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Title
デリッシュ!
2022.9.2公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/エリック・ベナール
製作/クリストフ・ロシニョン他
Cast
マンスロン:グレゴリー・ガドゥボワ
ルイーズ:イザベル・カレ
シャンフォール公爵:バンジャマン・ラベルネ
ギョーム・デュ・トンケデック
Story
フランス料理の基礎を作った料理人マンスロン。使えるシャンフォール公爵の怒りを買い、息子と二人故郷に帰ります。
時はフランス革命直前のフランス。
公爵が開催した豪華な食事会で自分が考案した「じゃがいも料理」を提供。
ところが、その頃の貴族の世界ではじゃがいもは下級食品として取り扱われていたことで、客の失笑を誘い、公爵に恥をかかせてしまいます。
失意のうちに田舎暮らしを余儀なくされたマンスロンでしたが、ある日村にやって来たルイーズが料理の弟子入りを志願。
しぶしぶ同意した彼は、彼女と共に自宅を改造したレストランを村人に提供します。
創意工夫のかいあって、店は繁盛するまでになりましたが、公爵が狩りの後に立ち寄る予定が流れてしまい、またしても宮廷への復帰が遠のいていきます。
甲斐甲斐しく働くルイーズでしたが、彼女にはある「事情/魂胆」があることが発覚します。
フランスで初めてのレストランを作ったマンスロンのプライドが絡む複雑な心理にも興味が尽きない作品でした。
この作品に魅かれたのは公爵役のバンジャマン・ラベルネが出演しているからです。
「ラブ・セカンド・サイト 始まりは初恋の終わりから」でのユーモアあふれる彼の演技が印象に残っていたからでした(^-^)
Title
地下室のヘンな穴
2022.9.2公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/カンタン・ドゥピュー
製作/トマ・ベルアエジュ他
Cast
アラン:アラン・シャバ
マリー:レア・ドリュツケール
ジェラール:ブノワ・マジメル
ジャンヌ:アナイス・ドゥムースティエ
Story
中年夫婦が購入した「秘密がある家」を巡る騒動が勃発します(^^♪
誰にも邪魔されない郊外の一軒家。
調子のいい不動産業者から提案された家には”特権”があったのです。
それは、地下室への階段を降りると「12時間進み、3日間若返る」というのでした。
しかも、その部屋はなんと”2階”でもあったのです!
こうして特別な家に住むようになったアランとマリーには次第に不可解な現象に見舞われていくのでした。
「12時間進み、3日間若返る」とは…???ですよね。
このゲームのような魔法は、やがてマリーを蝕んでいきます。若いころの美貌に未練があるマリーにとって、それはなんとも魅力的なものでした。
やがて、この仕組みに夢中になったマリーは、モデルになりたいという夢を追いかけるようになります。どんどん若くなる顏と肉体への執着が高じて、アランとの家庭生活も顧みなくなり、夫婦の間には不許和音が生まれます。
そんなある日。夫婦は、見た目は新鮮な果物でも中身は腐っていることに気付き、おののきます。それがマリーの身体に現れたら大変!
そんな危機的状況にあっても、マリーは地下室に降りることを止められません。その後の夫婦にはどんな運命が待ち受けているのでしょうか?
こんな奇想天外なストーリーを思いつけるフランス映画界って、すごいと思います。
しかし、「12時間進み、3日間若返る」という計算には、私は正直ついていけませんでした(*'▽')
『なんでそうなるの?』『では、今は現実では何月何日?』という疑問が付きまとい、内容を咀嚼するのに苦労しました。
要するに、若返る願望は捨てた方が身のためだと実感した次第です♪♪
Title
ドライビング・MISS・デイジー
2022.8.26公開/午前10時の映画祭12
アメリ映画
Staff
監督/ブルース・ペレスフォード
原作戯曲/アルフレッド・ウーリー
Cast
デイジー・ワサン:ジェシカ・タンディ
ホーク・コバーン:モーガン・フリーマン
ブーリー・ワサン:ダン・エイクロイド
フローリン・ワサン:パティ・ルポーン
アデラ:エスター・ローレ
Story
1948年。
アメリカ・ジョージア州アトランタで暮らす富豪のミス・デイジー。
ある朝、自宅を出ようとして車をバックさせた拍子に事故を起こしてしまいます。
それでも自分の運転ミスではないと言い張る頑固老婦人のミス・デイジーは、息子のブーリーにとって厄介な存在となっていました。
なんとか運転を止めさせたいブーリーは保険会社が許さないという理由を押し付け、運転手を雇います。
ワサン家は地元の事業家一族で、現在もその名を知られている資産家ですが、ミス・デイジーはもともと倹約家のため、家計にかける費用を節約がちでした。
長年ワサン家で家政婦として勤めてくれているアデラ以外には愛想が悪く、一種の人間嫌いのようです。
そんなワサン家にやってきたホークはベテランの運転手でした。運転以外にもこまごまと雑用をやってくれる働き者。
2人の付き合いはなんと25年も続くことになります。
ともに老いていく2人の家族を越えた友情は、現代の私たちにも温かい気持ちを抱かせてくれます。
この名作を私は一度も観たことがありませんでした。いつかは観たいと思っていましたが、ようやく願いが叶って嬉しいですね(^-^)
Title
NOPE ノープ
2022.8.26公開
アメリ映画
Staff
監督/ジョーダン・ピール
製作/イアン・クーパー他
Cast
OJ・ヘイウッド:ダニエル・カルーヤ
エメラルド・ヘイウッド:キキ・パーマー
エンジェル・トーレス:ブランドン・ペレア
アンとレス・ホルスト:マイケル・ウィンコット
リッキー・”ジューブ”・パク:スティーブン・ユァン
オーティス・ヘイウッド・シニア:キース・デビッド
Story
父親が遺した広大な牧場の切り盛りに苦闘する息子のOJと、気ままに生きる妹エメラルド。
彼らをある日突然奇妙な物体が襲います。
それは雲の中に潜む「未確認飛行物体」でした。実は、彼らの父親もその物体から落下した物質の直撃を受け死亡したのです。
帰郷したエメラルドはその情報を聞くと、謎の飛行物体を撮影し、メディアに売り込む計画を立てます。
電気店の店員ブランドンの助けを借り、器材を集め、その時を待ちます。
近くにある開拓時代を再現したテーマパークでそれは怒りました。
スタッフと観客がその飛行物体に襲われたのです。不気味な穴の中に吸い込まれていく多数の人々。
やがて、その物体はOJとエメラルドが罠を仕掛ける牧場に現れるのです。
謎の飛行物体との格闘ものは今までも数知れず上映されてきました。
今回はどんな『物体』なのかをご自分の目で確認してくださいね(^-^)
Title
島守の塔
2022.7.22公開
日本映画
Staff
監督/五十嵐匠
プロデューサー/川口浩史
Cast
島田叡:萩原聖人
荒井退造:村上淳
比嘉凛:吉岡里帆
比嘉由紀:池間夏海
牛島満:榎木孝明
比嘉凛(戦後):香川京子
Story
第二次世界大戦末期。
日本で唯一アメリカ軍に攻撃を受けることになってしまった沖縄。
県民による命がけの抵抗が、本土決戦を遅らせることに寄与しました。
この作品は彼らがいかに生き、闘ったかを文字通り描いてくれています。
前任者である沖縄県知事が東京に赴いたまま、空白になった知事職。
それに命を受けたのが、島田でした。生きては帰れないと知りながらも家族を残して戦地へ。
同時期に赴任した警察部長の新井とともに県民を守るために最後の闘いに身を投じます。
激しさを増すアメリカ軍の攻撃に、島民と軍部などが一丸となって沖縄を守り抜く姿に胸が痛みました。
彼らの犠牲があってこその、今の日本の平和だと痛感しました。
良くも悪くも日本人の「魂」を具現化したかのような、沖縄県民の勇気を称えます。
Title
シーフォーミー
2022.8.26公開
カナダ映画
Staff
監督/ランドール・オキタ
製作/マット・コード
Cast
ソフィ:スカイラー・ダベンポート
ケリー:ジェシカ・パーカー・ケネディ
アーニー:パスカル・ラングデール
デイヴ:ジョー・ビング
オーティス:ジョージ・チョートフ
リコ:キム・コーツ
Story
タイトルの「シーフォーミー」とは、『視覚障がい者サポートアプリ』のこと。
『Be My Eyes』というアプリが実際に存在するそうですね。
ダウンヒルスキーヤーとしての将来を打ち砕いたのは練習中の事故。
視力を失ったソフィは、人里離れた豪邸でのペットシッターのバイトに出かけます。
女主人から託されたのはおとなしい猫。事実、この猫ちゃんは作中にはほとんど出てきません(*'▽')
手のかからない良い子ですね💙
さて、視力に問題があるソフィの目となり、手足になるのは、スマートフォンで周囲を映し出された映像から彼女に指示を出す相手役です。
オープニングでそれを勤めるのは、同じスキーヤーのボーイフレンド。
ソフィはワインセラーから盗んだワインをネット販売することを彼に咎められ、通話を切ってしまいました。
そんなソフィがさっそく難題を抱え込みます。たまたま外に出てしまい、玄関のオートロックがかかってしまったのです。
なんとか室内に入らないとシッターの仕事もあったものではありません。
焦りまくったソフィは、使い慣れている「シーフォーミー」というアプリに応援を求めます。
危機を救ってくれた登録スタッフはケリー。彼女の助けを借り、無事に家の中へと戻ることができました。
ケリーは元軍人で、FPS(First_Person Shooter)のプレイヤーです。
深夜に突然感じた物音に目を覚ましたソフィが邸内を歩き廻ると、なんと強盗の一味が入り込んでいたのです。
リビングにある隠し扉に入れてある大金を強奪する目的でした。それを知ったソフィと強盗団との死闘が始まります。
ケリーの援助で危機を乗り切ろうと頑張るソフィの健闘が描かれたスリラーです。
Title
アキラとあきら
2022.8.26公開
日本映画
Staff
監督/三木孝浩
原作/池井戸潤
Cast
山崎瑛:竹内涼真
階堂彬:横浜流星
階堂龍馬:高橋海人
階堂一麿:石丸幹二
階堂晋:ユースケ・サンタマリア
階堂崇:小島一哉
階堂聡美:戸田菜穂
羽根田一雄:奥田瑛二
不動公二:江口洋介
安原志久:塚地武雄
水島カンナ:上白石萌歌
Story
メガバンク「産業中央銀行」に同期入行した2人の銀行員の熾烈な競争と共生を描く娯楽大作。
池井戸潤原作の小説の映画化ですね(^-^)
幼い頃に実家が破産という憂き目に遇い、経営者の父を見捨てた『銀行』という存在に疑問を持ちながらも、自分のようにならないように温情をかけられる銀行員になろうとする瑛。
何代も続く大企業の御曹司として育てられた彬は、『人』よりも『企業』を重んじる考え方で仕事に臨みます。
そんな2人に真逆な試練が与えられ、人としてどう生きるかということにまで突き詰められることになります。瑛の、自分が担当する企業への傾倒ぶりに眉をひそめ、「そんなんじゃ、もたないぞ」とたしなめる彬。
信念どおりに突き進み、挫折する瑛と、父親死去に伴い、表面化した親族間の争いに翻弄される彬の人生が再び交差する瞬間が、息をのむクライマックスへと突き進みます。
竹内涼真・横浜流星という時代を代表する若手俳優がしのぎを削り合う本作。彼らにとっても代名詞となること間違いなしの名作となりましたね💚💛💙
Title
ストーリー・オズ・マイ・ワイフ
2022.8.12公開
ハンガリー・ドイツ・フランス・イギリス合作
Staff
監督/イルディコ・エニェディ
製作/モニカ・メーテ
Cast
リジ―:レア・セドゥ
ヤコブ:ハイス・ナバー
デダン:ルイ・ガレル
セルジオ・ルビーニ
ジャスミン・トリンカ
ルナ・ベドラー
Story
貨物船の船長を勤めるヤコブは、航海中にお腹の具合に悩まされます。
いつも陽気で元気なシェフにその健康の秘訣を聞くと「妻がいること」だと言われるのです。
それがどんな意味を持つのかはよくわからないままに、ヤコブはついに結婚へと目を向け始めます。
1920年。マルタ島に上陸したヤコブは友人との待合せでカフェに立ち寄り、一番最初に入ってきた女性と「結婚」するとなかば自嘲ぎみに友人に宣言。
すると、若い女性が入店し、人待ち顔を確認してから声をかけ、会話することに成功。
こうして出会った2人はまさかの結婚式を敢行するのです。妻になってくれたリジ―は、社交家で派手な付き合いが得意。ヤコブも同席する機会が増えていきます。
航海と上陸を繰り返しながら、妻の貞淑さを疑いもしないヤコブですが、リジ―と旧知の仲と思われる、裕福なデダンが現れたことで、警戒心を抱くようになります。
リジ―を演じるレア・セドゥは、今では押しも押されぬ名女優となりましたね(^-^)
数多くのヒット作を持つ超売れっ子です。
これまで地味な印象を持っていましたが、今作でその見方はガラリと変わりました(*'▽')
ヤコブを翻弄するリジ―の妖艶なこと!!
もう、「ファムファタール」の権化と言っても差し支えないほど…
これほどまでにセクシーかつ、ズルい女の性を見せつけるレアを今まで観たことがないほどでした。
粘質的とも言える、思わせぶりな様態で惑乱されるヤコブの困惑ぶりは、哀れなほどでした。
もともと船乗りの彼には、リジ―のような奔放すぎる女性の「舵取り」はムリ…でしょう。
リジ―の描写があまりにも官能的だったので、誰が監督したのだろうと思いましたが、女性監督だったのですね。
これだけの濃い女性像を描くのは、男性には無理なような気がします。
レアの今後の活躍が楽しみですね♪♪
Title
チャーリー・イズ・マイ・ダーリン /2Kレストア版
2022.8.5公開
イギリス映画
Staff
監督/ピーター・ホワイトヘッド
Cast
ミック・ジャガー
ブライアン・ジョーンズ
キース・リチャーズ
チャーリー・ワッツ
ビル・ワイマン
Story
2012年製作。
ザ・ローリング・ストーンズ結成60周年記念&チャーリー・ワッツ追悼公開作。
ザ・ローリングストーンズの、1965年9月3日~4日のアイルランド・ツアーのドキュメンタリー映画。
今もなお現役で活躍を続ける伝説のロック・バンドの若かりし頃の映像がたっぷりと堪能できます💚
ドラムスのチャーリー・ワッツが2021年8月24に80歳で死去。
彼を偲び、ストーンズ自身による企画が実現したもので、ブレイク直前のツアーだったそう。
メンバー同士の素顔が垣間見られる貴重なフィルム。
同時期に活躍したビートルズを彷彿とさせる、偉大なバンドの裏側を見せてくれます。特に、チャーリー・ワッツの素朴な優しさが伝わってきて、彼がいかにメンバーに愛されたかが理解できますね。
Title
灼熱の魂/デジタルリマスター版
2022.8.12公開
カナダ・フランス合作
Staff
監督/ドゥニ・ビルヌーブ
製作/リュック・デリー他
Cast
ナウル・マルワン:ルブナ・アザバル
ジャンヌ・マルワン:メリッサ・デゾルモー=プーラン
シモン・マルワン:マキシム・ゴーデット
公証人ルベル:レミー・ジラール
Story
2010年製作のリマスター版です。
今をときめくビルヌーブ監督作だと知らずに観にいきました。彼がこのような映画を撮ることが、ちょっと信じられなかったです。
カナダに住むナウルという、ある中東系女性がプールサイドで突然亡くなり、遺書が双子の姉弟に渡されます。
姉ジャンヌには「父」を探し出して手紙を渡すこと、弟シモンには「兄」を探し出して手紙を渡すことが書かれていたのです。
では、彼らの「父」と「兄」は生きていたのか?という疑問を解くためにも、2人は行動を起こさざるを得なくなりました。
シモンはあまり乗り気ではなく、ジャンヌの方が積極的に探索に取りかかり、母の故郷レバノンへと向かいます。
内戦で狂わされた母の人生の足跡をたどるにつれ、明らかになっていく真実。
そして、自分たちのルーツへとたどり着いた2人の衝撃こそが、今現在もなお地球上で続く不条理が生み出し続ける現実だと震撼しました。
1人の女性にこれほどまでの試練と苦しみが与えられたのか、という哀しみを感じます。
Title
セイント・フランシス
2022.8.19公開
アメリ映画
Staff
監督/アレックス・トンプソン
製作/ジェームズ・チョイ他
Cast
ブリジット:ケリー・オサリバン
フランシス:ラモナ・エディス=ウィリアムズ
マヤ:チャーリン・アルヴァレス
アニー:リリー・モジェク
ジェイス:マックス・リプシッツ
アイザック:ジム・トゥルー=フロスト
キャロル:マリー・ベス・フィッチャー
デニス:フランシス・ギャン
Story
レストランでパートタイムの仕事をしている34歳のブリジットに、ひと夏のナニ―(子守)の仕事が舞い込みます。
特に子ども相手の経験もないブリジットでしたが、女性同士のカップルの、6歳の娘フランシスの面倒を見ることを承諾します。
自分以外は有色人種の家庭環境でのナニ―の仕事は、思っていた以上に困難もありましたが、特に深く悩むでもなく、淡々と日々が過ぎていきます。
やがて第2子も生まれます。母親のマヤの産後鬱で自信を失う姿に寄り添う優しさも見せつつ、この家族にとってなくてはならない存在へとなっていきます。
私が一番驚いたのは、ナニ―の面接に行くブリジットの服装でしたね。タンクトップです(^^)/
日本ではまずありえない!と思いました💛
34歳と言えば、さすがに自立&仕事も確立していると錯覚しがちですが、最近の女性はそうでもないのかもしれませんね。決まりきったキャリアウーマンという範疇から外れることもあるでしょうし。
ブリジットも結婚を考えないとは言えないでしょうが、特に決まった相手もいなさそうで、「将来はどうするのかな?」という素朴な疑問が浮かびました( ;∀;)
父親的立場(一家の主人)のアニーが感じる疎外感が次第に強くなり、家庭内に不協和音を鳴らし始めます。産後鬱で苦しむマヤにとっては、たまったものではないでしょう。
自由奔放であまり命令に従わないフランシスを通して家族の在り方、自分の人生への無関心を目の当たりにしていくブリジットの今後が楽しみです。
Title
新章パリ・オペラ座 特別なシーズンの始まり
2022.8.19公開
フランス映画
Staff
監督/プリシラ・ピザート
Cast
アマンディーヌ・アルビッソン
レオノール・ボラック
バランティーヌ・コラサント
ドロテ・ジルベール
リュドミラ・パリエロ
パク・セウン
マチュー・ガニオ
Story
パンデミックに揺れるパリ・オペラ座の舞台裏に迫るドキュメンタリー映画。
バレエだけでなく、様々な職業・芸術に影響を与えた新型コロナウイルスの猛威。
現在もまだその影響下にあります。
日々の鍛錬の成果を表現する舞台が閉鎖に追い込まれ、窮地に陥ったダンサーたちの憂いに満ちた人生の1ページとなった、今回の世界的な実情に心が痛みました。
レッスン場を去り、踊る場を失ったダンサーたちの苦悩を記録した本作は、バレエ史上に残ることとなるはずです。
2020年6月にようやく再開されたクラスレッスン。年末に予定された「ラ・バヤデール」本番までの過酷なレッスンを通して、バレエの本質を再確認しながらの日々だったことでしょう。
結果的には劇場での上演は見送られ、無観客での配信となり、たった1日のお披露目となりました。
印象的だったのは、各ダンサーから聞かれた「観客の拍手が聞かれない寂しさ」でした。
観客との生の触れ合いが、いかにダンサーたちにとって重要な要素となっていたかを思い知ることになりました。
パンデミックが収まり、これまでの日常が1日も早く戻ってくることを切に願っています。
Title
ブライアン・ウィルソン 約束の旅路
2022.8.12公開
アメリ映画
Staff
監督/ブレント・ウィルソン
製作/ティム・ヘディントン他
Cast
ブライアン・ウィルソン
ジェイソン・ファイン
ブルース・スプリングスティーン
エルトン・ジョン
ニック・ジョナス
リンダ・ペリー
Story
アメリカ音楽史上、不滅の実力と人気を誇る「ザ・ビーチ・ボーイズ」の中心的な存在であったブライアン・ウィルソンの密着ドキュメンタリー映画。
当時を知らない人も楽しめる最高な1本となっています♪♪
ブライアンが内面に問題を抱えていた人物だとは知らなかったのですが、アーティストゆえの宿命を感じてしまいました。
人気と創作が重層的に絡み合い、苦悩を続けるブライアンの軌跡と現在の眼差しに涙が出ました。
どんなに苦しかったかを想像することで、彼の心に寄り添えるような錯覚を覚えました。ブライアンの心情を理解することは不可能ですが、現在の彼の穏やかな表情からは年月の重みが感じられます。
ビーチ・ボーイズがいかに素晴らしいバンドだったかを再認識しました。
アーティストなどのドキュメンタリー映画は数多く観てきましたが、今回も感動したことがあります。
それは、ブライアンを語るそれぞれの時代のアーティスト(同業者など)のインタビューです。どの人もブライアンをよく知る人物のようで、彼の歴史・人となりを真摯に語ってくれる姿にさらなる感銘を受けました。
どの人もまるで自分自身であるかのように、ブライアンの業績を述懐し、称え、共感を表明してくれており、ブライアンに対する尊敬と人間愛を伝えてくれています。
そんなゲストスピーカーのインタビューが、ブライアンを探求する助けになりました。ブライアンのさらなる健康と活躍を期待します。
ブライアンの優しそうなルックスが好きです。
Title
ボイリング・ポイント 沸騰
2022.7.15公開
イギリス映画
Staff
監督/フィリップ・バランティーニ
製作/バート・ラスポリ他
Cast
アンディ・ジョーンズ:スティーブン・グレアム
アリステア・スカイ:ジェイソン・フレミング
フリーマン:レイ・パンサキ
エミリー:ハンナ・ウォルターズ
トニー:マラカイ・カービー
カーリー:ビネット・ロビンソン
story
レストランの厨房で巻き起こる、あらゆるトラブルを臨場感たっぷりに描く名作。
ロンドンの高級レストラン。クリスマス前夜の超多忙な夜を、オーナーシェフの目を通して体験できるスリリングな展開に、観ているこちらも目が回りそうになりながらも最後まで観届けました(^^)/
こんな夜に限って、衛生管理検査官まで乗り込んでくるなんて、よっぽど運が悪いアンディだなと思いました♪
さらに、家庭問題まで抱えていて、仕事中もなんだかんだと私的な連絡に追われるという、日本では考えられないようなシチュエーションには驚きを隠せませんでした。
料理担当スタッフとフロア担当者とのニアミスも発生したりと、ワチャワチャな高級レストラン…
悪いことは重なるもので、有名なグルメ評論家まで押し寄せて、アンディを追い詰めていきます。
アンディが絶対の信頼を寄せるエミリーにまで被害が及ぶに至っては、厨房は崩壊寸前の有様。
それでも客に料理を提供する義務を負う彼らに、エールを送りたくなります。
ドキュメンタリー映画?と疑いそうになるくらい面白いです!
Title
長崎の郵便配達
2022.8.5公開
Staff
監督/川瀬美香
エグゼクティブ・プロデューサー/柄澤哲夫
Cast
イザベル・タウンゼンド
谷口稜曄
ピーター・タウンゼンド
Story
第二次世界大戦でイギリス空軍のパイロットとして活躍したピーター・タウンゼンド大佐の娘さんであるイザベルさんが来日して、父の足跡をたどるドキュメンタリー映画。
パイロットからジャーナリストに転身したピーター・タウンゼンド大佐は、原爆の被害を記録するために、被爆男性である谷口稜曄さんを取材することにします。
彼と長い時間を共有することで友情を築き、1984年に『THE POSTMAN OF NAGASAKI』を出版します。
仕事である郵便配達中に、16歳で被爆した谷口さんは、核廃絶を求めて世界中を訪問。各国で原爆の罪を訴え続けました。
私自身、谷口さんの名前すら知らなかったのですが、今作を通して「こんな日本人もいたんだな」と思いました。そんな谷口さんに寄り添い、核廃絶に生涯を賭けたタウンゼンド大佐の軌跡をたどることができたことも感慨深いものがあります。
唯一の被爆国である日本だからこそ、目を背けてはいけないのですね。
Title
L.A.コールドケース
2022.8.5公開
アメリカ・イギリス合作
Staff
監督/ブラッド・ファーマン
製作/ポール・ブレナン他
Cast
ラッセル・プール:ジョニー・デップ
ジャック:フォレスト・ウィテカー
フランク・ライガ:シェー・ウィガム
トビー・ハス
デイトン・キャリー
Story
1990年代を代表するヒップホップ界は東海岸側と西海岸側に別れ、熾烈な競争の真っ只中にありました。
そして、続いて起こった悲劇で両者の対立が深まるのでした。
東海岸のレーベルは『バッド・ボーイ・レコード』所属のノトーリアス・B.I.G.(クリストファー・ウォレス/通称ビギー)。
対する西海岸レーベル『デス・ロウ・レコート』所属の2パック。
1996年9月。
ヒップホップの2パックがラスベガスで襲撃を受け、死亡。
翌1997年3月。
ビギーも暗殺されます。
実際に起こった事件をもとにした本作は、未解決事件につきものの”陰謀”が複雑に絡み合い、正義に到達するのは至難の業だという事実を突きつけてきます。
ビギー暗殺事件を担当する刑事がラッセル・プール。独自の捜査で真相に迫りそうになりながらも、度重なる妨害に合い、遂には辞職してしまうのです。
引退してもなお事件を追い続けるプールを、ジャーナリストのジャック・ジャクソンが訪ねてきます。
共同で事件解明に情熱を傾けるのですが、闇と謎は深まるばかりで、さらなる『迷宮』を彷徨い歩くことになります。
この事件は、当時のロサンゼルス市警の汚職が絡んでいるとの噂が絶えなかったのですが、決め手に欠け、解決には至っていないようです。
登場人物と時系列が行ったり来たりを繰り返すので、「???」が脳内で渦まきまくりでした(*'▽')
こういう作品は予備知識が必要ですね💚
Title
アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台
2022.7.29公開
フランス映画
Staff
監督/エマニュエル・クールコル
製作/ダニー・ブーン
Cast
エチエンヌ:カド・メラッド
パトリック:ダビッド・アヤラ
アレックス:ラミネ・シソコ
カメル:ソフィアン・カーム
Story
スウェーデン俳優ヤン・ジョンソンの経験がもとになったヒューマンドラマ。
刑務所の囚人たちを対象にした演技ワークショップを依頼された、落ち目の俳優エチエンヌ。
どうなることかと思いながらも、彼らの指導に足を運びます。
そこには、演技に向いているとはとても思えない無気力・惰性に身を任せる囚人ばかり。
仕方なく演技指導を始め、配役を決めることに。
演目は名作「ゴドーを待ちながら」でした。
発声練習、時間厳守と基礎的な指導からの出発は困難を極めるばかり。おまけに、刑務所内の力関係で圧力がかかり、役者交代まで勃発します(^^♪
なんとか刑務所の外での公演も経験し、団員の士気は少しづつ上がっていき、エチエンヌにも希望の光が見え始めます。自分の役者人生もこれにかかっているという自覚が、次なる挑戦へと彼を駆り立てていくのでした。
社会から取り残された人たちへのワークショップものは、毎年一定数公開されるようになりましたね💛
高い芸術性を描く作品も大切ですが、こういう人生巻き返し的な、ヒューマンドラマが私たち観客の心の襞に分け入り、市民権を得たように思います。
Title
バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー
2022.7.15公開
フランス・ベルギー合作
Staff
監督/フィリップ・ラショー
製作/フィリップ・ラショー他
Cast
セドリック/バッドマン:フィリップ・ラショー
ジュリアン・アルッティ
ダレク・ブダリ
エロディ・フォンタン
アリス・デュフール
ジャン=ユーグ・アングラード
Story
セドリックは芽の出ない俳優。今までの出演作というのは、口にするのもはばかられる商品のコマーシャルぐらい。
父親はお堅い警察署長。父親の冷ややかな視線にめげそうになりながらも、ひたすらスターへの夢を追い求めます。
ちょっとした”間違い/偶然”からアクション映画の主役をゲット!!舞い上がるセドリック(^-^)
世に言う『バットマン』の亜流のような『バッドマン』を演じることになり、撮影初日を迎えるのです。
そんな時、軍隊に所属していて今は休暇中の妹から、父親が倒れたという知らせが入り、コスチュームのバッドスーツを着たまま病院へとバッドモービルを走らせます。
途中で運悪く事故を起こし、記憶喪失に陥ったセドリックは、自分を本物のヒーローと勘違いしたまま、気の向くまま突っ走ります💛
ハチャメチャに楽しいフランス・ムービー。
主演・監督のフィリップ・ラショーの飛び抜けた才能に癒されてみてはいかがでしょうか?
Title
WANDA ワンダ
2022.7.9公開
アメリカ映画
Staff
監督/バーバラ・ローデン
脚本/バーバラ・ローデン
Cast
ワンダ:バーバラ・ローデン
Mr.デニス/ノーマン:マイケル・ヒギンズ
ドロシー・シュペネス
ピーター・シュペネス
ジェローム・ティア―
Story
1970年製作。
マーティン・スコセッシ監督設立ザ・フィルム・ファウンデーションとGUCCIによる修復を経て、日本初公開となります。
主演:監督を務めるのは、エリア・カザン監督の妻であるバーバラ・ローデン。
デビュー作であり、遺作となりました。
アメリカ・ペンシルベニア州のうらぶれた炭鉱町に暮らすワンダ。
自堕落な性格を理由に、夫から離縁されてしまいます。
それもうなづけるような、だらしない外見・無意味な行動には、観ている方も辟易するほど(*'▽')
こんな状態では、母親どころか、主婦も務まらないよね?と、ため息が出るほどでした…
おまけに、アル中。男にもだらしない。
という、救いようのないワンダが見慣れてくると「可愛く」見えてくるのですから、映画の魔法は偉大ですね💚
人生に対して特に何の期待も、責任も持たない無機質な生き方をする女性って、どこかにやっぱりいたんでしょうか?
現代であれば「社会の落ちこぼれ」として位置づけられるような存在感が逆に凄い!!
酒場に偶然入った縁で、訳ありな曲者Mr.デニスと数日行動を共にし、遂には、銀行強盗の共犯にまで落ちぶれたワンダ。それでも、彼女は今日もダラダラと生き抜くのでした♪♪
なんとも不思議ちゃんなワンダでしたが、また、どこかで会いたくなるような、妙に心に刺さるキャラクターなのでした。
Title
魂のまなざし
2022.7.15公開
フィンランド・エストニア合作
Staff
監督/アンティ・J・ヨキネン
製作/エベリン・ペンティラ他
Cast
ヘレン・ジャルフベック:ラウラ・ビルン
エイナル・ロイター:ヨハンネス・ホロパイネン
ヘレナ・ヴェスターマルク:クリスタ・コソネン
Story
これはフィンランドの画家ヘレン・シャルフベックの伝記映画となります。
ロシア帝国の支配下にあったフィンランド。
すでに世に忘れられた画家が細々と描きためた、159枚にも及ぶ作品を画商によって再発見され、再び注目を浴びるようになる、類いまれなる生涯。
その画風は取り立てて人目を惹くものではなく、陰鬱でさえありました。
高齢の口うるさい母と暮らし、何ひとつ快楽のかけらもないような寂しさにあったヘレンでしたが、時折訪ねてきてくれる親友ヘレナ、気のいい兄がいたのが救いとなっています。
女性活動家として啓蒙を続ける良き友ヘレナは、唯一無二の味方でもありました。
画商のヨースタ・ステンマンと共にヘレンを訪問した、若き森林保護管でアマチュア画家のハンサムな青年エイナルは、次第にヘレンの心を虜にしていきます。
ヘレンの心の中で、秘められた恋心が燃え上がり、エイナルを自分の恋人と錯覚するにつれ、周囲が見えなくなっていく彼女の孤独に胸を打たれました。
フィンランドという、日本から遠く隔たった北欧で生きた女性画家の、強く凛々しい生き方に触れるいい機会になりました。
Title
ジュラシック・ワールド 新たなる支配者
2022.7.29公開
アメリ映画
Staff
監督/コリン・トレボロウ
製作/フランク・マーシャル他
Cast
オーウェン・グレイディ:クリス・プラット
クレア・ディ・アリング:ブライス・ダラス・ハワード
エリー・サトラー:ローラ・ダーン
イアン・マルコム:ジェフ・ゴールドブラム
アラン・グラント:サム・ニール
ケイラ・ワッツ:ディワンダ・ワイズ
ラムジー・コール:マムドウ・アチー
ヘンリー・ウー:B・D・ウォン
バリー・センベーヌ:オマール・シー
メイジー・ロックウッド:イザベラ・サーモン
ルイス・ドジスン:キャンベル・スコット
Story
「ジュラシック・パーク」シリーズ最終章。
ジュラシック・ワールドの壊滅から救い出された恐竜たちが棲む島に、連れ去られたメイジーを救いだすために乗り込んだオーウェンとクレア。
静かな暮らしをしながら、恐竜の保護活動に情熱を注ぐ2人には、育てる義務と責任を負った10代の少女メイジーがいました。メイジーは、ジュラシック・パーク創設に関わったロックウッドの娘が自ら作り出したクローン人間。
自我が芽生え始めたメイジーにとって、自分が何者なのかが最重要課題となっており、同居するオーウェンとクレアも頭を悩ます問題でした。ある日、何者かにメイジーが誘拐されます。
それとは別に、恐竜と深い関りを持っていたエリー、アランが恐竜の研究施設を運営する巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンへと招かれます。そこは、まさにメイジーが連れていかれた場所でした。メイジーの誘拐目的が恐竜の研究とどんな繋がりがあるのか?
バイオシンにエリーたちが着くと、以前に関わりがあったマルコムがすでに到着していました。メイジーと恐竜を巡っての権力と陰謀のぶつかり合いが始まります。
シリーズを重ねるごとに魅力を増す「ジュラシック」の世界を堪能してくださいね♪♪
Title
海上48hours 悪夢のバカンス
2022.7.22公開
イギリス映画
Staff
監督/ジェームズ・ナン
製作/アンドリュー・ブレンダーガスト他
Cast
ナット:ホリー・アール
トム:ジャック・トゥルーマン
ミリー:キャサリン・ハネイ
タイラー:マラキ・プラー=ラッチマン
Story
ナットたちは男性3人、女性2人のアメリカ人大学生。最高の春休みを過ごそうとメキシコのビーチへとやってきました。
ビーチで夜明かしした彼らは、人気のない桟橋に置かれていた水上バイク2台に乗り込み、沖に出ていきます。
手にしていたのはスマホだけという、あまりにも軽装な彼らに、狂暴なサメの集団が襲いかかるとは誰にも想像できないことでした。
岸から離れることを心配するような良識を持つナットでしたが、一瞬の快楽を選ぶ他の4人に押し切られる形で海に乗り出したのでしたが…
2台の水上バイクが衝突のはずみで大破、エンジン故障という最悪の事態に見舞われます。
気がつくと、周囲は貪欲なサメの縄張り。1台の水上バイクにしがみつく5人の運命が危険にさらされることになってしまいます。
絶体絶命のさなかに、ナットとミリーの間に諍いも始まり、彼らの関係は一気にさらなる危険をはらむものへと展開してしまいます。
軽率な行動を引き起こし、楽しいバカンスを暗転させてしまった原因は、「サメ」だけではなかったようですね(*'▽')
Title
グレイマン
2022.7.15公開
アメリ映画
Staff
監督/アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
製作/ジョー・ルッソ他
Cast
シックス/コート・ジェントリー:ライアン・ゴズリング
ロイド・ハンセン:クリス・エバンス
ダニ・ミランダ:アナ・デ・アルマス
スーザン・ブルーア:ジェシカ・ヘンウィック
Story
CIA工作員のシックスはタイでの暗殺の標的が同業者のフォーと知り、戸惑います。フォーからCIA高官カーマイケルの悪事の証拠となるマイクロチップが入ったペンダントを託されるのです。
少年期に虐待癖のあった父親を殺害し、服役していたシックスを助けだしてくれたCIA工作員のフィッツと接触し、組織ぐるみの犯罪の存在に気づかされます。
カーマイケルは、マイクロチップを奪うために、元CIA工作員の冷酷で貪欲な殺し屋ロイドを使います。ロイドはシックスに賞金を賭け、仲間にシックス殺害を命じます。
シックスを誘いだすためにフィッツを拘束したロイドは、決死の覚悟でシックスを執拗に追い詰めていきます。平行して、CIA内部の暗躍も絡み、高次元同士での潰し合いも勢いを増していきます。
スパイものは、やっぱり面白いですね(^^)/
駆け引きあり、裏切りありで人間同士のギラギラした欲望が世界を動かしているんだなと改めて感じられる作品でした。
ちなみに、今作はNetflix配信に先行して、7/15から1週間だけ劇場公開されたものを観に行きました。劇場で観ると迫力が違います💚💛💙
Title
戦争と女の顏
2022.7.15公開
ロシア映画
Staff
監督/カンテミール・バラーゴフ
製作/アレクサンドル・ロドニャンスキー他
Cast
イーヤ:ビクトリア・ミロシニチェンコ
マーシャ:バシリサ・ペレリギナ
ニコライ・イワノヴィッチ院長:アンドレイ・バイコフ
リュボーフィ:クセニヤ・クテポワ
サーシャ:イーゴリ・シローコフ
ステパン:コンスタンチン・バラキレフ
バーシュカ:ティモフェイ・グラスコフ
Story
「戦争は女の顏をしていない」という小説がもとになっているそうです。
第2次世界大戦後の1945年。
故郷であるソ連(ロシア)に帰り、レニングラードにある、戦争で負傷した兵士を中心に収容している病院で働く、2人の元従軍女性の人生と友情がテーマです。
戦争によるPTSDのため、仕事中にも突然意識がなくなり、硬直してしまうイーヤ。同僚や尊敬する院長の見守りもあり、1人息子のバーシュカを育てています。
戦場で親友だったマーシャが戦地から帰り、2人は一緒に暮らすことになります。
しかし、その少し前に発作で気を失った際に、自分の下にいたバーシュカが窒息して亡くなっていました。
このバーシュカこそ、マーシャが生んだ子どもだったのです。戦地から一足先に帰還したイーヤに息子を託したのでした。
バーシュカを死なせてしまった罪悪感が、やがて2人の関係を微妙なものにしていきます。
男女関係にも積極的なマーシャは、ナンパしてきたアレクサンドルと親しくなり、結婚を夢見るようになります。戦後の悲惨な状況を変えてくれるのは、裕福な結婚相手だと狙いを定めたようですね(^^♪
アレクサンドルが2人の人生に介入してきたことで、マーシャとの友情にもヒビが入り始め、お互いが自分の将来を真剣に考える時期がきたことを悟ります。
追い詰められた時、女たちがどのように協力し合わなければならないかを現代の私たちにも示唆してくれる映画とも言えるのでなないでしょうか。
ソ連(ロシア)らしい、暗く、静かさに支配された異次元の世界を感じさせられました"(-""-)"
Title
炎のデス・ポリス
202.7.15公開
アメリカ
Staff
監督/ジョー・カーナハン
製作/マーク・ウィリアムズ他
Cast
ボブ・ヴィディック:ジェラルド・バトラー
テディ・マレット:フランク・グリロ
ヴァレリー・ヤング:アレクシス・ラウダー
アンソニー・ラム:トビー・ハス
Story
人里離れた砂漠の街で巻き起こる、予期しない凄惨な事件の裏に隠された陰謀とは?
自分から警察に捕まろうとするテディとは何者なのか?それを追って、留置場入りをするボブという荒くれ者との関係は?
そしてテディをつけ狙う3人目の狂人。
加えて、警察内部に潜んでいた腐敗警官の存在。
これらの悪夢に立ち向かう女性警察官のヴァレリーの満身創痍の活躍が、テンポよく描かれて行きます。
マフィアのボスに命を狙われたテディを最終的に倒すのは誰なのか…
そこには暗黒街の掟が絡んでいたのですね。誰が誰を裏切り、何の目的を持ち、このさびれた街に集まったのか。筋があるようでないような不思議な連鎖に、あなたの頭脳は最後までついていけるでしょうか(^^♪
ジェラルド・バトラーがむさ苦しい容貌で暴れるので、ちょっと引きましたが、いつも善人を演じるわけにもいかないのでしょうね。カッコ悪いジェラルドも受け入れないとファンとは言えないかも♪♪
Title
キングダム2 遥かなる大地へ
2022.7.15公開
日本映画
Staff
監督/佐藤信介
原作/原泰久
Cast
信(しん):山崎賢人
えい政(えいせい):吉沢亮
河了貂(かりょうてん):橋本環奈
羌かい(きょうかい):清野菜名
壁(へき):満島真之介
Story
大ヒット作「キングダム」の続編。前作を超えるスケールで描く超大作!!
今回も大掛かりな戦闘シーンがこれでもか!と出てきますので、手に汗握ること請け合いです(^-^)
秦への侵攻を目論む魏を迎え打つために、信と幼馴染の仲間たちが決死の覚悟で戦争に臨みます。
女性だけの掟を守って生きてきた羌かいと共に、自分の限界に挑む信の成長も大きな鍵となります。
陰謀渦巻くこの時代の覇者になるのは、どっちの軍勢か?
中国の歴史を学びながら鑑賞できる作品です💚
Title
ソー ラブ&サンダー
2022.7.8公開
アメリ映画
Staff
監督/タイカ・ワイティティ
製作/ケビン・ファイギ
Cast
ソー:クリス・ヘムズワース
ジェーン/マイティ・ソー:ナタリー・ポートマン
ゴア:クリスチャン・ベール
ヴァルキリー:テッサ・トンプソン
シフ:ジェイミー・アレクサンダー
コーグ:タイカ・ワイティティ
ゼウス:ラッセル・クロウ
ピーター・クィル/スター・ロード:クリス・プラット
ネピュラ:カレン・ギラン
story
「マイティ・ソー」シリーズ第4弾。
人気絶大のシリーズの最新作。今回は華々しいムードはなりを潜め、ひたすらダーク・ムードで進んでいきます。
悪役ゴアとの対決に絡み、なんとジェーンがもう1人のソーとなり、援軍に加わるという奇想天外な展開になります。
話も込み入っているので、前作たちを観ていない方にはちょっと理解が難しいかもしれないです。それでも、ナタリー扮するジェーン/新生ソーを観る楽しみは味わえます。
冒頭のゴアと娘の悲惨な別れが、ゴアを悪人へと変貌させます。父親としての愛が、その後のゴアを作り出したのでした。ゴアをクリスチャン・ベールが演じていて、物語に重みを与えています。
Title
X エックス
2022.7.8公開
アメリ映画
Staff
監督/タイ・ウェスト
製作/タイ・ウィスト他
Cast
マキシーン/パール:ミア・ゴス「
ロレイン:ジェナ・オルテガ
ウェイン:マーティン・ヘンダーソン
ボビー・リン:ブリタニー・スノウ
RJ:オーウェン・キャンベル
ハワード:スティーブン・ユーア
ジャクソン:スコット・メスカディ
Story
1979年。
テキサスでの血も凍るような惨劇が繰り広げられる、サスペンス・ホラー映画。
売り出し中の女優2人とマネージャー、共演者の男優。そして、自主映画を今回撮影する学生RJと、その恋人ロレイン。彼女は録音助手も担当。
登場人物たちが織りなす、ちょっとイカれた映画撮影のあれこれが、場末感を放つ(^-^)素人っぽい作品づくり。
「農場の娘たち」という変わったタイトルからも察せられるように、実はポルノ映画の撮影とのこと。
ウェインが借りた古い農家の家主夫婦が、これまた不気味感満載の老夫婦なのでした( ;∀;)
低予算のため、ろくなシナリオもなく、行き当たりばったりのヤワな撮影の合間に起きる殺戮が、女主人の妄想が生んだ悲劇が発端だったとは…
暑苦しい夏の定番ホラーで、涼しくなってくださいね。
Title
ブラック・フォン
2022.7.1公開
アメリ映画
Staff
監督/スコット・デリクソン
製作/ジェイソン・ブラム他
Cast
グラバー:イーサン・ホーク
フィニー:メイソン・テムズ
グウェン:マデリーン・マックグロウ
テレンス:ジェレミー・デイビス
マックス:ジェームズ・ランソン
Story
1978年。
子どもの失踪事件が相次ぐコロラド州デンバー北部の小さな町。
フィニーは学校帰りにマジシャンを名乗る怪しい男に声をかけられ、拉致されてしまいます。
目が覚めると、薄暗いどこかの地下室に閉じ込められていて、高い窓から外を見ることはできない部屋でした。
ベッドを降り周囲を見回すと、壁に掛けられた黒電話と部屋のドアがあるだけ。誰かがいる気配もありません。
そこへ食事を持ってやってきた不気味な仮面をつけた男。フィニーは自分があのマジシャンに誘拐されたことを知ります。
何もすることがなく、頭に浮かぶのはどうやってここから出るかということだけです。黒電話の受話器を掴むと、外へは通じていないことが判明します。
パニックになりながらも冷静さを保ち、考えを整理するフィニー。すると、突然電話がかかってきました。誰とも分からない相手から部屋を脱出する方法を聞きだしますが、実行は難しいことがわかるのみ。
それからも何度か違う相手から電話がかかり、次第にこの事件の核心に触れていくのでした。
フィニーは気難しい父親と妹のグウェンの3人家族。グウェンは帰ってこないフィニーへの心配が増し、悪夢まで見るようになります。
どうやら電話の主はフィニーと同様に誘拐され、ここで死んでしまった少年たちのようでした。彼らとの秘密の交流は、フィニーを救うことができるのでしょうか?
パニックもので、どこかで見たような内容ですが、これはこれで楽しめます♪♪
犯人役でイーサン・ハントが出ており、彼の奇怪な演技にも圧倒されることでしょう。