Title
黒い司法0%からの奇跡
2020.2.28公開
アメリカ映画
Staff
監督/デスティン・ダニエル・クレットン
製作/ギル・ネッター
Cast
マイケル・B・ジョーダン:ブライアン・スティーブンソン
ジェイミー・フォックス:ウォルター・マクミリアン
ブリー・ラーソン:エバ・アンスリー
Story
1980年代のアメリカ・アラバマ州における冤罪に関わった弁護士の実話の映画化。
身に覚えのない殺人罪で死刑宣告を受け、服役中の黒人マクミリアンの弁護士となったブライアンは死刑執行が迫る危機的状況のなか、マクミリアンの冤罪を晴らすべく、奔走します。
マクミリアンの家族や周囲の人々からは事件のあった日は犯行現場とは違う場所にいたこと知らされ、検察側の証人となった2人の人物への接触を図ります。
しかし、2人とも司法側からの圧力を受けて偽証しているのが明白でありながら、それを覆す勇気を持てず、証言を拒否されるのでした。
マクミリアンが犯人とする証拠は何もなく、ただ2人の偽証のみで死刑囚となったかれを救済することはかなり困難でした。
この当時の世相はこのような欺瞞がはびこっていたことがよくわかる映画となっていて、黒人でなくても、ひとつ間違えば誰もが陥る危うさを秘めている事件だと思います。
同じような映画は今までも数多く作られてきていますが、前の時代とはいえ、恐ろしいことに違いありません。
ブライアンを演じるのはマイケル・B・ジョーダン。
なんて綺麗な目なのでしょうか?(^o^)/
そのまなざしだけでも無罪を勝ち取ってくれそうな気がしました♪♪
対して、死刑囚マクミリアン演じるジェイミー・フォックスは自然体でありながら、にじみ出るような苦悩を表現するという難しい役柄ですが、さすがオスカー俳優ですね!
絶望とかすかな希望、家族への愛情など、目まぐるしく変化する心情表現が観るものの心をわしづかみにします。
マクミリアンが収監されている刑務所にはおそらく冤罪、あるいは重すぎる刑罰など、救うべき受刑者がまだまだいるようでした。
そんな彼らの希望となる弁護士がブライアンであることは、司法への新しい夜明けとなっていくのでしょうね。
どんなことがあっても、『正義は勝つ!!』が守られなければいけませんよね。
Title
野生の呼び声
2020.2.28公開
アメリカ映画
Staff
監督/クリス・サンダース
製作/アーウィン・ストフ
Cast
ハリソン・フォード:ジョン・ソーントン
ダン・スティーブンス:ハル
オマール・シー:ペロー
カレン・ギラン:マ―セデス
Story
開拓時代のアラスカで、ぞり犬としてがんばっていたバックと出会ったひとり旅のソーントン。
飼い主が代わり、手荒い扱いを受けていたバックと共に暮らすようになり、忘れかけていた生きる目的と愛情を取り戻します。
犬ぞりって勇壮に見えますが、全体のバランスが
とても難しいんですね( ;∀;)
最初のボスの仕事が郵便を期日通りに配達する使命を帯びており、その為には途中で何があっても頓挫するわけにはいかないんですね~。
あの当時の人々は、故郷からの便りが何よりの楽しみだったようで、手紙の届けがいもあるというものです。
ソーントンはバックと2人で、地図を頼りにある場所へと旅立ちます。
その旅は楽しくもあり、危険と隣り合わせでもありましたが、協力してそれを乗り越えていきます。
そして、ついに目的地に着いて、先住の人が建て小屋で気ままな暮らしを楽しむのでした♪♪
バックはその土地で暮らす自らの先祖となる狼の群れと出会い、行動を共にするようになり、少しづつ野生に目覚めていくのでした。
妻と一人息子を失い、生きる希望を無くしていたソーントンとバックの存在に癒されます。
美しい自然を堪能することもこの映画の良さですし、動物(犬)との共同生活を通しての心のつながりがうらやましくなりました。
横暴な飼い主役が誰かと思ったら、二枚目俳優のダン・スティーブンス!!
どうもそうではないか、とうすうす気づいてはいましたが、「やっぱり…」でした(*'▽')
好きな俳優ですが、役柄がちょっと残念。
Title
グッドバイ 嘘からはじまる人生劇場
2020.2.14公開
日本映画
Staff
監督/成島出
原作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
Cast
大泉洋:田島周二
小池栄子:永井キヌ子
水川あさみ:大櫛加代
橋本愛:水原ケイ子
木村多江:田島静江
Story
文芸雑誌編集長の田島はやさしい?(*'▽')性格が災いして、複数の愛人がおり、妻子のために彼女たちと別れる決意をします。
お抱え作家のアドバイス通りに愛人との別れを演出するためには、「妻」役が必要でした。
「妻」と一緒に彼女たちを訪れ、これみよがしに別れを切り出す作戦でした♪♪
「妻」役として、知り合いの担ぎ屋キヌ子に頼み込むと、キヌ子はなんと令夫人!といった趣きで現れます。
そのあでやかな姿に腰を抜かす島田(その美しさ・上品さに私もうっとり)は勢いを得て次々と愛人を説得に当たりますが、思いがけない抵抗(反抗♪)に合い、作戦は頓挫しそうになりますが・・・
なんともユニークな映画ですが、これは太宰治の未完の遺作からの戯曲化されたものだったのですね。
大泉洋は名優ですが、キヌ子役の小池栄子がもうステキ過ぎます!!
担ぎ屋(*'▽')という職業柄か、男まさりの性格で並みの男はなぎ倒されそうな勢いです。
実際に島田も彼女に攻撃され、2階から落下したりと、楽しい演出も♥♡
そんなキヌ子でしたが、いったんドレスアップすると、どこの奥様?というほどの大変身!!
華麗なファッションも見どころのひとつです。
随所にちりばめられる2人の掛け合いが面白くてたまりませんでした(^o^)/
それだけでも本作を観る価値があるでしょう。
「喧嘩するほど仲がいい」という言葉がありますが、もしかしたらこの2人にも当てはまるかもしれませんね~。
Title
オリ・マキの人生で最も幸せな日
2020.2.14公開
フィンランド・ドイツ・スウェーデン合作
Staff
監督/ユホ・クオスマネン
脚本/ユホ・クオスマネン他
Cast
ヤルコ・ラハティ:オリ・マキ
オーナ・アイロラ:ライヤ
エーロ・ミロノフ
Story
1962年に記念すべき世界タイトル戦を控えたパン屋の息子オリ・マキが、減量に悩み、周囲の喧騒に心身ともに疲弊していく姿をモノクロ映像で語りかけてくる本作は、「本当に昔の映画?」という風合いで楽しませてくれます。
本当は静かにチャンピオン戦に臨みたい彼でしたが、
周囲は放っておいてはくれません。何しろ、フィンランド初の大きな試合が組まれているからでした。
オリ・マキの一挙手一投足が注目を集め、それによって莫大なお金も動くからです。
オリ・マキの心を騒がせる理由はもうひとつありました。それは、身近にいるライヤを好きになってしまったことでした。
周囲が騒げば騒ぐほど、ライヤに神経が集中してしまうのですね(^_^)
彼にはもうそこにしか救いを見出すことができなかったのだと思います。
減量が思うようにいかず、イライラを募らせる彼にマネージャーも神経と尖らせます。
彼にとってもこのチャンピオン戦は人生最大の好機であり、危機でもあったようです。
いろんな思惑が交差するなかで、決戦の日を迎えたオリ・マキの運命はどうなってしまうのでしょうか…
マネージャーに扮するエーロ・ミロノフはもう皆さんご存知ですよね?
そう、あの「ボーダー 二つの世界」のボーレです。
その存在感のハンパなさはもうスターそのものですよね。彼が出ているだけで本物感があるというか、惹きつけられます。
彼の鋭い目つきにブルっとしそうになりますが、得難い俳優であることは間違いないでしょう♪♪
Title
私の知らないわたしの素顔
2020.2.21公開
フランス映画
Staff
監督/サフィ・ネブー
製作/ミシェル・サン=ジャン
Cast
ジュリエット・ビノシュ:クレール・ミヨー
ニコール・ガルシア:カトリーヌ・ボーマン医師
フランソワ・シビル:アレックス
ギヨーム・グイ:リュド
Story
大学教授のクレール。
冒頭から精神科医にかかるシーンで新任の女医との対話が印象的でした。
前担当医とのセッションでの会話を繰り返させられることへの苛立ちが表れていて、なるほど…と思いました。
外国映画ではよく精神科医とのセッションのシーンがよく出てきますよね。
日本ではそれほど日常的ではないようですが、海外では普通のことのように感じます。(是非は別として)
途中でもセッションシーンが少なからず出てきて、それにより、ストーリーが進んでいくような作り方のようです。
年下の恋人とのやんわりとした別れがクレールの心に隙間が生じていきます。
何気なくかかわったSNSの中で、悪魔のささやきが彼女の心に棲みつく・・・
誰にでも訪れる可能性のある危険な匂いがしてきますよね( ;∀;)
別れた恋人と同居している写真家のアレックスへ近づく道として、架空の人物、クララを選びます。
若く美しいクララと通してまんまとアレックスを虜にしていきます。
クレールの方も好意が持てるアレックスに次第にのめり込んでいくのですが、バーチャルの世界であることのやましさ、バレやしないかとの恐怖感も手伝い、現実からの逃避とも絡み合って、ますます理性を失っていくクレール。
やがて、当たり前のようにアレックスから「会いたい」との要求が来て、さらに心が揺れるクレールでした。
実際にやってきたアレックスを見つめるクレールの横を彼が通り過ぎていきます。
写真のように若く美しいクララを探し求めるアレックスの目に、50代のクレールの姿が止まるはずもありません。
こうしてクレールは妄想の世界に飲み込まれていくのですが、さすがにフランス映画とあって、一筋縄ではいかない展開が面白いですね♪♪
この恋の行方はどうなるのかは、劇場でお楽しみください(^_-)-☆
それにしても、最近というか、ここ何年もジュリエット・ビノシュの出演作が途切れることがありません。
しかも、ほとんどが主役級(*'▽')
まさに現代フランスを代表する大女優の貫禄のオーラを漂わせています。
どんなシーンでも役と向き合う姿勢が潔い…
これからもどんな顔を見せてくれるのか楽しみな女優ですよね♥♡
Title
ダンサー そして私たちは踊った
2020.2.21公開
スウェーデン・ジョージア・フランス合作
Staff
監督/レバン・アキン
脚本/レバン・アキン
Cast
レバン・ゲルバヒアニ・メラブ
バチ・バリシュビリ:イラクリ
アナ・ジャバヒシュビリ:マリ
Story
ジョージア国立舞踏団に所属し、才能に恵まれたメラブがもっと上のバレエ団の欠員募集に応募することになり、ライバルとの競争も激化していきます。
舞踏団の給料では足りないようで、夜はレストランで働き、祖母を含めた家族を養いながら、レッスンに集中できるのが凄いですよね?
どこの舞踏団でもそうなんでしょうか?もしそうなら厳しい環境と言えると思います。
同じ舞踏団に所属する兄は、レッスンもサボりがちで、家族の生活はメラブの細い肩にのしかかり、暗い気持ちになることも・・・
それでも、幼い頃からコンビを組んできたマリとはまるで兄妹のように仲が良く、いい相談相手でもあります。
そんなメラブの日常に、新団員のイラクリという魅力的なダンサーが入ってきて、運命が思わぬ方向へと進んでいくのです。
ダンサー同士の愛情関係はよくあるお話ですが、やはり抵抗があったようで、メラブ演じるレバンは家族や友人に出演すべきかどうか相談したそうです。
それでも、やはりこの役はやったほうがいい、という結論に達し、引き受けたそうですが、メラブの繊細さがよく出ていたと思います。
メラブが踊るシーンが結構あるのですが、激しい動きに感動しました。
ジョージアのダンスは独特の形があるそうで、よく身体を痛めないものだと思いました。
切ない青春の1ページを経験したメラブはさらに優れたダンサーになっていってくれるでしょうね(^^♪
Title
名もなき生涯
2020.2.21公開
アメリカ・ドイツ合作
Staff
監督/テレンス・マリック
製作/グラント・ヒル他
Cast
アウグスト・ディール:フランツ・イェーガーシュテッター
バレリー・パフナー:ファニ・フランツ・イェーガーシュテッター
マリア・シモン:レジー
Story
兵役を忌避して裁判で死刑判決を受ける…
そんなことが実際に起こった歴史があったんですね。
第二次世界大戦中のオーストリアの山間部の村で農業を営むフランツを襲った恐ろしい出来事が本作の下地になったそうです。
当時のオーストリアはドイツに併合され、ナチス(ヒットラー)に忠誠を誓うのはごく当然のこと。
しかし、信仰心もあり、自身の信念に基づくある決意「罪ある人を殺さない」「ドイツに迎合しない」という理由から召集令状を拒みます。
そのために刑務所に収監され、あの手この手で翻意を迫られますが、頑なに拒み続けます。彼の行動により家族まで周囲の村などから白い目で見られ、迫害さえ受けるようになるのでした。
しかし、妻のファニだけは夫の意思を認め、手紙等により、励まし続けます。針のむしろ状態の彼女の芯の強さに脱帽ですね…。
幼い3人の娘も例外ではなく、村人の集いからも遠ざけられ、という悲しい運命に身をゆだねざると得ないのが切なさを加速させました。
村の神父や司教からさえも、「無駄な抵抗」と諭され、悩み苦しむフランツの心情はいかなるものだったのでしょうか。
テレンス・マリック監督の久しぶりのヒューマンドラマですが、彼の得意とする映像美・音楽の美しさは健在でした。
シンシンと心に染み入る画像を観ているだけで、静謐な空気が醸し出される…
他の監督では出せないものがあります。
Title
チャーリーズ・エンジェル
2020.2.21公開
アメリカ映画
Staff
エリザベス・バンクス
製作/ダグ・ベルグラッド他
Cast
クリステン・スチュワート:サビーナ・ウィルソン
ナオミ・スコット:エレーナ・ヒューリン
エラ・バリンスカ:ジェーン・ケイノ
エリザベス・バンクス:ボスレー
Story
2000年の「チャーリーズエンジェル」からすでに20年!早いものですね~( ;∀;)
ドリュー・バリモア&キャメロン・ディアス&ルーシー・リュ―の活躍もいまは昔・・・
しかし、新しいエンジェルたちが帰って来てくれました~♥♥♥
さらにパワーアップして!!
巨大テクノロジー企業で新エネルギー源「カリスト」
を秘密裏に開発したエレーナはその「カリスト」に致命的な欠陥があることを上司に指摘しようとしますが、儲けに目がくらむ相手はそれを無視します。
実は彼は闇市場で軍事に悪用する企業に売り渡す計画を進めていたのでした。
不穏なものをぬぐい切れないエレーナは、国際機密企業チャーリー・タウンゼント社に接触し、調査を依頼。その過程でエレーナ自身も”エンジェル”たちと行動を共にすることになります。
クリステン&ナオミ&エラというニューキャストが縦横無尽に敵を追い詰める迫力のアクションがたっぷり楽しめます(^o^)/
華やかなメンバーのなかでも、一番の”花”は、やっぱりクリステン!ですね♪♪
ショートカット、ロング問わず美女ぶりはさすがです。
演技力も格段にアップしているのがよくわかりますよね。ついつい顔やスタイルやファッションだけに集中してしまいますが、実は格段に演技力がついてきているように思いました。
おそらくクリステン史上(トワイライト以外で( ^^) )最高の主演映画となるのではないでしょうか。
「アラジン」でブレイクしたナオミ・スコットもチャーミングで新鮮な魅力で和ませてくれましたし、元MI6という前歴を持つ♥ジェーン役のエラ・バリンスカのアクション能力が凄いんです!!
男性顔負けのシャープな動きに目が離せませんでした。
このシリーズはさらに続くと期待できるかもしれませんね~♪♪
Title
スキャンダル
2020.2.21公開
カナダ・アメリカ合作
Staff
監督/ジェイ・ローチ
制作/アーロン・L・ギルバート
Cast
シャーリーズ・セロン:メーガン・ケリー
ニコール・キッドマン:グレッチェン・カールソン
マーゴット・ロビー:ケイラ・ポスピシル
ジョン・リスゴー:ロジャー・エイルズ
Story
アメリカのテレビ局/FOXニュースのCEOであるロジャー・エイルズと対決した、実在のニュースキャスター2人と、キャスター見習いの架空の人物(^_^)1人の生きざまを描きます。
昨今、世界をにぎわせているセクハラ・パワハラ問題を、新しい切り口でグイグイと引き込んでいくすばらしい作品でした!!
まず、FOXニュースの人気キャスター・グレッチェン・カールソンがロジャーに戦いを挑みます。
局を追われた後、弁護士を2人雇い、訴訟を起こしたのです。彼女はこの日のために相当な準備をしていたようで、後に続く同志を密かに待ちわびていました。
そこへ、ロジャーとの過去の怨恨も深い、もう一人の人気キャスターのメーガン・ケリーが参戦。おもしろいことに、この映画ではドナルド・トランプ大統領も重要な役目を果たしています( ;∀;)
ロジャーは、「女は容姿が大事…」「成功するためには何をすればいいか、わかっているな…」などと女性蔑視の塊。
確かにテレビ業界・マスコミ業界など、見た目が重視されるようですし、女優(俳優)にしても昔からその映画のプロヂューサーなどへの積極的な(*'▽')アピールが欠かせない、などの噂は耳にしていましたよね?
しかし、現代はご存知のように、そんなのはもう女性側が黙っている時代ではなくなってきたようです。それを可能にしてきたのは、グレッチェンやメーガンのような、勇気ある行動をしてくれた女性たちがいたからなのですね♪♪
勇気を持ち、自分の考えを表明することがどんなに大事であるかを思い知らされたような気がしました。
男社会ではびこってきた、セクハラ・パワハラ。女性たちの逆襲はいま始まったばかり・・・( ^^) _U~~
今年度のアカデミー賞で、日本人のカズ・ヒロ(辻一弘)がメイクアップ&スタイリング賞を受賞!!
それほどまでに、この作品に込めたスタッフの力の結集だと思います。
マジで、シャーリーズがシャーリーズに見えなかった(*'▽')
ストーリーが目まぐるしく変わっていくので、ついていくのが必死でしたので、もう一回観にいきたいなと思います。
Title
ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏
2020.2.14公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジャスティン・ケリー
製作/パトリック・ウォームズリー他
Cast
クリステン・スチュワート:サヴァンナ
ローラ・ダーン:ローラ
ジム・スタージェス:ジェフ
ダイアン・クルーガー:エヴァ
Story
リロイという美少年がいかにして誕生したのか?
そこには一人の作家の複雑な事情が絡んでいました。
作家のローラが自分の分身として作り上げた虚構のキャラクターだったのですが、リロイはいつしか一人歩きするようになっていったのです。
リロイになりすましたのはローラのパートナーの妹サヴァンナ。
ローラに頼まれるままにリロイに扮してマスコミに登場したり、イベントに顔を出したりとするうちに、自分でもその気になってしまった感もありましたね(^^♪
そして、エヴァという女性がリロイの映画を製作することになり、次第に彼女のとりこになっていくサヴァンナ。
話が少しややこしかったりして、ついていけなくなったりとしましたが、ローラ・ダーンの演技はさすがに上手い!!
キャラクターになりきり、その喜怒哀楽も真に迫っていました。
さすがに、今年度のアカデミー賞助演女優賞を受賞しただけのことはあると思いました。
ローラという役柄は、一見簡単に見えて、なかなか難しいような印象を受けました。
それを、当たり前のように演じるローラ・ダーンはこれからも引っ張りだこの女優として映画界に君臨し続けるでしょう( ^^) _U~~
エヴァを演じるダイアン・クルーガーの美貌は衰えることを知りませんよね~♪♪
年齢を感じさせない若さが凄いと思います。
私の大好きな女優です♥♡
もちろん、リロイ/サヴァンナ役のクリステンも大好きです。そして、ジム・スタージェスも(^_^)v
Title
アニエス・ヴァルダ ダゲール街の人々
2020.2.7公開
西ドイツ・フランス合作
Staff
監督/アニエス・ヴァルダ
撮影/ウィリアム・ルプチャンスキー他
Story
ドキュメンタリー作家のアニエス・ヴァルダが捉えたパリ14区の街に息づく人々がいまもそこにいるような錯覚に陥ります。
最初は普通の人たちを映して、どうなるのかな?という冷めた気持ちで映画館に行きましたが、観慣れてくると、その生き生きとした描写が愛おしくなりました。
どの夫婦もステキななれそめを語り、本当に幸せそう!
素朴で、温かく、善良そのものの人々をよくも記録として残してくれた…と思います。
たぶん、フランスだけでなく、当時の世界中のあちこちでこんな光景が見られたのだろうなと思いますね。
人の優しさ、温かさはいつの世もすたれることはないと感じました。
Title
彼らは生きていた
2020.2.14公開
イギリス映画
Staff
監督/ピーター・ジャクソン
製作/ピーター・ジャクソン他
Story
イギリスの帝国戦争博物館に保管されていた第1次世界大戦の記録映画を元にしたドキュメンタリー映画。
生々しい当時の戦争の実写が痛ましい。
目を覆うようなシーンも数多くあり、修正(ボカシ)をいれなくてもいいの?と思う程でした。
これほどの実録を観せられるとは思いませんでした( ;∀;)
しかし、それが戦争なんですね。
BBCが保有していた退役軍人たちの生の声も聞けます。
とても死と隣り合わせにあった人たちとは思えないぐらいに落ち着き・陽気さを感じられる不思議な映像体験でした。
特に、捕虜となったドイツ兵へのイギリス軍の扱いには心を動かされました。
なんでも、フランス軍やソ連軍などとはまた違う立ち位置だったようで、ドイツ兵ともそれほど憎み合っていないらしく、戦友同士のような光景が随所に見られました。
人間同士のつながりを感じられるのは、救いのような気がしたものです。
ピーター・ジャクソン監督の使命感というものを感じます。2200時間以上あるモノクロ映像・無音・経年劣化という悪条件にもかかわらず、最後まで作り上げた貴重な記録となりましたね。
ラストでの兵士たちの「故郷に帰るのが恐い」という言葉が意外でした。
彼ら帰還兵は実際に疎外感に悩まされたようで、周囲とわかり合えない二重の苦しみを体験したのでしょう。
Title
パラサイト 半地下の家族
2020.1.10公開
韓国映画
Staff
監督/ポン・ジュノ
製作/クァク・シネ他
Cast
ソン・ガンホ:キム・ギテク
イ・ソンギュン:パク・ドンイク
チョ・ヨジョン:パク・ヨンギョ
チェ・ウシク:キム・ギウ
パク・ソダム:キム・ギジョン
Story
第92回アカデミー賞作品賞を受賞した韓国映画。
これまでも他の家族(家庭)にパラサイトするという映画は作られてきましたが、本作がこれほどまでの成功を納めたのはなぜなのでしょうか?
そこには実際に半地下で暮らす韓国の人々の姿を赤裸々に表現したからのようですね。
韓国ではそんな状況がなかば社会問題にもなっているという話も聞きます。
日本ではちょっと考えられない住宅事情かもしれません。
でも、数年前にテレビ番組でみた中国での住宅事情はさらに悲惨なものでした( ;∀;)
半地下どころか、狭苦しい地下の住居で寝起きしなければならない住民の実態がレポートされており、暗澹たる気持ちになりました。
それを思えば、本作の半地下の家族は少しマシかもしれませんね♪♪
とはいえ、ここに出てくる彼らが、もっといい家に住みたいという願望を持っているのは明らかで、豊かな生活に憧れながらその日暮らしを強いられているのでした。
ある日、長男ギウの友だちの大学生が留学することになり、自分が家庭教師をしている富裕層の女生徒に英語を教えてくれるように頼まれます。
面接に合格し、いざ豪邸での家庭教師生活へ!!
閑静な住宅街にあるその家は、夢に出てくるような”富の象徴”とも言うべきたたずまい・・・
こんな幸運はめったに訪れるはずもないでしょうが、とにかくその家族にも気に入られ、事態は急変していきます。
妹・父親・母親と一家総出でこの豪邸に乗り込むことに成功したのですが、そこには思いもかけない複雑な事情が隠されていたのですね。
豪邸の妻とその夫がなんとも良い人で、ちょっと気の毒になるくらい(^^♪
富裕層ならではの素直さ・屈託のなさ・人を疑うことに慣れていない等々、半地下の家族とは雲泥の差があり、始終、ハラハラ・ドキドキさせられました。
父親を演じるソン・ガンホは、韓国を代表するスター俳優です。
2006年に日本でも注目を集めた『グエムル‐漢江の怪物‐』で主役を演じました。
この作品の監督もポン・ジュノです。
また、2013年の同監督作『スノーピアーサー』は近未来を描いた名作で、いまだにドラマ化?などの噂がとぎれないほどです。
Title
1917 命をかけた伝令
2020.2.14公開
イギリス・アメリカ合作
Staff
監督/サム・メンデス
製作/サム・メンデス他
Cast
ジョージ・マッケイ:スコフィールド上等兵
ディーン=チャールズ・チャップマン:ブレイク上等兵
マーク・ストロング:スミス大尉
アンドリュー・スコット:レスリー中尉
リチャード・マッデン:ブレイク中尉
コリン・ファース:エリンモア将軍
ベネディクト・カンバーバッチ:マッケンジー大佐
Story
第1次世界大戦のさなか、1917年4月のフランス。
ドイツ軍と連合国軍との戦いにおける、イギリス軍の作戦変更を知らせる使命を帯びた2人の伝令の過酷な運命の物語。
ドイツ軍が待ち伏せ予定の前線を目前にして、早急に敵陣との接近戦を中止しなければ1600人もの犠牲を払うことになることが判明。
スコフィールドとブレイクが将軍から伝令を命じられます。前線までの行程には敵陣の塹壕さえも突破しなければならず、数々の困難が待ち受けるのは必須です。
恐怖におののきながらひたすら前へ進む2人に降りかかる災難は、経験のないほどの試練となります。
特にブレイクの兄の命もかかっているため、焦りが生まれるのですが、経験を積んだ兵士であるスコフィールドがブレイクを諭しながら先を急ぐのですが、思わぬ出来事が2人を引き裂くのでした。
公開前からその撮影手法などに注目が集まり、たくさんのメイキング動画も観ることができましたが、実際に劇場で観ると、「どうやって撮影したのか」というようなシーンが数多くありました。
「撮影用レーン」を使用することもよくありますが、平坦ではない土地ではどうしても人の手での撮影になると思うのですが、俳優を撮るカメラのブレがないのです。メイキングでは撮影クルーが俳優を追いかけて撮っているのですが、まるで、固定したカメラで撮ったかのようななめらかな画像に驚きを隠せませんでした( ;∀;)
ストーリーを追う反面、カメラワークにも注意をしながら観ていきました。
こんな楽しみ方もできるんですね♪♪
一番の見どころはスコフィールドの表情でしょうね。追い詰められた兵士の様子が手に取るように伝わってきます。ジョージ・マッケイはこれからグングン伸びる俳優になっていくと思います。
先が楽しみな俳優です(^^♪
主役2人がある程度無名に近いそうで、脇を固める重要な役どころにはコリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチなどを配して、重厚感を与えています。
「未体験ゾーンの映画たち220」
Title
インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者
2020.1.3公開
イタリア映画
Staff
監督/ステファノ・モルディーニ
製作/ロベルト・セッサ
Cast
リッカルド・スカマルチョ:アドリアーノ・ドリア
ミリアム・レオーネ:ラウラ
ファブリッツィオ・ベンティボリオ
Story
お互いに不倫中のカップルに襲いかかる災難/悲劇を斬新な視点から描きます。
アドリアーノとラウラは人里離れたホテルで過ごし、帰途に着きます。
2人の間には親密な余韻が漂い、甘い関係を示唆しています。
しかし、アドリアーノは不倫へのプレッシャーから別れの気配を滲ませるのですが・・・
突然飛び出してきた鹿をよけるために誤った運転が2人の運命を永久に変えてしまいます。
実際は事故を起こしたわけでもないのですが、2人の前に事故で絶命?した男性を隠匿する決断をしたことから次第に思いもよらない事態に追い詰められていく。
親切に声をかけてくれた老夫婦との出会いがさらに混迷を深める作用を及ぼすのでした。
人生って、転がり落ちる時は止めることが不可能なこともありますよね。
そんな経験をされた方もおられるのではないでしょうか?
この映画はそれが痛いほど身に染みる衝撃を与えます。
ひとつの嘘が連鎖を呼び、やがて運命の歯車が際限なく狂いだす恐怖は体験したくないものです。
息子を案じる老夫婦の仕掛ける罠にはまったと気づいた時にはもう手遅れだったのです。
隠しきれなかった事故への対応を誤ったことから殺人容疑をかけられた実業家のアドリアーノに付いた辣腕弁護士ヴァージニアに事の次第を打ち明ける彼に残されたわずかな猶予。
細部を詰めていく戦術に、密かに勝利を確信するアドリアーノから目が離せません(*'▽')
Title
ザ・ピーナッツバター・ファルコン
2020.2.7公開
アメリカ映画
Staff
監督/タイラー・ニルソン他
製作/ロン・イェルザ他
Cast
シャイア・ラブーフ:タイラー
ダコタ・ジョンソン:エレノア
ザック・ゴッツァーゲン:ザック
トーマス・ヘイデン・チャーチ:クリント/レッドネック
Story
ダウン症で、なぜか老人養護施設に入れられているザックは、今の生活がイヤでなりません。
そのため、あれこれと施設脱走の機会をうかがう毎日でした。
そんなザックをやさしく見守り、世話をしているのが看護師のエレノア。ザックの施設を嫌う気持ちに気付いてはいるものの、公的機関からの措置を無視することもできず、現状を受け入れるようザックを諭すのでした。
施設のスキをついて、ザックは脱走に成功します。パンツ一丁での逃走でした(^o^)/
なぜ洋服を持ち出さなかったのか?が不思議ですが♥♡。
たぶん、格子が付いている窓からの脱走に気を取られて、忘れたんでしょうね♪♪
さて、所変わって、漁師のタイラーは仲間の漁場を荒らし、盗みを働いてあやうくとらえられそうになりました。逃げ足も速そうです(*'▽')
その上、仲間の道具に放火までする念の入れようには引いてしまいますが、これくらいのガッツがないと、漁師として生きていけないのでしょうね。
そんなこんなで、地元にいられなくなったタイラーは、逃走途中のザックと遭遇します。イヤイヤながらもザックと2人でボートに乗り、行く当てもないまま、旅をすることになるのでした。
バディとして行動を共にするうちに2人の間に友情?のようなものが芽生えてきます。なんだかんだ言っても、やっぱりひとりよりもふたり…なんですね~(^_^)v
やがて、ザックは長年憧れてきたプロレスラーのソルトウォーター・レッドネックが経営するプロレス学校に行きたいと言い出します。
施設にいる時、宝物のレッドネックのビデオで知った養成所に、自分が入る夢を持ち続けてきたのでした。
ザックが逃げ出した施設からエレノアがザックを探しにきます。ようやく2人を見つけたエレノアは嫌がるザックを説得できずに、しばらく様子を見ることにしたのでした。
訳あり3人に、偶然訪れた旅路…
家族のようであり、仲間同士という絆で結ばれていく彼らは束縛から逃れ、つかの間の自由を感じるのでした。
施設でないと生きられない障害を抱えたザック。自分の足で立ち、自分の人生を生きたいと願うのは人として当たり前の感情ですよね。しかし、現実には難しい問題でもあります。
厳しい世の中から彼らを守らなければならないことも事実なのです。
憧れのレッドネックを探しての旅が彼らに見せてくれる未来とはどんなものでしょうか?
最近出演作がないような感じのシャイアが久々に顔をみせてくれます。
言動に問題があるような彼ですが、私は好きなので、彼の主演作を観られるのはうれしいことです。
しかも、あのダコタ・ジョンソンが共演なんて、贅沢すぎます(^_-)-☆
ゴージャスな役柄もとても似合いますが、こんな「隣のお姉さん」ふうなのもいいですね♥♡
Title
犬鳴村
2020.2.7公開
日本映画
Staff
監督/清水崇
原案/清水崇
Cast
三吉彩花:森田奏
坂東龍汰:森田悠真
古川毅:成宮健司
宮野陽名:籠井摩耶
大谷凛香:西田明菜
奥菜恵:優子
Story
福岡県に実在する(そうです(^_^))心霊スポット「犬鳴トンネル」を探検に来た健司と明菜。いかにもなにか出そうな不気味なトンネルを探し当てた2人が遭遇した恐怖の体験。
しかも、動画まで撮っていたのです。
その後、明菜は不慮の事故で帰らぬ人になってしまい、残された健司は後悔の念に苦しむのでした( ;∀;)
健司の妹の奏は臨床心理士。再びトンネルを訪れた健司と弟までが行方不明になり、単身で謎の解明に向かいます。
この森田家には封印された過去(呪い?)があるようで、父親の怪しい言動からもそれが漂い、家のなかに入り込んできた不穏な何かがだんだん明らかになっていくのでした。
いったいトンネルの先には何があるのでしょうか?
それを突き止めないことには事件の解明はあり得ないと理解した奏が果敢に真相究明に動きます。
幾重にも絡んだ怨恨の糸が解きほぐされる時、そこには村人の哀しい歴史があったのでした(*'▽')
平和な村に起きた凄惨な事件・・・
親子の情愛・・・
哀れな母と、その子どもを巡る血の呪縛が解き放たれた先に起こる、身も凍る恐怖の連鎖が胸に突き刺さります。
Title
ハスラーズ
2020.2.7公開
アメリカ映画
Staff
監督/ローリーン・スカファリア
製作/ジェシカ・エルバウム他
Cast
コンスタンス・ウー:デスティニー
ジェニファー・ロペス:ラモーナ
ジュリア・スタイルズ:エリザベス
キキ・パーマー:メルセデス
リリ・ラインハート:アナベル
リゾ:リズ
Story
ストリップクラブで働くデスティニーはラモーナという先輩ダンサーと仲良くなり、この世界で生き抜く術を学んでいきます。
順風満帆と思われたクラブも2008年のリーマンショックのあおりを受け、不振にあえぐようになり、そこで働くダンサーたちへも影響を与えるのでした。
夜な夜なゴージャスな衣装?(^^♪に身を包み、ダンスを披露するストリッパーは、そこで輝く以外の選択肢はなかったのですね。
ラモーナがどこかのショップでの普通の主婦のような姿にはクスッとなりました(*'▽')
デスティニーも例外ではなく、年老いた祖母と幼い娘を養うため、再びストリッパーに戻ります。
そこで、ラモーナと彼女が思いついたのは「詐欺」でした。
よそのクラブで見聞きしたその手口を真似して荒稼ぎを始めます。仲間も増え、彼女たちはどんどん荒っぽいやり方になっていき、非合法すれすれの犯罪に手を染めていくのでした。
仲間4人が疑似家族となり、ホームパーティに酔いしれるシーンがステキでした。
幸せの絶頂!!という感が溢れていて、幸せの「おすそ分け」をいただいているような気分になりました(^o^)/
本作は、ジェニファー・ロペスの偉大さを改めて実感した映画となりました。
もともと好きな女優でしたが、今回はジェニファーの魅力(魔力?( ;∀;))が余すところなく発揮されており、彼女の女優人生の集大成となるべき作品かもしれません。
もうひとつ、私にとって嬉しいことは、レポーター役でジュリア・スタイルズが出演していることです。
こういう作品には場違いな感じのジュリアですが、その役柄がうまくはまっているようですね♥♡
Title
グリンゴ 最強の悪運男
2020.2.7公開
アメリカ・メキシコ・オーストラリア合作
Staff
監督/ナッシュ・エドガートン
製作/レベッカ・イェルダム他
Cast
デビッド・オイエロウォ:ハロルド
シャーリーズ・セロン:エレーン
ジョエル・エドガートン:リチャード
タンディ・ニュートン:ボニー
Story
怪しげな製薬会社で管理職をしている正直者のハロルドを取り囲むのは、悪徳経営者やこれまた怪しげな関係者ばかり・・・
メキシコの工場を受け持つハロルドは経営者のリャードとエレーンとともに現地へ飛び、不利益になる顧客との関係を切るように画策します。
そんな表向きの要件に隠された真の目的は、ハロルドを追い払うことでした。
リチャードとエレーンの真意に気付いたハロルドは意を決して一芝居を打ちます。
メキシコのうす汚いホテルに入り、そこを経営する兄弟を取り込み、自身の誘拐事件を偽装するのでした。
それに端を発して、ハロルドの運命は二転三転することになってしまいます( ;∀;)
本当の誘拐事件に巻き込まれて、相当な危ない目に合うこと数回・・・
それでも、死なない(^^♪ハロルドは、タイトル通り「最強男」と呼ぶにふさわしい運の良さで、難を切り抜け続けるのでした♪♪
ハロルドを助けるためにお金を払いたくないリチャードは自分の兄を使って暗殺を計画します。
まるで、誰もかれもがハロルドを狙っているかのような危機の連続に見舞われるハロルドはほんとに気の毒ですよね~。
あまりにも正直な生き方しかできずに来た彼は、ここにきてようやく現実に目覚めます。
この世には自分のことしか考えない性悪男や性悪女が存在することが分ってきます。
しかも、信頼していた妻ボニーさえも浮気の挙句、離婚を切り出してくるのですから、目覚めない方が不思議ですよね?
現実に立ち向かう気力を取り戻したハロルドの運命がギリギリと逆回りをする音が聞こえてきそうになりました(^o^)/
ハロルド、頑張れ!!と応援しながら映画を観ていました。
仕事着とは思えないシャーリーズの衣装が秀逸です♪♪
彼女は映画でよくシャツを着ますよね?
実は、シャツがセクシーだということを
熟知しているからなのだと思います。
何かの記事で読んだのですが、本当にオシャレを知っている女性にとってシャツこそが
女性の魅力最大限に引き出すアイテムだと
いうことでした。
本作のシャーリーズを観ていると
それを痛感させられます。
Title
グッドライアー 偽りのゲーム
2020.2.7公開
アメリカ映画
Staff
監督/ビル・コンドン
製作/グレッグ・ヨーレン他
Cast
ヘレン・ミレン:ベティ
イアン・マッケラン:ロイ
ラッセル・トベイ:
ジム・カーター
Story
『グッドライアー』
この言葉の意味が私のなかで引っかかっていました。
誰が誰を騙すのか?・・・
最後まで息をつけない展開に脱帽です♪♪
老境に差し掛かったベティを待ち受ける運命の出会い。
ネットを通じて出会ったロイに次第に心を許し、彼女が騙されていくにつれてヒヤヒヤ感が増大していき、「誰か教えてあげて!」と叫びたくなりました( ;∀;)
ペテン師のロイにとっては無垢なベティが格好のターゲット。
孫と不仲になるほどロイへと傾倒していく弱さ(気の良さ?)は現実にもありそうで背筋がゾッとしました。
本来の目的であるベティの資産に、悪の触手を伸ばしていくロイと相棒の計画が明らかになっていくにつれて他の事件との関連性も暴かれます。
いつも思うのですが、詐欺師という人種への嫌悪感がさらに募りました。人を不幸にする「騙す」という行為には人間性の卑劣さがよく表れています。
こういう人たちには出会いたくないですよね(^^♪
さて、ベティがロイとの共同資産を決断し、とうとう
敵の罠に落ちる瞬間がやってくるのですが、その背後にある驚愕の結末を楽しみにしていてくださいね(^_-)-☆
Title
AI崩壊
2020.1.31公開
日本映画
Staff
監督/入江悠
製作/入江悠
Cast
大沢たかお:桐生浩介
賀来賢人:西村悟
広瀬アリス:奥瀬久未
岩田剛典:桜庭誠
Story
いまや人間社会を完全に支配・征服したかのようなAIの台頭。
車の運転・医療への進入・家庭生活をも統制する人口知能はすばらしさは称えられるものだとは思います。
しかし、一度狂い始めると人力での阻止は可能なのか?
本作では、なんらかのサイバー攻撃により、AIが人命の選別を宣言。
カウントダウンが設定され、社会的弱者・利用価値の低い順から人々が「死」という烙印を押されていくのです!!
機械が人命を淘汰するなんて、考えるだけでもゾッとしますよね・・・
桐生が言うように、人工知能”のぞみ”は人類の幸せのために作られたものだったはずが一部の殺戮者によって殺人マシンに作り変えられる恐怖は胸、をズシン!と突かれたように思います。
正直言ってこれほどの出来栄えとは思っていませんでした。
こういう大作系というのはどうしてもハリウッドが1番!!という先入観にとらわれてしまいます。
しかし、日本もやれるんです!!(^o^)/
この映画の成功は大沢たかおに尽きます♪♪
演技力の勝利でしょうね。
追われるシーンの鬼気迫る表情は並みの役者では出せないレベルだったのではないでしょうか?
また、次々と現れるモニターへの描写がハリウッドと比べても遜色はないほど。
ストーリーもよく作り込まれていると思いますし、スリリングな展開も見ごたえ充分。親子の情愛、家族の信頼、国家権力の危うさ等、考えさせる命題がたくさんありました。
惜しいのは義弟の悟の最期ですね。正義を貫き通した彼の犠牲なしでは真実にたどり着けなかったでしょう。
そして、なにより怖かったのは、自分を信じてやまない桜庭のぶれない「偽り」の正義感・・・
映画ではパッピーエンドでしたが、現実の世界での人々を不幸にする強力な要因がここにあるのではないでしょうか?
Title
ラストムービー
2020.1.31公開
アメリカ映画
Staff
監督/デニス・ホッパー
製作/ポール・ルイス
Cast
デニス・ホッパー:カンザス
ステラ・ガルシア:マリア
ドン・ゴードン:ネヴィル
ジュリー・アダムス:アンダーソン夫人
Story
なんとも不思議な映画でした・・・
確たるストーリーがあるとも思えず、そのうちなんとかなるだろう、と待ち続け、期待を持ち続けてそのまま終わりました"(-""-)"
撮影が終わったスタントマンのカンザスが、地元をフラフラとさまようかのような暮らし方が???
結婚しそう?な彼女と山の上(丘の上?)に住み、2人で夢を語り合ったり。
さらに村では素人集団が映画撮影の真似事(^o^)/をしているところへ迷惑な「演技指導」をしたり。
なにが言いたいのか、なにがしたいのかがかいもくわからなくても、デニス・ホッパーのベビーフェイス?(^_^)
がアップになると「さすがに美形!」と舞い上がる私がいました~♪♪
そうなんですね~。ストーリー性などもうどうでもいいんです!♥♡
彼のアップさえあれば・・・
「イージー・ライダー」を生み出した人ですから・・・
しかし、「早く終わってほしいな…( ;∀;)」と思った人、私以外にもいたかもしれません。
Title
テルアビブ・オン・ファイア
2020.1.31公開
ルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作
Staff
監督/サメフ・ゾアビ
製作/ミレナ・ポワヨ他
Story
カイス・ナシェフ:サラーム
ヤニブ・ビトン:アッシ
マイサ・アブドゥ・エルハディ:マリアム
ルブナ・アザバル:タラ
Story
1960年代の第3次中東戦争前。
叔父がプロデュースする人気の高いドラマ「テルアビブ・オン・ファイア」の製作現場。
パレスチナ人のサラームは、アラビア語とヘブライ語ができるのを買われ、ドラマの言語指導役として雇われている青年です。
サラームは撮影所への行きかえりに必ず立ち寄るイスラエルの検問所の軍司令官であるアッシュに気に入られ( ;∀;)、次第にドラマの脚本についての意見交換をする羽目になってしまいます。
アッシュの妻がこのドラマの大ファンということもあり、自分も脚本家の仲間入り♪♪したかのような錯覚に陥り、無理難題をサラームに押し付けてくるようになります。
エネルギーに満ちたアッシュとポヨヨンとした雰囲気のサラームが編み出すアイディアは、ドラマ制作にさらなる混迷を深めていってしまうのでした(^_-)-☆
2人のコンビがなんとも微笑ましい!
アッシュが好きな伝統的なアラブ料理「フムス」が活躍したり、ドラマに一喜一憂する人々のリアクションが可笑しく、まったりとした空気感に浸りました♥♡
イスラエル人やパレスチナ人などを描く作品は珍しいこともあり、たまにはこんな映画もいいなぁと思いました(^_^)v
Title
バッドボーイズ フォー・ライフ
2020.1.31公開
アメリカ映画
Staff
監督/アディル・エル・アルビ
製作/ジェリー・ブラッカイマー他
Cast
ウィル・スミス:マイク:ローリー
マーティン・ローレンス:マーカス・バーネット
バネッサ・ハジェンズ:ケリー
アレクサンダー・ルドヴィグ:ドーン
チャールズ・メルトン:レイフ
パオラ・ヌニェス:リタ
Story
『バッドボーイズ』シリーズ第3弾となる最新作。
性格と考え方が真逆の2人の刑事が巻き起こす破格のアクション映画!!
マイアミ市警の敏腕刑事・マイクの命を執拗に狙う集団が出現。
しかも、彼の周囲の大切な存在の人たちが次々と殺害され、徐々にマイクにも魔の手が伸びてくるのです。
それなのに、相棒のマーカスは引退を心待ちにして、マイクを失望の淵に突き落とすのでした。
今回だけ協力して捜査に当たるようとのマイクの説得が功を奏し、2人で悪の組織を追い詰めていきます。
そこには、ある強力な母と息子の存在が浮かび上がってきます。若い頃はさぞかし美女だったと思われるカリスマ性のありそうな母親に操られる若い息子。この親子の秘密が事件の鍵を握るのでした。
まるで魔女!!良くない意味での母子密着の典型的な例だと思います。母親による子どもへの刷り込みがいかに危険であるかを教えられる面もありました( ;∀;)
そして、ラストに明かされた真実の衝撃がマイクを襲います。
それぞれに人としての心情が揺れ動き、破壊を繰り返す果てには何が残るのでしょうか?