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映画サロン『剣の舞 我が心の旋律』:アップルリーズ 2020.8.11
Title
剣の舞 我が心の旋律
020.7.31公開
ロシア・アルメニア合作
Staff
監督/ユスプ・ラジコフ
製作/ルーベン・ディシュディシュヤン他
Cast
アラム・ハチャトゥリアン:アンバルツム・カバニン
サーシャ:ベロニカ・クズネツォーバ
プシュコフ:アレクサンドル・クズネトソフ
Story
『剣の舞』と言えば、日本人なら誰でも一度は耳にしたことがある名曲だと思います。
そうですね。子どものころの運動会で流れていた”あの”勇ましい曲です💛💛
なんとも言えない慌ただしさと士気を高める旋律は、私にとっても、忘れようにも忘れられない、いわば「心の故郷」?(^_-)-☆
アルメニア人ハチャトゥリアンの名曲「剣の舞」誕生秘話。
<1942年11/29>
第二次世界大戦中のソ連。
レニングラード国立オペラ・バレエ団は、「ガイーヌ」の初演に向け、一致団結の思いでリハーサルに没頭する日々を送っていました。
そんなバレエ団の音楽担当のハチャトゥリアンは、振付家のニーナとの楽曲における対立に疲弊すら覚え、ついには入院することになってしまいます。
時は、12月の真冬。真っ白な雪が積もる街路が映るたびに「あ~寒むっ!!」と凍えそうになりました( ;∀;)
そんなある日、プシュコフという文化省の役人が視察に訪れます。彼こそ、ハチャトゥリアンと因縁深い人物でした。
プシュコフはあの手この手でハチャトゥリアンを窮地に追い込むことに余念がありません(*'▽')
それほどまでに執念深い仇敵ににらまれたハチャトゥリアンがかわいそうなくらい…
ついに、最終兵器を繰り出すプシュコフ!!
それは、上映寸前の「ガイーヌ」の最終幕に兵士の士気を高める踊りの楽曲の命令でした。
リミットが迫るなか、ハチャトゥリアンがたった一晩で完成させた『剣の舞』。
祖国アルメニアに捧げた名曲とそのダイナミックな踊りの一部を本作で体験できます♬
Title
今日から俺は!!劇場版
2020.7.17公開
日本映画
Staff
監督/福田雄一
原作/西森博之
Cast
三橋貴志:賀来賢人
伊藤真司:伊藤健太郎
赤坂理子:清の菜名
早川京子:橋本環奈
今井勝俊:仲野太賀
Story
西森博之原作の1980年第代に連載された人気漫画の映画化。
三橋と伊藤のコンビが大活躍!!
3つの高校がせめぎあう、ツッパリ高校生の壮絶なバトルが展開され、見応え充分の学園ものです(^^)/
ワルが集まった開久高校に間借りする、隣町のこれまたワルばかりの北根壊高校生が我が物顔で仕切るようになり、さらに荒れた学園になってしまいます。
気の弱い男子は押し付けられた「お守り」のキーホルダーを買わなかったことから北根壊高校生たちに絡まれ、暴力の対象にされるのでした。
そこに他高校の三橋と伊藤が身に覚えのない騒動に巻き込まれ、やがて全面戦争に突入してしまいます( ;∀;)
北根壊高校の番長のひとりに柳楽優弥が扮しているのですが、これがハマりまくり!!
なんとも恐ろしい気迫が漂い、他を圧倒していました。
凄みのある表情は、彼が名優であることの証ではないでしょうか?あれほどの存在感はなかなか出せるものではないと思います"(-""-)"
将来が楽しみな俳優ですね♪♪
実は、漫画もドラマ化も全然知らなかったのですが、今売れている賀来賢人君が主演ということで観に行ってきました!
大ヒットのテレビ番組「半沢直樹」での凛々しい役柄とはガラリと変わる高校生役と知り、どうしても観ておかなくては、となったのでした💛
映画館の予告編は何度も観ているのですが、三橋が賀来賢人君だとは全然気づかずにいた私です(*'▽')
しかし、この映画の賀来君は素晴らしいですね~。
前評判どおりの熱演で一気にファンになりました!!
★☆★
また、2019年10月に公開された、天海祐希&吉永小百合の「最高の人生の見つけ方」で、天海祐希さんのご主人役で彼も出演していましたね。その時「この人誰?ちょっと印象的!」と思ったのを覚えています。
高飛車でありながらも強い印象を与えていました。
それと、同じく、ムロツヨシ君もこれに出演していましたね。
この「今日から俺は!!」でも共演を果たしているお二人なのでした(^^♪
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Title
プラド美術館 驚異のコレクション
2020.7.24公開
イタリア・スペイン合作
Staff
監督/バレリア・パリシ
製作総指揮/グロリア・ボルジ
Cast
ジェレミー・アイアンズ/ナレーション
Story
スペインにある世界有数の美術館。英国俳優のジェレミー・アイアンズが案内役として登場。
約8700点にものぼるコレクションを有する美術館の所蔵物が惜しげもなく披露されます。
これほど大規模な美術史を堪能できる幸せを享受できる幸せをかみしめながら魅入りました。
ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤ、エル・グレコなど、一度は見たり聞いたりした画家の作品が次々と紹介され、あたかも自分がその場にいるかのような錯覚に陥る瞬間がなんどもありました。
この美術館の関係者へのインタビューも興味深いものでした。この施設の背景を理解するのに大きな助けになるからです。
ジェレミー・アイアンズ以外にこの映画の案内役にふさわしい人物は考えられないほど、彼の存在感が際立つ貴重な作品です。
Title
17歳のウィーン フロイト教授腎性のレッスン
2020.7.24公開
オーストリア・ドイツ合作
Staff
監督/ニコラウス・ライトナー
製作/ディエター・ポホラトコ他
Cast
フランツ・フーヘル:ジーモン・モルツェ
ジークムント・フロイト:ブルーノ・ガンツ
オットー・トルニエク:ヨハネス・クリシュ
アネシュカ:エマ・ドログノバ
Story
1937年、故郷を離れてウィーンのタバコ店に見習いとしてきたフランツが遭遇する、人生の始まりへの軌跡を追います。
母の知り合いのオットーが経営するタバコ店は雑貨店としてもそこそこ繁盛していました。
葉巻などの嗜好品、新聞、雑誌のほか、文房具なども扱うこの店を訪れる客のなかに、有名な精神分析学の権威フロイト教授もいました。
気軽にフランツに接してくれるフロイトになんでも相談するようになった彼は、女性との交際を勧められるのでした。
フロイドの助言に従い、女性に声をかけ付き合いがはじまります。
手探りしながらのアネシュカとの交際はなかなかフランツの思うようには進みません。
そこには、大人な事情が隠されていたりして、この時代を象徴しているようでした。
フランツは時折フロイトの自宅兼職場を訪問し、散歩をしながら人生の先輩としてのフロイトと親交を暖め、自分の糧にしていきます。こんなに理想的な相談相手がいる彼がうらやましいですね(^^)/
しかし、ここウィーンにもナチスドイツの影響が色濃くなるにつれて、店の周囲の住人とのいさかが増え、ユダヤ人擁護論者のオットーを苦しめます。
嫌がらせをされ続けてきた近隣からの密告により、オットーが警察に捕まり、フランツはひとり店を守ることになってしまいます。
第二次世界大戦前夜のウィーンの情景の描写が、当時の様子を浮かび上がらせてくれる良質な作品です。
2019年2月に惜しくもこの世を去ったブルーノ・ガンツの遺作となります。
Title
海底47m 古代マヤの死の迷宮
2020.7.23公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/ヨハネス・ロバーツ
製作/ジェームズ・ハリス他
Cast
ミア:ソフィー・ネリッセ
サーシャ:コリーヌ・フォックス
アレクサ・ブリアンヌ・チュー
ニコール:システィーン・スタローン
Story
ミアの父親とサーシャの母親が再婚して、姉妹になった高校生の彼女たちの親密度を上げようとの父親の思い付きで、2人は週末を船中からサメを鑑賞するツアーへの参加を決めます。
ミアはおとなしい性格のため、学校でも他の生徒たちからからかわれるのですが、姉(^_-)のサーシャはあまりかばうことはしません。
かわいそうなミア…
いじわるな級友を避けて、まだ優しく接してくれる同級生ふたりとミア・サーシャ姉妹は、独自の探検に臨みます。
これがまさかの地獄の体験になるとは知らずに…
ボーイフレンドと来たことのあるアレクサが案内してくれた秘密の探検スポットで、マヤ文明遺跡が多く残る海底洞窟を楽しんでいた一行に、サメが突然襲いかかります!!(*'▽')
目がない凶暴なサメは感覚が優れているようで、執拗に彼女たちを追いまわします。
サメから逃れるには洞窟をぐるぐる回り、浮上できる出口を見つけなければならないのですが、砂が舞い上がり、パニックになった4人には焦りばかり。
そうするうちにアレクサのボーイフレンドが現れ、助けられるを持ちますが、彼はあっけなくサメに襲われてしまいました。
パニック映画はだいたいそうですが、次から次への恐怖の連続に観ているほうも縮みあがりますよね~( ;∀;)
心臓に悪い。
酸素の残りもわずかになり、さらなるパニックに息も絶え絶えの4人が助かる確率はどのくらい???
サーシャに扮するのはジェイミー・フォックスの娘コリーヌ・フォックス。
ニコールにはシルベスター・スタローンの娘システィーン。
2人ともとても魅力的!!
これからの活躍が楽しみです。
Title
バルーン 奇跡の脱出飛行
2020.7.10公開
ドイツ映画
Staff
監督/ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
製作/ヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
Cast
ペーター・シュトレルツィク:フリードリヒ・ミッケ
ドリス・シュトレルツィク:カロリーヌ・シュッヘ
ギュンター・ヴェッツェル:デビッド・クロス
Story
1979年の東ドイツでの実話をもとにした、手作りの熱気球で脱出をした家族のお話です。
当時は政府による抑圧に耐えがたくなる人達が大勢いたようですね。
電気技師のペーターも鬱屈を抱えていたひとりでした。
彼の頭のなかは、どうにかして、西ドイツへと逃れることしかありませんでした。
2年かけて完成した熱気球で脱出計画を実行したのですが、あえなく失敗…
失意のなかでも西ドイツへの気持ちは捨てがたく、再度熱気球づくりに取り掛かりますが、当局の圧力が身近に迫り、家族と親友一家の命を賭けた脱出を決行します。
気球に使う何メートルもの生地を、危険をおかしながらも手分けしてあちこちの店で購入。
周囲の疑いの目を向けられるたびにこちらもヒヤヒヤしました( ;∀;)
様々な情報をもとに脱出をはかる犯人探しの包囲網が狭まる緊迫のシーンに胸がつぶれそうでした。
こんな恐ろしい思いをしながらも決意を実行するほど東ドイツの人たちは追い詰められていたということなんですね。
「人間の尊厳とは何か」を考えさせられた映画でした。
Title
コンフィデンスマンJP プリンセス編
2020.7.23公開
日本映画
Staff
監督/田中亮
製作/石原隆他
Cast
ダー子:長澤まさみ
ボクちゃん:東出昌大
リチャード:小日向文世
コックリ:関水渚
ブリジット・フウ:ビビアン・スー
トニー・ティン:柴田恭平
クリストファー・フウ:古川雄大
アンドリュウ・フウ:白濱亜嵐
Story
大富豪の死により、3姉弟がその莫大な資産を相続するはずが、まったく未知の妹が現れ、混乱を招きます。
詐欺師のダー子一味は、レイモンド・フウが残したとされる隠し子ミシェルをでっち上げ、その財産の分け前にあずかろうと画策します。
”コックリ”という薄幸な少女と偶然知り合ったダー子は、コックリを連れてフウ家に乗り込むことに成功。
当家の執事トニーは不審に思いながらもミシェルをフウ家にふさわしいレディにするための教育を施すのでした。
それは、身近に迫るフウ家の跡取り披露の日のためだったのです。
ダー子はいかにしてミシェルをフウ家の当主に据えるのでしょうか?
複雑に絡み合ったディテールが幾重にも仕込まれ、怒涛のマッククスへと突き進む展開は痛快そのものでした!!
日本映画でもこんなにおしゃれで面白い作品は他にはないのでは?
ミシェルを演じる関水渚ちゃんを初めて知りましたが、ミシェル役にピッタリ!!
可憐で優しく誰の心もとりこにするような、まさにプリンセスにふさわしいキャストですね(^^♪
だまし、だまされ、それでもその裏に隠された英断(^_-)に納得でした💛
Title
グランド・ジャーニー
2020.7.23公開
フランス・ノルウェー合作
Staff
監督/二コラ・バニエ
製作/クレマン・ミゼレ他
Cast
クリスティアン:ジャン=ポール・ルーブ
トマ:ルイ・バスケス
パオラ:メラニー・ドゥーテ
ビョルン:フレッド・ソレル
Story
人工的に絶滅危惧種の渡り鳥・雁に、北極圏ノルウェーからフランスへと安全なルートを教えるという前代未聞の冒険と実験が始まります。
鳥類研究家で気象学者のクリスチャンと一人息子トマが、自家製の超計量飛行機で挑戦するのですが、そこには未知の困難が待ち構えているのでした。
14歳の思春期にあたるトマは、バカンスを父と過ごすことになり大自然の中を経験することになりました。静けさや手持ちぶさたを持て余す彼でしたが、ある日、父が持ち帰った雁のたまごからヒナがかえる光景を目の当たりにします。
「鳥は、初めて見たものを親と思う」と父から言われ、半信半疑ながらも悪い気はしない様子(^^♪
父から渡されたキャップ付きのフードを着て、ヒナたちと生活を共にするうちにほのかなあいじょうさえ芽生えてくるのでした。
父の計画(野望(*'▽'))は計量飛行機で雁たちが渡り鳥として生き、繁殖できるようにそのルートを実際に飛びながら、実地訓練をすることだったのです。
ヒナとの関わり方も覚え、次第に鳥類に対して興味を示してきたトマに、父が自分の計画を話し、「一緒に来るか?」と聞きます。不安ながらもトマは「うん」と答えました。
そうなると、次は飛行機の操縦法を教わらないといけないですよね。来る日も来る日も親子で景気の見方や操縦法、天候についてなど覚えなければいけないことはいくらでもあります。
それでも徐々に知識と経験を積んで、成長していくトマの表情はバカンスに入ったばかりの頃とは違ったものになっていきました。
ヒナのなかで唯一毛色が違う鳥(実際は別種だった…♪)を”アカ”と名付け、特別に可愛がるトマ。飛行機の操縦以外にもやることは限りなくあるわけで、トマの後をチョコチョコついて回るヒナたちの可愛いこと!
いよいよ計画を実行する時が来て、役所に手続きに行きますが、手違い?(実は虚偽の申請をしていた"(-""-)")が発覚し、一行は窮地に陥ります。
手続き完了を待つのに何日か待機するのですが、雁を連れてが認められなくなると悟った父は強行突破に踏み切り、おお慌てで準備に取り掛かるも、役所から追われる羽目になります。
しかし、あきらめきれないと目が単身飛行機に乗り込みエンジンをかけて、雁を引き連れて大空へと飛び立ってしまいます。
まだまだ未熟な操縦のトマがトラブルに見舞われ、命の危険に遭遇するのは時間の問題でしょう。父が止めるのも聞かず、グングン飛んでいってしまったトマの無謀な行動を聞き、悲壮感に囚われた母パオラが駆け付けますが、もう打つ手はなく、ただトマの無事を祈ることしかできることはありません。
ついに、念願の渡り鳥ルートをひたすら飛びながら、数々の試練を乗り越えていくたくましいトマに拍手を送りたくなった人はたくさんいるでしょう!
行く先々で援助してくれる心優しい人々からのありがたい援助や触れ合いを通してひたすらに飛び居続ける鳥たちの姿にも涙がこぼれました。
このチャレンジが成功すれば、毎年渡り鳥としての行動が確立され、将来的に繁殖さえも実現可能になるのですから、トマも命がけで鳥たちを引っ張ります。
この映画では、少年のトマひとりだけの飛行になりましたが、脚本・主人公のモデルとなったクリスチャン・ムレクが実際に行った経験が生かされています。
北極圏ノルウェーからフランスへの旅を彩る大自然の雄大さと輝きは必見です!!
観ている人が自分も大空を舞っているかのように思わせてくれる大旅行に浸ってみませんか?
Title
劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/リチャード三世
2020.7.17 公開
イギリス映画
Staff
監督/ドミニク・クック
脚本/ベン・パワー
Cast
リチャード三世:ベネディクト・カンバーバッチ
ヨーク公夫人セシリー・ネヴィル(リチャード三世の母):ジュディ・デンチ
マーガレット・オブ・アンジュー:ソフィー・オコネド(ヘンリー六世の妻)
エドワード4世:ジョフリー・ストリートフェイルド
王妃エリザベス:キーリー・ホーズ
クラレンス公ジョージ:サム・トゥルートン
バッキンガム男爵ウィリアム:ジェイムズ・フリート
リッチモンド伯ヘンリー・テューダー:ルーク・トレッダウェイ
Story
エドワードが王になってから10年後。
虎視眈々と王位を狙っていたリチャードがついにその本性を露わにしていきます。
「邪魔者は消す」
それに従って、次々と周囲の邪魔者と思われる人々を陥れていくのでした。
たとえ兄弟であろうと関係ないとばかりに、
王の弟クラレンス公ジョージが王に反逆を企てたと画策し、ロンドン塔に送ります。
エドワード4世が亡くなると、
待ってましたとばかりに幼い王子ふたりまでロンドン塔に隔離します。
それは、母である王妃エリザベスとその兄弟から引き離すためでした。
ついに王座にのぼりつめた彼はリチャード三世となり、治世を始めますが、その心中は穏やかならず。
常に猜疑心と恐怖心におびえる毎日を送っている状態でした。
リチャードの生みの母であるセシリーが、
リッチモンド伯ヘンリー・テューダーとボズワースの戦いに出発するリチャードにむかって
呪いの言葉を投げつけるシーンは、
哀しみに満ちていると同時に、腹の底からの怒りが渦巻いていたであろうと察してあまりあるものでした。
側近中の側近まで裏切り、悪逆の限りを尽くしたリチャードは、
ついにこの世から消え去り、新しい時代を迎えます。
◆◆◆
宮廷に囚われ続けていた、ヘンリー6世の妻マーガレットがボロボロの衣服を身にまとい、
預言者のように城内をうろつき、呪いの言葉を吐く姿にはかつての雄姿の面影はなく、
愛するものたちを奪われ続けた絶望に苛まされていることを見せつけるようでした。
そういうマーガレットも戦争においてたくさんの人を殺傷してきたわけですけれども…
皮肉なものですね。血で血を洗う「王冠の争奪戦」の宿命でしょうか。
Title
ランボー ラスト・ブラッド
2020.6.26公開
アメリカ映画
Staff
監督/エイドリアン・グランバーグ
製作/アビ・ラーナー
Cast
ジョン・ランボー:シルベスター・スタローン
カルメン:バス・ベガ
ウーゴ・マルティネス:セルヒオ・ぺリス=メンチェータ
マリア・ベルトラン:アドリアナ・バラッザ
ガブリエラ:イベット・モンレアル
Story
生まれ故郷のアリゾナで静かな生活を送っている元グリーンベレー戦闘員ランボー。
牧場の持ち主マリアとその孫娘ガブリエラと3人暮らしは平和そのもの。
そこへ問題が持ち上がります。
大学進学を控えたガブリエラが自分を捨てた実の父親の所在がわかったことで、メキシコに会いにいきたいと言い出します。
祖母マリアは猛烈に反対し、ランボーも実父の人間性を知っているので、ガブリエラを止めます。
しかし、どうしても父に会いたい彼女は翌日、友人に会いに行くといって出かけますが、実はメキシコに行ったことが判明しました。
それも、人身売買カルテルに拉致されたと友人のイザベラが知らせてきてわかったのでした。
メキシコの麻薬カルテルとか、人身売買カルテルとかきくだけでも恐ろしいですよね。
時々他の映画でもそういう悲惨な事件を目にすることがありますが、実に非人道的行為です。
このままではガブリエラの身が危ないとランボーはトラックに乗り、単身メキシコに乗り込み、実父と引き合わせた友人のイザベラを詰問します。その時、ランボーの目に入ったのは、イザベラが付けているブレスレットでした。
それは、ガブリエラの母の形見で彼女が肌身離さず身に付けているもの。
そうなると、イザベラの裏切りが拉致の原因だと推察できます。しかも、ガブリエラのドリンクに薬まで入れていたとは…
ランボーに脅されたイザベラは渋々ガブリエラが捕まったクラブへと彼を案内し、当夜ガブリエラと接触したガラの悪い男を指さします。
その男をつけていき、カルテルのアジトに行き当たりますが、建物を探っているうちに組織の者たちに屋上に追い詰められアッというまに半殺しに遭うのでした。
私はこの時のランボーの不可解な行動に疑問がわきました。
というのは、四方から手下が群がってくるのに、急いで逃げるでもなく、建物の上へ上へと上がっていくのって現実的にあり得な~い!!( `ー´)ノ
「上階にいくほど、逃げ場はなくなるじゃないの?」と思いますよね?
私はランボーが捕まりボコボコにされるまで、「ヒーローだからひょっとしたら、無事に悪ものをメッタメタにするのかも…」との期待にしがみついていましたが、あっけなくその思いはついえました。
その間にもガブリエラは組織から極悪非道な扱いを受けつづけ、半死半生の体にされていたのです。
いくらなんでもそのくらい察しがつくというものではありませんか?
相手は人身売買カルテル!ガブリエラが無傷なはずがないでしょう…
という理不尽な展開に腹を立てながらも観続けましたが、つまり、これが映画なんですよね~!"(-""-)"
そこからランボーの怒りが爆発!!
お約束の仁義なき戦いが幕を開けるのでした。映画とは言え、そうなる前に、ガブリエラを無事に救出してほしかったな。いや、できたはずですよね。
Title
ブリット=マリーの幸せなひとりだち
2020.7.17公開
スウェーデン映画
Staff
監督/ツバ・ボトニー
製作/グスタフ・オルデン他
Cast
ブリット=マリー:ペルニラ・アウグスト
ケント:ペーテル・ハーベル
バンク:マーリン・レバノン
Story
模範的な主婦ブリット=マリーはある日、夫の愛人と鉢合わせをすることになります。
夫が心臓発作で入院したとの知らせを受け、駆け付けた病院にその愛人はいました。
結婚後、夫のために家事をこなし、自分の楽しみには目をつぶり、世間からも離れた生活を選んできた彼女にはそれこそ青天の霹靂だったと思います。
そう言えば、かすかな兆候はあったのです…
ただ目をつぶっていただけで。洗濯する前の夫のシャツからほんわりと香水の匂いが鼻をくすぐるというような"(-""-)"
おそらくブリット=マリーにはわかっていたのかもしれません。いつかこういう日が来るのかもと。
妻と愛人がひとつの部屋に居合わせるという人生最悪の事態にビビった夫はとっさに「なんていえば…」とつぶやきます。それへのブリット=マリーの返答は「わからないなら何も言わないで」でした。
この一言で彼女の心情が表されているのですね。うまい演出です♪♪
そんな訳で、すっかり夫への執着も捨て去り、さっそく仕事探しにでかけた彼女には思うような仕事は見つかりません。それもそのはず、63歳の社会に埋もれて生きてきたオバちゃんにそうそういい仕事があるわけないですもんね。
しかし、奇跡的にひとつありました!なんと、片田舎のユースセンターの管理人の仕事を勧められたのです。
もうこれだけでも儲けものですよね~( ;∀;)
「選んではいられないっ!」とばかりに、ブリット=マリーは田舎町ボリにたどり着きます。
夜でもあり、あたりはシーンと静まりかえり、センター内も明かりがなく、ボロボロ状態…
しかたなく、もらっていた鍵で室内に入ると、散らかし放題で、寝る場所を探すのもひと苦労というありさまです。
旅の疲れもあり、なんとか睡眠をとり、翌朝めざめて掃除を始めます。彼女にとっては”清潔”が一番大事!💛
すると、何人かの子どもたちがサッカーをしていて、蹴りこんだボールで窓ガラスを割ってしまいます。私は、「さあ、誰が片付けるの~」って思わずうなってしまいましたね~(*'▽')
ブリット=マリーは知りませんでしたが、ユースセンターの管理人の仕事には、そんな礼儀も知らない子どもたちにサッカーを教えることも含まれていたのでした。
サッカーとの縁と言えば、長年夫がテレビで観ている試合しかなかったブリット=マリーは慌てますが、とにかく自分なりにコーチを務めるように努力します。
前任コーチが亡くなってからほったらかしのサッカーチームは、ろくな練習場所も練習相手もなく、自己流でボールを蹴りあうだけというお粗末さでした。
しかも、もうすぐ大事な試合が控えているとか…(*'▽')
こんな無理難題を押し付けられたブリット=マリーに、何人かの助っ人が現れます。彼らの助力で少しづつ正常なユースセンターへと変貌を遂げていくのでした。
「笑わない主婦」というブリット=マリーの性格と表情は、この世のものとは思えないほど。こんな種族がまだ存在するのか?とあきれてしまいますが、それには彼女なりの深い理由が隠されていました。
60歳すぎて第2の人生を歩き始めたブリット=マリーが愛おしくなります。人生、何事も経験ですよね💛💛
Title
今宵、212号室で
2020.6.19公開
フランス・ルクセンブルク・ベルギー合作
Staff
監督/クリストフ・オノレ
製作/フィリップ・マルタン他
Cast
マリア:キアラ・マストロヤンニ
25歳のリシャール:バンサン・ラコスト
リシャール:バンジャマン・ビオレ
イレーヌ:カミーユ・コッタン
Story
大学教授のマリアは教え子との浮気がリシャールにばれて気まずい雰囲気に。
冷却期間を置くために外出しますが、行った先は自宅と目と鼻の先のホテルの212号室でした。
窓からは向いの自宅の様子が丸見え!
もちろんリシャールの沈んだ姿もバッチリ💛
と
仕方なくベッドに入ったマリアが夜中に目覚めると、傍らには見知らぬ男性が眠っていました。
驚いたことに、その男性こそ若き日のリシャールだったのです。
しかし、現在のマリアは25年もの歳月が隠し切れない中年女性のまま…
恐る恐る語り合う2人は、現在・過去と行き来しながら思い出に浸るのでした。
奔放に浮気を重ねてきたマリアと違い、マリアを愛し続けてきたらしい♪リシャールはここで後悔の念におそわれます。
学生時代(高校生!)の頃に付き合っていたピアノ教師のイレーヌとの秘められた過去が子細にマリアに明かされます。
すると、なんと当のイレーヌまでが当時の若い姿で登場してしまい、またもや混乱するマリア…
自分という恋人がありながら、マリアと結婚してしまったリシャールへの恨みつらみまで飛び出して、事態はあらぬ方向へと進展していくのでした。
さらには、マリアがかつて付き合っていた青年たちまで大挙して出現!!
映画はたちまちカオス状態に突入(*'▽')
もう何が何だかわからない・・・
こんなストーリーを思いつけるのはやっぱりフランス映画だから???
常識で絡んだらもう救いはありませんよね~♪♪
あとは、ただ流されていくだけ。
♥♥♥
若き日のリシャールに扮しているのは2019年公開「アマンダと僕」の優しいおじさん役が記憶に新しいバンサン・ラコスト。どこかでみたな~と思っていたら彼だったんですね♥
ちょっぴり大人な雰囲気になっていました(^^♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ベン・ウィショーがアリスに好意を寄せるクリスを演じています。
”香り”とくれば彼のブレイクのきっかけとなった
2006年公開の「パフューム ある人殺しの物語」をどうしても思い出さずにはいられません。
美しくも奇怪な内容は、ベンの俳優としての印象を決定づけたとも言えるでしょう。
Title
リトル・ジョー
2020.7.17公開
オーストリア・イギリス・ドイツ合作
Staff
監督/ジェシカ・ハウスナー
製作/ブルノ・ワグナー他
Cast
アリス:エミリー・ビーチャム
クリス:ベン・ウィショー
ベラ:ケリー・フォックス
ジョー:キット・コナー
Story
その香りが「人を幸せな気もちにする新種の植物」としてアリスに開発されたリトル・ジョー。
愛する1人息子の名前を付けるほど大事な研究材料だったのです。
母子ふたりで平穏な生活を営む彼らに異変が起き始めます。
研究所から自宅に持ち込んだリトル・ジョーにすっかり魅せられたジョーの様子がなんとなく変に感じられるのでした。
訝しがりながらもリトル・ジョーの世話に余念がないアリスは、同僚のクリスと個人的に接近していきます。
別れた夫とは円満な関係を続けていることもあり、クリスとの交際に躊躇するアリスでしたが、それ以外にも研究所内の人間関係の不穏な変化にも気づき始めるのでした。
古株の研究員ベラが不安定な状態になり、リトル・ジョーへの警戒感を露わにし始めます。
やがてそれはエスカレートしていき、アリスにも影響を与えます。しかも、当初はリトル・ジョーに好意的でなかった上司までもリトル・ジョーを大事に扱うようになったこともアリスの不安を煽りました。
それにつれてジョーの反抗的な態度は強まり、アリスに敵意すら向けてくるようになります。ここまでくるとさすがのアリスも研究所内に何かが起こっている、と感じ、その原因がリトル・ジョーにあるのでは、と確信するに至りますが、時すでに遅し…だったようです。
ようやく「人を幸せな気もちにする香り」の本当の意味が明かされた時、私は言い知れない戦慄を覚えました( ;∀;)
本当にリトル・ジョーが世の中に現れたら、皆さん心の底からゾッとするでしょうね。
Title
パブリック 図書館の奇跡
2020.7.17公開
アメリカ映画
Staff
監督/エミリオ・エステベス
製作/リサ・ニーデンタール他
Cast
スチュワート・グッドソン:エミリオ・エステベス
ビル・ラムステッド:アレック・ボールドウィン
マイラ:ジェナ・マローン
アンジェラ:テイラー・シリング
ジョシュ・デイヴィス:クリスチャン・スレーター
Story
オハイオ州シンシナティの公共図書館で起きる奇想天外な騒動。
大寒波が襲った日、多数のホームレスが図書館に居座りを決め込みます。
閉館時刻のアナウンスが流れても、「ここから動かないぞ」と大挙して図書館を占拠してしまったのです。
慌てたのは、図書館員のスチュワート。実は、その前に上司に呼び出され、先日追い出したホームレスから図書館とスチュワート他何人かが訴えられ、損害賠償を請求されていて、その対策で検察官デイヴィスに責任を追及されてへこんでいました。
デイヴィスは館長にスチュワートを解雇しろとまで要求していたそうです。
図書館に立て籠もったホームレスたちを追い出すと、もっと悪い結果になると恐れた彼はしぶしぶ籠城に加担することにしました。
どの道、館内にいる管理側には理解されないとのあきらめがあったのでしょう。
騒ぎに気付いた館長や職員、デイヴィスたちはホームレスが立て籠もったフロアにいるスチュワートを説得するために、優秀な交渉人で警察官でもあるラムステッドを呼び出します。
再三の交渉に応じず、混乱を加速させるスチュワートは、人質を取った容疑者に仕立て上げられるばかりか、過去の犯罪歴まで世間に暴露されてしまいます。
ホームレスたちは大寒波の夜を野外で過ごす危険から逃れたかっただけなのに、これほどの騒動に発展するとは誰も想像つかなかったでしょう。
「何が正義か」「悪いのは誰か」という普遍的な根っこがここに現れているなと感じました。
近づく選挙を視野に入れ、政治的なイメージアップを狙い、この騒動を利用することに腐心する検察官や、あくまでも凶悪事件として実況したいメディアなどの駆け引きは、社会全体の醜さを露呈していました。
「自分さえよければいいのか?」という疑問が私の頭から離れませんでした。
犯罪者にされてしまう危険をおかしてまでホームレスの人権を守ろうとするスチュワートを理解するのは難しいですが、彼の取った解決策は「納得!!」でした(*'▽')
Title
ライド・ライク・ア・ガール
2020.2.17公開
オーストラリア映画
Staff
監督/レイチェル・グリフィス
製作/リチャード・ケディ
Cast
ミシェル・ペイン:テリーサ・パーマー
サム・ニール
サリバン・ステイプルトン
Story
生後数か月で母を交通事故で亡くしながらも、
10人兄姉の末っ子としてすくすく成長したミシェルの夢は、騎手になること。
オープニングではミシェルの幼少期のフィルムが流され、家族の様子も映しだされます。
兄や姉たちもほとんどが騎手という大家族での生活って、どんなに賑やかなのでしょうね。
調教師をしている父親と厩舎の仕事を手伝いながら、
馬への愛情を注ぐミシェルの頭の中は、競馬への憧れでいっぱい!
いつか兄姉たちのようにレース出場の夢を抱きつつ、乗馬の練習にも力が入ります。
オーストラリアの大自然を背景に繰り広げられる競馬の世界が、
私にとって未知の扉を開いてくれました。
こんなにもスリリングで危険なスポーツって、他にはあまりないのではないでしょうか。
しかも、ギャンブルという側面から見ても、完全なビジネス。
馬が好き、乗馬が好きだけで務まる世界ではありません。
父親の反対を押し切り、騎手として数々のレース出場を果たし、
まさにこれからという時にレースで落馬、重症を負います。
やがて、リハビリを経て、念願だったオーストラリア競馬最高の栄誉であるメルボルンカップで、
女性騎手として初の勝利を勝ち取ります。
そこへの挑戦の道のりは、私たちに「やればできる」ということを証明してくれるものでした💛💛💛
Title
透明人間
2020 .7.10公開
アメリカ映画
Staff
監督/リー・ワネル
製作/ジェイソン・ブラム他
Cast
セシリア・カシュ:エリザベス・モス
エイドリアン・グリフィン:オリバー・ジャクソン=コーエン
ジェームズ:オルディス・ホッジ
エミリー・カシュ:ハリエット・ダイア
Story
セシリアは天才科学者・エイドリアンと2人で人里離れた豪邸に住んでいます。
そこは海の真ん前で、スタイリッシュではあるけれども殺伐とした屋敷でした。
明け方セシリアが意を決してエイドリアンから逃げるシーンから始まります。
ベッドに寝ている彼を起こさないよう周到に準備しておいた手順に従い、脱出に成功!
ここまでですでにスリリングな展開で、こちらの心臓もドキドキ・バクバク…
もし、脱出に失敗したらどうなるか?皆さんもお分かりですよね(*'▽')
邸宅から少し離れた道路沿いで、打ち合わせ通りに妹の車を待つ間もヒヤヒヤ・ドキドキが止まりません。
やがて真相をしらない妹の車が到着。
セシリアが車に乗った途端、エイドリアンが車の窓を激しく叩きます!もうそこに迫っていたんですね(^^♪
窓ガラスを割られながらもかろうじて車を発進させます。セシリアから事情を知らされていなかった妹もさきほどのエイドリアンの鬼気迫る勢いにすべてを悟ったことでしょう。
落ち着いた先は、1人娘と暮らす旧友の警官ジェームズの家でした。これでやっとエイドリアンの魔の手から逃れられたと安心するセシリア。それでも恐怖のせいで家から外に出ることができないでいました。郵便受けまで歩いていくのさえやっとの状態。
そんなセシリアをジェームズはやさしく見守ります。彼の娘もセシリアをすんなり受け入れてくれたようです。
ある日、エイドリアンの兄である弁護士からエイドリアンが自殺、その遺産についての話し合いを告げる手紙が届き、どうして居場所が知られたのかといぶかるセシリアは渋々承諾します。
あの恐ろしいエイドリアンはもうこの世にいないと自分に言い聞かせつつ、ジェームズと共に会見に臨むセシリア。
それでもエイドリアンの死を心から信じ切ることができない。それはもっともなことですよね。エイドリアンと暮らしていた彼女だからこそ、彼の異常性を察知できたのですから。
彼は嫉妬深いだけでなく、どんな面でも過干渉。息が詰まる日々を送っていたら、「もう逃げたい!」という感情しか残っていないのは無理からぬことでしょう。
しかし、どうにか平和な生活を取り戻しつつあるセシリアに魔の手が伸びてくるのに時間はかかりませんでした…
エイドリアンの気配をそこここに感じ始めたセシリアは、不可解なできごとを次々と体験します。まるで、すぐそこに彼がいるかのよう。しかも実在するかのように攻撃まで仕掛けてくるのですから!!
自分だけでなく、ジェームズ父娘までもが傷つけられるに及んで、セシリアはついにエイドリアンとの命がけの対決を決意します。もう彼の好きにはさせない、生きるか死ぬかだと。
ここからセシリアとエイドリアンとの知力をかけた闘いが始まります。相手を出し抜くにはどうすればいいのか。ポイントはそこにありますよね。
一計を案じたセシリアはエイドリアンに罠をしかけるのですが、はたして結末は???
Title
アンティークの祝祭
2020.7.10公開
フランス映画
Staff
監督/ジュリー・ベルトゥチェリ
製作/イエール・フォジール他
Cast
クレール・ダーリング:カトリーヌ・ドヌーブ
マリー・ダーリング:キアラ・マストロヤンニ
若いころのクレール・ダーリング:アリス・タグリオーニ
マルティーヌ:ロール・辛味ー
アミール:サミール・ゲスミ
Story
家中にところ狭しと並べられた魅惑的なアンティークの数々。
クレールが愛情をこめて集めてきたかけがえのない心の拠り所なんですね。
朝、目覚めたら「今日が自分の最期の日になる」と思いこみます。
人にはこんな瞬間があるのでしょうか?単なる思い付き?それとも啓示?
それは人ごとに違うのかもしれませんね。
しかし、クレールはそう確信し、人生の終い方を決心します。
それには大量のアンティークの処分が必要だと悟った彼女は手配をして、
アンティークを庭に出してならべるように集まった若者たちに指示します。
それを買い付けにきた近隣の住人たちが品定めする様子をじっと見つめるクレールの心中には
限りない過去の出来事がよぎるのでした。
少女時代、若い頃の自分と向き合うにつれ、いろんな感情が生まれては消えていきます。
クレールに人生の最期という決心をさせたのは、最近ひどくなった物忘れなどの「老いの兆候」。
誰にでも訪れる悲哀ですが、彼女のようにこんなにきっぱりと片をつけられる人は多くはないと思います。
人生に対する未練や後悔など、様々な葛藤が心を襲うでしょうし、
生きるのをあきらめるのは至難の業ではないでしょうか。
過去と未来がせわしなく行き来するなかで、アンティークのセールを聞き、
20年ぶりに実家に駆け付けてきた娘マリーとの対決もありました。
2人は疎遠になっている状態だったのですね。
マリーにはカトリーヌの娘であるキアラ・マストロヤンニが演じています。
2大女優の共演には胸躍りますよね。2人ともフランス映画の至宝なのはまちがいないでしょう!
Title
ラ・ヨローナ~彷徨う女~
2020.7.10公開
グアテマラ映画
Staff
監督/ハイロ・ブスタマンテ
製作/ハイロ・ブスタマンテ
Cast
マリア・メルセデス・コロ
マルガリタ・ケネフィック
サブリナ・デ・ラ・ホス
Story
南米グアテマラを舞台に繰り広げられるホラー映画。
30年前の内戦で大量虐殺の罪で告発された元司令官の屋敷に現れた正体不明の女が家族を恐怖の淵に突き落とします。
屋敷の外では群衆が占拠し、日夜抗議の声をあげており、不穏な社会情勢が内外に不穏な空気で満たされています。
屋敷内の使用人も突如大挙して逃げ出し、長年当家に仕えてきた家政婦の
故郷から急遽新しい使用人が雇われるのですが。
長い髪をしたこのアルマは次第に屋敷になじみ( ;∀;)、エンリケの孫娘と仲良しになります。
ある夜、エンリケが目を覚ますと、プールで泳ぐアルマがいてそのあとをついて風呂場まで行きますが、それを家人に見つかり、変態扱いされてしまします。
実は、エンリケは無類の女たらしだったようで、弁解すらさせてもらえません。身から出た錆…でしょうか?♪♪
エンリケの家族も心身に影響を受けていきますが、なかでも、妻は夜な夜な悪夢に悩まされるようになります。
畑の中や川に、子どもと追い詰められているのですが、その周囲を兵士たちが取り囲んでいて恐怖におののく情景でした。
妻にとっては身に覚えのない光景のようですが、これは何かの暗示?
その理由はのちに明らかになります。
また、屋敷内で不審な行動を繰り返す家政婦アルマの正体とは?
「ヨローナ」という伝説の怖い女の存在がアルマと絡まり、悲劇が訪れようとしている不安が現実のものとなっていくのでした。
物言わぬアルマが不気味すぎです!
存在感が半端なく迫ってくる様は逃げ出したくなるくらいでした"(-""-)"
さらに、長年隠しとおしてきたエンリケの秘密が暴露され、家族をショックに陥れるシーンも「なるほど…」とうなづけました。
権力者の罪は重いということでしょうか。
Title
オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡
2020.6.26公開
ポーランド・ドイツ・フィンランド合作
Staff
監督/マルタ・プルス
製作/マチェイ・くビツキ
Cast
マルガリータ・マムーン
イリーナ・ビネル
アミーナ・ザリポア
Story
ロシア新体操トップのマムーンが厳しい練習とコーチの指導に耐え、数々のタイトルを獲得していく過程の実録映画です。
人生のすべてを新体操に捧げる苦悩は、想像を超えるものでした。繰り返される特訓。心に食い込む鬼コーチの叱咤。身も心も傷だらけになりながらもオリンピックへの挑戦を続ける彼女に心安らぐときは、ボーイフレンドとの連絡の取り合いのみでしょうか。
これほどまでにやらなければ取れないタイトルと名誉。
並みの神経や精神力ではやり遂げることは不可能でしょうね。
歴史に名を残す人の努力は、観るものに勇気と試練に耐え抜く強さを感じさせてくれます。
一流と言われる人たちの魂の叫びに耳を傾ける…
こんな尊い経験にじかに接することの幸運を感じました。遠い世界のアスリートとのひと時を味わってみてくださいね(^^♪
Title
お名前はアドルフ?
2020.7.10
ドイツ映画
Staff
監督/ゼーンケ・ボルトマン
製作/トム・シュピーヌ
Cast
シュテファン・ベルガー:クリストフ・マリア・ヘルプスト
エリザベス・ベルガー:カロリーネ・ペータース
トーマス・ベッチャー:フロリアン・ダービト・フィッツ
レネ・ケーニヒ:ユストゥス・フォン・ドーナニー
Story
家族が集まった夕食の席で繰り広げられるなんともユーモラスな会話劇。
2010年にフランスで上演された舞台「名前」の映画化です。
楽しい一夜にするべく入念に用意された席で、たったひとつの名前が波紋を呼ぶとはだれが考えたでしょうか?
哲学者で文学教授のステファン、妻エリザベス、彼女の弟トーマス、その恋人、家族の友人の音楽家レネ。
もうすぐ生まれてくるトーマスの子どもの名前は、彼らにとって青天の霹靂だったのです…
それは「アドルフ」。これを聞いておののかない人はいないですよね?( ;∀;)
なぜこんな名前を???
冗談か嘘か?
怒り狂うトーマス以外の3人。楽しい我が家が混乱の嵐にみまわれるのでした。
こうなると、その矛先がどこに向かうのか誰にもわかりません。
それぞれが過去のエピソードを持ち出してお互いをののしったり、責め合ったりと収拾がつかなくなります。
映画ではよくあるパターンですが、隠されていた事実や本能が溢れ出すカオスに突入。
その結果、収拾がつかなくなり、言い合いは悲劇にまで発展してしまうことも…
この家族にとっての真の打撃はラスト近くに訪れるのですが、それまでの会話の応酬には一見の価値があります。
場面はエリザベスの家。エピソード以外はこの家での出来事のみ。
まさに「舞台劇」そのものです。
人間の悲喜こもごもをぜひ堪能してくださいね~♪♪
Title
SKIN スキン
2020.6.26公開
アメリカ映画
Staff
監督/ガイ・ナティーブ
製作/ジェイミー・レイ・ニューマン田
Cast
ブライオン:ジェイミー・ベル
ジュリー・プライス:ダニエル・マクドナルド
スレイヤー:ダニエル・ヘンシュオール
Story
白人至上主義の実在の人物がモデルです。
スキンヘッド集団「ヴィランダーズ」の共同創設者であるブライオン・ワイドナーの壮絶な人生。
全身にタトゥを入れたブライオンは、少年期に白人至上主義者たちと生活を共にするなかで、数々の犯罪にも深く関わっていました。
自分のなかではそれほど罪悪感も持っていないような彼でしたが、3人の娘を持つシングルマザーのジュリーとの出会いにより、自らの人生に疑問を感じるようになっていきます。
しかし、組織から簡単に抜けられるはずもなく、グループから執拗に狙われ、ジュリーたちの身辺にも危険が及ぶのを止めることは不可能でした。
ジュリーと結婚したものの、家族全員が組織の標的にされるに及んで、命がけで組織との戦いに挑むのです。
疑似家族を装いながら強制的に命令に従わせる組織のリーダーとの決別が自己再生のカギを握るわけですが、本当の家族を持たないはぐれ者てきな若者はその罠に陥ってしまうのだなとつくづく怖くなりました。
ブライオンを演じるジェイミーは私の好きな俳優の一人です(^^)/
あの「リトルダンサー」の頃から彼の映画はほとんど観てきました♪♪
ジェイミーの役選びは平均的な若い俳優たちとはずいぶん違っているようですね。というか、問題作への出演が多いような気がします。
いわゆる”青春もの”には目もくれず、複雑なキャラクターを好んで演じる傾向にあるのかな?と感じますね。
それもひとつの生き方ですし、先のことを考えれば、息の長い俳優への確実な「道」につながるのかもしれません。
癖のある人物を演じるリスクは相当高いと思われますが、彼の選択眼はたぶん間違ってはいないと思いたい…( ;∀;)
汚れ役や危険人物を演じられる役者は重宝されるのも事実だと思いますし。
でも、欲を言えば、たまにはもっと明るいキャラクターを演じてほしいな~💛💛
私の願いです(^^♪
Title
ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!
2020.7.5公開
イギリス映画
Staff
監督/エドガー・ライト
製作/ニラ・パーク他
Cast
ニコラス・エンジェル:サイモン・ペッグ
ダニー・バターマン:ニック・フロスト
フランク・バターマン:ジム・ブロードベント
サイモン・スキナー:ティモシー・ダルトン
Story
2008年に劇場公開され、今回デジタル化された本作の上映です。
以前から観たい!と思っていたのでうれしさ倍増!です(^^)/
ロンドンでエリート警官として活躍するニコラス。周囲の評価も高く、彼なりに充実した仕事ぶりでしたが、突然の移動警告が発令されます。
思ってもいなかった田舎町への勤務要請にとまどうも、そこは公僕であるニコラス。
なんとか自分をなだめすかして赴任するのでした。
勤務地は、イギリス一の安全な村を誇るグロスターシャー州サンドフォード。
のどかな村に起こる事件は、逃げ出した白鳥の捜索や行き会わせた店舗での万引きなど…
居眠りしそうな退屈さをものともせず、その研ぎ澄まされた嗅覚でこの村に潜む弱悪な気配を感じ取ります。「なにかがおかしい…」。
だらけた警察署の面々に愚弄されながら、日々任務に励むニコラスに同情するばかりでした( ;∀;)
表面上は親切そのものの、村民たちの化けの皮を剥ぐ痛快なニコラスの奮闘をぜひ堪能していただきたいですね~♪♪
主演は、あのサイモン・ペッグ。言わずと知れたトム・クルーズの「ミッション・イン・ポッシブル」シリーズの主要メンバー。
さすがにトムが選んだ俳優だけあって、才能あふれる(ギャグ♪)演技には定評がありますよね。
さて、この映画のストーリーですが、村人の不幸な事故続きにニコラスが不振を抱くことから始まり、とどまることを知らない村人たちとの銃撃戦まで、息をつかせない迫力です!!
穏やかに見えた村の素顔とニコラスの縦横無尽の活躍が楽しかったです。
Title
カセットテープ・ダイアリーズ
2020.7.3公開
イギリス映画
Staff
監督/グリンダ・チャーダ
製作/グリンダ・チャーダ他
Cast
ジャベド:ビベイク・カルラ
マリク:クルビンダー・ギール
ヌール:ミーラ・ガナトラ
イライザ:ネル・ウィリアムズ
ループス:アーロン・ファグラ
Story
この映画の主題は、移民問題からイギリス、および世界を見る自分自身の内面をあぶりだすことかもしれません。現在進行形で世界を席巻している人種差別への警鐘と取ることもできるでしょう"(-""-)"
1987年。きまじめで幼さの残る高校生ジャベドが、友だちから偶然貸してもらった1本のカセットテープに入っていた有名なブルース・スプリングスティーンの音楽に目覚め、自分の殻を破って広い世界へと羽ばたいていく姿が頼もしく語られます。
その陰には、移民としてパキスタンからやってきた父親の影響が大きくのしかかっていました。
苦労を重ねて家族を養ってきた父親への感謝と尊敬は感じていても、あまりの押し付けの強さに毎日辟易していたジャベドのゆるやかな反抗が始まります♪♪
何事も「このイギリスで生き残る無難な道」をジャベドに選んでもらいたい父親のいいなりになっていたら、肩身のせまい将来しか見えてこない現実にうすうす気づき始めた彼の焦燥感は手に取るようにわかります。
おりしも、頼みの綱だった父親の解雇が家族の在り方も変えていくのでした。なかなか仕事が見つからない父親から要求され、裁縫の内職の時間も倍に増やされて途方にくれる母親を見るのはつらかったでしょう。
そんななかにも少しづつ希望の光が差し込んできます☆彡
子ども時代から文章や詩を書くのが好きだったジャベドは、次第に周囲にその才能を認められ始めます。
まさに、”好きこそものの上手なれ”ですよね~。
スプリングスティーンの歌に励まされながら、さまざまな体験をしていくジャベドを支えてくれる友だちの存在もありがたいものです。
晴れて彼女になってもらえたイライザ、彼の文学の才能を見出し、将来へと導いてくれた女性教師、派手な幼馴染のマット、お気楽キャラなマットの父親、静かにジャベドの才能を見守る隣人のおじさんなど。
こんな人達のおかげで成長できたジャベドは幸せ者だったんですね(^^♪
文学賞の副賞で、音楽へと導いてくれたループスと共にアメリカに行き、スプリングスティーンゆかりの土地を訪れてははしゃぐジャベドの明るい表情が希望に燃えていてうれしく思いました。
地元での人種差別問題、自分の現在、将来という葛藤がありながらも、夢に向かって歩いていくジャベドの勇気をたたえたいですね♥♥♥
スプリングスティーンの歌は意識して聴いたことがなかったのですが、その素晴らしさに気づくことができたのも感慨ふかいものでした♪♪
Title
グッド・ワイフ
2020.7.10公開
メキシコ映画
Staff
監督/アレハンドラ・マルケス・アベヤ
原案/グアダルーペ・ロアエサ
Cast
ソフィア:イルセ・サラス
アレハンドラ:カサンドラ・シアンゲロッティ
アナ・パウラ:パウリー・ガイタン
イネス:ホアンナ・ムリージョ
Story
1982年。メキシコシティの高級地区ラスロマスの豪邸での優雅な生活を満喫しているソフィアと、周囲の主婦たちとの交流が興味深く描かれています。
いわゆる”マウント”ですね(^^♪
彼女らはエリートの夫に依存して自分の世界を守ることに専念しているかのよう♡♡
そんな価値観を揺るがす事態が次々と起こり、一人またひとりとそのコミュニティから姿を消していく過程は悲哀を感じさせるに充分です。
テニスクラブででは、女の闘いが常に内蔵されていて、そこにこそ実像が映し出されるのだと思います。
ソフィアも例外ではありません。メキシコを襲った歴史的な経済危機で、実業家の夫の仕事が思わぬ方向へと傾いていくのに焦燥感を抱きつつも、虚勢を張りつづけなくてはならない苛立ち。
夫との関係までも変化せざるを得ない現実が突き付けられるのでした。
しかし、女の戦いはすさまじいですね~( ;∀;)お金が全てを決定しているようです… それが決壊したとき、自分の居場所がなくなるのですから、夫次第という危うい身分が露呈され、人生が狂い始めます。
平時は、やれパティーだ、テニスだ、レストランでの豪華な集まりだ、などと、自分の恵まれた地位を見せびらかし放題だった主婦たちの自負心が傷つく様子には切なさを感じました。
終盤、証券会社に勤める成功した夫を持つ、社交界の新入りアナ・パウラの誕生日パーティーに駆け付けたソフィアが屋敷には入らず雨に濡れ、玄関先で佇み、主役であるアナへの誕生日プレゼントを使用人に託すシーンがこの映画を象徴していると感じました。良くも悪くも…
それでも、ひと時の夢を観客に味わわせてくれるこの映画は女性にとってはスカッとさせられることも確かだと思います。
絢爛豪華な社交界に身をおいたかのような錯覚をほんのひと時でも私たちに与えてくれるのですから(^_-)-☆
Title
嘆きの王冠 ホロウ・クラウン ヘンリー六世 PART1
2020.7.1公開
イギリス映画
Staff
監督/ドミニク・クック
脚本/ベン・パワー
Cast
ヘンリー6世:トム・スターリッジ
マーガレット:ソフィー・オコネド
グロスター公:ヒュー・ボネヴィル
グロスター公夫人:サラ・ホーキンス
Story
わずか9ヵ月で王位を継いだ、優しさが際立つ若い王であるヘンリー6世。
その摂政を務めるのは、叔父であるグロスター公。
彼の庇護のもとに成長した17歳の若き王を取り巻く権力者の陰謀が渦巻く王宮では、
これまたおじであり、プランタジネット家の血筋であるヨーク公と、
ランカスター家の血筋であり、
正統な王位継承者と知ったサマセット公とが睨み合いをしているのでした。
ヨーク公側に付く者は白バラ、サマセット公側は赤いバラを胸に差し、
お互いに一歩も譲りません。以後30年も続く「薔薇戦争」の始まりです。
そんな折、フランスでは戦争が勃発したという報せに、
彼ら貴族は遠征にでかけるのですが、現地に着いても、
共同で戦うこともせずに窮地に陥りますが、かろうじて勝利を治めます。
自分の手を汚すことなく戦いをすり抜け、奸智に長けたサマセット公は、
当地の領主の娘マーガレットを王妃に迎える計略を練ります。
それにより、自らが権勢を握れると踏んだのでした。ほんとに頭がいいですよね!
イギリスに帰国後、ヘンリーの前でマーガレットを誉めそやすサマセット公。
彼にまんまと乗せられたヘンリーはまだ見ぬマーガレットに憧れを抱きます。
ついに彼の元へとたどり着いたマーガレットと結婚式を挙げたヘンリーは幸せに酔うのでした(^_-)-☆
何もかもがサマセット公の思惑どおりにことが運び、
マーガレットはヘンリーのいない所で本領を発揮し始めます。
サマセット公と企むのは邪魔でしかないグロスター公とその妻だったのです。
こうして、悲劇の幕が開くのでした…。
優男・ヘンリー6世役のトム・スタリッジにメロメロになりましたヽ(^。^)ノ
愁いを秘めたルックスからは目が離せませんでした💛💛
こんなに麗しい王様ってどこにいるのかと思うほどですよね~♪♪