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Title
カポネ
2021.2.26公開
アメリカ・カナダ合作
Staff
監督/ジョシュ・トランク
製作/ラッセル・アッカーマン他
Cast
フォンス/アル・カポネ:トム・ハーディ
メエ:リンダ・カーデリニ
クロフォード:ジャック・ロウデン
ジュニア:ノエル・フィッシャー
ドクター・カーロック:カイル・マクラクラン
ジョニー:マット・ディロン
Story
アメリカの歴史上名高い悪の権化ともいうべきアル・カポネ。実態は知らないまでも、名前を聞いたことがない人はおそらくいないぐらいの人物の晩年を描いた作品です。
1940年代。刑務所での服役を終えたカポネが、フロリダの邸宅で愛する家族との生活を様子が映し出されます。
彼を脅かす病気とある程度の認知症が周囲の人たちに及ぼす影響力はまだまだ衰えてはいなかったようですね。
カポネの身を案じる親族と、彼が保ち続けているある秘密をあぶり出そうとする捜査当局のせめぎ合いが、この作品の要となっていて、緊張感が途切れなく続いているのでした。
彼の突飛な行動ははたして認知症によるものなのか、病気のせいなのか?という疑念は晴れないまま、ズルズルとカポネ死亡まで引きずられます。
私が驚いたのは、もう70代?ほどに見えるカポネがまだ40代ということでした。そんなに若くして人生を終えるなんて悲しいと思いました。
主演のトム・ハーディは常になり切り演技で全力投球してくれますよね。彼の役作りにはいつも感嘆させられます。最近は特にアクの強い人物を演じることが多く、その演技力にますます磨きがかかってきたようです💛
私としてはダンディなトムの映画がみたいところですが、なかなかそういう作品には出てくれません(^^♪
できれば、あの「007」など、どうでしょうか?彼の憂いを含んだルックスは、他の俳優にはみられない貴重なものですし。
そんな希望を持っている私にとって「カポネ」は胸が痛む映画でした。美しいトムのルックスとはかけ離れた『ギャングの帝王』に扮した今作は貴重でありながら、トムファンには耐えがたい苦痛さえも与えてくれたのでした"(-""-)"
Title
リーサル・ストーム
2021.2.26公開
アメリカ映画
Staff
監督/マイケル・ポーリッシュ
製作/ランドール・エメット他
Cast
レイ:メル・ギブソン
コルディーロ:エミール・ハーシュ
ケイト・ボスワース
デビッド・ザヤス
Story
アメリカでハリケーンが発生したというニュースをよく目にしますよね?日本の台風とはまた違った破壊力があるようです( ;∀;)
今作では、巨大ハリケーンが来た時に付近の住民を避難させる警察官の対応が描かれています。
これも日本ではちょっと馴染みのない光景だと感じました。
地域にもよると思いますが、日本では警察が介入するということは聞かないようですし、川が氾濫するとかの恐れがある場合は、その地域の住民同士が連帯し合って避難場所に行くというイメージが私のなかではありました。
それはともかく、この巨大ハリケーン襲来に備えて、アパート(マンション)から避難するようにと警察官が各戸を廻って注意喚起するのですが、その役目を負わされた方も必死です。
なかには、非難を強固に辞退する人まで現れて、今にも大暴風雨が来るというのに、手こずるのは危険極まりない任務となります。
元警察署長という肩書を持つ頑固じいさん(^^♪が、偶然現れた悪党団に武器を持って戦いに挑むことまで発生!!
彼らは、元ナチと思われる老人から「名画」を奪う目的でやってきた強盗団でした。そこに人間模様が絡み合い、ハリケーンからの避難という目的から遠く離れてしまう、運の悪さが手伝って、さらなる混乱が巻き起こるパニック映画でした♪♪
私はメル・ギブソンのファンなので、彼が出演する映画は必ずといってくらい劇場に足を運びます。しかし、はたしてこの映画にメルが出る必要があったのか?という疑問を持ちながら鑑賞しました(^^)/
さらには、あのケイト・ボスワースまでが出ているではありませんか!!
しかも、エミール・ハーシュという懐かしい♪♪名前まであります。というように、意外な共演者が暴風雨と悪党団と格闘するのです。結末はどうなるのか?という期待感に引きずられ、最後までハラハラドキドキな今作でしたが、とにかくメルの渋い演技に拍手したいと思います💛
Title
ある人質 生還までの398日
2021.2.19公開
デンマーク・スウェーデン・ノルウェー合作
Staff
監督/ニールズ・アルデン・オプレブ
製作/モーテン・カウフマン
Cast
ダニエル・リュー:エスベン・スメド
ジェームズ・フォーリー:トビー・ケベル
アートゥア:アナス・W・ベアテルセン
Story
体操選手として活躍していたダニエルは競技中の事故で選手生命が断たれてしまいます。
失意の彼を救ったのは、写真家になる夢でした。そのための学校に行くことを勧める家族でしたが、実地訓練(経験)こそが写真家になる近道であることを悟った彼が選んだのは、あるプロの写真家の助手の仕事でした。
当時、混とんとしていた中東情勢から見れば、戦闘地域への取材は避けた方が良かったと思いますが、ダニエルは求められるままに、シリアの非戦闘地帯に赴きます。それが運命の別れ道とも知らずに。
子どもたちの写真をカメラに収めるダニエルが、現地に詳しい女性ガイドに連れられ、ある地域を撮影している時、いきなり武装集団に誘拐、監禁されることになるのです。
平和的な取材活動だということが彼らに通用するはずもなく、非衛生てきな扱いを余儀なくされ、これからどうなっていくのかと不安にさいなまれる毎日はダニエルを疲弊させます。
脱走に成功しても、現地の人々の密告で牢獄に連れ戻され、虐待されるダニエル。武装集団の狙いは「身代金」だったのです。しかし、デンマーク側は国としてテロリストとは交渉しない政策を貫き、やむなくダニエルの家族が「人質解放」へと動くことになります。
「交渉」のプロが雇われ、犯人との接触を図るのですが、いつになったら解放されるのかは誰にもわからないのでした。
一時、人質問題が現実に起こっていたことを思い出しました。テロリストの側の言い分はもっともな部分もあるでしょうが、罪なき人を捉え、生死を左右する傲慢で冷酷なやり方には嫌悪を覚えます"(-""-)"
Title
世界で一番しあわせな食堂
2021.2.19公開
フィンランド・イギリス・中国合作
Staff
監督/ミカ・カウリスマキ
製作/ミカ・カウリスマキ他
Cast
シルカ:アンナ=マイヤ・トゥオッコ
チェン:チュー・パック・ホング
ロンオアイネン:カリ・バーナネン
Story
『フォントロン』を探してフィンランドに来たという中国人のコックと息子が、ほのぼのとした環境で再生していく姿を楽しく魅せてくれます💛
監督はミカ・カウリスマキ。とくれば、連想できる人物を思い浮かべられる方はかなりの映画通(映画ファン)でしょう!!
そうです、あのアキ・カウリスマキ監督です。ミカ監督の弟さんだそうですね(^^)/
2006年の「街のあかり」のコイスティネンが忘れられません…
名作として映画史上に残ることを願っています💛
さて、名前からして何かのつながりがあるだろうと想像してこの映画を観にいったのですが、やっぱりな~という優しい映画でした♪♪
チェンは、自分にとって恩がある人物を探し求めてきたのですが、そういう人物は見つかりません。シルカという地元のレストランを経営する好人物の女性と知り合い、彼女のレストランでコックとして中国料理を作るようになります。それが地元でも大評判になり、チェンはいつしか、かけがえのない存在になっていきます。
1人息子もシルカになつき、新しい生活を楽しむようになりますが、父子の胸にあるのは今は亡き母でした。母の誕生日に近くの山に登り、親子水入らずでささやかなお祝いをします。
やがて、謎の人物『フォントロン』の正体が明かされるのですが、自分の窮地を救ってくれた人をはるばる北欧まで探しに来たチェンの失望がわかるような気がしました。
ハッピーエンドなので、これはこれでいい映画だったなと思います。劇場からの帰りのエレベータで若いカップルと乗り合わせた時、女性が「ちょっとね~」という感想を漏らしたのが笑えました。そう、この映画は軽く受け止めないと良さがわからないかもしれないですね(^^♪
あまりにもトントン拍子に進む展開だし、あり得ないほどハッピーエンドだったし。辛らつな見方をする傾向のある人にはちょっとした抵抗感が残るかもしれません。
北欧からのファンタジーとしてとらえたい「お伽噺」でした。
Title
愛と闇の物語
2021.2.19公開
イスラエル・アメリカ合作
Staff
監督/ナタリー・ポートマン
製作/ラム・バーグマン他
Cast
ファニア:ナタリー・ポートマン
アリ―:ギラッド・カハナ
アモス:アミール・テスラー
Story
イスラエルの作家アモス・オズの自伝を映画化。
イスラエル人であるナタリー・ポートマンが監督・脚本・主演する社会派といえる映画ですね。
全体的に暗いトーンで語られていくような重苦しい映画ですが、現実的な描き方だろうと思い、最後までしっかり観ました。
時代背景をほとんど知らないで観に行ったので、内容が理解できないもどかしさがありましたが、ひたすらナタリーを目で追いかける心境でした。彼女の出演作はまず逃さない私なのです♪♪
1945年。英国が統治していたエルサレムに、ヨーロッパから移住してきたアモス一家ですが、ユダヤ人への迫害からの逃避でした。
母ファニアは明るく聡明で、息子のアモスにも良い影響を与えてくれる存在。一家はイスラエル建国の希望を胸に、日々を過ごしていたのです。
厳しい生活の中にあって、両親の愛情と理解が少年アモスを成長させていきます。
当時の社会情勢として描かれていたのが、子どものいない世帯からのアモスの「貸出し」でした( ;∀;)
有力者との接触を図るためにはそういう「偽装」が必要だったというところにも、地域性と民族性を感じました。いつか本当のことがバレる心配はなかったのかな?と苦笑しましたが…
ついにイスラエル建国が現実のものとなった後に、ファニアに異変が起こります。頭痛がひどくなり、不眠になったのです。加えて、明るかった性格にも翳りが出始め、家族も当たらず触らず状態になります。
本人が一番つらかったと思いますが、表面上は健康そのものに映るため、母親からは怠け者のような反感を持たれてしまいます。
そんな母をそばで見ていたアモスも悩んだことでしょう。
父は文学者で書籍も出版しますが、売れ筋ではない分野ということもあり、生活のたしにはなりません。ある日、父が「本が売れた!」と喜びます。
後日、親しい友人の家を父と訪問したアモスは、父の書籍が書棚に置かれていたのを、なにげなく目にし、事情を察します。
全然売れないのを見かねた友人が、書店から父の書籍を買い占めてくれていたのでした。真実を知ったアモスはそのことを自分の胸にしまいます。子どもながらに父への愛情を感じられるシーンが印象的でした。
ー「時代を創った芸術家たちの作品とその背景」ー
Title
天才画家ダ・ヴィンチのすべて
2021.1.29公開
イギリス映画
Staff
監督/フィル・グラブスキー
Story
「モナリザ」を代表作とするレオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を丁寧に説明してくれています。彼の伝記物はたくさんあると思いますが、これも彼を理解する参考になるでしょう。
今作で私の心にいちばん響いたのは「ダ・ヴィンチは自分や弟子たちの外見に非常に気を配った」という言葉でした。画家たるもの、その気概は充分に納得できることだと思いました。
美しい肖像画や、風景画などを手掛けるなど「尊敬」のまなざしを向けられるべき『画家』が、パッとしない外見(^^♪をしていたとしたら、なんとも興ざめですものね(*'▽')💛
ダ・ヴィンチが衣装などにもこだわり、清潔感のある身だしなみに気を使っていたのもうなずけますよね♪♪しかも、自分を取巻く弟子たちにも同じようにお金を使って着飾らせていたというのもある意味、微笑ましい。自分の芸術を理解してもらうには、まずは自分の外見からなのでしょう。
粋なレオナルド一派を見て、裕福な人たちもお金を払って仕事を依頼するという流れに誘い込む戦術は、さすがに天才と言われるダ・ヴィンチらしいですね。
Title
ピカソがピカソになるまで
2021.1.29公開
イギリス映画
Staff
監督/フィル・グラブスキー
Story
ピカソの難解な絵をご覧になった方はたくさんおられると思います。
私自身ずっと「何なのかな?この絵?」と感じてきました( ;∀;)
「私って、もしかして芸術音痴?」とさえ…
とは言っても、彼の絵画の本質を知る人はその業界にしかいないのかもしれませんね(^^♪
それでもずっと以前に「ピカソは後年は意味不明?な絵を描いてはいるが、画家になりたてのころは普通の絵を描いていた」というような文章を読んだことがあります。私は「あぁ、そうなんだね♪」と内心ほっとしたものでした。
今作は、その意味合いにおいても必見の価値があります。彼の幼少期から青年期を経て、後半のあの独特の表現法を確立するまでの経緯がわかりやすく描かれているからです。
これを観れば、どのようにしてピカソになり得たのかのヒントを得られると思います。とにかく、彼も元々は普通の人だった(*'▽')という安心感を与えてもらえるでしょう💛
Title
ヒッチャー/ニューリマスター版
2021.1.8公開
アメリカ映画
Staff
監督/ロバート・ハーモン
脚本/エリック・レッド
Cast
ジム・ハルジ―:C・トーマス・ハウエル
ジョン・ライダー:ルトガー・ハウアー
ナッシュ:ジェニファー・ジェイソン・リー
Story
雨の降る砂漠地帯で1人の男を乗せてしまった青年が味わう地獄とは…
ジムは車を陸送する運転主の仕事をしています。今回はシカゴからサンディエゴまでのドライブ。
カリフォルニアへの陸送は人気が高く、ジムはやっとのことでこの幸運を掴みます。
しかし、延々と続く風景に、目がトロン状態に陥り、あやうく大型車と衝突する危機に見舞われます。そんな彼が目を止めたのは、降りしきる雨の中、黒いロングコートを着たヒッチハイカー。
ちょっと躊躇したものの、心優しい彼は車を止め彼を乗せてやります。しかし、最初から見た目がなんだか怪しい。そのうちに不可解な脅しが始まり…という、とても恐ろしい展開にもう心臓がドキドキしてきちゃいました(*'▽')
内心「これは作りものなんだ。映画なんだ。本当の事件じゃないから安心なんだ」と訳の分からない言葉が頭を駆け巡り、あっと言う間に恐怖のどん底へと引きずり込まれていたのでした。
やっとのことで、男から逃れてもすぐまた襲いかかってくるので、一息つく間もありません!
「どうやってジムを見つけ出したのか?」という『疑問』すら陳腐な訳でして。
人知を超えた連続殺人犯の知能の高さに舌を巻くのみ。この恐怖の連鎖はどこまで続くのでしょうか???
実際に起こらないとは限らない、日常に潜む恐怖のドライブを映画館で試してみませんか?(^^)/
知らない人を決して乗せてはならない・・・
Title
ノンストップ
2021.2.12
韓国映画
Staff
監督/イ・チョルハ
編集/キム・サンボム
Cast
ミヨン:オム・ジョンファ
ソクファン;パク・ソンウン
テロリスト:イ・サンユン
Story
のどかな商店街でねじり揚げパンを作って売る商売にいそしむ主婦ミヨン。
今日も元気はつらつ!!
早めの店じまいをして家に帰ると、優しい夫がパソコン修理の仕事に精を出しています。
2人の夢はあるドリンクの蓋の裏にある「当たりくじ」。当たれば「洗濯機」がもらえるのです💛
しかし、今日は大当たり!!
なんと、『ハワイ旅行』が当たっちゃいました~♪♪
家族そろっての憧れのハワイ旅行に出発!
飛行機の中で何が起きるか知る余地もありませんよね(^^)/
伝説の工作員「モクレン」を追って数人のテロリストが同乗していたのです。
はたして誰が「モクレン」なのかはなかなか判明せずに、ハイジャック事件がどんどん進行していきます。やがて、ミヨンの正体が暴かれる瞬間がやってきて、縦横無尽の大活躍の始まり。
アクションもすごいのですが、キャラクターが面白すぎる!!
ミヨンの表情や夫と娘のリアクションも最高潮💛
さらに、脇役たちの可笑しさはもう笑劇すぎてクセになりそうでした。また観たい映画No.1ですね~(^_-)-☆
Title
KCIA 南山の部長たち
2021.1.22公開
韓国映画
Staff
監督/ウ・ミンホ
原作/キム・チュンシク
Cast
キム・ジュピョン:イ。ビョンホン
大統領:イ・ソンミン
パク・ヨンガク:クァク・ドウォン
Story
イ・ビョンホン主演作です。彼の映画は久しぶり!!さすがに上手いですよね♪♪
1979年。韓国の朴大統領暗殺事件の映画化ですが、真に迫っていてとても怖~い映画でした…
米国のCIAに当たるらしい中央情報部の実態が「これでもか!」というぐらい具体的に描写されているのです(*'▽')こんなことが現実に行われていたとは信じられないですが、政治の世界はドロドロの沼地なんだな、と実感できる映画でした。
話は、KCIAの部長のキム・ギュピョンによる大統領射殺40日前にさかのぼります。韓国を裏切り、アメリカに亡命している同じ部長のパク・ヨンガクの処遇を巡る駆け引きに明け暮れる、政府の闇が鋭くえぐられる陰謀の世界。
自身も歪んだ権力志向の大統領に翻弄されて苦い思いを味わっているキム部長の、やむにやまれぬ衝動が引き起こされた背景に戦慄を覚えました。
Title
私は確信する
2021.2.12公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/アントワーヌ・ランボー
製作/カロリーヌ・アドリアン
Cast
ノラ:マリナ・フォイス
デュポン=モレッティ弁護士:オリビエ・グルメ
ジャック・ヴィギェ:ローラン・リュカ
Story
1人の女性の熱情が、無実の罪で起訴された大学教授を窮地から救い出そうとする闘いにまで発展するサスペンス。
「ヴィギェ事件」という、実際にフランスで2000年に起こった裁判の実態に迫るドキュメンタリー映画のような重厚感のある作品でした。
息子の家庭教師の父親の大学教授が、検察から起訴されて、犯してもいない妻殺しの犯人という重罪を着せられそうになります。
彼の無実を確信するノラは料理人でありながら、裁判に必要な証拠集めの日々を余儀なくされてしまうのですが、助けを求めたモレッティ弁護士との協力が実を結んで、有力な情報を次々と手に入れていきます。
妻は本当に夫に殺害されたのか?死体はどこにあるのか?単に家出したのではないのか?等の疑問が拭えないなか、強引な濡れ衣疑惑が恐怖を抱かせる事件でした。
しかも、最重要参考人で取り調べされるべき妻の愛人が、おかしな行動を取っていたにもかかわらず、なぜか容疑者とはなっていないなど、つじつまの合わない裁判です。
こんなことで有罪にでもされてしまったら、人生終わりですよね?司法がこんなに無責任で済まされるのかという怒りも沸いてきました( ;∀;)
モレッティ弁護士役の俳優のオリビエ・グルメは、2020年公開のフランス映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい」でも中心的な役柄を演じていて記憶に新しかったので、親密さを感じられました。
Title
秘密への招待状
2021.2.12公開
アメリカ映画
Staff
監督/バート・フレインドリッチ
製作/ジョエル・B・マイケルズ他
Cast
テレサ:ジュリアン・ムーア
イザベル:ミシェル・ウィリアムズ
オスカー:ビリー・クラダップ
グレイス:アビー・クイン
Story
インドで孤児院を経営するイザベルに大きな寄付の話が持ち込まれます。その交渉に臨むためにニューヨークに赴き、テレサという事業家と対面し、不可解な提案をされるのですが、仕方なく同意。
テレサとオスカー夫婦の長女のグレイスの結婚式に出席することになります。
式場となるテレサの邸宅に着いたイザベルは元夫のオスカーとの予期せぬ再会し動揺します。
ということは、このグレイスは自分の娘?という疑問が沸き起こります。
実は彼女はごく若い頃、娘を出産し、オスカーとの同意のもとにその娘を養子に出したはずでした。
これはテレサのなんらかの「陰謀?」なのかな?といぶかるイザベル。ここからこの莫大な寄付金にまつわる秘められた事実が明かされようとしているのでした。
イザベルの過去を知り、彼女を操ろうとするテレサとは何者なのか…
ジュリアン・ムーアはいつまでも若々しく、魅力的なのは相変わらずで本当に尊敬できる女優ですね(^^♪
ミシェル・ウィリアムズは抑えた演技で真摯な慈善活動化を苦も無く演じており、彼女の底ちからを感じます。
そこへいくと、オスカー役のビリー・クラダップは役柄なのか、「存在感」が薄いような気が…( ;∀;)
無色透明のような無害さが、逆に好感度を上げるのかもしれませんね♪♪
Title
マーメイド・イン・パリ
2021.2.1公開
フランス映画
Staff
監督/マチアス・マルジウ
製作/グレゴワール・メラン他
Cast
ガスパール・スノウ:ニコラ・ボシェル
ルラ:マリリン・リマ
ミレナ:ロマーヌ・ボーランジェ
ロッシ:ロッシ・デ・パルマ
Story
河岸にある、あまり繁盛していない♪バーで父親と働くパフォーマーのガスパールが、
傷ついた人魚💛を助け、自宅のアパートで面倒を見るというラブストーリー。
人魚モノは、これまでもアニメーションなどいくつか映画化されていると思いますが、
今作はいかにも現代風なアレンジとなっています。
普通は、人魚というとまずファンタスティックすぎて
真顔で受け止められるアイテムとは到底思えません"(-""-)"
が、それでもこの映画はそれができちゃうのです!!
彼女を見ても「不思議だ」とは思わず、
「ふ~ん」程度で馴染む展開がシュール…
とても現実的とは思えないシチュエーションをすんなり受け止めるパリってやっぱりステキなのかも♪♪
しかし、人魚ならではの悩みも沸いて出てきます。
まず、尾ひれ?が付いているので、自分では「歩けない」。
さらに、彼女の歌を聞いた男性は「命を落とす」。
と、いろいろ不都合があるにも関わらず、
ルナとガスパールは次第に惹かれ合っていくという流れですね(^_-)-☆
『現代のおとぎ話』ですが、紆余曲折ありながらも自分の恋を全うしようとするガスパールを、
あなたも応援したくなることマチガイなしですね💛
Title
ソング・トゥ・ソング
2020.12.25公開
アメリカ映画
Staff
監督/テレンス・マリック
製作/サラ・グリーン他
Cast
クック:マイケル・ファスベンダー
BV:ライアン・ゴズリング
フェイ:ルーニー・マーラ
ロンダ:ナタリー・ポートマン
アマンダ:ケイト・ブランシェット
Story
マリック監督ワールドが炸裂します!!(^^)/
詩情あふれる手法を散りばめた撮り方に定評がある、マリック監督の作品への参加を希望する俳優は多いようですね💛
シーンを切り取り、繋いでいく手法が揺らがない…
そこには生活感はまったくと言っていいほど存在しないのですね~( ;∀;)
というよりも、『きれいごと』で最後まで突っ走る作品がマリック監督ゆえという感じでしょうか。
フリーターのフェイを中心に恋愛が進んでいき、喪失・脱力・刹那、というものが描かれていきます。彼女は果たして誰を愛しているのか?
真実の愛を追求しない生き方もあるのですね♪♪
ルーニー・マーラはいい女優です。独特の雰囲気がありますよね。どこにでもいる女優ではない、という気がします。
ナタリー・ポートマン、ケイト・ブランシェットという美の女神のような2人も脇を固め、マイケル・ファスベンダー、ライアン・ゴズリングという正統派の2枚目に対抗するのですが、本当に絵になる人ばかり…
ため息ものです💛
ビジュアルだけでも楽しめますよ~♪♪
Title
天国にちがいない
2021.1.29公開
フランス・カタール・ドイツ・トルコ・パレスチナ合作
Staff
監督/エリア・スレイマン
製作/エドアール・ウェイル他
Cast
エリア・スレイマン
タリク・コプティ
アリ・スリマン
Story
映画監督のスレイマンが世界各国を旅する、ちょっとファンタジックな作品です。
自分の映画の企画を持ち込むのですが、
夢の実現には遠い現実を見せられてしまうことになります。
故郷のイスラエルからパリ、ニューヨークに移動し、
現地にすんなりと溶け込む監督の姿がなんとも言えない安心感を与えてくれる不思議な映画でした♪♪
精力的に活動するでもなく、カフェにじっと座り、
行き交う人々を眺めたり、風景を楽しんだりと、
非日常を気ままに味わう彼を観ているだけでも癒されるのではないでしょうか?(^-^)
スローライフの良さを感じてみてはいかがですか💛
Title
キング・オブ・シーヴズ
2021.1.15公開
イギリス映画
Staff
監督/ジェームズ・マーシュ
製作/ティム・ビーバン他
Cast
ブライアン・リーダー:マイケル・ケイン
テリー・パーキンス:ジム・ブロードベント
ジョン・ケニー・コリンズ:トム・コートネイ
バジル:チャーリー・コックス
カール・ウッド:ポール・ホワイトハウス
ビリー・ザ・フィッシュ・リンカーン:マイケル・ガンボン
ダニー・ジョーンズ:レイ・ウィンストン
Story
2015年に起きた窃盗事件がモデルです。ロンドンの宝飾店から財宝を盗み出す計画を実行する高齢者集団(*'▽')が昔の技を駆使して見事に成功します。
しかし、よくある仲間割れが起き、取り分の奪い合いまでに発展し、せっかくのお宝がムダになるという笑えない結末でした。
さすがに全員元「ワル」だけあって、互いに騙し合うさまが滑稽に思えるほどの陰険さでした"(-""-)"こうやって人と人は裏切り合うのだなと実感しましたね~。結局は欲の張り合いということでしょうか…
そんなじい様たちを演じるのが錚々たる名優揃い!見ごたえ充分です。こんな嫌味なじいさんを演じられるのはさすがだと思いました。彼らは主役級の俳優の集まり。こんな贅沢な共演はなかなか観られるものではありません!
寂しい結末とは言え、一見の価値は十分にあるでしょう。
Title
パリの調香師 しあわせの香りを探して
2021.1.15公開
フランス映画
Staff
監督/グレゴリー・マーニュ
製作/フレデリック・ジューブ
Cast
アンヌ・ヴァルベルグ:エマニュエル・ドゥボス
ギヨーム・ファーヴル:グレゴリー・モンテル
バリェステル先生:セルジ・ロペス
アルセーヌ:ギュスタブ・ケルベンン
Story
娘の親権を求めて奮闘する運転手ギャラガー。
天才的な調香師アンヌと出会ったことで経験する、香りの世界。
罰則が響いて、運転手の仕事を失いかけているギヨームは高級アパルトマンに住むアンヌを訪ね、彼女の世話をすることになります。
1日限りのはずが、再度の指名を受け、やむなくアンヌの仕事先にまで同行することになり、我がままで高飛車なアンヌに翻弄されるのでした。
かつては、有名ブランドの香水を手掛けるほどの人気を誇ったアンヌでしたが、嗅覚障害を患い、最先端での仕事ができなくなっていたのです。病気の再発への恐れと他者に秘密を知られることを避けていることで、専門医にもかかれずに無機質な仕事に忙殺される毎日に、神経をすり減らしていたようですね。
お互いに窮地に立たされた見知らぬ2人が出会ったことで生まれる「ハーモニー」が、人生さえも変えてしまうことになるとは、人生って本当に不思議!
アンヌはいつしか調香の技術をギヨームに伝えるようになり、見よう見まねで確実に学んでいく彼に信頼を寄せるようになっていきます。
笑顔ひとつ表さないアンヌに不信感を拭えないギヨームでしたが、その裏にある事情を知り、彼女を理解することで、思いがけない運命が彼を引き寄せるのでした💛
Title
アンチ・ライフ
2021.1.15公開
カナダ映画
Staff
監督/ジョン・スーツ
製作/ダニー・ロス他
Cast
ノア:コディ・カースリー
グレイ:ブルーズ・ウィリス
ティーク:カラン・マルベイ
チェンバース:レイチェル・ニコルズ
Story
西暦2242年。もうひとつの地球へと移動する地球人たちを襲うエイリアンが発生。
誰が持ち込んだのかは謎のまま、壮絶な闘いが始まります。
すでに移住をしている先発隊を追ってのウィルスが万円している地球からの避難ですが、要職に就いているクルーは「冬眠」状態で運ばれ、宇宙船を守る軍人による反乱が勃発。それは恐ろしいエイリアンに乗っ取られたなれの果てでした。
と、まあ、どこかで聞いた(観た)ストーリーですが、私の目当てはやっぱりブルース・ウィリス!!
彼の作品は必ず観に行きます(^^)/
しかし、鑑賞中に、「彼がなぜ宇宙ものを?」と疑問が湧きましたが、そう言えばありましたよね~♪♪あれが!!
そう、1998年公開の「アルマゲトン」です!大好きな映画でした💛ベン・アフレックも出ていましたね。いい映画でした。
Title
どん底作家の人生に幸いあれ!
2021.1.22公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/アーマンド・イアヌッチ
製作/ケビン・ローダー他
Cast
デイヴィッド・コパフィールド:デブ・パテル
スティアフォース:アナイリン・バーナード
ミスター・ミコーバー:ピーター・キャパルディ
アグネス:ロザリンド・エリーザー
ベッツイ・トロットウッド:ティルダ・スウィントン
ユライア・ヒープ:ベン・ウィショー
Story
イギリスのチャールズ・ディケンズの「デイヴィッド・コパフィールド」の映画化。
少年の頃に母の再婚相手に疎まれ、イギリスの工場に追いやられてしまい、辛酸をなめることになったデイヴィッドですが、なんとか一人前の青年に成長。
彼の楽しみは周囲の人間観察で、思いついた言葉をメモする楽しみに浸っている孤独な人生でしたが、裕福なおばさんの家に居候することになります。
さらに、上流階級の学校に入学し、新しい人生を手に入れるのでした。同級生たちと楽しい学生生活をエンジョイするのですが、思わぬ落とし穴が彼を待っていました。
おばさんのベッツイを演じるのはティルダ・スウィントン。摩訶不思議な役にピッタリの配役ですね。彼女のとぼけた味わいがよく生かされています(^_-)-☆
おばさんの家にこれまた居候する元法律家?(今は落ちぶれて空想の世界にどっぷりつかっている)や、少年時代の下宿先の怪しい学者・ミコーバーなど、常人ではない人々が隙あらば、たかってきます。
昔は定職を持たない(持てない)人たちはたくさんいたのかもしれません。
そのなかでも怖いと思ったのは、ベン・ウィショー紛する学校の下働きの息子ユライアでした。卑屈で上昇志向が強く、なんとか上流階級に潜り込むことを目論むのですが、なんとも粘着質で嫌な青年です。これはベンだからこそ演じられたのかもしれませんね♪♪
デイヴィッドは人を疑うことをしないお人好しなので、ユライアに利用されそうになりますが、彼の不愉快な態度の裏にある真意を嗅ぎ取り、周囲の人ともども窮地を脱することができ、やれやれでした(*'▽')
デブ・パテルは本当に売れっ子ですね~♪♪
2009年公開の「スラムドッグ$ミリオネア」から出演作が途切れることがありません。嫌味のないキャラクターが映画人受けするのでしょうね💛
Title
ダニエル
2021.2.5公開
アメリカ映画
Staff
監督/アダム・エジプト・ティマー
製作/ダニエル・ノア他
Cast
ルーク:マイルズ・ロビンス
ダニエル:パトリック・シュワルツェネッガー
キャシー:サッシャ・レイン
ソフィ:ハンナ・マークス
Story
もう1人の自分…
誰しもが「持っている?」「持ちたい?」存在(味方?)に足を引っ張られることの怖さがジワ~ときました(*'▽')
最後の砦となるべき味方から脅迫・傷つけられる…
こんな理不尽なことが自分に起こったとしたら、皆さんどうしますか?
しかも、相手はずる賢く、肉体的にも自分よりも強いのです。
少年時代に封印したダニエルが復活。最初は上手くやっていた2人ですが、次第にダニエルの自我が表面化。ルークの身体を乗っ取りにかかります。
この恐ろしいダニエルをシュワルツェネッガーの息子のパトリックが演じています。
2018年に出演した「ミッドナイト・サン タイヨウのうた」での好青年がこんなに凄みのある人物に成長したなんて!
とても同じ人とは思えませんでした。何度も「ウソッ!」と心の中で叫んでいたものです( ;∀;)
ちなみにルークは、スーザン・サランドンとティム・ロビンスの息子さんです💛
とにかくダークな内容ですので、皆さん覚悟してご覧くださいね~♪♪
Title
私の叔父さん
2021.1.29公開
デンマーク映画
Staff
監督/フラレ・ピーダセン
製作/マーコ・ロランセン
Cast
クリス:イェデ・スナゴー
叔父さん:ペーダ・ハンセン・テューセン
ヨハネス:オーレ・キャスパセン
マイク:トゥーエ・フリスク・ピーダセン
Story
クリスは12歳で孤児になり、それ以来叔父さんと農場をやりくりする健気な女性。
毎日の単調な生活の繰り返しに、将来への疑問を感じる年頃になったようです。
とは言っても、農場経営はとても重要な生活手段であるとともに、社会的にも動物を扱うという、貴重な立ち位置も占めているので、手抜きは厳禁です。
年齢からくる衰えが進む叔父さんを助けながらの生活に変化をもたらしてくれるのは、獣医のみ。彼の手助けをすることで得る経験と知識が、クリスと社会との接触の手段となっています。
クリスは過去に獣医を目指していましたが、農場経営に欠かせない自分の存在を思い、その夢を断念したのです。それでも動物に対する関心は失われることはなく、獣医の真似事をすることで少しは満たされていたのでしょう。
叔父さんと両親の墓参りに行った際に、偶然顔見知りになったマイクという好感も持てる青年に、胸をときめかせるクリス。ぎこちないながらも初デートが実現しますが、そこには叔父さんの姿がありました(^-^)
クリスの身の心配と、自身の将来と農場経営への不安などの理由で、2人に付きまとう叔父さんが笑えます♪♪
そうこうするうちに、クリスの将来を示唆する出来事が起こります。はたして彼女の選択とは?
Title
イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社
2021.2.5公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジョニー・ロイヤル
製作/ラインハルト・マークナー
Cast
ジョニー・ロイヤル
ジョゼフ・ウェイジズ
ジェームズ・チスカニック
チャーリー・ギリエン
Story
フリーメイソン研究家・ジョニー・ロイヤルの”ドキュメンタリー映画”だそうです(^^)/
さて、どこまで真実なのかはわからないですね♪♪
なにしろ、これまでも様々な話題を提供してくれた「秘密結社」ですから。
このような組織は、規模はどうであれ、実際に複数あるのではないかと思っています。そしていわゆる「陰謀」説の絶えない存在であることも事実なのかもしれません。
今作では、彼らの”実態”というものが延々と映しだされていくのですが、正直、同じシーン(自画自賛?)の繰り返しに感じられて、何回も「ウトウト」してしまいました( ;∀;)
結局は何の組織なのかがわからないまま映画は終了していました。一応、話題の映画ということで観に行った感はあります。
なので、感想はいまいちというところですね。まあ、書物関連もいろいろあるようなので、その方向からの推察もお勧めします💛
Title
ニューヨーク 親切なロシア料理店
2020.12.11公開
デンマーク・カナダ・スウェーデン・フランス合作
Staff
監督/ロネ・シェルフィグ
製作/マリーヌ・ブレンコワ他
Cast
クララ:ゾーイ・カザン
アリス:アンドレア・ライズボロー
ジェフ:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
マーク:タハール・ラヒム
ジョン・ピーター:ジェイ・バルチェル
ティモフェイ:ビル・ナイ
Story
ニューヨークにたどり着いたある家族の奮闘物語💛
クララと2人の息子は、頼る人もいない巨大な街・ニューヨークで何をしたいのか?
そこの憶測からストーリーは始まります。
見るからに訳ありな3人は、行き当たりばったりでその日の行動を決めていくのですが、宿泊場所にも事欠く有様で、観ていても気が気じゃない雰囲気"(-""-)"
一応、車でどこからかやってきたようですが、その車もレッカー移動を余儀なくされて、唯一の移動手段&居場所を失います。
たまたま入った老舗のロシア料理店で運命が開かれていくのですが、この親子が陥った原因である夫の存在が明かされていくのでした…
このレストランでマネージャーとして働くマークが本当に良い人!思いやりがあり、人に対する理解力にも恵まれていたのが、クララと息子の命(生活)を救うことになります。
クララのあまり”うまくない”「生き方」には正直、「大丈夫なの?」と、ハラハラさせられます。
「2人の息子の母親であるならば、もっと現実を見なきゃね!」と哀れさも感じさせます。
マークと同様、親切な人権活動家?♪のアリスも彼らに救いの手を差しのべてくれて、難を逃れる親子ですが、彼らのこれからの幸運を祈るばかりでした(^^)/
Title
この世界に残されて
2020.12.18公開
ハンガリー映画
Staff
監督/バルナバーシュ・トート
製作/モニカ・メーチ他
Cast
アルダール。ケルネル(アルド)
クララ:アビゲール・セーケ
オルギ:マリ・ナジ
エルジ:カタリン・シムコー
Story
1948年。16歳のクララが心を寄せたのは、自身と同じホロコーストの犠牲者である42歳の医師のアルドでした。彼の診察を受け、彼が信頼できると踏んだクララ。
アルドの陰のある人間性を理解しながらも、彼の自宅に寄るなどの接近を果たします。
現代であれば、「それはちょっと…?」というようなシチュエーションで、観ていた私はかなり焦りました(*'▽')こんなシーンって、周囲の目が気になりますよね。
でも、アルドもクララもそんなことは気にしません♪♪
心に傷を負った者同士の連帯感がそうさせたのでしょうね。幸い、クララのおばさんも公認してくれているので、少しは安心しました。
クララの行動と心理を通して、ナチスドイツ政権下の状態が語られていて、今までの映画と違った側面を教えられます。心の安定を取り戻しながら、成長していくクララのたくましさと彼女を娘のように気づかうアルドの素朴な交流が、現代の私たちに平和のありがたさを伝えてくれているのでしょうね。
Title
蘇る三大テノール 永遠の歌声
2021.1.8公開
ドイツ映画
Staff
製作/エルマー・クルーゼ
製作総指揮/ジャン=アレクサンドル・ンティビハブワ
Cast
ルチアーノ・パバロッティ
プラシド・ドミンゴ
ホセ・カレーラス
Story
世界に君臨するオペラ歌手の3人が同じステージで熱唱するシーンを誰が想像したでしょうか。
1990年のサッカーワールドカップの前夜祭と銘打って開催された夢の競演。おそらく本人たちも想ってもいなかったことでしょう。
それを実現させた裏方としての著名人も多数出演して作品に重厚感を与えます。
三大テノールという言葉(人名)はなんとなく知ってはいましたが、詳しい経緯なども知らないまま観に行きましたが、こんな舞台裏があったんだな~と感動の嵐でした( ;∀;)
去年の9月に「パヴァロッティ 太陽のテノール」という映画を観に行き、彼の素顔と活躍シーンに触れることができた記憶も新たにしながら今作も魅入ってしまいました。
本物が表現する芸術とはこういうのなんだなとヒシヒシと実感します。どれだけの訓練と犠牲のもとで才能を開花させ、それを維持してきたのかを考えると、人間の不思議さも感じさせてくれますよね♪♪
Title
また、あなたとブッククラブで
2020.12.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/ビル・ホールダーマン
製作/アンドリュー・ダンカン他
Cast
ダイアン:ダイアン・キートン
ビビアン:ジェーン・フォンダ
シャロン・キャンディス・バーゲン
キャロル:メアリー・スティーンバージェン
ミッチェル:アンディ・ガルシア
アーサー:ドン・ジョンソン
Story
本好きな女性4人が繰り広げるスイート・コメディ。多分60代以上の熟年女性の「現在」が楽しく描かれています💛
ホテル経営のビビアン。夫とのマンネリに頭を悩ますキャロル。元夫の婚約者への嫉妬心?(^^)/に戸惑うやり手判事のシャロン。そして私の大好きなダイアンは、娘2人の過保護から逃げたくてもできない優柔不断気味の優しいおばあちゃん。
そうそうたる女優が一堂に会する今作はなんて贅沢なの?!という驚きを与えてくれます。
それぞれの家庭環境に縛られながらも、女同士の友情は永遠なんですね~♪♪
こんな関係にはホントに憧れますよね~💛私もこんなブッククラブに入りたい!って思っちゃいました。
ダイアンの恋のお相手がまたすてきな男性。あのアンディ・ガルシアが演じています。年齢を感じさせないオーラはさすが名優ならでは。
そして、忘れてならないのが、ビビアンの元彼役のドン・ジョンソン!
この方はコンスタントに映画出演されていますよね。あちこちで見かけます(^-^)
アンディ・ガルシアに負けるとも劣らないロマンス・グレーの魅力で女性を虜にする手練手管は必見です。彼らを断ることができる女性っているのかしら?
とにかく明るく楽しい作品でした♪♪
Title
声優夫婦の甘くない生活
2020.12.18公開
イスラエル映画
Staff
監督/エフゲニー・ルーマン
製作/ジブ・ベルコビッチ他
Cast
ヴィクトル・フレンケル:ウラジミール・フリードマン
ラヤ・フレンケル:マリア・ベルキン
ゲラ:アレキサンダー・センドロビッチ
デヴォラ:エベリン・ハゴエル
Story
1990年にソ連からイスラエルへと移住してきた夫婦が直面する紆余曲折が切ないです。
映画の吹き替えを仕事としてきたヴィクトルとラヤは、慣れ親しんだ生活に戻れない不安と焦りが募っていきます。
生活のためには仕事を選んでいられないと判断したラヤはある「いかがわしい」商売に手を染めます。でもそれはかなりの『高給』だったために、辞める選択肢はありません。
それに比べ、夫のヴィクトルは実直な性格ゆえか、どうしても声優の仕事のこだわりを捨てることができず、これもまたある「いかがわしい」ことに手を染めるのでした。
観ていても『どんより感』が抜けない作品でしたが、それなりに人情的な魅力はありました。夫への不満が爆発するシーンには同情しますし、先の読めないイライラはどこの国の人々にも共通の心情だと言えるでしょうね…
イスラエル映画って日本ではあまり公開されないのですが、世間に毒されていない感がほっこりします(^_-)-☆
Title
ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!
2020.12.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/ディーン・パリソット
製作/スコット・クルーフ他
Cast
テッド・”セオドア”・ローガン:キアヌ・リーブス
ビル・S・プレストン:アレックス・ウィンター
ビリー・ローガン:ブリジット・ランディ=ペイン
ティア・プレストン:サマラ・ウィービング
Story
長い間待たれていた「ビルとテッドの大冒険」シリーズの第3作目です。
私は前作は観ていないので、全体的なストーリーには着いていけなかったですが(^^)/、キアヌの作品であればどんなものでもOKです💛
「世界を救う音楽」をなんとか完成しないと人類滅亡という危機のようでした(*'▽')
ということで、過去に戻ったり、未来に行ったりと目まぐるしい展開で、まじめに観ることはしなくてもいいかもしれませんね♪♪
見どころは、キアヌの純粋さを堪能できることでしょうか。アクションスターとしての活躍しか知らないファンは「えっ?」と戸惑うくらいマヌケっぷり!!
でも、それがキアヌなんですね~。
どうぞリラックスしてお楽しみください。
Title
ワンダーウーマン1984
2020.18.18公開
アメリカ映画
Staff
監督/パティ・ジェンキンス
製作/チャールズ・ローベン他
Cast
ダイアナ/ワンダーウーマン:ガル・ガドット
スティーブ・トレバー:クリス・パイン
バーバラ:クリステン・ウィグ
マックス:ペドロ・パスカル
Story
大ヒットしたあの「ワンダーウーマン」の続編。
前作と違い、今回は1人での活躍となりましたね。1人の女性として自立し、美しさもそのままのダイアナが挑む悪人との凄まじい闘い。まさに善と悪のせめぎ合いという究極の舞台が用意されていました。
スミソニアン博物館で働くダイアナに憧れる、新入りでちょっと冴えないバーバラが、驚くような変身を遂げるというハプニングあり、前作で親しくなった恋人スティーブの意外な登場ありと、盛りだくさんのストーリーは飽きさせることはありません(^_-)-☆
リッチで有能さを装う実業家マックスの、世にも恐ろしい魔法のような邪悪な企みが、全人類を存亡の危機に陥れるのを阻止するために、満身創痍になりながらも闘いを諦めないダイアナとスティーブに、心の中で声援を送ってしまいました♪♪
他の作品では最近みないクリス・パインですが、彼なりの基準においての作品選びをしているのでしょうか?
できればもっとたくさんの映画に出て欲しい。
身体能力が凄まじいほど高く美しいダイアナを再び観ることができて、幸せ感いっぱいになりました💛
正義を体現する潔さは、何度でも見たくなる作品ですよね。
Title
魔女がいっぱい
2020.12.4公開
アメリカ映画
Staff
監督/ロバート・ゼメキス
製作/ジャック・ラプケ他
原作/ロアルド・ダール
Cast
グランド・ウィッチ:アン・ハサウェイ
おばあちゃん:オクタビア・スペンサー
ストリンガー3世:スタンリー・トウッチ
少年:ジャジル・ブルーノ
Story
世界一恐ろしい魔女が率いる「魔女軍団」が集会を開くためにある豪華ホテルに集結。グランド・ウィッチはその魔力で軍団を意のままに統率し、何の罪もない主人公の少年をネズミに変えます。彼女たちの真の目的は何なのでしょうか?
おばあちゃんはは少女時代に魔女に遭遇した経験があり、今また魔女の脅威が迫っているのです。そうとは知らず、ぼくと2人で宿泊しに来たホテルに、一番会いたくないその魔女軍団がやってきたのでした。
彼女たちはある液体を開発し、それをばらまくことで大嫌いな子どもたちを根こそぎ葬りさる計画を立てていたから大変です!
一緒にネズミに変えられた3人がそれを阻止しようと大奮闘(^^)/おばあちゃんと共に小さな力を合わせて魔女軍団に戦いを挑んでいくのでした。
おばあちゃん役のオクタビア・スペンサーがいいですね💛
やさしく、思いやり深く、賢いのです♪♪
反面、邪悪の化身のグランド・ウィッチ役のアン・ハサウェイはもう当たり役!!と言ってもいいでしょう\(^o^)/
あの美しい顔が歪み、どんどん醜悪になるにつれ、その魔力も増していき、もう誰も止められないほど・・・
正直、「こんな悪役を引き受けて、アン大丈夫なの?」とハラハラしながら観ていましたが、そこは才能ある大女優となったアンのこと、楽しくて仕方ない(*'▽')というノリノリ演技でやり切っていて逆にホッとさせられることになりました。
美貌と実力があれば、どんな役でも怖くないのですね~♪♪
Title
家なき子 希望の歌声
2020.11.20公開
フランス映画
Staff
監督/アントワーヌ・ブロシエ
製作/エリック・ジュエルマン他
Cast
レミ:マロム・パキン
ヴィタリス:ダニエル・オートゥイユ
壮年のレミ:ジャック・ペラン
ハーパー夫人:ビルジニー・ルドワイヤン
バルブラン夫人:リュディビーヌ・サニエ
Story
「レミ」の名前は日本でもとても有名ですね💛アニメでも何度か放映された、児童文学の『傑作』と言われる作品の映画化です。
貧しい少年レミがたどる悲しい運命が涙を誘います。長年パリに出稼ぎに出ていた義父が帰郷したことで、11歳まで育ててくれていた愛情深い母との生活が終わることになります。
義父は仕事で足にけがをしてパリを離れることになり、家では赤ちゃんの時にパリで拾ってきたレミがまだ実家にいることに腹を立てます。自分が長年送っていた生活費がレミの養育に使われており、頼みにしていた蓄えがなかったことが判明したからでした。
金食い虫のレミを追放を企む彼は旅芸人のヴィタリスにレミを売り飛ばします。
ヴィタリスと一緒に旅をしていた犬のカピ、猿のじょりクールと仲良くなり、芸人としての技も身につけてヴィタリスと親子のように旅から旅への生活を続けていくのでした。
ある日、レミの歌声を聞いたヴはレミの音楽の才能を伸ばすことを決意しますが、ふとしたことでレミの親族に見出され行方不明になっていた男の子としてひきとられるのですが、ここからレミの運命はさらに混迷を深めていきます。
「貧しい少年が実は大富豪の実子だった」という夢物語はいつの時代も私たちの胸を打ちますよね(^^♪
『ロマン』を感じるのかもしれません。「不幸から幸福とへ」という【成功物語】は永遠のテーマなのかもしれません♪♪