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2022.7.2
Title
マーベラス
2022.7.1公開
アメリカ・イギリス合作
Staff
監督/マーティン・キャンベル
製作/モシュ・ディアマント他
Cast
アンナ:マギー・Q
レンブラント:マイケル・キートン
ムーディ:サミュエル・L・ジャクソン
Story
幼い頃に両親を殺害され、九死に一生を得たアンナ。独りで隠れていたアンナを助け育てたムーディ。彼らは残酷な「暗殺者」。
実際にそのような人たちがいるのかどうかは知りませんが、強固な絆で結ばれた仲間。
親とも慕うそのムーディが何者かに惨殺され、仇を打つことを誓うアンナの目の前に立ちはだかる謎の男、レンブラント。
彼も最高級の腕を誇る「暗殺者」だったのです。
なんとも陰惨なシーンが展開する作品ですが、マギー・Qの美しさと、華麗なアクションが芸術的な高見へと導いてくれます💙
よくあるストーリーでも、彼女が演じるとそこには「悲哀」「気高さ」が漂い、他の女優には出せない透明感すらも感じさせてくれます。
彼女の出演作品で一番好きなのは、アメリカのドラマ「NIKITA/ニキータ」ですね(^-^)
悪の組織『ディヴィジョン』との壮絶な闘いがたまらなくカッコよかった。
Title
エルヴィス
2022.7.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/バズ・ラーマン
製作/バズ・ラーマン他
Cast
エルヴィス・プレスリー:オースティン・バトラー
トム・パーカー:トム・ハンクス
グラディス(母):ヘレン・トムソン
ヴァーノン(父):リチャード・ロクスバーグ
プリシラ:オリビア・デヨング
Story
誰もが知る?(^-^)あのエルヴィスの映画がようやく日本に上陸しました!!
どんな作品に仕上がっているのか…
何度も予告編を見せられて、否が応でも興味を掻き立てられてきた方も多くいらっしゃるでしょうね。
エルヴィスの曲は折にふれ、何曲も聴いてきましたが、どれも素晴らしくて、本当に偉大な歌手だったんだな、と改めて思いました。
あの時代でなければならなかったのでは?とも思います。
これはどのアーティストにも言えるでしょうけれど、それぞれがその時代が選び出した、あるいは、必然だった人たちなのではと思います。
音楽史に残る伝説のバンド&アーティストたち。
ビートルズを始め、天才と言われる彼らが生み出し、今の形が出来上がったと言えるでしょうね。
エルヴィスがいなければビートルズもいなかったかもしれないと思うと、それぞれの時代の寵児の存在は、もはや人類の「至宝」と言っても過言ではないかもしれません。
ビートルズにはブライアン・エプスタインという、運命とも言える剛腕マネージャーがいたように、エルヴィスに寄り添ったパーカー大佐。非常に胡散臭い人物だったという噂もありますが、敏腕だったのは間違いないでしょう。彼がいなければエルヴィスもあれほど偉大な人物になれていなかったのでは、と思ったりもします(^^♪
善悪・裏表は人の世界にはつきものですし、おそらくはその両面が奇跡的に組み合わさった場合にのみ、天才が生まれ、時代が作られるのかもしれません。
興味がある方は「エルヴィス・オン・ステージ」の視聴をお勧めします。彼の魅力がぎっしり詰まっています💚
Title
リコリス・ピザ
2022.7.1公開
アメリカ映画
Staff
監督/ポール・トーマス・アンダーソン
製作/サラ・マーフィ他
Cast
アラナ・ケイイン:アラナ・ハイム
ゲイリー・バレンタイン:クーパー・ホフマン
ジャック・ホールデン:ショーン・ペン
レックス・ブロウ:トム・ウェイツ
ジョン・ピーターズ:ブラッドリー・クーパー
ジョエル・ワックス:ベニー・サフディ
Story
1970年代へのオマージュ的(レトロ♪)な名作ですね!
ゲイリーが通う高校に写真撮影のアシスタントとしてやってきたアラナが、生意気なゲイリーと運命的な出会いをするのです(^-^)
アラナは25歳で、定職には就いていない模様です。あちこちでバイト的なお気楽人生を送る、ちょっと悩める女性のようです。
かたや、ゲイリーはこの年齢で起業までもやすやすとこなすスーパー・ボーイ!!
大人びた(老けた💛)面構えや商才など、アラナとは段違いのような少年でした。
1970年代というよりも、現代にも通じるキャラクターのような気がします。
現代にゲイリーが生きていたら、天才少年ともてはやされるのではないでしょうか?
デート?らしき付き合い方も含めて、さまざまな経験を通して自分の道を探す2人がやがて行き着くところはどんな世界なのでしょう?
意外な役柄で、ショーン・ペンやブラッドリー・クーパーが出てきて笑えます♪♪
1970年代に浸ってみるのも楽しいかもです。
グーパーは若い頃のフィリップ・シーモア・ホフマンにそっくり!!
ちょっと嬉しいですよね💙💛
Title
モガディシュ 脱出までの14日間
2022.7.1公開
韓国映画
Staff
監督/リュ・スンワン
製作/チョ・ソンミン他
Cast
ハン・シンソン:キム・ユンソク
カン・テジン:チョ・インソン
コン・スチョル:チョン・マンシク
リム・ヨンス:ホ・ジュノ
テ・ジュンギ:ク・ギョファン
Story
1990年。
ソマリアの首都モガディシュ。
韓国と北朝鮮の大使館員に迫る、内戦による混乱からの脱出劇。
アフリカ諸国への足掛かりとして、ソマリア上層部への食い込みを計る、アジア圏を含む諸外国の大使館間の競争にも似た戦略のさなか、内戦が勃発してしまいます。
大使館を死守するべきか、即脱出か…?
運命の分かれ目に追い込まれた彼らの右往左往の行動は、愚かでもあり、切実でもありました。
日本に暮らしていると、このような現実離れした状況には???が脳内に飛び交い、いまひとつピン!と来ず、緊迫した空気にもついていくのが精一杯(*'▽')
混乱した状況の中、人間の本性さえも露わになっていく極限の人間模様にどっぷりとひたることができると思います。内容が頭の中に入ってこない(理解不能)シーンもたくさんありました。
まあ、世界のどこかではこんなことも起きていることを知っておくことも大事かなと思います💚
Title
ベイビー・ブローカー
2022.6.24公開
韓国映画
Staff
監督/是枝裕和
製作/ソン。デチャン
Cast
ハ・サンヒョン:ソン・ガンホ
ユン・ドンス:カン・ドンウォン
アン・スジン:ぺ・ドゥナ
ムン・ソヨン:イ・ジウン
イ刑事:イ・ジュヨン
story
産んだばかりの赤ちゃんを教会の玄関に設けられた『赤ちゃんポスト』に預けざるを得なかった若い母親ソヨンと、その赤ちゃんを横取りしたクリーニング店経営のサンヒョン、教会のボランティアスタッフのドンスが絡み合うヒューマンドラマ。
盗んだ赤ちゃんを独断で養子縁組し、お金を稼ぐ悪徳商人らしからぬマヌケな彼らの右往左往状態が結構笑えました(^_-)-☆
不幸な家庭環境で育てるのか、裕福な養父母に渡すのが幸福になるのかとの境界線はあいまいですが、何よりも母子の幸福が最優先されて欲しいと思いました。
厭世的な考え方のソヨンが次第に女性としての優しさを取り戻していく過程にこの作品の暖かさを感じました。
Title
東京2020オリンピック SIDE:B
2022.6.24公開
日本映画
Staff
総監督/河瀬直美
story
SIDE:Aとの二部作となります。
河瀬直美監督が監修したオリンピックの記録映画ですが、批評家からや観客からの支持を得られなかったようで、河瀬監督のファンとしては残念でした。
どうしてもオリンピック委員会内部に重点を置かざるを得ない構成になってしまったと感じますが、もう少し、観客に感動を与える取組み方が欲しかったなと思いました。
記録映画というものは、万人に受け入れられる必要があるだろうし、大きな視点で表現すべきなのではないか?とも思います。
人類がいまだかつて経験したことのないウイルス感染からのパンデミックに襲われた今回のオリンピック。
そうであればなおさら、人間の側に立った切り口で勝負して欲しかったとも感じています。
誤解を恐れずに言うと、これまでもそうであったように、感動を呼び起こす(後世までも)描き方に沿っていれば、世間の目も厳しさが和らいだのではないでしょうか?
アーティスト的な視点に偏りすぎて万人を相手にすることを忘れたような河瀬監督の手法が招いた評価だったのではないかと残念です。
Title
さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について
2022.6.10公開
ドイツ映画
Staff
監督/ドミニク・グラフ
製作/フェリックス・フォン・ベーム
Cast
ファビアン:トム・シリング
コルネリア:サスキア・ローゼンタール
ラブーデ:アルブレヒト・シュッヘ
ファビアンの母:ペトラ・カルクチュア
ラブーデの父:ミヒャエル・ビッテンボルン
story
1931年のベルリンを舞台に、作家志望のファビアンの恋と人生への試練が切実に切り取られています。
ナチズムの影に怯える人々との絡み合いとファビアンの生き方が交差し合い、刹那的な生き方に見えなくもないその姿勢が多少のいらだちを感じさせるのですが、当時の世相としては仕方がないような気もしました。
「あぁ、こんな人もいるんだな…」など複雑な気持ちで観ていました。
『パキッ!』とした「明と暗」「善悪」が分かりやすい生き方を求めたい私としては、ファビアンのあやふやでその場限りな対応が不満でしたが、いろんな人がいるんだと達観した次第です(^^)/
Title
歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡
2022.6.4公開
イギリス・スコットランド・フランス合作
Staff
監督/ベルナー・ヘルツォーク
製作/スティーブ・オヘイガン他
Cast
ベルナー・ヘルツォーク
ブルース・チャトウィン
エリザベス・チャトウィン
ニコラス・シェイクスピア
story
イギリス人紀行作家のブルース・チャトウィンの生きざまを記録したドキュメンタリー映画。
自分の足で各地を訪ね、小説を発表する姿勢を貫いた孤高の作家だったようですね。
日本ではそれほど知られていなかったのではないかと感じています。
そんなチャトウィンの考え方、生き方を「アギーレ/神の怒り」のヘルツォーク監督が故人を偲び、ナレーションも担当しています。
チャトウィンゆかりの人々のインタビューや、妻のエリザベスの彼への愛情も表現されていて、チャトウィンを知らなかった人も親しみを持てるようになるのではないでしょうか?
Title
極主夫道 ザ・シネマ
2022.6.3公開
日本映画
Staff
監督/瑠東東一郎
原作/おおのこうすけ
Cast
龍:玉木宏
美久:川口春奈
雅:志尊淳
酒井タツキ:古川雄大
大前ゆかり:玉木ティナ
江口雲雀:稲森いずみ
江口菊次郎:竹中直人
story
コミックの劇場版。
伝説の極道の龍。主夫として活躍をする異色ドラマですよね~♪♪
どこの家の子かわからない男の子を家族として迎えた龍一家が遭遇する奇想天外なストーリーがたまらなく面白かったです(^-^)
そこには、他人の子どもでも家族として愛情を注ぐ一般市民の優しさがあふれているのです。
ダンディさでは群を抜く玉木宏さんがこんな役柄を演じるなど、とても信じられないことでしたが、観に行って良かったです。
Title
バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版
2022.6.17公開
日本映画
Staff
監督/西谷弘
原案/サー・コナン・ドイル
Cast
誉獅子雄:ディーン・フジオカ
若宮潤一:岩田剛典
蓮壁紅:新木優子
冨楽朗子:広末涼子
蓮壁千里:村上虹郎
冨楽雷太:渋川清彦
蓮壁千鶴男:西村まさ彦
story
瀬戸内海の人里離れた島に建つ豪邸に住む一族の歴史に絡む謎に挑む獅子雄と若宮。
その当主が莫大な資産を残して死亡。その跡継ぎとなる息子と娘。
娘の紅が誘拐されたことにより、若宮と獅子雄が真相解明に全力を尽くすことになります。
その誘拐事件には深いからくりが隠されていたことが徐々に明かされて生き、富豪一家の不幸な歴史があぶり出されていくのです。
子どもへの愛情と大人の事情が複雑に絡み合う人間模様に心が揺さぶられる作品でした。
Title
ザ・ロストシティ
2022.6.24公開
アメリ映画
Staff
監督/アダム・ニー他
製作/ライザ・チェイシン他
Cast
ロレッタ・セイジ:サンドロ・ブロック
アラン/ダッシュ:チャニング・テイタム
アビゲイル・フェアファックス:ダニエル・ラドクリフ
ベス・ハッテン:ダバイン・ジョイ・ランドルフ
オスカー:オスカー・ヌニェス
story
ロレッタは恋愛小説家。新作のプロモーションへと駆りだされ、思いがけない冒険へと発展してしまいます。
ロレッタの主人公ダッシュに扮して相棒的な関係にあるアランまで現地に押しかけるなか、ある財宝を狙う大富豪フェアファックスから協力を強制されるのです。
ある島にあると言われる伝説の古代都市の謎を解けるのは、ロレッタ意外にいないと思い込んでいるフェアファックスからの追求をすり抜けながら真実へと近づくロレッタの活躍が痛快感を与えてくれる作品です(^^♪
サンドラとチャニングの相性が抜群なので、大いに楽しめます💚
Title
峠 最後のサムライ
2022.6.17公開
日本映画
Staff
監督/小泉堯史
原作/司馬遼太郎
Cast
河井継之助:役所広司
おすが:松たか子
お貞:香川京子
河井代右衛門:田中泯
松蔵:永山絢斗
むつ:芳根京子
story
徳川慶喜の大政奉還に揺れる、幕末の武士の生きざまが残酷なまでの描写で描かれます。
継之助による「中立」の選択は、幕府側・官軍側の両方からの反発を呼び、藩の運命を賭けた戦いに向かって突き進みます。
「中立」とは、「両得」を表し、虫のいい考え方と受け取られかねないものですよね。
継之助による「中立」の本来の目的は、争わず、どの藩も栄えることを良しとするものだったはずですが、戦乱の世では通用しなかったということでしょう。
どこもが、誰もが痛みを負う幕末の仕舞い方を間違った継之助の最期は無念であり、藩への無責任ともとれる愚策だったのかもしれません。
Title
エリザベス 女王陛下の微笑み
2022.6.17公開
イギリス映画
Staff
監督/ロジャー・ミッシェル
製作/ケビン・ローダー
Cast
ダニエル・クレイグ
マリリン・モンロー
ジョン・レノン
ノエル・カワード
オプラ・ウィンフリー
Story
2022年2月に在位70周年を祝賀された女王のドキュメンタリー映画。
1930年代から2020年代までの映像をパート別に追っていくものでした。
テーマごとに時代が行き来するので、少し戸惑いを感じる部分もありましたが、初見の写真や動画なども多く、女王の歩みと歴史を振り返ることができます。
1人の君主がこんなにも長くその地位に留まるということはまれにみる祝い事だと感じました。
王家としてさまざまな慶事と苦難の道をたどったウインザー家の歴史が刻み込まれています。
良かれ悪しかれ、世界中の人々の記憶に残る女王であったと思います。
少しですが、ダイアナ元妃も出てきます。大好きだったダイアナ元妃。彼女が王家の一員としてもっと幸せに生きてほしかったと心から思います。
Title
ナワリヌイ
2022.6.17公開
アメリ映画
Staff
監督/ダニエル・ロアー
製作/オデッサ・レイ他
Cast
アレクセイ・ナワリヌイ
ユリヤ・ナワリヌイ
マリア・ペブチク
クリスト・グローゼフ
Story
世界で最も有名なロシア人とも言っていいロシア反体制派カリスマであるナワリヌイのドキュメンタリー映画。
ここ数年、彼の話題が世界を駆け巡っていたのを記憶に留めておられる方も多いと思います。
飛行機内で昏睡状態になり、毒を盛られたのでは?という憶測が流されました。
彼は、妻の尽力でドイツでの治療が実現し、あわやの事態を免れ、事件の真相解明に乗り出すのです。
その過程で暴かれるロシア政府との確執や陰謀が本当に恐ろしさを伝えます。
圧巻は、ナワリヌイが自ら容疑者に電話をかけ、迫真の事情聴取に成功するシーンでした!!
ドラマでもこれほどの展開は思いつけないのでは?というほどの生きた証拠を掴めたのです。平和に逃げるのでなく、ロシアに降り立ち、収監されたナワリヌイ。
新しいロシアの再生を担ってほしい本当の英雄ですね。
Title
ウェイ・ダウン
2022.6.10公開
スペイン・フランス合作
Staff
監督/ジャウマ・バラゲロ
製作/ジスラン・バロワ他
Cast
トム・ジョンソン:フレディ・ハイモア
ロレイン:アストリッド・ベルジュ・フリスベ
ジェームズ・モアランド:リアム・カニンガム
サイモン:ルイス・トサール
クラウス:アクセル・シュタイン
グスタボ:ホセ・コロナド
マーガレット:ファムケ・ヤンセン
Story
天才と言われる大学生トムを巻き込んで、サッカーワールドカップの決勝戦に紛れて難攻不落のスペイン銀行の地下に保管された伝説の財宝奪還を狙います。
フランシス・ドレークが所有していた財宝を追っていたイギリス人のウォルターとジェームズは、沈没船から手に入れた財宝のありかの手がかりをスペイン政府に横取りされてしまいます。
諦めきれない2人は、トムに白羽の矢を立て、仲間に引っ込みます。
目指すはスペイン銀行。さまざまな下調べの末、決行はサッカーワールドカップの決勝戦の日に決まりました。スペイン代表の優勝を願う住民が銀行前の大型スクリーンに押し寄せるからです。
その騒ぎを利用して、首尾よく地下金庫に入り込み、セキュリティとの攻防が始まります。ハラハラ・ドキドキのスリルがたまらない娯楽作です!!
大人になったフレディが楽しめますよ💚
Title
義足のボクサー GENSAN PUNCH
2022.6.10公開
フィリピン・日本合作
Staff
監督/ブリランテ・メンドーサ
製作/山下貴裕他
Cast
津山尚生:尚玄
ルディ:ロニー・ラザロ
メリッサ:ビューティー・ゴンザレス
尚生の母:南果歩
Story
沖縄からプロボクサーになる夢を叶えようと、フィリピンに渡り、成功を収めた青年を描くドキュメンタリー映画。
幼少期に右膝から下を失う不幸に見舞われながらも、義足を付けて懸命に将来にかける感動作でした。
日本のボクシング協会からは義足が認められず、プロボクサーへの道を断念するしかない尚生は、一縷の望みを抱き、フィリピンで再挑戦する決意をします。
フィリピンでは、プロを目指す大会で3戦全勝でプロライセンスが得られるのでした。
ルディという優秀なコーチに恵まれ、生命を削るような特訓を経て、プロボクサーへと挑む尚生の生きざまは凄まじいのひと言でした。
仲間に支えられた日本人が、堂々とリングに上がる姿に勇気と誇らしさを感じました。まるで、ドキュメンタリー映画のような力演は観る人を惹きつけるでしょう。
ちなみに、私が観ようと言った映画館では、当日の昼間の上映は満席だったので、翌日の夜のチケットを取りました。舞台挨拶も予定されていたようです。
そんなに人気の映画とは知らなかったので、なんだか嬉しくなりました(^-^)
Title
君を想い、バスに乗る
2022.6.3公開
イギリス映画
Staff
監督/ギリーズ・マッキノン
製作/ロイ・ボウルター他
Cast
トム・ハーパー:ティモシー・スポール
メアリー:フィリス・ローガン
story
90歳というかなり高齢の男性が独り旅をする、と聞いただけで「大丈夫?」と心配になりますが、この作品のトムはそれを成し遂げるためにあらゆる努力をします。
トムの目的地は、イギリス最南端の岬ランズ・エンド。現在暮らしているのはスコットランド最北端のジョン・オ・グローツという村でした。
そこからおよそ1300km離れた僻地へと旅立つ理由はなんなのか?という素朴な疑問が湧きますが、徐々に明らかにされて行きます。
手にしているのはローカルバスのフリーパス。これがトムの守り神(^-^)なのでした。
バスを乗り継ぐと言っても、そう単純ではないことが分かってきます。乗り合わせた客との偶発的な出来事や、降車してからのその夜の寝場所。または、土地の人々との交流など、旅ならではのハプニングに見舞われ、苦労を重ねるトムの姿には胸を痛めるものがありました。
だからと言って、辛い事ばかりではありません。親切な人に助けられ、一夜の宿を提供されるあたたかいシーンもあります。
時に、よろけながらも先を急ぐトムには時間がないことが分かってきます。余命が尽きかけているのでした。
愛する妻と50年暮らした土地を離れ、遠い昔、自分と妻が若かった頃に住んだ土地へとトムを駆り立てるのは、最近亡くなった妻の遺言でした。
それを叶えるために息絶え絶えになりながらもバスの旅を続けるのです。
トムを演じるのはイギリスの名優ティモシー・スポール。たくさんの映画に出演されている方ですね。数ある彼の作品でも特に印象に残っているのが、2017年公開の「否定と肯定」です。
ナチス・ドイツ学者のデイヴィッド・アーヴィングに扮し、アメリカ人女性でホロコースト研究家のデボラ・E・リップシュッタトとその出版社に名誉棄損の訴訟を起こすのです。
なんとも悪賢いアーヴィング役がとてもはまっていて、さすがに名優と言われるだけの演技力だと脱帽したものです。
Title
ゴースト・フリート 知られざるシーフード産業の闇
2022.5.28公開
アメリカ映画
Staff
監督/シャノン・サービス他
製作/ジョン・バウアマスター他
Cast
パティマ・タンプチャヤクル
トゥン・リン
チュティマ・シダサシアン
story
シーフード産業の中心地となっているタイ。そこではびこる「奴隷労働」の実態を暴く女性活動家パティマの正義の闘いを描くドキュメンタリー映画。
私たちが毎日口にしているシーフード。これらを捕るために人身売買が盛んに行われていることをご存じでしょうか?
貧困国から徴収した男性たちが奴隷労働者として搾取され、人によっては何年も陸に上がれない悲惨な状況下に置かれているのです。
私たちはシーフードが漁船操業のおかげで手に入っていると思い込んでいるのではないでしょうか?
この映画では、そんな認識は跡形もなく覆されます。半ば奴隷狩りのような「騙し」で海上に贈られる男性たちの犠牲によって維持される漁業の実態がこれでもかと晒されます。
故郷にも帰れない、現地で結婚でき、子どもを得ても、自分の本来の人生を生きることは不可能な過酷な世界で日々魚捕りに従事させられるのです。
運よく逃げられた男性の協力を得て、タイの漁船からインドネシアの離島に逃げた幾人かを救出することに成功するシーンは涙なしでは観られませんでした。
こんな悲劇を世界中にしってもらいたいと切に願います。
Title
息子の面影
2022.5.27公開
Staff
監督/フェルナンダ・バラデス
製作/アストリッド・ロンデロ
Cast
メルセデス・エルナンデス
ダビ・イシェスカス
フアン・ヘスス・バレラ
Story
メキシコ映画というと、どこかきな臭い雰囲気が漂い、なんとなく暗い気持ちになるのですが、現実を直視しない限り、その本性を理解することは不可能ですよね。
タイトルからも哀しみが推察される本作ですが、予想どおりにやるせない作品でした。
夢を抱き、アメリカへと旅立ったはずの十代の息子そその友人が行方不明になります。
現場となったであろう国境地帯は、危険が待ち構えてているのです。
息子の手がかりを求めて旅にでたマグダレーナが体験する不条理に満ちた世の中をくっきりと映しだす悲惨さが哀しみを誘います。
はたして息子は生きているのか…
頼りない手がかりを追い、息子の顔を見るまではあきらめきれないマグダレーナに訪れた結末は、変えられない現実を突きつけるのです。
若者の夢や希望を打ち砕き、その家族をも引き裂く哀しみの連鎖を止めるものが欲しいと思いました。
Title
ニューオーダー
2022.6.4公開
メキシコ・フランス合作
Staff
監督/ミシェル・フランコ
製作/ミシェル・フランコ他
Cast
マリアン:ネイアン・ゴンザレス・ノルビンド
ダニエル:ディエゴ・ボニータ
マルタ:モニカ・デル・カルメン
Story
今日は富豪の令嬢・マリアンの結婚式。たくさんの正体客に囲まれ、至上の幸福を味わっていたマリアンを突如襲った悲劇は、過去から延々と続く格差社会の暗部をさらけ出すような激しさを包括していたのです。
裕福な者たちによる富の独占が強すぎるとこのような反乱を呼ぶのか、と震えあがりました。
かつての使用人の家族を見舞うために邸宅を抜け出したマリアンが暴徒から逃れるために非難した付き人の家にやってきた兵士たちにより拉致され、刑務所に収容されてしまうのです。
そこでは金持ちであっても群衆と同じ扱いをされる過酷な世界。
思ってもいなかった現実を知ったマリアンの心境は絶望にとらわれても仕方がないほどだったでしょう。腐敗した軍人たちによる身代金要求が果たして身柄の解放につながるのかすら不明な状態でした。
マリアンの実家も使用人や群衆に襲われて見るも無残な状態。こうなった原因は富の独占とは言え、ここまで人生を変えられた彼らが哀れでした。
Title
東京2020オリンピック SIDE:A
2022.6.3公開
日本映画
Staff
総監督/河瀬直美
2020年に実施される予定だった待望の東京オリンピック。思いがけないコロナの蔓延で延期を余儀なくされ、アスリート、関係者、観衆のすべてを覆い尽くした暗い影…
それでも2年後の開催にこぎつけた熱量が凄いとしか言えませんね。
無観客開催でもテレビの前での応援はできるので、なんとか体裁は繕うことができました(^^)/
このSIDE:Aは、従来のオリンピック記録映画とはかなり違っており、ちまたでは河瀬監督のワールド感が色濃く出てしまったとの評価が強いようです。
特定の状況下に置かれたアスリートの姿を描くことに重点を置くあまり、オリンピックという舞台がかすんでしまった感はぬぐえないと私も感じました。
「全体的な描写はいつ出てくるのかな?」と思い続けた揚げ句、すんなり終映してしまった、という物足りなさが残りました。
それでもSIDE:Bも観る予定です💛
Title
オフィサー・アンド・スパイ
2022.6.3公開
フランス・イタリア合作
Staff
監督/ロマン・ポランスキー
製作/アラン・ゴールドマン
Cast
ピカール:ジャン・デュジャルダン
ドレフュス:ルイ・ガレル
パーリーヌ:エマニュエル・セニエ
アンリ:グレゴリー・ガドゥボワ
ラボリ弁護士:メルビル・プホー
Story
フランスで19世紀に起きた「ドレフュス事件」を歴史感たっぷりに描いた作品。
デュジャルダンと言えば、コメディがまっさきに浮かびますが、本作はいたって真面目な好人物を演じ通します(^-^)
自身の教え子であるドレフュスがスパイの容疑をかけられ、十分な調査も受けられずに終身刑を言い渡されます。
彼の無実を証明しようと懸命に再捜査を始め、次第に見えてきた「腐敗」した官吏主義に阻まれます。
『冤罪』を信じ、人の道を正そうと奔走するピカールの姿に胸を打たれました。
現代でも難しい反証をあの時代に試みたピカールの真摯な生き方が新鮮に映りました。誰もができるわけではないでしょうが、人間として彼のようにありたいと思いました。
Title
トップガン マーヴェリック
2022.5.27公開
アメリ映画
Staff
監督/ジョセフ・コシンスキー
製作/ジェリー・ブラッカイマー他
Cast
マーヴェリック:トム・クルーズ
ルースター:マイルズ・テラー
ペニー・ベンジャミン:ジェニファー・コネリー
サイクロン:ジョン・ハム
ハングマン:グレン・パウエル
ボブ:ルイス・プルマン
ウォーロック:チャールズ・パーネル
Story
1986年に公開され記録的なヒットとなった「トップガン」の続編です💚
誰もが(^-^)待っていた新しい「トップガン」。
やっと公開されましたね!
あれからなんと36年もの月日が流れてしまいましたが、待ったかいがありました!
今回マーヴェリックが挑むのは、アメリカ海軍のエリート集団から選抜されたエリートパイロットをある『ミッション』に派遣するための教官です。
リアルにこだわったトムが仕掛けた、『実写』への挑戦。俳優自身が飛行機に乗り、撮影までしてしまうという、前代未聞の撮影方法が観客の度肝を抜くほどの圧倒感を創り上げました。
かつての相棒・グースの息子であるルースターとの厳しい絡みや、上司との軋轢がドラマをさらに盛り上げます。
世界中で大ヒットを記録している本作をぜひ劇場で体験してくださいね~(^_-)-☆
Title
帰らない日曜日
2022.5.27公開
イギリス映画
Staff
監督/エバ・ユッソン
製作/エリザベス・カールセン他
Cast
ジェーン・フェアチャイルド:オデッサ・ヤング
老年期のジェーン:グレンダ・ジャクソン
ポール・シェリンガム:ジョシュ・オコナー
ゴドフリー・ニヴン:コリン・ファース
クラリー・ニヴン:オリビア・コールマン
ドナルド:ショペ・ディリス
ミリー:パッツイ・フェラン
ジャイルズ・ホブデイ:キャロライン・ハーカー
ミセス・シェリンガム:エミリー・ウーフ
ミスター・シェリンガム:クレイグ・クロスビー
ミスター・パクストン:アルバート・ウェリング
Story
1924年。
第一次世界大戦後のイギリスの郊外の名家の一族を巡る上流家庭のメイドと御曹司の許されない恋物語。
今までもたくさんの作品で繰り返し描かれてきた「永遠」の魅力ある「テーマ」ですね💚
この作品のヒロインであるジェーンは、これまでとはちょっと違ったメンタルの持ち主のように感じます。よくある裕福な家庭の子息を誘惑し、上流社会にのし上がろうという野心もうかがえないし、自分を捨てて同じ地位を持つ名家の娘との結婚をこれみよがしに語るポールにも恨みごとひとつ言わないのです。
はたして、ジェーンの心理状態はどのようなものなのか?と想像を書き垂れる演出は見事と言えるかもしれないですね。
ただの欲のない純朴な田舎娘なのか、野望を巧みに隠す自尊心の強い女性なのかはわからないままでした。
メイドを辞め、書店員へと転身し、遂には作家となる鮮やかな才能が隠されていた賢い女性だったのは言うまでもありません。
ゴドフリーを演じたコリン・ファースがとても良かったです💛💚
誰よりも周囲を気づかう心の優しさがにじみ出ていました。彼の人柄に重なりますよね。
それと、彼の妻をオリビア・コールマンが演じています。
彼女は終始どこか不機嫌でなんとなく居心地を悪くさせるキャラクターでしたが、ラストのあたりでその理由が察せられる演出になっていました。
Title
マイ・ニューヨーク・ダイアリー
2022.5.6公開
アイルランド・カナダ合作
Staff
監督/フィリップ・ファラルドー
製作/リュック・デリー他
Cast
ジョアンア:マーガレット・クアリー
マーガレット:シガニー・ウィーバー
ドン:ダグラス・ブース
ヒュー:ブライアン・F・オバーン
ダニエル:コルム・フィオール
Story
「ライムギ畑でつかまえて」という作品で世界中で知られる作家J・D・サリンジャーと契約を結ぶ出版社に就職したジョアンナの成長の軌跡を体験できる良作。
1990年代のニューヨークに住む作家志望のジョアンナ。
サリンジャーへのファンレターの処理を担当することになります。日々届けられる大量の手紙に全て目を通すだけでも大変ですよね。
ファンへは定型文の返事を出す規定になっていますが、次第にそれに疑問を感じるようになり、出来心で自分の気持ちを書こうと思い始めます。
また、故郷の恋人に後ろめたさを覚えつつも、身近にいた友人のドンと同居する決意をします。
そこから始まる新たな日常にスリルとファンへの共感をもとにジョアンナの意識も変わっていきます。仕事への取組み方へも不満が表出するなど、悩むことも増えていくのでした。
ある日、思いがけなくサリンジャー本人からの電話を受けます。「君は作家志望か?」と聞いてくるサリンジャーから「もしそうなら毎日文章を書くようにしたらいい」との助言が与えられます。
そうとは思いつつも仕事を手放す勇気もないジョアンナは悶々とした気持ちを抱くようになります。
共通の友人の結婚式にドンがジョアンナの同行を頑なに拒んだ時の彼女の心理に同情を覚えました。後にこれが自分の気持ちを知るきっかけになるのですね(^-^)
ジョアンナは一人前の作家への夢を歩きだすことができるでしょうか?
上司役をシガニー・ウィーバーが演じています💚
彼女の存在で重厚な作品に仕上がった感がありますね♪♪
Title
クリーチャー・デザイナース ハリウッド特殊効果の魔術師たち
2022.5.20公開
フランス映画
Staff
監督/ジル・パンソ他
編集/ジル・パンソ
Cast
ギレルモ・デル・トロ
ジョン・ランディス
ジョー・ダンテ
ケビン・スミス
Story
今日の映画を支えるクリーチャー製作者たちのドキュメンタリー映画。
SFXに欠かせない技術ですが、その長大な製作過程はあまり知られていないと思います。
たまに特集などが公開されてきましたが、現場で働く彼らの作品に書ける情熱には拍手を贈りたくなるくらい感動します。
原型作りから実際に動かす過程での苦労と尽力は想像を絶するものでした。
彼らの知識と経験を駆使したたゆまない努力・協力が作品たちを輝かせ、生命を吹き込み、観客を夢の世界へ連れて行ってくれるのが実感できました!
Title
a-ha THE MOVIE
2022.5.20公開
ノルウェー・ドイツ合作
Staff
監督/トマス・ロブサーム
製作/イングペ・サーテル他
Cast
a-ha:モートン・ハルケット
a-ha:ポール・ワークター
a-ha:マグネ・フルホルメン
Story
ノルウェー出身のa-haという3人組のバンドが、1985年のデビュー作「Take on Me」で大ヒットを記録し、その後の活動を捉えたドキュメンタリー映画。
a-haって、こんなに凄いバンドだったんですね!
私は彼らも、曲も全然知らないままここまで来ちゃいましたが、さすがに「Teke on Me」だけは耳にしており、大好きな曲でした💙
その曲を何年ぶりかに劇場で耳にし、「あっ、そうだったのか…」と驚くやら感動するやら(^-^)
「この映画を観に来て良かった~!」
と心から思いました。
バンド間でいろいろな事があったようですが、それでも今日まで活動を続けてきたa-ha。
ノルウェー出身の彼らが息の長いアーティストでいられたのはどんな要素があったのかがよくわかる作品になっています。
魅力的なメンバーばかりですが、なかでもモートンの「色気」のあるビジュアルと軽い声がたまらない。こんな素晴らしいアーティストを知らずに来た自分に落胆を隠せない私でした♪♪
Title
シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声
2022.5.20公開
イギリス映画
Staff
監督/ピーター・カッタネオ
製作/ベン・ビュー他
Cast
ケイト:クリスティン・スコット・トーマス
リサ:シャロン・ホーガン
リチャード:グレッグ・ワイズ
クルックス:ジェイソン・フレミング
Story
英国軍人の基地で生活する妻たちが立ち上げた合唱団の実話がベースになっているそうです。
普通の生活を送る私たちとは目線が違う、基地の住民たちの生活がかいま見られる良作だと思います。
戦争に赴く夫・息子・兄弟への複雑な心境を抱えながら、彼らを陰で支え、なおかつ基地内の同胞との連帯も求められる妻たち。
彼女たちが手を携えて共同でできることは何か?
これまでも細々と同好会(趣味の集まり)やお茶会などを個々で行ってきたのですが、もう少し連帯感を強めるものを模索して相談した結果、若い主婦から「合唱」という提案がなされます。
まあ、よくある話と言えばそれまでですが、このテーマを実現するためにリサがリーダーの選ばれ、それをサポートする大佐の妻ケイト。
熟練の主婦であり、妻としての経験豊富なケイトはなにかとリサを飛ばして(^-^)自我を出してしまいます。
それでもケイトの担う役割は大きく、合唱隊は少しずつ腕を上げていきます。
紆余曲折を経て一致団結する妻たちの活躍は、戦場で苦闘する軍人をも感動させるのでした。
ケイト役のクリスティンはまさに「適役」ですね♪♪
彼女が出てくると不思議と安心させてくれます。しっかりとした演技と、オーラは名女優としての貫禄を感じさせられます。
彼女が出演しているだけで「名作」となるのですね。
Title
グロリアス 世界を動かした女たち
2022.5.13公開
アメリカ映画
Staff
監督/ジュリー・テイモア
製作/アレックス・サックス他
Cast
グロリア・スタイネム(青年期):アリシア・ヴィキャンデル
グロリア・スタイネム(壮年期):ジュリアン・ムーア
レオ・スタイネム:ティモシー・ハットン
ドロシー・P・ヒューズ:ジャネール・モネイ
ベラ・アプツーグ:ベット・ミドラー
Story
アメリカのフェミニズム提唱者グロリアの人生を描く本作は、1960年代から70年代においてブームを巻き起こした女性解放運動をつぶさに追っていきます。
青年期をアリシアが演じ、壮年期をジュリアンが軽やかに駆け抜ける本作は、テーマの重厚さとは逆に軽やかさを演出しており、肩の力を抜いて鑑賞できる作りになっています。
大学時代に留学先で見たインドでの女性の現状に疑問を抱き、アメリカ帰国後にジャーナリストとしての経験を積みながら、社会での女性の地位向上に向かって進んでいくのでした。
同じ志を持つ女性活動家との協働を通し、時代の寵児となっていくグロリアの活躍なくして現代の私たちはありえませんよね。
尊敬に値する先輩として指標にしたいグロリアでした。
特に感慨深かったのは、大好きなアリシアが主演を飾ったことです💛💚
このところ、彼女の出演作が減っているような寂しさを感じていたので、嬉しく思いました。
Title
メイド・イン・バングラデシュ
2022.4.16公開
フランス・バングラデシュ・デンマーク・ポルトガル合作
Staff
監督/ルバイヤット・ホセイン
製作/ルバイヤット・ホセイン
Cast
シム:リキタ・ナンディニ・シム
ダリヤ:ノベラ・ラフマン
Story
衣料品製造で世界を支えるバングラデシュの工場で搾取される女性たちの置かれた苦しい現状が明らかにされる作品となっています。
劣悪ともとれる工場と安い賃金。さらに従業員を疲弊させる低い保障制度など、現在(過去も?)の労働の在り方が問われているのです。
職に就けない夫と2人の生活を支えるシムは親しい同僚と支え合いながら仕事に励む毎日を送っています。
そんな彼女たちに手を差しのべようとする労働者権利団体を営むナシマから声をかけられます。
これがきっかけとなり、自分たちの置かれた法的な位置に目覚め、労働組合の立ち上げに奔走するのです。
何事も「一歩から」という言葉が思い出しながら鑑賞しました。
女性の権利、地位などあり得ない社会的意識の低い地域の置かれた状況に胸が痛くなりました。
Title
インフル病みのペトロフ家
2022.4.23公開
ロシア・フランス・スイス・ドイツ合作
Staff
監督/キリル・セレブレンニコフ
製作/イリヤ・スチュアート他
Cast
ペトロフ:セミョーン・セルジン
ペトロワ:チュルパン・ハマートワ
マリーナ:ユリヤ・ペレシリド
セリョウージャ:イワン・ドールン
イーゴリ:ユーリー・コロコリニコフ
サーシャ:ユーリー・ボリソフ
Story
アレクセイ・サリニコフの小説の映画化ということですが、我々日本人にはピンとこない世界ですね(^^♪
2004年。ソ連崩壊後のロシアが舞台です。主人公のペトロフはインフルエンザとみられる高熱による現実とも妄想ともつかない危ない状態で、朦朧としながら彷徨い歩きます。
外の世界では異常な行動に走る住民。家に帰れば10代の息子さえもがインフルエンザを患い、妻もなにやら怪しい動きをするなどストーリーに付いて行くのがやっとでした( ;∀;)
ペトロフの記憶は過去と現在を彷徨うとのことですが、私はなにがなにやら理解できず戸惑うばかり…
ロシア人というものは『変わり者』♪♪という先入観もありますが、あまりにも私たち日本人(もしかしたら世界中の人々(^^)/)とは違う人種に思えますね~。
それでも「映画とはその時代/世相を表すもの」という視点から鑑賞した次第です。
皆さまはどのようにお感じになるでしょうか?
Title
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス
2022.5.4公開
アメリ映画
Staff
監督/サム・ライミ
製作/ケビン・ファイギ
Cast
ドクター・ストレンジ:ベネディクト・カンバーバッチ
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ:エリザベス・オルセン
モルド:キウェテル・イジョフォー
ウォン:ベネディクト・ウォン
アメリカ・チャベス:ソーチー・ゴメス
ニコデマス・ウェスト:マイケル・スタールバーグ
クリスティーン・パーマー:レイチェル・マクアダムス
Story
アベンジャーズの数々の大作でも大活躍の「ドクター・ストレンジ」の続編。
マルチバースを行き来できる他の宇宙から来たアメリカ・チャベスと協力し、ヴィランとなってしまったスカーレット・ウィッチ=ワンダを倒すためにドクター・ストレンジの決死の闘いが始まります。
自ら創り上げた仮想世界で暮らす2人の息子との平和な生活を守り抜きたいスカーレットの強大さは、並みのヒーローたちとは次元の違うものを感じます。
そこには「母の愛」という普遍の要素が隠れているのかもしれないですね。
Title
オードリー・ヘップバーン
2022.5.6公開
イギリス映画
Staff
監督/ヘレナ・コーン
製作/ニック・タウシグ他
Cast
オードリー・ヘップバーン
ショーン・ヘプバーン・ファーラー
エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー
クレア・ワイト・ケラー
ピーター・ボグガノビッチ
Story
世界的な大スターのドキュメンタリー映画。
これまでもいろんなメディアで紹介されてきた逸話・画像が含まれていますが、それでも一見の価値がありますよね。
他に類を見ない永遠の輝きを放つオードリーの生涯をたどる本作はオードリーファンだけでなく、世界中の人たちに歓迎されることでしょう。
第二次世界大戦のトラウマを抱えながら、スクリーンへと活躍の場を見つけ、映画史に残る名作を残してうれた彼女の過酷な少女時代を思うと胸が痛みました。
そんな環境にも負けず、バレエを始めとするダンスや演技という映画スターの基礎をしっかりと築いた努力が実を結んだと思います。
そんな地味な下地があればこそ、やがて訪れる大きなチャンスへの飛翔が可能になったのでしょう。並みいるハリウッド女優たちに勝るとも劣らない強烈な個性こそが、オードリーを支え続けたのですね💚
女優業を休止した後のユニセフでの人道支援活動。それを知った時の私は「成功を収めた大女優がどうして?」と疑問を抱きましたが、いまでは共感しかありません。
華やかさのみが喧伝される芸能界を自分の意思で歩ききった彼女の軌跡はいつまでも語り継がれるでしょう。