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映画コラム

ここでは、私が実際に劇場で観て印象に残った映画を取り上げていきます

<ミミの宝石箱>

http://daiana-rose.seesaa.net/

<キャメロンの部屋>

http://blog.goo.ne.jp/jullia_2009


2019.10.17

Title

15ミニッツ・ウォー

2019.10.11公開

フランス・ベルギー合作

Staff

監督/フレッド・グリビオス

製作/ラファエル・ロシェ

Cast

アルバン・ルノワール:ジェルヴァル大尉

オルガ・キュリレンコ:ジェーン

ケビン・レイン

Story

フランスの対テロ特殊部隊による人質救出作戦の映画化。

 

1976年に起きた当時のフランス植民地ジブチを舞台に過酷な持久戦が緊迫感をもって描かれていました。

 

子どもたちを乗せたスクールバスが武装組織に乗っ取られ、同士の即時解放とフランスからの独立要求に利用されます。

 

フランス政府が送り込んだのは、トップクラスの実力を持つ5人のスナイパーたちでした。

 

この作戦で用いられたのは、チャンスが来たら一斉射撃にてテロリストの同時排除という重い任務でした。常に動き廻るテロリストたちを一瞬で視認で確保、一斉射撃という離れ業を遂行できるかが救出の鍵となります。

砂漠の熱射とジリジリと迫る刻限のなか、静かにその時を待つスナイパーたちの姿には頭が下がります。

戦場などでは実際にこんな光景が繰り返されてきたのでしょう。

 

スクールバスに自ら乗り込む女教師役にオルガ・キュリレンコが扮しています。彼女の凛とした決意と行動がなければこの作戦の成功はなかったかもしれません。


2019.10.17

Title

ボーダー 二つの世界

2019.10.11公開

スウェーデン・デンマーク合作

Staff

監督/アリ・アッバシ

製作/ニナ・ビスゴード他

Cast

エバ・メランデル:ティーナ

エーロ・ミロノフ:ボーレ

Story

北欧からやってきたミステリー。

あの「ぼくのエリ 200歳の少女」と同じ原作者が共同脚本として名前を挙げています。

 

「エリ」も心に残る映画でしたが、今作もなんとも言えない世界を紡ぎだした傑作!なのかもしれませんね。

 

港の税関で働くティーナは孤独な人生を、同居するドッグトレーナーや森の動物たちとの触れ合いで慰めを得ている若い女性です。

 

彼女の仕事は、税関を通過しようとする人々の『恐怖・ためらい・罪悪感』などを嗅覚により嗅ぎ取ることでした。

 

「えっ~、そんな仕事があるの?」と突っ込みたくなりますが、ティーナは驚くほど的確に仕事をやり遂げます(*'▽')

 

そうしたある日、自分と同じ感性を持つボーレと接触を持ち、少なからぬ関係性を嗅ぎ取ります。

しかし、そこには後戻りできない運命が待ち構えtいたのでした

 

ティーナの自宅の離れ家を借りたボーレとティーナがお互いに分かち合う時間と解放感には身体中から爆発的な原子の喜びが突き抜けます。

微笑ましいというか、おぞましいというか・・・

とても、まっすぐに見つめることが難しいシーンでしたが( ;∀;)

 

北欧からやってくるこのようなサスペンスというか、ミステリーって、なぜか観客の心深くを強烈に揺さぶる何かがありますよね。

 

『不条理』という名の名作がまたひとつ誕生したのですね



2019.10.15

『午前10時の映画祭』

Title

スティング

1974.6.15公開

アメリカ映画

Staff

監督/ジョージ・ロイ・ヒル

製作/トニー・ビル他

Cast

ポール・ニューマン:ヘンリー・ゴンドーフ

ロバート・レッドフォード:ジョニー・フッカー

ロバート・ショウ:ドイル・ロネガン

チャールズ・ダーニング:スナイダー

Story

詐欺師兼泥棒♪♪のフッカーは警察に追われる身の上。

相棒の仇を打つために、賭博しゴンドーフと手を組みます。

 

そして、ある計画を立てて、宿敵を追い詰めるのでした。

 

あまりにも有名なこの映画を観るのは実は初めなのです(*'▽')

今まで観る機会は何度かあったのですが、「いつでも観られそう・・・」という安易な気持ちでいて、ようやくこの日がやってきたのでした♥

 

若きロバート・レッドフォードの勇姿が観られるのもこの映画の価値あるところですね♪♪

 

ポールとロバートという二大スター共演の名作。

本当に「奇跡」なのかもしれません。



Title

ブルーノート・レコード ジャズを超えて

2019.9.6公開

スイス・アメリカ・イギリス合作

Staff

監督/ソフィ―・フーバー

製作/チエミ・カラサワ他

Cast

ハービー・ハンコック

ウェイン・ショーター

ルー・ドナルドソン

ノラ・ジョーンズ

Story

ジャズレーベル『ブルーノート・レコード』設立80周年記念のドキュメンタリー映画。

 

ジャズに詳しくない方にはちょっと難しいと思いました。かくいう私もその1人ですが( ;∀;)

 

でも、音楽ファンならこういう世界もぜひ知っておきたいですよね♥♡

 

ジャズ界の錚々たるメンバーが出演していることでは他に類を見ないセッションも目の当たりにできるので、ジャズファンなら垂涎ものでしょう!!

ジャズの歴史、音楽の歴史を紐解きながら、しばし夢の世界に漂うのもステキです(^^♪


2019.10.14

Title

英雄は嘘がお好き

2019.10.11公開

フランス映画

Staff

監督/ローラン・ティラール

製作/マルク・デュジャルダン

Cast

ジャン・デュジャルダン:ヌヴィル大尉

メラニー・ロラン:エリザベット

ノエミ・メルラン:ポリーヌ

クリストフ・モンテネーズ:二コラ

Story

エリザベットの妹が求婚されたのは、ヌヴィル大尉というひと癖もふた癖もある人物だったという

爽快なロマンティック・コメディです♪♪

久しぶりに楽しい映画に出会えました!!もう2回も観にいきました~♥

私の大好きなメラニー・ロラン主演ですから、もう楽しくないわけがないですものね(^_-)-☆

 

メラニー扮するエリザベットの妹は、婚約者が戦地から送ると約束した手紙が来ないことで、

傷心の日々を送っていて、ついに病に伏すまでになってしまいました・・・

それを見かねた姉のエリザベットは心ならずも、彼の代筆を思いつきます。

想像を逞しくして戦地でも英雄伝まででっち上げてしまいますが、

辻褄があわなくなったりした挙句、ヌヴィル大尉を戦死させることに成功します。

 

となれば、妹のポリーヌもすぐ身近なニコルに心変わり。めでたく2人は結婚へ。

と、そこへボロボロになったヌヴィル大尉が彼女らの屋敷に突然現れてしまいます。

慌てたエリザベットは策を弄して彼を押しとどめることになってしまいます。

 

ジャン・デュジャルダンの演技の上手さが際立ちます!

まるで、詐欺師のようなヌヴィル大尉を嬉々として演じる彼は、

さすがにアカデミー賞受賞した名優だと改めて思い知らされました♪♪

こんな役柄はなかなか演じられるものではないと感じました。

しかも、嫌味なく・・・(*'▽')

 

ポリーヌも可愛らしく、母親も善人が服を着ている!と思えるような良妻賢母♥♡♥

古き良き時代を思いっきり堪能してくださいね~(^_^)v


2019.10.14

Title

アップグレード

2019.10.11公開

アメリカ映画

Staff

監督/リー・ワネル

製作/ジェイソン・ブラム他

Cast

ローガン・マーシャル=グリーン:グレイ・トレイス

メラニー・バレイヨ:アシャ・トレイス

ベッティ・ガブリエル:ジェーン・コルテス

ハリソン・ギルバートソン:エロン・キーン

Story

SF近未来アクション映画。

グレイと妻のアシャは車に乗っている時に、謎の集団に襲われ、アシャは死亡、グレイも全身麻痺の身体にされてしまうのです。

 

そこで、ある科学者からの提案で、AIチップを埋め込む手術を受けて、奇跡的に回復します。

そして、AIの助けを借りて復讐を誓うのでした。

 

しかし、AIが働くのが基本原理なので、それが順調に作動していないと、すぐに元の全身麻痺の状態に逆戻りするので、問題がないわけではありませんね~( ;∀;)

 

それでも、悪の組織に敢然と挑戦していくグレイと科学者、謎の組織の暗殺者集団が入り乱れて、狂騒曲のように混とんとした展開がスリリングでした!

 


201910.13

Title

最高の人生の見つけ方

2019.10.11公開

日本映画

Staff

監督/犬童一心

原案/ジャスティン・ザッカム

Cast

吉永小百合:北原幸枝

天海祐希:剛田マ子

ムロツヨシ:高田学

前川清:北原孝道

賀来賢人:三木輝男

Story

2008年に公開されたロブ・ライナー監督の「最高の人生の見つけ方」のリメイク版。

 

日本を代表する女優吉永小百合と天海祐希が共演しています。

”この2人が組んだらいい映画にならないはずがない”という気持ちは誰もが持っていると思います(^_^)v

 

どんなリメイク(ストーリー)になるのか?って思っちゃいますよね~♬

 

2人が入院している病院のある女の子が残した『死ぬまでにやりたいことリスト』を偶然手にした2人がその子の代わりにそのリストを実行することにしたのでした。

 

幸枝とマ子も余命数ヶ月の身ながら、精一杯生きる決意を胸にできる限りの冒険の旅に出るのです。

 

死を覚悟した人の心情を理解するのは難しいのですが、2人を見ていると、「生きるって素晴らしい!」と素直に思えますね。

 

「ももクロ」のコンサートに飛び入りしたり、エジプトに行ったり、幸枝の心の中にずっと残っていたウェディング・ドレスを着たり・・・

 

わだかまりを抱えていた家族との距離を縮めたりなど、2人は”その日”がやって来るまで、自分の人生をやり切ったのです。



2019.10.13

Title

真実

2019.10.11公開

フランス・日本合作

Staff

是枝裕和

製作/ミュリエル・メルラン他

Cast

カトリーヌ・ドヌーブ:ファビエンヌ・ダンジュビル

ジュリエット・ビノシュ:リュミール

イーサン・ホーク:ハンク・クーパー

Story

是枝監督が満を持して放った名作が登場しましたね(^_^)v

日本映画というよりフランス映画と言っても遜色ない出来上がりに日本の映画ファンも納得でしょう!

 

往年の大女優のファビエンヌが周囲を巻き込みながら映画出演を果たすのですが、そこには家族の微妙なバランスが潜んでいたのでした。

 

ファビエンヌの自伝「真実」巡り、娘のリュミールからの『この本のどこに真実があるのよ!』という批判もなんのその。『事実なんて退屈じゃないの』とう仰天な言葉が出てくる始末なのでした(*'▽')

 

これはもう、ドヌーブそのものではありませんか?♥♡

観客からも笑いがでそうなユーモアですね~♪

 

共演女優にもライバル心メラメラ。演技をする人たちってこうなのかも・・という説得力がありました。

こんな贅沢なキャスティング&演出ができた是枝監督の今後がさらに期待できますよね。


2019.10.13

Title

イエスタデイ

2019.10.11公開

イギリス映画

Staff

監督/ダニー・ボイル

製作/ティム・ビーバン他

Cast

ヒメーシュ・パテル:ジャック・マリック

リリージェームズ:エリー・アップルトン

ジョエル・フライ:ロッキー

エド・シーラン:エド・シーラン(本人)

Story

ダニー・ボイル監督がしかける「ビートルズ」を知らない世界へ迷い込んだシンガーソングライターの戸惑いと、それの活用法(^^♪が描かれます。

こんなストーリーって、”まさか!!”ですよね~♥♡

誰が考えたのか?って圧されます。最初に予告編を観た時は、「え~っ、ありあな~い!」でしたが、本編を観ると、「これ、上手い手法だわ!」って舌を巻きました(*'▽')

 

ダニー・ボイ監督にしかできない映画です♪♪

 

主演のジャックを演じるヒメーシュ・パテルがとてもいいんです!自然な表情や行動がしっくりくるのです。いいキャスティングですね。

 

ジャックを支える幼馴染みのエリーから離れ、どんどん有名になっていくジャックには、輝かしい未来が待ち受けており、周りの人たちも目の色を変えて追随していく様子が笑えますし、怖くもなりました。

結局商業ペースに乗せられてしまうのは避けようがないと思いました。

 

何曲ものビートルズの歌が懐かしさに涙を誘います( ;∀;)

「あっ、こんな曲もあった」「そう、この曲も・・・」と心は空を彷徨いました♪♪

『ビートルズは永遠』です!!


2019.10.12

Title

サウナのあるところ

2019.9.14公開

フィンランド映画

Staff

監督/ヨーナス・バリヘル

製作/ヨーナス・バリヘル

Cast

カリ・テンフネン

ミッコ・リッサネン

ペルッティ・パロカンガス

スロ・カルヤライネン

Story

フィンランドでのサウナの人気度がわかるドキュメンタリーでした(^^♪

 

これだけサウナ主体の生活を見せられると「自分もそうしたい!」とつい思っちゃいますよね~♪♪

 

この映画に出てくる男性たちはそれぞれが事情を抱えた人たちでした。

苦悩をサウナで昇華しているかのよう・・・

 

サウナには”人生”が詰まっている(*'▽')


2019.10.12

Title

クロール 狂暴領域

2019.10.11公開

アメリカ映画

Staff

アレクサンドル・アジャ

製作/クレイグ・フローレス他

Cast

カヤ・スコデラーリオ:ヘイリー

バリー・ペッパー:デイブ

モーフィッド・クラーク:ベス

Stoty

巨大ハリケーンが襲いかかったフロリダの狂暴なワニが氾濫した川から住宅に侵入。

 

父の身を案じて実家に寄ったヘイリーが、想像もつかないワニの襲撃に立ち向かうホラー的な新ジャンル映画でした!!

 

でも、こんな光景はアメリカだったらありうる気がします・・・

 

実際に起こったらどんなに恐ろしいでしょうか。自分だったらヘイリーや彼女のお父さんみたいに勇敢な戦い(*'▽')は不可能だと思います。

 

それにしても、ハリケーンが迫っているのに、誰も住んでいない実家の補強なんて、ヘイリーのお父さんはなぜこんな無謀なマネをしたんでしょうか??

それによって大事な娘が危険にさらされるなん・・・

 

日本の台風も怖いですが、アメリカのハリケーンも命がけだと感じました"(-""-)"



2019.10.11

Title

ある船頭の話

2019.9.20公開

日本映画

Staff

オダギリジョー

脚本

オダギリジョー

製作総指揮

木下直哉

Cast

柄本明:トイチ

川島鈴遥:少女

村上虹郎:源三

浅野忠信:なじみの客

草笛光子:狐の話をする女性

橋爪功:町医者

Story

昔の時代を生きる寒村の人々を素朴な中にもファンタジーを織り交ぜて作った作品ですね。

 

粛々と自らの宿命である渡し船を漕ぐ老人が、その営みの中に何を見、何を感じたかがしんみりと語られます。

「きっとこんな人、昔もいたんだな」という郷愁めいた感想が胸に宿りました。

日本人的な風情が溢れていて、川の風景に憧れを抱かせる美しい映画。言葉では表せないものがそこにはあふれているような感じでしたね。

 

短調な日常が一変するような出来事がトイチに訪れます。ある日、少女が川に流されてきたのです。引き上げて自分の家(小屋(^_^))に運び、可能な限りの手当てをするトイチとなじみの源三。

少女はいつしか家の外まで出られるまでに快復し、川べりに立つその姿が村人の目に触れるようになります。おりしも、近くの村で惨殺事件が発生したとの噂がトイチの耳にも入ります。その生き残りの女の子?が行方不明であるとか・・・

 

折しも、トイチの家のすぐそばでは村始まって以来の大工事が進められていました。川を渡る手段が渡し船しかなかった集落に大きな橋がかかるのです。

そうなると、トイチは仕事を失います。それを心で感じながら、「時代の変化はしかたない」とあきらめの境地で日々を送ることしかできない不器用な船頭の哀しみはいかばかりだったでしょうね。

 

トイチを通して人々の暮らしぶりにも興味を持てますし、この舞台になった川にいつか行ってみたいと思いました(^^♪


2019.10.10

Title

ロンドン版「The King and!王様と私」

2019.9.27公開

イギリス映画

Staff

演出/バートレット・シャー

脚本/オスカー・ハマースタイン2世

作詞/オスカー・ハマースタイン2世

Cast

渡辺謙:王様

ケリー・オハラ:アンナ

ルーシー・アン・マイルズ:チャン夫人

大杉たかお:クララホム首相

Story

これまでも世界中で愛されてきたミュージカル「王様と私」の2018.8月にロンドンのパラディウム劇場で上演された舞台の生中継映像です。

 

映画では、ユル・ブリンナー主演で親しんできましたが、渡辺謙さんの舞台もそれは素晴らしい!!の一言でした。

なにがあっても絶対に観ておかなくては!と思っていたので、本当に感激しました♥

 

クララホム首相役で大沢たかおが出演しています。かなりウェイトアップ♪していて貫禄十分でした!!

彼は『キングダム』でも”王騎”を演じていて圧巻でしたよね~。本当に「えっ、誰!!」と思ってしまいました(*'▽')

 

近代化を求められている1860年代のシャム王国(現在のタイ王国)の王様が雇ったイギリス女性の教師との簡単にはいかないすれ違いや理解しようとする努力が現代にも通用する要素を含んでいるのですね。

 

理想的な王様を目指そうとするものの、本音は今のままで行きたいという矛盾を抱える王様と素直に従う家族や臣下に強い影響力を持つからこそ、教師アンナは辛辣な言葉を突きつけることもいといません。

 

そんななか、英国公司が訪問する事件が勃発し、にわか仕込みの接待で乗り切る連帯感が爽快でした♪♪

『やればできる!』という良い見本ですよね~(^_-)-☆

 

この国の行方は、王様と後を引き継ぐ王子の手にかかっています。それを支え、導く責任を引き受けた自立心あふれるアンナの聡明さをご堪能ください♡♥



019.10.10

Title

”樹木希林を生きる”

2019.10.4公開

日本映画

Staff

監督/木寺一孝

エグゼクティブプロデューサー/新井重人

Cast

樹木希林

木寺一孝:語り

Story

昨年亡くなった日本が世界に誇る大女優・樹木希林。

彼女の最後を記録したのは、映画監督の木寺一孝さんでした。

彼が演出した「いとの森の家」に希林さんが出演した縁でこのドキュメンタリーを撮ることを決意したそうです。

 

希林さんの運転する車で迎えに来てもらい、4本の映画の撮影現場に居合わせるという最高のチャンスを手にした木寺さんが希林さんと心を通わす♥日常を私たちに観せてくれました。

 

それぞれの映画の撮影に臨む彼女の生きざまがそこには表れていました。

スタッフへの問いかけ、気遣いなどがサラリと切り取られていきます。

 

そんな希林さんでも、記録するのが最後に近くなると、いらだちを見せるようになります。

 

木寺さんに対して「どんな気持ち(心構え)でこれを撮っているのか?」との問いを投げかけます。

体調の変化に耐えながら、そんな自分と向き合う必要性を疑問視する希林さんの命を削る姿勢が迫ります。

 

人の生きざま&死にざまとどんな権利があって撮影するのかを問われているような気になりました。そして、その記録映画をこうして観ている私たちにもそのまなざしが突き刺さりました。



2019.10.10

Title

人間失格 太宰治と3人の女たち

2019.9.13公開

日本映画

Staff

監督/蜷川実花

製作総指揮/大角正他

Cast

小栗旬:太宰治

宮沢りえ:津島美和子

二階堂ふみ:山崎富栄

沢尻エリカ:太田静子

藤原竜也:坂口安吾

高良健吾:三島由紀夫

Story

私から観れば、破天荒の作家・太宰治をこれでもか!と無意味(*'▽')な人間として表現した映画でした。

 

太宰に対する数々の噂?を聞き飽きていたので、「最低の男」との烙印を押していました(^o^)/

まあ、「走れメロス」だけは子どもの頃から好きでしたが・・・

 

それにしても、どうしてこんな情けない生き方しかできなかったのかと不思議でなりません。

女癖の悪さや酒癖の悪さ等、褒められるところは殆どないのでは、という体たらくな人生が送れるというのはどんな神経だったのでしょうか?

 

時代背景も関係しているでしょうけど、生まれ育ちは恵まれていたようですし、芯がありさえすれば、もっとましな人生になったのでは?と思います。

 

しかし、そこは凡人の考え方・・・

芸術家は苦悩してこそ傑作を残せる(らしい)のも真実&事実のようなので、他人の私が偉そうにどうのこうのと言える立場ではありませんが(^^♪

 

太宰に耐え続けた妻の哀しみも哀れですし、その他の愛人も自業自得と言えばそうかもしれないですが、ただ一人太田静子だけが能天気に描かれていて、少し肩の荷が降りたというところでしょうか。

 

小栗旬が力演していたのが印象的でした。独特の感性を持つ監督の蜷川実花さんの演出が光っていたとは思います。



2019.10.10

Title

今さら言えない小さな秘密

2019.9.14公開

フランス映画

Staff

監督/ピエール・ゴドー

製作/ピエール・ゴドー他

Cast

ブノワ・ポールブールド:ラウル・タビュラン

エドゥアール・ベア:エルヴェ・フルグーニュ

スザンヌ・クレマン:マドレーヌ

Story

フランスの小村プロバンスは自転車が人気のアイテム。

少年ラウルも自転車に乗る運命を義務づけられていました♪♪

補助輪を外した途端に、彼は自転車に乗ることができなくなり、

その恥ずかしい(*'▽')事実(秘密)を胸に抱きつつ大人になりました。

 

自転車修理工となったラウルの恋愛模様がおもしろいエピソードで綴られ、

懐かしい映画の時代にタイムスリップしたような感覚になりました。

 

マドレーヌという最愛の女性を妻にして、可愛い2人の子どもにも恵まれ、

幸せな人生を送っていたラウルに降りかかった災難・・・

ある写真家が村を訪れ、村人の写真を撮ることになったのです!

 

もちろんラウルも対象外ではあり得ません( ;∀;)

自転車修理工が自転車に乗れないなんてことを知られたらとんでもないことになりますよね~。

 

そんな訳で、あれこれ策を弄して撮影を回避するラウルの慌てようがたまらなく面白く、愛しい♡♥

何も気づかない妻のマドレーヌも困惑するばかり。

このままいくと、すべてが白日のもとにさらされ、

ラウルは取り返しのつかない窮地に陥るのは避けられないことに・・・

 

フランス映画って、こういうほのぼの系が多いと思いませんか?(^^♪

人情というか、素朴な人々のなかにある優しさや慎みがさりげなく表現されていて、

私たちの心をふんわり包み込んでくれますよね~(^^)


2019.10.10

Title

エンテベ空港の7日間

2019.10.4公開

イギリス・アメリカ合作

Staff

監督/ジョゼ・パジーリャ

製作/ティム・ビーバン他

Cast

ダニエル・ブリュール:ヴィルフリード・ボーゼ

ロザムンド・パイク:ブリギッテ・クールマン

エディ・マーサン:シモン・ペレス

リオル・アシュケナージ:イツハク・ラビン

ドゥニ・メノーシェ:ジャック・ルモワーヌ

Story

1976年に実際に起きたハイジャック事件に迫真の演出で迫ります。

 

イスラエル・テルアビブ発パリ行きのエールフランス機を乗っ取った犯人役にダニエル・ブリュールとロザムンド・パイクが扮しています。

 

500万ドルと50人以上の親パレスチナ過激派を開放するよう要求されたイスラエルのラビン首相と側近たちとの息詰まる攻防も臨場感があり、政治と現実の駆け引き合戦が繰り広げられ、私たち庶民にはうかがえない政治家の姿を見ることができます。

 

ハイジャックに対する各国の姿勢や方針は一概に決めつけることは不可能ですが、一見犯人側の要求を呑むと見せかけて、その裏では警察の援助や軍事行動が秘密裏に進められているのですね。

本来であれば、被害は最小限に抑えたいところでしょうが、その時の事情により万事解決とはいかないこともあるハイジャック事件。

 

犯人側が何を主張するにしても、その行動には責任が伴うわけで、決して許されることではないと実感しました。

 

本作でもロザムンド・パイクがその実力を発揮していて、今乗りに乗っている女優であることがよくわかります。挑戦的な役柄を自ら進んで選んでいるのかもしれませんね~(^_-)-☆

 

副操縦士が空港の水道の配管工事をテキパキする手際に拍手!!でした。エンジニアは役に立つ!ですね♪♪


2019.10.9

Title

蜜蜂と遠雷

2019.10.4公開

日本映画

Staff

監督/石川慶

原作/恩田陸

Cast

松岡茉優:栄伝亜夜

松坂桃李:高島明石

森崎ウィン:マサル・カルロス・レヴィ・アナトール

鈴鹿央士:風間塵

臼田あさ美:高島満智子

ブルゾンちえみ:仁科雅美

福島リラ:ジェニファー・チャン

Story

ピアノの天才少女と騒がれた亜夜が沈黙を破り、7年ぶりにコンクールに挑むことになるまでの過程が、並々ならぬ感動を呼ぶ今年度最高の日本映画!!

だと思います(^o^)

 

楚々とした”透明感”抜群の松岡茉優ちゃんが秀逸!!

松坂桃李君はピアノ初心者らしいです♥

 

亜夜はなぜ7年もの間ピアノの世界から遠ざかっていたのか?

そこには愛する母の死がきっかけとなり、コンクール棄権という不名誉な体験というトラウマがあったのでした。

 

周囲には、10代というピアニストとしてとても貴重な時間を空費してしまったかに映りましたが、彼女はその時間を無駄にしていることはなかったのです。

 

苦しみ、あえぎなながらもピアノを捨てず、研ぎ澄まされた心の痛みを音楽に昇華させ、現実に立ち向かう彼女は強く、気高い。

 

コンクールが進むにつれ、出場者も厳選されていくなか、何人かの天才たちがそれぞれの立ち位置から仲間として助けあう姿勢が尊く感じられました。

 

一時も気を緩めることができないまま、ラストまで行きました。まさに手に汗握る最高傑作ですね~♪♪



2019.10.9

Title

ヘルプデスク

2019.9.27公開

アメリカ映画

Staff

監督/ニール・マーシャル

製作/マシュー・オトゥール他

Cast

デビッド・ハーバー:ヘルボーイ

ミラ・ジョヴォヴィッチ:ニムエ/ブラッドクイーン

イアン・マクシェーン:ブルーム教授

サッシャ・レイン:アリス・モナハン

ダニエル・デイ・キム:ベン・ダイミョウ大佐

トーマス・ヘイデン・チャーチ

Story

ヘルボーイは超常現象調査防衛局「B.P.R.D.」エージェント。

暗黒時代に殺害、その身体はバラバラにされ、別々の場所に封印されていたブラッドクイーンが1500年の眠りから蘇り、ヘルボーイに近づく機会を狙っていました。

 

父であるブルーム教授により、ブラッドクイーンと対峙するミッションを与えられたヘルボーイは、冷媒としての能力を持つアリスやベン・ダイミョウ大佐らとともにブラッドクイーンへと接近を試みるのでした。

 

アメコミヒーローが大活躍している現代ですが、これはまたさらにダークさを深めている映画ですね~♬

感覚的には「ちょっと・・・」と引き気味だった私ですが、最新流行のものは体感しないと!というミッション(*'▽')のもと、鑑賞することにしました♥♡

監督が『ゲーム・オブ・スローンズ』の監督だということでも観る価値はありますね。

 

ブラッドクイーンにミラ・ジョヴォヴィッチが出ていて、ファンとしては嬉しいことでした(^_-)-☆

いつまでも若々しさを保つミラの美しさは健在です。

 

ブラッドクイーンの目的は、自分の支配を復活させるために、ヘルボーイを味方に付け、さらに絶大な権力を持つことでした。ヘルボーイは彼女の思惑に陥るのでしょうか?

 

ダイミョウ大佐というネーミングには笑ってしまいました(^o^)/

なんだか日本の「大名」が浮かんできますよね~。演じているのは韓国人俳優のようでした♪♪


2019.10.9

Title

ジョン・ウィック パラベラム

2019.10.4公開

アメリカ映画

Staff

監督/チャド・スタエルスキ

製作/ベイジル・イバニク他

Cast

キアヌ・リーブ:ジョン・ウィック

ハル・ベリー:ソフィア

イアン・マクシェーン:ウィンストン

ローレンス・フィッシュバーン:バワリー・キング

マーク・ダカスコス:ゼロ

アンジェリカ・ヒューストン:ディレクター

ランス・レディック:シャロン

Story

『ジョン・ウィック』シリーズ第3弾。

今回もまたアクションがさらにパワーアップして、目もくらむような迫力でした(*'▽')

 

アクション映画はたくさんありますが、本作はその頂点に君臨するほどの凄まじさでした・・・

技の切れ、俳優の動きなど間髪を入れないアクションの数々はまれに見る完成度の高さを誇るものとして映画史に残るでしょう。

 

またまた組織に追われることになってしまったジョンには数多の殺し屋が待ち受けます。それをしのぎながら自分の目的を果たそうとするジョンの満身創痍がたまらなく哀しくて・・・

 

彼をイヤイヤ助けるのは以前に借りを作ったソフィア。彼女の助力で突破口を開こうとするジョンの活躍を見守って下さいね~♪♪ 



2019.10.9

Title

見えない目撃者

2019.9.20公開

日本映画

Staff

監督/森淳一

製作/藤井清美他

Cast

吉岡里帆:浜中なつめ

高杉真宙:国崎春馬

大倉孝二:吉野直樹

浅香航大:日下部翔

Story

なつめは警察学校卒業の夜に、弟を乗せた車で事故を起こし、弟を死なせ、自分も視力を失い、絶望の中で生きていました。

 

ある夜、帰宅途中で接触事故を起こした車から若い女性の「助けて!」という声を聞きますが、警察にも空耳かも、との判断をされてしまいます。

 

それでも、経験を積んだ自分の耳に自信を持つなつめは自力で捜査を敢行します。

その果てにあったのは、理解しがたい戦慄の事実だったのです。

 

なつめと共に接触事故現場に居合わせた高校生との連携で事件を追い詰める迫真のドラマは、かなり作り込まれた力のある作品に仕上がっていたと思います。

 

度々のどんでん返しと意外性が導くラストには感動を覚えました!


2019.10.8

Title

帰ってきたムッソリーニ

2019.9.20公開

イタリア映画

Staff

監督/ルカ・ミニエーロ

製作/マルコ・コーエン他

Cast

マッシモ・ポポリツィオ:ベニート・ムッソリーニ

フランク・マターノ:カナレッティ

ステファニア・ロッカ:カティア・ベッリーニ

Story

悪名高きイタリアの独裁者ムッソリーニが現代によみがえった???

という奇想天外なお話ながら、けっこう地に足がついていたような気がしないでもない(^o^)/

 

「帰ってきたヒトラー」を下地にして製作されたそうですが、前作に劣らずおもしろい出来でした♪♪

 

ムッソリーニ出現の現場に居合わせた映像作家がムッソリーニのそっくりさんとしてのドキュメンタリー映画を撮影することになります。

 

2人の行く先々では様々な騒動が巻き起こり、そっくりさんどころか、本物のムッソリーニの縦横無尽な行動は、メディアへの影響だけでなく、市民にまで及んでしまうのでした。

 

こんなストーリーを思いつく人たちの才能って、すごいと思いませんか?

なんでも作っちゃう映像作家の皆さんには脱帽ですよね~♥♡



2019.10.7

Title

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト

2019.9.27公開

イタリア・アメリカ合作

Staff

監督/セルジオ・レオーネ

製作/フルビオ・モルセラ

Cast

クラウディア・カルディナーレ:ジル・マクベイン

ヘンリー・フォンダ:フランク

ジェイソン・ロバーズ:シャイアン

チャールズ・ブロンソン:ハーモニカ

Story

1968年に公開された本格的マカロニ・ウェスタン。

約50年ぶりに再公開という記念碑的作品です。

 

オープニングのじらすような長~いショット( ;∀;)

ガンマン?の顔にハエが止まり、それを手で払うこともなく、ジリジリと間を持たせる作り方は今では微笑ましくさえありますね♥

 

ニューオーリンズから西部へと結婚で移ってきた気丈な女性ジルがまだ見ぬ家族を皆殺しにされるというショッキングな事件で幕を開けます。

駅に迎えに来るはずの新しい家族の姿が見当たらず、途方にくれる姿は痛々しいほどでした。

 

この土地を巡る利権争いに巻き込まれたことも知らず、馬車で自宅に帰り着いたジルにこれから何が襲いかかるのでしょうか?

 

チャールズ・ブロンソンのかっこいいこと!!

寡黙な男を体現していますが、要所要所に放たれる言葉と行動が「真の男らしさとな何か」を雄弁に物語ってくれます。

そう言えば、昔はこんな男の人って、たくさんいたような気がしますね(^_^)v

今はもう絶滅危惧種?かな~♪♪

 

大陸横断鉄道敷設という文明の岐路に立たされ、さらに自らの存亡も賭けたガンマンたちの哀愁も漂わせた本作は、名作という評価がふさわしいということです。


2019.10.7

Title

パリに見出されたピアニスト

2019.9.27公開

フランス・ベルギー合作

Staff

監督/ルドビク・バーナード

製作/ルドビク・バーナード他

Cast

ランベール・ウィルソン:ピエール・ゲイトナー

クリスティアン・スコット・トーマス

ジュール・ベンシェトリ:マチュー・マリンスキー

Story

パリ・北駅に誰でも弾けるように置かれているピアノを弾くのが楽しみだった不良青年マチュー。

 

そんな彼の演奏を聴いて魅入られたのは、有名な音楽学校教師のピエールでした。

 

ピエールは自分の受け持つクラスの不振にあえいでおり、現状打開の必要に迫られていた音楽教師だったのです。学長からも最後通牒を突きつけられ、まさに崖っぷちでのスカウトでした。

 

悪事を働き続けてきたマチューの無償奉仕を受け入れ、さらに音楽学院への異例の入学をさせ、女性教師を付けて特訓の日々を送らせることに成功します。

 

ピアノ部門からはたった1人の優秀な学生のみが参加できるコンクール枠をマチューの手にもぎ取ったピエールは、彼の才能を信じて自分の人生をも賭けるのです

 

子どもの頃に年老いた知人のおじいさんにピアノの手ほどきを受け、彼亡きあとはそのピアノを譲り受け、密かに練習を積んできた成果が試される時がついにやってきたのです♪♪

 

マチュー役のジュール・ベンシェトリの際立つルックスとピアノを弾く姿の美しさ・・・

もう、うっとりでした( ;∀;)

 

クリスティン・スコット・トーマスも脇を固めていますが、この女優も存在感がはんぱではありませんね



2019.10.6

Title

荒野の誓い

2019.9.6公開

アメリカ映画

Staff

監督/スコット・クーパー

製作/ジョン・レッシャー他

Cast

クリスチャン・ベール:ジョー・ブロッカー

ロザムンド・パイク:ロザリー・クウィエド

ウェス・スティーディ:イエロー・ホーク

アダム・ビーチ:ブラック・ホーク

ベン・フォスター:チャールズ・ウィルス

ジェシー・プレモンス:ルディ・キダー

ティモシー・シャラメ:フィリップ・デジャルダン

Story

1892年の開拓時代を再現した映像は、久しぶりの西部劇を見せてくれました。

良いにつけ、悪いにつけ、この時代の空気感をもたらしていて、観客に複雑な感情を呼び覚まします。

 

アメリカ・ニューメキシコ州のある事件を取り上げているのですが、まだまだ未開の感がぬぐえません。

冒頭から一家惨殺というショッキングな成り行きで始まるので、ある意味度肝を抜かれる思いでした( ;∀;)

 

先住民族と開拓者との闘いの歴史を目の当たりにすると、何が正義かがわからなくなります。

どちらも正しくて、どちらも間違い・・・としか言いようがありませんよね。

 

そんな普遍的なシーンを絡めながら、軍人として長い間勤務に励んできたジョーは、積年の恨みを募らせるシャイアン族の酋長イエロー・ホークの不治の病が判明し、生まれ故郷に家族を連れて帰ることになったため、その護衛を命じられます。

何よりも憎む相手を護送する役目を果たす旅は数々の苦難が待ち構えていたのでした。

 

黙々と任務をこなす寡黙なジョーと、いつしか心を通わす惨殺された一家の主婦ロザリーとのやるせない支え合いが重要な要素を持っていて、殺伐としたなかにも暖かな魂の交流が胸に迫ってきました。

 

それにしても、ロザムンド・パイクの活躍には目を見張るものがあります!

近年、出演作が絶えませんよね~(^^♪

パッと見は、平凡そうなルックス。そのせいかと思うのですが、どんな役柄にも無理なくはまるのが、実力派の監督さんに好まれる理由のようですね。

 

しかし、過去作で2002年公開の「007 ダイ・アナザー・デイ」でのボンドガールでもわかるように華やかさも併せ持つ才能豊かな女優です。

つい最近では「プライベート・ウォー」でも実力を発揮していましたよね~♪♪

もしかしたらこの「プライベート・ウォー」で来年のアカデミー賞/主演女優賞を手にするのでは?と期待しています(^o^)/

 

もう一人気になる俳優は、キダー役のジェシー・プレモンスです。

彼もこのところ話題作でちょこちょこ見かけます(^^♪

味のあるルックスが功を奏しているのかもしれませんね♥

 

それと、ティモシー・シャラメ君がチョイ役で出ております~(*'▽')

お楽しみに!!


2019.10.6

Title

サラブレッド

2019.9.27公開

アメリカ映画

Staff

監督/コリー・フィンリー

製作/ケビン・J・ウォルシュ他

Cast

オリビア・クック:アマンダ

アニャ・テイラー=ジョイ:リリー

アントン・イェルチン:ティム

ポール・スパークス:アマンダの義父

フランシー・スウィフト:アマンダの母

Story

感情を持たない(らしい)アマンダと上流社会に属するリリーは幼馴染み。

 

二人が数年ぶりに会うようになったのは、アマンダの話し相手(^^♪をすることになったリリーの家をアマンダが訪れることからでした。

 

再会に多少のぎこちなさはあったものの、二人は次第に本音で語り合うようになります。

 

社交的なリリーとは違い、特殊な生き方をしてきたらしいアマンダは、勘の鋭い少女だったのでした。そんな二人はあることがきっかけで、リリーの継父への殺意を持つようになります。

 

なにかと目障りなリリーを排除するような態度をとる義父から行きたくもない大学に強制的に入れられそうになり、リリーの怒りが頂点に達した時、不穏な計画が動きだすのでした。

 

若い二人がとにかく素晴らしい!!

ピチピチしたカワイさがたまらないですね~♪♪

とくに、リリー役のアニャはいかにも上流社会で育った才媛らしく上品さを備えていて、表情やしぐさもエレガントです(^_^)v

 

本作になぜかアントンが出てくるのですが、懐かしさを感じました"(-""-)"

独特の感性を持った俳優だったので、惜しいですね。

ラストがまたなんとも言えない意外性を見せてくれて、また観たいと思わせてくれる映画でした。



2019.10.5

Title

レディ・マエストロ

2019.9.20公開

オランダ映画

Staff

監督/マリア・ペーテルス

製作/デイブ・シュラム

Cast

クリスタン・デ・ブラーン:アントニア/ウィリー

ベンジャミン・ウェインライト:フランク・トムセン

スコット・ターナー・スコフィールド:ロビン

Story

1926年ニューヨークで暮らオランダ移民のウィリー/アントニアは、劇場で働きながら厳格な母とやさしい父と暮らしていました。

 

そんな彼女の好きなことは音楽。ピアノも弾くことができましたが、指揮者になることを夢見ている若い女性でした。

 

男性指揮者しか存在しなかった厳しい時代に、自分の決めた道を邁進するパワーに圧倒されっぱなしでした!!

 

これぐらいやらないと、「夢」はかなわないのだなと思うほどでした。

 

それでもウィリーはどんな障害も跳ね飛ばし、指揮者への切符を自分の手でもぎ取ります。

執念が実った彼女の表情は清々しいくらいでした。

 

「夢」のために恋を捨て、家族からも離れ、自分の生きる道を疑いもせず、淡々と歩を進める真摯な態度は見習いたいものですね(*'▽')



2019.10.4

Title

ジョーカー

2019.10.4公開

アメリカ映画

Staff

監督/トッド・フィリップス

製作/トッド・フィリップス

   ブラッドリー・クーパー他

Cast

ホアキン・フェニックス:アーサー・フレック/ジョーカー

ロバート・デ・ニーロ:マレー・フランクリン

ザジー・ビーツ:ソフィ―・デュモンド

フランセス・コンロイ:ペニー・フレック

Story

これほど注目を集めるキャラクターもいないのでは?というぐらい有名な「ジョーカー」役に、ホアキンが挑みます。

 

恵まれない生い立ちから狂気のジョーカーへの変換を丁寧に紡いでいくフィリップス監督の手腕が試された作品でしょうね。

 

 

ジョーカーと言えば、忘れもしない2005年公開の”ヒース・レジャー”

2人を比べることはできませんが、凄まじい役柄という共通点があります。

 

ホアキンの濃いルックスが、怖さと切なさでグイグイとこちらの胸の奥にまで入り込んでくるような戦慄を感じずにはいられませんでした"(-""-)"

狂気を共有する感覚というのでしょうか・・・

 

唯一の救いは、アーサーのお母さんがきれいだったことでしょうね( ;∀;)


Title

ホテル・ムンバイ

2019.9.27効果

オーストラリア・アメリカ・インド合作

Staff

監督/アンソニー・マラス

製作/ベイジル・イバニク他

Cast

デブ・パテル:アルジュン

アーミー・ハマー:デヴィッド

ナザニン・ボニアディ:ザーラ

ティルダ・コブハム=ハーベイ:サリー

アヌパム・カー:オベロイ料理長

ジェイソン・アイザックス:ワシリー

Story

インドの有名ホテル『タージマハル・パレス・ホテル』でのテロによる人質脱出という実話に基づいています。

 

果たしてホテルのスタッフはどこまで客を守れるのか?の究極の試練が与えられたと感じました。

 

家で待つ、臨月の妻と幼い娘を気遣いながらも、客のために命を賭けて脱出に向けて奔走するアルジュン。

果敢にテロに挑むその姿には本当に胸を打たれました。

 

こういう場面ではいつも思うのですが、「自分がそうなったらどこまで行動できるか?」という問いを突き付けられた気がしました。

 

アメリカ人のデイヴィッドとインド系妻のザーラもそれぞれに死力を尽くして、我が子を救出するためにあらゆる努力を強いられるのです・・・

 

囚われた状態の客たちの間に生まれる格差やこの事態に対する捉え方も人間臭さが反映されていて、緊張感も高まるばかり。

 

非情なテロ犯からも苦悩が垣間見え、なんとも複雑な心境になりました。

 

ここでも『宗教』が人々を分断する「元凶」として浮かび上がってきていますよね"(-""-)"



2019.9.27

Title

ライリー・ノース 復讐の女神

2019.9.27公開

アメリカ・香港合作

Staff

監督/ピエール・モレル

製作/トム・ローゼンバーグ他

Cast

ジェニファー・ガーナ―:ライリー・ノース

ジョン・オーティス:モイゼス・ベルトラン

ジョン・ギャラガー・JR

フアン・パブロ・ラバ:ディエゴ・ガルシア

アニー・イロンゼ:リサ・インマン

Stoty

5年前に麻薬組織に夫と娘を殺害されたライリーは、復讐を果たしにロサンゼルスに戻ってきました。

それまでの歳月に自身のスキルを最大限にすることに費やしていたのでした。

 

麻薬組織のボスのガルシアを追い詰めるのはとてつもない困難を伴いますが、それで復讐をあきらめる彼女ではありません。

 

作戦を練り、ジリジリと組織を壊滅へと導き、夫と娘の無念を晴らすことのみにベクトルを合わせるのでした。

 

凄まじいアクションの連続と破壊力に頭がクラクラしながら最後まで見入ってしまいました(*'▽')

ジェニファーの演技力とアクションスターとしての才能はかなりのものと確信していましたが、これほどにパワーアップしているとは・・・

 

非情にも見え、狂気までも感じさせるライリーの胸の奥の慟哭が伝わってきて、何度も涙が出てきました。

是非、続編を制作してもらいたいものですね♪♪