title
おまえの罪を自白しろ
2023.10.20公開
日本映画
Staff
監督/水田伸生
原作/真保裕一
Cast
宇田暁司:中島健人
宇田清治郎:堤真一
緒形真由美:池田エライザ
平尾宣樹:山崎育三郎
宇田揚一朗:中島歩
神谷美咲:美波
Story
政治家の家に生まれた暁司と、その家族への試練を軸に、内外の確執に翻弄される一家の悲哀が描かれます。
衆議院議員である父の秘書を務めながら、新たに湧き起った身内のスキャンダルへの対処を迫られた暁司は、兄・弟・姉/真由美の板挟み状態になりながらも何者かに誘拐された真由美の娘・柚葉を救出するために奔走します。
犯人からの要求は記者会見を開き、「翌日の午後5時までに議員である父の『罪』を告白するというものでした。
政治家の『罪』とは何を指すのかもわからないまま、時間は過ぎていきます。犯人が望んでいる『罪の告白』とは?
先の見えない焦りと、柚葉の命が危険にさらされている緊迫した状況で、暁司は何を想うのでしょうか?政治にとどまらず、後ろ暗い父(家族)の秘密が暴かれようとしていました。
ハラハラ・ドキドキのサスペンスでしたが、政治の世界、家族の絆が問われる一作でした。
一般論でいくと、政治家は「嘘つき」の集まりのようなもの(^^♪
いかに有権者を欺いて保身に走るかが出世の近道と揶揄されるぐらいですから、議員は総じて「叩けばホコリが出る」人ばかりのようにも思いますが。
いったいどの『罪』を自白しろと犯人は要求しているのか、政治家(父)本人にすらわからないありさまが滑稽でもあり、恐ろしくもありましたね。
とにかく中島健人君がステキでした!とてもハンサム💚
title
キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
2023.10.20公開
アメリカ映画
Staff
監督/マーティン・スコセッシ
製作/マーティン・スコセッシ他
Cast
アーネスト・バークハート:レオポルド・ディカプリオ
モーリー・カイル:リリー・グラッドストーン
トム・ホワイト:ジェシー・プレモンス
ウィリアム・”キング”・ヘイル:ロバート・デ・ニーロ
リジ―:タントゥー・カーディナル
アンナ:カーラ・ジェイド・マイヤーズ
レタ:ジャネー・コリンズ
ミニー:ジリアン・ディオン
ヘンリー・ローン:ウィリアム・ベルー
Story
実際に1920年代に起こった先住民族連続殺人事件を基にしています。
オセージ族が住むインディアン居留地で「フラワームーン」という儀式が行われている時に突如発生した石油の大量噴出が彼らに莫大な利益をもたらし、それを目当てに一攫千金を狙う連中が大挙して押し寄せます。
1919年に第一次世界大戦から復員したアーネストはおじのウィリアム・キング・ヘイルを頼り、居留地にやってきました。
この辺一帯は保安官であるキングが仕切っており、次々と配下の者たちとオセージ族の娘たちとの婚姻関係を築いてきました。
彼女らの財産を自分たちが手に入れる近道であり、合法的に財産を手に入れる絶好の機会だったからでした。
キングの入れ知恵でアーネストもモリーという女性と結婚にこぎつけ子どもをもうけます。
しかし、それは表向きの関係であり、オセージ族の人々は次々と謎の死を遂げていきます。
あろうことかそれらをキングとアーネストが企んでいたのでした。
夫アーネストの言動に疑問を持ちながらも静かに見守るモリーの真意は部外者には測り知れませんが、彼への愛情が現実から目を逸らす理由になったのではないかと推察できます。
このような極悪非道なことが過去に横行していたとはとても信じられませんが、オセージ族に深く同情いたします。
Title
テイラー・スウィスト THE ERAS TOUR
2023.10.13公開
アメリ映画
Staff
監督/サム・レンチ
製作/テイラー・スウィフト
Cast
テイラー・・スウィフト
Story
2023年8月のカリフォルニア州イングルウッド「Sofiスタジアム」で行われた3公演からの収録。
とにかく「凄い!!」のひと言でした。テイラーの動きを目で追いかける至福の時間となること請け合いです。
休みなく歌われるヒット曲と圧巻のパフォーマンスは、目が離せない「魔法」としか言い表せないほどの迫力でした。
まさに「眼福」ですよね~。
本当に生で観ているかのように迫ってくるテイラーの魅力に頭がクラクラしどうしでした。
前の席に座っていた外国人客たちもノリノリで楽しんでいたようです。
それにしても彼女のパワーには圧倒されます。こんなに動き回っても疲れひとつ見せないコンサートをスクリーンで観せてくれたテイラーに感謝しかありません💚
Title
ザ・クリエイター 創造者
2023.10.20公開
アメリ映画
Staff
監督/ギャレス・エドワーズ
製作/ギャレス・エドワーズ他
Cast
ジョシュア:ジョン・デビッド・ワシントン
マヤ:ジェンマ・チャン
ハルン:渡辺謙
ドリュー:スタージル・シンプソン
アルフィー:マデリン・ユナ・ボイルズ
ハウエル:アリソン・ジャネイ
シミュランツ:アマル・チーダ=パテル
Story
米軍の潜入捜査官のジョシュアは、ニューアジアのコナンで現地女性のマヤと幸せな生活を送っていました。
マヤは2人の子どもを妊娠中で、彼らの未来は祝福されたように見えました。
ある日、そこがアメリカ軍に襲撃されてしまいます。
ジョシュアが捜査官だと知ったマヤは彼と離れ、AIロボとともに逃げ出すことに成功します。
時は2075年代という近未来。人類が作りあげたAIがロサンゼルスで核爆発を起こすという反乱に、慌てた人類はAIとの全面対決に挑みます。
AIとの闘いに勝つためにはニルマータと呼ばれる「クリエイター」の存在を突き止めなければならないのです。ジョシュアはマヤの行方を追いますが、その過程でAIの新兵器となるアルファーなる少女を見つけます。
彼女こそ人類とAIとの未来を左右する鍵でした。
アルフィーがマヤ捜索の手助けにもなると確信したジョシュアは、追っ手である警官隊とAI軍からアルフィーとともに逃走します。
人類とAIの未来を賭けた闘争は新たな展開へとジョシュアを導いていくのでした。
AIものはこれまでも数多く製作されてきましたが、顔面は人間で後頭部は「機械」というビジュアルにはちょっと引いてしまいました(*'▽')
いつかこんな時代が来るのでしょうか?楽しみでもあり、怖くもなりますね。
Title
SISU シス 不死身の男
2023.10.27公開
フィンランド映画
Staff
監督/ヤルマリ・ヘランダー
製作/ペトリ・グッドリッジ他
Cast
アアタミ・コルビ:ヨルマ・トンミラ
ブルーノ・ヘルドルフ:アクセル・ヘニー
ヴォルフ:ジャック・ドゥーラン
アイノ:ミモサ・ビッラモ
ジュルツ:オンニ・トンミラ
Story
第二次世界大戦末期のヨーロッパ。
かつて勇敢な戦歴を誇ったアアタミが、愛犬ウッコと共にフィンランドのラップランドの荒れ地で金を掘っています。
使用しているのは、ツルハシとスコップ。
なにやら侘しげなひと気のない土地での気が滅入るような金探しと見えますが、本人は一攫千金を本気で狙っているようです。
そして、ついに金鉱を掘り当てるのです。
アアタミとウッコは換金のために街へと出発しますが、この一帯はナチスドイツに荒らされた地域でもありました。
いつどこでナチスと遭遇するか、油断のできない旅ですが、目的達成のためには避けることができないのです。
アアタミは道中さっそくナチスの戦車隊に目を付けられます。そして彼が金塊を持っていることがばれ、決死の争奪戦へと突入していくのでした。
寡黙なアアタミとドイツ兵が戦うさまは、残酷すぎて目を背けざるを得ないほど凄まじいものでした。
それでも、やっと探し当てた金を連中に奪われるわけにはいきません。
決死の戦いを繰り広げるアアタミとナチス兵との終わりの見えない焦燥感は、観客の心理的圧迫をも試しているかのようでした。
唯一救われたのは愛犬ウッコの存在でしょう💚アアタミもですが、ウッコが生き残ることを祈り続けたものです(^-^)
Title
極限境界線 救出までの18日間
2023.10.20公開
韓国映画
Staff
監督/イム・スルレ
製作/シン・ボムス他
Cast
チョン・ジェホ:ファン・ジョンミン
パク・デシク:ヒョン・ビン
カシム:カン・ギヨン
パク・ヒョンス
Story
2006年に実際に起きたタリバンの韓国人23人を拉致した事件が元になっています。
タリバンとの交渉役を担ったのは外交官のジェホでした。
アフガニスタンの首都カブールで現地の工作員のデシクと共同作戦を練ります。
タリバンが出した条件は、24時間以内に刑務所に収監されている仲間の囚人解放でした。
しかし、アフガニスタン政府からの協力体制を望めず、自力での計画実行を余儀なくされてしまいます。
韓国人人質たちの悲痛の叫びに応えるには常識を超えた交渉及び、タリバンを出し抜くぐらいの強硬突破が絶対条件となります。
人質奪還はテロリストとの闘いでもあり、乾いた大地にて緊張感に満ちた作戦が始まります。
この事件のように、人命と思想と政府の思惑が巧妙に絡み合った悲劇は後をたちません。平和の在り方そのものが問われる作品でもあると感じました。
Title
オペレーション・フォーチュン
2023.10.13
イギリス・アメリ映画
Staff
監督/ガイ・リッチー
製作/ピーター・ヘスロップ他
Cast
オーソン・フォーチュン:ジェイソン・ステイサム
サラ・ディデル:オーブリー・プラザ
ダニー・フレンチェスコ:ジョシュ・ハートネット
JUデイヴィス:バグジー・マローン
グレッグ・シモンズ:ヒュー・グラント
ネイサン・ジャスミン:ケイリー・エリウィズ
ナイトン:エディ・マーサン
マイク:ピーター・フェルディナンド
エミリア:ロールデス・ファブレス
ベン・ハリス:マックス・ビーズリー
マーシャ:ユージニア・クズミナ
ヴィヴィアン:ベステムス・オズデミア
Story
どんなミッションでもなんなくこなす凄腕スパイ、MI6所属のフォーチュンが今回受けた指令は、ウクライナの軍事施設から盗まれた兵器「ハンドル」を取り返すことでした。
さっそく、サラ、JJ・デイヴィスを呼び寄せ、ハリウッドスターのダニー・フランチェスコのマネージャーとしてグレッグ主催のチャリティーパーティに潜入し、ダニーの大ファンである武器商人のグレッグ・シモンズとの接触を試みます。
フォーチュンは恋人役のサラ、ダニーと共にグレッグのトルコの大邸宅に招待されます。
一方、ダニーは自分の演技の参考としてグレッグに密着し1人だけお気楽な滞在を楽しみます。
そうこうするうちに、フォーチュンはグレッグの部下のベンが「ハンドル」の取引交渉に赴くことを知り彼を追いますが、手違いでベンを殺害してしまったことで彼になりすまして取引現場に向かいます。
ここからフォーチュンの大活躍が加速していきます。
いつ見ても、何を見てもカッコいいステイサムが活躍するので、今作も大満足でした。
Title
死霊館のシスター 呪いの秘密
2023.10.13公開
アメリ映画
Staff
監督/マイケル・チャベス
製作/ピーター・サフラン他
Cast
修道女アイリーン:タイッサ・ファーミガ
モリース:ジョナス・ブロケ
ケイト:アナ・ポップルウェル
ソフィ―:ケイトリン・ローズ・ダウニー
修道女デブラ:ストーム・リード
悪魔の尼僧ヴァラク:ボニー・アーロンズ
Story
「死霊館」シリーズの最新作。
「死霊館」「アナベル 死霊館の人形」「死霊館 エンフィールド事件」「アナベル 死霊博物館」「ラ・ヨローナ 泣く女」「死霊館 悪魔のせいなら、無罪」と続いてきたこのシリーズですが、
またまた最強(最凶)の登場となりました。
公開されるごとに人気を博すこのシリーズ。今作は「死霊館 エンフィールド事件」と関連があります。モリースがその鍵を握っています。
1956年にフランスで教会の神父殺害事件が起き、ヨーロッパ中で怪事件が続発します。
事件の背景にはヴァラクがいることに気付いた教会関係者たちは、解決のために霊力を持つシスター・アイリーンを現地に派遣することを決定します。
フランスの地方でマダム・ローランが経営する寄宿学校へと赴いたアイリーンと同じく修道女のデボラは、そこで教師を務める母ケイトと、その娘ソフィーと出会います。そして、そこには「死霊館のシスター」で悪の権化であるヴァラクに憑依されたフレンチ―/モリースが使用人として働いていたのです。
学校ではソフィーが一部の女子たちに事あるごとに嫌がらせを受けていました。彼女たちはソフィーを無理やり閉鎖されたままの礼拝堂へと誘い込みます。廃墟のように不気味に静まり帰った堂内に置き去りにされたソフィーを助けてくれたのは、母ケイトと親密にしているモリースでした。
ヴァラクとモリースの関係・神父たちの怪死事件・アイリーンの出生の秘密までもが奇妙に絡み合う糸をたどると、災いをもたらす「悪」との対決がすぐそこまで迫っていたことが明らかになります。
随所に恐怖の映像がはめ込まれていて、恐怖の連続でした。目をつぶることも度々(~_~;)
期待を裏切らない壮大な「悪魔狩り?」の醍醐味を堪能できる作品となっています。