Title
トレイン・ミッション
2018.3.30公開
アメリカ・イギリス合作
Staff
監督/ジャウム・コレット=セラ
制作/アンドリュー・ローナ他
Cast
リーアム・ニーソン:マイケル・マコーリー
ベラ・ファーミガ・ジョアンナ
パトリック・ウィルソン:マーフィー
サム・ニール:ホーソーン警部
Story
10年間務めた保険会社を突然解雇されたマイケル。
失意のどん底で乗った、いつもの通勤電車での帰宅を襲う恐怖の果てしない連鎖がマジで恐いです。
妻や息子へ打ち明けることへの揺れる心を見透かしたように、謎めいた女からのある提案がなされます。
しかも喉から手が出るほど欲しい10万ドルの報酬…
終点までの間に目的の人物を特定しなければならない羽目に陥ったマイケルの焦りが頂点に達した時、隠されていた陰謀が姿を現します。
すっかりパニック映画の常連になってしまった(^_^.)リーアムが挑む不可能ミッション。
真実味のある演技と存在感で観客を引きずり回す彼の魅力は、今回も相当な説得力で迫ってくるのです。
誰を発見したらいいのかさえはっきりせず、やたらに人違いを繰り返し、果ては、車内での乱闘もものともせずの猪突猛進型のヒーロー像がはまり過ぎ!!
とにかくノンストップのミステリーであり、サスペンスの色濃いアクション映画を堪能しましょう(^。^)y-.。
妖艶な謎の女役でベラ・ファーミガ、マイケルの元同僚役で、素敵なパトリック・ウィルソンも出ていて満足でした❤
Title
ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
2018.3.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/スティーブン・スピルバーグ
制作/エイミー・パスカル他
Cast
メリル・ストリープ:キャサリン(ケイ)・グラハム
トム・ハンクス:ベン・ブラッドリー
サラ・ポールソン:トニー・ブラッドリー
ボブ・オデンカーク:ベン・バグディキアン
トレイシー・レッツ:フリッツ・ビーブ
Story
ベトナム戦争の実態を隠し続けた国防省の最高機密文書が何者かの手により、ニューヨーク・タイムズにスクープされるという大事件が発生。
それに追随しようとするライバル紙のワシントン・ポスト紙の知られざる闘いの記録です。
ワシントン・ポスト紙の発行人であるキャサリン・グラハムはどんな犠牲を払っても記事を掲載するギリギリの選択をしますが、それに伴う危険も絶大なものがあったのでした。報道の自由が大切か、国家機密が大切かの判断は、司法の手に委ねられるのでした。
メリル・ストリープとトム・ハンクスという当代きってのの2大スターの共演で、真実が明かされていくスリリングな展開が心を揺さぶります。
ベトナム戦争で亡くなった多くの人たちに届けたい傑作と言えると思います。
Title
ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男
2018.3.30公開
イギリス映画
Staff
監督/ジョー・ライト
制作/ティム・ビーバン他
Cast
ゲイリー・オールドマン:ウィンストン・チャーチル
クリスティン・スコット・トーマス:クレメンティーン・チャーチル
リリー・ジェームズ:エリザベス・レイトン
スティーブン・ディレイン:ハリファックス子爵
ロナルド・ピックアップ:ネビル・チェンバレン
ベン・メンデルソーン:国王ジョージ6世
Story
第二次世界大戦中の1940年5月9日からの約1ヶ月間の知られざる歴史的事実を知ることができる貴重な映画です。
チャーチルに扮したゲイリー・オールドマンが第90回アカデミー賞主演男優賞に輝きました!
また、そのメイクを担当した辻一弘さんが『メイクアップ&ヘアスタイリング賞』を受賞!!
辞任に追い込まれたチェンバレン首相に代わってチャーチルがその地位に就きますが、ヨーロッパはナチス・ドイツの猛攻により、全面降伏の危機が訪れようとしていました。
「絶対に撤退せず!」を掲げるチャーチルは次第に四面楚歌状態に追い込まれていきます。
政権内部からまでもナチス・ドイツとの和平交渉を迫られれ、苦悩が続きますが、国王ジョージ6世からのある言葉に救いを見出すのでした。
今でこそ、私たちは戦争を過去の事として静観できますが、当時は未来を見ることは不可能ですし、はたしてナチス・ドイツとの徹底抗戦が正しい道なのか…?さえも五里霧中なのですから、政権を担っていた人たちの責任は想像もできないものですね。
それでも、どんな犠牲を払ってでも祖国を守るため、全力で敵と戦うという気持ちは民意でもあったようです。
終わってからなら誰でもなんとでも言えますが、絶体絶命の危機に立たされたチャーチルの言葉と姿に感動しかありませんでした。
クリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」もこの映画に関連して私たちの理解を助けてくれます。
今一度チャーチル首相の真の姿を探ってみるのもいいかもしれませんね。
Title
レッド・スパロー
2018.3.30公開
アメリカ映画
Staff
監督/フランシス・ローレンス
制作/ピーター・チャーニン他
Cast
ジェニファー・ローレンス:ドミニカ・エゴロワ
ジョエル・エドガートン:ネイト・ナッシュ
マティアス・スーナールツ:ワーニャ・エコロワ
シャーロット・ランプリング:監督官
メアリー・ルイーズ・パーカー:ステファニー・ブーシェ
ジェレミー・アイアンズ:コルチノイ
Story
ドミニカはボリショイバレエ団のプリマバレリーナ。
公演中の事故で再起不能に陥り、第二の人生選択を余儀なくされるのでした。
難病の母の費用もバレエ団から援助されており、なんとしても生活の手段を手に入れなければ母娘二人とも路頭に迷う危険がありました。
そこへ長年音信普通だった叔父が現れ、表向き救いの手を差し伸べるのですが…
そこから始まるドミニカの意図せぬ運命の歯車が回り始めます。
原作は長年CIAの捜査官だった人物が書いた小説ですが、内部の者しか知りえないスパイ製造の実態が描かれているそうです。
名だたるスパイ映画の中でも類を見ない迫真のスパイ活動の凄絶さに、血も凍るような実感を覚えることまちがいなし!でしょう。
ジェニファー・ローレンスの渾身の演技は、抜群の破壊力をもってグイグイと私たちに迫ってきます。
彼女にこれほどの才能があるとは意外な気もしました。
美しいだけではないジェニファーの魂を込めた代表作になると思います。
スパイになるとはこういうことを言うのか?という感動すら覚えました。
脇を固める名優も多く、納得の演技合戦が見られるのも楽しいものでした。
スパローとなったドミニカが描く自身の未来像が心を打ちます。
ジェニファーのすてきなファッションも堪能できますよ~❤
Title
トゥームレイダー ファースト・ミッション
2018.3.21公開
アメリカ映画
Staff
監督/ローアル・ユートハウグ
制作/グレアム・キング他
Cast
アリシア・ヴキャンデル:ララ・クロフト
ドミニク・ウェスト:リチャード・クロフト
ウォルトン・ゴギンズ:マサイアス・ヴォーゲル
ダニエル・ウー:ルー・レン
クリスティン・スコット・トーマス:アナ・ミラー
Story
大富豪の父が残したミッション、それは無人島に眠る「人類を滅ぼしかねない存在」を封印することでした。
バイクライダーとしてその日暮らを送るララ。
その胸の内には常に亡き父の面影がありました。父が残した途方もない財力を受け継ぐか否か。
その究極の選択を迫らたララは自宅に戻り、父の秘密を発見して、彼がララに託したミッションに挑む決意をします。
絶海の孤島に渡り、正体不明の悪の組織『トリニティ』から「秘宝」を守ろうとするララに次々とせまりくる苦難の連続に果敢に挑むララの大活躍をお見逃しなく!!
Title
花咲くころ
2018.3.24公開
ジョージア・ドイツ・フランス合作
Staff
監督/ナナ・エクフティミシュビリ
制作/ジモン・グロス他
Cast
リカ・バブルアニ:エカ・ビザニシュヴィリ
マリアム・ボケリア:ナティア・ザリゼ
ズラブ・ゴガラゼ:コテ
ダタ・ザカレイシュビリ:ラド
Story
1991年にソ連から独立したジョージア(グルジア)の首都トビリシに生きる2人の幼なじみが体験する瑞々しくも哀愁漂う青春の輝きが描かれます。
独立の翌年、仲良しの2人の日常がナディアの結婚によって少しずつ変化し、ある日思いがけない悲劇が引き起こされるのでした。
なかば強制的に結婚を強いられたナテイアに密かに好意を寄せていた少年が襲われ、平凡な生活が一変するのですが、彼女たちの友情にどのような変化をもたらすのでしょうか?
2人の少女役は演技初体験だったそうですが、思春期独特の女性の感性が素直に表現されており、さらに、内戦の傷跡が残る不安定な市民生活の様子も伝わってきます。
彼女たちが自由を謳歌できる日はまだまだ遠いのかもしれません。
Title
おもてなし
2018.3.3公開
日本・台湾合作
Staff
監督/ジェイ・チャン
制作/北川淳一他
Cast
田中麗奈:梨花
ワン・ポーチエ:ジャッキー
余貴美子:美津子
ヤン・リエ:チャールズ
Story
5年前に他界した父が残した琵琶湖畔の古い旅館「名月館」で働く梨花の将来への迷いや、葛藤などを旅館再生を絡めて描き出した作品。
母美津子と旅館を切り盛りする梨花の前に新しいオーナーの息子チャールズが表れ、建物の改修と将来のビジョンを示されるも、納得がいきません。
何につけ衝突する若い二人に、美津子がいろいろ助け舟を出し、両者にとっての成功へと導こうとした矢先に、チャールズの身勝手な行動が梨花の知るところとなり、旅館経営はさらに混迷を深めていきます。
人里離れた宿泊施設という、どこにでも起こりうる経営の難かしさは万国共通の課題かもしれません。
いかにして顧客を確保するか、が問われます。
たしかに風光明媚ではあっても、利便性の方面から見るとどうしても無理があったり、繁忙期と閑散とした季節など、課題は無数にありますよね。
新しいオーナーのチャールズの手腕が問われますし、それをバックアップする現存のスタッフの協力なしでは上手くいかないこともあります。
密かに旅館売却を目論むチャールズの思惑が思いがけない波紋を呼び起こすのでした。
Title
ブラックパンサー
2018.3.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/ライアン・クーグラー
制作/ケビン・ファイギ
Cast
チャドウィック・ボーズマン:ティ・チャラ/ブラックパンサー
マイケル・B・ジョーダン:エリック・キルモンガー
ルビタ・ニョンゴ:ナキア
ダナイ・グリラ:オコエ
マーティン・フリーマン:エヴェレット・ロス
フォレスト・ウィテカー:ズリ
Story
アフリカに存在する架空の国「ワカンダ」の国王であり、
超人的なパワーを持つヒーローの苦悩に満ちた戦いが胸をうつアクション映画。
「ワカンダ」に秘蔵される最強の資源『ヴィラニウム』を死守すべく、
王国の存在を賭け、悪を退けるブラックパンサーの活躍は、
これまでのヒーロー像とは違うアイデンティティが内包されていて、
まさに、新しいブラックパワーのさく裂を全世界に見せつけることに成功したと言えるようです。
マーベル映画としては初となる、白人ではないヒーローものが誕生した瞬間だとして、
世界中で話題となっているそうで、本作を観た私自身もそう感じました。
黒人主体の映画でも成功できる記念碑的映画が生まれた背景には、
長い歴史の上にある白人至上主義が終わろうとする予感もあるように思いました。
そこまで深く考えないでも、この映画は純粋に楽しめます。
アフリカとは思えないハイテク機器と、
今なお受け継がれている母なる大地の尊厳が混然一体となり、
深く根ざした人類の起源が息づく世界を見ることができるでしょう。
Title
ダウンサイズ
2018.3.2公開
アメリカ映画
Staff
監督/アレクサンダー・ペイン
制作/マーク・ジョンソン
Cast
マット・デイモン:ポール・サフラネック
クリステン・ウィグ:オードリー・サフラネック
クリストフ・ヴァルツ:ドゥシャン・ミルコヴィッチ
ホン・チャウ:ノク・ラントラン
Story
マット・デイモンが極小サイズになっちゃった!!
この奇想天外な映画はただのコメディではありませんでした。
人口増加や環境への対策として打ち出された人類縮小計画がもたらす悲喜こもごもが笑えて、心も暖かくなる楽しい時間を過ごしました。
人類は本当に小さくなることで幸せをゲットできるのでしょうか?
歌い文句はパラダイスのようですが、はたしてその実態はどうなのでしょうか?
サイズそのままの人類と、縮小された人類との軋轢も生む危うい計画ですが、一度ダウンサイズしたら二度ともとにもどれないのですから、誰しも選択を迷いますよね。
ポールの決断が良かったのか、悪かったのか…と観ている方もヒヤヒヤしましたが、途中で話が意外な方向へ向かっていくと「あれれ??」と戸惑いましたが、そこはマット・デイモンの魅力で納得の結果が待っていたのでした。
Title
しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス
2018.3.3公開
カナダ・アイルランド合作
Staff
監督/アシュリング・ウォルシュ
制作/ボブ・グーパー他
Cast
サリー・ホーキンス:モード・ルイス
イーサン・ホーク:エベレット・ルイス
カリ・マチェット:サンドラ
ガブリエル・ローズ:アイダ
Story
無名で素朴な生活をおくる薄幸そうな女性が運命の男性との思いがけない出会いから新しい人生へと一歩を踏み出していく感動作です。
カナダの画家モード・ルイスの実話に基づいた作品ですが、至るところで胸を締め付けられ、熱い涙が流れてしまいました。
家族や親せきからも疎まれ、さびしい人生を余儀なくされていたモードの懸命な姿が印象的でした。
映画を観ながらこんなにも泣けるのは久しぶりのような気がします。
それは自分の中からほとばしってくる抑えきれない感情の高まりであったし、純粋に映画に感動したことからくる高揚感であったと思います。
幼少期に罹ったリウマチに苦しめられながらも決して絶望に屈しなかったモードへの尊敬が自然に生まれてきました。
家のなかで描くことだけがモードの支えとなり、どんな困難にも立ち向かっていく強さを与えてくれたのですね。
モードが描く絵は本当に素朴で可愛く、誰でも1枚は持っていたいと思わせる絵だと思いました。
モードに扮していたのは、今をときめく、、サリー・ホーキンス!!
今年度のアカデミー主演女優賞ノミネートを果たした実力派の女優です。
いくつかの映画で観たようなルックスですが、なかなか記憶に残っていない人でした❤
アカデミー作品賞・監督賞を見事獲得した「シェイプ・オブ・ウォーター」でも主役を務めているので、ご存知も方も多いでしょう。
サリーの当たり年!!と言っても過言ではないと思います。実力がやっと認められた結果ですよね。
本当に上手い役者さんです。どちらの作品も目が離せませんでした。
モードを支える無骨なエベレットにはイーサン・ホーク。
不本意ながらそれでもモードを妻に迎えた優しさが彼女を救うことにつながったのですから、運命だったのだと思います。
本来は二枚目ですが、こういうぶっきらぼうな男性も上手く演じられる幅の広い演技派へと転身を図ったのかもしれませんね(^_^.)
イーサンといえば、汚れ役もそつなくこなし、リスクを恐れない気概のある俳優との評価も高いと思います。
モード夫婦は有名になり、裕福になっても質素な生活を変えなかったそうですが、リウマチの持病を少しでも軽くするためにでも暖房の効いた暖かい家で暮らしてほしかったな、とちょっと残念に思います。
モードがよく着ていた洋服が気に入りました❤
スモッグのようなゆったりとしたデザインが彼女によく似合っていて、私も無性に欲しくなりました♪♪
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
サリー・ホーキンスの演じたモードは私の『生涯の宝もの』となることは間違いありません(^。^)y-.
ぜひ、もう一度観たい映画ですね!!
Title
ハッピーエンド
2018.3.3公開
フランス・ドイツ・オーストリア合作
Staff
監督/ミヒャエル・ハネケ
制作/マルガレート・メネゴス他
Cast
イザベル・ユベール:アンヌ
ジャン=ルイ・トランティニャン:ジョルジュ
マチュー・カソビッツ:トマ
ファンティーヌ・アドゥアン:エヴ
フランツ・ロゴフスキ:ピエール
Story
フランス北部のカレーという町に暮らす裕福な家族に訪れる出来事がある波紋を呼びます。
建設会社を経営しているアンヌの弟で医者のトマのもとにある日、最初の結婚で授かった疎遠中の娘エヴが訪れるところから物語は始まります。
不安げなエヴは新しい家族にすぐに溶け込めるはずもなく、所在なさげに大人の周りでひっそりとしているのでした。
アンヌの悩める息子の問題も表面化し、ざわめく一家には幸せ感はあまりないのですが、それでも家族としての対面は保つ必要がありそうな、フランス映画らしい、ゆる~い空気感が最後まで続いていくのでした(^_^.)
タイトルの『ハッピーエンド』から想像する幸せへの期待は最後までおあずけ状態~♪♪な、なんとも捕えがたい不思議な映画ではありました…
Title
シェイプ・オブ・ウォーター
2018.3.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/ギレルモ・デル・トロ
制作/ギレルモ・デル・トロ他
Cast
サリー・ホーキンス:イライザ
マイケル・シャノン:ストリックランド
リチャード・ジェンキンス:ジャイルズ
ダグ・ジョーンズ:不思議な生きもの
マイケル・スタールバーグ:ホフステトラー博士
Story
今年のアカデミー賞をにぎわした作品は知らない人はいないでしょうヽ(^。^)
予告編もこれでもか!というほどお目にかかりましたよね~♪♪
それでも、本編を観るとじんわりとその良さが伝わってきました。
未知の?生物?との医師の疎通・・・
かなり刺激的な(^_^.)場面(部屋を水で満たしたり・・・)もあったりして緊張のなかにユーモアや悲哀も隠されていたように思いました。
声がでないイライザが初めて向き合う真摯な存在と出会い、それに何を感じたのか?
恋愛感情までもがほとばしる関係性に発展できた二人の強い不思議な繫がり・・・
あまり観たことのない世界がそこにあり、ちょっぴりうらやましくさえありました(^。^)y-
米ソ冷戦時代ゆえの不穏な空気が全編に漂い、恋愛どころではない危険な現実をかいくぐり、二人が向う先にはなにが待ち受けているのでしょうか?
Title
ザ・シークレットマン
2018.2.24公開
アメリカ映画
Staff
監督/ピーター・ライデズマン
制作/リドリー・スコット他
Cast
リーアム・ニーソン:マーク・フェルト
ダイアン・レイン:オードリー・フェルト
マートン・ソーカス:L・パトリック・グレイ
アイク・バリンホルツ:アンジェロ・ラノ
Story
あまりにも有名なかの『ウォーターゲート事件』を題材にしたサスペンス。
FBI副長官であるマーク・フェルトが実は「ディープ・スロート」だったという衝撃的な歴史を揺るがす政治ドラマですが、ホワイトハウスとFBIなどとの息づまるような駆け引きはとても面白く、見応えがありました。
それはやはりフェルト役のリーアム・ニーソンの演技力でしょう。
真実味たっぷりのFBI副長官としての張りつめた生き様とプライドをかけた大いなる戦略がホワイトハウスとの戦いに勝利するのを見ると、「ヤッター!!」と思わずガッツポーズしそうになりました❤
結果が果たして正義なのかどうかは凡人にはわかりませんが、巨大悪をつぶした功績は称えられてもいいのではないでしょうか。
とはいえ、このFBIという組織自体が異端視的な見方・扱い方をされてきたのも事実なんですね~。
初代長官のブーバーは稀に見る悪漢だったとかの芳しくない評価もあることですし…。
なにはともあれ、情報収集とそれを有効活用するのはいつの世も同じということでしょうか?
Title
聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア
2018.3.3公開
イギリス・アイルランド合作
Staff
監督/ヨルゴス・ランティモス
制作/エド・ギニー他
Cast
コリン・ファレル:スティーブン
ニコール・キッドマン:アナ
バリー・コーガン:マーティン
ラフィー・キャシディ:キム
サニー・スリッチ:ボブ
Story
誰もが羨むような理想的な家庭に忍び寄る不吉な影。
心臓外科医のスティーブンが体験する悲劇潜む現実が次第に明らかになるにつれ、不条理さえも正当な理由に感じられてくるから不思議な映画でした。
親切そうな少年の計画がひとつ、またひとつと実行されるごとに家庭崩壊が進んでいくのですが、ストーリーはあまりよくわからないまま、終了してしまった感があり、消化不良の状態で観終わりました。
結局なにが言いたかったのか?
この結末の意味は?
など、疑問が残る作品でした。
それでも、じわじわと首を絞められているような不安や焦燥はスリリングではありました。
私自身、ニコール・キッドマンのファンなので、彼女の出演作はほとんど全て観に行きます(^。^)y-
Title
あなたの旅立ち、綴ります
2018.2.24公開
アメリカ映画
Staff
監督/マーク・ベリントン
制作/カーク・ダミコ他
Cast
シャーリー・マクレーン:ハリエット・ローラー
アマンダ・セイフライド:アン・シャーマン
アン・ヘッシュ:エリザベス
トーマス・サドスキー:ロビン・サンズ
Story
体調の思わしくない日々を過ごすハリエットは人生最後の取り組みとして、
自分の「訃報記事」を作ることを思いつきます。
人は誰しも自分の最後が来るとはわかっていても、
なかなか真正面から見つめることはできないですよね。
しかし、全てにおいて猪突猛進型(^。^)の彼女は、
地元紙での「訃報記事」専門の女性ライターに自分の「訃報記事」を書くことを強制します。
イヤイヤながら取り組まざるを得なくなったアンは、
まずハリエットのこれまでの人生を振り返ることから始めるのでした。
次第に明らかになっていくハリエットの過去…
そこには周囲から恐れられ、疎まれ続けてきたハリエットの生きざまが見えて来るのでした。
ライターと言っても、しょせんは人の子ですから、
アンのハリエットのへの嫌悪感は増すばかり…
そこで、ハリエットは「ワイルド・カード」という言葉をキーワードに、
人生最期を飾るための『対象探し』に取り組むことを提案。
アンとともにハリエットの『すばらしい最期』に向かって突き進んで行きます。
なるほど、こうやって最期を迎えるのもいいかも・・・と思わせる楽しい作品でした。
なによりもハリエット役のシャーリー・マクレーンがいい!!
「こういう女性、周りにいるよね?」的な感じが悪い女性を生き生きと体現しているのですから♪♪
そして、ライター役はアマンダ・セイフライド。
二人の息はピッタリでした。本当の孫とおばあちゃんのように。
こういう『訃報記事』を自分で用意することが流行っていると聞きました。
ありきたりな弔辞よりも、自分の言葉で「最期」を締めくくりたい人が増えているようですね。
とてもすばらしいことだと思います。
「人生」って、他人にはわからないものですから、
自分で好きなような書きたいのかもしれませんね~ヽ(^。^)ノ
Title
15時17分、パリ行き
2018.3.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/クリント・イーストウッド
制作/クリント・イーストウッド他
Cast
アンソニー・サドラー:アンソニー・サドラー
アレク・スカラトス:アレク・スカラトス
スペンサー・ストーン:スペンサー・ストーン
Story
2015年にパリ行きの高速列車内で起こった無差別テロ事件を本人たちが自分で演じるという前代未聞の映画。
この映画を観終わった後、劇場から帰るエレベータの中で聞いた「演じてた人たちって、素人くさかったよね~」との言葉を耳にして、なんとなく沈んだ気持ちになりました。
この女性2人組は本人たちが演じていたのを知らなかったようでしたが、映画鑑賞の途中で、うすうす気づいていたのでしょうね(^_^.)
『何かがおかしい』と・・・
それでも私は彼らの迫真の演技を気に入っています。
自分たちの身に起こったことを追体験するという奇妙な経験をした彼らは二重の意味で英雄なのかもしれないですね。
幼少時から周囲から浮いていたような彼らがそんな気持ちを抱えたまま、まっすぐ成長し、それぞれの環境を生き、そして再会した場所がとんでもない事件現場だったとはなんという運命(皮肉^_^. )だったのでしょうか?
しかし、それが実際に起こったからこそ、500人を超す乗客が生命の危機から守られたのですから、天の配剤は確実にあったと言えると思います。
映画の前半は彼らのヨーロッパ旅行の様子が描かれており、観ている私たちもちょっとした観光気分を楽しむことができたのはおもしろい趣向だったと言えます。
クリント・イーストウッド監督が意識するのは「人生を左右するような行動を取った人々の動機」だと知り、彼の映画に対する姿勢を改めて感じることができました。
Title
ウイスキーと2人の花嫁(Whisky Galore)
2018.2.17公開
イギリス映画
Staff
監督/ギリーズ・マッキノン
制作/イアイン・マクリーン他
Cast
グレゴール・フィッシャー:ジョセフ・マクルーン
ナオミ・パトリック:ペギー・マクルーン
エリー・ケンドリック:カトリーナ・マクルーン
エディ・イザード・ワゲット大尉
ショーン・ビガースタッフ:オッド軍曹
Story
第2次世界大戦の待っただ中に起きた海難事後がもたらすハプニングがおもしろく描かれています。
スコットランドのトディー島という小さな村落にクラス人々にとってウィスキーは生活の必需品。
在庫が底をついてしまって慌てた島民たち。
なかでも、結婚予定の美人姉妹の憂鬱はウィスキーがないと結婚式を挙げられないことでした。
なにもりもウィスキーを愛する人々は、ある日座礁した商船に5万ケースのウィスキーが積まれていることを知り、奪還を決意するのでした。
それからの追いつ追われつの駆け引きは微苦笑ものです❤
まあ、勝手に積み荷のウィスキーを盗むのは悪いことですが、海に沈む運命のお酒を救ったわけですから救いの余地はあるでしょうね♪♪
Title
空海 KU-KAI 美しき王妃の謎
2018.2.24公開
中国・日本合作
Staff
監督/チェン・カイコー
原作/夢枕獏
制作総指揮/角川歴彦
Cast
染谷将太:空海
ホアン・シュアン:白楽天
阿部寛:阿倍仲麻呂
チャン・ロンロン:楊貴妃
松坂慶子:白玲
Story
遣唐使として中国に渡った僧・空海が辿る運命に翻弄される、
唐の時代の人々の姿を歴史に寄り添いながら、
映しだす一大絵巻です。
ここで主要人物となる、かの有名な美人、楊貴妃。
知らない人はいないくらいの歴史上の美女ですね。
この映画で描かれる楊貴妃の人生は、すべてが真実ではないにしても、
説得力ある楽しいエンターテインメントとしても優れていると評判も上々です。
それにしても楊貴妃役のチャン・ロンロンの美しさは群を抜いていますね。
こんな美女なら男性誰しもメロメロになるでしょうね(^_^.)
権力争いはどこの地域でも起こることですが、
美女には悲惨な末路がついてまわるような気がしてなりません。
でも、空海の初々しさが非常に魅力的でした❤
また、空海とともに謎解きに懸命になる詩人の白楽天も好人物に思えます。
歴史物語になのに、特撮めいた演出にも目をつぶれば、けっこういい映画でした!!
Title
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
2018.2.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/マイケル・ショウォルター
制作/ジャド・アパトー他
Cast
クメイル・ナンジアニ:クメイル
ゾーイ・カザン:エミリー
ホリー・ハンター:ベス
レイ・ロマノ:テリー
Story
パキスタン出身のスタンダップコメディアン・クメイルが魅力的なアメリカ女性エミリーと恋を育むロマンチックコメディ。
難病と闘うカップルのお話はよくありますが、今作はちょっと趣きが違っていました。
クメイル本人が主役というのも面白く、ヒロインには日本になじみのない女優のゾーイ・カザンという配役が逆に新鮮さを与えていると思います。
カザンという名前からピンとくる方も多いと思いますが、ゾーイの祖父はあの有名な映画監督のエリア・カザン!!
そうと知らずに鑑賞したのですが、特に美人でもなく目立たない印象のゾーイですが、現代女性らしい快活さを魅せてくれています。
医学的な理由で「昏睡」状態にするという医療の現場を知ったのも貴重な経験になったように思います。
パキスタン人というアメリカでもちょっと特殊な環境で生きる人たちの悲喜こもごもがとても楽しく表現されていて、思わず「クスっ」と笑いがこみあげてくる場面が何度もありました(^。^)y-.。
Title
The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ
2018.2.23公開
アメリカ映画
Staff
監督/ソフィア・コッポラ
制作/ユーリー・ヘンリー
ソフィア・コッポラ
Cast
コリン・ファレル:マクバニー伍長
ニコール・キッドマン:ミス・マーサ
キルステン・ダンスト:エドウィナ
エル・ファニング:アリシア
Story
アメリカ。
南北戦争の折、戦場から逃げてきた北軍兵士マクバニーが、
女子寄宿学園のエイミーに発見され、館に連れて行かれて、介抱を受けて健康を取り戻すのですが…
学園の主催者のミス・マーサ、教師のエドウィナ、そして5人の女生徒たちが彼に心を騒がす様子が微笑ましい❤
ことあるごとにドレスアップして魅力を競い合う彼女たちは、
さながら男性への興味と興奮に舞い上がる蝶のようですね(^_^.)
それにしても、不可解なのは、マクバニーが全員に注ぐ意味深な視線や、思わせぶりな手練手管…
不利な立場にいるとこんなに小賢しい手を使うものなんでしょうか?
ミス・マーサ、エドウィナと、女生徒それぞれが自分に気があるのでは?
と惑わされてしまうのも無理のないことでしょうか。
監督のソフィア・コッポラらしい美しい映像から目が離せません。
彼女の美意識には独特のものがありますよね。
そして、ソフィアの常連のキルステン・ダンスト。
ソフィアはよほどキルステンがお気に入りなんでしょう❤
皆を惑わすコリン・ファレルの男臭い存在感がうまく生かされていると思います。
とかく女の園は恐ろしい…の典型かもしれません(^。^)
Title
ジュピターズ・ムーン
2018.1.27公開
ハンガリー・ドイツ合作
Staff
監督/コーネル・ムンドルッツオ
制作/ビクトリア・ペトラニ他
Cast
メラーブ・ニニッゼ:シュテルン医師
ゾンボル・ヤェーゲル:アリアン
ギェルギ・ツセルハルミ:ラズロ
モーニカ・バルシャイ:ヴェラ
Story
シリア難民の決死の密入獄の現実とそれを警戒する法の側に立つ者、難民を利用することを目論む医者と入り乱れ、人間世界の暗部をあぶり出す異色作。
同じ難民の父とはぐれ、国境警備隊員に銃撃されながらも生命を取り留め、なんと宙を飛べる能力まで持ってしまったシリア青年のアリアンが運命に翻弄される姿は不安と憐れみを感じさせずにはいられません。
アリアンはなぜ空中浮揚ができるのか??
現実ではありえない光景ながらも、純真な彼なら可能かも…とへんに納得してしまいました。
医療ミスのために多額の賠償金が必要な医師シュテルンが卑怯にもそんなアリアンを利用することに執着し、それが悲劇へと突き進むストーリー展開には暗澹たるものがありますが、それを補ってあまりあるアリアンの人間性には惹かれずにいられません。
Title
THE PROMISE 君への誓い
2018.2.3公開
スペイン・アメリカ合作
Staff
監督/テリー・ジョーンズ
制作/エリック・エスライリアン他
Cast
オスカー・アイザック:ミカエル
ジャルロット・ルボン:アナ
クリスチャン・ベール:クリス・マイヤーズ
Story
第一次世界大戦前に起きたオスマントルコによるアルメニア人大虐殺を取り上げている非常にセンセーショナルな映画です。
ようやく入ったアルメニア人の医学生ミカエルを待ち受ける過酷な運命の歯車が回り出すなどとは本人はもとより周囲は誰も予期できないことでした。
このような悲劇がなぜ起こったのか?という問いは、ナチスによるユダヤ人への迫害と重なる歴史的な立脚が必要となります。
要するに、『人のものを奪う』という本能のなせる業としか思ええません。
戦争自体も『領土&財産の奪い合い』が根底にあるわけですから、根が深いでしょう。
それこそアダムとイブにまで遡るカルマとしか理解不能な世界だからです。
150万人が虐殺されたそうですが、この映画ではミカエル・アナ・クリスという3人の心理的な葛藤を絡めて人間くささを感じさせながらも同胞を救うという崇高な目的遂行のための決死の闘いに身を投じる3者が描かれており、胸の奥までしみ込む作品になっていました。
Tirle
グレイテスト・ショーマン
2018.2.16公開
アメリカ映画
Staff
監督/マイケル・グレイシー
制作/ローレンス・マーク他
Cast
ヒュー・ジャックマン:P・Tバーナム
ザック・エフロン:フィリップ・カーライル
ミシェル・ウィリアムズ:チャリティ・バーナム
レベッカ・ファーガソン:ジェニー・リンド
ゼンデイヤ:アン・ウィーラー
Story
19世紀にアメリカに実在した興行師バーナムの悪戦苦闘が描かれています。
不況で無職になった彼はふとしたきっかけで、
見世物小屋のショーを思いつき、
次々に現代のショービジネスともリンクする興行を成功させていきます。
そこには、少年時代の初恋のチャリティを幸せにする
というシンプルな願いが根底にありました。
やがて興行のパートナを見つけ、
さらに前進していく快進撃は胸のすく思いがします。
オペラ歌手の美女の公演まで手掛けるようになったバーナムは、
破竹の勢いで出世への階段を上っていくのでした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ジェニー役のレベッカはなんという美しさでしょうか!!
まるで、神々しい女神のようです❤♡❤
その姿を見られただけでも劇場に行ったかいがありました♪♪
Title
スリー・ビルボード
2018.2.1公開
イギリス映画
Staff
監督/マーティン・マクドナー
制作/グレアム。ブロードベント
Cast
フランシス・マクドーマンド:ミルドレッド
ウッディ・ハレルソン:ウィロビー
サム・ロックウェル:ディクソン
アビー・コーニッシュ:アン
Story
7ヶ月前に最愛の娘を失ったミルドレッドの予想もできない(^_^.)壮絶な闘いを描いています。
主演がフランシス・マクドーナンドとくれば、まず平穏なストーリーとは考えられないですね。
期待どうり、警察当局に怒りの鉄槌を下すミルドレッドは、周囲からみれば、何をしでかすか予想不能な危険な中年女でしかない・・・
それでも娘を思う母の気持ちは痛いほど伝わってきます。
事件が起こる前までの自分たちの生活を後悔とともに反芻する姿は誰にでも共通のものです。
悪徳警官役のサム・ロックウェルがまた名演技を披露しています❤
これでもか!というようなイヤーなヤツ!を体当たりで演じており、嫌悪感がじわじわと湧いてきました(^_^.)
また、あのウッディ・ハレルソンも見応え十分なヒューマンな警官を魅せてくれています。
意外な人物ぶりに肩すかしをくわされた方も多いでしょうね。
彼の若い妻役でアビー・コーニッシュがでており、こんな平凡な役もオファーされるのね?と意外でした。
Title
ローズの秘密の頁(ページ)
2018.2.3公開
アイルランド映画
Staff
監督/ジム・シェリダン
制作/ノエル・ピアソン
ジム・シェリダン
Cast
ルーニー・マーラ:若い時のローズ
バネッサレッドグレーブ:老年のローズ
エリック・バナ:スティーブ・グリーン医師
ジャック・レイナー:マイケル・マクナルティ
テオ・ジェームズ:ゴーント神父
Story
アイルランドの片田舎の精神病院で40年以上生きてきた老女ローズ。
なぜそんなにも長い間拘束されなければならなかったのか?
その経緯が少しずつ明かされていきます。
若い頃のローズは男性の注目を一身に集める魅力的な女性でしたが、
誰にでも心を許すことはありませんでした。
それゆえ、傷心の男性たちから勝手な噂を流されるのです。
どこかミステリアスなローズは身を守る必要に迫られるのですが、
なんと、村の神父までが心を寄せる始末・・・
勝手な男たちには、ほんとに困っちゃいますよね(>_<)
しかし、ローズが惹かれる男性がたった一人表れて、人生が過酷な運命へと回り出すのでした、
わが子殺しの罪(疑い)から逮捕・精神病院への隔離など、
現代では考えれらないものばかり・・・
そして、晩年になり、病院閉鎖の憂き目に遭い、
身の処し方が取りざたされ、新しい担当医が派遣され、
それまでのローズの人生が浮き彫りにされるのでした。
ローズ役はルーニー・マーラのはまり役かもしれませんね。
彼女の醸し出す不安定な印象が際立つ役柄だと思います。
これからもけっして平凡な女性役は回ってこないような気がします(^。^)y-
それだけ複雑な演技をこなせるという証拠でしょう❤
Title
悪女 AKUJO
2018.2.10公開
韓国映画
Staff
監督/チョン・ビョンギル
制作/チョン・ビョンギル
Cast
キム・オクビン:スクヒ
シン・ハギュン:ジュンサン
ソンジュン:ヒョンス
キム・リヒョン:クォン幹部
Story
まず、冒頭の壮絶なシーンの展開に度胆を抜かれます!
「ありえないでしょう??」シーンがてんこ盛り。
韓国を始めアジア映画は残酷な描写を惜しみなく(^_^.)延々と続けますよね。
目を覆いたくなるのをじっと堪えて映画は進みます。
幼い頃に父親を惨殺され、以後数奇な運命に翻弄されるヒロイン。
よくある話ではありますが、本作はそれらを軽く凌駕しています。
最近の映画に多い、ストーリーが過去を現在を行き来するので、ついて行くのがやっとだったり、???で、何?
みたいな混沌状態に落ちたり・・・
それでもスクヒの純真な心をひしひしと感じるシーンも多くあり、哀しい女の性を見る怖さと、憐れみを感じさせます。
女暗殺者(アサシン)ものは数多く作られてきましたが、本作はそれらとはまた別格の存在として歴史を刻むことになるかもしれません。
それにしても、なんとも凄い女優が出てきたものです!
ハンパないアクションは必見です。
キム・オクビンの作品を観るのは初めてですが、彼女はロングヘアよりもショートヘアの方が似合うかもしれないですね。
私好みです❤
Title
瑠依の番目の人生
2018.1.20公開
カナダ・イギリス合作
Staff
監督/アレクサンドル・アジャ
制作/ショーン・ウィリアムソン他
Cast
ジェイミー・ドーナン:アラン・パスカル
サラ・ガドン:ナタリー・ドラックス
エイダン・ロングワース:ルイ・ドラックス
オリバー・プラット:Dr.ペレーズ
モリー・バーカー:ダルトン刑事
Story
生まれた時から何度も死にかけたルイ。
毎年のように病気やけがを負い、重篤な症状に苦しんできた少年の身に何が起こっているのでしょうか?
一見世慣れた風情のルイですが、心の奥底には凄まじいい葛藤か起こっていたのです。
愛する父と母との生活はルイに何をもたらしてきたのでしょう。
恐ろしいほどに人生を達観したかに見え、こどもらしくない行動や受け答えからはその内面は想像つかないものでした。
9才の誕生日に久しぶりに親子3人揃ってお祝いのピクニックに行ったものの、良心の口喧嘩に巻き込まれ、果ては、弾劾雪壁から滑落するという痛ましい結果が引き起こされ、それが原因で瑠依は昏睡状態に置かれることになります。
ルイの心底では何が起きているのか、知る手立てはないものの、やがて彼を取り巻く異常な真実が顔を表していくのでした。
ルイを演じた瑞々しいカナダの新星エイダン・ロングワース君が素晴らしいですね❤
端正なルックスについ引き込まれつつ、その魔性(^_^.)の魅力にはまりました!
母親のナタリーもとてもピュアな感じがよく出ていて、観ている方もコロッと騙されてしまうのが恐かったです。
サラ・ガドンはどこかで観た…と思ったら「ロイヤル・ナイト 英国王女のヒミツの外出」でエリザベス女王の若い頃を演じていました。
この映画もステキな作品でした。
ルイ母子に翻弄されるパスカル医師を演じているジェイミー・ドーナンはいつ観てもナイスガイでお髭もよくお似合いでした(^。^)y-.
心理サスペンスとしても一級品の映画を堪能してください。
Title
ロング,ロングバケーション
2018.1.26
イタリア映画
Staff
監督/パオロ・ビルツィ
制作/マーティ・エリ・シュワーツ他
Cast
ヘレン・ミレン:エラ・スペンサー
ドナルド・サザーランド:ジョン・スペンサー
ジャネル・モロニー:ジェーン・スペンサー
クリスチャン・マッケイ:ウィル・スペンサー
Story
長年連れ添った老年夫婦が最後の旅行に出かけ、それまでの人生のおさらいをして改めて自分さがしをするロードムービー。
何を演じてもサマになるヘレン・ミレンが主役であれば、ハズレなし!という安心感を持って観ることができますよね。
しかも、相手役はこれも映画会の重鎮ドナルド・サザーランド!!
もう楽しくないはずがありませんヽ(^。^)ノ
ストーリーとしては真新しいものではないにしても、そこはやはりベテラン組の存在感で笑わせ、泣かせます。
老人2人ではなんとも頼りない旅ですが、アルツハイマーで記憶力がおぼつかないジョンがまさかのドライバーとは??この設定、ちょっと怖すぎです。
でも、世界中にこんな老夫婦はたくさんおられるのだろうなと実感しました。