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Title
コカイン・ベア
2023.9.29公開
アメリカ映画
Staff
監督/エリザベス・バンクス
製作/フィル・ロード他
Cast
サリ:ケリー・ラッセル
ディーディー:ブルックリン・プリンス
ヘンリー:クリスチャン・コンヴェリー
リズ:マーゴ・マーティンデイル
シド:レイ・リオッタ
エディ:オールデン・エアエンライク
ダヴィード:オシェア・ジャクソン・Jr.
アンドリュー・カーター・ソーントン2世:マシュー・リース
ボブ:イザイア・ウィット
リーバ:アヨーラ・スマート
Story
実際に起きた事件を元にした爆笑映画。
1985年。テネシー州・ノックスビルの森林で発見された遺体は、麻薬密売人のアンドリュー・ソーントンという男でした。
大量の麻薬と共に飛行機から不慮の事故で落下したソーントンは、罪を逃れようと逃亡中だったのです。
彼の麻薬の回収を余儀なくされたシドは、部下のエディとダヴィードを現地に派遣します。
麻薬が落下したのはソーントンとは別のジョージア州チャタフーチー・オコニ―国立森林公園。
何も知らずにそこに来たのは、ディーディーとヘンリーという仲良し中学生。学校をさぼった彼らが遭遇したのは、落下したコカインを摂取してハイになった親子のアメリカグマでした。
コカインで狂暴になった母グマに襲われた2人。ディーディーがクマにさらわれ、ヘンリーはなんとか樹に昇って逃れることができました。
学校からの連絡でディーディーが登校していないことを知らされた母サリは公園レンジャーに助けを求め、2人を探しに来ますが、レンジャーもクマに容赦なく襲われ、サリだけが助かります。
他にも地元のお気楽な若者たち数人がクマの犠牲になり、公園はまさに大混乱になります。
そこへ麻薬売人のエディとダヴィードとシド、彼らを追って来た刑事も加わり、密売人とクマの捕獲合戦にまで突入していきます。
エディを演じるのは「フェアプレー」のオールデン・エアエンライク。
金融界の颯爽とした青年役の「フェアプレー」とはまったく違った情けない役柄でしたが、そのギャップも楽しかったです。
なお、シド役のレイ・リオッタの遺作となったのはとても残念でした。
リオッタは、1989年「フィールド・オブ・ドリームス」、1990年「グッドフェローズ」で有名になった実力派の俳優でした。
Title
アナログ
2023.10.6公開
日本映画
Staff
監督/
タカハタ秀太
原作/ビートたけし
Cast
水島悟:二宮和也
美春みゆき:波留
高木淳一:桐谷健太
山下良雄:浜野謙太
島田紘也:藤原丈一郎
浅井陽子:坂井真紀
椎名順子:筒井真理子
田宮:リリー・フランキー
Story
建築デザイナーの水嶋悟が、行きつけのカフェで偶然出会った謎の女性との淡い恋を経験し、やがて自分の人生をも変えていく姿が清々しい純愛物語。
自分が設計した居心地の良いカフェ「ピアノ」に仲良し3人でつるむ悟が、店内で静かに佇むみゆきに魅かれていきます。
徐々に距離を詰めていく彼らはやがて交際へと進んで行きます。
連絡先の交換しようとした悟でしたが、みゆきはなぜか携帯電話を持っていないとのことでした。無理に電話番号を聞き出すのをためらった悟は、毎週木曜日に「ピアノ」で落ち合う約束をします。
もの静かなみゆきでしたが、交際はゆるやかに進展していきます。彼女の存在が悟の仕事への意欲にも現れ、全てが順調に行き始めた矢先に、2人は離れ離れになってしまうのでした。
みゆきと会える木曜日を楽しみに生きてきた悟への好意を、みゆきは失ってしまったのでしょうか?
しかし、そこにはみゆきの哀しい過去が埋もれていたことを悟は知ることになります。
「今どき携帯電話を持たない人っているの?」と疑心暗鬼だった私でしたすが、その理由に泣きました。
二度と出会えないであろう、生涯にたった1人のかけがえのない恋人を自分の手で守っていこうとする悟に、真実の愛を感じた人は多かったのではないかと思います。
Title
Fair Play フェアプレー
2023.9.29公開
アメリ映画
Staff
監督/クロエ・ドモント
製作/レイポルド・ヒューズ他
Cast
エミリー:フィービー・ディネバー
ルーク:オールデン・エアエンライク
エディ・マーサン
リッチ・ソマー
Story
若く有能なエミリーと、同居中の同僚/恋人ルークが織りなす危うい関係を通して、仕事・キャリア・人生を考察することができる作品。
ニューヨークのヘッジファンド「ワン・クレスト・キャピタル」で働くエミリー。
ルークの兄の結婚パーティーで彼からプロポーズを受け、2人の将来を真剣に考える時期にきていることを痛感するエミリー。
その翌日、アナリストとしての腕を認められた彼女は上司に引き上げられ昇進します。
周囲の冷ややかな目を浴びながらも、上司として部下に的確な指示を出すエミリーでしたが、この業界は熾烈な競争社会。
誰もが上を目指し、あわよくば他の誰かにとって代わろうと手ぐすねを引いている世界です。
自分よりも早いスピードで出世したエミリーにどう接していいのかわからないルークは、次第に焦りを見せ始めます。
公私共に落ち着かない日々を送るエミリーに、母から婚約披露パーティーの準備の話が舞い込みます。娘の微妙な立場を理解することなく、電話でパーティーの押し付けが始まるのですが、エミリーにはそんな母の相手をしている余裕はまったくありません。
ルークとの関係も悪化しつつあり、社内の羨望の的になっている居心地の悪さも重なり、エミリーは少しずつ精神不安定になっていきます。
キャリアを優先せざるを得ない状況に、もう結婚どころではなくなった彼女が選択すべき道とは?
そして、ルークとの愛の行方は?
エミリーにはアメリカの人気テレビドラマ「プリジャートン家」で脚光を浴びた、フィービー・ディネバーが扮しています。
ドラマよりもちょっと大人っぽくなった彼女の新境地に、今後の活躍が期待されますよね。
Title
イコライザー THE FINAL
2023.20.6公開
アメリ映画
Staff
監督/アントワン・フークア
製作/トッド・ブラック他
Cast
ロバート・マッコール:デンゼル・ワシントン
エマ・コインズ:ダコタ・ファニング
フランク・コンロイ:デビッド・デンマン
アミーナ:ガイヤ・スコデッラーロ
エンツォ:レモ・ジローネ
ジョルジョ:エウジェニオ・マストランドレア
ヴィンセント:アンドレア・スカルドゥッツィオ
Story
デンゼル・ワシントン主演作「イコライザー」3作目。
シチリア島でワイナリーを襲撃した際に負った傷を癒すために訪れたイタリアの田舎町でも彼を必要とする人々が待っていた…(^-^)
そうとしか考えられないような展開に「さすが!!」とため息が洩れました。
とあるアパートに落ち着き、おもむろに街中を散歩し、カフェに立ち寄ったりと普通の生活を楽しんでいたマッコールでしたが、街を覆うただならぬ雰囲気に気づいてもいました。
そこには、「悪の巣窟」とも呼ぶべき、支配する悪人たちが存在していたのでした。近隣の平和が乱されるにつれて、黙っていられなくなった彼は、ある計画を実行に移していきます。
それと並行して、マッコールから連絡を受けたCIAエージェントのエマ・コリンズもテロリスト集団に対する捜査を実行していきます。
またしても「巨悪」との対決となりましたが、デンゼル演じるマッコールの大活躍には胸がスッとしますね。
CIAエージェント役のダコタの大人の女優としての存在感がますます大きく感じられる作品でした。
Title
ラ・ボエーム ニューヨーク愛の歌
2023.10.6公開
香港・アメリ映画
Staff
監督/レイン・レトマー
脚本/レイン・レトマー
Cast
ミミ:ビジョー・チャン
ロドルフォ:シャン・ズウェン
ムゼッタ:ラリサ・マルティネス
マルチェッロ:ルイス・アレハンドロ・オロスコ
コッリーネ:マルケル・リード
バルビニョール:アンソニー・ロス・コスタンツォ
Story
プッチーニ作曲のオペラ「ラ・ボエーム」の最新版ミュージカル。
現役のオペラシンガーたちによる華麗な歌が披露されます。
現代のニューヨーク。
才能を開花させる夢と希望を抱いた4人のアーティスト(画家のマルチェッロ・詩人のロドルフォ・哲学者のコッリーネ・ミュージシャンのショナール)が暮らすアパートメントの薄暗い屋根裏部屋。
寒々とした室内でそれぞれの風景が繰り広げられます。
パンデミックの大晦日に突然の停電が起きます。にぎやかさを求めて3人の仲間が外出しても詩人ロドルフォだけが部屋に残り、執筆に励んでいたところに隣人のお針子ミミがローソクの火を借りに来ます。
意気投合した2人は自然に惹かれ合います。お互いの貧しい境遇に希望の灯がともり始めるのでした。
街ではマルチェッロが元恋人のムゼッタと再会し、お互いを再び意識し合います。かつての愛を再確認したかのように寄り添う2人は、新年に向けて新たな一歩を踏み出します。
2組のカップルの行く末がやがて悲劇へと突き進んでいくのですが、病気になったミミの最期が哀れでなりません。
原作があるので仕方ないのかもしれませんが、ミミが次第に弱っていく過程で、ロドルフォや仲間たちはどうしてもっと早く病院に連れていってやらなかったのか?と、もどかしく思いました。
設定は「現代」なので、そこは臨機応変に「入院」するなど、改変しても構わなかったのではと不思議でしたね。
あくまで、「悲劇」を優先するしか選択肢がなかったのでしょうか?
キャストが様々な人種で構成されていたのは時代に即していたと思います。
Title
BAD LANDS バッド・ランズ
2023.9.29公開
日本映画
Staff
監督/原田眞人
原作/黒川博行
Cast
橋岡煉梨/ネリ:安藤サクラ
矢代穣/ジョー:山田涼介
高城政司:生瀬勝久
佐竹刑事:吉原光夫
教授/宇佐美:大場泰正
胡屋賢人:渕上泰史
曼荼羅:宇崎竜童
日野:江口のりこ
Story
一時期、社会問題ともなり、現在も被害が収束しない「特殊詐欺」の世界に手を染める姉ネリと彼女を頼ってきた弟ジョーの”生きざま”が哀れを誘う物語。
大阪。
チーム連携による詐欺グループメンバーから抜けることもかなわない境遇のネリ。
その卓越したスキルでさえも警察との攻防で危ういものとなるシーンから始まります。
彼女はどうしてこのような悪に身を落としたのでしょうか?
その鍵を握るのが元締めの男、通称「名簿屋」の高城でした。彼は貧困ビジネスNPO法人「大阪ふれあい事業推進協議会」理事長の立場を悪用して、詐欺グループのリスト作成を一手に担っていたのです。
タイトルの「BAD LANDS」とはグループが拠点とするバーで、ネリも度々ここに寄ります。ここがこの映画では重要なキーとなっていきます。
やがて、ある事件が起こります。ネリと行った怪しい賭博場でジョーは大きな借金を作ってしまったのですが、同時に銃撃戦に巻き込まれます。ネリは一足さきに賭博場を出ていたため難を逃れます。
その後、高城の事務所を訪ねたネリと、仲間とやってきたジョーとがまたも事件を起こしていまします。ネリとジョーに課された試練の凄まじさは想像を超えています。
他にも、ネリの過去の交際相手の追手が迫っていたりと、なかなか気を抜く展開にはならず、観客もどんどん追い詰められていく思いを共有させられる作品でした。
やがて、高城の隠し金を奪った2人は逃走の準備に入ります。これまで辛酸をなめて来た姉弟は無事に高跳びができるのでしょうか?
薄幸な姉弟を取巻く、この世の地獄図とも言える凄惨な運命に、私は驚きと同時に不快感、同情心にも似た心理状態に引きずられました。
この映画で描かれる「貧困ビジネス」は、現実でも行われているようですね。まさに弱者を食い物にする悪魔の所業と言えるでしょう。しかし、そこには暗躍する者たちに頼らざるを得ない、「身内」を持たない底辺の人々の悲哀が隠されているのです。この映画のように、古いアパートに身を寄せ合う”元”労働者たちは社会の縮図と言えるのかもしれませんね。
行き場を失くした彼らに本当の救いが待たれています。
よくシリアスな役柄を担っておられる安藤サクラさんに対する私の印象は、「ちょっと危ない人?」というやや距離を置きたくなる女優さんでしたが、この作品で拝見した原田監督と同席のインタビューでは、とても好感の持てる方でした。それに可愛いかったです♪♪
Title
沈黙の艦隊
2023.9.29公開
日本映画
Staff
監督/吉野耕平
原作/かわぐちかいじ
Cast
海江田四郎:大沢たかお
深町洋:玉木宏
市谷裕美:上戸彩
南波栄一:ユースケ・サンタマリア
入江蒼士:中村倫也
山中栄治:中村蒼
入江党士:松岡広大
海原渉:江口洋介
速水貴子:皆川あさみ
Story
かわぐちかいじ原作漫画「沈黙の戦艦」の実写化。
『核』を盾にとった緻密な作戦に隠された意図とは?
アメリカの原子力潜水艦に海上自衛隊の潜水艦が激突し、沈没したという前代未聞の事態が発生。
「艦長の海江田と76名の乗組員全員が死亡」との衝撃は、日米間にどんな影響を与えるのでしょうか?
しかし、これは秘密裏に計画されていたことだったと判明します。
日本政府が密かに建造し米艦隊所属になった、高性能原子力潜水艦シーバットの艦長に任命された海江田と、その部下たちを秘密裏にシーバットに乗り込ませる極秘作戦でした。
では、日本政府はなぜシーバットについてこれほどまでに事実を隠し通そうとするのでしょうか?
そして、そこに隠された謎とは?
用意周到にシーバットの艦長に収まった海江田が次に仕掛けたのが、シーバットへの核ミサイル搭載でした。
そして、彼らは核ミサイルを積んだまま逃走。海江田を国家元首に祭り上げ、独立戦闘国家「やまと」設立という暴挙に出ます。
これに度肝を抜かれた日本政府と米艦隊は対策を迫られることに。
アメリカは「やまと」を核テロリストと認定し、早急な確保、撃沈を目論むのでした。
一方、メンツをつぶされた日本政府が取った作戦は、海上自衛隊のディーゼル艦「たつなみ」の派遣でした。
この「たつなみ」の艦長こそ、海江田と深い因縁を持つ深町でした。海江田の不可解な行動により大切な部下を失うという痛手を負った過去を蘇らせ、海江田の真意を突き止めようとします。
はたして、海江田の真意は何か?外部からは狂気の沙汰としか映らない彼の秘めた目論みに迫ることはできるのでしょうか?
私は潜水艦ものが大好きです(^-^)
あの限られた空間での人間模様と、その時代の最新鋭の設備にワクワクしちゃいますよね💚
最近知ったことですが、潜水艦の乗組員というのは、船に関する世界では「超エリート」だそうです。
「あっ、やっぱり!!」と納得でした。
深海を航行する彼らの緊張感は想像を絶するものがあると思いますし、その精神力は通常では計り知れない高等なスキルが求められるからだそうです。
Title
ルー、パリで生まれた猫
2023.9.29公開
フランス・スイス合作
Staff
監督/ギョーム・メダチェフスキ
製作/ジャン=ピエール・バイリー他
Cast
クレム:キャプリーヌ・サンソン=ファブレス
マドレーヌ:コリンヌ・マシエロ
フレッド:ニコラ・ウンブデンシュトック
イザ:リュシー・ロラン
ジュリエット・ジル
Story
パリに住む10歳のクレムと、アパルトマンで生まれ、生後2か月ほどでクレムに世話されることになったルーの毎日を通して、猫と少女の交流が描かれる秀作。
両親が別れることに心を痛めるクレムは、親子で森の別荘にやってきました。
可愛がっているルーも一緒です。
両親の不仲という不安定な気持ちをルーと共有しながら、大自然での束の間の生活が過ぎていきます。
この森に住む独り暮らしのマドレーヌに見守れらながら、思春期の一瞬を輝かせるクレムの姿に、自分の思い出を重ね合わせる方もいるでしょう。
クレムの傍らで彼女に寄り添い、生きる勇気を与えてくれるルーも、いつしか白い猫と出会いクレムとの距離がだんだんと離れていきます。
「大人」に近づいたルーを失いたくない気持ちがせめぎあうクレムの内心は、まるで「ガラスの城」のように壊れやすい危うさを伴っていきます。
人知れず悩み、傷つくクレムをそっと見守るマドレーヌ。2人の心の絆も感動を与えてくれます。
可愛いだけの「私の子猫」ルーが巣立っていく寂しさは、ペットを飼った経験のある人にとってうなづける要素も多いのではないでしょうか…
それでもクレムにはこの森でのルーとの再会という希望も残されているんですよね💚💙
たとえこの別荘が家族のものではなくなっても、マドレーヌに会いにくることもできるのですから!
Title
バーナデットママは行方不明
2023.9.22公開
アメリ映画
Staff
監督/リチャード・リンクレイター
製作/ニーナ・ジェイコブソン他
Cast
バーナデット・フォックス:ケイト・ブランシェット
エルジー:ビリー・クラダップ
ビー:エマ・ネルソン
オードリー栗店・ウィグ
スーリン:ゾーイ・チャオ
ジャネル・カーツ先生:ジュディ・グリア
ポール・ジェネリク:ローレンス・フィッシュバーン
ベッキー:トロ―ヤン・ベリサリオ
Story
建築家としての輝かしい経歴を持ちながらも職を離れて20年ほどになるバーナデットは、高校生の娘と夫の3人で南極旅行を計画しています。
人との距離の取り方に難があるバーナデットは隣近所との折り合いも悪く、トラブルに発展させてしまいます。
芸術家気質であるせいか、人に対しても自分に対しても機厳しい考えを貫いてしまいます。
そんな彼女が突然失踪してしまいます。困ってしまった娘ビーと夫エルジーは途方にくれます。
2人の心配をよそにバーナデットは南極を目指していたのでした。なんとかツアー侵入に成功し、1人旅を満喫することになりました。
いつもと違った環境に身を置くことの大切さを教えてくれる作品でした。
Title
ジョン・ウィック コンセクエンス
2023.9.22公開
アメリ映画
Staff
監督/チャド・スタエルスキ
製作/ベイジル・イバニク他
Cast
ジョン・ウィック:キアヌ・リーブス
ケイン:ドニー・イェン
グラモン侯爵:ビル・スカルスガルド
バワリー・キング:ローレス・フィッシュバーン
シマヅ:真田広之
トラッカー:シャミア・アンダーソン
シャロン:ランス・レディック
アキラ:リナ・サワヤマ
キーラ:スコット・アドキンス
ウィンストン:イアン・マクシェーン
Story
極悪非道な犯罪組織「主席連合」に追い詰められるジョンの命賭けの闘いが新たな幕を開けます。
「主席連合」の新首領であるグラモン侯爵はジョンにことごとく触手を伸ばし、彼の抹殺を画策します。
そのために呼び出されたのは、ジョンの旧友の暗殺者である盲目のケイン。娘を人質にし、ジョンの抹殺を命じられます。
また、賞金を狙う犬を連れた他の暗殺者トラッカーまで参戦し、混乱の渦に巻き込みます。さらに、大阪にあるコンチネンタル・ホテルでは、ジョンのもう1人の旧友シマヅと彼のひとり娘アキラがジョンを援護し、組織と死闘を繰り広げるのでした。
ついに、グラモン侯爵との「1体1」の決闘が決まり、過去に絶縁された組織「ルスカ・ロマ」に援助を求めるジョン。
これほどまでに混乱を極めたジョンの「主席連合」への復讐劇がついにクライマックスを迎えるのでしょうか?
どこまでもバイオレンスに満ちたこのシリーズ。今回は決闘に赴くジョンが、決闘場所までなかなかたどりつけない壮絶な”階段落ち”のシーンは伝説になるほどの衝撃で描かれています。
もうひとつ印象に残ったのが、グラモン侯爵のファッション!!
仕立ての良さそうな高価な衣装には魅了されました。
Title
ロスト・キング 500年越しの運命
2023.9.22公開
イギリス映画
Staff
監督/スティーブン・フリアーズ
製作/スティーブ・クーガン他
Cast
フィリッパ・ラングレー:サリー・ホーキンス
ジョン・ラングレー:スティーブ・クーガン
リチャード3世:ハリー・ロイド
リチャード・バックリー:マーク・アディ
Story
実在のイギリス人女性によるリチャード3世の新たな真実が明らかになりました。その大発見を映画化した作品。
自分のキャリアに不満と不安を抱くフィリッパは歴史上の人物であるリチャード3世に同情の念を抱きます。
歴史の中でゆがめられた彼の本当の姿を求めて自分の直感に従い、真実に辿り着こうと動きだします。
フィリッパの前にリチャード3世の幻影が度々現れ、彼女に寄り添いながら正しい方向性を示してくれるのでした。
2人の息子の母親であり、仕事を持つ有能な女性が抱えるジレンマと複雑な感情にも共感を覚えるのではないでしょうか?
フィリッパが頑迷に主張する「リチャード3世の遺骨帆ここに埋まっている」という信念が、レスターにある聖マーティン教会の近くの駐車場を掘り起こすというプロジェクトに発展していきます。
フィリッパを演じるサリー・ホーキンスは、どんな役柄にも真実味を与えられる有能な女優で、今までも興味深い人物を体現してきました。
彼女の出演作は必ず観に行ってます(^-^)
Title
コンフィデンシャル 国際共助捜査
2023.9.22公開
韓国映画
Staff
監督/イ・ソクフン
撮影/ホン・ジェシク
Cast
リム・チョルリョン:ヒョン・ビン
カン・ジンテ:ユ・ヘジン
パク・ミニョン:イム・ユナ
ジャック:ダニエル・ヘニー
チャン・ミョンジュン:チン・ソンギュ
Story
チョルリョンは北朝鮮のエリート特殊捜査員で、国外へと逃亡した10億ドル強奪犯を追い、韓国へと渡ります。
韓国側はチョルリョンに捜査の協力を要請。過去のミスからの脱却を目指すベテラン刑事カン・ジンテと組むことになりました。
チョルリョンとジンテはかつて共に仕事をしたことがあり、ジンテの妹ミニョンはチョルリョンに憧れていました。
FBI捜査官のジャックも華麗に登場し、まさに国境を超えた大規模捜査が展開します。
また、ジンテは上司から北の魂胆を探るようにとの命令を受けており、両国間の緊張状態にも配慮を求められる事態に陥りながらも、凶悪犯とのカーチェイスや銃撃戦などアクションシーン満載。
まさに「ザ・韓国映画」を堪能できます。
この作品は2017年の韓国映画「コンフィデンシャル/共助」の続編となるようですね。キャストは前作からの俳優陣が起用されているそうで、韓国映画ファンにも期待がかかるのではないでしょうか?
Title
ヒンターラント
2023.9.8公開
オーストリア・ルクセンブルク合作
Staff
監督/ステファン・ルツォビツキー
製作/オリバー・ノイマン他
Cast
ペーター・ペルク:ムラタン・ムスル
テレーザ・ケルナー博士:リブ・リサ・フリース
パウル・セヴェリン:マックス・フォン・デル・グローベン
ヴィクトア・連ナー:マルク・リンバッハ
Story
第一次世界大戦が終結し、ロシアでの2年間の捕虜生活を経てようやく家路についた帰還兵たちが目の当たりにしたウィーンの光景は、暗くよどんでいました。
祖国のために命を賭けて闘った彼らを暖かく迎えるどころか、投げかけられる市民のいわれのない冷たい視線は、戦争の無残さを表しているかのようです。
元敏腕刑事のペルクは数人の戦友と別れ我が家にもどりますが、妻子の姿はありません。戦争中、この家を守っていてくれた(らしい)婦人から、妻子が田舎へと避難したことを聞かされ呆然とします。
職場に復帰すると、かつての同僚は出世し、世話にならざるを得ない状況でした。肩身の狭い思いをするペルクでしたが、もともと強靭な精神力を発揮し、新たに発生した殺人事件の捜査に加わります。
容疑者は帰還兵ということが濃厚となり、ペルクさえもが犯人に疑われてしまいます。なぜかというと、その残虐な手口は猟奇的で、復讐めいた痕跡が明らかだったからです。
これは、ロシアの収容所の経験者にしか分からない事象だったため、ペルクは帰還兵の行方を追うことになります。
戦争行為がいかに非人道的であったかが胸に突き刺さる哀しい映画でした。
全編が暗く、異様な雰囲気だったので、???でしたが、この作品はブルーバックで撮影されていたのですね。なるほどと納得しました。
Title
ウェルカム トゥ ダリ
2023.9.1公開
アメリカ・フランス・イギリス合作
Staff
監督/メアリー・バロン
製作/エドワード・R・プレスマン他
Cast
サルバドール・ダリ:ベン・キングズレー
ガラ:バルバラ・スコバ
ジェームズ・リントン:クリストファー・ブライニー
ムーア大佐:ルパート・グレイブス
アマンダ・リア:アンドレア・ペジック
ジネスタ:スキ・ウォーターハウス
ダリ/青年時代:エズラ・ミラー
Story
天才画家と、彼の側近としてその破天荒な人生を肌で感じた青年の目を通して描く意欲作。
1974年。ポップカルチャーの全盛期。
ニューヨークの画廊「デュフレーヌ」で働いているジェームズに転機が訪れます。今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで世界を席巻する憧れのダリが個展を開くためのアシスタントに選ばれたのです。
ダリの妻も超個性的な女性で、ダリとの絶妙な関係性を維持している、これまた「奇才」とも言える人物でした。2人の間で右往左往するジェームズの熱情、苦悩がくっきりと浮かび上がります。
高級ホテルの一室「ダリ・ランド」には、当時の勢いそのままの芸術家たちが出入りし、刺激的な毎日が続く夢のような空間でした。
ロックスター・ドラァグクィーン・モデルなど、世に出るチャンスをうかがう野心家たち。
そこで「キング」として君臨するダリの姿は圧倒的であり、滑稽でもありました。よく見かける光景ですが、ダリと近づくことでセレブへの近道となることを、彼に群がる人々は知っていたのでしょう。
アシスタントの仕事はダリの絵画の範疇にとどまらず、いわゆる「使い走り」でもありました。ダリとガラに引きずり回されるジェームズでしたが、得るものも大きかったと思います。
日々の喧騒に紛れて創作意欲をそがれたのかのようなダリは、3週間後に迫った個展に向けての作品には手を付けられない体たらく。見かねたガラがダリに描くことを強要するまでになります。それが功を奏したのか、ダリは次々と作品を完成させ、無事に個展を迎えることができました。
個展終了後も引き続きアシスタントとしてダリとガラの世話をすることになったジェームズは、ダリの故郷であるポルト・リガに滞在することになります。
豊かな自然が生み出すやすらぎの中で、ダリとガラの出会いと情熱的な若さに輝く2人の回想シーンが差しはさまれ、ジェームズをその時代に引き入れます。
いかにして2人は現在のダリとガラになったのかが推察できる演出には、斬新さが伺えますよね。世紀の天才画家と、恐妻家としてのダリの人生を堪能できる作品です。
Title
私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター
2023.9.15公開
フランス映画
Staff
監督/アルノー・デプレシャン
脚本/アルノー・デプレシャン他
Cast
アリス:マリオン・コティヤール
ルイ:メルビル・プポー
フォニア:ゴルシフテ・ファラハニ
ズウィ:パトリック・ティムシット
Story
2人の仲違いの原因はなんだったのか?
はっきりしないまま、物語は進行していきます。
どことなく「ムズムズ」してしまいますよね"(-""-)"
そんなことにはお構いなく、話はどんどん悲惨な過去と現在が交差していき、観客の想像力を試していくかのようでした。
姉と弟が再会した理由は、両親の事故死でした。
さかのぼること5年前。鬱屈とした空気が漂う弟ルイの自宅。
6歳の息子の追悼の最中に姉アリスと夫が訪問するのですが、一触即発状態になり、何かの理由で激怒したルイがアリスたちを追い出してしまいます。
「この2人、どうしてこんなに仲が悪いの?」とビックリせざるを得ません。
アリスは有名な舞台女優として認められる存在で、ルイは教師で、詩人として名声を手にしたいわゆる「成功者」同志です。
こんな彼らがいがみ合う意味がわからないのは私にとっても苦痛でした。
それでも、2人と周囲の人との関係性が描かれていくにつれて、作品の「色合い」も徐々に変化していきます。
他者を通すことにより、心の持ち方も変わってくる様子が興味深く描かれていました。
なんということもない「何か」が姉弟の心の距離を生んでしまう理不尽さは、誰しもが経験、感じる不変の人間愛の「うら・おもて」を暗示しているのかもしれないですね。
マリオン・コティヤールの無機質な演技は、そんな空虚さを体現していたと思います。
Title
ダンサー イン Paris
2023.9.15公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/セドリック・クラピッシュ
製作/ブリュノ・レビ
Cast
エリーズ:マリオン・バルボー
ホフェッシュ・シェクター(本人役):ホフェッシュ・シェクター
アンリ:ドゥニ・ポダリデス
ジョジアーヌ:ミュリエル・ロバン
ロイック:ピオ・マルマイ
ヤン:フランソワ・シビル
サブリナ:スエリア・ヤクーブ
Story
恋人の裏切りに衝撃を受け、舞台での公演中に怪我をしてしまったエリーズは、自分の将来への不安に向き合わずにいられない立場になってしまいます。
そんな折、友人の誘いでブルゴーニュのレジデンスでの料理提供の仕事を手伝うことになります。
そこで出会った芸術家たちの合宿を通して、自分を見つめ直すことが彼女の転機になりました。
そこには、コンテンポラリー・ダンス劇団「ホフェッシュ・シェクター・カンパニー」も滞在。主催者であるシェクターとの交流を深めるうちに再び踊りへの情熱を取り戻していきます。
クラシックバレエからコンテンポラリーダンスへの移行はエリーズにとって新鮮な体験となり、生きる意欲にも繋がります。シェクターからの声かけでレッスンにも参加。
団員たちとの交流もエリーズを刺激していきます。
そして、エリーズにとって最も幸いだったのは、レジデンスの女主人であるジョジアーヌとの触れ合いでした。自分のたどってきた人生を通してエリーズを優しく導きます。
新しい人生への決意を新たにしたエリーズが、次に見せる輝きを感じていただきたいですね。
Title
名探偵ポアロ ベネチアの亡霊
2023.9.15公開
アメリ映画
Staff
監督/ケネス・ブラナー
製作/ケネス・ブラナー他
Cast
エルキュール・ポアロ:ケネス・ブラナー
マキシム・ジェラード:カイル・アレン
オルガ・セミノフ:カミーユ・ユッタン
フェリエ医師:ジェイミー・ドーナン
アリアドニ・オリヴァ:ティナ・フェイ
レオポルド:ジュード・ヒル
ジョイス・レイノルズ:ミシェル・ヨー
Story
アガサ・クリスティー原作の「ハロウィーン・パーティ」の映画化。
1947年。
水上都市ベネチアで隠遁生活をしていたポアロを旧知の作家・アリアドニ・オリヴァが訪ねてきます。
ハロウィーンの日にロウィーナ・ドレイクの荘厳な邸宅で開かれる降霊会に誘われます。
この降霊会には、霊媒師レイノルズが死者との交信をするとの触れ込みでした。
にぎやかなパーティ終了後、この夜のメインであるロウィーナの降霊に挑むレイノルズ。
ロウィーナの娘アリシアはかつて事故により亡くなっていたのです。はたして、彼女に逢いたいというロウィーナの願いが通じるのでしょうか?
降霊会にはアリシアの元婚約者であるマキシムも参列しています。
また、アリシアの主治医フェリエと息子レオポルドもいました。
荘厳なムードのなか、ポルターガイストなどの不可解な出来事が相次ぎ、ポアロの謎解きが進んでいきます。
画面が終始薄暗く、どこでなにが起こっているのかなども判然としない演出でちょっと戸惑いもありましたが、ミステリーの設定なので仕方ないかな、と思いながら楽しみました。
人間の内面が映し出されており、悲しみや欲望などの側面にも感慨深いものが残りました。
Title
グランツーリスモ
2023.9.15公開
アメリ映画
Staff
監督/ニール・ブロムカンプ
製作/ニール・ブロムカンプ他
Cast
ジャック・ソルター:デビッド・ハーバー
ダニー・ムーア:オーランド・ブルーム
ヤン・マーデンボロー:アーチ―・マデクウィ
スティーブ・マーデンボロー:ジャイモン・フンスー
レスリー・マーデンボロー:ジェリ・ハリウェル=ホーナー
山内一典:平岳大
マディ・デイビス:ダレン・バーネット
ニコラス・キャパ:ヨシャ・ストラドフスキー
Story
日本で生まれたドライビング・ゲーム「グランツーリスモ」を映画化。
毎日を無気力に生きていると思っている父親からの批判をなんとかかわしながら、日々ゲームに没頭するヤンの運命を変えるできごとが訪れます。
このゲームのプレイヤーを集めて実際のレースに参戦させようというプロジェクト「GTアカデミー」が誕生します。
とても実現可能とは思えない現象ですが、責任者のダニーはその可能性に賭けます。指導者役として元レーサーのジャックを説得して承諾させます。
世界中から集結したトッププレーヤーたちがしのぎを削り、出場権を勝ち取ったヤンは実際のレースに向けて準備を進めていくのです。
「こんなことが実現するなんて」と思いますよね?
でも、これは実話だそうです💚
久々にオーランド・ブルームの登場でした。やっぱり彼はカッコいいですよね!
「夢は実現できる」
この言葉を実感できました。
Title
ミステリと言う勿れ
2023.9.15公開
日本映画
Staff
監督/松山博昭
原作/田村由美
Cast
久能整(くのうととのう):菅田将暉
車坂朝晴:松下洸平
狩集理紀之助:町田啓太
狩集汐路:原菜乃華
波々壁新音:萩原利久
狩集ななえ:鈴木保奈美
狩集弥:滝藤賢一
Story
広島を訪れていた整に若い女性・汐路が近づいてきます。どうやら彼をつけていたようでした。
整の友人の知り合いという汐路は、自分の一族(狩集家)の財産問題の相談に来たようです。
「私は殺されるかもしれない。わが一族では相続の時に死人が出る」という物騒な話を聞かせます。
いくらなんでもそれはおおげさなと思いながらも、汐路の家に居候するはめになります。
汐路の父親やその兄弟たちが乗った車が8年前に崖下に転落し、事故死と判定されていました。その真相を暴くことが整に依頼されたのでした。
狩集一族の言い伝えや風習など、不可解な現象を探るうちに、ある陰謀が次第に浮かび上がってきます。
朴訥な整の的確な推理や人間洞察など、面白いドラマになっています。
「昔だったらこういうことも起こり得たよね…」というドロドロした人間模様に恐怖を覚えました"(-""-)"
Title
ABBA:The Movie-Fan Event
2023.9.22公開
スウェーデン・オーストラリア・イギリス合作
Staff
監督/ラッセ・ハルストレム
音楽/ベニー・アンデション他
Cast
アンニ=フリッド・リングスタッド
ベニー・アンデション
ビョルン・ウルバース
アイネッタ・フェルツクグ
ロバート・ヒューズ
トム・オリバー
ブルース・バリー
Story
世界中で行われた『ファン・イベント』。
日本での公開は、9/17・9/19の2日間だけだったそうです💙💚
そこまでは知りませんでしたが、ラッキーでした。
ラッセ・ハルストレム監督による1977年公開の「アバ・ザ・ムービー」のリマスター版としてだけでなく、ロンドンでのショーの模様や、1977年のツアーの貴重な映像が収録されていて、まさに『特別版/総合版』とも言える作品。
あるジャーナリストが上司の命令で、ABBAのインタビューを取るために彼らを追いかけるという無茶ぶり!!な設定ですが、臨場感も味わえます。
ABBAの絶頂期を残さず記録したことで、彼らのファンからは高い評価を得たものとなるでしょう。
稀代の4人組の大活躍は今見ても色褪せない輝きに満ちていて、その優れた音楽性とアーティストとしての人間性さえも他を圧倒する存在だったと、あらためて感じました。
数々のヒット曲が流れると自然に高揚感が湧きあがり、幸せな気分に包んでくれます♪♪
数十年経ってもABBAの魅力は絶大ですね!!
Title
アステロイド・シティ
2023.9.1公開
アメリ映画
Staff
監督/ウェス・アンダーソン
製作/ウェス・アンダーソン他
Cast
オーギー・スティーブンベック/ジョーンズ・ホール:ジェイソン・シュワルツマン
ミッジ・キャンベル/メルセデス・フォード:スカーレット・ヨハンソン
スタンリー・ザック:トム・ハンクス
ギブソン元帥:ジェフリー・ライト
ヒッケンルーパー博士:ティルダ・スウィントン
司会者:ブライアン・クランストン
コンラッド・アープ:エドワード・ノートン
シューベルト・グリーン:エイドリアン・ブロディ
J・J・ケロッグ:リーブ・シュレイバー
モンタナ/アスクィス・エデン:ルパート・フレンド
ジューン・ダグラス:マヤ・ホーク
Story
アメリカ南西部の人口が87人という小さな砂漠の中に立てられた架空の町に一行がやってきます。
1955年。
毎年開催される「ジュニアスターゲイザー賞」の授賞式に、天才と呼ばれる5人の子どもたちが親同伴で招待されました。
母親を最近亡くしたばかりの天才の兄と幼い妹2人と、戦場カメラマンの父親オーギーも同行しています。
母親が亡くなったことを知らせていないままの参加でしたが、都合よく(^^♪子どもたちの祖父が会いにきてくれて、暖かい雰囲気に包まれるのでした。
授賞式の最中に天体観測をしていると、宇宙人が舞い降りて来て一同を驚かせます。
そんなこんなも、実はお芝居で現実世界とのシンクロとなっています。
さすがにウェス・アンダーソン監督作ですね。ストーリーも現実にはあり得なさそうだし、展開もコロコロ変わるしで、いつものように私にはさっぱり理解できませんでした(*'▽')
それでもこの監督の作品となれば、有名俳優がこぞって出演するなど、映画界ではそうとうな人気製作者なのです。
たぶん、好き嫌いが別れるかと思いますが、たまにはファンタジーの世界で遊んでみるのもいいかもしれません。
Title
バービー
2023.8.11公開
アメリ映画
Staff
監督/グレタ・ガーウィグ
製作/デビッド・ハイマン他
Cast
バービー:マーゴット・ロビー
ケン:ライアン・ゴズリング
グロリア:アメリカ・フェレ―ラ
変てこバービー:ケイト・マッキノン
アラン:マイケル・セラ
サーシャ:アリアナ・グリーンブラット
大統領バービー:イッサ・レイ
マテル社創始者:リー・パールマン
マテル社CEO:ウィル・フェレル
Story
世界中の?女の子の憧れ「バービー」の実写版♪がついに登場しました!!
まさにバービーそのものというビジュアルのマーゴット・ロビー主演作です💚💛💙
彼女はプロデューサーも務めています。バービーに情熱を注いだマーゴットの夢の実現ですよね。
バービーランドでお気楽人生を送っていたバービーが『死』というものを何気なく意識したことで、現実の人間世界に触れざるを得ない境遇となってしまうのです。
そのバービーランドは、ここにもあそこにもバービー&ケンが無数に存在する夢のような世界でした。まさに、バービーだらけ…。
当然と言えば当然ですが、これだけ見せられるとさすがに引いてしまいましたが(^^♪
ある朝。いつものように起床すると、いままで上がっていた踵が地面に付いてしまっているのです。それだけでなく、シャワーの水も妙にリアルになり、バービーは自分の中で何かの変化が起こっていることに気付きます。
そこで、街はずれに”住む変てこバービー”を訪ねると、かつての所有者の心変わりが原因であることを知らされます。このままではバービーの心身は崩壊へとまっしぐら。
勝手に付いてきたバービーを愛するケンとともにロサンゼルスの人間世界へ行くと、全てがバービーランドと大違い。思わぬトラブルに遇いながらも、かつての所有者と奇跡的に出会うことができ、めでたく元のバービーランドに帰り着きます。
そこでは、ひと足先に帰っていたケンが猛威を振るっていました。バービーたちとケンたちの力関係が逆転してしまったのです!!
男性優位の世界から自分たちのアイデンティティを取り返すためのバービーの作戦が始まります。
ケン役のライアン・ゴズリングが笑えて可愛かった💙
ケンたち男性陣、健気な「奉仕者」的な役割に長年甘んじていただけに、その反動は大きかったようですね(^^♪
監督は”あの”グレタ・ガーウィグ!!
バービーランドでのダンスシーンもタップリ!!思わず「ここは天国?」となりました。
彼女が作る映画ですから、楽しめないわけがありませんよね~。
皆さんも『リアル・バービー』の世界観を堪能してくださいね!
Title
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)
2023.9.8公開
日本映画
Staff
総監督/こだま兼嗣
監督/竹内一義
原作/北条司
Cast
冴羽リョウ:神谷明
槇村香:井倉一恵
槇村秀幸:田中秀幸
野上冴子:一龍斎春水
海坊主:玄田哲章
美樹:小山芙美
来生瞳:戸田恵子
Story
リョウの事務所に外国人女性アンジーが仕事の依頼にきます。動画制作者と名乗り、逃げてしまった愛猫を探してほしいという依頼でした。
アンジーが差し出した写真には可愛いらしい猫が写っています。
しかし、その写真はネットから借用したニセモノの猫だったことがバレて、アンジーの身元がリョウと香に疑われることになります。
アンジーを巡っては、怪しい男二人が接近してくることで危険な空気が漂い始めます。
なにかとしどろもどろなアンジーの態度にも納得がいかないリョウに、忌まわしい過去が蘇ってくるのでした。
人気アニメの再登場となれば、観ない訳にいかないですよね💙
今回もバカ丸出しのリョウがこれでもか!と笑わせてくれます(^^♪
しかし、今のご時世、コンプライアンス的に心配な私でした♪♪
Title
ドラキュラ デメテル号最期の航海
2023.9.8公開
アメリ映画
Staff
監督/アンドレ・ウーブレダル
製作/ブラッドリー・J・フィッシャー他
Cast
クレメンス医師:コーリー・ホーキンズ
アナ:アシュリン・フランシオーシ
ヴォイチェク航海士:デビッド・タストマルチャン
ドラキュラ:ハビエル・ボテット
エリオット船長:リーアム・カニンガム
ジョセフ:ジョン・ジョン・ブリオネス
オルガネス:ステファン・カピチッチ
Story
港で乗組員を探すところから始まるこの恐ろしい物語ですが、1897年という世相も相まってなんだかほの暗い雰囲気のなかで、屈強な男たちの懸命に生きる姿が印象に残りました。
現代のように、生活・仕事の環境も整わない時代に、必死にその日の仕事にありつこうともがく群衆を目にすると、深い感慨に打たれます。
今作はルーマニアのカルパチア地方からイギリスのロンドンへと向かう船が見舞われる不幸な出来事が語られます。
ドラキュラと言えば、そうルーマニアですよね(^^♪
新しい航海へと船出する船員の中にイギリスの名門大学出身の医師クレメンスがいました。医師といっても定職がなければ、ただの労働者でしかないのです。彼こそがなんとか乗船した商船で次々に起こる悲運に果敢に立ち向かうヒーローとなる人物です。
商船に積み込まれた50個もの荷箱のひとつから、弱り果てた若い女性アナがクレメンスによって助け出されます。暗い船内に漂い始めるアナへの不穏な空気が、これからの長い航海にさらなる暗い影を落としていきます。
そうこうするうちに、船員が次々に無残な姿となる事件が勃発し、船内になにか不気味なモノが存在することがわかってきました。毎晩見張りを立てますが、容赦ない攻撃で死者が増えるばかりでした。
恐れをなした船員たちは仕方なく救助したアナこそが原因だと糾弾しますが、クレメンスはアナを守り通します。夜な夜な物陰に現れて犠牲者を出す化け物にクレメンスはどう対処していくのでしょうか…?
Title
6月0日 アイヒマンが処刑された日
2023.9.8公開
イスラエル・アメリカ合作
Staff
監督/ジェイク・パルトロウ
製作/デビッド・シルバー他
Cast
ダヴィッド:ノアム・オバディア
ゼブコ社長:ツァヒ・グラッド
ヤネク:アミ・スモラチク
ハイム:ヨアブ・レビ
ミハ:トム・ハジ
Story
第二次世界大戦時に極悪非道の所業を犯した悪名高いナチス親衛隊。
重要参考人の中佐アドルフ・アイヒマンが捕らえられて有罪判決を受けます。
そして、死刑執行が1962年5月31日から6月1日の真夜中と決まります。それに伴い、彼の遺体をどう処理するかが問題になるのです。
火葬が選択され、そのための焼却炉を建設することになり、作業員として働いている13歳のダヴィッドに重要な役目が回ってくるのでした。
世紀の重要案件なのに、なんとも牧歌的?で不思議な展開に???となりながらも見守ってしまいました(*'▽')
国が違うと、価値観や意識さえもこんなに相違があるのかと困惑しますよね。
役人たちの右往左往も滑稽でしたし、前時代的な犯罪者の扱い方も失笑もの…でしたが、「世の中にはこういうこともあるんだな…」と素直に驚きました。
Title
YOSHIKI:UNDER THE SKY
2023.9.8公開
アメリ映画
Staff
監督/YOSHIKI
配給:東宝
Cast
YOSHIKI
サラ・ブライトマン
ジェーン・チャン
スコーピオンズ
SixTONES
ニコール・シャージンガー
セイント・ビンセント
SUGIZO
HYDE
リンジー・スターリング
ザ・チェインスモーカーズ
Story
世界的なパンデミックにより、活動を制限されてしまった各国のアーティストがYOSHIKIの呼びかけで集結し、奇跡のサウンドを届けてくれました。
彼が心を込めて創り出した世界に、称賛の声が集まっています。
これほどまでの影響力を持つアーティストは、彼の他には考えられないほどの感動を伝えてくれました。
彼の経験と人間性抜きには達成できなかったことでしょう。
彼の真摯な姿勢は、これまでも大勢の人たちの共感を得てきたと思います。日本のTVでも彼の番組が放送され、私もひとりの視聴者としてその言葉を胸に刻み込みました。彼のメッセージは私たちの心の奥底にまで届くように感じます。
透き通ったサラ・ブライトマンの歌声は圧巻でした!!
このドキュメンタリー映画を通して、YOSHIKIの生きざまを知り、さらに応援する気持ちが強くなりました💚
Title
ホーンテッドマンション
2023.9.1公開
アメリ映画
Staff
監督/ジャスティン・シミエン
製作/ダン・リン他
Cast
ベン:ラキース・スタンフィールド
ハリエット:ティファニー・ハディッシュ
ケント:オーウェン・ウィルソン
ブルース:ダニー・デビート
ギャビー:ロザリオ・ドーソン
マダム・レオタ:ジェイミー・リー・カーティス
クランプ/ハットボックス・ゴースト:ジャレット・レト
トラヴィス:チェイス・ディロン
Story
ニューオーリンズの郊外に引っ越してきた母子が遭遇する奇想天外な恐怖の物語。
医者でシングルマザーのギャビーは、父親と離れて暮らすことになった9歳の息子トラヴィスを心配し、環境を変えることにします。
そのはずでしたが、彼らを得体の知れないゴーストが脅かしていくことになるのは皮肉といえるでしょう。
このグレイシー邸には933人の例が棲みついており、ハットボックス・ゴーストという霊を恐れていることも判明します。
さらに、この屋敷には呪いがかけられていて、棲む霊が1000人以上になれば、誰もここから脱出できないというのです。
安心して暮らしていくためにギャビーが考えたのは、専門家による「除霊」でした。
ケントという神父が赴きましたが、霊のあまりの多さに恐れをなし、霊を映しだすカメラの研究をしている天文学者のベンを呼びます。
深層を究明していく過程で「マダム・レオタ」なる人物が浮上します。
そして、この館の前の持ち主であるグレイシーも秘密裏に関わっていることを突き止めます。
このようにして、「ホーンテッドマンション」の謎が暴かれていくのですが……。
Title
ファルコン・レイク
2023.8.25公開
カナダ・フランス合作
Staff
監督/シャルロット・ルボン
製作/ダビド・ゴキエ他
Cast
バスティアン:ジョゼフ・アンジェル
クロエ:サラ・モンプチ
ヴィオレット:モニア・ショクリ
ローマン:アルトゥール・イグアル
ルイーズ:カリン・ゴンティエ=ヒンドマン
ティティ:トマ・ラペリエール
オリヴァー:アンソニー・テリエン
スタン:ピエール=リュック・ラフォンターヌ
ポール:レビ・ドレ
ブライアン:ジェフ・ループ
Story
カナダ・ケベック州の湖畔でのひと夏を切り取った、切ない青春賛歌として印象に残る作品。
14歳を目前にしたバスティアンと母の親友であるルイーズの娘クロエとの淡い恋を瑞々しく描く秀作。
バスティアンは両親と弟の4人家族。一方のクロエは思春期を過ぎた当たりの微妙な年齢の少女。
バスティアンにはクロエは大人びた雰囲気を感じる「気になる女性」と映っているようです。
そんなクロエは、地元の青年たちとの交流に余念がありません。誰かと付き合うそぶりを見せたり、気を持たせたりとぎこちないながらもそれなりに手練手管を駆使しているようにも見えました(^^♪
そんな年齢なんですね💚
クロエに付いていくのが日常化したバスティアンは、次第に大人の世界に近づいていきます。ちょっと背伸びしているようにも見えて、初々しさが光ります。
夜遊びにも慣れてきて、両親には黙ってたまり場にも平気で付いていくバスティアン。「このままで大丈夫?」とやきもきさせられました(~_~;)
パーティ、タバコ、恋愛ごっこ。ティーンの頃ってみんなこんなんでしょうか?
そんな忘れられない夏を過ごしているバスティアンの運命に、危険信号が点ったことに気付いた観客は私だけではないと思います。
当然の結末というか、無責任な行動の結果というか…
監督のシャルロット・ルボンは私の好きな女優さんです。最近彼女の出演作をみないなと思っていたら、こんな形での久しぶりの再会?は嬉しいものでした。
Title
英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマシーズン 2022-23眠れる森の美女
2023.8.25公開
Staff
演出:ニネット・ド・ヴァロワ他
振付:フレデリック・アシュトン他
Cast
オーロラ姫:ヤスミン・ナグディ
フロリモンド王子:マシュー・ポール
国王フロレンスタン24世:クリストファー・サウンダーズ
女王:エリザベス・ナクゴリアン
カタラビュット:ベネット・ガートサイド
カラボス:クリステン・マクナリー
リラの精:マヤラ・マグリ
澄んだ泉の妖精:アネット・ブヴォリ
Story
チャイコフスキーの楽曲で有名なバレエのライブビューイング。
宮殿で行われたオーロラ姫の洗礼式に招かれなかった妖精カラボスがかけた魔法により、長い眠りにつかざるを得なかった王家の悲劇の物語。
その邪悪さゆえ、祝宴の客から外されたカラボスの怒りがその後のオーロラ姫の運命を決めてしまいます。なんという悲劇でしょう。
古来の有名なおとぎ話にはよくこのような要素が含まれていますよね。
それらが観衆の好奇心と同情心を引き寄せるのでしょうか(^-^)
さて、実はカラボスは洗礼式には潜り込んでいたのでした。そして、オーロラ姫が「糸紡ぎで指を刺して死ぬ」という呪いをかけてしまいます。
それを憂いたリラの精が、オーロラ姫を死なせず深い眠りに誘い、王子のキスによりいつの日にか目覚めるように取り計らいます。
やがて、16歳の誕生日を迎えたオーロラ姫に、老婆に変装したカラボスが糸紡ぎを贈ります。カラボスの思惑どおりに指を刺してしまったオーロラ姫は、城とともに深い眠りに落ちてしまうのでした。
あとは、皆さんご存じの通り、王子様によって目覚めたオーロラ姫はめでたしめでたしとなり、この物語は終わります(^^♪
Title
エリザベート 1878
2023.8.25公開
オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス合作
Staff
監督/マリー・クロイツァー
製作/アレクサンダー・グレール他
Cast
エリザベート:ビッキー・クリープス
フランツ・ヨーゼフ:フロリアン・タイヒトマイスター
マリー・フェシュテティチ:カタリーナ・ローレンツ
イーダ・フェレンツィ:ジャンヌ・ウェルナー
フランツィスカ・フェイファリク:アルマ・ハスーン
ルートヴィヒ2世/バイエルン王:マヌエル・ルバイ
ルイ・ル・プランス:フィネガン・オールドフィールド
ルドルフ:アーロン・フリース
ヴァレリー:ローザ・ハジャージュ
Story
歴史上最も有名な女性といっても過言ではない、オーストリア皇后エリザベート。
彼女の名前を聞いたことがある人は少なくないと思います。
その美貌は当時のヨーロッパを駆け巡り、宮廷随一と言われたそうです。流行の最先端を行き、誰もが憧れるアイコンとしての地位を確立した人物と言えそうです💚
今作は、そのエリザベートの40歳の誕生日をモチーフとしてドラマチックに描いていきます。若さを失いつつある皇后エリザベートの心中を推し量る実験的な描写と言えるのではないでしょうか?
その上で語られるエリザベートの孤独との闘いはどのようなものだったのでしょう。自分の「美」こそが周囲の尊敬と羨望を集める絶対のアイテムだった彼女のダイエット生活、友人関係、家族との軋轢等、悩みは尽きなかったようですね。
息苦しい宮廷生活を嫌い、様々な国を訪れ、つかの間の自由と解放感を求め、愛情への憧憬すらも感じられました。市井の人々とは違った価値観や境遇は、本人でなければ分からないものですね。ベールに包まれた皇妃はどこまでも国の「象徴」でなければならなかった…。
40歳といえば、当時はもう老境に差し掛かっていたとか。
現代であれば、まだまだこれから、という人生の折り返し地点とも受け取れるのに、なんとも気の毒なことです。肖像画を見る限りでは「おしとやか」な印象を受けるので、勝手にそう思い込んでいた私は、この作品でのエリザベートの描き方に少し疑問を抱きました。
考えていたよりも、ちょっと品のない感じが居心地の悪さを感じたといいましょうか。もちろん、ヴィッキーの演技は素晴らしいですし、セット、衣装どれをとってもゴージャスで目も眩むほどでしたが、「私の描いていたエリザベート像とはちょっと違う…」という違和感を拭いされなかったのは、私が既存の型にはめられていたということでなのかもしれませんね。